×

Nous utilisons des cookies pour rendre LingQ meilleur. En visitant le site vous acceptez nos Politique des cookies.


image

世界の昔話, 絵本朗読「赤ずきんちゃん

絵本朗読「赤ずきんちゃん

絵本 朗読 「 赤 ずきん ちゃん

むかし むかし 、 ある ところ に 、 とても 可愛らしい 女の子 が い ました 。 ある 時 、 その 女の子 の おばあ さん が 赤い ビロード の 布 で 、 女の子 の かぶる ず きん を 作って くれ ました 。 その ずきん が 女の子 に とても 似合って いた ので 、 みんな は 女の子 の 事 を 、『 赤 ずきん 』 と 呼ぶ 様 に なり ました 。

ある 日 の 事 、 お 母さん は 赤 ずきん を 呼んで 言い ました 。 「 赤 ずきん や 、 おばあ さん が ご 病気 に なって しまった の よ 。 おばあ さん は お前 を とって も 可愛がって くださった のだ から 、 お 見舞い に 行って あげ なさい 。 きっと 、 喜んで くださる から 」 「 はい 、 お 母さん 」 「 それ じゃあ 、 この ケーキ と 、 上等な ブドウ 酒 を 一 本 持って お 行き 」 赤 ずきん が おばあ さん の 所 へ 一 人 で 行く の は 始めて の 事 だった ので 、 お 母さん は 心配で たまり ませ ん 。 でも お 母さん に は 用事 が あって 、 一緒に 行け ない のです 。 「 いい です か 、 途中 で 道草 を して は いけ ませ ん よ 。 それ から 、 オオカミ に 用心 する のです よ 。 オオカミ は どんな 悪い 事 を する か わから ない から 、 話し かけ られて も 知らん顔 して いる のです よ 」 「 はい 、 お 母さん 。 大丈夫 よ 」 赤 ずきん は 、 お 母さん を 安心 さ せる ように 元気 良く 、 「 いって き ま ー す ! 」 と 、 言って 、 出かけて 行き ました 。

おばあ さん の 家 は 、 ここ から 歩いて 三十 分 ぐらい かかる 森 の 中 に あり ました 。 その 日 は とても 天気 の よい 日 で 、 赤 ずきん が スキップ し ながら 歩いて いる と 、 そこ へ オオカミ が 現れた のです 。 「 こんにち は 。 赤い ずきん が 可愛い 、 赤 ずきん ちゃん 」 オオカミ は ニコニコ し ながら 、 赤 ずきん に 話し かけ ました 。 赤 ずきん は お 母さん に 言わ れた 事 を 思い出し ました が 、 動物 好き の 赤 ずきん に は 、 ニコニコ して いる オオカミ が 悪い 動物 に は 見え ませ ん 。 「 こんにちは 、 オオカミ さん 」 赤 ずきん が 返事 を して くれた ので 、 オオカミ は ニヤリ と 笑う と 尋ね ました 。 「 赤 ずきん ちゃん 、 今 から どこ へ 行く の ? たった 一 人 で 」 「 あの ね 。 おばあ さん の お家 よ 。 おばあ さん が ご 病気 だ から 、 お 見舞い に 行く の 」 「 そうかい 。 それ は 偉い ねえ 。 ・・・ おや ? その バスケット の 中 に は 、 何 が 入って いる の か な ? 」 「 ケーキ と ブドウ 酒 よ 。 おばあ さん の ご 病気 が 早く 良く なる 様 に 、 持って 来た の 」 「 なるほど 、 それ で ど こだい ? おばあ さん の お家 は 」 「 森 の ずっと 奥 の 方 よ 。 ここ から なら 、 歩いて 十五 分 くらい かかる わ 」 「 十五 分 か ・・・」 オオカミ は 、 ちょっと 考え ました 。 ( ばあさん の 家 を 探して 、 ばあさん を 食べて しまう に は 、 もう 少し 時間 が いる な 。 よし ・・・) 「 赤 ずきん ちゃん 。 おばあ さん の 家 に 行く 前 に 、 周り を 見て ごらん よ 。 こんなに きれいに 花 が 咲いて いる し 、 小鳥 は 歌って いる よ 。 せっかく だ から 、 楽しく 遊び ながら 行ったら どう か な 。 たとえば 、 花 を つむ と か 」 赤 ずきん は 、 オオカミ の 言う 通り だ と 思い ました 。 花 を つんで 持って 行けば 、 おばあ さん は きっと 喜んで くれる に 違い あり ませ ん 。 「 そう ね 、 オオカミ さん 、 あなた の 言う 通り だ わ 。 あたし 、 お 花 を つみ ながら 行く わ 」 赤 ずきん は さっそく 、 色々な 花 を 探し 始め ました 。

