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世界の昔話, ホジャおじさんのぬれない秘密

ホジャ おじさん の ぬれ ない 秘密

ホジャ おじさん の ぬれ ない 秘密

むかし むかし 、 トルコ の 国 に 、 ナスレッディン ・ ホジャ と 言う 、 とても 変わった 人 が い ました 。 ある 日 の 事 、 ホジャ おじさん は 王さま と 一緒に 、 狩り に 出かける 事 に なり ました 。 ホジャ おじさん の 乗って いる 馬 は 見かけ は とても 立派な のです が 、 走る の が とても 遅い 馬 でした 。 家来 たち が ホジャ おじさん を 困ら せよう と 、 わざと そんな 馬 を 選んだ のです 。 その 狩り の まっ 最中 に 、 激しい 雨 が 降って き ました 。 王さま と 家来 たち は 馬 を 飛ばして 、 大急ぎで お 城 へ 帰って 行き ました 。 ホジャ おじさん も 早く 帰り たい のです が 、 いくら ムチ で 叩いて も 、 この 馬 は 走ろう と し ませ ん 。 トコトコ 、 トコトコ 、 のんびり 歩く だけ です 。 「 仕方ない な 」 そこ で ホジャ おじさん は 着物 を 脱いで 、 濡らさ ない 様 に 馬 の 腹 の 下 に しまい ました 。 そして やっと の 事 で 、 お 城 へ たどり着き ました 。 そして ホジャ おじさん は 濡れた 体 を 拭いて 、 馬 の 腹 の 下 に しまって いた 着物 を 着て 王さま の ところ へ 行き ました 。 する と 濡れて い ない ホジャ おじさん を 見て 、 王さま が 尋ね ました 。 「 お やっ ? ホジャ よ 。 お前 は 全く 濡れて い ない が 、 どうして 濡れ ず に こ れた んだ ね ? 」 する と ホジャ おじさん は 、 当たり前の 様 に 言い ました 。 「 はい 、 王さま 。 あの 馬 の おかげ で 、 濡れ ず に すみ ました 」 「 ほ ほう 、 あの 馬 は 、 そんなに 早い 馬 だった の か 。 よし 、 今度 の 狩り の 時 は わし が 乗る ぞ 」

それ から 何 日 かたって 、 王さま は また 狩り に 出かけ ました 。 今度 も 途中 で 、 激しい 雨 が 降って き ました 。 王さま が 急いで 帰ろう と 馬 を ムチ で 打ち ました が 、 馬 は いっこうに 走り ませ ん 。 そして お 城 へ たどり着いた 時 に は 、 王さま は び しょ 濡れ に なって い ました 。 怒った 王さま は 、 すぐ に ホジャ おじさん を 呼び つけ ました 。 「 この 大 うそつき め ! わし は 、 び しょ 濡れ に なった ぞ ! 」 それ を 聞いた ホジャ おじさん は 、 笑って 答え ました 。 「 王さま 、 あなた は この 国 で 一 番 偉い 人 です が 、 頭 は わたし より 良く あり ませ ん ね 」 「 うん ? どういう 意味 だ ? 」 「 はい 、 雨 が 降って きたら 着物 を 脱いで 、 馬 の 腹 の 下 に しまう のです よ 。 そして 雨 が あがったら 、 着物 を 取り出せば いい 。 わたし は 言った でしょう 。 『 馬 の おかげ で 、 濡れ ず に すみ ました 』 って 」 「 そう か 。 確かに そうじゃ 。 あはは は はっ 、 これ は まいった 、 まいった 」 王さま は ホジャ おじさん の 頭 の 良 さ に 、 すっかり 感心 して しまい ました 。

おしまい


ホジャ おじさん の ぬれ ない 秘密 |||||ひみつ Uncle Hoja's Wet Secret Мокрый секрет дядюшки Ходжи.

