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1 - Harry Potter, 8.1 魔法 薬 の 先生 (1)

8.1 魔法 薬 の 先生 (1)

8 魔法 薬 の 先生 The Potions Master

「 見て 、 見て 」

「 どこ ? 」 「 赤毛 の のっぽの 隣 」 「 メガネ を かけて る やつ ? 」 「 顔 見た ? 」 「 あの 傷 を 見た ? 」 翌日 ハリー が 寮 を 出た とたん 、 ささやき 声 が つきまとって きた 。 教室 が 空く の を 外 で 行列 して 待って いる 生徒 たち が 、 つま先 立ち で ハリー を 見よう と したり 、 廊下 で すれ違った 後 で わざわざ 逆戻り して きて ジロジロ 見たり した 。 ハリー に とって は 迷惑 だった 。 教室 を 探す だけ でも 精一杯 だった から だ 。

ホグワーツ に は 一四二 も の 階段 が あった 。 広い 壮大な 階段 、 狭い ガタガタ の 階段 、 金曜日 に は いつも と 違う ところ へ つながる 階段 、 真ん中 あたり で 毎回 一 段 消えて しまう ので 、 忘れ ず に ジャンプ しなければ なら ない 階段 ……。 扉 も いろいろ あった 。 丁寧に お 願い し ない と 開か ない 扉 、 正確に 一定 の 場所 を くすぐら ない と 開か ない 扉 、 扉 の ように 見える けれど 実は 硬い 壁 が 扉 の ふり を して いる 扉 。 物 と いう 物 が 動いて しまう ので 、 どこ に 何 が ある の か を 覚える のも たいへん だった 。 肖像 画 の 人物 も しょっちゅう 訪問 し 合って いる し 、 鎧 だって きっと 歩ける に 違いない と ハリー は 確信 して いた 。

ゴースト も 問題 だった 。 扉 を 開けよう と して いる 時 に 、 突然 ゴースト が スルリ と 扉 を 通り抜けたり する と その たび に ヒヤッ と した 。 「 ほとんど 首 無し ニック 」 は いつも 喜んで グリフィンドール の 新入 生 に 道 を 教えて くれた が 、 授業 に 遅れ そうに なった 時 に ポルターガイスト の ピーブズ に 出くわす と 、 二 回 も 鍵 の かかった 扉 に ぶつかり 、 仕掛け 階段 を 通る はめ に 陥った 時 と 同じ ぐらい 時間 が かかった こと も あった 。 ピーブズ と きたら 、 ゴミ 箱 を 頭 の 上 で ぶちまけたり 、 足元 の 絨毯 を 引っ張ったり 、 チョーク の かけら を 次々 とぶっつけたり 、 姿 を 隠した まま 後ろ から ソーッ と 忍びよって 、 鼻 を つまんで 「 釣れた ぞ ! 」 と キーキー 声 を 上げたり した 。

ピーブズ より やっかいな の は …… そんな の が いる と すれば の 話 だ が …… 管理人 の アーガス ・ フィルチ だった 。 一 日 目 の 朝 から 、 ハリー と ロン は 根性 悪 の フィルチ に みごとに 大当たり して しまった 。 無理やり 開けよう と した 扉 が 、 運 の 悪い こと に 四 階 の 立ち入り 禁止 廊下 の 入口 で 、 その 現場 を フィルチ に 見つかって しまった のだ 。 道 に 迷った と いって も 信用 し ない 。 わざと 押し入ろう と した に 違いない 、 地下 牢 に 閉じ込める と 脅さ れた 。 その 時 は ちょうど 通り が かった クィレル 先生 の おかげ で 二 人 は 救わ れた 。

フィルチ は ミセス ・ ノリス と いう 猫 を 飼って いた 。 やせこけて 、 ほこりっぽい 色 を して 、 目 は フィルチ そっくり の ランプ みたいな 出 目 金 だった 。 ミセス ・ ノリス は 一 人 で 廊下 の 見 廻り を して いた 。 彼女 の 目の前 で 規則 違反 を しよう もの なら 、 たとえ 足 の 指 一 本 が 境界 線 を 越えた だけ でも 、 あっという間 に フィルチ に ご 注 進 だ 。 二 秒 後 に は フィルチ が 息 を 切らして 飛んで くる 。

フィルチ は 秘密 の 階段 を 誰 より も よく 知っていた ので ( 双子 の ウィーズリー に は 負ける かも しれ ない が )、 ゴースト と 同じ くらい 突然 ヒョイ と あらわれた 。 生徒 たち は みんな フィルチ が 大嫌いで 、 ミセス ・ ノリス を 一 度 し こ た ま 蹴飛ばしたい と いう の が 、 ひそかな 熱い 願い だった 。 やっと クラス へ の 道 が わかったら 、 次 は クラス で の 授業 そのもの が 大変だった 。 魔法 と は 、 ただ 杖 を 振って おかしな まじない を 言う だけ で は ない と 、 ハリー は たちまち 思い知ら さ れた 。

水曜日 の 真 夜中 に は 、 望遠 鏡 で 夜空 を 観察 し 、 星 の 名前 や 惑星 の 動き を 勉強 し なくて は なら なかった 。 週 三 回 、 ずんぐり した 小柄な スプラウト 先生 と 城 の 裏 に ある 温室 に 行き 、「 薬草 学 」 を 学んだ 。 不思議な 植物 や きのこ の 育て 方 、 どんな 用途 に 使わ れる か など を 勉強 した 。

なんといっても 一 番 退屈な の は 「 魔法 史 」 で 、 これ は 唯一 、 ゴースト が 教える クラス だった 。 ビンズ 先生 は 昔 数 員 室 の 暖炉 の 前 で 居眠り を して しまい 、 その 時 に は すでに 相当 の 歳 だった のだ が 、 翌朝 起きて クラス に 行く とき に 、 生身 の 体 を 教員 室 に 置き去り に して きて しまった のだ 。 先生 が もの うげ に 一本調子 で 講義 を する 間 、 生徒 たち は 名前 や 年号 を ノート に 採った が 、 悪人 エメリック と 奇人 ウリック を 取り違えて しまったり する のだった 。

