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JIN-仁- 完结编, JIN-仁- 完结编 #01 (3)

〈 現代 の 医療 用 ネット など に 使わ れて いる もの だ 〉

〈 もし これ を 自分 で 作った のならば 〉

〈 怪物 だ 〉

〈 もし   どこ か で 手 に 入れた と する ならば …〉

〈 俺 と 同じ …〉

〈 未来 から 来た 人 〉

〈 もし   本当に   そう ならば 〉

〈 話 を 聞いて み たい 〉

《 坂本   お前 は 間違える な よ 》

あなた は 今日 まで 何 を 考えて 生きて きた んです か ?

この 時代 は

あなた の 目 に   どう 映り ました か ?

私 は …

ここ で 何 を す べきな んでしょう か ?

( 司令 官 ) 撃て !

( 龍 馬 ) 久 坂 ーッ !

久 坂 は   わし の 友人 じゃ 久 坂 は   どこ に おる が じゃ ?

あいた ッ …

ち っ くしょう !

( 響く 銃声 )

ひるむ な   ひるむ な !  撃て ーッ

薩摩 …

久 坂 殿 は   どこ じゃ ? 最後 は   ご 一緒 し たい のじゃ

( 長 州 藩士 B ) 久 坂 殿 は →

堺町 御 門 じゃ →

だが   この 状態 で は   鷹司 様 に →

最後 の 嘆願 を さ れて おる かも しれ ん

天子 様 に   お 願い を ( 鷹司 ) いね !  国 賊 が ッ

≪( B ) あの 方 は   この 戦 に は 反対で ご ざった

久 坂 ーッ !

( 山田 ) 南方 先生 !

象 山 先生 の 心 の 臓 が 停止 いたし ました

先生 ! ど いて ください

これ は ? 心 の 臓 に

圧迫 と 解除 を 加える こと で   再び 動かす こと を 試みて いる のです

坂本 … 何 を しち ょる が じゃ   お まん は !

離せ !  何 し に 来た んだ ?

脚 を 持ち上げて ください   それ で 静脈 に 行く 血 を 増やす んです

ここ で 死んで   どう する んです か !

国 賊 の 汚名 を 着せ られた まん まで

お まん は   それ で   ええ が かえ !

もう ない んです か ?

あなた に は   やり 残した こと が ない んです か ッ

攘夷 など

攘夷 など   くそ くらえ だ !

( 象 山 の うなり 声 )

ワシ を

呼び戻した の は   お前 か ?

はい

外せ

攘夷 など   本気で 信じ とる ヤツ が いたら   アホ じゃ

長 州 は アホ の 集まり じゃ !

ほ いたら   どう いて ここ まで 突っ走った ?

私 は   この 国 を 一 つ に し たかった だけ じゃ !

日本 は 外敵 に 狙わ れて いる

外国 に 真に 立ち向かう ため に は

まず   この 国 が 一 つ に なら なければ なら ぬ →

でなければ   太刀打ち など でき ぬ

だが   この 国 に は その 考え は ない →

長 州 だ   土佐 だ と 別の 国 の 人間 だ と 思って いる

それ を 乗り越え 一 つ に できる もの が

尊 王 であり 攘夷 である と 思った

一 つ に なり える   きっかけ で さえ あれば 良かった のだ

だが 長 州 は

熱く なり すぎた

≪( 男 ) 火 や   火 が 回って くる で !

久 坂   行く ぜ よ !

久 坂 !

く …  久 坂

坂本

お前 は 間違える な

この 国 の 未来 を

久 坂 !

( 半鐘 の 音 )

お 母さん !

お前 は   未来 から 来た か ?

