Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes ) Episode 3
自由 惑星 同盟 の 首都 ハイネセン・ポリス
そこ から 100 キロ ほど 離れた ここ
同盟軍 統合 作戦本部 で は
この 日 アスターテ 会戦 戦没者 の
慰霊祭 が 行われよう と していた
准将 そろそろ お 目覚め の 時間 です よ
う うん … もう ちょっと 寝かせて くれ ユリアン
でも 急が ない と 慰霊祭 に 間に合い ません よ
いいんだ 私 は 行か ない つもり だから
けれど 准将 は アスターテ 会戦 の 功労者 じゃ ありません か
出席 し ない わけ に は いかない と 思い ます が
いわば 主役 です から
本来 なら 慰霊祭 の 主役 は 戦没者 だよ
生き残った 我々 じゃ ない
もっとも この 慰霊祭 の 主役 は どちら でも ない から ね
国防 委員長 の トリューニヒト 閣下 さ
やつ の ため の 政治 ショー に 出て いく なんて ごめん だ ね
何 ? ヤンウェンリー 准将 が 欠席 ?
どう いう こと か ね 本部長
アスターテ 会戦 で 受け た 傷 と 疲労 が
まだ 回復 して いない と の こと です
ほお そんなに 重症 と は 知らなかった
それ は いけ ない ね 十分 に 養生 する よう に
トリューニヒト が 言っていた と 伝えて くれ た まえ
はっ それでは 我々 は 先 に 席 の 方 に 行って おり ます ので
ヤン 准将 が けが など と は 聞いて おらん ぞ
はい かすり傷 程度 と 聞いて おり ました ので
とにかく アスターテ の 英雄 の くだり は 変更 だ
すぐ 書き 直した まえ はい
少将 委員長 閣下 の ありがたい 仰せ だ
早速 ヤン に 伝えて やって くれん か
は ? 私 が です か ?
ああ ついで に 私 から の 伝言 だ
仮病 を 使っとらん で 早め に 本部 に 顔 を 出せ と
はっ 士官 学校 の 頃 から 手口 に 進歩 の ない 男 だ な
英雄 の こんな スキャンダル は 人 に は 話せん だろう
まいり ました ね お 見通し と は
まあ シトレ 本部長 は ともかく
トリューニヒト 閣下 は 不愉快 かもしれん なあ
アスターテ の 英雄 に すっぽか されて は
誰 が 英雄 です か
今 私 と 話してる 人物 だ
何 だ ニュース も 見てない の か ?
ジャーナリズム は こぞって そう 言って る が ね
敗軍の将 です よ 私 は
あの 戦い で 一体 何人 死んだ と 思い ます
だからこそ 英雄 が 必要 なんだ
民衆 の 視線 を そらす ため の な
そんな 英雄 に される の が 嫌 なら 欠席 も いい だろう
もっとも あの 男 の 下品 な アジ 演説 を 長々 と 聞か されて は
こっち まで 病気 に なり そう だ が ね
それ じゃあ …
キャゼルヌ 少将 も 国防委員長 は あまり お 好き ではない よう です ね
まとも な 神経 なら トリューニヒト が 好き なんて
悪趣味 は いない さ
さて 趣味 の 悪くない 私 として は
シロン 星 産 の 紅茶 を 一杯 もらおう か
はい ミルク は 入れます か ブランデー を
まだ 朝 です よ
はい うん
うーん やっぱり ユリアン の 入れる 紅茶 は 最高 だ な
昨日 学校 で 来年 以降 の 進路 を 聞かれました
僕 は 軍人 に なる 道 を 選び たい ん です が
軍人 ? ええ 死んだ 父 も 軍人 でした から
親 の 職業 を 子 が 継が なきゃならん 法 は ない さ
現に 私 の 父 は 商人 だった
借金 だらけ で 倒産 寸前 だった が ね
でも 僕 の 養育費 は 軍 から 出て いて
僕 が 軍務 に 就かない 時 は 返却 し なければ いけません し
返すさ え ?
