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Hikaru no go, Hikaru no go episode 9 (audio+ subtitle

Hikaru no go episode 9 (audio + subtitle

平安 時代 の 碁 打ち 藤原 佐 為 は

遥かな 時 を 越えて

進藤 ヒカル の 心 に 蘇った

「 神 の 一 手 」 を 極める ため に

いっそ 塔 矢 の 両手 両 脚 縛っちゃって 対局 さ せる か いい な それ 伊藤 と 小島 は ?

今日 来て た だろう ?

い ない んです か

先 一 年生 の 奥村 君 連れて

三 人 で こそ こそって 出て いて みたいです けど こそこそっと ? はい

見て の とおり ご ちゃ ご ちゃ だろう

部員 が 少なかった 頃 は

ここ が 部室 だった らしい

しかし 今 は 囲碁 部 の 物置 さ

今度 の 大会 で

ここ を 女子 控え室 と して 使う から

片付ける ようにって 尹 先生 から 言われて る んだ 雑用 は 一 年 の 仕事 だし 塔 矢 お前 暇 そうだった し

悪い けど 頼む な

分かりました 棋譜 だ

古い 囲碁 雑誌

昭和 初期 の 物 も ある

この 本 も 古い な

古い 定石

進藤 ヒカル に 初めて 会った 時 から 感じて いた

例えば 黒 の 次の 一 手

現代 なら ハネる

この 打ち 方 が はっきり いい と 言われて いる だ が 君 は ノビ た あれ は 古い 定石 だ

時々 そんな こと が ある

食らいつく 隙 の ように も 見える ん が

その 前 に 力 に 圧倒 されて しまう 彼 を 凌ぐ に は 並み の 力 で は だめだ それ こそ

新しい 定石 を 生み出す ほど の 力 を 付ければ

つい でた 一 局 打って もらおう か

お前 は 言わ れた とおり 片づけ を やって りゃ いい

途中 盤面 なんか 覗き に 来る な よ

盤面 を 見る な と …

僕 に 目隠し 碁 で 打て と 言って いる んです か

いやいや

ただ お前 が 海 王 囲碁 部 の 部員 なら

雑用 もや ん なきゃ いけない し

先輩 の 言う こと も 聞くって もんだ 碁 は 将棋 と 違って 盤面 も 広い 目隠し 碁 が

プロ でも 難しい の は ご存知 です か

お前 なら できる だろう

何せ 将来 の 名人 様 だ

へん まったく

お前 みたいな 奴 が 囲碁 部 なんか に 入って くる な よ な

どうせ 大会 だって 誰 も 彼 も お前 の 相手 じゃ ない

さっさと プロ に なって

タイトル の 四 つ でも 五 つ でも 取って くれ

それとも なんだ 自分 の 力 を 誇示 して

最強だ と 威張りたい の か は … 最強です か … 何 だ 違う と でも 言う の かい

最強 なら

もし 最強 なら

目隠し 碁 ぐらい 軽く こなせる と でも

一 手 目 を どうぞ

の 四 星

の 十六 星

の 十六 星っと … の 十七 小 目 の 四 星

の 四 星っと … これ で お前 に 勝てたら 自慢 だ よ な 何せ 互先 だ

ハンデ なし で 塔 矢 に 勝った なんて さ

へん あんまり 簡単に 自滅 されて も つま ん ない から せいぜい 打ち 間違い は 少な めに 頼む ぜ 自慢 さ れる の は かまいません が 僕 に 勝って から に して ください 言う じゃ ない か !

プロ でも 難しい と 言った の は お前 だ !

楽しみだ ぜ この 一 局

の 四 カカリ

の 六

の 六

の 十四

そろそろ 塔 矢 苦しんで る かな

目隠し 碁 は いくら 塔 矢 でも 厳しいっす よ ね あ 両手 両足 を 縛るって 言う の は この こと か なるほど ね ~ さて 次 が 俺 だ

ちょっと 早く ないっす か 塔 矢 の 喘いで る 顔 を 見たい し さ おい 塔 矢 俺 と 一 局 …

伊藤 ?