「 妖精 の 魔法 」 は フリットウィック 先生 の 担当 だった 。 ちっちゃな 魔法使い で 、 本 を 積み上げた 上 に 立って やっと 机 越し に 顔 が 出る ほど だった 。 最初の 授業 で 出席 を 取って いた 時 、 ハリー の 名前 まで くる と 興奮 して キャッ と 言った とたん 、 転んで 姿 が 見え なく なって しまった 。

マクゴナガル 先生 は やはり 他の 先生 と は 違って いた 。 逆らって は いけない 先生 だ と いう ハリー の 勘 は 当たって いた 。 厳格 で 聡明 そのもの の 先生 は 、 最初の クラス に みんな が 着席 する なり お 説教 を 始めた 。

「 変身 術 は 、 ホグワーツ で 学ぶ 魔法 の 中 で 最も 複雑で 危険な もの の 一 つ です 。 いいかげんな 態度 で 私 の 授業 を 受ける 生徒 は 出て いって もらいます し 、 二度と クラス に は 入れません 。 初め から 警告 して おきます 」 それ から 先生 は 机 を 豚 に 変え 、 また 元 の 姿 に 戻して みせた 。 生徒 たち は 感激 して 、 早く 試し たくて ウズウズ した 。 しかし 、 家具 を 動物 に 変える ように なる まで に は 、 まだまだ 時間 が かかる こと が すぐ わかった 。 さんざん 複雑な ノート を 採った 後 、 一人一人 に マッチ 棒 が 配ら れ 、 それ を 針 に 変える 練習 が 始まった 。 授業 が 終わる まで に マッチ 棒 を わずか でも 変身 さ せる こと が できた の は 、 ハーマイオニー ・ グレンジャー ただ 一 人 だった 。 マクゴナガル 先生 は 、 クラス の 全員 に 、 彼女 の マッチ 棒 が どんなに 銀色 で 、 どんなに 尖って いる か を 見せた 後 、 ハーマイオニー の 方 に めったに 見せ ない ほほえみ を 見せた 。

みんな が 一 番 待ち望んで いた 授業 は 、「 闇 の 魔術 の 防衛 術 」 だった が 、 クィレル の 授業 は 肩すかし だった 。 教室 に は にんにく の 強烈な 匂い が プンプン 漂って いた 。 噂 で は 、 これ は 先生 が ルーマニア で 出会った 吸 血 鬼 を 寄せつけ ない ため で 、 いつ また 襲われる かも しれ ない と ビクビク して いる らしい 。 クィレル の 話 で は 、 ターバン は やっかいな ゾンビ を やっつけた とき に アフリカ の 王子 様 が お 礼 に くれた もの だ と いう こと だった 。 生徒 たち は どうも 怪しい と 思って いた 。 と いう の は 、 シェーマス ・ フィネガン が 、 はりきって 、 どう やって ゾンビ を やっつけた の か と 質問 する と 、 クィレル は 赤く なって 話 を そらし 、 お 天気 に ついて 話し はじめた から だ 。 それ に 、 ターバン が いつも 変な 匂い を 漂わせて いる の に みんな は 気 が ついた 。 双子 の ウィーズリー は 、 クィレル が どこ に いて も 安全な ように 、 ターバン に も にんにく を 詰め込んで いる に 違いない と 言いはった 。

ハリー は 、 他の 生徒 に 比べて 自分 が 大して 遅れ を 取って いない こと が わかって 、 ホッ と して いた 。 マグル の 家 から 来た 子 も たくさん いて 、 彼ら も ハリー と 同じ ように 、 ここ に 来る まで は 自分 が 魔法使い や 魔女 である と は 夢にも 思って い なかった 。 学ぶ こと が あり すぎて 、 ロン の ような 魔法 家族 の 子 で さえ 、 初め から 優位な スタート を 切った わけで は なかった 。

ハリー と ロン に とって 金曜日 は 記念 す べき 日 に なった 。 大広間 に 朝食 に 下りて 行く の に 初めて 一 度 も 迷わ ず に たどりついた のだ 。

「 今日 は なんの 授業 だっけ ? 」 オートミール に 砂糖 を かけ ながら 、 ハリー が ロン に 尋ねた 。

「 スリザリン の 連中 と 一緒に 、 魔法 薬学 さ 。 スネイプ は スリザリン の 寮 監 だ 。 いつも スリザリン を ひいき するって みんな が 言って る ── 本当 か どう か 今日 わかる だろう 」 と ロン が 答えた 。 「 マクゴナガル が 僕たち を ひいき して くれたら いい のに 」

と ハリー が 言った 。

マクゴナガル 先生 は グリフィンドール の 寮 監 だ が 、 だからといって 、 昨日 も 、 山ほど 宿題 を 出す の を ためらう わけで は なかった 。

ちょうど その 時 郵便 が 届いた 。 ハリー は もう 慣れっこに なった が 、 一 番 最初 の 朝食 の 時 、 何 百 羽 と いう ふくろう が 突然 大広間 に なだれ込んで きて 、 テーブル の 上 を 旋回 し 、 飼い主 を 見つける と 手紙 や 小包 を その 膝 に 落として いく の を 見て 唖然と した もの だった 。

ヘドウィグ は 今 まで 一 度 も 何も 物 を 運んで きた こと は なかった 。 でも 時々 、 飛んで きて は ハリー の 耳 を かじったり トースト を かじったり して から 、 ほか の ふくろう と 一緒に 学校 の ふくろう 小屋 に 戻って 眠る のだった 。 ところが 今朝 は 、 マーマレード と 砂糖 入れ の 間 に パタパタ と 降りて きて 、 ハリー の 皿 に 手紙 を 置いて いった 。 ハリー は 急いで 封 を 破る ように して 開けた 。

下手な 字 で 走り書き が して あった 。

親愛 なる ハリー

金曜日 の 午後 は 授業 が ない は す だ ね 。 よかったら 三 時 頃 お茶 に 来ません か 。 君 の 最初の 一 週間 が どんなだった か いろいろ 聞きたい です 。 ヘドウィヴ に 返事 を 持た せて ください 。

