Ranpo Kitan : Game of Laplace Episode 11
(中村 )ハァ …内部 の 検視官 が 犯人 の 内通者 だった なんて …。
そりゃ あ 尻尾 を つかま せ ない よ ねぇ 。
( 南 ) て へ 。 ( 中村 ) 「 て へ 」 じゃ ねえ よ 。
(中村 )で ?その 二十 面 相 は どこ に 行った ん だ ?
この 丸 一日 の 間 何 し てる ?
(南 )フッ …必要 な 時間 な の よ 。
人々 の 意識 を 羽化 させる ため の ね 。
自力 で 繭 を 破った チョウ たち は 古い ルール に 縛られ ない 。
弟 の 死 も 私 の 死 も 無駄 で は なく なる わ 。
キャハッハ !
そろそろ 時間 ね 。
( リポ ー タ ー ) あれ は … 昨日 行方 を くらま せ た
少年 A でしょ う か ? ( リポ ー タ ー ) こちら 現場 です 。
局 に 届け られ た 匿名 の 封書 の とおり
二十 面 相らしき 人物 が 現れ まし た 。
(浪 越 )ご覧 。死ぬ に は いい 日 だ 。
♪~
( 時報 )
( リポ ー タ ー ) 予告 の 11 時 です 。 いったい 何 が 始まる の でしょ う か ?
[ テレビ ] ( リポ ー タ ー ) 衆 目 の 前 で 焼 身 自殺 を し て みせ た 少年 A 。
怪人 二十 面相 が また 現れた と いう こと な の でしょ うか 。
[ テレビ ] ( キャスタ ー ) 今回 の 演出 さ れ た 復活 劇 は
自分 を 神格化 させる ため だった と いう わけ です 。
[ テレビ ] ( アシスタント ) で は 今 街 なか で人々 が 暴れ て いる の も … 。
[ テレビ ] ( キャスタ ー ) 社会 に 不満 を 持った人々 は 大勢 います 。
その 不満 を 一斉に 爆発 させる ような こと が できれば 。
( 浪 越 ) さあ … 。
(浪 越 )革命 の 火 を 灯そ う 。
( リポ ー タ ー ) あっ… 危険 です ! 落ち て しまいます よ !
[ スピ ー カ ] ( 浪 越 ) 一 番 端 の 彼 は 虐待 を 受け 続け て いる 少年 だ 。
親 も 教師 も 彼 の 悲鳴 を 聞こ う と し なかった 。
今頃 その 親 も 慌てて いる だろう が
それ は 世間体 を 案じて の こと だろう 。
( リポ ー タ ー ) いったい 犯人 は 何 を 訴えよ う と し て いる の でしょ う 。
人質 という こと な の でしょ うか ?
( カメラマン ) 彼 ら は 今日 ここ に 自発 的 に 集まった 。
( 小林 ) 《 彼 ら は 一 連 の 二十 面 相 事件 から
ここ に たどり つい た 》
《 自分 で 考え 自分 の 意思 で
いけにえ に なる こと を 決め た ん だ 》
(黒 蜥蜴 )よく も こんなに シンパ が 集まった もの ね 。
(羽柴 )小林 …。クソッ どう して つながんない ん だよ !
(黒 蜥蜴 )やら れ ちゃった ん でしょ うね 。
二十 面 相 と いう 現象 に 。
このまま だ と 他 の 子 と 一緒に 自殺 ショー に 参加 する わ よ 。
(羽柴 )あっ …。
(黒 蜥蜴 )社会 に 不満 を 持った 市民 を あおる 演出 よ ね 。
死 ん だら 意味 が ない でしょ !
(黒 蜥蜴 )力 の 弱い 者 の 最後 の 抵抗 。
死 を もって 自分 の 命 に
やっと 意味 を 与えよ う って いう の かしら 。
バカ ね 。
[ テレビ ] ( 浪 越 ) これ から 5 分 置き に 一人 ずつ 飛び降りる 。
私立 探偵 の 明智 君 。この 事態 を 君 に 止め られる かな ?
[ テレビ ] 君 だけ は ここ へ 来る こと を 歓迎 する よ 。
ただし ここ へ 来て いい のは 明智 君 だけ だ 。
もし 警察 や 機動隊 が 侵入 し た こと が 分かったら
時間 を 待た ず に 皆 一斉に 飛び降りる 。
果たして 何 人 間に合う かな ?