こっこ れ は …

大差 の 中 押し 負け

手数 が 普通の 半分 だ

お 二 人 目 が いる と は 思いません でした 打た れる なら どうぞ 先輩 そう か

互先 戦 で 勝負 する もん だ から

あっけなく やられて しまう んだ

手数 が 少なければ

目隠し 碁 も 不可能じゃ ない

これ じゃ 俺 も やられる だけ だ よ

おい 伊藤 !

奥村 ! 奥村 来い !

え ?

お前 に 一緒に 打って もらう んだ

ちょっと

だって 二 人 なんて 無 茶 でしょう

碁 に なら ない んじゃ

一 人 じゃ 話 に なら なかった んだ よ

うそ ! 二 人 を 相手 に …

何 だ ?

どうした ?

やめた やめ たって か ?

なら ついでに 海 王 囲碁 部 も やめたら どう だ ?

俺 たち と 打て ないって 言う なら 囲碁 部 を 出て け よ ! 目障りだ

第 一 手 目 を どうぞ

ただし 簡単に は ネ を 上げません から ね どうした ? 未来 の 名人 が 打って くれる そうだ ぜ

じゃ … の 四 星

の 十六 星

の 十六 … 星

の 四 小 目

の 三 小 目

の 十七 小 目

の 四 星

の 十七 小 目

の 十六

の 十七 カカリ

の 十五

の 三

の 十五

の 十七

の 十七

の 十五

の 十四

の 十八

の 十六

の 三

の 三

の 十七

の … 十七

の 六

の 五

小島 の やつ は 俺 より 下手だ し

一 年 の 奥村 なんて もっと 下手だ

の 十八

このまま じゃ 俺 より も 少ない 手数 で やられ ち まう

おい 速く 打てよ !

の 十八 オサエ

った く

の 四 カケツギ

の 四 ヒラキ

の 十八 アテ

なんて 不 恰好な

おい ! 何で 俺 の 時 ばっかり 時間 かかる んだ よ

塔 矢 が もたついて いる

まさか 手数 は それほど 進んじゃ いない し かも 小島 じゃ ない へたくそ の 奥村 相手 に

そう か

これ なら 五 分 と 持た ず に 塔 矢 は 負ける

この 奥村 に

おい 塔 矢 速く 打てよ

塔 矢 速く 打てよ お前 の 番 だ ぜ

そう か 奥村 の 稚拙な 打ち 方 が

塔 矢 の リズム を 狂わせて いる んだ

記憶 は 一 手 一 手 に 意味 が ある から こそ 繋がる

しかし 奥村 の 打った 石 に は

塔 矢 の 高度な 思考 で は 想像 つ か ない

へたくそ の 一 手 が 混ざって いて

それ が 記憶 を 断片 化 さ せて いる んだ

の … 十七

の 十七っと 塔 矢 俺 の 石 が ある ぜ そこ くそ

の 九 ヒラキ

の 九 ね

やっと 崩れ 始めた か

いや気 を 抜く な

相手 は 塔 矢 だ

へぼ の まま で いい んだ よ お前 は

の 十四 カカリ

の 十一

の 四 ヒラキ

の … 六

打ち 続けろ 塔 矢

ぶ れた 記憶 の 盤上 で

うろたえ ながら 自滅 しろ

塔 矢 いる ?

日高 先輩 …

伊藤 ?

小島 も ?

あ 塔 矢

前 指導 碁 打って くれるって あんた 一 年 ね ? ちょっと 何 やって ん の よ ?

いや … あの … これ は …

いや … あの … 尹 先生 が

この 部屋 を 片付けて くれ と 言う ので

一 年 の 塔 矢 に

おっおっ俺 たち も 塔 矢 に 指導 碁 頼み たかった ん す けど 塔 矢 は 手 が 放せ なくて … だから ?

だから …

ちょっと その … 目隠し 碁 を …

バカ !

何 が 塔 矢 は 手 が 放せ ない よ ?

だったら あんた たち も 手伝えば いい でしょう

伊藤 あんた が 首謀 者 ?

あ … それ は … その …

塔 矢 あんた も 何 やって ん の ?