はい

ワシ は   行った 口 だ

まだ   十 の 頃 だった →

ある 日   木 の 上 から 落ち →

目 が 覚める と →

光 の   やたら と まぶしい 天井 が あり →

白い   西洋 人 の ような いでたち の 者 達 が →

声 を かけて きた →

そこ で   点滴 を 初めて 見た

初め は   何 が 起こった の か まったく 分から なかった が →

ある 日   窓 から 外 を 見た →

そこ に は   見た こと も ない 風景 が 広がって いた →

だが   故郷 の 見慣れた 山々 も また →

変わら ず   広がって いた →

ワシ は   ここ が 未来 の 同じ 場所 な のだ と 理解 した →

全て が 驚き だった →

好奇心 の 塊 だった ワシ は →

あらゆる こと を 知ろう と した →

だが   しばらく たった ところ で →

今度 は   階段 から 落ち →

気 が ついたら   同じ 木 の 下 に いた →

夢 を 見て いた の か と 思った が →

衣 と   頭 の 網 は 夢 で は ない こと を 物語って いた

ワシ は   その とき 見た 世界 に 少し でも 近づこう と

あらゆる こと を 学び   考え 広めよう と して きた

理解 さ れ ない こと も 多かった が

ワシ は   お前 が   うらやましい

え ッ ?

ワシ に は   こんな もの は 作れ ぬ

お前 に は   山 の ような 知識 と 技 が ある のだろう

未来 を 見越し

この 国 を 救う こと も できる

でも …

それ は 許さ れる こと な んでしょう か ?

私 ごとき が 歴史 に 係わって しまう なんて

それ こそ が 神 の 意志 だ と は 思わ ん の か ?

歴史 を 変える ため に

自分 が 送り込ま れた のだ と は

あなた と 違って   私 は 平凡な …

お前 は   歴史 を 変えて しまう こと を 恐れて る

裏を返せば   それ は

自分 が 歴史 を 変えて しまえる かも しれ ない と

思って る から だろう ?

相当な 自信 家 だ

違い ます   私 は …

つべこべ 言わ ず に 救え !

( 足音 )

逃げて ください 町 中 に 火 が 回って ここ も   まもなく

ワシ より も この 道具 や 薬 を 運べ ッ

≪( 蟻 川 ) しか し … 早く しろ   タワケ ども が !

≪( 弟子 達 ) はい ッ

もし   お前 の やった こと が

意 に 沿わ ぬ こと であったら

神 は 容赦 なく お前 の やった こと を 取り消す !

神 は   それほど 甘く は ない

ならば   救え !

その 心 の まま に

救え !

救え ~ ッ !

〈 再び   京 の 町 に 出る と 〉

〈 世界 は 変わって いた 〉

〈 世界 は   変わって いた んだ 〉

今 朝方   長 州 勢 が 御所 を 取り囲み 幕府 軍 と やりあった らしい です →

長 州 は 敗走 した のです が 幕府 軍 は →

長 州 の 藩 邸 や   立てこもった 屋敷 に 火 を かけて 回り →

このような …

( 子供 の 泣き声 )

先生 ッ

一 人 助ければ 我 も 我 も と 押し寄せ ましょう

ペニシリン は 手元 に   あと わずかで ございます

どこ か 安全な 場所 に 治療 所 を 確保 し ましょう

≪( 山田 ) 先生

できる だけ の こと は   し ましょう

で なきゃ   象 山 先生 に 合わせる 顔 が あり ませ ん

はい →

安全な 場所 へ ≪( 弟子 達 ) はい ッ

お 母さん です ね   お 子 さん 診 ます お 菊 は ッ

私 は 医者 です お 菊 は 助かり まっ しゃ ろか ?

( 物音 )

生 きちゅう が か ?

おい   大丈夫 か や ?  ほれ   ほれ ッ

おい   おい ッ   しゃんと せんか や !

大丈夫 か や ?

( 東 ) う う ッ

もう 少し の 辛抱 です

( お 菊 の   うめき声 )

感染 症 を 起こし かけて る な

ペニシリン 追加 ( 蟻 川 ) はい

頑張って くれよ

≪( 龍 馬 ) 先生 !

撃た れ ちゅう 早う 何とか して くれ   先生

脚   脚 こっち へ

しっかり し いや

少し 染み ます よ

こらえ や

弾 は 貫通 して ませ ん

動脈 は 外れて る ような んで すぐに   弾   取り出し ましょう

≪( 男 E ) 長 州 の 死 に 損ない や

≪( F ) こんな 騒ぎ 起こして 迷惑な こっちゃ

≪( G ) よう も   厚かましゅう

ちょっと 待って ください

今   取り出さ なければ 壊 疽 に なる かも

脚 だけ じゃ なくて 命 も … もとより 死ぬ 覚悟 じゃ !

