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勇者ヨシヒコと魔王の城, 勇者ヨシヒコと魔王の城#04

勇者 ヨシヒコ と 魔 王 の 城 #04

はい は ~ い 。

ちょっと 止まって いただいて も いい っす か ?

( ダンジョー ) しか し 倒して も 倒して も 現れる な 。

魔 王 に 冒さ れた 者 ども 。

俺 は どこ から 見て も 盗賊 だ 。 親分 の 命令 で 来た んだ よ 。

だから さ 食料 と 武器 。 すべて 差し上げ ます 。

差し上げちゃ ダメ か 。

( ヨシヒコ ) なんだ ? 何 が 言い たい ? つべこべ 言って んじゃ ねえ よ 。

4 人 だ ろ ? 俺 に かかったら よ 朝飯前 な んだ よ 。

あれ ? もう 昼 か 。

てこ と は 昼 飯 前 に 変え させて もらって も よろしい っす か ?

いい です 。

じゃあ さ もう どっち に しろ 死ぬ んだ から →

最後に 言い残した こと と か やり 残した こと ? なんか ない ?

やり 残した こと に 関して は こっち も 協力 態勢 で 挑む から 。

でも 大掛かりな の は やめて ね 。

できる だけ … 例えば だ けど →

タバコ を 最後に 死ぬ 前 に 吸 いて ぇ ぐらい に し といて よ 。

でも あれ も あれ で 嫌だ よ ね 。 ヒーロー なんか が それ やったら さ →

その 間 に さ 仲間 が 来ちゃ って 俺 ボコボコ に やられちゃ う の よ 。

冗談 じゃ ない よ な 。 タバコ だけ に 煙 に 巻か れる って か ?

( ムラサキ ) ああ … なんだろう 。 心なしか ウザ い 。

俺 も 聞いて いて イライラ して しかたがない 。

どう ? じゃあ 真ん中 の 彼 。 なんか やり 残した こと ない ?

私 は 魔 王 を 倒す まで 死ね ん 。

です よ ね 。 てこ と は 私 やられ ち ま うって こと です よ ね 。

さっき 「 昼 飯 前 だ !」 と かって 言った けど →

もう 4 対 1 じゃ ない です か 。 正直 言い ましょう 。

これ 負ける ね 。 うん 。

まあ それ 考えた だけ で もう 正直 ヘコ む わ …。

と か 言って る そばから 速攻 元気 !

( メレブ ) 何 ? 何 ? この 感じ 。 何かしら 自分 と 同じ 空気 を 感じる 。

オッケー 。 じゃあ さ そういう こと な んだ から →

結局 やられ ち まう んだ から もう 言い残した こと 。

すべて 言っちゃ う わ 。 大丈夫 ?

これ から さ 長い 話 に なる けれども そこ ん ところ 立ち で 大丈夫 ?

いく から ね ?

いかん 。 ヨシヒコ が ムズムズ し はじめた 。

こんなんじゃ 戦い どころ じゃ ねえ な 。

これ が アイツ の 作戦 な んだ 。

相手 を イライラ さ せ 体 を ムズムズ さ せ 自由 を 奪った うえ で 斬り 捨てる 。

イライラ して は 負け だ 。

ものすご ~ く ウザ い が 広い 心 で 聞き 続ける んだ 。

なぜ だろう ? 俺 全然 イライラ し ない 。

しかし 俺 は 戦え ない 。 どう する ?

オッケー 。 そういう こと で さ ね ?

とりあえず 戦う 時間 に なっちゃ った んだ から →

みんな も 予定 ある もん ね ? オッケー 戦い ましょう 。

じゃあ お前 ら 俺 の この 必殺 の 剣 の 餌食 に …。

ワーオ ! 剣 が ない ! ハッ 盗賊 と して 失格 だ な 。

う お ~ っ !!

( ムラサキ ) ああ … ウザ かった 。

( ダンジョー ) 気 を つけろ ! この 川 に は 無数の ヒル が いる 。

うわ っ ! クソッ ! いつの間に ! うわ っ で けっ !

どん だけ 吸って んだ !

ヒル まで 魔 王 に 操ら れ 獰猛に なって る ような 気 が する な 。

ヨシヒコ !

( メレブ ) あっ ! 吸わ れ すぎ ! ( ムラサキ ) メッチャ で かく なって る !

もっと 早く 気づけ よ !

う お ぉ ~ っ !

おお だんだん 血の気 が 戻って きた 。

魔 王 を 倒す 勇者 が →

ヒル に 命 を 奪わ れて は たまり ませ ん から ね 。

もう 一 歩 で 奪わ れ そうに なって た けど な 。

しかし 仏 に 言わ れる が まま に 進んで る が →

何 が 現れる わけで も ない な 。

指示 が さ ザックリ して んだ よ 。

ダメな 上司 の 典型 だ よ な 。

アイツ が マジ で 仏 な の か って とこ から して →

私 信じて ない から ね 。

( 仏 ) おいおい おいおい ! お前 ら 今 あれ だ な 。

俺 の 陰口 を 言って た ろ 。

言って ませ ん よ 。 いや 絶対 言って た よ 。

俺 悪い けど 天から 見て る から ね 。 天から 見て る から 。

天から 目線 だ と 陰 と かない から 。 全部 聞こえちゃ う から ね 。

は いはい は いはい ! ( 仏 ) なに ? なに ?

これ だ と どう です か ? あっ そこ だ と あれ だ ね 。

天から 目線 だ と むしろ そこ は 全部 陰に なっちゃ う ね 。

これ だ と 陰口 言って も いい です か ?

陰 だ から そこ は 陰口 を 言わ れて も しようがない ねって →

ナメ んな よ ! ナメ んな よ !!

ねっ ? 聞いた ? 今 の 。 仏 の ダブル ナメ んな よ 。

あの さ 今日 いつも は 最後に 出て くる 仏 が ね →

最初 から 出て きた の は 他 で も ない んだ ぜ 。

って いう か さ なぜ さ ヨシヒコ は さ 寝て る の さ ?

だから こう なる 理由 が あった んです 。

出て くる 前 に いろいろ と さ 。 オッケー じゃあ わかった 。 はい 。

え ~ ヨシヒコ よ 。 ザックリ と 東 に 向かわ せた の は 他 で も ない 。

( ムラサキ ) なんで ザックリ 進ま せた んだ よ 。

その とおり だ 。 早く 魔 王 を 倒せ と 言って おき ながら 。

( メレブ ) 居場所 言って くれれば 倒し ます よ 魔 王 なんて 。

どこ に 向かえば いい んです か ? 仏 様 。

その … 村 と か …。 東 って 言わ れて も さ …。

全部 言って くれれば いい 。 村 じゃ なくて 町 で も いい 。

ここ に 行けば いい と か 言って くれれば すぐ 行く よ 。

ちょっと 待って 。

細かく 言わ なきゃ 進め らん ない 。 早く 教えて くれれば いい じゃ ん 。

バカ 野郎 ! ホントに キミ たち ね … ホントに 仏 ビーム を 出す よ ? 仏 ビーム 。

うわ ! 出す ぞ 。 仏 ビーム 出す ぞ !

あの ね この 額 の ポッチ から ビーム 出る から 。 ( メレブ ) 出る !?

出る よ 出る よ ! ( メレブ ) や ばい や ばい 。

見せて やる 。 仏 ビーム !

今日 は やら ない ~。 ワン ツー ワン ツー 。

( メレブ ) ぜ って ぇ 出 ない ぜ アイツ 。 出 ない 出 ない 。

早く 話して ください 仏 様 。

早く 。 魔 王 が 動きだす 前 に 。

うん オッケー わかった 。

( 仏 ) じゃあ ねぇ 勇者 たち よ 聞く が よい 。

魔 王 を 倒す ため に え ~ いろいろ 武器 や 道具 を →

これ から キミ たち は ひと つ ずつ 武器 や 道具 を 集める 必要 が ある 。

まずは 魔 王 の すべて の 攻撃 を かわす こと が できる と いう →

天女 の 羽衣 を 手 に 入れよ 。

よい か ? この 川 を のぼって いく と 天女 の 岩 と いう の が あって →

その 岩 の 上 に 天女 が いる こと が しばしば な 感じ な わけだ 。

さ ぁ ヨシヒコ よ ! 天女 の 羽衣 を 手 に 入れる のだ !

しばしば の 感じ って いう の は 行けば いる って いう 感じ です か ?

たぶん いる と 思う 。 たぶん いる と 思う 。

だけど あの … あれ だ 。

あの … 天女 だ から 鉄壁 の 守り だ と 思う よ ホントに 。

だから それ は 勇者 たち よ お前たち の 力 で 乗り越える のだ !

あれ だ 。 あれ が 天女 だ 。

わりと 簡単に 見つかった な おい 。

なんと 美しい …。 まさに 天女 だ 。

( ムラサキ ) 天女 様 !