こんな 片付け あたし が やる から

塔 矢 は その 二 人 を さっさと やっちゃ いな

日高 先輩 …

この 対局 は 僕 が 受けた んです

続けます このまま 黙 ん なさい いじ め を 知った からに は

続け させ ない わ よ

でも これ は 僕 が …

あんた さえ い なければ

こいつ ら だって こんな し なかった の よ

その 上 あんた は 対局 を 受けた

こいつ ら の いじ め を 増長 さ せた の も あんた 自身 よ

あんた さえ い なけりゃ !

でも あたし が 言いたい の は あんた が 海 王 の 生徒 な んだ から 堂々と 囲碁 部 に いなさ いって こと

だから この 対局 受け ないで

きちっと 打って 叩きのめし なさい

はい

ありがとう ございます

日高 先輩

五 分 ほど で 終わる と 思います ので よろしければ 後 で 碁 の お 相手 を さ せて ください ご 面倒 を お 掛け しました では 行きます ! 筒井 さん ~

筒井 さん ~~

部員 一 人 捕まえた

ちゃんと 碁 が 打てる 奴

本当 ?

これ で 大会 に 出られる ぜ あなた … 碁 を 打てる の ? 打てる わ よ

別に 打て なくて も いい の よ ここ の 囲碁 部 は …

あ ! バカ かお 前 ?

打てた 方 が いい に 決まって る だろう ?

腕 は ともかく 進藤 君

団体 戦 は 男女 別 だ から

僕たち の メンバー に は なれ ない よ

ああっそう だった じゃ こいつ に 男装 さ せよう こいつ ならばっち り 似合う … 大会 に 出る だけ なら 入って も いいって 言った の よ あたし バレー 部 で 忙しい から ヒカル また 余計な こと を

囲碁 の 団体 戦って 三 人 で 一 チーム な んだ ?

くそ ー 男 だ !

男 を 捜さ なくちゃ

やっぱ 打てる 奴 が ほしい よ な ~ しかも なるべく 強い 奴 どっか に いない ? 佐 為

そりゃ 強い と いえば あの 者 を 置いて は 他 に …

いくら なんでも

塔 矢 の 親父 に 学 ラン は 無理だ ぜ

ね 新しい ポスター 貼ろう ?

もっと 目立つ の

難しい 詰 碁 書いて さ これ が 解ける 奴 来 たれ ーっと か また そんな もう 強く なくて も 誰 で も いい よ

海 王 なんて 部員 何 十 人って いる んでしょう そう な んだ よ より 選り取り 見取り だ ぜ うらやましい なぁ ~

ほら 進藤 君 の 番 だ よ

海 王 は 海 王 うち は うち

うん …

塔 矢

二 年 の 伊藤 が 先 退部 する と 言って きた

なぜ 囲碁 部 に 入った ? 塔 矢

君 の せい で 部員 は 多かれ少なかれ 動揺 して いる

部長 の 俺 とて そう だ

俺 は 正直

君 と 対局 したい し 教え を 請いたい と 思って る しかし 周り の 視線 が 言って る んだ

海 王 の 部長 が

塔 矢 に あっさり と 負ける 姿 は 見 たく ない ーー と ね

青木 の ように 君 に ぶつかって 行き たく と も

でき ない んだ

塔 矢

お前 が 囲碁 部 に 入った 理由

葉 瀬 中 の 進藤 と 相 見え ん が ため と いう うわさ が 聞いて いる

だが なぜ 大会 な んだ ?

なぜ 囲碁 部 に 入って まで

お前 の 存在 は 俺 たち 海 王 囲碁 部 に とって

百害 あって 一利 なし だ

彼 が 僕 と の 対局 を 拒否 した んです

理由 は 分かりません が 彼 が 拒絶 する なら 僕 は どんな 手 を 使って も 大会 に 出る まで です

部長 は 先ほど

海 王 囲碁 部 に とって 百害 あって 一利 なし と 言わ れました ね だが 今度 の 大会 に

葉 瀬 中 の 進藤 ヒカル は 出て くる

部長 不遜 でも 自惚れ で も ない

彼 と 互角に 対峙 できる の は

僕 しか いない


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平安 時代 の 碁 打ち 藤原 佐 為 は へいあん|じだい||ご|うち|ふしわら|たすく|ため|