お まん   女房 は お らん が かえ ?

好きな 女子 は ?

飲み たい 酒 は ?

もう 十 分 か や ?

やり 残した こと は   ない が かえ !?

一 つ だけ

ほ いたら   悪い こと は 言わ ん

お 願い し ます

手足 を   しっかり 押さえて ください

ちょっと 我慢 して ください ね

よし   鑷子

終わり ました よ

傷口 を 大量の 蒸留 水 で 洗浄 し

しっかり アルコール で 消毒 して ください あと   ペニシリン も

≪( 新 撰組 A ) ここ で 何 を して おる !

新 撰組 だ !

新 撰組 って …

( 新 撰組 A ) ここ に   長 州 の 者 が 逃げ込んで いる ようだ が

幕府 の 犬 が

お 願い です   やめて ください 国 賊 め !

( 銃声 )

弾 が   たまたま 出て し も たが じゃ

弾 だけ に   たまたま な が じゃき

ほれ   見て み

怖い ね や

先生

あの 御 仁 は ?

土佐 の   坂本 龍 馬 と いう 方 です

土佐 の

坂本

南方 先生   ペニシリン が   もう

新しい もん は   近く で 職人 達 が 戻して くれて おる のです が

病状 を 見極め 慎重に 使う ように し ましょう

( お 菊 の   うめき声 )

頑張ろう な   助かる から な

かたじけない このような こと に なる と は

( 職人 A ) ハハハ   けど 先生 よ もう それ で 本当に 最後 だ ぜ

最後 か

あなた 方 が   どんな 理由 で 戦って る か 知り ませ ん が

ここ に いる 限り は   私 の 患者 です

殺し 合い なら 他 で … ≪( 新 撰組 B ) 違う

お ぬし に 用 が ある のだ は ッ ?

局長 の 命 だ 治して もらい たい お方 が いる

今   ここ を 離れる わけに は …

治さ ねば なら ない 患者 が たくさん いる

こちら が 治して ほしい お方 は 幕 軍 の 要人 じゃ

こんな 者 ども と は 比べもの に なら ん

( C ) よい から 来い ! 離して ください

ここ に は 私 の 助け を 必要 と … お 待ち くだされ   先生 を どちら に !?

離せ   離せ !

南方 先生 !

( お 菊 の   うめき声 )

( 近藤 ) ここ で 病人 が 待って おる そうじゃ

戻して ください   医者 なら 他 に … これ は

禁 裏 御 守衛 総督 と して 守備 隊 の 総 指揮 を とら れる

一橋 中 納 言様   じきじき の ご 下 命 である   ありがたく 思え ッ

でも   私 は …

何 する んです か   離して ください

( 西郷 ) お はんが 河原 で 不思議な 医術 を 使う ちょ っ

医者 どん で   ご わす か ?

申し訳 あり ませ ん が 河原 に 戻して …

こげ な 姿 で 失礼 し も す

おい は   薩摩 の 西郷 吉之助 ち いい も す

今 は   大島 ち   いう ちょ いもん ど

西郷 …

隆盛 さん ?

( 薩摩 藩士 A ) おと つい の 晩 から 吐き気 と 腹 ん 痛 み が 治まら ん じ →

薬 を 飲んで も 効か ん じ →

ど げんか こげ ん か   長 州 と の 戦 に は 勝利 を 収めた もん の →

ついに は 起き上がる こつ も でき ん ように   なら れ も した →

ご 心配な さい やった 一橋 中 納 言 さあ が →

河原 で 妙の 医術 を 使う 医者 どん が おって

こん 際   診て もろう たら ど げん かち お はん を   よこした 次第 で ご わす

西郷 さん が

この 戦 を 指揮 さ れた のです か ?

国 賊 ・ 長 州 を 叩き つぶす 見事な 戦い ぶり で ご わした

火 まで 放つ 必要 が あった ので … ( B ) よか で   早う 診 れ !

はい

ありがとう ご わす

虫垂炎 です ( 藩 医 A ) 虫垂炎 !?

