ソードアート ・オンライン ０９ 青 眼 の 悪魔 |おんらいん|あお|がん||あくま Sword Art Online 09: Blue-Eyed Demon

いい な 開ける ぞ ||あける|

何も い ない な なにも|||

ちょっと

大丈夫 だって 奥 に 入ら ない から だいじょうぶ||おく||はいら||

それ に ボス の 姿 ぐらい 見て おか ない と ||ぼす||すがた||みて|||

攻略 方法 も 立て られ ないだ ろ こうりゃく|ほうほう||たて|||

それ は そう だ けど

あれ は 苦労 し そうだ ね ||くろう||そう だ|

そう だ な

パッと 見 武装 は 大型 剣 だけ だ けど ぱっと|み|ぶそう||おおがた|けん|||

特殊 攻撃 アリ だろう な とくしゅ|こうげき|あり||

前衛 に 固い 人 を 集めて どんどん スイッチ して 行く しか ない ね ぜんえい||かたい|じん||あつめて||すいっち||いく|||

盾 装備 の 奴 が 十 人 は 欲しい な たて|そうび||やつ||じゅう|じん||ほしい|

盾 装備 ね たて|そうび|

な な んだ よ

キミ なに か 隠して る でしょ きみ|||かくして||

いきなり 何 を |なん|

だって おかしい もの

普通 片手 剣 の 最大 の メリット って ふつう|かたて|けん||さいだい||めりっと|

盾 を 持てる こと じゃ ない たて||もてる|||

でも キリト 君 が 盾 持って る の 見た こと ない ||きみ||たて|もって|||みた||

私 の 場合 は レイピア の スピード が 落ちる から だ し わたくし||ばあい||||すぴーど||おちる|||

スタイル 優先 で 持た ない って 人 も いる けど すたいる|ゆうせん||もた|||じん|||

リズ に 作ら せた 剣 も 使って ない みたいだ し ||つくら||けん||つかって|||

あやしい なあ

まあ いい わ

スキル の 詮索 は マナー 違反 だ もん ね ||せんさく||まなー|いはん|||

さあ 遅く なっちゃ った けど お 昼 に し よっ か |おそく|||||ひる||||

なに

て 手作り です か |てづくり||

そう ちゃん と 手袋 外して 食べる の よ |||てぶくろ|はずして|たべる||

はい どうぞ

うまい

しかし この 味 どう やって ||あじ||

一 年 の 修行 と 研 鑚 の 成果 よ ひと|とし||しゅぎょう||けん|さん||せいか|

アインクラッド で 手 に 入る 約 百 種類 の 調味料 が ||て||はいる|やく|ひゃく|しゅるい||ちょうみりょう|

味覚 再生 エンジン に 与える パラメータ を 全部 解析 して これ を 作った の みかく|さいせい|えんじん||あたえる|||ぜんぶ|かいせき||||つくった|