お前 を 引き取った 保護者 を 過小 評価 する な よ
それ ぐらい の 蓄え は ある よ
そこ まで ご 迷惑 は 掛けられ ません
生意気 言うな よ 子ども の くせ に
子ども って の は 大人 を 食い物 に し て 成長 する もん だ
ありがとう ございます でも …
何 だ そんなに 軍人 に なりたい の か ?
准将 は そんなに 軍人 が お 嫌い なん です か ?
嫌い だ ね 今度 の 戦い で ますます 嫌い に なった
出来る こと なら こんな 商売 から は 一日 でも 早く 足 を 洗って
歴史 の 研究 に 没頭 し たい ね
まっ まだ そんなに 慌てる こと は ない さ
また 相談 しよ う
ん っ 時間 だ な やれやれ
軍人 と して は せめて 中継 ぐらい は 見て やる か
お 集まり の 市民 諸君 兵士 諸君
今日 我々 が この 場 に はせ 参じ た 目的 は 何 か
アスターテ 星域 に おいて 散華した
150万 の 英霊 を 慰める ため で ある
彼ら は 尊い 命 を 祖国 と 自由 を 守らん が ために 捧げた の だ
彼ら は よき 夫 であり よき 父 であり
よき 息子 よき 恋人 で あった
彼ら は 幸福 な 生活 を 送る 権利 が あった
だが その 権利 を 捨て て 死んだ の だ
市民 諸君 私 は あえて 問う
150 万 の 将兵 は なぜ 死んだ の か
首脳部 の 作戦 指示 が まずかった から さ
その 回答 は ただ 一つ
彼ら は 祖国 と 自由 を 守る ために
命 を 投げ打った の だ
これほど 崇高 な 死 が ある だろう か
諸君 我々 は ここ に 銘記 せねば ならない
祖国 と 自由 こそ 命 を 代償 に して でも
守る に 値する もの だ と
この 偉大 なる 祖国 自由 なる 祖国
友 よ 死 を 恐れる な 我々 は 戦おう
自由 なる 祖国 の ために
戦わん いざ 祖国 の ために
同盟 万歳 共和国 万歳 帝国 を 倒せ
同盟 万歳 共和国 万歳
帝国 を 倒せ 同盟 万歳 …
これ だから いつ の 時代 も 先導者 は いなく なら ない
帝国 を 倒せ !
我々 の 武器 は 全 国民 の 統一 され た 意思 で ある
自由 の 国 で あり 民主 共和政体 で ある 以上
諸君 に は 国家 の 方針 に 反対 する 自由 が ある
しかし 良識 ある 国民 なら ご存じ の はず だ
真 の 自由 と は 共通 の 目的 に 向かって 前進 する こと
真 の 自由 と は 国家 と 共に ある こと だ と 諸君
ん ?
ん ? ジェシカ ! 何 を する 気 だ
国防委員長
私 は ジェシカ ・ エドワーズ と 申します
アスターテ 会戦 で 戦死した 第 6 艦隊 幕僚
ジャン ・ ロベール ・ ラップ の 婚約 者 です
いいえ 婚約者 でした
そ それ は それ は お 気の毒 です しかし
いたわって いただく 必要 は ありません
私 の 婚約者 は 祖国 を 守って あなた の 仰る
崇高 な 死 を 遂げ た の です から そうですか
いや あなた は 銃後 の 婦女子 の かがみ と も 言う べき 方 だ
よく 言う よ ユリアン
人間 は 恥 という もの を 知ら なければ ね
ありがとう ございます
私 は ただ 委員長 に 1つ 質問 を 聞いて いただき たくて 参った の です
ほう それ は どんな 質問 でしょう
私 が 答え られる よう な 質問 だと いい の です が
あなた は 今 どこ に います ?
んっ あ ? 何 です と ?
私 の 婚約者 は 祖国 を 守る ために 戦場 に 行き
現在 は この世 の どこ にも いません
委員長 あなた は どこ に います
戦死 を 賛美 する あなた は どこ に います
お嬢さん あなた の ご 家族 は どこ に います ?
私 は 婚約者 を 犠牲 に 捧げ ました
それなのに 国民 の 犠牲 の 必要 を 説く あなた の ご 家族 は
どこ に いる の !
あなた の 演説 は それ らしく 聞こえる けど
ご 自分 は それ を 実行 している の です か !