さて 、 赤 ずきん と 別れた オオカミ は 、 そのまま 真っ直ぐ 、 おばあ さん の 家 へ 行き ました 。 トントン と 、 戸 を 叩く と 、 「 は いはい 。 どなた か の ? 」 と 、 言う 、 おばあ さん の 声 が し ました 。 オオカミ は 、 女の子 の 様 な 声 を 出し ました 。 「 赤 ずきん よ 。 ケーキ と ブドウ 酒 を 持って 来た の 。 開けて ちょうだいな 」 それ を 聞いた おばあ さん は 、 うれし そうな 声 で 、 「 おや 、 赤 ずきん かい 。 さあ さあ 、 カギ は かかって ない から 、 戸 を 押して 入っ ておくれ 。 おばあ さん は 体 が 弱って いて 、 ベット から 起き られ ない から ね 」 「 そうかい 。 それ じゃあ 、 遠慮 なし に 」 オオカミ は 戸 を 押し 開ける と 、 ベッド に 寝て いる おばあ さん に 飛び かかり ました 。 オオカミ は 、 怖 さ の あまり 気 を 失って しまった おばあ さん の 着物 と ずきん を 取る と 、 あと は パクリ と 、 おばあ さん を 丸飲み に して しまい ました 。 それ から オオカミ は 、 おばあ さん の 着物 を 着て 、 おばあ さん の ずきん を かぶり 、 ベッド の 中 へ 潜り 込み ました 。

その頃 、 赤 ずきん は まだ 花 を 取って い ました が 、 やがて 手 に 持ち きれ ない ほど たくさん 取って しまう と 、 やっと おばあ さん の 家 へ 行く 事 を 思い出し ました 。 「 そう だ わ 、 急いで 行き ましょう 」 おばあ さん の 家 に 行って みる と 入り口 の 戸 が 開いて いた ので 、 赤 ずきん は 不思議に 思い ました 。 「 どうした んだろう ? おばあ さん は 、 いつも 戸 を 閉めて おく のに 」 赤 ずきん が 家 の 中 へ 入る と 、 いつも と 違った 、 変な 匂い が する 様 な 気 が し ました 。 でも それ が 、 オオカミ の 匂い だ と は 気 が つき ませ ん 。 部屋 の 奥 の ベッド に は 、 おばあ さん が 寝て い ます 。 「 こんにちは 、 おばあ さん 」 赤 ずきん が 大きな 声 で 挨拶 し ました が 、 何の 返事 も あり ませ ん 。 赤 ずきん は 、 ベッド に 近づき ました 。 ( あら 、 おばあ さん の 様子 が 変 。 病気 で こんなに なって しまった の かしら ? ) 赤 ずきん は 思い切って 、 おばあ さん に 尋ねて み ました 。 「 おばあ さん 、 おばあ さん の 耳 は 、 ずいぶん と 大きい の ね 」 する と 、 おばあ さん に 化けた オオカミ が 言い ました 。 「 そう と も 、 お前 の 言う 事 が 、 よく 聞こえる 様 に ね 」 「 それ に 目 が 大きくて 、 光って いる 。 何だか 怖い わ 」 「 怖 がる 事 は ない よ 。 可愛い お前 を 、 よく 見る 為 だ から 」 「 それ に 、 おばあ さん の 手 の 大きい こと 。 おばあ さん の 手 は 、 こんなに 大きかった かしら ? 」 「 そう だ よ 。 大きく なくて は 、 お前 を 抱いて あげる 事 が 出来 ない もの 」 「 それ から 何と言っても 、 その 大きな お 口 。 おばあ さん の お 口 が あんまり 大きい ので 、 びっくり しちゃ った わ 」 「 そう と も 。 大きく なくて は 、 お前 を ・・・」 「・・・ お前 を ? 」 「 食べ られ ない から さ ! 」 オオカミ は そう 言う と 、 赤 ずきん を パクリ と 飲み 込んで しまい ました 。 「 ああ 、 食った 食った 。 ばあさん に 女の子 。 二 人 も 食って 満腹だ 」 オオカミ は 、 すっかり お腹 が 大きく なった ので 、 そのまま いびき を かいて 寝て しまい ました 。