腹 の 中 の 腸 の 一部 に 付属 して いる 虫 垂 が 炎症 を 起こして る んです

さらに   その 炎症 が 腹 膜 を 刺激 し 腹膜炎 も 起こし かけて い ます

このまま 放置 すれば

確実に   死 に 至り ます

そげ な 病 は 聞いた こつ が   ご わ はん

ど げん すれば   治り もん ど かい ?

腹 を 切り   手術 を すれば

腹 を ?

腹 を 切る なんど ち 何 ち こ ち 言う と じゃ !

大島 どん に 妙な こつ した なら そん 首 を すった 斬 っど !

さては   お前 は 長 州 が 送り込んだ 刺客 じゃ ろ !

私 は   無理やり   あなた 達 に …

みんな   ご 無礼 を したら   いかん

先生   せっかく お じゃ して もろう たど ん

おい が   腹 を 切る ような 手術 を した なら

士気 を 落とす こつ に も なり かね もはん

一橋 中 納 言 さあ に は

おい から 伝え もん で

どうぞ   お 引き取り を

では

そう さ せて いただき ます

( 西郷 の   うめき声 )

≪( 藩 医 A ) 体 を   温めた 方 が よか

≪( B ) 胃 冷 湯 は   ど げん じゃ ? ≪( A ) そい は よか

持って くって まずは 温め ん と →

脚 を 温めた 方 が よか ≪( B ) 胸 から じゃ

≪( A ) 脚 から ≪( B ) どっち じゃ …

≪( A ) どっち じゃ ろ かい

《 救え ~ ッ !》

( 西郷 の   うめき声 )

切ら せろ

俺 に 腹 を 切ら せろ

何 じゃ   お はん は ! 気 でも 触れた と か !

俺 が 治して いた の は

あんた 達 が 焼け だした 人 達 だ

あんた 達 から すりゃ どう なろう と   かまわ ない 人 達 だ

でも   俺 から すれば

あんた 達 こそ   そうだ !

勝手に 戦って   町 を 焼け野原 に した あんた 達 を 助ける 暇 が あれば

俺 は   焼け ださ れた 子供 を 助け たい

何 だ ちゅう !

でも   今 ここ で

西郷 さん



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〈 現代 の 医療 用 ネット など に 使わ れて いる もの だ 〉

〈 もし これ を 自分 で 作った のならば 〉

〈 怪物 だ 〉

〈 もし   どこ か で 手 に 入れた と する ならば …〉

〈 俺 と 同じ …〉

〈 未来 から 来た 人 〉

〈 もし   本当に   そう ならば 〉

〈 話 を 聞いて み たい 〉

《 坂本   お前 は 間違える な よ 》

あなた は 今日 まで 何 を 考えて 生きて きた んです か ?

この 時代 は

あなた の 目 に   どう 映り ました か ?

私 は …

ここ で 何 を す べきな んでしょう か ?

( 司令 官 ) 撃て !

( 龍 馬 ) 久 坂 ーッ !

久 坂 は   わし の 友人 じゃ 久 坂 は   どこ に おる が じゃ ?

あいた ッ …

ち っ くしょう !

( 響く 銃声 )

ひるむ な   ひるむ な !  撃て ーッ

薩摩 …

久 坂 殿 は   どこ じゃ ? 最後 は   ご 一緒 し たい のじゃ

( 長 州 藩士 B ) 久 坂 殿 は →

堺町 御 門 じゃ →

だが   この 状態 で は   鷹司 様 に →

最後 の 嘆願 を さ れて おる かも しれ ん

天子 様 に   お 願い を ( 鷹司 ) いね !  国 賊 が ッ

≪( B ) あの 方 は   この 戦 に は 反対で ご ざった

久 坂 ーッ !

( 山田 ) 南方 先生 !

象 山 先生 の 心 の 臓 が 停止 いたし ました

先生 ! ど いて ください

これ は ? 心 の 臓 に

圧迫 と 解除 を 加える こと で   再び 動かす こと を 試みて いる のです

坂本 … 何 を しち ょる が じゃ   お まん は !

離せ !  何 し に 来た んだ ?

脚 を 持ち上げて ください   それ で 静脈 に 行く 血 を 増やす んです

ここ で 死んで   どう する んです か !