天女 様 ! こっち 向いて !!

聞こえて い ない の か 。

きっと ハープ の 音 に さえぎら れて いる のでしょう 。

川 を 渡って 直接 話して み ましょう 。

待て ヨシヒコ よ 。 仏 は 言って いた ぞ 。 天女 は 鉄壁 の 守り だ と 。

( ムラサキ ) あんな ザックリ 仏 の 言う こと 聞か なくて い いっしょ 。

あっ ! ちょ っ 待 っ …。

あれ 見て 。

( ダンジョー ) なんだ と ?

カッパ …。

そう か ! ヤツ が 天女 を 守って いた んだ 。

ヤツ が 天女 の もと に 渡ろう と する 者 を →

川 に 引きずり込む んだ 。 そんなに 怖い の ? カッパ って 。

( ダンジョー ) 見かけ 的に は そんな ん で も ない な 。

大丈夫です よ カッパ ごとき 。 気 を つけろ ヨシヒコ !

平気 平気 。 あんな の に 負け ない って 。

( ムラサキ ) あっ ! そら 見た こと か !

助けろ ! ヨシヒコ !! ウソ でしょ !?

あの カッパ なかなか あなどれ ん な 。

( ムラサキ ) 完全に 勝った って 顔 して ん な 。

許せ ん 。 俺 が 倒して くる !

ダメです ダンジョー さん 。

水 の 中 で は 絶対 に かない ませ ん 。

陸 に おびき寄せる しか ない か 。

私 に 任せて ください 。 いい 考え が あり ます 。

カッパ って 本当に キュウリ 好きな の か な ?

一般 的に は そう 言わ れて いる 。

問題 は ここ まで 罠 の 仕組み が あからさまに わかる 状況 に →

飛び込んで くる か だ 。 信じて ください 。 ヤツ は 必ず 来 ます 。

( メレブ ) 持って る な !

ダメだ 。 下流 の ほう に も 他の カッパ 見張って んな 。

上流 に も カッパ うじゃうじゃ いる よ 。

まさに かっぱ っぱ ルンパッパ だ な 。

かっぱ っぱ ルンパッパ と は どういう ?

かっぱ っぱ ルンパッパ と は …。 いい んだ 。

単に 言って み たかった だけ だ と 思う から 。

かっぱ っぱ ルンパッパ …。 もう いい んだ 。

( メレブ ) どう する ? カッパ 倒さ ない と 天女 と 話す こと でき ない ぞ 。

なんだ こりゃ !

「 カッパ を 倒す 伝説 の 武器 の ありか 」。

地図 ザックリ だ な 。

って こと は あの インチキ 仏 から の 贈りもの だ な 。

そう だ その とおり だ 。

これ が 伝説 の 武器 か …。

ど っか で 見た こと ある ような …。

行き ましょう 。 よし !

どこ に 行く か は 知ら ねえ が →

金 と 食料 全部 置いて って もらおう か 。

お前 の ような 輩 ちょっと 歩いたら バカ ほど 会う 。

一人ひとり に やって いたら どれ だけ 金 と 飯 が あって も 足り ん 。

まあ 大抵 の ヤツ は そう 言う さ 。

だが 相手 が 俺 である 以上 →

その 言葉 後悔 する こと に なる が な 。

かわいそうだ が お前 ら →

俺 と ブレンダー の キバ の 犠牲 に なって もらう 。

私 に は 魔 王 を 倒す と いう 大 儀 が ある 。

それ でも 我ら の 命 を 取る と いう ならば →

戦う しか あり ませ ん ね 。

構え だけ は いっち ょ 前 だ な 。 遠慮 なく いく ぞ 。

さあ とびかかれ ブレンダー !

おい どうした ?

ゆけ ! ヤツ ら の 首根っこ を 食いちぎれ !

ねえ 大丈夫 ? ブレンダー なんか 変な ほう に 向いちゃ って る けど 。

乗り気じゃ ない んじゃ ない の ? 乗って る 乗って ない の 話 で は ない 。

ブレンダー は 血 も 涙 も ない 殺人 マシーン な のだ 。

ゆけ ! 生き 血 を すすれ ! ハハハ ! ハハハハ …。

そろそろ いかせて もらう ぞ 。 ちょっと 待って 待って !

なに ? せっかち !?

まだ 戦う 準備 が できて ない でしょ 。

そっち が 現れた んでしょう が 。 戦う 準備 できて から 現れ なさい よ 。

ああ なるほど ね 。 ねえ ねえ よし よし 。

と 見せかけて 隙 を 見せて ブレンダー !

それ は ダメだ ! 戦う 意思 の ない もの を →

斬る こと は でき ない 。 えっ えっ !?

いい から な っ ? 1 人 で こい 1 人 で 。

ダメ だって … 俺 普通の 人 だ もん 。 べつに 強く ない し 。

なんで 盗賊 やって んだ よ 。

なに ? アイツ ら を 許して ?

え … もう しかたない な ~。

お前 ら ブレンダー の 優し さ に 感謝 する んだ な ~。

優しい ~。

で やっ !

( メレブ ) あっ ヨシヒコ 寝ちゃ った 。 ダンジョー まで !

お いっ ! おい お前 まで ! わ っ 俺 だけ 寝 ない 。

しかし 戦う 術 の ない この 俺 。

どう する ? 一応 スイーツ !

なんか 甘い もの が 食べ たい 。

うん かかった けど 勝てる 気 が し ない 。

あっ どう する ? あっ あっ !

はっ ! はい ヨシヒコ 起きた !

で やっ !

クソッ 眠ら さ れて しまった か 。

はい きた 。 多い な !

私 が まとめて 引き受け ます 。

なんか 逃げちゃ った ね 。

あの どちら か の 宝 箱 に →

カッパ を 倒す 伝説 の 武器 が 入って いる はずだ 。

それ ならば 開けて みる しか なかろう 。

うわ あ ! いかん ! 宝 箱 さえ も 魔物 と は !

うわ あ !!

( ムラサキ ) ほら ほら 助けろ よ お前 !

いや あれ や ばい よ そうとう 強い よ あれ 。

いやいや 強い わけ ねえ じゃ ん 。 箱 だろう が よ 。

強い 箱 だ よ あれ 。 強い 箱 と か 意味 わかん ねえ から 行け って !

え ~ い !

やる じゃ ん 。 ありがとう ございます メレブ さん 。

なんか ね 会心 って 感じ だった 。 そんな 一撃 だった 俺 今 。

と いう こと は 伝説 の 武器 は これ か 。

なんと 神々しい 。

これ で カッパ が 倒 せる 。

これ は どう やって 使う のだろう ?

そもそも どうして これ が カッパ に きく の か →

まったく わから ん な 。 うむ 。

投げる んじゃ ない か ? で 命中 したら 倒れる 。

だったら そのへん の 石ころ でも 一緒だろう が 。

何 言っちゃ って る の お っ さん 。

せめて おじさん って 言え 。

わざわざ 山 の 上 まで 取り に 行った の が →

ただ 投げる わけ ねえ だ ろ !

いや … 見て み カッパ 。

メチャクチャ 怖がって る ぞ 。 ( ダンジョー ) おお 確かに 怯えて る な 。

そう か よし 。

カッパ 殿 ! これ は どう やって 使う もの な の か ?

おいおい おい おい 何 ? ちょっと 待って 。

何 ? ヤダ バカな の お前 ね バカな の ?

いや わから なかった もの で 。 知って る か な と 。

知って る だろう けど さ これ 使わ れたら →

自分 死ぬ かも しれ ない の に 教えて くれる わけ ない でしょう よ 。

いや しかし …。

そう か 。 えっ 気づいた の ?

そんな そんな 間 使ったら 怖い よ こっち が 。

遅くて も 気づけば いい けど 。

ダメだ ! それ を こちら に 向け られて →

その 赤い ポッチ を 押さ れたら いっかん の 終わり だ !

あ 教えちゃ った 。 アイツ バカだ な 。 バカッパ だ な 。

ものすごい 丁寧に 説明 した もん な 。

では 遠慮 なく 。 平和 の ため です から 。

うわ ~ っ !

うわ すごい 。 一瞬にして カッパ の 皿 を 乾燥 さ せた 。

あ ~ あれ あの まん ま 気絶 した まん まだ な しばらく 。

よし 今 の うち に 渡り ましょう 。

天女 様 お 願い が あり ます 。

4 人 で 一斉に だ 。

わかり ました 。

せ ~ の 。 ( 一同 ) 天女 様 !

そんな ところ で 何 を さ れて いる のです か ?

実は 天女 様 に お 願い し たい こと が あり →

参上 いたし ました 。

ぜひとも お 聞き入れ 願い たい 。

美しく 慈悲 深い あなた 様 なら きっと 叶えて くださる 。

それ は お 聞き いたし ます が →

いつも このような 静かな ところ に 住んで い ます ゆえ →

どなた か 1 人 と お 話し させて いただけ ます か ?