こっち が グログワ の 種 と シュブル の 葉 と カリム 水 で ||||しゅ||||は|||すい|

マヨネーズ だ まよねーず|

で こっち が アビルパ 豆 と サグ の 葉 と ウーラフィッシュ の 骨 ||||まめ||||は||||こつ

こ この 懐かしい 味 は ||なつかしい|あじ|

醤油 だ しょうゆ|

サンドイッチ の ソース は これ で 作った の よ さんどいっち||そーす||||つくった||

すごい 完璧だ |かんぺきだ

これ 売り出し たらす っ ごく 儲かる ぞ |うりだし||||もうかる|

そ そう かな

いや やっぱり だめだ

ど どうして

俺 の 分 が 無くなったら 困る おれ||ぶん||なくなったら|こまる

意地 汚い なあ もう いじ|きたない||

気 が 向いたら また 作って あげる わ よ き||むいたら||つくって|||

おお キリト しばらく だ な

まだ 生きて た か クライン |いきて|||

相変わらず 愛想 の ねえ 野郎 だ あいかわらず|あいそ|||やろう|

なんだ よ ソロ の お前 が 女 連れ って どういう こと な んだ ||そろ||おまえ||おんな|つれ|||||

あっ と ボス 戦 で 顔 は 合わせて る だろう けど ||ぼす|いくさ||かお||あわせて|||

一応 紹介 する よ いちおう|しょうかい||

こいつ は ギルド 「 風 林 火山 」 の クライン ||ぎるど|かぜ|りん|かざん||

で こっち は 「 血 盟騎 士 団 」 の アスナ |||ち|めいき|し|だん||

おい 何とか 言え ラグ って ん の か |なんとか|いえ|||||

こ こんにちは く クライン 二十四 歳 独身 恋人 募集 中 ||||にじゅうし|さい|どくしん|こいびと|ぼしゅう|なか

リーダー りーだー

あ アスナ さん じゃ ないで す か

ま まあ 悪い 連中 じゃ ない から ||わるい|れんちゅう|||

リーダー の 顔 は ともかく りーだー||かお||

お前 おまえ

お返し だ おかえし|

この クライン

顔 が どうした って こら かお||||

どういう 事 だ よ キリト |こと|||

その

こんにちは

しばらく この 人 と パーティー 組む ので よろしく ||じん||ぱーてぃー|くむ||

キリト て め え

ちょ 待て って |まて|

キリト 君 |きみ

あれ は 軍 の 奴 ら か ||ぐん||やつ||

第 一 層 を 支配 して いる 巨大 ギルド が どうして ここ に だい|ひと|そう||しはい|||きょだい|ぎるど||||

25 層 攻略 の 時 に 大きな 被害 が 出て から そう|こうりゃく||じ||おおきな|ひがい||でて|

クリア より も 組織 強化 って 感じ に なって 前線 に 来 なく なって た けど くりあ|||そしき|きょうか||かんじ|||ぜんせん||らい||||

休め やすめ

私 は アインクラッド 解放 軍 コーバッツ 中佐 だ わたくし|||かいほう|ぐん||ちゅうさ|

キリト ソロ だ |そろ|

君 ら は もう この先 も 攻略 して いる の か きみ||||このさき||こうりゃく||||

ああ ボス 部屋 の 手前 まで は マッピング して ある |ぼす|へや||てまえ|||||

では その マップ データ を 提供 して もらい たい ||まっぷ|でーた||ていきょう|||

ただ で 提供 しろ だ と ||ていきょう|||

て め え マッピング する 苦労 が 解って 言って ん の か |||||くろう||わかって|いって|||

我々 は 一般 プレイヤー に 情報 や 資源 を 平等に 分配 し われわれ||いっぱん|ぷれいやー||じょうほう||しげん||びょうどうに|ぶんぱい|

秩序 を 維持 する と ともに ちつじょ||いじ|||

一刻 も 早く この 世界 から プレイヤー 全員 を 解放 する ため に 戦って る のだ いっこく||はやく||せかい||ぷれいやー|ぜんいん||かいほう||||たたかって||

故に 諸君 が 我々 に 協力 する の は 当然の 義務 である ゆえに|しょくん||われわれ||きょうりょく||||とうぜんの|ぎむ|

あなた ねえ

て め え

よせ どうせ 街 に 戻ったら 公開 しよう と 思って いた データ だ ||がい||もどったら|こうかい|||おもって||でーた|

構わ ない さ かまわ||

おいおい そりゃ あ 人 が 好 すぎる ぜ キリト |||じん||よしみ|||

マップ データ で 商売 する 気 は ない よ まっぷ|でーた||しょうばい||き|||

協力 感謝 する きょうりょく|かんしゃ|

ボス に ちょっか い 出す 気 なら やめ といた ほう が いい ぜ ぼす||||だす|き|||||||

それ は 私 が 判断 する ||わたくし||はんだん|

さっき ボス の 部屋 を 覗いて きた けど |ぼす||へや||のぞいて||

生半可な 人数 で どう こう なる 相手 じゃ ない なまはんかな|にんずう|||||あいて||

仲間 も 消耗 して る みたいじゃ ない か なかま||しょうもう|||||

私 の 部下 たち は この 程度 で 音 を 上げる ような 軟弱 者 で は ない わたくし||ぶか||||ていど||おと||あげる||なんじゃく|もの|||