そこ へ 、 いつも この 森 で 狩り を して いる 猟師 ( りょうし ) が 通り かかり ました 。 「 おや ? ばあ さま が 、 でっかい いびき を かいて 寝て いる ぞ 。 いつも と 、 様子 が 違う 様 だ が 。 ・・・ 見て こよう 」 猟師 が 家 の 中 へ 入って 、 ベッド に 近よる と 、 「 や やっ ! これ は オオカミ で は ない か ! 」 猟師 は 眠って いる オオカミ を 鉄砲 で 殺して しまおう と 思い ました が 、 もしかすると 食べ られた おばあ さん が 、 お腹 の 中 で 生きて いる かも しれ ない と 思って 、 大きな はさみ で オオカミ の お腹 を ジョキジョキ と 切り 始め ました 。 すると まず 、 赤い ずきん が 見え ました 。 そして 、 女の子 が 飛び出し ました 。 「 ああ 、 ビックリ した わ ! オオカミ の お腹 の 中 って 、 真っ暗な んです もの 」 その 次に 、 おばあ さん が オオカミ の お腹 から 、 「 よ っこ らし ょ 。 やれやれ 、 ひどい 目 に 会った よ 」 と 、 出て 来 ました 。 おばあ さん は 寝たきり で 動け なかった はずです が 、 オオカミ に 食べ られた ショック で 、 病気 が どこ か へ 吹き飛んで しまった のです 。 元気に なった おばあ さん は 、 赤 ずきん に 言い ました 。 「 赤 ずきん や 、 庭 に ある 石 を たくさん 持って 来 ておくれ 。 この 悪い オオカミ を 、 こらしめて やら ない と ね 」 そして 赤 ずきん が たくさんの 石 を 持って くる と 、 おばあ さん は 石 を オオカミ の お腹 に 詰め 込んで 、 お腹 を 針 と 糸 で 縫い 合わせ ました 。

さて 、 しばらく した 後 、 やっと 目 を 覚ました オオカミ は 喉 が 渇いて 近く の 川 に 行き ました 。 「 ああ 、 お腹 が 重い 。 少し 食べ 過ぎた かな ? 」 オオカミ が 川 の 水 を 飲もう と した とたん 、 お腹 の 石 の 重 さ に バランス を 崩して 、 オオカミ は そのまま 川 に ドボン と 落ちて しまい ました 。 悪い オオカミ が い なく なって 、 みんな は ひと 安心 です 。 ( ああ 、 怖かった わ 。 これ から は 二度と 道草 を し ない わ ) 赤 ずきん は 、 自分 に 言い聞かせた のでした 。

おしまい


絵本朗読「赤ずきんちゃん えほん ろうどく|あか ずきん ちゃん Picture book reading "Little Red Riding Hood

絵本 朗読 「 赤 ずきん ちゃん えほん|ろうどく|あか|| Libro illustrato che legge "Akazukin-chan"

むかし むかし 、 ある ところ に 、 とても 可愛らしい 女の子 が い ました 。 ||||||かわいらしい|おんなのこ||| ある 時 、 その 女の子 の おばあ さん が 赤い ビロード の 布 で 、 女の子 の かぶる ず きん を 作って くれ ました 。 |じ||おんなのこ|||||あかい|びろーど||ぬの||おんなのこ||||||つくって|| At one point, the girl's aunt made a girl's headgear out of red velvet cloth. A un certo punto, la nonna della ragazza ha realizzato il copricapo di una ragazza con un panno di velluto rosso. その ずきん が 女の子 に とても 似合って いた ので 、 みんな は 女の子 の 事 を 、『 赤 ずきん 』 と 呼ぶ 様 に なり ました 。 |||おんなのこ|||にあって|||||おんなのこ||こと||あか|||よぶ|さま||| The hood suited the girl so well that everyone began to call her "Red Riding Hood". Il cappuccio era così buono sulla ragazza che tutti vennero a chiamare la ragazza "cappuccio rosso".