人 が 集まる と 心 が 乱れて しまう のです 。

わかり ました 。

この 天命 を 授かり し 勇者 ヨシヒコ を 残して 我々 は 去り ます 。

さて 願い と は いかなる もの で ございましょう 。

魔 王 を 倒す ため →

天女 様 が お召し に なって いる 羽衣 が 必要な のです 。

どうか 魔 王 を 倒さん と する 私 たち に 羽衣 を お 与え ください 。

そう です か 。 それ は 協力 し たい のです が …。

時間 が ない のです 。 脱いで ください 。 え ?

今 そこ で 脱いで いただければ そちら まで 取り に まいり ます 。

どういう こと ? 脱いで ください そう すれば …。

いやいや ちょっと あの …。 とにかく 脱いで ください 。

いや あの ね …。 時間 が あり ませ ん 。

脱いで ください 。 早く 脱ぎ なさい 。

脱ぎ なさい 。 早く 脱ぎ なさい 。

ちょっと 待て や コラッ !

見ず知らず の 男 が ポッ と 現れて 女 に いきなり 服 脱げ って →

どういう こと だ テメエ よ ~! いや …。

羽衣 っつ って も インナー と 直結 して っ から 。

これ 脱いだら こっち マッパ に な っち まう んだ よ 。

なんで 初対面 の 男 の 前 で 私 が マッパ に なら なきゃ いけ ねえ んだ !

すみません 。

では もう 少し 暗く なって …。 ムード の 話 じゃ ねえ んだ よ !

オメエ なんか に ぜ って ぇ 羽衣 やら ねえ し 。

帰れ 帰れ ! そして 死ね !

ヨシヒコ お前 マジ 死んだ ほう が いい 。

どうして だ ? いや 言わ れて た とおり でしょ 。

なに 初めて 合った 女 に いきなり 脱げ と か 言っちゃ って ん の ?

殿様 クラス だ ぜ 。 それ 言え ん の 。

しかたがない 。 ヨシヒコ の 人生 経験 は まだ 浅い 。

お っ 出た ナイスミドル 発言 。

ここ は ミドルクラス に お 願い する ?

お 願い し ます 。 任せて おけ 。

こう 見えて も 若い 頃 の ニックネーム は …。

課長 島 耕作 。

お ぉ ~!

課長 島 耕作 って 何 ? 知ら ん 。

私 も わから ない が →

何 か モテ そうな 雰囲気 を 感じる ニックネーム だ 。

天女 様 ご 一 緒 して も よろしい でしょう か ?

なん です の ? それ は 。 ちょいと した 大人 の 飲み物 です 。

ま ぁ …。

天女 って いろいろ 大変でしょう 。

それほど で も ない わ 。

毎日 毎日 ハープ 弾いて さ 。

そもそも ハープ って 人魚 が 弾く もん だ もん な 。

知って た の ね 。

ホント は もっと 他 に やり たい こと が ある んじゃ ない の か ?

そんな こと ない わ 。

自分 に 正直に なれよ 。

自分 が 弾く の は ハープ じゃ ない 。

自分 は 人魚 じゃ ない 。 自分 が 弾く べきな の は …。

やめて !

辛い こと が ある なら 俺 に 言えよ 。

力 に なれる か わから ない が …。

涙 を 拭く ハンカチ くらい に は なれる ぜ 。

そ なた 名 を 何と 申す ?

俺 の 名 は ダンジョー 。

( ビンタ する 音 )

あ ~ あ 。

まあまあ いい とこ まで いって た じゃ ん 。

なぜ ビンタ 食らった ?

なんでもない んだ 。

なんでもない のに ビンタ 食らわ ない でしょ 。

なんか 言った な ?

羽衣 脱いだ ついで に チョチョッ と 1 回 だけ …。

うわ ~! 不潔だ !

ナイスミドル 不潔だ ! ミドル ナイス じゃ なかった !

ダンジョー さん スケベ だった んです か ? いや いやいや …。

スケベ なんて 最低です よ ダンジョー さん !

バカ 野郎 ! お前 だって スケベ な んだ よ !

私 は スケベ で は ない ! 勇者 が スケベ なんて あり え ない 。

お前 は 魂 抜か れる と …。

いい から ! それ 言わ なくて いい から 。

やはり 私 が 行く しか あり ませ ん ね 。

勇者 の 私 が 魔 王 を 倒す 熱意 を 伝える に かぎる 。

これ は あくまで 魔 王 を 倒す ため 。

世界 の 平和 を 取り戻す ため な んです 。

ウソ つけ お前 は !

本当です 。 魔 王 を 倒し たい 一 心 です 。

じゃあ その 下半身 いったい なん な んだ ?

これ は …。

懐 刀 です 。

んな わけ ねえ だ ろ !

懐 刀 なら 懐 に 入れろ !

勇者 は 懐 刀 を ここ に 入れる こと に なって る んです 。

いったい どんな とき に 使う 刀 なんだ よって コラ !

天女 に 下 ネタ 言わ せ ん な ! ボケ !

向こう岸 で バーベキュー やる んだ けど 来 ない ?

私 は 人間 界 に は 交わり ませ ぬ 。

結構 リキュール と かも 揃って る し ~。

結構です 。 えっ 超 楽しい のに 。

その場で 釣った 魚 塩焼き に し ~ の みたいな 。

結構です 。 肉 焼き ~ の 焼きそば 焼き ~ の →

カラオケ し ~ の 。 じゃ かし いわ この ペチャパイ が !

なんだ と この 野郎 ! や ん の か オラ !

やっ たる わ よ ! おりて こい や !

とりあえず 服 脱いで そこ 正座 しろ !

なんで 私 が 脱 が な アカン の よ ! 飛ぶ ぞ ! ものすごい 飛ぶ ぞ !

飛べ や は よ 飛べ や ! 来る ぞ ! 私 イジメ たら 森 の なんか す っご い 。

どんな ん や ! は よ 呼んで み ぃや ! どんな ん や !

天女 様 野球 拳 を し ませ ん か ?

帰れ 。 そして 死ね !

もう やれる こと は すべて やり ました 。

もう ちょっと なんか あった んじゃ ない か な ~。

八方ふさがり だ な 。

ヨシヒコ の こと は 単なる バカ と 思わ れ →

1 回 チョチョッ と やろう と した 俺 は →

男 と して 信用 さ れて い ない 。

ムラサキ の ような 軽い 女 も 嫌いな ようだ 。

メレブ お前 なんで 行か ない んだ よ 。

だから 俺 に 女 は 無理だ って 。

女 説得 する 呪文 と か ない の か よ 。

フフフ … フフフ ! ごめん ちょっと 関係ない 話 して いい ?

えっ えっ えっ ? なんで 今 関係ない 話 する の ?

俺 は とうとう 回復 の 呪文 を 手 に 入れた 。

それ は すごい 。 失った 体力 を 回復 できる と いう のです か ?

うむ 。 この 呪文 を 唱えれば 7 割 の 体力 が 回復 できる 。

すごい な !

しかし この 呪文 が 効く に は ある 条件 が 必要だ 。

なんで すか ? 呪文 を 唱えて すぐに →

牛 の 睾丸 と シカ の 角 それ から ハブ の 肝 あと もう ひと つ 欲しい ね 。

う ~ ん ロイヤルゼリー うん それ 全部 飲み干そう 。

それ 呪文 必要な いよ ね 。

すごい 。 たった それ だけ の 条件 で 7 割 も …。

いや だ から それ だけ 飲めば →

呪文 なんか なく たって ヘタ すりゃ フルで 回復 だ から ね 。

つか どこ で ゲット する んだ よ それ ら すべて 。

俺 は この 呪文 を →

ホイミネー と 名付けた 。

意味 ねえ の わかって る 呪文 って すげ ぇな 。

ホイミネー が あれば 戦闘 も 怖く ない 。

いや だ から その 精力 剤 ない から !

もう 少し 意味 の ある 呪文 を 身 に つけて ほしい な 。

あっ !

どうした ? ムラサキ 。

これ なら 絶対 うまく いく 。

どんな 作戦 だ ?

同じ 女 だ から わかる こと だ よ 。

今度 は 何 ? こう なったら 意地でも 羽衣 渡さ ない わ よ 。

魔 王 でも 何でも 暴れりゃ いい の よ !

ハナブー !

何 ? 何 した の !?

フフフ … 鏡 を 見て ごらん !

キャッ ! な に この 鼻 !

羽衣 を 渡したら 直して あげて も いい よ 。

渡さ ない んだったら アンタ は 一生 豚 っ 鼻 。

驚く だろう なぁ 。

美しい 天女 様 の 鼻 が とんだ 豚 っ 鼻 なんて さ !