国 賊 の 汚名 を 着せ られた まん まで

お まん は   それ で   ええ が かえ !

もう ない んです か ?

あなた に は   やり 残した こと が ない んです か ッ

攘夷 など

攘夷 など   くそ くらえ だ !

( 象 山 の うなり 声 )

ワシ を

呼び戻した の は   お前 か ?

はい

外せ

攘夷 など   本気で 信じ とる ヤツ が いたら   アホ じゃ

長 州 は アホ の 集まり じゃ !

ほ いたら   どう いて ここ まで 突っ走った ?

私 は   この 国 を 一 つ に し たかった だけ じゃ !

日本 は 外敵 に 狙わ れて いる

外国 に 真に 立ち向かう ため に は

まず   この 国 が 一 つ に なら なければ なら ぬ →

でなければ   太刀打ち など でき ぬ

だが   この 国 に は その 考え は ない →

長 州 だ   土佐 だ と 別の 国 の 人間 だ と 思って いる

それ を 乗り越え 一 つ に できる もの が

尊 王 であり 攘夷 である と 思った

一 つ に なり える   きっかけ で さえ あれば 良かった のだ

だが 長 州 は

熱く なり すぎた

≪( 男 ) 火 や   火 が 回って くる で !

久 坂   行く ぜ よ !

久 坂 !

く …  久 坂

坂本

お前 は 間違える な

この 国 の 未来 を

久 坂 !

( 半鐘 の 音 )

お 母さん !

お前 は   未来 から 来た か ?

はい

ワシ は   行った 口 だ

まだ   十 の 頃 だった →

ある 日   木 の 上 から 落ち →

目 が 覚める と →

光 の   やたら と まぶしい 天井 が あり →

白い   西洋 人 の ような いでたち の 者 達 が →

声 を かけて きた →

そこ で   点滴 を 初めて 見た

初め は   何 が 起こった の か まったく 分から なかった が →

ある 日   窓 から 外 を 見た →

そこ に は   見た こと も ない 風景 が 広がって いた →

だが   故郷 の 見慣れた 山々 も また →

変わら ず   広がって いた →

ワシ は   ここ が 未来 の 同じ 場所 な のだ と 理解 した →

全て が 驚き だった →

好奇心 の 塊 だった ワシ は →

あらゆる こと を 知ろう と した →

だが   しばらく たった ところ で →

今度 は   階段 から 落ち →

気 が ついたら   同じ 木 の 下 に いた →

夢 を 見て いた の か と 思った が →

衣 と   頭 の 網 は 夢 で は ない こと を 物語って いた

ワシ は   その とき 見た 世界 に 少し でも 近づこう と

あらゆる こと を 学び   考え 広めよう と して きた

理解 さ れ ない こと も 多かった が

ワシ は   お前 が   うらやましい

え ッ ?

ワシ に は   こんな もの は 作れ ぬ

お前 に は   山 の ような 知識 と 技 が ある のだろう

未来 を 見越し

この 国 を 救う こと も できる

でも …

それ は 許さ れる こと な んでしょう か ?

私 ごとき が 歴史 に 係わって しまう なんて

それ こそ が 神 の 意志 だ と は 思わ ん の か ?

歴史 を 変える ため に

自分 が 送り込ま れた のだ と は

あなた と 違って   私 は 平凡な …

お前 は   歴史 を 変えて しまう こと を 恐れて る

裏を返せば   それ は

自分 が 歴史 を 変えて しまえる かも しれ ない と

思って る から だろう ?

相当な 自信 家 だ

違い ます   私 は …

つべこべ 言わ ず に 救え !

( 足音 )

逃げて ください 町 中 に 火 が 回って ここ も   まもなく

ワシ より も この 道具 や 薬 を 運べ ッ

≪( 蟻 川 ) しか し … 早く しろ   タワケ ども が !

≪( 弟子 達 ) はい ッ

もし   お前 の やった こと が

意 に 沿わ ぬ こと であったら

神 は 容赦 なく お前 の やった こと を 取り消す !

神 は   それほど 甘く は ない

ならば   救え !

その 心 の まま に

救え !

救え ~ ッ !