ある 日 の 事 、 お 母さん は 赤 ずきん を 呼んで 言い ました 。 |ひ||こと||かあさん||あか|||よんで|いい| 「 赤 ずきん や 、 おばあ さん が ご 病気 に なって しまった の よ 。 あか|||||||びょうき||||| "Akazukin and my aunt got sick. おばあ さん は お前 を とって も 可愛がって くださった のだ から 、 お 見舞い に 行って あげ なさい 。 |||おまえ||||かわいがって|||||みまい||おこなって|| Your aunt has loved you so much, so please go to see her. きっと 、 喜んで くださる から 」 「 はい 、 お 母さん 」 「 それ じゃあ 、 この ケーキ と 、 上等な ブドウ 酒 を 一 本 持って お 行き 」   赤 ずきん が おばあ さん の 所 へ 一 人 で 行く の は 始めて の 事 だった ので 、 お 母さん は 心配で たまり ませ ん 。 |よろこんで|||||かあさん||||けーき||じょうとうな|ぶどう|さけ||ひと|ほん|もって||いき|あか||||||しょ||ひと|じん||いく|||はじめて||こと||||かあさん||しんぱいで||| I'm sure you'll be happy. "" Yes, mom. "" Then, take this cake and a bottle of fine grape liquor. " Because it was a thing, my mother was worried. でも お 母さん に は 用事 が あって 、 一緒に 行け ない のです 。 ||かあさん|||ようじ|||いっしょに|いけ|| But my mom has something to do and I can't go with her. 「 いい です か 、 途中 で 道草 を して は いけ ませ ん よ 。 |||とちゅう||みちくさ||||||| "Okay, don't do the road grass on the way. それ から 、 オオカミ に 用心 する のです よ 。 ||おおかみ||ようじん||| Then beware of wolves. オオカミ は どんな 悪い 事 を する か わから ない から 、 話し かけ られて も 知らん顔 して いる のです よ 」 「 はい 、 お 母さん 。 おおかみ|||わるい|こと|||||||はなし||||しらんかお|||||||かあさん The wolf doesn't know what bad things he will do, so he doesn't know what he's talking about. "" Yes, mom. 大丈夫 よ 」   赤 ずきん は 、 お 母さん を 安心 さ せる ように 元気 良く 、 「 いって き ま ー す ! だいじょうぶ||あか||||かあさん||あんしん||||げんき|よく||||-| It's okay. "Little Red Riding Hood cheerfully so as to reassure her mother," I'm going! 」 と 、 言って 、 出かけて 行き ました 。 |いって|でかけて|いき|