遥かな 時 を 越えて はるかな|じ||こえて

進藤 ヒカル の 心 に 蘇った しんどう|||こころ||よみがえった

「 神 の 一 手 」 を 極める ため に かみ||ひと|て||きわめる||

いっそ 塔 矢 の 両手 両 脚 縛っちゃって 対局 さ せる か いい な それ |とう|や||りょうて|りょう|あし|しばっちゃ って|たいきょく|||||| 伊藤 と 小島 は ? いとう||おじま|

今日 来て た だろう ? きょう|きて||

い ない んです か

先 一 年生 の 奥村 君 連れて さき|ひと|ねんせい||おくむら|きみ|つれて

三 人 で こそ こそって 出て いて みたいです けど こそこそっと ? みっ|じん|||こそ って|でて||||こそこそ っと はい

見て の とおり ご ちゃ ご ちゃ だろう みて|||||||

部員 が 少なかった 頃 は ぶいん||すくなかった|ころ|

ここ が 部室 だった らしい ||ぶしつ||

しかし 今 は 囲碁 部 の 物置 さ |いま||いご|ぶ||ものおき|

今度 の 大会 で こんど||たいかい|

ここ を 女子 控え室 と して 使う から ||じょし|ひかえしつ|||つかう|

片付ける ようにって 尹 先生 から 言われて る んだ 雑用 は 一 年 の 仕事 だし かたづける|ように って|いん|せんせい||いわ れて|||ざつよう||ひと|とし||しごと| 塔 矢 お前 暇 そうだった し とう|や|おまえ|いとま|そう だった|

悪い けど 頼む な わるい||たのむ|

分かりました わかり ました 棋譜 だ きふ|

古い 囲碁 雑誌 ふるい|いご|ざっし

昭和 初期 の 物 も ある しょうわ|しょき||ぶつ||

この 本 も 古い な |ほん||ふるい|

古い 定石 ふるい|じょうせき

進藤 ヒカル に 初めて 会った 時 から 感じて いた しんどう|||はじめて|あった|じ||かんじて|

例えば 黒 の 次の 一 手 たとえば|くろ||つぎの|ひと|て

現代 なら ハネる げんだい||はねる

この 打ち 方 が はっきり いい と 言われて いる だ が 君 は ノビ た |うち|かた|||||いわ れて||||きみ||| あれ は 古い 定石 だ ||ふるい|じょうせき|

時々 そんな こと が ある ときどき||||

食らいつく 隙 の ように も 見える ん が くらいつく|すき||||みえる||

その 前 に 力 に 圧倒 されて しまう 彼 を 凌ぐ に は 並み の 力 で は だめだ |ぜん||ちから||あっとう|さ れて||かれ||しのぐ|||なみ||ちから||| それ こそ

新しい 定石 を 生み出す ほど の 力 を 付ければ あたらしい|じょうせき||うみだす|||ちから||つければ

つい でた 一 局 打って もらおう か ||ひと|きょく|うって||

お前 は 言わ れた とおり 片づけ を やって りゃ いい おまえ||いわ|||かたづけ||||

途中 盤面 なんか 覗き に 来る な よ とちゅう|ばんめん||のぞき||くる||

盤面 を 見る な と … ばんめん||みる||

僕 に 目隠し 碁 で 打て と 言って いる んです か ぼく||めかくし|ご||うて||いって|||

いやいや

ただ お前 が 海 王 囲碁 部 の 部員 なら |おまえ||うみ|おう|いご|ぶ||ぶいん|

雑用 もや ん なきゃ いけない し ざつよう|||||

先輩 の 言う こと も 聞くって もんだ 碁 は 将棋 と 違って 盤面 も 広い せんぱい||いう|||きく って||ご||しょうぎ||ちがって|ばんめん||ひろい 目隠し 碁 が めかくし|ご|

プロ でも 難しい の は ご存知 です か ぷろ||むずかしい|||ごぞんじ||

お前 なら できる だろう おまえ|||

何せ 将来 の 名人 様 だ なにせ|しょうらい||めいじん|さま|

へん まったく

お前 みたいな 奴 が 囲碁 部 なんか に 入って くる な よ な おまえ||やつ||いご|ぶ|||はいって||||

どうせ 大会 だって 誰 も 彼 も お前 の 相手 じゃ ない |たいかい||だれ||かれ||おまえ||あいて||

さっさと プロ に なって |ぷろ||

タイトル の 四 つ でも 五 つ でも 取って くれ たいとる||よっ|||いつ|||とって|

それとも なんだ 自分 の 力 を 誇示 して ||じぶん||ちから||こじ|

最強だ と 威張りたい の か は … 最強です か … さいきょうだ||いばり たい||||さいきょうです| 何 だ 違う と でも 言う の かい なん||ちがう|||いう||