いや ! やめて !

いささか 卑怯 と は 思い ました が 魔 王 を 倒す ため 。

お 許し ください 天女 様 。

わかった わ よ ! 渡す から その 前 に この 鼻 何とか して よ !

ありがとう ございます 。

嬉しい の は わかる んだ けど さ なんか 包み に 入れ な よ 。

ハハハ ! もう これ で 魔 王 に 負ける 気 が せ んな !

もう 勝った 気 で いる と は 笑 止 千万 。

ハハハハ ! って いう か 待てよ お前 !

おい 待てよ ヨシヒコ 。 下半身 は どうした ?

どうした 下半身 は どうした ?

ヤングマン ! ザ ・ ヤングマン … まあ いい や 。

ま とにかく もっと たくさん いろいろ 武器 と か を 集め ない と →

魔 王 は 倒せ ない よ って いう 話 です よ 。 ねっ ?

次 は 西 へ 向かえ ! 出た また ザックリ 。

それでは ここ で 仏 が 歌い ます 。 「 私 ザックリ な の 」。

♪♪「 私 …」

歌う か !

まだまだ 旅 は 長い ようだ な 。 はい 。

行き ましょう 。

兄 様 …。

恥ずかしい 。

おい ヒサ 集会 いくよ ! あっ はい 。


勇者 ヨシヒコ と 魔 王 の 城 #04 ゆうしゃ|||ま|おう||しろ

はい は ~ い 。

ちょっと   止まって いただいて も いい っす か ? |とまって|||||

( ダンジョー ) しか し 倒して も 倒して も 現れる な 。 |||たおして||たおして||あらわれる|

魔 王 に 冒さ れた 者 ども 。 ま|おう||おかさ||もの|

俺 は   どこ から 見て も 盗賊 だ 。 親分 の 命令 で 来た んだ よ 。 おれ||||みて||とうぞく||おやぶん||めいれい||きた||

だから さ   食料 と 武器 。 すべて 差し上げ ます 。 ||しょくりょう||ぶき||さしあげ|

差し上げちゃ   ダメ か 。 さしあげちゃ|だめ|

( ヨシヒコ ) なんだ ?  何 が 言い たい ? つべこべ 言って んじゃ ねえ よ 。 ||なん||いい|||いって|||

4 人 だ ろ ?  俺 に かかったら よ 朝飯前 な んだ よ 。 じん|||おれ||||あさめしまえ|||

あれ ?  もう 昼 か 。 ||ひる|

てこ と は   昼 飯 前 に 変え させて もらって も   よろしい っす か ? |||ひる|めし|ぜん||かえ|さ せて|||||

いい です 。

じゃあ さ   もう どっち に しろ 死ぬ んだ から → ||||||しぬ||

最後に 言い残した こと と か やり 残した こと ?  なんか ない ? さいごに|いいのこした|||||のこした|||

やり 残した こと に 関して は こっち も 協力 態勢 で 挑む から 。 |のこした|||かんして||||きょうりょく|たいせい||いどむ|

でも   大掛かりな の は   やめて ね 。 |おおがかりな||||

できる だけ …  例えば だ けど → ||たとえば||

タバコ を 最後に   死ぬ 前 に 吸 いて ぇ ぐらい に し といて よ 。 たばこ||さいごに|しぬ|ぜん||す|||||||

でも   あれ も あれ で 嫌だ よ ね 。 ヒーロー なんか が   それ やったら さ → |||||いやだ|||ひーろー|||||

その 間 に さ   仲間 が 来ちゃ って 俺   ボコボコ に やられちゃ う の よ 。 |あいだ|||なかま||きちゃ||おれ||||||

冗談 じゃ ない よ な 。 タバコ だけ に   煙 に 巻か れる って か ? じょうだん|||||たばこ|||けむり||まか|||

( ムラサキ ) ああ …  なんだろう 。 心なしか   ウザ い 。 |||こころなしか||

俺 も 聞いて いて イライラ して   しかたがない 。 おれ||きいて||いらいら||しかたが ない

どう ?  じゃあ   真ん中 の 彼 。 なんか   やり 残した こと ない ? ||まんなか||かれ|||のこした||

私 は   魔 王 を 倒す まで 死ね ん 。 わたくし||ま|おう||たおす||しね|

です よ ね 。  てこ と は   私 やられ ち ま うって こと です よ ね 。 ||||||わたくし||||||||

さっき  「 昼 飯 前 だ !」 と かって 言った けど → |ひる|めし|ぜん||||いった|

もう  4 対 1 じゃ ない です か 。 正直   言い ましょう 。 |たい|||||しょうじき|いい|

これ   負ける ね 。  うん 。 |まける||

まあ   それ 考えた だけ で もう   正直   ヘコ む わ …。 ||かんがえた||||しょうじき|||

と か 言って る そばから   速攻 元気 ! ||いって|||そっこう|げんき

( メレブ ) 何 ?  何 ?  この 感じ 。 何かしら 自分 と 同じ 空気 を 感じる 。 |なん|なん||かんじ|なにかしら|じぶん||おなじ|くうき||かんじる

オッケー 。  じゃあ さ そういう こと な んだ から →

結局   やられ ち まう んだ から もう   言い残した こと 。 けっきょく|||||||いいのこした|

すべて 言っちゃ う わ 。  大丈夫 ? |いっちゃ|||だいじょうぶ

これ から さ   長い 話 に なる けれども そこ ん ところ   立ち で 大丈夫 ? |||ながい|はなし|||||||たち||だいじょうぶ

いく から ね ?

いかん 。  ヨシヒコ が ムズムズ し はじめた 。 |||むずむず||

こんなんじゃ 戦い どころ じゃ ねえ な 。 |たたかい||||

これ が   アイツ の 作戦 な んだ 。 ||||さくせん||

相手 を イライラ さ せ   体 を ムズムズ さ せ 自由 を 奪った うえ で 斬り 捨てる 。 あいて||いらいら|||からだ||むずむず|||じゆう||うばった|||きり|すてる

イライラ して は 負け だ 。 いらいら|||まけ|

ものすご ~ く   ウザ い が 広い 心 で 聞き 続ける んだ 。 |||||ひろい|こころ||きき|つづける|

なぜ だろう ? 俺   全然   イライラ し ない 。 ||おれ|ぜんぜん|いらいら||

しかし   俺 は 戦え ない 。  どう する ? |おれ||たたかえ|||

オッケー 。  そういう こと で さ   ね ?

とりあえず   戦う 時間 に なっちゃ った んだ から → |たたかう|じかん|||||

みんな も 予定 ある もん ね ? オッケー   戦い ましょう 。 ||よてい|||||たたかい|

じゃあ   お前 ら 俺 の   この 必殺 の 剣 の 餌食 に …。 |おまえ||おれ|||ひっさつ||けん||えじき|

ワーオ !  剣 が ない ! ハッ   盗賊 と して 失格 だ な 。 |けん||||とうぞく|||しっかく||

う お ~ っ !!

( ムラサキ ) ああ …  ウザ かった 。

( ダンジョー ) 気 を つけろ ! この 川 に は   無数の ヒル が いる 。 |き||||かわ|||むすうの|||

うわ っ !  クソッ ! いつの間に !  うわ っ   で けっ ! |||いつのまに||||

どん だけ 吸って んだ ! ||すって|

ヒル まで   魔 王 に 操ら れ 獰猛に なって る ような 気 が する な 。 ||ま|おう||あやつら||どうもうに||||き|||

ヨシヒコ !

( メレブ ) あっ !  吸わ れ すぎ ! ( ムラサキ ) メッチャ で かく なって る ! ||すわ||||||||

もっと 早く 気づけ よ ! |はやく|きづけ|

う お ぉ ~ っ !

おお   だんだん 血の気 が 戻って きた 。 ||ちのけ||もどって|

魔 王 を 倒す 勇者 が → ま|おう||たおす|ゆうしゃ|

ヒル に 命 を 奪わ れて は たまり ませ ん から ね 。 ||いのち||うばわ|||||||

もう 一 歩 で 奪わ れ そうに なって た けど な 。 |ひと|ふ||うばわ||そう に||||

しかし   仏 に 言わ れる が まま に 進んで る が → |ふつ||いわ|||||すすんで||

何 が 現れる わけで も ない な 。 なん||あらわれる||||

指示 が さ   ザックリ して んだ よ 。 しじ||||||

ダメな 上司 の 典型 だ よ な 。 だめな|じょうし||てんけい|||

アイツ が   マジ で 仏 な の か って とこ から して → ||||ふつ|||||||

私   信じて ない から ね 。 わたくし|しんじて|||

( 仏 ) おいおい   おいおい ! お前 ら   今   あれ だ な 。 ふつ|||おまえ||いま|||

俺 の 陰口 を 言って た ろ 。 おれ||かげぐち||いって||

言って ませ ん よ 。 いや   絶対   言って た よ 。 いって|||||ぜったい|いって||

俺   悪い けど   天から 見て る から ね 。 天から 見て る から 。 おれ|わるい||てんから|みて||||てんから|みて||

天から 目線 だ と   陰 と かない から 。 全部   聞こえちゃ う から ね 。 てんから|めせん|||かげ||か ない||ぜんぶ|きこえちゃ|||

は いはい   は いはい ! ( 仏 ) なに ?  なに ? ||||ふつ||

これ だ と   どう です か ? あっ   そこ だ と あれ だ ね 。

天から 目線 だ と   むしろ   そこ は 全部   陰に なっちゃ う ね 。 てんから|めせん||||||ぜんぶ|いんに|||

これ だ と 陰口   言って も いい です か ? |||かげぐち|いって||||

陰 だ から   そこ は   陰口 を 言わ れて も   しようがない ねって → かげ|||||かげぐち||いわ|||しようが ない|

ナメ んな よ !  ナメ んな よ !!