おばあ さん の 家 は 、 ここ から 歩いて 三十 分 ぐらい かかる 森 の 中 に あり ました 。 |||いえ||||あるいて|さんじゅう|ぶん|||しげる||なか||| The grandmother's house was in the woods, about 30 minutes' walk from here. その 日 は とても 天気 の よい 日 で 、 赤 ずきん が スキップ し ながら 歩いて いる と 、 そこ へ オオカミ が 現れた のです 。 |ひ|||てんき|||ひ||あか|||すきっぷ|||あるいて|||||おおかみ||あらわれた| It was a very sunny day, and as the red hood was walking while skipping, a wolf appeared there. 「 こんにち は 。 赤い ずきん が 可愛い 、 赤 ずきん ちゃん 」   オオカミ は ニコニコ し ながら 、 赤 ずきん に 話し かけ ました 。 あかい|||かわいい|あか|||おおかみ||にこにこ|||あか|||はなし|| 赤 ずきん は お 母さん に 言わ れた 事 を 思い出し ました が 、 動物 好き の 赤 ずきん に は 、 ニコニコ して いる オオカミ が 悪い 動物 に は 見え ませ ん 。 あか||||かあさん||いわ||こと||おもいだし|||どうぶつ|すき||あか||||にこにこ|||おおかみ||わるい|どうぶつ|||みえ|| Little Red Riding Hood remembered what his mother told him, but Little Red Riding Hood, who loves animals, doesn't see the smiling wolf as a bad animal. 「 こんにちは 、 オオカミ さん 」   赤 ずきん が 返事 を して くれた ので 、 オオカミ は ニヤリ と 笑う と 尋ね ました 。 |おおかみ||あか|||へんじ|||||おおかみ||||わらう||たずね| 「 赤 ずきん ちゃん 、 今 から どこ へ 行く の ? あか|||いま||||いく| たった 一 人 で 」 「 あの ね 。 |ひと|じん||| Alone." "Well, you know. おばあ さん の お家 よ 。 |||おいえ| おばあ さん が ご 病気 だ から 、 お 見舞い に 行く の 」 「 そうかい 。 ||||びょうき||||みまい||いく|| それ は 偉い ねえ 。 ||えらい| That's great. ・・・ おや ? その バスケット の 中 に は 、 何 が 入って いる の か な ? |ばすけっと||なか|||なん||はいって|||| What is in that basket? 」 「 ケーキ と ブドウ 酒 よ 。 けーき||ぶどう|さけ| おばあ さん の ご 病気 が 早く 良く なる 様 に 、 持って 来た の 」 「 なるほど 、 それ で ど こだい ? ||||びょうき||はやく|よく||さま||もって|きた|||||| I brought it so that my aunt's illness would get better sooner. "" I see, how about that? おばあ さん の お家 は 」 「 森 の ずっと 奥 の 方 よ 。 |||おいえ||しげる|||おく||かた| Where's your grandmother's house? "It's way back in the forest. ここ から なら 、 歩いて 十五 分 くらい かかる わ 」 「 十五 分 か ・・・」   オオカミ は 、 ちょっと 考え ました 。 |||あるいて|じゅうご|ぶん||||じゅうご|ぶん||おおかみ|||かんがえ| ( ばあさん の 家 を 探して 、 ばあさん を 食べて しまう に は 、 もう 少し 時間 が いる な 。 ||いえ||さがして|||たべて|||||すこし|じかん||| (It takes a little more time to find her house and eat her. よし ・・・) 「 赤 ずきん ちゃん 。 |あか|| おばあ さん の 家 に 行く 前 に 、 周り を 見て ごらん よ 。 |||いえ||いく|ぜん||まわり||みて|| Before you go to your aunt's house, take a look around. こんなに きれいに 花 が 咲いて いる し 、 小鳥 は 歌って いる よ 。 ||か||さいて|||ことり||うたって|| せっかく だ から 、 楽しく 遊び ながら 行ったら どう か な 。 |||たのしく|あそび||おこなったら||| Since it's a big deal, why don't you go while having fun and playing? たとえば 、 花 を つむ と か 」   赤 ずきん は 、 オオカミ の 言う 通り だ と 思い ました 。 |か|||||あか|||おおかみ||いう|とおり|||おもい| For example, picking flowers. ”Little Red Riding Hood thought it was exactly what the wolf said. 花 を つんで 持って 行けば 、 おばあ さん は きっと 喜んで くれる に 違い あり ませ ん 。 か|||もって|いけば|||||よろこんで|||ちがい||| If you pick up the flowers and bring them with you, your aunt will surely be pleased. 「 そう ね 、 オオカミ さん 、 あなた の 言う 通り だ わ 。 ||おおかみ||||いう|とおり|| Yes, Mr. Wolf, you are right. あたし 、 お 花 を つみ ながら 行く わ 」   赤 ずきん は さっそく 、 色々な 花 を 探し 始め ました 。 ||か||||いく||あか||||いろいろな|か||さがし|はじめ|