〈 再び   京 の 町 に 出る と 〉

〈 世界 は 変わって いた 〉

〈 世界 は   変わって いた んだ 〉

今 朝方   長 州 勢 が 御所 を 取り囲み 幕府 軍 と やりあった らしい です →

長 州 は 敗走 した のです が 幕府 軍 は →

長 州 の 藩 邸 や   立てこもった 屋敷 に 火 を かけて 回り →

このような …

( 子供 の 泣き声 )

先生 ッ

一 人 助ければ 我 も 我 も と 押し寄せ ましょう

ペニシリン は 手元 に   あと わずかで ございます

どこ か 安全な 場所 に 治療 所 を 確保 し ましょう

≪( 山田 ) 先生

できる だけ の こと は   し ましょう

で なきゃ   象 山 先生 に 合わせる 顔 が あり ませ ん

はい →

安全な 場所 へ ≪( 弟子 達 ) はい ッ

お 母さん です ね   お 子 さん 診 ます お 菊 は ッ

私 は 医者 です お 菊 は 助かり まっ しゃ ろか ?

( 物音 )

生 きちゅう が か ?

おい   大丈夫 か や ?  ほれ   ほれ ッ

おい   おい ッ   しゃんと せんか や !

大丈夫 か や ?

( 東 ) う う ッ

もう 少し の 辛抱 です

( お 菊 の   うめき声 )

感染 症 を 起こし かけて る な

ペニシリン 追加 ( 蟻 川 ) はい

頑張って くれよ

≪( 龍 馬 ) 先生 !

撃た れ ちゅう 早う 何とか して くれ   先生

脚   脚 こっち へ

しっかり し いや

少し 染み ます よ

こらえ や

弾 は 貫通 して ませ ん

動脈 は 外れて る ような んで すぐに   弾   取り出し ましょう

≪( 男 E ) 長 州 の 死 に 損ない や

≪( F ) こんな 騒ぎ 起こして 迷惑な こっちゃ

≪( G ) よう も   厚かましゅう

ちょっと 待って ください

今   取り出さ なければ 壊 疽 に なる かも

脚 だけ じゃ なくて 命 も … もとより 死ぬ 覚悟 じゃ !

お まん   女房 は お らん が かえ ?

好きな 女子 は ?

飲み たい 酒 は ?

もう 十 分 か や ?

やり 残した こと は   ない が かえ !?

一 つ だけ

ほ いたら   悪い こと は 言わ ん

お 願い し ます

手足 を   しっかり 押さえて ください

ちょっと 我慢 して ください ね

よし   鑷子

終わり ました よ

傷口 を 大量の 蒸留 水 で 洗浄 し

しっかり アルコール で 消毒 して ください あと   ペニシリン も

≪( 新 撰組 A ) ここ で 何 を して おる !

新 撰組 だ !

新 撰組 って …

( 新 撰組 A ) ここ に   長 州 の 者 が 逃げ込んで いる ようだ が

幕府 の 犬 が

お 願い です   やめて ください 国 賊 め !

( 銃声 )

弾 が   たまたま 出て し も たが じゃ

弾 だけ に   たまたま な が じゃき

ほれ   見て み

怖い ね や

先生

あの 御 仁 は ?

土佐 の   坂本 龍 馬 と いう 方 です

土佐 の

坂本

南方 先生   ペニシリン が   もう

新しい もん は   近く で 職人 達 が 戻して くれて おる のです が

病状 を 見極め 慎重に 使う ように し ましょう

( お 菊 の   うめき声 )

頑張ろう な   助かる から な

かたじけない このような こと に なる と は

( 職人 A ) ハハハ   けど 先生 よ もう それ で 本当に 最後 だ ぜ

最後 か

あなた 方 が   どんな 理由 で 戦って る か 知り ませ ん が

ここ に いる 限り は   私 の 患者 です

殺し 合い なら 他 で … ≪( 新 撰組 B ) 違う

お ぬし に 用 が ある のだ は ッ ?

局長 の 命 だ 治して もらい たい お方 が いる

今   ここ を 離れる わけに は …

治さ ねば なら ない 患者 が たくさん いる

こちら が 治して ほしい お方 は 幕 軍 の 要人 じゃ

こんな 者 ども と は 比べもの に なら ん

( C ) よい から 来い ! 離して ください

ここ に は 私 の 助け を 必要 と … お 待ち くだされ   先生 を どちら に !?