ねっ ?  聞いた ?  今 の 。 仏 の   ダブル   ナメ んな よ 。 |きいた|いま||ふつ||だぶる|||

あの さ   今日   いつも は 最後に 出て くる 仏 が ね → ||きょう|||さいごに|でて||ふつ||

最初 から 出て きた の は 他 で も ない んだ ぜ 。 さいしょ||でて||||た|||||

って いう か さ   なぜ さ ヨシヒコ は さ   寝て る の さ ? |||||||||ねて|||

だから こう なる 理由 が あった んです 。 |||りゆう|||ん です

出て くる 前 に いろいろ と さ 。 オッケー   じゃあ   わかった 。  はい 。 でて||ぜん||||||||

え ~  ヨシヒコ よ 。  ザックリ と 東 に 向かわ せた の は   他 で も ない 。 |||||ひがし||むかわ||||た|||

( ムラサキ ) なんで ザックリ 進ま せた んだ よ 。 |||すすま|||

その とおり だ 。  早く 魔 王 を 倒せ と 言って おき ながら 。 |||はやく|ま|おう||たおせ||いって||

( メレブ ) 居場所   言って くれれば 倒し ます よ   魔 王 なんて 。 |いばしょ|いって||たおし|||ま|おう|

どこ に 向かえば いい んです か ? 仏 様 。 ||むかえば||ん です||ふつ|さま

その …  村 と か …。 東 って 言わ れて も さ …。 |むら|||ひがし||いわ|||

全部 言って くれれば いい 。 村 じゃ なくて   町 で も いい 。 ぜんぶ|いって|||むら|||まち|||

ここ に 行けば いい と か 言って くれれば   すぐ 行く よ 。 ||いけば||||いって|||いく|

ちょっと 待って 。 |まって

細かく 言わ なきゃ 進め らん ない 。 早く 教えて くれれば いい じゃ ん 。 こまかく|いわ||すすめ|||はやく|おしえて||||

バカ 野郎 !  ホントに キミ たち ね … ホントに 仏 ビーム を 出す よ ?  仏 ビーム 。 ばか|やろう|ほんとに|きみ|||ほんとに|ふつ|||だす||ふつ|

うわ !  出す ぞ 。  仏 ビーム   出す ぞ ! |だす||ふつ||だす|

あの ね   この 額 の ポッチ から ビーム 出る から 。 ( メレブ ) 出る !? |||がく|||||でる|||でる

出る よ   出る よ ! ( メレブ ) や ばい   や ばい 。 でる||でる||||||

見せて やる 。  仏 ビーム ! みせて||ふつ|

今日 は やら ない ~。  ワン   ツー   ワン   ツー 。 きょう||||わん||わん|

( メレブ ) ぜ って ぇ   出 ない ぜ   アイツ 。 出 ない   出 ない 。 ||||だ||||だ||だ|

早く 話して ください   仏 様 。 はやく|はなして||ふつ|さま

早く 。  魔 王 が 動きだす 前 に 。 はやく|ま|おう||うごきだす|ぜん|

うん   オッケー   わかった 。

( 仏 ) じゃあ ねぇ   勇者 たち よ 聞く が よい 。 ふつ|||ゆうしゃ|||きく||

魔 王 を 倒す ため に   え ~ いろいろ   武器 や 道具 を → ま|おう||たおす|||||ぶき||どうぐ|

これ から   キミ たち は   ひと つ ずつ 武器 や 道具 を 集める 必要 が ある 。 ||きみ||||||ぶき||どうぐ||あつめる|ひつよう||

まずは   魔 王 の すべて の 攻撃 を かわす こと が できる と いう → |ま|おう||||こうげき|||||||

天女 の 羽衣 を 手 に 入れよ 。 てんにょ||はごろも||て||いれよ

よい か ?  この 川 を のぼって いく と 天女 の 岩 と いう の が あって → |||かわ|||||てんにょ||いわ|||||

その 岩 の 上 に 天女 が いる こと が しばしば な 感じ な わけだ 。 |いわ||うえ||てんにょ|||||||かんじ||

さ ぁ   ヨシヒコ よ ! 天女 の 羽衣 を 手 に 入れる のだ ! ||||てんにょ||はごろも||て||いれる|

しばしば の 感じ って いう の は 行けば   いる って いう 感じ です か ? ||かんじ|||||いけば||||かんじ||

たぶん   いる と 思う 。 たぶん   いる と 思う 。 |||おもう||||おもう

だけど   あの …  あれ だ 。

あの …  天女 だ から 鉄壁 の 守り だ と 思う よ   ホントに 。 |てんにょ|||てっぺき||まもり|||おもう||ほんとに

だから   それ は   勇者 たち よ お前たち の 力 で 乗り越える のだ ! |||ゆうしゃ|||おまえたち||ちから||のりこえる|

あれ だ 。  あれ が 天女 だ 。 ||||てんにょ|

わりと 簡単に 見つかった な   おい 。 |かんたんに|みつかった||

なんと 美しい …。  まさに 天女 だ 。 |うつくしい||てんにょ|

( ムラサキ ) 天女 様 ! |てんにょ|さま

天女 様 !  こっち 向いて !! てんにょ|さま||むいて

聞こえて い ない の か 。 きこえて||||

きっと   ハープ の 音 に さえぎら れて いる のでしょう 。 |はーぷ||おと|||||

川 を 渡って 直接   話して み ましょう 。 かわ||わたって|ちょくせつ|はなして||

待て   ヨシヒコ よ 。  仏 は 言って いた ぞ 。 天女 は   鉄壁 の 守り だ と 。 まて|||ふつ||いって|||てんにょ||てっぺき||まもり||

( ムラサキ ) あんな ザックリ 仏 の 言う こと 聞か なくて い いっしょ 。 |||ふつ||いう||きか|||

あっ !  ちょ っ   待 っ …。 |||ま|

あれ   見て 。 |みて

( ダンジョー ) なんだ と ?

カッパ …。

そう か ! ヤツ が 天女 を 守って いた んだ 。 ||やつ||てんにょ||まもって||

ヤツ が   天女 の もと に 渡ろう と する 者 を → やつ||てんにょ||||わたろう|||もの|

川 に 引きずり込む んだ 。 そんなに 怖い の ?  カッパ って 。 かわ||ひきずりこむ|||こわい|||

( ダンジョー ) 見かけ 的に は そんな ん で も ない な 。 |みかけ|てきに|||||||

大丈夫です よ   カッパ ごとき 。 気 を つけろ   ヨシヒコ ! だいじょうぶ です||||き|||

平気   平気 。 あんな の に 負け ない って 。 へいき|へいき||||まけ||

( ムラサキ ) あっ ! そら   見た こと か ! |||みた||

助けろ !  ヨシヒコ !! ウソ でしょ !? たすけろ||うそ|

あの カッパ   なかなか   あなどれ ん な 。

( ムラサキ ) 完全に 勝った って 顔 して ん な 。 |かんぜんに|かった||かお|||

許せ ん 。  俺 が 倒して くる ! ゆるせ||おれ||たおして|

ダメです   ダンジョー さん 。 だめ です||

水 の 中 で は   絶対 に かない ませ ん 。 すい||なか|||ぜったい||か ない||

陸 に おびき寄せる しか ない か 。 りく||おびきよせる|||

私 に 任せて ください 。 いい 考え が あり ます 。 わたくし||まかせて|||かんがえ|||

カッパ って 本当に   キュウリ 好きな の か な ? ||ほんとうに|きゅうり|すきな|||

一般 的に は   そう 言わ れて いる 。 いっぱん|てきに|||いわ||

問題 は   ここ まで   罠 の 仕組み が あからさまに   わかる 状況 に → もんだい||||わな||しくみ||||じょうきょう|

飛び込んで くる か   だ 。 信じて ください 。  ヤツ は 必ず 来 ます 。 とびこんで||||しんじて||やつ||かならず|らい|

( メレブ ) 持って る な ! |もって||

ダメだ 。  下流 の ほう に も 他の カッパ   見張って んな 。 だめだ|かりゅう|||||たの||みはって|

上流 に も カッパ   うじゃうじゃ   いる よ 。 じょうりゅう||||||

まさに   かっぱ っぱ   ルンパッパ だ な 。

かっぱ っぱ   ルンパッパ と は   どういう ?