警備 兵 この お嬢さん は 取り乱し て おら れる
別室 へ お 連れ しろ
放し て ! ユリアン 車 の 手配 を し て くれ
はい
はい あっ 准将
アッテンボロー 中佐 です え ?
アッテンボロー 慰霊祭 じゃ なかった の か ?
私 も 重症 の 口 で して なるほど
でも そう も 言って られ なくなり ます ね
あの まま じゃ ジェシカ さん が 危ない
トリューニヒト が 黙って いて も 憂国 騎士団 の 連中 が 黙って いない だろう
憂国 騎士団 ?
過激 な 国家主義者 の 集団 さ
トリューニヒト の 影 の 軍隊 と も 言われて いる
うん 車 で 出ます
途中 で 拾います から 待って いて ください
すま ない 頼む
放して
気の毒 に 悲しみ は 狂気 を 呼ぶ
しかし 我ら 自由 惑星 同盟 の 市民 諸君 は
悲しみ に 負けて は ならない
狂気 に 身 を 委ねて は ならない 自由 に 勝利 を
軍楽隊 国歌 を 国歌 の 吹奏 だ
1人 で 歩け ます
車 を 呼ぶ か ? 結構 です
自由 の 国 自由 惑星 同盟
あっ
あなた の 境遇 に は 同情 を 禁じ 得 ない
しかし 先刻 の 態度 は
国家 に 対する 自己中心的 な 反逆 で あり
我々 憂国 騎士団 に とって
制裁 粛清 に 値する 行為 で ある
ジェシカ 早く はっ
今 の 車 は 宇宙 交通局 の 車 です か
今 の 車 を 現在 利用 してる の は
同盟軍 中佐 ダスティ ・ アッテンボロー
アッテンボロー 中佐 ?
ヤンウェンリー の シンパ だ な ヤン といえば
あの 女 の 婚約者 だった ラップ 大佐 という の は
ヤン の 親友 だった そう です
やはり ヤンウェンリー は 危険分子 の よう だ な
よし
ヤン ん ?
私 の こと 嫌 な 女 だ と 思った でしょう ね
どうして 悲しみ を 黙って 耐えて いる 遺族 が
大部分 な の に 大勢 の 前 で
あんな こと を 叫んだり して 不快 に 思って 当然 だ わ
いやあ そんな こと は ない よ
誰 か が 言わ なきゃ いけ なかった こと なん だ
それ は 確か だ よ
ホテル の 前 に お迎え が 出てます よ
どう し ます この 様子 じゃ
恐らく この 車 の ナンバー から 私 の こと も 知られて いる でしょう
取りあえず 私 の 官舎 へ
上級 士官 の 住居 地区 だ
いくら 何でも 下手 な まね は しない だろう
准将 変な 人 たち が 何 ?
これ が 憂国 騎士団 なん です ね
同盟 憲章 に 他人 の 住居 に 忍び込む 自由って の は あった かな ?
ヤン 准将 はい はい
我々 は 真に 国 を 愛する 憂国 騎士団 だ
我々 は 君 を 弾劾 する
戦功 に おごった か 君 は 祖国 の 意思 統一 を 乱す 行動 を した
身 に 覚え が ある だろう
何て こった こんな 騒ぎ に なってる のに
周り は 何で 出て こないん だ
憂国 騎士団 の 裏 に 誰 が いる の か 皆 知っている の さ
危ない こと に は 手 を 出さ ない 自由
これ が この 国 の せいぜい の 自由って もの かも ね
伏せろ き ゃ あ
おとなしく してろ
家屋 破壊弾 か これ は もう 戦争 だ な
ユリアン 端末 を 取って くれ はい
消火栓 の スイッチ は どれ だ
う わ ええ い こんな こと で ひるむ な
うわ
シルバー ブリッジ 街 24 番地 で 火災 発生 緊急 出動
いかん これで は 人目 に 付き すぎる
引け
随分 出て きました ね 火事 だけ は 話 が 別 だから な
放っておく と 自分 たち まで 焼けて しまう
同盟 も 火事 に なって み なきゃ
誰 も 本気 に ならん の かもしれない な
しかし やつら このまま 黙っちゃ いない でしょう
ああ そこ で もう 一 回 タクシー ドライバー を やって ほしいん だ が
どちら へ ?