(黒 蜥蜴 )これ 明らか に 挑発 ね 。明智 さん …。
(明智 )止めて やる よ 。
こんな 狂った 計画 に 取りつかれた お前 を 。
でも そう やって あなた が 駆り出さ れ て くる こと も
計算 の うち なんでしょ ?
観衆 の 前 で ヒーロー を 祭り上げた 後
失墜 さ せる 。
あの 計算 式 は 間違い だ 。
フフ …名 探偵 の くせに
バカ で バカ で 最高 に カワイイ わ あなた 。
いい わ 。お姉さん が 協力 し て あげる 。
死 ん で も 頼む か 。
調子 に 乗る な メス 豚 。
あー っ !さすが 明智 君 だ わ !
いい わ よ 思いっ切り やって きて !
生き て 帰れ たら 私 を 本当 に 奴隷 に し て
愛 欲 に 溺れ た 生活 を 送る の よ !
約束 よ ー !
(記者 たち )おい 出てきた ぞ !明智 だ !出た ぞ !出た !
おい !マスコミ 対応 どう なって ん だ !?
素 通し って どう いう こった !?おい !
( 記者 ) あなた が 明智 さん です か ? ( 記者 ) まだ 子供 じゃない か !
(記者 )二十 面 相 と どういう 関係 なの でしょうか ?
(中村 )ちょっと あんた ら !どけ !ど い て くれ !
う わ …明智 さん !
(記者 )早く 行かない と 子供 たち が 死んで しまいます よ !
分かって る なら どけ !
(記者 )あなた に 取材 を 拒否 する 権利 は ない !
この 生々しい 世界 が 一時的 狂気 の 幻 で あった ならば
どれほど よかった の だろう か 。
僕 は 吐き気 を 催す ほど に
今 一 つの 世界 と いう 夢想 に 取りつかれた 。
急が ない と ならない ん だ よ !
( リポ ー タ ー ) 飛び降り まし た ! 今 少年 が 一人 飛び降り まし た !
≪ ( 落ち た 音 ) ( リポ ー タ ー ) キャー !
二十 面 相 は 伝えよ う と してん だ よ 。
何とか し なきゃ って …。
(男性 )弱者 は 助けて もらえない 。(女性 )もっと いじめられる 。
(女性 )悪い やつ が 裁か れ ない 。
(男性 )ルール や 法律 なんて 機能 し ない 。
( 女性 ) こんな 世 の 中 間違ってる 。 ( 女性 ) 黙る な 。
(男性 )目 を 覚ませ って !
クソッ どけ !
明智 さん !(中村 )おい 誰 だ 今 の !
くっ… 。
《 クソッ 浪 越 の シンパ か … 》
《 ここ を 突破 する に は
おそらく 街 中 に あふれ て いる 連中 の 中 を
くぐり 抜け て いく こと に なる 》
《 い ける の か ? 》
( リポ ー タ ー ) あっ… また 一人 飛び降り まし た !
(浪 越 )最初 の 怪人 二十 面相 は 僕 だ 。
だけど 自分 自身 でも
本当 の 顔 を 忘れ て しまって いる の かも しれない 。
今や 怪人 二十 面相 が 誰 で あろう と 構わない 。
群衆 こそ こ よなき 隠れみの 。
魂 の 叫び を 持つ 誰 も が
うつし 世 を 変える 狂人 に なれる ん だ 。
分かって いる の か お前 ら !
不安 を あおられ てる だけ な ん だ ぞ !
おい 。
そい つ は 残像 だ 。
俺 は こっち だ よ 。倒せる もの なら 倒し て …。
ん ?ちょっ …ちょっと 待って !
待って ー !
(影 男 )ふう ~。まぬけ な やつら で よかった 。
お前 の それ は 変装 な の か ?
(影 男 )…と 君 は 私 が 来る こと すら 予測 し て いる わけ だ 。
さすが だ ね 。
フッ …そう だ な 。
( 影 男 ) これ は 貸し に し て おこ う 明智 君 。
ここ は できる だけ 私 が 引き付けて あげよう 。
君 と 私 の ライバル 勝負 は まだ 終わって ない から ね 。
ふん …礼 は 言わ ない 。
それ でも 時間 稼ぎ に しか ならない 。
分かって いる だ ろう 。
( 影 男 ) ここ で 手詰まり だ 。
さあ どう する ?明智 君 。
≪(ブレーキ 音 )
明智 さん 乗って !
羽 柴 …。
(影 男 )ふ ぅ ~。何とか まけた か …。
さて 人間 は うつし 世 の 影 。
君 なら 照らし出せる の か な ?明智 君 。
この バイク どう し た ?