かっぱ っぱ   ルンパッパ と は …。 いい んだ 。

単に 言って み たかった だけ だ と 思う から 。 たんに|いって||||||おもう|

かっぱ っぱ   ルンパッパ …。 もう   いい んだ 。

( メレブ ) どう する ?  カッパ   倒さ ない と 天女 と 話す こと   でき ない ぞ 。 ||||たおさ|||てんにょ||はなす||||

なんだ   こりゃ !

「 カッパ を 倒す   伝説 の 武器 の ありか 」。 ||たおす|でんせつ||ぶき||

地図   ザックリ だ な 。 ちず|||

って こと は あの インチキ 仏 から の 贈りもの だ な 。 ||||いんちき|ふつ|||おくりもの||

そう だ   その とおり だ 。

これ が 伝説 の 武器 か …。 ||でんせつ||ぶき|

ど っか で 見た こと ある ような …。 |||みた|||

行き ましょう 。 よし ! いき||

どこ に 行く か は 知ら ねえ が → ||いく|||しら||

金 と 食料 全部 置いて って もらおう か 。 きむ||しょくりょう|ぜんぶ|おいて|||

お前 の ような 輩 ちょっと 歩いたら   バカ ほど 会う 。 おまえ|||やから||あるいたら|ばか||あう

一人ひとり に やって いたら どれ だけ 金 と 飯 が あって も 足り ん 。 ひとりひとり||||||きむ||めし||||たり|

まあ   大抵 の ヤツ は   そう 言う さ 。 |たいてい||やつ|||いう|

だが   相手 が 俺 である 以上 → |あいて||おれ||いじょう

その 言葉 後悔 する こと に なる が な 。 |ことば|こうかい||||||

かわいそうだ が   お前 ら → ||おまえ|

俺 と   ブレンダー の キバ の 犠牲 に なって もらう 。 おれ||||||ぎせい|||

私 に は 魔 王 を 倒す と いう 大 儀 が ある 。 わたくし|||ま|おう||たおす|||だい|ぎ||

それ でも 我ら の 命 を 取る と いう ならば → ||われら||いのち||とる|||

戦う しか あり ませ ん ね 。 たたかう|||||

構え だけ は   いっち ょ 前 だ な 。 遠慮 なく いく ぞ 。 かまえ|||||ぜん|||えんりょ|||

さあ   とびかかれ   ブレンダー !

おい   どうした ?

ゆけ !  ヤツ ら の 首根っこ を 食いちぎれ ! |やつ|||くびねっこ||くいちぎれ

ねえ   大丈夫 ?  ブレンダー   なんか 変な ほう に 向いちゃ って る けど 。 |だいじょうぶ|||へんな|||むいちゃ|||

乗り気じゃ ない んじゃ ない の ? 乗って る 乗って ない の 話 で は ない 。 のりきじゃ|||||のって||のって|||はなし|||

ブレンダー は 血 も 涙 も ない 殺人 マシーン な のだ 。 ||ち||なみだ|||さつじん|ましーん||

ゆけ !  生き 血 を すすれ ! ハハハ !  ハハハハ …。 |いき|ち||||

そろそろ   いかせて もらう ぞ 。 ちょっと   待って   待って ! |いか せて||||まって|まって

なに ?  せっかち !?

まだ 戦う 準備 が できて ない でしょ 。 |たたかう|じゅんび||||

そっち が 現れた んでしょう が 。 戦う 準備 できて から 現れ なさい よ 。 ||あらわれた|||たたかう|じゅんび|||あらわれ||

ああ   なるほど ね 。 ねえ   ねえ   よし よし 。

と 見せかけて 隙 を 見せて   ブレンダー ! |みせかけて|すき||みせて|

それ は ダメだ ! 戦う 意思 の ない もの を → ||だめだ|たたかう|いし||||

斬る こと は でき ない 。 えっ   えっ !? きる||||||

いい から な っ ? 1 人 で こい  1 人 で 。 ||||じん|||じん|

ダメ だって …  俺   普通の 人 だ もん 。 べつに 強く ない し 。 だめ||おれ|ふつうの|じん||||つよく||

なんで 盗賊 やって んだ よ 。 |とうぞく|||

なに ?  アイツ ら を 許して ? ||||ゆるして

え …  もう   しかたない な ~。

お前 ら   ブレンダー の 優し さ に 感謝 する んだ な ~。 おまえ||||やさし|||かんしゃ|||

優しい ~。 やさしい

で やっ !

( メレブ ) あっ   ヨシヒコ 寝ちゃ った 。 ダンジョー まで ! |||ねちゃ|||

お いっ !  おい   お前 まで ! わ っ   俺 だけ 寝 ない 。 |||おまえ||||おれ||ね|

しかし   戦う 術 の ない   この 俺 。 |たたかう|じゅつ||||おれ

どう する ?  一応   スイーツ ! ||いちおう|

なんか 甘い もの が 食べ たい 。 |あまい|||たべ|

うん   かかった けど 勝てる 気 が し ない 。 |||かてる|き|||

あっ   どう する ? あっ   あっ !

はっ ! はい   ヨシヒコ 起きた ! |||おきた

で やっ !

クソッ   眠ら さ れて しまった か 。 |ねむら||||

はい   きた 。 多い な ! ||おおい|

私 が   まとめて 引き受け ます 。 わたくし|||ひきうけ|

なんか   逃げちゃ った ね 。 |にげちゃ||

あの どちら か の 宝 箱 に → ||||たから|はこ|

カッパ を 倒す 伝説 の 武器 が 入って いる はずだ 。 ||たおす|でんせつ||ぶき||はいって||

それ ならば 開けて みる しか なかろう 。 ||あけて|||

うわ あ ! いかん !  宝 箱 さえ も 魔物 と は ! |||たから|はこ|||まもの||

うわ あ !!

( ムラサキ ) ほら ほら 助けろ よ   お前 ! |||たすけろ||おまえ

いや   あれ   や ばい よ そうとう 強い よ   あれ 。 ||||||つよい||

いやいや   強い わけ ねえ じゃ ん 。 箱 だろう が よ 。 |つよい|||||はこ|||

強い 箱 だ よ   あれ 。 強い 箱 と か 意味 わかん ねえ から   行け って ! つよい|はこ||||つよい|はこ|||いみ||||いけ|

え ~ い !

やる じゃ ん 。 ありがとう ございます   メレブ さん 。

なんか ね   会心 って 感じ だった 。 そんな 一撃 だった 俺   今 。 ||かいしん||かんじ|||いちげき||おれ|いま

と いう こと は 伝説 の 武器 は   これ か 。 ||||でんせつ||ぶき|||

なんと 神々しい 。 |こうごうしい

これ で   カッパ が 倒 せる 。 ||||たお|

これ は どう やって 使う のだろう ? ||||つかう|

そもそも   どうして これ が カッパ に きく の か →

まったく わから ん な 。 うむ 。

投げる んじゃ ない か ? で   命中 したら 倒れる 。 なげる|||||めいちゅう||たおれる

だったら   そのへん の 石ころ でも 一緒だろう が 。 |||いしころ||いっしょだろう|

何 言っちゃ って る の   お っ さん 。 なん|いっちゃ||||||

せめて   おじさん って 言え 。 |||いえ

わざわざ 山 の 上 まで   取り に 行った の が → |やま||うえ||とり||おこなった||

ただ 投げる わけ ねえ だ ろ ! |なげる||||

いや …  見て み   カッパ 。 |みて||

メチャクチャ 怖がって る ぞ 。 ( ダンジョー ) おお   確かに 怯えて る な 。 |こわがって|||||たしかに|おびえて||

そう か   よし 。

カッパ 殿 !  これ は どう やって 使う もの な の か ? |しんがり|||||つかう||||

おいおい おい おい   何 ?  ちょっと 待って 。 |||なん||まって

何 ?  ヤダ   バカな の お前 ね   バカな の ? なん||ばかな||おまえ||ばかな|

いや   わから なかった もの で 。 知って る か な と 。 |||||しって||||

知って る だろう けど さ これ 使わ れたら → しって||||||つかわ|

自分   死ぬ かも しれ ない の に 教えて くれる わけ ない でしょう よ 。 じぶん|しぬ||||||おしえて|||||

いや   しかし …。

そう か 。 えっ   気づいた の ? |||きづいた|

そんな   そんな 間   使ったら 怖い よ   こっち が 。 ||あいだ|つかったら|こわい|||

遅くて も 気づけば いい けど 。 おそくて||きづけば||

ダメだ ! それ を   こちら に 向け られて → だめだ|||||むけ|

その 赤い ポッチ を 押さ れたら いっかん の 終わり だ ! |あかい|||おさ||||おわり|

あ   教えちゃ った 。 アイツ   バカだ な 。  バカッパ だ な 。 |おしえちゃ|||ばかだ||||

ものすごい 丁寧に 説明 した もん な 。 |ていねいに|せつめい|||

では   遠慮 なく 。 平和 の ため です から 。 |えんりょ||へいわ||||

うわ ~ っ !