貴 様 等 さっさと 立て とうと|さま|とう||たて

大丈夫な の か よ あの 連中 だいじょうぶな|||||れんちゅう

いくら なんでも ぶっつけ本番 で ボス に 挑んだり し ない と 思う けど ||ぶっつけほんばん||ぼす||いどんだり||||おもう|

一応 様子 だけ でも 見 に 行く か いちおう|ようす|||み||いく|

どっち が お人好しな んだ か ||おひとよしな||

ボス か ぼす|

その アスナ さん

えっ と です な 口下手で 無愛想で 戦闘 マニア の バカタレ です が ||||くちべたで|ぶあいそうで|せんとう|まにあ||||

キリト の こと よろしく 頼み ます ||||たのみ|

はい

任さ れ ました まかさ||

この先 は もう ボス の 部屋 だけ なんだ ろ このさき|||ぼす||へや|||

ひょっとして もう アイテム で 帰 っち まったん じゃ ねえ ||あいてむ||かえ||||

アスナ

うん

おい

馬鹿 ばか

おい 大丈夫 か |だいじょうぶ|

何 して る 早く 転移 結晶 を 使え なん|||はやく|てんい|けっしょう||つかえ

だめだ け 結晶 が 使え ない ||けっしょう||つかえ|

今 まで ボス の 部屋 に そんな トラップ なかった のに いま||ぼす||へや|||||

我々 解放 軍 に 撤退 の 二 文字 は 有り 得 ない われわれ|かいほう|ぐん||てったい||ふた|もじ||あり|とく|

戦え 戦う んだ たたかえ|たたかう|

馬鹿 野郎 ばか|やろう

おい どう なって る んだ

ここ で は 転移 結晶 が 使え ない |||てんい|けっしょう||つかえ|

俺 たち が 斬り 込めば 退路 を 拓 ける かも しれ ない が おれ|||きり|こめば|たいろ||たく|||||

何とか でき ない の か よ なんとか|||||

全員 突撃 ぜんいん|とつげき

やめろ

おい しっかり しろ

有り 得 ない あり|とく|

そんな

駄目 だめ

駄目 よ だめ|

もう

駄目 だめ

アスナ

どう と でも なりや がれ

下がれ さがれ

大丈夫 か だいじょうぶ|

すま ん

このまま じゃ

キリト くん

キリト

もう あれ を 使う しか ない の か |||つかう||||

だが

くそ 迷って る 場合 じゃ ない |まよって||ばあい||

アスナ クライン

頼む 十 秒 だけ 持ちこたえて くれ たのむ|じゅう|びょう||もちこたえて|

分かった わかった

よし いい ぞ

スイッチ すいっち

スターバースト ・ ストリーム

何 だ あの スキル は なん||||

速く はやく

もっと 速く |はやく

終わった の か おわった||

キリト くん キリト くん って ば

痛 っ つう|

どの くらい 意識 失って た ||いしき|うしなって|

ほんの 数 秒 よ |すう|びょう|

バカ 無 茶 して ばか|む|ちゃ|

あんまり 締め付ける と 俺 の HP が なくなる ぞ |しめつける||おれ||hp|||

コーバッツ と あと 二 人 死んだ |||ふた|じん|しんだ

ボス 攻略 で 犠牲 者 が 出た の は 67 層 以来 だ な ぼす|こうりゃく||ぎせい|もの||でた|||そう|いらい||

こんな の が 攻略 って 言える か よ |||こうりゃく||いえる||

コーバッツ の バカ 野郎 が ||ばか|やろう|

死 ん じ まっちゃ なんにも な ん ね ー だろう が し||||||||-||

そりゃ そう とお め え 何 だ よ 先 の は |||||なん|||さき||

言わ なきゃ 駄目 か いわ||だめ|

ったり め えだ

見た こと ね ー ぞ あんな の みた|||-|||

エクストラスキル だ よ

二 刀 流 ふた|かたな|りゅう

出現 条件 は しゅつげん|じょうけん|

分かって りや もう 公開 して る わかって|||こうかい||

情報 屋 の スキルリスト に は 乗って ね ー じょうほう|や|||||のって||-

てこ と は お前 専用 ユニークスキル じゃ ねえ ー か |||おまえ|せんよう||||-|

った く 水臭 せ ー な キリト ||みずくさ||-||

そんな すげ ー 裏 技 黙って る なんて よ ||-|うら|わざ|だまって|||

半年 くらい 前 スキルウィンドウ を 見たら はんとし||ぜん|||みたら

いつの間にか 二 刀 流 の 名前 が そこ に あった んだ いつのまにか|ふた|かたな|りゅう||なまえ|||||

でも こんな スキル 持って る なんて 知ら れたら |||もって|||しら|