トリューニヒト の 所 へ さ
思った より 元気 そう で 何より だ ね 准将
個人 の 自由 が かかって います ので
元気 に ならざる を 得ない でしょう
個人 の 自由 ね それ は 大変 だ
どう か ね いえ
で 私 に 何 を しろ と いう の か ね アスターテ の 英雄 は
ジェシカ ・ エドワーズ の 安全 の 保障 です
ジェシカ ・ エドワーズ ?
ああ あの 不幸 な お嬢さん か
彼女 が どう かした の か ね ?
憂国 騎士団 に 付け狙われています
ああ だ が 私 が いくら 国防 委員 長 だ と いって も
そんな 連中 に やめろ と 命令 出来る わけ では ない
そう でしょう ねえ
ん ん ?
よかろう 他なら ぬ アスターテ の 英雄 の 頼み だ
何とか しよう ああ
ありがとう ございます では これ で 失礼します
マスコミ を 待たせて います ので マスコミ ?
閣下 の 美談 に なる でしょう 今回 の こと は
それでは
ヤンウェンリー 准将
君 に は 期待 して いる よ
ご 迷惑 を お 掛けして いや いい
英雄 を 使いこなす の も 国 の 指導者 の 力量 だ
結果 と し て は 上々 だ
あんな 女 など 取る に 足ら ん
まいった なあ 黒幕 の トリューニヒト に
安全 を 保障 させる なんて
この 国 に は まだ 大義名分 が 残って いる から ね
それ を 盾 に 取った だけ さ
だが … これ で また
辞め られ なくなり そう だ
まあ 掛け た まえ はい
ところで だ ね ヤン 少将
昇進 です か ? そう だ
そして 新た に 編成 される 第 13 艦隊 の 司令官 に
就任 して もらう
艦隊 司令 は 中将 を 充てる の で は
アスターテ で 生き残った 兵力 に 新兵 を 補充 した 艦隊 だ
艦艇 6400 隻 人員 およそ 70 万 人
通常 の 約 半数 なの で ね
その 最初 の 任務 は イゼルローン 要塞 の 攻略 だ
寄せ集め の 半個 艦隊 で
あの イゼルローン 要塞 を 落とせ と
そう だ 可能 だと お 考え です か
君 に 出来 ねば 誰 に も 出来ん だろう
勝算 が ない か ね
これ に 成功 すれば 国防委員長 の
君 に 対する 感情 は どう あれ
才能 を 認め ざる を 得ん だろう
微力 を 尽くします
うん
送って くださって ありがとう いやあ
おめでとう 昇進 なさった そう で
ジャン ・ ロベール が いつも 言って た わ
同期生 の 誇り だと 言って
しょせん 軍人 だ よ
そう ね …
いろいろ ありがとう
多分 きっと 忘れ ない
一生 ありがとう
それ じゃあ
あの ヤンウェンリー 閣下 で いらっしゃい ます か ?
そう です が 私 は メイヤー と 申します
夫 も 息子 も 帝国軍 と 戦って
名誉 の 戦死 を 遂げました
あなた の ご 活躍 を 知って 感激 したん です けれど
この 孫 も 軍人 に なる と 申して おり ます
英雄 で ある あなた に 握手 していた だ ければ 励み に なる
何 です そんな こと で 勇敢 な 軍人 に なれる と 思う の ?
メイヤー 夫人
その 子 が 大人 に なる 頃 は
平和 な 時代 に なってる と 思い ます よ
無理 に 軍人 に する 必要 は なくなっている でしょう
好む と 好まざる と に かかわら ず
帝国 と 同盟 の 命運 を 決め 兼ね ない
イゼルローン 要塞 の 攻略戦 は すぐ そこ まで 迫って いた
帝都 オーディン に 凱旋 した ラインハルト は
帝国 元帥 の 称号 を 得 た
報告 の ために 姉 アンネローゼ を 訪ねる
ラインハルト と キルヒアイス その 脳裏 を よぎる の は
次回 銀河 英雄 伝説 第 4 話
帝国 の 残照
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