最強 なら さいきょう|

もし 最強 なら |さいきょう|

目隠し 碁 ぐらい 軽く こなせる と でも めかくし|ご||かるく|||

一 手 目 を どうぞ ひと|て|め||

の 四 星 |よっ|ほし

の 十六 星 |じゅうろく|ほし

の 十六 星っと … の 十七 小 目 |じゅうろく|ほし っと||じゅうしち|しょう|め の 四 星 |よっ|ほし

の 四 星っと … これ で お前 に 勝てたら 自慢 だ よ な |よっ|ほし っと|||おまえ||かてたら|じまん||| 何せ 互先 だ なにせ|ごさき|

ハンデ なし で 塔 矢 に 勝った なんて さ はんで|||とう|や||かった||

へん あんまり 簡単に 自滅 されて も つま ん ない から せいぜい 打ち 間違い は 少な めに 頼む ぜ ||かんたんに|じめつ|さ れて|||||||うち|まちがい||すくな||たのむ| 自慢 さ れる の は かまいません が 僕 に 勝って から に して ください じまん|||||かまい ませ ん||ぼく||かって|||| 言う じゃ ない か ! いう|||

プロ でも 難しい と 言った の は お前 だ ! ぷろ||むずかしい||いった|||おまえ|

楽しみだ ぜ この 一 局 たのしみだ|||ひと|きょく

の 四 カカリ |よっ|

の 六 |むっ

の 六 |むっ

の 十四 |じゅうよん

そろそろ 塔 矢 苦しんで る かな |とう|や|くるしんで||

目隠し 碁 は いくら 塔 矢 でも 厳しいっす よ ね あ めかくし|ご|||とう|や||きびしい っす||| 両手 両足 を 縛るって 言う の は この こと か なるほど ね ~ りょうて|りょうあし||しばる って|いう||||||| さて 次 が 俺 だ |つぎ||おれ|

ちょっと 早く ないっす か 塔 矢 の 喘いで る 顔 を 見たい し さ おい 塔 矢 |はやく|な いっす||とう|や||あえいで||かお||み たい||||とう|や 俺 と 一 局 … おれ||ひと|きょく

伊藤 ? いとう

こっこ れ は …

大差 の 中 押し 負け たいさ||なか|おし|まけ

手数 が 普通の 半分 だ てすう||ふつうの|はんぶん|

お 二 人 目 が いる と は 思いません でした 打た れる なら どうぞ 先輩 |ふた|じん|め|||||おもい ませ ん||うた||||せんぱい そう か

互先 戦 で 勝負 する もん だ から ごさき|いくさ||しょうぶ||||

あっけなく やられて しまう んだ

手数 が 少なければ てすう||すくなければ

目隠し 碁 も 不可能じゃ ない めかくし|ご||ふかのうじゃ|

これ じゃ 俺 も やられる だけ だ よ ||おれ|||||

おい 伊藤 ! |いとう

奥村 ! おくむら 奥村 来い ! おくむら|こい

え ?

お前 に 一緒に 打って もらう んだ おまえ||いっしょに|うって||

ちょっと

だって 二 人 なんて 無 茶 でしょう |ふた|じん||む|ちゃ|

碁 に なら ない んじゃ ご||||

一 人 じゃ 話 に なら なかった んだ よ ひと|じん||はなし|||||

うそ ! 二 人 を 相手 に … ふた|じん||あいて|

何 だ ? なん|

どうした ?

やめた やめ たって か ?