うわ   すごい 。  一瞬にして カッパ の 皿 を 乾燥 さ せた 。 ||いっしゅんにして|||さら||かんそう||

あ ~  あれ   あの まん ま 気絶 した まん まだ な   しばらく 。 |||||きぜつ|||||

よし 今 の うち に 渡り ましょう 。 |いま||||わたり|

天女 様   お 願い が あり ます 。 てんにょ|さま||ねがい|||

4 人 で 一斉に だ 。 じん||いっせいに|

わかり ました 。

せ ~ の 。 ( 一同 ) 天女 様 ! ||いちどう|てんにょ|さま

そんな ところ で 何 を さ れて いる のです か ? |||なん|||||の です|

実は   天女 様 に お 願い し たい こと が あり → じつは|てんにょ|さま|||ねがい|||||

参上 いたし ました 。 さんじょう||

ぜひとも   お 聞き入れ 願い たい 。 ||ききいれ|ねがい|

美しく 慈悲 深い あなた 様 なら きっと 叶えて くださる 。 うつくしく|じひ|ふかい||さま|||かなえて|

それ は お 聞き いたし ます が → |||きき|||

いつも   このような 静かな ところ に 住んで い ます ゆえ → ||しずかな|||すんで|||

どなた か 1 人 と お 話し させて いただけ ます か ? ||じん|||はなし|さ せて|||

人 が 集まる と 心 が 乱れて しまう のです 。 じん||あつまる||こころ||みだれて||の です

わかり ました 。

この 天命 を 授かり し 勇者 ヨシヒコ を 残して 我々 は 去り ます 。 |てんめい||さずかり||ゆうしゃ|||のこして|われわれ||さり|

さて   願い と は いかなる もの で ございましょう 。 |ねがい||||||

魔 王 を 倒す ため → ま|おう||たおす|

天女 様 が お召し に なって いる 羽衣 が 必要な のです 。 てんにょ|さま||おめし||||はごろも||ひつような|の です

どうか   魔 王 を 倒さん と する 私 たち に   羽衣 を お 与え ください 。 |ま|おう||とうさん|||わたくし|||はごろも|||あたえ|

そう です か 。 それ は 協力 し たい のです が …。 |||||きょうりょく|||の です|

時間 が ない のです 。 脱いで ください 。 え ? じかん|||の です|ぬいで||

今   そこ で 脱いで いただければ そちら まで 取り に まいり ます 。 いま|||ぬいで||||とり|||

どういう こと ? 脱いで ください   そう すれば …。 ||ぬいで|||

いやいや   ちょっと   あの …。 とにかく 脱いで ください 。 ||||ぬいで|

いや   あの ね …。 時間 が あり ませ ん 。 |||じかん||||

脱いで ください 。 早く   脱ぎ なさい 。 ぬいで||はやく|ぬぎ|

脱ぎ なさい 。  早く 脱ぎ なさい 。 ぬぎ||はやく|ぬぎ|

ちょっと 待て や   コラッ ! |まて||

見ず知らず の 男 が   ポッ と 現れて 女 に いきなり 服   脱げ って → みずしらず||おとこ||||あらわれて|おんな|||ふく|ぬげ|

どういう こと だ   テメエ よ ~! いや …。

羽衣 っつ って も インナー と 直結 して っ から 。 はごろも||||||ちょっけつ|||

これ 脱いだら こっち   マッパ に な っち まう んだ よ 。 |ぬいだら||||||||

なんで 初対面 の 男 の 前 で   私 が マッパ に なら なきゃ いけ ねえ んだ ! |しょたいめん||おとこ||ぜん||わたくし||||||||

すみません 。

では   もう 少し 暗く なって …。 ムード の 話 じゃ ねえ んだ よ ! ||すこし|くらく||むーど||はなし||||

オメエ なんか に ぜ って ぇ   羽衣 やら ねえ し 。 ||||||はごろも|||

帰れ 帰れ !  そして 死ね ! かえれ|かえれ||しね

ヨシヒコ   お前   マジ 死んだ ほう が いい 。 |おまえ||しんだ|||

どうして だ ? いや   言わ れて た とおり でしょ 。 |||いわ||||

なに 初めて 合った 女 に   いきなり 脱げ と か 言っちゃ って ん の ? |はじめて|あった|おんな|||ぬげ|||いっちゃ|||

殿様 クラス だ ぜ 。  それ 言え ん の 。 とのさま|くらす||||いえ||

しかたがない 。 ヨシヒコ の 人生 経験 は   まだ 浅い 。 しかたが ない|||じんせい|けいけん|||あさい

お っ   出た   ナイスミドル 発言 。 ||でた||はつげん

ここ は   ミドルクラス に お 願い する ? |||||ねがい|

お 願い し ます 。 任せて おけ 。 |ねがい|||まかせて|

こう 見えて も 若い 頃 の ニックネーム は …。 |みえて||わかい|ころ|||

課長   島 耕作 。 かちょう|しま|こうさく

お ぉ ~!

課長   島 耕作 って 何 ? 知ら ん 。 かちょう|しま|こうさく||なん|しら|

私 も   わから ない が → わたくし||||

何 か   モテ そうな 雰囲気 を 感じる ニックネーム だ 。 なん|||そう な|ふんいき||かんじる||

天女 様   ご 一 緒 して も よろしい でしょう か ? てんにょ|さま||ひと|お|||||

なん です の ?  それ は 。 ちょいと した   大人 の 飲み物 です 。 |||||||おとな||のみもの|

ま ぁ …。

天女 って   いろいろ 大変でしょう 。 てんにょ|||たいへんでしょう

それほど で も ない わ 。

毎日 毎日   ハープ 弾いて さ 。 まいにち|まいにち|はーぷ|はじいて|

そもそも   ハープ って 人魚 が 弾く もん だ もん な 。 |はーぷ||にんぎょ||はじく||||

知って た の ね 。 しって|||

ホント は   もっと 他 に やり たい こと が ある んじゃ ない の か ? ほんと|||た||||||||||

そんな こと ない わ 。

自分 に 正直に なれよ 。 じぶん||しょうじきに|

自分 が 弾く の は   ハープ じゃ ない 。 じぶん||はじく|||はーぷ||

自分 は 人魚 じゃ ない 。 自分 が 弾く べきな の は …。 じぶん||にんぎょ|||じぶん||はじく|||

やめて !

辛い こと が ある なら   俺 に 言えよ 。 からい|||||おれ||いえよ

力 に なれる か   わから ない が …。 ちから||||||

涙 を 拭く ハンカチ くらい に は なれる ぜ 。 なみだ||ふく|はんかち|||||

そ なた   名 を 何と 申す ? ||な||なんと|もうす

俺 の 名 は   ダンジョー 。 おれ||な||

( ビンタ する 音 ) ||おと

あ ~ あ 。

まあまあ   いい とこ まで いって た じゃ ん 。

なぜ   ビンタ 食らった ? ||くらった

なんでもない んだ 。

なんでもない のに ビンタ 食らわ ない でしょ 。 |||くらわ||

なんか 言った な ? |いった|

羽衣   脱いだ ついで に チョチョッ と 1 回 だけ …。 はごろも|ぬいだ|||||かい|

うわ ~! 不潔だ ! |ふけつだ

ナイスミドル 不潔だ ! ミドル   ナイス じゃ なかった ! |ふけつだ||||

ダンジョー さん   スケベ だった んです か ? いや   いやいや …。 ||||ん です|||

スケベ なんて 最低です よ   ダンジョー さん ! ||さいてい です|||

バカ 野郎 ! お前 だって スケベ な んだ よ ! ばか|やろう|おまえ|||||

私 は スケベ で は ない ! 勇者 が スケベ なんて   あり え ない 。 わたくし||||||ゆうしゃ||||||

お前 は   魂 抜か れる と …。 おまえ||たましい|ぬか||

いい から ! それ 言わ なくて いい から 。 |||いわ|||

やはり 私 が 行く しか あり ませ ん ね 。 |わたくし||いく|||||

勇者 の 私 が 魔 王 を 倒す 熱意 を 伝える に かぎる 。 ゆうしゃ||わたくし||ま|おう||たおす|ねつい||つたえる||

これ は   あくまで 魔 王 を 倒す ため 。 |||ま|おう||たおす|

世界 の 平和 を 取り戻す ため な んです 。 せかい||へいわ||とりもどす|||ん です

ウソ つけ   お前 は ! うそ||おまえ|

本当です 。 魔 王 を 倒し たい 一 心 です 。 ほんとう です|ま|おう||たおし||ひと|こころ|

じゃあ   その 下半身 いったい   なん な んだ ? ||かはんしん||||

これ は …。

懐 刀 です 。 ふところ|かたな|

んな わけ ねえ だ ろ !