ネットゲーマー は 嫉妬 深い から な ||しっと|ふかい||

俺 は 人間 できて る から ともかく おれ||にんげん||||

妬み 嫉み は そりゃ ある だろう な ねたみ|そねみ|||||

それ に

まあ 苦労 も 修行 の 内 と 思って |くろう||しゅぎょう||うち||おもって

頑張り たまえ 若者 よ がんばり||わかもの|

勝手な こと を かってな||

転移 門 の アクティベート お前 が 行く か てんい|もん|||おまえ||いく|

いや 任せる よ |まかせる|

俺 は も へとへとだ おれ|||

そう か

気 を 付けて 帰れよ き||つけて|かえれよ

その キリト よ

お め え が よ 軍 の 連中 を 助け に 飛び込んで いった 時 な |||||ぐん||れんちゅう||たすけ||とびこんで||じ|

何 だ よ なん||

俺 は なん つ ー か おれ||||-|

嬉しかった よ うれしかった|

そん だけ だ また な

おい アスナ

怖かった こわかった

キリト くん が 死んじゃ ったら どう しよう か と 思って |||しんじゃ||||||おもって

何 言って んだ なん|いって|

さっき に 突っ込んで いた の は そっち だろう ||つっこんで|||||

私 しばらく ギルド 休む わたくし||ぎるど|やすむ

や 休んで どう する んだ |やすんで|||

キリト くん と パーティー 組む って 言った の もう 忘れた |||ぱーてぃー|くむ||いった|||わすれた

分かった わかった

うん

軍 の 大 部隊 を 全滅 さ せた 青い 悪魔 ぐん||だい|ぶたい||ぜんめつ|||あおい|あくま

それ を 単独 撃破 した 二 刀 流 使い の 五十 連 撃 ||たんどく|げきは||ふた|かたな|りゅう|つかい||ごじゅう|れん|う

これ ゃ 随分 大きく 出た もん だ な ||ずいぶん|おおきく|でた|||

尾鰭 が 付く に も ほど が ある おひれ||つく|||||

その せい で 朝 から 剣士 やら 情報 屋 に 押しかけ られて |||あさ||けんし||じょうほう|や||おしかけ|

ねぐら に も い られ なく なった んだ から な

そりゃ あんた の 自業自得 な んじゃ ない の |||じごうじとく||||

あたし 達 だけ の 秘密 だって 言った の を バラ しちゃ った んだ から |さとる|||ひみつ||いった|||ばら||||

どう しよう キリト くん

大変な こと に なっちゃ った たいへんな||||

君 と ボス 攻略 以外 の 場 で 会う の は 初めて だった かな キリト くん きみ||ぼす|こうりゃく|いがい||じょう||あう|||はじめて||||

いいえ 前 に 67 層 の 対策 会議 で 少し 話し ました |ぜん||そう||たいさく|かいぎ||すこし|はなし|

ヒースクリフ 団長 |だんちょう

あれ は つらい 戦い だった な |||たたかい||

我々 も 危うく 死者 を 出す ところ だった われわれ||あやうく|ししゃ||だす||

トップ ギルド など と 言わ れて いて も とっぷ|ぎるど|||いわ|||

戦力 は 常に ぎりぎりだ よ せんりょく||とわに||

なのに 君 は 我が ギルド の 貴重な 主力 プレーヤー を 引き抜こう と して いる わけだ |きみ||わが|ぎるど||きちょうな|しゅりょく|ぷれーやー||ひきぬこう||||

貴重 なら 護衛 の 人選 に 気 を 使った 方 が いい です よ きちょう||ごえい||じんせん||き||つかった|かた||||

クラディール の 件 で 迷惑 を 掛けて しまった こと は 謝罪 しよう ||けん||めいわく||かけて||||しゃざい|

だが 我々 と して も 副 団長 を 引き抜か れて |われわれ||||ふく|だんちょう||ひきぬか|

「 はい そうです か 」 と 言う わけに は いか ない |そう です|||いう||||

キリト くん

欲しければ 剣 で 二 刀 流 で 奪 いたまえ ほしければ|けん||ふた|かたな|りゅう||だつ|

私 と 戦い 勝てば アスナ くん を 連れて 行く が いい わたくし||たたかい|かてば||||つれて|いく||

だが 負けたら |まけたら

君 が 血 盟騎 士 団 に 入る のだ きみ||ち|めいき|し|だん||はいる|

いい でしょう

剣 で 語れ と 言う の なら 望む ところ です けん||かたれ||いう|||のぞむ||

デュエル で 決着 を 付け ましょう ||けっちゃく||つけ|