ハグリッド

ハリー は ロン の 羽 ペン を 借りて 手紙 の 裏 に 「 はい 。 喜んで 。 では また 、 後 で 」 と 書いて ヘドウィグ を 飛ば せた 。

ハグリッド と の お茶 と いう 楽しみ が あった の は ラッキーだった 。 なにしろ 魔法 薬学 の 授業 が 、 最悪の クラス に なって しまった から だ 。

新入 生 の 歓迎 会 の 時 から 、 スネイプ 先生 が 自分 の こと を 嫌って いる と ハリー は 感じて いた 。

魔法 薬学 の 最初の 授業 で 、 ハリー は 自分 の 考え が 間違い だった と 悟った 。 スネイプ は ハリー の こと を 嫌って いる ので は なかった ── 憎んで いる のだった 。

魔法 薬学 の 授業 は 地下 牢 で 行わ れた 。 ここ は 城 の 中 に ある 教室 より 寒く 、 壁 に ずらり と 並んだ ガラス 瓶 の 中 で アルコール 漬け の 動物 が プカプカ して い なかった と して も 、 十 分 気味 が 悪かった 。

フリットウィック と 同じく 、 スネイプ も まず 出席 を 取った 。 そして 、 フリットウィック と 同じく 、 ハリー の 名前 まで きて ちょっと 止まった 。

「 あぁ 、 さよう 」 猫なで声 だ 。 「 ハリー ・ ポッター 。 われら が 新しい ── スター だ ね 」

ドラコ ・ マルフォイ は 仲間 の クラップ や ゴイル と クスクス 冷やかし 笑い を した 。 出席 を とり 終わる と 、 先生 は 生徒 を 見わたした 。 ハグリッド と 同じ 黒い目 なのに 、 ハグリッド の 目 の ような 温かみ は 一 かけら も ない 。 冷たくて 、 うつろ で 、 暗い トンネル を 思わ せた 。

「 この クラス で は 、 魔法 薬 調剤 の 微妙な 科学 と 、 厳密な 芸術 を 学ぶ 」

スネイプ が 話し はじめた 。 まるで つぶやく ような 話し 方 な のに 、 生徒 たち は 一言 も 聞き漏らさ なかった ── マクゴナガル 先生 と 同じ ように 、 スネイプ も 何も し なく と も クラス を シーン と さ せる 能力 を 持って いた 。

「 この クラス で は 杖 を 振り回す ような バカげた こと は やら ん 。 そこ で 、 これ でも 魔法 か と 思う 諸君 が 多い かも しれ ん 。 フツフツ と 沸く 大釜 、 ユラユラ と 立ち 昇る 湯気 、 人 の 血管 の 中 を はい めぐる 液体 の 繊細な 力 、 心 を 惑わせ 、 感覚 を 狂わせる 魔力 …… 諸君 が この 見事 さ を 真に 理解 する と は 期待 して おら ん 。 我 輩 が 教える の は 、 名声 を 瓶詰め に し 、 栄光 を 醸造 し 、 死 に さえ ふた を する 方法 である ── ただし 、 我 輩 が これ まで に 教えて きた ウスノロ たち より 諸君 が まだ ましであれば の 話 だ が 」

8.1 魔法 薬 の 先生 (1) まほう|くすり||せんせい 8.1 Lehrer für Zaubertränke (1) 8.1 Potions Teacher (1) 8.1 Professeur de potions (1) 8.1 Lärare i trolldrycker (1) 8.1 魔药老师(1) 8.1 魔药教师(1)

8 魔法 薬 の 先生 The Potions Master まほう|くすり||せんせい|the|potions|master

「 見て 、 見て 」 みて|みて "Look, look."

「 どこ ? 」 「 赤毛 の のっぽの 隣 」 あかげ|||となり "Next to the redhead's tail" 「 メガネ を かけて る やつ ? めがね|||| 」 「 顔 見た ? かお|みた "Did you see your face?" 」 「 あの 傷 を 見た ? |きず||みた 」 翌日 ハリー が 寮 を 出た とたん 、 ささやき 声 が つきまとって きた 。 よくじつ|||りょう||でた|||こえ||| As soon as Harry left the dormitory the next day, a whisper was heard. 教室 が 空く の を 外 で 行列 して 待って いる 生徒 たち が 、 つま先 立ち で ハリー を 見よう と したり 、 廊下 で すれ違った 後 で わざわざ 逆戻り して きて ジロジロ 見たり した 。 きょうしつ||あく|||がい||ぎょうれつ||まって||せいと|||つまさき|たち||||みよう|||ろうか||すれちがった|あと|||ぎゃくもどり|||じろじろ|みたり| Students queuing outside waiting for a classroom to become empty would tiptoe to look at Harry, or would go out of their way to stare at him after they passed each other in the hallway. ハリー に とって は 迷惑 だった 。 ||||めいわく| It was a nuisance to Harry. 教室 を 探す だけ でも 精一杯 だった から だ 。 きょうしつ||さがす|||せいいっぱい||| Just looking for a classroom was all I could do.

ホグワーツ に は 一四二 も の 階段 が あった 。 |||いちしに|||かいだん|| There were 142 stairs in Hogwarts. 広い 壮大な 階段 、 狭い ガタガタ の 階段 、 金曜日 に は いつも と 違う ところ へ つながる 階段 、 真ん中 あたり で 毎回 一 段 消えて しまう ので 、 忘れ ず に ジャンプ しなければ なら ない 階段 ……。 ひろい|そうだいな|かいだん|せまい|がたがた||かいだん|きんようび|||||ちがう||||かいだん|まんなか|||まいかい|ひと|だん|きえて|||わすれ|||じゃんぷ|し なければ|||かいだん Wide grand staircases, narrow rickety stairs, stairs that lead to something different on Fridays, stairs that disappear in the middle every time so you have to remember to jump... 扉 も いろいろ あった 。 とびら||| There were also various doors. 丁寧に お 願い し ない と 開か ない 扉 、 正確に 一定 の 場所 を くすぐら ない と 開か ない 扉 、 扉 の ように 見える けれど 実は 硬い 壁 が 扉 の ふり を して いる 扉 。 ていねいに||ねがい||||あか||とびら|せいかくに|いってい||ばしょ|||||あか||とびら|とびら|||みえる||じつは|かたい|かべ||とびら||||||とびら A door that won't open unless you ask carefully, a door that won't open unless you tickle it in exactly the right place, a door that looks like a door but is actually a hard wall pretending to be a door. 物 と いう 物 が 動いて しまう ので 、 どこ に 何 が ある の か を 覚える のも たいへん だった 。 ぶつ|||ぶつ||うごいて|||||なん||||||おぼえる|の も|| It was difficult to remember where and what was because things called things move. 物 と いう 物 が 動いて しまう ので 、 どこ に 何 が ある の か を 覚える の もたいへんだった 。 肖像 画 の 人物 も しょっちゅう 訪問 し 合って いる し 、 鎧 だって きっと 歩ける に 違いない と ハリー は 確信 して いた 。 しょうぞう|が||じんぶつ|||ほうもん||あって|||よろい|||あるける||ちがいない||||かくしん|| Harry was convinced that the portrait figures were visiting each other all the time, and that armor must be able to walk.