さて 、 赤 ずきん と 別れた オオカミ は 、 そのまま 真っ直ぐ 、 おばあ さん の 家 へ 行き ました 。 |あか|||わかれた|おおかみ|||まっすぐ||||いえ||いき| Now, the wolf who broke up with Little Red Riding Hood went straight to his grandmother's house. トントン と 、 戸 を 叩く と 、 「 は いはい 。 とんとん||と||たたく||| どなた か の ? 」 と 、 言う 、 おばあ さん の 声 が し ました 。 |いう||||こえ||| オオカミ は 、 女の子 の 様 な 声 を 出し ました 。 おおかみ||おんなのこ||さま||こえ||だし| The wolf made a voice like a girl. 「 赤 ずきん よ 。 あか|| ケーキ と ブドウ 酒 を 持って 来た の 。 けーき||ぶどう|さけ||もって|きた| 開けて ちょうだいな 」   それ を 聞いた おばあ さん は 、 うれし そうな 声 で 、 「 おや 、 赤 ずきん かい 。 あけて||||きいた|||||そう な|こえ|||あか|| Open it. Open it. Hearing this, my grandmother said in a happy voice, "Oh, it's the Red Riding Hood, isn't it? さあ さあ 、 カギ は かかって ない から 、 戸 を 押して 入っ ておくれ 。 ||かぎ|||||と||おして|はい っ| おばあ さん は 体 が 弱って いて 、 ベット から 起き られ ない から ね 」 「 そうかい 。 |||からだ||よわって||||おき||||| My grandmother is too weak to get out of bed. I don't see why not. それ じゃあ 、 遠慮 なし に 」   オオカミ は 戸 を 押し 開ける と 、 ベッド に 寝て いる おばあ さん に 飛び かかり ました 。 ||えんりょ|||おおかみ||と||おし|あける||べっど||ねて|||||とび|| Well, then, don't hold back. The wolf pushed open the door and jumped on grandmother who was lying in bed. オオカミ は 、 怖 さ の あまり 気 を 失って しまった おばあ さん の 着物 と ずきん を 取る と 、 あと は パクリ と 、 おばあ さん を 丸飲み に して しまい ました 。 おおかみ||こわ||||き||うしなって|||||きもの||||とる|||||||||まるのみ|||| The wolf took off the kimono and hood of the aunt who was so scared that she was so scared that she swallowed the aunt with Pakuri. それ から オオカミ は 、 おばあ さん の 着物 を 着て 、 おばあ さん の ずきん を かぶり 、 ベッド の 中 へ 潜り 込み ました 。 ||おおかみ|||||きもの||きて|||||||べっど||なか||くぐり|こみ|