ホジャ おじさん の ぬれ ない 秘密 |||||ひみつ Uncle Hoja's Unwetted Secret

むかし むかし 、 トルコ の 国 に 、 ナスレッディン ・ ホジャ と 言う 、 とても 変わった 人 が い ました 。 ||とるこ||くに|||||いう||かわった|じん||| ある 日 の 事 、 ホジャ おじさん は 王さま と 一緒に 、 狩り に 出かける 事 に なり ました 。 |ひ||こと||||おうさま||いっしょに|かり||でかける|こと||| One day, Uncle Khawaja decided to go hunting with the King. ホジャ おじさん の 乗って いる 馬 は 見かけ は とても 立派な のです が 、 走る の が とても 遅い 馬 でした 。 |||のって||うま||みかけ|||りっぱな|||はしる||||おそい|うま| The horse on which Uncle Hoja was riding looked very good, but it was a very slow horse to run. 家来 たち が ホジャ おじさん を 困ら せよう と 、 わざと そんな 馬 を 選んだ のです 。 けらい||||||こまら|||||うま||えらんだ| The servants deliberately chose such a horse in an attempt to annoy Uncle Khawaja. その 狩り の まっ 最中 に 、 激しい 雨 が 降って き ました 。 |かり|||さい なか||はげしい|あめ||ふって|| In the middle of the hunt, it began to rain heavily. 王さま と 家来 たち は 馬 を 飛ばして 、 大急ぎで お 城 へ 帰って 行き ました 。 おうさま||けらい|||うま||とばして|おおいそぎで||しろ||かえって|いき| The king and his servants flew their horses and hurried back to the castle. ホジャ おじさん も 早く 帰り たい のです が 、 いくら ムチ で 叩いて も 、 この 馬 は 走ろう と し ませ ん 。 |||はやく|かえり|||||むち||たたいて|||うま||はしろう|||| Uncle Hoja also wants to go home early, but no matter how much he hits with a whip, this horse will not run. トコトコ 、 トコトコ 、 のんびり 歩く だけ です 。 |||あるく|| 「 仕方ない な 」   そこ で ホジャ おじさん は 着物 を 脱いで 、 濡らさ ない 様 に 馬 の 腹 の 下 に しまい ました 。 しかたない|||||||きもの||ぬいで|ぬらさ||さま||うま||はら||した||| "It can't be helped." So Uncle Hoja took off his kimono and put it under the horse's belly so that it wouldn't get wet. そして やっと の 事 で 、 お 城 へ たどり着き ました 。 |||こと|||しろ||たどりつき| そして ホジャ おじさん は 濡れた 体 を 拭いて 、 馬 の 腹 の 下 に しまって いた 着物 を 着て 王さま の ところ へ 行き ました 。 ||||ぬれた|からだ||ふいて|うま||はら||した||||きもの||きて|おうさま||||いき| Then Uncle Hoja wiped his wet body and went to the King, wearing the kimono that had been sitting under the horse's belly. する と 濡れて い ない ホジャ おじさん を 見て 、 王さま が 尋ね ました 。 ||ぬれて||||||みて|おうさま||たずね| Then he saw Uncle Hoja, who wasn't wet, and the King asked. 「 お やっ ? ホジャ よ 。 お前 は 全く 濡れて い ない が 、 どうして 濡れ ず に こ れた んだ ね ? おまえ||まったく|ぬれて|||||ぬれ|||||| You're not wet at all, but why did you come without getting wet? 」   する と ホジャ おじさん は 、 当たり前の 様 に 言い ました 。 |||||あたりまえの|さま||いい| Uncle Hoja said, as a matter of course. 「 はい 、 王さま 。 |おうさま あの 馬 の おかげ で 、 濡れ ず に すみ ました 」 「 ほ ほう 、 あの 馬 は 、 そんなに 早い 馬 だった の か 。 |うま||||ぬれ||||||||うま|||はやい|うま||| Thanks to that horse, I didn't get wet. "" Hmm, was that horse so fast? よし 、 今度 の 狩り の 時 は わし が 乗る ぞ 」 |こんど||かり||じ||||のる| All right, next time we're out hunting, I'll ride in.

それ から 何 日 かたって 、 王さま は また 狩り に 出かけ ました 。 ||なん|ひ||おうさま|||かり||でかけ| A few days later, the King went hunting again. 今度 も 途中 で 、 激しい 雨 が 降って き ました 。 こんど||とちゅう||はげしい|あめ||ふって|| 王さま が 急いで 帰ろう と 馬 を ムチ で 打ち ました が 、 馬 は いっこうに 走り ませ ん 。 おうさま||いそいで|かえろう||うま||むち||うち|||うま|||はしり|| そして お 城 へ たどり着いた 時 に は 、 王さま は び しょ 濡れ に なって い ました 。 ||しろ||たどりついた|じ|||おうさま||||ぬれ|||| And by the time he reached the castle, the King was soaked. 怒った 王さま は 、 すぐ に ホジャ おじさん を 呼び つけ ました 。 いかった|おうさま|||||||よび|| The angry king immediately called for Uncle Hoja. 「 この 大 うそつき め ! |だい|| わし は 、 び しょ 濡れ に なった ぞ ! ||||ぬれ||| 」   それ を 聞いた ホジャ おじさん は 、 笑って 答え ました 。 ||きいた||||わらって|こたえ| 「 王さま 、 あなた は この 国 で 一 番 偉い 人 です が 、 頭 は わたし より 良く あり ませ ん ね 」 「 うん ? おうさま||||くに||ひと|ばん|えらい|じん|||あたま||||よく||||| "King, you are the greatest man in this country, but your head is better than me." "Yeah? どういう 意味 だ ? |いみ| 」 「 はい 、 雨 が 降って きたら 着物 を 脱いで 、 馬 の 腹 の 下 に しまう のです よ 。 |あめ||ふって||きもの||ぬいで|うま||はら||した|||| "Yes, when it rains, I take off my kimono and put it under the horse's belly. そして 雨 が あがったら 、 着物 を 取り出せば いい 。 |あめ|||きもの||とりだせば| And when it rains, you can take out your kimono. わたし は 言った でしょう 。 ||いった| 『 馬 の おかげ で 、 濡れ ず に すみ ました 』 って 」 「 そう か 。 うま||||ぬれ||||||| 確かに そうじゃ 。 たしかに|そう じゃ あはは は はっ 、 これ は まいった 、 まいった 」   王さま は ホジャ おじさん の 頭 の 良 さ に 、 すっかり 感心 して しまい ました 。 あ は は|||||||おうさま|||||あたま||よ||||かんしん||| Ahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahaha

おしまい