ゴースト も 問題 だった 。 ごーすと||もんだい| Ghosting was also a problem. 扉 を 開けよう と して いる 時 に 、 突然 ゴースト が スルリ と 扉 を 通り抜けたり する と その たび に ヒヤッ と した 。 とびら||あけよう||||じ||とつぜん|ごーすと||||とびら||とおりぬけたり|||||||| Whenever I was trying to open the door, a ghost suddenly slipped through the door, and I was struck by it. 「 ほとんど 首 無し ニック 」 は いつも 喜んで グリフィンドール の 新入 生 に 道 を 教えて くれた が 、 授業 に 遅れ そうに なった 時 に ポルターガイスト の ピーブズ に 出くわす と 、 二 回 も 鍵 の かかった 扉 に ぶつかり 、 仕掛け 階段 を 通る はめ に 陥った 時 と 同じ ぐらい 時間 が かかった こと も あった 。 |くび|なし||||よろこんで|||しんにゅう|せい||どう||おしえて|||じゅぎょう||おくれ|そう に||じ||||||でくわす||ふた|かい||かぎ|||とびら|||しかけ|かいだん||とおる|||おちいった|じ||おなじ||じかん||||| "Nearly Headless Nick" was always happy to teach Gryffindor freshmen the way, but when he came across Poltergeist Peeves when he was about to be late for class, he saw the door locked twice. Sometimes it took as long as when I bumped into a gimmick staircase. ピーブズ と きたら 、 ゴミ 箱 を 頭 の 上 で ぶちまけたり 、 足元 の 絨毯 を 引っ張ったり 、 チョーク の かけら を 次々 とぶっつけたり 、 姿 を 隠した まま 後ろ から ソーッ と 忍びよって 、 鼻 を つまんで 「 釣れた ぞ ! |||ごみ|はこ||あたま||うえ|||あしもと||じゅうたん||ひっぱったり|ちょーく||||つぎつぎ|とぶ っ つけたり|すがた||かくした||うしろ||||しのびよって|はな|||つれた| When you come to Peeves, you can throw a trash can on your head, pull a carpet under your feet, hit a piece of chalk one after another, sneak up from behind while hiding your figure, and pinch your nose. !! 」 と キーキー 声 を 上げたり した 。 ||こえ||あげたり| I screamed.

ピーブズ より やっかいな の は …… そんな の が いる と すれば の 話 だ が …… 管理人 の アーガス ・ フィルチ だった 。 ||||||||||||はなし|||かんりにん|||| What's more troublesome than Peeves is ... if there is such a thing ... Argus Filch, the caretaker. 一 日 目 の 朝 から 、 ハリー と ロン は 根性 悪 の フィルチ に みごとに 大当たり して しまった 。 ひと|ひ|め||あさ||||||こんじょう|あく|||||おおあたり|| From the morning of the first day, Harry and Ron were brilliantly hit by the evil Filch. 無理やり 開けよう と した 扉 が 、 運 の 悪い こと に 四 階 の 立ち入り 禁止 廊下 の 入口 で 、 その 現場 を フィルチ に 見つかって しまった のだ 。 むりやり|あけよう|||とびら||うん||わるい|||よっ|かい||たちいり|きんし|ろうか||いりぐち|||げんば||||みつかって|| The door I tried to open was unluckily found at the entrance of the closed corridor on the 4th floor by Filch. 道 に 迷った と いって も 信用 し ない 。 どう||まよった||||しんよう|| Even if you get lost, you don't trust me. わざと 押し入ろう と した に 違いない 、 地下 牢 に 閉じ込める と 脅さ れた 。 |おしいろう||||ちがいない|ちか|ろう||とじこめる||おどさ| He must have tried to break in on purpose, and was threatened with being locked up in a dungeon. その 時 は ちょうど 通り が かった クィレル 先生 の おかげ で 二 人 は 救わ れた 。 |じ|||とおり||||せんせい||||ふた|じん||すくわ| The two were saved thanks to Dr. Quirel, who was just passing by at that time.

フィルチ は ミセス ・ ノリス と いう 猫 を 飼って いた 。 ||||||ねこ||かって| Filch had a cat named Mrs. Norris. やせこけて 、 ほこりっぽい 色 を して 、 目 は フィルチ そっくり の ランプ みたいな 出 目 金 だった 。 |ほこり っぽい|いろ|||め|||||らんぷ||だ|め|きむ| It was skinny, dusty, and had eyes that looked like a lamp that looked just like Filch. ミセス ・ ノリス は 一 人 で 廊下 の 見 廻り を して いた 。 |||ひと|じん||ろうか||み|まわり||| Mrs. Norris was patrolling the corridor alone. 彼女 の 目の前 で 規則 違反 を しよう もの なら 、 たとえ 足 の 指 一 本 が 境界 線 を 越えた だけ でも 、 あっという間 に フィルチ に ご 注 進 だ 。 かのじょ||めのまえ||きそく|いはん||||||あし||ゆび|ひと|ほん||きょうかい|せん||こえた|||あっというま|||||そそ|すすむ| If you're trying to violate the rules in front of her, even if one toe crosses the border, you'll be informed of Filch in no time. 二 秒 後 に は フィルチ が 息 を 切らして 飛んで くる 。 ふた|びょう|あと|||||いき||きらして|とんで| Two seconds later, Filch is out of breath and flies.