借り たん です 路上 の やつ を 。
これ で 僕 も 前科 持ち です 。
あっ 赤 信号 です 。
いい から 飛ばせ ! う わ わ わ …。
う わ ~ !
(中村 )4 人 落ちた だ と !?
いい から 早く 時計 塔 に 救助 を 回せ !
何で こんなに 手間取って る ん だ !
おい !この タワー の …。
明智 さん 。くっ …。
ど いつ も こいつ も 。
二十 面 相 は 明智 さん に 来て ほしい ん だろ !?
何で 邪魔 する ん だ !
これ も あいつ の 筋書き どおり だ 。
えっ !?お前 たち …黒 蜥蜴 の 。
姐 さん の 彼氏 なら …。
俺 ら の 旦那さん で さぁ 。
彼 氏 じゃ ない 。あと 旦那 とか 言う な !
あなた を 行かせ ない と …。
姐 さん に 切り 刻まれます んで !
あの 人 やっぱり 怖い 人 な ん です ね …。
知って る 。
ああ …明智 さん !
ちょっと 近 過ぎる ん じゃない ? それ に 今 は 待機 だって … 。
(操縦士 )中継 を 続けます 。
( リポ ー タ ー ) ねえ あなた 何 か 知ってる の ?
(操縦士 )何も 。ただ 自分 が 正しい と 思った こと に
従って る ん です よ 。あなた に 危害 は 加え ません 。
あっ…。 レ … レポート し て も ?
(操縦士 )むしろ そう して ください 。
ありのまま 全て を 世 に 知 らしめて ください 。
あっ …明智 探偵 と 思わ れ る 人物 が 建物 に 入りました 。
ここ まで に すでに 5 人 の 少年 少女 が 飛び降りて い ます 。
彼 に この 事態 を 収拾 させる 方法 が ある の でしょ うか ?
上 に 行け ば 小林 を …。
小林 は 責任 を 持って 俺 が 助ける 。
二十 面 相 は ?
どちら か だけ だ 。えっ !?
どちら を 見捨てて も 一人 俺 が 非難 される 。
晴れて やつ の 法則 は 完成 と いう わけ だ 。
親友 を 見殺し に できる ん です か ?
意見 し たい の は 分かる が
甘い こと を 言って いる と 小林 が 死ぬ ぞ 。
小林 は 死な せ ませ ん から !
(南 )私 たち は 幸せ じゃ なかった けど
復讐 する こと は できた 。
全部 気 が 晴れた わけ じゃない けど
何 も でき ない より ずっと よかった 。
(浪 越 )その 思い が これ から 人 を 動かす ん だ 。
もう 泣き寝入り する こと も
無関心 を 装う こと も しなくて いい ん だ って 。
よかった 。
それ じゃあ 弟 の 所 へ 行く ね !
そろそろ 南 さん が 逝った かな 。
(小林 )僕 南 さん 楽しく て 好き で し た 。
(浪 越 )僕 たち の 死 を もって 数式 は 立証 さ れる 。
人々 の 心 の 中 に 暗黒 星 と いう 傷痕 が 残る ん だ 。
みんな 傷つく ん です ね 。
ああ 。そして 気 が 付く 。
面白い です ね 浪 越 さん は 。
君 も ね 。怖く ない かい ?
怖い です けど …それ 以上 に 面白い です !
なるほど 。明智 君 の 助手 に なり たがる 器 だ 。
[ スピ ー カ ] ( リポ ー タ ー ) 6人 目 です … 。 6人 目 が 飛び降り まし た !
おい 何で 中継 画像 が …あっ 。
[ スピ ー カ ] ( リポ ー タ ー ) 事件 に 感化 さ れ た人々 が 大勢 騒 い で います !
さながら ヒステリック な 暴動 の よう です !
( シンパ たち ) 断罪 断罪 断罪 断罪 断罪 … 。
♪~
浪 越 。
(浪 越 )明智 君 。
すごい なぁ 浪 越 さん の 言った 時間 に たどり つい た 。
小林 も そい つ に 毒さ れ て ない で こっち へ 来い 。
う ~ん …。来る んだ 。
考え た ん です けど
浪越 さん の 考え を 完遂 し た 方 が よく なる と 思う ん です よ 。
確か に 乱暴 です けど
これ ぐらい やら ない と 感情 を 喚起 する こと は でき ない 。
それ に 最も 効果的 に
自分 の 命 を 使う こと が できる 機会 が ある なら
そう する べき じゃ ない か な って 。
目 を 覚ませ !