その頃 、 赤 ずきん は まだ 花 を 取って い ました が 、 やがて 手 に 持ち きれ ない ほど たくさん 取って しまう と 、 やっと おばあ さん の 家 へ 行く 事 を 思い出し ました 。 そのころ|あか||||か||とって|||||て||もち|||||とって|||||||いえ||いく|こと||おもいだし| At that time, the Little Red Riding Hood was still taking flowers, but when she had taken more than she could hold, she finally remembered that she was going to her grandmother's house. 「 そう だ わ 、 急いで 行き ましょう 」   おばあ さん の 家 に 行って みる と 入り口 の 戸 が 開いて いた ので 、 赤 ずきん は 不思議に 思い ました 。 |||いそいで|いき|||||いえ||おこなって|||いりぐち||と||あいて|||あか|||ふしぎに|おもい| 「 どうした んだろう ? " It would happened to ? おばあ さん は 、 いつも 戸 を 閉めて おく のに 」   赤 ずきん が 家 の 中 へ 入る と 、 いつも と 違った 、 変な 匂い が する 様 な 気 が し ました 。 ||||と||しめて|||あか|||いえ||なか||はいる||||ちがった|へんな|におい|||さま||き||| My aunt always kept the door closed. ”When Little Red Riding Hood entered the house, I felt that it smelled strange and strange. でも それ が 、 オオカミ の 匂い だ と は 気 が つき ませ ん 。 |||おおかみ||におい||||き|||| But I didn't realize that it was the smell of a wolf. 部屋 の 奥 の ベッド に は 、 おばあ さん が 寝て い ます 。 へや||おく||べっど||||||ねて|| 「 こんにちは 、 おばあ さん 」   赤 ずきん が 大きな 声 で 挨拶 し ました が 、 何の 返事 も あり ませ ん 。 |||あか|||おおきな|こえ||あいさつ||||なんの|へんじ|||| "Hello, Grandma." The Red Riding Hood greeted them in a loud voice, but there was no reply. 赤 ずきん は 、 ベッド に 近づき ました 。 あか|||べっど||ちかづき| ( あら 、 おばあ さん の 様子 が 変 。 ||||ようす||へん 病気 で こんなに なって しまった の かしら ? びょうき|||||| I wonder if it was a disease that made her like this. )   赤 ずきん は 思い切って 、 おばあ さん に 尋ねて み ました 。 あか|||おもいきって||||たずねて|| 「 おばあ さん 、 おばあ さん の 耳 は 、 ずいぶん と 大きい の ね 」   する と 、 おばあ さん に 化けた オオカミ が 言い ました 。 |||||みみ||||おおきい||||||||ばけた|おおかみ||いい| "Grandmother, grandmother's ears are quite big," said the wolf masquerading as grandmother. 「 そう と も 、 お前 の 言う 事 が 、 よく 聞こえる 様 に ね 」 「 それ に 目 が 大きくて 、 光って いる 。 |||おまえ||いう|こと|||きこえる|さま|||||め||おおきくて|ひかって| "Even so, you can hear what you say well." "And my eyes are big and shining. 何だか 怖い わ 」 「 怖 がる 事 は ない よ 。 なんだか|こわい||こわ||こと||| I'm scared somehow. "" I'm not scared. 可愛い お前 を 、 よく 見る 為 だ から 」 「 それ に 、 おばあ さん の 手 の 大きい こと 。 かわいい|おまえ|||みる|ため||||||||て||おおきい| It's to get a better look at you, pretty. And your grandmother's hands are so big. おばあ さん の 手 は 、 こんなに 大きかった かしら ? |||て|||おおきかった| 」 「 そう だ よ 。 大きく なくて は 、 お前 を 抱いて あげる 事 が 出来 ない もの 」 「 それ から 何と言っても 、 その 大きな お 口 。 おおきく|||おまえ||いだいて||こと||でき|||||なんといっても||おおきな||くち You can't hold you if you're not big. "" And after all, that big mouth. おばあ さん の お 口 が あんまり 大きい ので 、 びっくり しちゃ った わ 」 「 そう と も 。 ||||くち|||おおきい|||||||| I was so surprised to see how big Grandma's mouth was. Yes, that's right. 大きく なくて は 、 お前 を ・・・」 「・・・ お前 を ? おおきく|||おまえ||おまえ| You've got to be big. You've got to be... "You"? 」 「 食べ られ ない から さ ! たべ|||| " Because you can't eat it! 」   オオカミ は そう 言う と 、 赤 ずきん を パクリ と 飲み 込んで しまい ました 。 おおかみ|||いう||あか|||||のみ|こんで|| 「 ああ 、 食った 食った 。 |くった|くった "Oh, I ate, I ate. ばあさん に 女の子 。 ||おんなのこ Girl to grandmother. 二 人 も 食って 満腹だ 」   オオカミ は 、 すっかり お腹 が 大きく なった ので 、 そのまま いびき を かいて 寝て しまい ました 。 ふた|じん||くって|まんぷく だ|おおかみ|||おなか||おおきく|||||||ねて||