フィルチ は 秘密 の 階段 を 誰 より も よく 知っていた ので ( 双子 の ウィーズリー に は 負ける かも しれ ない が )、 ゴースト と 同じ くらい 突然 ヒョイ と あらわれた 。 ||ひみつ||かいだん||だれ||||しっていた||ふたご|||||まける|||||ごーすと||おなじ||とつぜん||| Filch knew the secret stairs better than anyone (though he might lose to the twin Weasley), so he suddenly appeared as Hyoy as a ghost. 生徒 たち は みんな フィルチ が 大嫌いで 、 ミセス ・ ノリス を 一 度 し こ た ま 蹴飛ばしたい と いう の が 、 ひそかな 熱い 願い だった 。 せいと||||||だいきらいで||||ひと|たび|||||けとばし たい||||||あつい|ねがい| All the students hated Filch, and it was a secret hot wish to kick Mrs. Norris once and for all. やっと クラス へ の 道 が わかったら 、 次 は クラス で の 授業 そのもの が 大変だった 。 |くらす|||どう|||つぎ||くらす|||じゅぎょう|その もの||たいへんだった Once I finally found the way to class, the next thing was the class itself. 魔法 と は 、 ただ 杖 を 振って おかしな まじない を 言う だけ で は ない と 、 ハリー は たちまち 思い知ら さ れた 。 まほう||||つえ||ふって||||いう|||||||||おもいしら|| Harry quickly realized that magic wasn't just about waving a wand and saying something strange.

水曜日 の 真 夜中 に は 、 望遠 鏡 で 夜空 を 観察 し 、 星 の 名前 や 惑星 の 動き を 勉強 し なくて は なら なかった 。 すいようび||まこと|よなか|||ぼうえん|きよう||よぞら||かんさつ||ほし||なまえ||わくせい||うごき||べんきょう||||| At midnight on Wednesday, I had to observe the night sky with a telephoto lens and study the names of stars and the movement of planets. 週 三 回 、 ずんぐり した 小柄な スプラウト 先生 と 城 の 裏 に ある 温室 に 行き 、「 薬草 学 」 を 学んだ 。 しゅう|みっ|かい|||こがらな||せんせい||しろ||うら|||おんしつ||いき|やくそう|まな||まなんだ Three times a week, I went to the greenhouse behind the castle with Mr. 不思議な 植物 や きのこ の 育て 方 、 どんな 用途 に 使わ れる か など を 勉強 した 。 ふしぎな|しょくぶつ||||そだて|かた||ようと||つかわ|||||べんきょう| I learned how to grow mysterious plants and mushrooms and what they are used for.

なんといっても 一 番 退屈な の は 「 魔法 史 」 で 、 これ は 唯一 、 ゴースト が 教える クラス だった 。 |ひと|ばん|たいくつな|||まほう|し||||ゆいいつ|ごーすと||おしえる|くらす| By far the most boring was History of Magic, the only class taught by a Ghost. ビンズ 先生 は 昔 数 員 室 の 暖炉 の 前 で 居眠り を して しまい 、 その 時 に は すでに 相当 の 歳 だった のだ が 、 翌朝 起きて クラス に 行く とき に 、 生身 の 体 を 教員 室 に 置き去り に して きて しまった のだ 。 |せんせい||むかし|すう|いん|しつ||だんろ||ぜん||いねむり|||||じ||||そうとう||さい||||よくあさ|おきて|くらす||いく|||なまみ||からだ||きょういん|しつ||おきざり||||| Dr. Binz used to fall asleep in front of the fireplace in a few rooms, and by that time he was already quite old, but when he woke up the next morning and went to class, he left his body in the teacher's room. It has been done. 先生 が もの うげ に 一本調子 で 講義 を する 間 、 生徒 たち は 名前 や 年号 を ノート に 採った が 、 悪人 エメリック と 奇人 ウリック を 取り違えて しまったり する のだった 。 せんせい|||う げ||いっぽんぢょうし||こうぎ|||あいだ|せいと|||なまえ||ねんごう||のーと||とった||あくにん|||きじん|||とりちがえて||| While the teacher gave the lecture in a straightforward manner, the students took notes of their names and eras, but they mistakenly mistaken the bad guy Emmerich for the eccentric Urick.

「 妖精 の 魔法 」 は フリットウィック 先生 の 担当 だった 。 ようせい||まほう|||せんせい||たんとう| "Fairy Magic" was in charge of Professor Flitwick. ちっちゃな 魔法使い で 、 本 を 積み上げた 上 に 立って やっと 机 越し に 顔 が 出る ほど だった 。 |まほうつかい||ほん||つみあげた|うえ||たって||つくえ|こし||かお||でる|| He was a tiny witch, standing on top of a stack of books, and finally his face appeared over his desk. 最初の 授業 で 出席 を 取って いた 時 、 ハリー の 名前 まで くる と 興奮 して キャッ と 言った とたん 、 転んで 姿 が 見え なく なって しまった 。 さいしょの|じゅぎょう||しゅっせき||とって||じ|||なまえ||||こうふん||||いった||ころんで|すがた||みえ||| When I was attending the first class, when I got to Harry's name, I was so excited that I said "Chat", and then I fell and disappeared.

マクゴナガル 先生 は やはり 他の 先生 と は 違って いた 。 |せんせい|||たの|せんせい|||ちがって| Mr. McGonagall was also different from other teachers. 逆らって は いけない 先生 だ と いう ハリー の 勘 は 当たって いた 。 さからって|||せんせい||||||かん||あたって| Harry's intuition that he was a teacher who shouldn't go against it was correct. 厳格 で 聡明 そのもの の 先生 は 、 最初の クラス に みんな が 着席 する なり お 説教 を 始めた 。 げんかく||そうめい|その もの||せんせい||さいしょの|くらす||||ちゃくせき||||せっきょう||はじめた The strict and intelligent teacher began to preach as soon as everyone was seated in the first class.