離せ   離せ !

南方 先生 !

( お 菊 の   うめき声 )

( 近藤 ) ここ で 病人 が 待って おる そうじゃ

戻して ください   医者 なら 他 に … これ は

禁 裏 御 守衛 総督 と して 守備 隊 の 総 指揮 を とら れる

一橋 中 納 言様   じきじき の ご 下 命 である   ありがたく 思え ッ

でも   私 は …

何 する んです か   離して ください

( 西郷 ) お はんが 河原 で 不思議な 医術 を 使う ちょ っ

医者 どん で   ご わす か ?

申し訳 あり ませ ん が 河原 に 戻して …

こげ な 姿 で 失礼 し も す

おい は   薩摩 の 西郷 吉之助 ち いい も す

今 は   大島 ち   いう ちょ いもん ど

西郷 …

隆盛 さん ?

( 薩摩 藩士 A ) おと つい の 晩 から 吐き気 と 腹 ん 痛 み が 治まら ん じ →

薬 を 飲んで も 効か ん じ →

ど げんか こげ ん か   長 州 と の 戦 に は 勝利 を 収めた もん の →

ついに は 起き上がる こつ も でき ん ように   なら れ も した →

ご 心配な さい やった 一橋 中 納 言 さあ が →

河原 で 妙の 医術 を 使う 医者 どん が おって

こん 際   診て もろう たら ど げん かち お はん を   よこした 次第 で ご わす

西郷 さん が

この 戦 を 指揮 さ れた のです か ?

国 賊 ・ 長 州 を 叩き つぶす 見事な 戦い ぶり で ご わした

火 まで 放つ 必要 が あった ので … ( B ) よか で   早う 診 れ !

はい

ありがとう ご わす

虫垂炎 です ( 藩 医 A ) 虫垂炎 !?

腹 の 中 の 腸 の 一部 に 付属 して いる 虫 垂 が 炎症 を 起こして る んです

さらに   その 炎症 が 腹 膜 を 刺激 し 腹膜炎 も 起こし かけて い ます

このまま 放置 すれば

確実に   死 に 至り ます

そげ な 病 は 聞いた こつ が   ご わ はん

ど げん すれば   治り もん ど かい ?

腹 を 切り   手術 を すれば

腹 を ?

腹 を 切る なんど ち 何 ち こ ち 言う と じゃ !

大島 どん に 妙な こつ した なら そん 首 を すった 斬 っど !

さては   お前 は 長 州 が 送り込んだ 刺客 じゃ ろ !

私 は   無理やり   あなた 達 に …

みんな   ご 無礼 を したら   いかん

先生   せっかく お じゃ して もろう たど ん

おい が   腹 を 切る ような 手術 を した なら

士気 を 落とす こつ に も なり かね もはん

一橋 中 納 言 さあ に は

おい から 伝え もん で

どうぞ   お 引き取り を

では

そう さ せて いただき ます

( 西郷 の   うめき声 )

≪( 藩 医 A ) 体 を   温めた 方 が よか

≪( B ) 胃 冷 湯 は   ど げん じゃ ? ≪( A ) そい は よか

持って くって まずは 温め ん と →

脚 を 温めた 方 が よか ≪( B ) 胸 から じゃ

≪( A ) 脚 から ≪( B ) どっち じゃ …

≪( A ) どっち じゃ ろ かい

《 救え ~ ッ !》

( 西郷 の   うめき声 )

切ら せろ

俺 に 腹 を 切ら せろ

何 じゃ   お はん は ! 気 でも 触れた と か !

俺 が 治して いた の は

あんた 達 が 焼け だした 人 達 だ

あんた 達 から すりゃ どう なろう と   かまわ ない 人 達 だ

でも   俺 から すれば

あんた 達 こそ   そうだ !

勝手に 戦って   町 を 焼け野原 に した あんた 達 を 助ける 暇 が あれば

俺 は   焼け ださ れた 子供 を 助け たい

何 だ ちゅう !

でも   今 ここ で

西郷 さん


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