そこ へ 、 いつも この 森 で 狩り を して いる 猟師 ( りょうし ) が 通り かかり ました 。 ||||しげる||かり||||りょうし|||とおり|| A hunter, who is always hunting in this forest, passed by. 「 おや ? ばあ さま が 、 でっかい いびき を かいて 寝て いる ぞ 。 ば あ|||で っか い||||ねて|| いつも と 、 様子 が 違う 様 だ が 。 ||ようす||ちがう|さま|| ・・・ 見て こよう 」   猟師 が 家 の 中 へ 入って 、 ベッド に 近よる と 、 「 や やっ ! みて||りょうし||いえ||なか||はいって|べっど||ちかよる||| これ は オオカミ で は ない か ! ||おおかみ|||| 」   猟師 は 眠って いる オオカミ を 鉄砲 で 殺して しまおう と 思い ました が 、 もしかすると 食べ られた おばあ さん が 、 お腹 の 中 で 生きて いる かも しれ ない と 思って 、 大きな はさみ で オオカミ の お腹 を ジョキジョキ と 切り 始め ました 。 りょうし||ねむって||おおかみ||てっぽう||ころして|||おもい||||たべ|||||おなか||なか||いきて||||||おもって|おおきな|||おおかみ||おなか||||きり|はじめ| すると まず 、 赤い ずきん が 見え ました 。 ||あかい|||みえ| そして 、 女の子 が 飛び出し ました 。 |おんなのこ||とびだし| 「 ああ 、 ビックリ した わ ! |びっくり|| オオカミ の お腹 の 中 って 、 真っ暗な んです もの 」   その 次に 、 おばあ さん が オオカミ の お腹 から 、 「 よ っこ らし ょ 。 おおかみ||おなか||なか||まっくらな||||つぎに||||おおかみ||おなか||||| It's pitch-dark in the wolf's belly. Next, grandmother pulled the wolf out of her tummy and said, "Here you go. やれやれ 、 ひどい 目 に 会った よ 」 と 、 出て 来 ました 。 ||め||あった|||でて|らい| Oh my god, I met a terrible eye. " おばあ さん は 寝たきり で 動け なかった はずです が 、 オオカミ に 食べ られた ショック で 、 病気 が どこ か へ 吹き飛んで しまった のです 。 |||ねたきり||うごけ||||おおかみ||たべ||しょっく||びょうき|||||ふきとんで|| The aunt should have been bedridden and unable to move, but the shock of being eaten by the wolf blew her illness somewhere. 元気に なった おばあ さん は 、 赤 ずきん に 言い ました 。 げんきに|||||あか|||いい| 「 赤 ずきん や 、 庭 に ある 石 を たくさん 持って 来 ておくれ 。 あか|||にわ|||いし|||もって|らい| Bring me the red hood and a lot of stones from the garden. この 悪い オオカミ を 、 こらしめて やら ない と ね 」   そして 赤 ずきん が たくさんの 石 を 持って くる と 、 おばあ さん は 石 を オオカミ の お腹 に 詰め 込んで 、 お腹 を 針 と 糸 で 縫い 合わせ ました 。 |わるい|おおかみ||||||||あか||||いし||もって||||||いし||おおかみ||おなか||つめ|こんで|おなか||はり||いと||ぬい|あわせ|

さて 、 しばらく した 後 、 やっと 目 を 覚ました オオカミ は 喉 が 渇いて 近く の 川 に 行き ました 。 |||あと||め||さました|おおかみ||のど||かわいて|ちかく||かわ||いき| After a while, the wolf finally woke up and went to a nearby river because he was thirsty. 「 ああ 、 お腹 が 重い 。 |おなか||おもい 少し 食べ 過ぎた かな ? すこし|たべ|すぎた| Did I eat a little too much? 」   オオカミ が 川 の 水 を 飲もう と した とたん 、 お腹 の 石 の 重 さ に バランス を 崩して 、 オオカミ は そのまま 川 に ドボン と 落ちて しまい ました 。 おおかみ||かわ||すい||のもう||||おなか||いし||おも|||ばらんす||くずして|おおかみ|||かわ||||おちて|| 悪い オオカミ が い なく なって 、 みんな は ひと 安心 です 。 わるい|おおかみ||||||||あんしん| ( ああ 、 怖かった わ 。 |こわかった| これ から は 二度と 道草 を し ない わ )   赤 ずきん は 、 自分 に 言い聞かせた のでした 。 |||にどと|みちくさ|||||あか|||じぶん||いいきかせた| From now on, Little Red Riding Hood will never do it again.) Little Red Riding Hood told herself.

おしまい