「 変身 術 は 、 ホグワーツ で 学ぶ 魔法 の 中 で 最も 複雑で 危険な もの の 一 つ です 。 へんしん|じゅつ||||まなぶ|まほう||なか||もっとも|ふくざつで|きけんな|||ひと|| “Transformation is one of the most complex and dangerous magics learned at Hogwarts. いいかげんな 態度 で 私 の 授業 を 受ける 生徒 は 出て いって もらいます し 、 二度と クラス に は 入れません 。 |たいど||わたくし||じゅぎょう||うける|せいと||でて||もらい ます||にどと|くらす|||いれ ませ ん Students who take my lessons with a sloppy attitude will be asked to leave and will never be in class again. 初め から 警告 して おきます 」 それ から 先生 は 机 を 豚 に 変え 、 また 元 の 姿 に 戻して みせた 。 はじめ||けいこく||おき ます|||せんせい||つくえ||ぶた||かえ||もと||すがた||もどして| I'll give you a warning from the beginning. "Then the teacher changed the desk to a pig and returned it to its original shape. 生徒 たち は 感激 して 、 早く 試し たくて ウズウズ した 。 せいと|||かんげき||はやく|ためし||| The students were thrilled and tired of wanting to try it out quickly. しかし 、 家具 を 動物 に 変える ように なる まで に は 、 まだまだ 時間 が かかる こと が すぐ わかった 。 |かぐ||どうぶつ||かえる|||||||じかん|||||| However, it soon became apparent that it would take some time before furniture could be transformed into animals. さんざん 複雑な ノート を 採った 後 、 一人一人 に マッチ 棒 が 配ら れ 、 それ を 針 に 変える 練習 が 始まった 。 |ふくざつな|のーと||とった|あと|ひとりひとり||まっち|ぼう||くばら||||はり||かえる|れんしゅう||はじまった After taking a lot of complicated notes, each person was given a matchstick, and the practice of turning it into a needle began. 授業 が 終わる まで に マッチ 棒 を わずか でも 変身 さ せる こと が できた の は 、 ハーマイオニー ・ グレンジャー ただ 一 人 だった 。 じゅぎょう||おわる|||まっち|ぼう||||へんしん|||||||||||ひと|じん| By the end of the lesson, only Hermione Granger was able to transform the matchstick even slightly. マクゴナガル 先生 は 、 クラス の 全員 に 、 彼女 の マッチ 棒 が どんなに 銀色 で 、 どんなに 尖って いる か を 見せた 後 、 ハーマイオニー の 方 に めったに 見せ ない ほほえみ を 見せた 。 |せんせい||くらす||ぜんいん||かのじょ||まっち|ぼう|||ぎんいろ|||とがって||||みせた|あと|||かた|||みせ||||みせた Dr. McGonagall showed everyone in the class how silver and sharp her matchstick was, and then gave Hermione a rare smile.

みんな が 一 番 待ち望んで いた 授業 は 、「 闇 の 魔術 の 防衛 術 」 だった が 、 クィレル の 授業 は 肩すかし だった 。 ||ひと|ばん|まちのぞんで||じゅぎょう||やみ||まじゅつ||ぼうえい|じゅつ|||||じゅぎょう||かたすかし| The lesson that everyone had been waiting for most was "Defense of Dark Magic", but Quirel's lesson was a watermark. 教室 に は にんにく の 強烈な 匂い が プンプン 漂って いた 。 きょうしつ|||||きょうれつな|におい||ぷんぷん|ただよって| There was a strong smell of garlic in the classroom. 噂 で は 、 これ は 先生 が ルーマニア で 出会った 吸 血 鬼 を 寄せつけ ない ため で 、 いつ また 襲われる かも しれ ない と ビクビク して いる らしい 。 うわさ|||||せんせい||るーまにあ||であった|す|ち|おに||よせつけ||||||おそわ れる|||||びくびく||| Rumor has it that this is because the teacher keeps away the blood-sucking demons he met in Romania, and he is scared that he may be attacked again at any time. クィレル の 話 で は 、 ターバン は やっかいな ゾンビ を やっつけた とき に アフリカ の 王子 様 が お 礼 に くれた もの だ と いう こと だった 。 ||はなし|||たーばん||||||||あふりか||おうじ|さま|||れい|||||||| Quirrell said the turban had been given to him by an African prince as a thank you for defeating a pesky zombie. 生徒 たち は どうも 怪しい と 思って いた 。 せいと||||あやしい||おもって| The students thought it was suspicious. と いう の は 、 シェーマス ・ フィネガン が 、 はりきって 、 どう やって ゾンビ を やっつけた の か と 質問 する と 、 クィレル は 赤く なって 話 を そらし 、 お 天気 に ついて 話し はじめた から だ 。 ||||||||||||||||しつもん|||||あかく||はなし||||てんき|||はなし||| That's because when Seamus Finnigan asked how he got rid of the zombies, Quirel turned red and turned away and started talking about the weather. それ に 、 ターバン が いつも 変な 匂い を 漂わせて いる の に みんな は 気 が ついた 。 ||たーばん|||へんな|におい||ただよわせて||||||き|| Besides, everyone noticed that the turban always had a strange smell. 双子 の ウィーズリー は 、 クィレル が どこ に いて も 安全な ように 、 ターバン に も にんにく を 詰め込んで いる に 違いない と 言いはった 。 ふたご||||||||||あんぜんな||たーばん|||||つめこんで|||ちがいない||いいはった The Weasley twins insisted that Quirrell must also be stuffed with garlic in his turban so that he would be safe wherever he was.

ハリー は 、 他の 生徒 に 比べて 自分 が 大して 遅れ を 取って いない こと が わかって 、 ホッ と して いた 。 ||たの|せいと||くらべて|じぶん||たいして|おくれ||とって|||||ほっ||| Harry was relieved to find that he wasn't far behind the other students. マグル の 家 から 来た 子 も たくさん いて 、 彼ら も ハリー と 同じ ように 、 ここ に 来る まで は 自分 が 魔法使い や 魔女 である と は 夢にも 思って い なかった 。 ||いえ||きた|こ||||かれら||||おなじ||||くる|||じぶん||まほうつかい||まじょ||||ゆめにも|おもって|| There were many children from Muggle's house, and like Harry, they never dreamed that they were wizards or witches until they came here. 学ぶ こと が あり すぎて 、 ロン の ような 魔法 家族 の 子 で さえ 、 初め から 優位な スタート を 切った わけで は なかった 。 まなぶ||||||||まほう|かぞく||こ|||はじめ||ゆういな|すたーと||きった||| There was so much to learn that even the children of a magical family like Ron didn't get a good start from the beginning.