なら ついでに 海 王 囲碁 部 も やめたら どう だ ? ||うみ|おう|いご|ぶ||||

俺 たち と 打て ないって 言う なら 囲碁 部 を 出て け よ ! おれ|||うて|ない って|いう||いご|ぶ||でて|| 目障りだ めざわりだ

第 一 手 目 を どうぞ だい|ひと|て|め||

ただし 簡単に は ネ を 上げません から ね どうした ? |かんたんに||||あげ ませ ん||| 未来 の 名人 が 打って くれる そうだ ぜ みらい||めいじん||うって||そう だ|

じゃ … の 四 星 ||よっ|ほし

の 十六 星 |じゅうろく|ほし

の 十六 … 星 |じゅうろく|ほし

の 四 小 目 |よっ|しょう|め

の 三 小 目 |みっ|しょう|め

の 十七 小 目 |じゅうしち|しょう|め

の 四 星 |よっ|ほし

の 十七 小 目 |じゅうしち|しょう|め

の 十六 |じゅうろく

の 十七 カカリ |じゅうしち|

の 十五 |じゅうご

の 三 |みっ

の 十五 |じゅうご

の 十七 |じゅうしち

の 十七 |じゅうしち

の 十五 |じゅうご

の 十四 |じゅうよん

の 十八 |じゅうはち

の 十六 |じゅうろく

の 三 |みっ

の 三 |みっ

の 十七 |じゅうしち

の … 十七 |じゅうしち

の 六 |むっ

の 五 |いつ

小島 の やつ は 俺 より 下手だ し おじま||||おれ||へただ|

一 年 の 奥村 なんて もっと 下手だ ひと|とし||おくむら|||へただ

の 十八 |じゅうはち

このまま じゃ 俺 より も 少ない 手数 で やられ ち まう ||おれ|||すくない|てすう||||

おい 速く 打てよ ! |はやく|うてよ

の 十八 オサエ |じゅうはち|

った く

の 四 カケツギ |よっ|

の 四 ヒラキ |よっ|

の 十八 アテ |じゅうはち|

なんて 不 恰好な |ふ|かっこうな

おい ! 何で 俺 の 時 ばっかり 時間 かかる んだ よ なんで|おれ||じ||じかん|||

塔 矢 が もたついて いる とう|や|||

まさか 手数 は それほど 進んじゃ いない し かも 小島 じゃ ない |てすう|||すすんじゃ||||おじま|| へたくそ の 奥村 相手 に ||おくむら|あいて|

そう か

これ なら 五 分 と 持た ず に 塔 矢 は 負ける ||いつ|ぶん||もた|||とう|や||まける

この 奥村 に |おくむら|

おい 塔 矢 速く 打てよ |とう|や|はやく|うてよ

塔 矢 速く 打てよ お前 の 番 だ ぜ とう|や|はやく|うてよ|おまえ||ばん||

そう か 奥村 の 稚拙な 打ち 方 が ||おくむら||ちせつな|うち|かた|

塔 矢 の リズム を 狂わせて いる んだ とう|や||りずむ||くるわせて||

記憶 は 一 手 一 手 に 意味 が ある から こそ 繋がる きおく||ひと|て|ひと|て||いみ|||||つながる

しかし 奥村 の 打った 石 に は |おくむら||うった|いし||

塔 矢 の 高度な 思考 で は 想像 つ か ない とう|や||こうどな|しこう|||そうぞう|||

へたくそ の 一 手 が 混ざって いて ||ひと|て||まざって|

それ が 記憶 を 断片 化 さ せて いる んだ ||きおく||だんぺん|か||||

の … 十七 |じゅうしち

の 十七っと 塔 矢 俺 の 石 が ある ぜ そこ |じゅうしち っと|とう|や|おれ||いし|||| くそ

の 九 ヒラキ |ここの|

の 九 ね |ここの|

やっと 崩れ 始めた か |くずれ|はじめた|

いや気 を 抜く な いやき||ぬく|

相手 は 塔 矢 だ あいて||とう|や|

へぼ の まま で いい んだ よ お前 は |||||||おまえ|

の 十四 カカリ |じゅうよん|

の 十一 |じゅういち

の 四 ヒラキ |よっ|

の … 六 |むっ

打ち 続けろ 塔 矢 うち|つづけろ|とう|や

ぶ れた 記憶 の 盤上 で ||きおく||ばんじょう|

うろたえ ながら 自滅 しろ ||じめつ|

塔 矢 いる ? とう|や|

日高 先輩 … ひだか|せんぱい

伊藤 ? いとう

小島 も ? おじま|

あ 塔 矢 |とう|や

前 指導 碁 打って くれるって あんた 一 年 ね ? ぜん|しどう|ご|うって|くれる って||ひと|とし| ちょっと 何 やって ん の よ ? |なん||||