懐 刀 なら 懐 に 入れろ ! ふところ|かたな||ふところ||いれろ

勇者 は   懐 刀 を ここ に 入れる こと に なって る んです 。 ゆうしゃ||ふところ|かたな||||いれる|||||ん です

いったい   どんな とき に 使う 刀 なんだ よって   コラ ! ||||つかう|かたな|||

天女 に 下 ネタ 言わ せ ん な !  ボケ ! てんにょ||した|ねた|いわ||||

向こう岸 で バーベキュー やる んだ けど 来 ない ? むこうぎし||ばーべきゅー||||らい|

私 は   人間 界 に は 交わり ませ ぬ 。 わたくし||にんげん|かい|||まじわり||

結構   リキュール と かも 揃って る し ~。 けっこう||||そろって||

結構です 。 えっ   超 楽しい のに 。 けっこう です||ちょう|たのしい|

その場で 釣った 魚 塩焼き に し ~ の   みたいな 。 そのばで|つった|ぎょ|しおやき||||

結構です 。 肉 焼き ~ の   焼きそば 焼き ~ の → けっこう です|にく|やき||やきそば|やき|

カラオケ し ~ の 。 じゃ かし いわ   この ペチャパイ が ! からおけ||||||||

なんだ と   この 野郎 ! や ん の か   オラ ! |||やろう|||||

やっ たる わ よ !  おりて こい や !

とりあえず 服   脱いで そこ   正座 しろ ! |ふく|ぬいで||せいざ|

なんで   私 が 脱 が な アカン の よ ! 飛ぶ ぞ !  ものすごい 飛ぶ ぞ ! |わたくし||だつ||||||とぶ|||とぶ|

飛べ や   は よ 飛べ や ! 来る ぞ ! 私 イジメ たら   森 の なんか   す っご い 。 とべ||||とべ||くる||わたくし|||しげる|||||

どんな ん や !  は よ 呼んで み ぃや ! どんな ん や ! |||||よんで|||||

天女 様   野球 拳 を し ませ ん か ? てんにょ|さま|やきゅう|けん|||||

帰れ 。  そして 死ね ! かえれ||しね

もう   やれる こと は すべて   やり ました 。

もう ちょっと なんか あった んじゃ ない か な ~。

八方ふさがり だ な 。 はっぽうふさがり||

ヨシヒコ の こと は   単なる バカ と 思わ れ → ||||たんなる|ばか||おもわ|

1 回 チョチョッ と やろう と した 俺 は → かい||||||おれ|

男 と して 信用 さ れて い ない 。 おとこ|||しんよう||||

ムラサキ の ような 軽い 女 も 嫌いな ようだ 。 |||かるい|おんな||きらいな|

メレブ   お前 なんで 行か ない んだ よ 。 |おまえ||いか|||

だから   俺 に 女 は 無理だ って 。 |おれ||おんな||むりだ|

女   説得 する 呪文 と か ない の か よ 。 おんな|せっとく||じゅもん||||||

フフフ …  フフフ !  ごめん ちょっと 関係ない 話   して いい ? ||||かんけいない|はなし||

えっ えっ えっ ? なんで 今   関係ない 話 する の ? ||||いま|かんけいない|はなし||

俺 は   とうとう 回復 の 呪文 を 手 に 入れた 。 おれ|||かいふく||じゅもん||て||いれた

それ は すごい 。  失った 体力 を 回復 できる と いう のです か ? |||うしなった|たいりょく||かいふく||||の です|

うむ 。  この 呪文 を 唱えれば 7 割 の 体力 が 回復 できる 。 ||じゅもん||となえれば|わり||たいりょく||かいふく|

すごい な !

しかし   この 呪文 が 効く に は ある 条件 が 必要だ 。 ||じゅもん||きく||||じょうけん||ひつようだ

なんで すか ? 呪文 を 唱えて   すぐに → ||じゅもん||となえて|

牛 の 睾丸 と   シカ の 角   それ から ハブ の 肝   あと もう ひと つ 欲しい ね 。 うし||こうがん||しか||かど|||はぶ||かん|||||ほしい|

う ~ ん   ロイヤルゼリー うん   それ 全部   飲み干そう 。 |||||ぜんぶ|のみほそう

それ   呪文   必要な いよ ね 。 |じゅもん|ひつような||

すごい 。  たった   それ だけ の 条件 で 7 割 も …。 |||||じょうけん||わり|

いや   だ から   それ だけ 飲めば → |||||のめば

呪文 なんか なく たって ヘタ すりゃ   フルで 回復 だ から ね 。 じゅもん||||へた||ふるで|かいふく|||

つか   どこ で ゲット する んだ よ それ ら すべて 。 |||げっと||||||

俺 は   この 呪文 を → おれ|||じゅもん|

ホイミネー と 名付けた 。 ||なづけた

意味 ねえ の わかって る 呪文 って すげ ぇな 。 いみ|||||じゅもん|||

ホイミネー が あれば   戦闘 も 怖く ない 。 |||せんとう||こわく|

いや   だ から その 精力 剤 ない から ! ||||せいりょく|ざい||

もう 少し   意味 の ある 呪文 を 身 に つけて ほしい な 。 |すこし|いみ|||じゅもん||み||||

あっ !

どうした ?  ムラサキ 。

これ なら 絶対 うまく いく 。 ||ぜったい||

どんな 作戦 だ ? |さくせん|

同じ 女 だ から わかる こと だ よ 。 おなじ|おんな||||||

今度 は 何 ?  こう なったら 意地でも 羽衣   渡さ ない わ よ 。 こんど||なん|||いじでも|はごろも|わたさ|||

魔 王 でも 何でも 暴れりゃ いい の よ ! ま|おう||なんでも|あばれりゃ|||

ハナブー !

何 ?  何 した の !? なん|なん||

フフフ …  鏡 を 見て ごらん ! |きよう||みて|

キャッ !  な に   この 鼻 ! ||||はな

羽衣 を 渡したら 直して あげて も いい よ 。 はごろも||わたしたら|なおして||||

渡さ ない んだったら アンタ は 一生   豚 っ 鼻 。 わたさ|||||いっしょう|ぶた||はな

驚く だろう なぁ 。 おどろく||

美しい 天女 様 の 鼻 が とんだ 豚 っ 鼻 なんて さ ! うつくしい|てんにょ|さま||はな|||ぶた||はな||

いや !  やめて !

いささか 卑怯 と は 思い ました が 魔 王 を 倒す ため 。 |ひきょう|||おもい|||ま|おう||たおす|

お 許し ください   天女 様 。 |ゆるし||てんにょ|さま

わかった わ よ !  渡す から その 前 に   この 鼻   何とか して よ ! |||わたす|||ぜん|||はな|なんとか||

ありがとう ございます 。

嬉しい の は わかる んだ けど さ なんか 包み に 入れ な よ 。 うれしい||||||||つつみ||いれ||

ハハハ !  もう   これ で 魔 王 に 負ける 気 が せ んな ! ||||ま|おう||まける|き|||

もう 勝った 気 で いる と は 笑 止 千万 。 |かった|き|||||わら|や|せんまん

ハハハハ !  って いう か   待てよ   お前 ! ||||まてよ|おまえ

おい   待てよ   ヨシヒコ 。 下半身 は どうした ? |まてよ||かはんしん||

どうした   下半身 は どうした ? |かはんしん||

ヤングマン !  ザ ・ ヤングマン …  まあ   いい や 。

ま   とにかく   もっと たくさん いろいろ 武器 と か を 集め ない と → |||||ぶき||||あつめ||

魔 王 は 倒せ ない よ って いう 話 です よ 。  ねっ ? ま|おう||たおせ|||||はなし|||

次 は 西 へ 向かえ ! 出た   また ザックリ 。 つぎ||にし||むかえ|でた||

それでは   ここ で 仏 が 歌い ます 。 「 私   ザックリ な の 」。 |||ふつ||うたい||わたくし|||

♪♪「 私 …」 わたくし

歌う か ! うたう|

まだまだ   旅 は 長い ようだ な 。 はい 。 |たび||ながい|||

行き ましょう 。 いき|

兄 様 …。 あに|さま

恥ずかしい 。 はずかしい

おい   ヒサ   集会 いくよ ! あっ   はい 。 |ひさ|しゅうかい|||