ハリー と ロン に とって 金曜日 は 記念 す べき 日 に なった 。 |||||きんようび||きねん|||ひ|| Friday has become a memorable day for Harry and Ron. 大広間 に 朝食 に 下りて 行く の に 初めて 一 度 も 迷わ ず に たどりついた のだ 。 おおひろま||ちょうしょく||おりて|いく|||はじめて|ひと|たび||まよわ|||| It was the first time I went down to the hall for breakfast, and I arrived without hesitation.

「 今日 は なんの 授業 だっけ ? きょう|||じゅぎょう|だ っけ "What class is it today? 」 オートミール に 砂糖 を かけ ながら 、 ハリー が ロン に 尋ねた 。 ||さとう||||||||たずねた ' Harry asked Ron, sprinkling sugar on his oatmeal.

「 スリザリン の 連中 と 一緒に 、 魔法 薬学 さ 。 ||れんちゅう||いっしょに|まほう|やくがく| "With the Slytherin guys, magic pharmacy. スネイプ は スリザリン の 寮 監 だ 。 ||||りょう|かん| Snape is the dormitory supervisor of Slytherin. いつも スリザリン を ひいき するって みんな が 言って る ── 本当 か どう か 今日 わかる だろう 」 と ロン が 答えた 。 ||||する って|||いって||ほんとう||||きょう||||||こたえた Everyone says they always patronize Slytherin-you'll know today if it's true, "Ron replied. 「 マクゴナガル が 僕たち を ひいき して くれたら いい のに 」 ||ぼくたち|||||| "I wish McGonagall patronized us."

と ハリー が 言った 。 |||いった

マクゴナガル 先生 は グリフィンドール の 寮 監 だ が 、 だからといって 、 昨日 も 、 山ほど 宿題 を 出す の を ためらう わけで は なかった 。 |せんせい||||りょう|かん||||きのう||やまほど|しゅくだい||だす|||||| Dr. McGonagall, the dorm supervisor of Gryffindor, did not hesitate to give him a ton of homework yesterday.

ちょうど その 時 郵便 が 届いた 。 ||じ|ゆうびん||とどいた Just then the mail arrived. ハリー は もう 慣れっこに なった が 、 一 番 最初 の 朝食 の 時 、 何 百 羽 と いう ふくろう が 突然 大広間 に なだれ込んで きて 、 テーブル の 上 を 旋回 し 、 飼い主 を 見つける と 手紙 や 小包 を その 膝 に 落として いく の を 見て 唖然と した もの だった 。 |||なれっこに|||ひと|ばん|さいしょ||ちょうしょく||じ|なん|ひゃく|はね|||||とつぜん|おおひろま||なだれこんで||てーぶる||うえ||せんかい||かいぬし||みつける||てがみ||こづつみ|||ひざ||おとして||||みて|あぜんと||| Harry had grown accustomed to it, but at his very first breakfast, hundreds of owls suddenly swarmed into the Great Hall, circling the table, finding their owners and clutching letters and packages to their laps. I was stunned to see it drop.

ヘドウィグ は 今 まで 一 度 も 何も 物 を 運んで きた こと は なかった 。 ||いま||ひと|たび||なにも|ぶつ||はこんで|||| Hedwig has never carried anything. でも 時々 、 飛んで きて は ハリー の 耳 を かじったり トースト を かじったり して から 、 ほか の ふくろう と 一緒に 学校 の ふくろう 小屋 に 戻って 眠る のだった 。 |ときどき|とんで|||||みみ|||とーすと|||||||||いっしょに|がっこう|||こや||もどって|ねむる| But from time to time, he flew in, biting Harry's ears and biting the toast, and then went back to sleep with the other owls in the school's owl hut. ところが 今朝 は 、 マーマレード と 砂糖 入れ の 間 に パタパタ と 降りて きて 、 ハリー の 皿 に 手紙 を 置いて いった 。 |けさ||||さとう|いれ||あいだ||||おりて||||さら||てがみ||おいて| But this morning, he fluttered down between the marmalade and the sugar bowl, and put a letter on Harry's plate. ハリー は 急いで 封 を 破る ように して 開けた 。 ||いそいで|ふう||やぶる|||あけた Harry hurriedly ripped open the seal.

下手な 字 で 走り書き が して あった 。 へたな|あざ||はしりがき||| It was scribbled in poor handwriting.

親愛 なる ハリー しんあい|| Dear Harry

金曜日 の 午後 は 授業 が ない は す だ ね 。 きんようび||ごご||じゅぎょう|||||| There are no classes on Friday afternoon. よかったら 三 時 頃 お茶 に 来ません か 。 |みっ|じ|ころ|おちゃ||き ませ ん| Would you like to come to tea around 3 o'clock? 君 の 最初の 一 週間 が どんなだった か いろいろ 聞きたい です 。 きみ||さいしょの|ひと|しゅうかん|||||きき たい| I want to ask you a lot about what your first week was like. ヘドウィヴ に 返事 を 持た せて ください 。 ||へんじ||もた|| Let Hedwive have an answer.

ハグリッド

ハリー は ロン の 羽 ペン を 借りて 手紙 の 裏 に 「 はい 。 ||||はね|ぺん||かりて|てがみ||うら|| 喜んで 。 よろこんで では また 、 後 で 」 と 書いて ヘドウィグ を 飛ば せた 。 ||あと|||かいて|||とば| See you later, "and let him fly the Hedwig.

ハグリッド と の お茶 と いう 楽しみ が あった の は ラッキーだった 。 |||おちゃ|||たのしみ|||||らっきーだった I was lucky to have the pleasure of having tea with Hagrid. なにしろ 魔法 薬学 の 授業 が 、 最悪の クラス に なって しまった から だ 。 |まほう|やくがく||じゅぎょう||さいあくの|くらす||||| After all, the magic pharmacy class has become the worst class.