その 言葉 どう かな ?
目 を 覚まさ なきゃ ならない の は みんな じゃ ない の か な ?明智 君 。
久しぶり …って 言って くれ ない ん だ 。
この 計算 式 の 強度 は 知って いる 。
本当 に ?
だが 立案 者 が 死な なけれ ば ならない なんて
そんな 数式 出来 損ない だ ろ 。
死 は 再生 の ため に 必要 な ん だ 。
この 法則 は これ で 完成 な ん だ よ 。
僕 を 見殺し に し て も 小林 君 を 見殺し に し て も
君 は バッシング さ れ 人々 の 意識 変革 の 触媒 に なる ん だ 。
明智 先輩 それ は すみません 。
黙って ろ 。生まれ て から ずっと
つまらない な と 思って た けど
明智 先輩 と 探偵 し て い た 間 だけ は 僕 楽しかった です !
黙って ろ !えっ …。
君 は 来て くれた 。
約束 どおり 子供 たち は 自害 を やめ て くれる 。
でも 僕 たち は 逝く 。
よせ !
小林 君 じゃあ 逝 こ う か 。
はい 。
待て !
やめろ !
♪~
あっ …。
《 うん これ で いい ん だ 》
《 2人 は 仲直り できる 》
《 うん … 》
《 僕 に し て は
最後 に なかなか いい 考え だった ん じゃない か な 》
羽 柴 !
う わ あ ~っ !!
あっ… 。
フッ … 。
羽柴 君 …。バカ 野郎 。
何 死 の うと してん だ よ !
どうして …こんな こと …。羽柴 君 が 死ん じゃう よ 。
親友 が 死 の う としてん だ !絶対 見捨てる もん か !
死な せる もん か !!
あっ …。
説教 して やる 。俺 が どれほど お前 を 思ってる か
朝 まで 説教 し て やる !
うん 。
どう だ ?
予測 さ れ て い た 解 は 壊れ た 。
数式 なんて な いくら でも 書き換え て やる 。
明智 君 …。
やっと 救えた よ …。
うれしい な 。
( 時報 )
でも それ じゃあ 僕 たち の 法則 の 証明 に なら ない 。
あっ …そんな こと は もう いい ん だ !
(浪 越 )よく ない よ 。
もっと 君 に 認め られ ない と
嫌わ れ て しまう 。
バッ …。これ で 君 と 僕 の 暗黒 星 は
完成 だ よ 。
さよう なら 。
でも … 。
ありがとう 。
僕 大丈夫 だ よ 。
いい から 。囲まれる ぞ 。
そう だ ね 。
じゃあ 後 で 。羽柴 君 。
あっ …おお 。
≪(中村 )お ~い !
(中村 )こっち こっち 。
(中村 )あれ ?
≪終わった ん でしょ う か ?
なあ …。はい 。
教えろ 。なぜ あそこ まで 必死 に なれる ?
俺 羽柴 の 家 の 子 じゃ ない です か 。だ から 浮い て て 。
小学校 の とき は 友達 い なかった ん です 。
でも 小林 って あんな じゃ ない です か 。
4 年 の とき てら い なく 声 を 掛けて きて
俺 と 仲良く し て くれた ん です よ 。
嫌み を 言って くる やつ も 論破 し て くれ て 。
小林 に は 助け た つもり は なかった でしょう けど 。
でも うれしかった なぁ 。
これ が 友達 が できる って こと な の か って 。
そう か 。
はい 。
♪~
♪~
♪ ~
♪~
♪ ~
街 は 穏やか だ ね ~。 ミャ ~。
あれ から 半年 。
あんな 大 事件 が 風化 し て しまった なんて
信じ られ ません 。
根深い ん だ よ 。子供 が 考え ている 以上 に な 。
社会 って の は 。
自分 だって 子供 でしょ ?
その つもり は ない が な 。
あっ… 浪 越 さん の 遺体 まだ 見つかってない ん です ね 。
シンパ が どこ か に 隠し た の か あるいは …。
生き て い たら いい です よね 。
現実 が それ ほど ロマンチック だ と 思う か ?
ロマンチック な の は いけない こと です か ?
知ら ん 。もう …。
フッ … 。
ハァー 。
やっと 眠 れ る …。
《 別に こんな 世界 希望 なんてない けど 》
《 生き て いか なく て も いい か なって 思って た けど 》
《 でも 今 は 少し だけ 楽しく なって き た 気 が する 》
ニャ ~ 。
新しい 事件 です か !?