いや … あの … これ は …

いや … あの … 尹 先生 が ||いん|せんせい|

この 部屋 を 片付けて くれ と 言う ので |へや||かたづけて|||いう|

一 年 の 塔 矢 に ひと|とし||とう|や|

おっおっ俺 たち も 塔 矢 に 指導 碁 頼み たかった ん す けど 塔 矢 は 手 が 放せ なくて … お っお っ おれ|||とう|や||しどう|ご|たのみ|||||とう|や||て||はなせ| だから ?

だから …

ちょっと その … 目隠し 碁 を … ||めかくし|ご|

バカ ! ばか

何 が 塔 矢 は 手 が 放せ ない よ ? なん||とう|や||て||はなせ||

だったら あんた たち も 手伝えば いい でしょう ||||てつだえば||

伊藤 あんた が 首謀 者 ? いとう|||しゅぼう|もの

あ … それ は … その …

塔 矢 あんた も 何 やって ん の ? とう|や|||なん|||

こんな 片付け あたし が やる から |かたづけ||||

塔 矢 は その 二 人 を さっさと やっちゃ いな とう|や|||ふた|じん||||

日高 先輩 … ひだか|せんぱい

この 対局 は 僕 が 受けた んです |たいきょく||ぼく||うけた|

続けます このまま 黙 ん なさい つづけ ます||もく|| いじ め を 知った からに は |||しった||

続け させ ない わ よ つづけ|さ せ|||

でも これ は 僕 が … |||ぼく|

あんた さえ い なければ

こいつ ら だって こんな し なかった の よ

その 上 あんた は 対局 を 受けた |うえ|||たいきょく||うけた

こいつ ら の いじ め を 増長 さ せた の も あんた 自身 よ ||||||ぞうちょう||||||じしん|

あんた さえ い なけりゃ !

でも あたし が 言いたい の は あんた が 海 王 の 生徒 な んだ から |||いい たい|||||うみ|おう||せいと||| 堂々と 囲碁 部 に いなさ いって こと どうどうと|いご|ぶ||||

だから この 対局 受け ないで ||たいきょく|うけ|

きちっと 打って 叩きのめし なさい |うって|たたきのめし|

はい

ありがとう ございます

日高 先輩 ひだか|せんぱい

五 分 ほど で 終わる と 思います ので よろしければ 後 で 碁 の お 相手 を さ せて ください いつ|ぶん|||おわる||おもい ます|||あと||ご|||あいて|||| ご 面倒 を お 掛け しました |めんどう|||かけ|し ました では 行きます ! |いき ます 筒井 さん ~ つつい|

筒井 さん ~~ つつい|

部員 一 人 捕まえた ぶいん|ひと|じん|つかまえた

ちゃんと 碁 が 打てる 奴 |ご||うてる|やつ

本当 ? ほんとう

これ で 大会 に 出られる ぜ あなた … 碁 を 打てる の ? ||たいかい||で られる|||ご||うてる| 打てる わ よ うてる||

別に 打て なくて も いい の よ ここ の 囲碁 部 は … べつに|うて||||||||いご|ぶ|

あ ! バカ かお 前 ? ばか||ぜん

打てた 方 が いい に 決まって る だろう ? うてた|かた||||きまって||

腕 は ともかく 進藤 君 うで|||しんどう|きみ

団体 戦 は 男女 別 だ から だんたい|いくさ||だんじょ|べつ||

僕たち の メンバー に は なれ ない よ ぼくたち||めんばー|||||

ああっそう だった じゃ こいつ に 男装 さ せよう ああ っ そう|||||だんそう|| こいつ ならばっち り 似合う … 大会 に 出る だけ なら 入って も いいって 言った の よ あたし バレー 部 で 忙しい から |ならば っち||にあう|たいかい||でる|||はいって||い いって|いった||||ばれー|ぶ||いそがしい| ヒカル また 余計な こと を ||よけいな||