新入 生 の 歓迎 会 の 時 から 、 スネイプ 先生 が 自分 の こと を 嫌って いる と ハリー は 感じて いた 。 しんにゅう|せい||かんげい|かい||じ|||せんせい||じぶん||||きらって|||||かんじて| Ever since the welcome party for the new students, Harry had felt that Professor Snape hated him.

魔法 薬学 の 最初の 授業 で 、 ハリー は 自分 の 考え が 間違い だった と 悟った 。 まほう|やくがく||さいしょの|じゅぎょう||||じぶん||かんがえ||まちがい|||さとった In the first class of magic pharmacy, Harry realized that his idea was wrong. スネイプ は ハリー の こと を 嫌って いる ので は なかった ── 憎んで いる のだった 。 ||||||きらって|||||にくんで|| Snape didn't hate Harry, he hated it.

魔法 薬学 の 授業 は 地下 牢 で 行わ れた 。 まほう|やくがく||じゅぎょう||ちか|ろう||おこなわ| The magic pharmacy class was held in an underground dungeon. ここ は 城 の 中 に ある 教室 より 寒く 、 壁 に ずらり と 並んだ ガラス 瓶 の 中 で アルコール 漬け の 動物 が プカプカ して い なかった と して も 、 十 分 気味 が 悪かった 。 ||しろ||なか|||きょうしつ||さむく|かべ||||ならんだ|がらす|びん||なか||あるこーる|つけ||どうぶつ|||||||||じゅう|ぶん|きみ||わるかった It was colder than the classroom inside the castle, and even if the alcohol-soaked animals weren't fluffy in the glass jars lined up on the wall, it was a little creepy.

フリットウィック と 同じく 、 スネイプ も まず 出席 を 取った 。 ||おなじく||||しゅっせき||とった Like Flitwick, Snape attended first. そして 、 フリットウィック と 同じく 、 ハリー の 名前 まで きて ちょっと 止まった 。 |||おなじく|||なまえ||||とまった And, like Flitwick, he paused at Harry's name.

「 あぁ 、 さよう 」 猫なで声 だ 。 ||ねこなでごえ| "Ah, goodbye." It's a cat-stroking voice. 「 ハリー ・ ポッター 。 われら が 新しい ── スター だ ね 」 ||あたらしい|すたー|| We're the new stars of the show.

ドラコ ・ マルフォイ は 仲間 の クラップ や ゴイル と クスクス 冷やかし 笑い を した 。 |||なかま||||||くすくす|ひやかし|わらい|| Draco Malfoy giggled with his comrades Crapp and Goyle. 出席 を とり 終わる と 、 先生 は 生徒 を 見わたした 。 しゅっせき|||おわる||せんせい||せいと||みわたした After attending, the teacher saw the students. ハグリッド と 同じ 黒い目 なのに 、 ハグリッド の 目 の ような 温かみ は 一 かけら も ない 。 ||おなじ|くろい め||||め|||あたたかみ||ひと||| Even though it is the same black day as Hagrid, there is no warmth like Hagrid's eyes. 冷たくて 、 うつろ で 、 暗い トンネル を 思わ せた 。 つめたくて|||くらい|とんねる||おもわ| It was cold, hollow, and made me think of a dark tunnel.

「 この クラス で は 、 魔法 薬 調剤 の 微妙な 科学 と 、 厳密な 芸術 を 学ぶ 」 |くらす|||まほう|くすり|ちょうざい||びみょうな|かがく||げんみつな|げいじゅつ||まなぶ "In this class, you will learn the subtle science of magic drug dispensing and the rigorous art."

スネイプ が 話し はじめた 。 ||はなし| Snape began to speak. まるで つぶやく ような 話し 方 な のに 、 生徒 たち は 一言 も 聞き漏らさ なかった ── マクゴナガル 先生 と 同じ ように 、 スネイプ も 何も し なく と も クラス を シーン と さ せる 能力 を 持って いた 。 |||はなし|かた|||せいと|||いちげん||ききもらさ|||せんせい||おなじ||||なにも|||||くらす||しーん||||のうりょく||もって| Despite the muttering style, the students didn't miss a single word ── Like Sensei McGonagall, Snape had the ability to make the class a scene without doing anything.

「 この クラス で は 杖 を 振り回す ような バカげた こと は やら ん 。 |くらす|||つえ||ふりまわす||ばかげた|||| "I don't think I'm ridiculous like swinging a wand in this class. そこ で 、 これ でも 魔法 か と 思う 諸君 が 多い かも しれ ん 。 ||||まほう|||おもう|しょくん||おおい||| There may be many of you who think that this is still magic. フツフツ と 沸く 大釜 、 ユラユラ と 立ち 昇る 湯気 、 人 の 血管 の 中 を はい めぐる 液体 の 繊細な 力 、 心 を 惑わせ 、 感覚 を 狂わせる 魔力 …… 諸君 が この 見事 さ を 真に 理解 する と は 期待 して おら ん 。 ふつ ふつ||わく|おおかま|ゆらゆら||たち|のぼる|ゆげ|じん||けっかん||なか||||えきたい||せんさいな|ちから|こころ||まどわせ|かんかく||くるわせる|まりょく|しょくん|||みごと|||しんに|りかい||||きたい||| The fluffy cauldron, the swaying steam, the delicate power of the liquid that circulates in the blood vessels of humans, the magical power that confuses the mind and derails the senses ... I expect you to truly understand this splendor. Please. 我 輩 が 教える の は 、 名声 を 瓶詰め に し 、 栄光 を 醸造 し 、 死 に さえ ふた を する 方法 である ── ただし 、 我 輩 が これ まで に 教えて きた ウスノロ たち より 諸君 が まだ ましであれば の 話 だ が 」 われ|やから||おしえる|||めいせい||びんづめ|||えいこう||じょうぞう||し||||||ほうほう|||われ|やから|||||おしえて|||||しょくん|||||はなし|| What we teach is how to bottle fame, brew glory, and even cover death ── but if you're still better than the spoons I've taught so far. It ’s a story. ”