囲碁 の 団体 戦って 三 人 で 一 チーム な んだ ? いご||だんたい|たたかって|みっ|じん||ひと|ちーむ||

くそ ー 男 だ ! |-|おとこ|

男 を 捜さ なくちゃ おとこ||さがさ|

やっぱ 打てる 奴 が ほしい よ な ~ しかも なるべく 強い 奴 や っぱ|うてる|やつ|||||||つよい|やつ どっか に いない ? ど っか|| 佐 為 たすく|ため

そりゃ 強い と いえば あの 者 を 置いて は 他 に … |つよい||||もの||おいて||た|

いくら なんでも

塔 矢 の 親父 に 学 ラン は 無理だ ぜ とう|や||おやじ||まな|らん||むりだ|

ね 新しい ポスター 貼ろう ? |あたらしい|ぽすたー|はろう

もっと 目立つ の |めだつ|

難しい 詰 碁 書いて さ これ が 解ける 奴 来 たれ ーっと か また そんな むずかしい|つ|ご|かいて||||とける|やつ|らい||- っと||| もう 強く なくて も 誰 で も いい よ |つよく|||だれ||||

海 王 なんて 部員 何 十 人って いる んでしょう そう な んだ よ より 選り取り 見取り だ ぜ うみ|おう||ぶいん|なん|じゅう|じん って||||||||よりどり|みとり|| うらやましい なぁ ~

ほら 進藤 君 の 番 だ よ |しんどう|きみ||ばん||

海 王 は 海 王 うち は うち うみ|おう||うみ|おう|||

うん …

塔 矢 とう|や

二 年 の 伊藤 が 先 退部 する と 言って きた ふた|とし||いとう||さき|たいぶ|||いって|

なぜ 囲碁 部 に 入った ? |いご|ぶ||はいった 塔 矢 とう|や

君 の せい で 部員 は 多かれ少なかれ 動揺 して いる きみ||||ぶいん||おおかれすくなかれ|どうよう||

部長 の 俺 とて そう だ ぶちょう||おれ|||

俺 は 正直 おれ||しょうじき

君 と 対局 したい し 教え を 請いたい と 思って る しかし きみ||たいきょく|し たい||おしえ||こい たい||おもって|| 周り の 視線 が 言って る んだ まわり||しせん||いって||

海 王 の 部長 が うみ|おう||ぶちょう|

塔 矢 に あっさり と 負ける 姿 は 見 たく ない ーー と ね とう|や||||まける|すがた||み|||--||

青木 の ように 君 に ぶつかって 行き たく と も あおき|||きみ|||いき|||

でき ない んだ

塔 矢 とう|や

お前 が 囲碁 部 に 入った 理由 おまえ||いご|ぶ||はいった|りゆう

葉 瀬 中 の 進藤 と 相 見え ん が ため と いう うわさ が 聞いて いる は|せ|なか||しんどう||そう|みえ||||||||きいて|

だが なぜ 大会 な んだ ? ||たいかい||

なぜ 囲碁 部 に 入って まで |いご|ぶ||はいって|

お前 の 存在 は 俺 たち 海 王 囲碁 部 に とって おまえ||そんざい||おれ||うみ|おう|いご|ぶ||

百害 あって 一利 なし だ ひゃくがい||かずとし||

彼 が 僕 と の 対局 を 拒否 した んです かれ||ぼく|||たいきょく||きょひ||

理由 は 分かりません が 彼 が 拒絶 する なら りゆう||わかり ませ ん||かれ||きょぜつ|| 僕 は どんな 手 を 使って も 大会 に 出る まで です ぼく|||て||つかって||たいかい||でる||

部長 は 先ほど ぶちょう||さきほど

海 王 囲碁 部 に とって 百害 あって 一利 なし と 言わ れました ね うみ|おう|いご|ぶ|||ひゃくがい||かずとし|||いわ|れ ました| だが 今度 の 大会 に |こんど||たいかい|

葉 瀬 中 の 進藤 ヒカル は 出て くる は|せ|なか||しんどう|||でて|

部長 不遜 でも 自惚れ で も ない ぶちょう|ふそん||うぬぼれ|||

彼 と 互角に 対峙 できる の は かれ||ごかくに|たいじ|||

僕 しか いない ぼく||