11.1.2 決闘 クラブ - The Dueling Club
けっとう|くらぶ|the|dueling|club
11.1.2 Duellierclub - Der Duellierclub
11.1.2 The Dueling Club
11.1.2 Dueling Club - Le Dueling Club
11.1.2 Klub pojedynków - Klub pojedynków
11.1.2 Dueling Club - Duelingklubben
目 も 眩む ような 紅 の 閃光 が 走った か と 思う と 、 ロックハート は 舞台 から 吹っ飛び 、 後ろ向き に 宙 を 飛び 、 壁 に 激突 し 、 壁 伝い に ズルズル と 滑り落ちて 、 床 に 無 様 に 大 の 字 に なった 。
め||くらむ||くれない||せんこう||はしった|||おもう||||ぶたい||ふっとび|うしろむき||ちゅう||とび|かべ||げきとつ||かべ|つたい||ずるずる||すべりおちて|とこ||む|さま||だい||あざ||
When I wondered if a dazzling crimson flash ran, Rockheart blew off the stage, flew backwards in the air, slammed into the wall, slipped down the wall, and slipped down to the floor. It became a letter.
マルフォイ や 数 人 の スリザリン 生 が 歓声 を あげた 。
||すう|じん|||せい||かんせい||
ハーマイオニー は 爪先 立ち で ピョンピョ ン 跳ね ながら 、 顔 を 手 で 覆い 、 指 の 間 から 「 先生 、 大丈夫 かしら ?」 と 悲痚 な 声 を あげた 。
||つまさき|たち||||はね||かお||て||おおい|ゆび||あいだ||せんせい|だいじょうぶ|||ひ痚||こえ||
「 知る もんか !」 ハリー と ロン が 声 を そろえて 答えた 。
しる||||||こえ|||こたえた
"Do you know!" Harry and Ron answered in unison.
ロック ハート は フラフラ 立ち上がった 。
ろっく|はーと||ふらふら|たちあがった
帽子 は 吹っ飛び 、 カール した 髪 が 逆 立って いた 。
ぼうし||ふっとび|||かみ||ぎゃく|たって|
The hat was blown off and the curled hair was standing upright.
「 さあ 、 みんな わかった でしょう ね !」 よろめき ながら 壇上 に 戻った ロック ハート が 言った 。
|||||||だんじょう||もどった|ろっく|はーと||いった
「 あれ が 、『 武装 解除 の 術 』 です ―― ご覧 の 通り 、 私 は 杖 を 失った わけです ―― あぁ 、 ミ ス ・ ブラウン 、 ありがとう 。
||ぶそう|かいじょ||じゅつ||ごらん||とおり|わたくし||つえ||うしなった||||||
スネイプ 先生 、 たしかに 、 生徒 に あの 術 を 見せよう と した の は 、 すばらしい お 考え です 。
|せんせい||せいと|||じゅつ||みせよう|||||||かんがえ|
Snape-sensei, it's certainly a great idea to try to show the technique to the students.
しかし 、 遠慮 なく 一言 申し上げれば 、 先生 が 何 を なき ろうと し たかが 、 あまりに も 見え透いて いました ね 。
|えんりょ||いちげん|もうしあげれば|せんせい||なん||||||||みえすいて|い ました|
But don't hesitate to say that it was too clear what the teacher was trying to do.
それ を 止めよう と 思えば 、 いとも 簡単だった で しょう 。
||とどめよう||おもえば||かんたんだった||
If you wanted to stop it, it would have been easy.
しかし 、 生徒 に 見せた 方 が 、 教育 的に よい と 思い まして ね ......」
|せいと||みせた|かた||きょういく|てきに|||おもい||
However, I thought it would be better for education to show it to the students ... "
スネイプ は 殺気 だって いた 。
||さっき||
Snape was murderous.
ロック ハート も それ に 気づいた らしく 、 こう 言った 。
ろっく|はーと||||きづいた|||いった
Rock Heart seems to have noticed it, too.
「 模範 演技 は これ で 十 分 ! これ から みなさん の ところ へ 下りて いって 、 二 人 ずつ 組 に しま す 。
もはん|えんぎ||||じゅう|ぶん|||||||おりて||ふた|じん||くみ|||
"This is enough for the model performance! From now on, I will go down to you and make a pair of two people.
スネイプ 先生 、 お 手伝い 願えます か ......」 二 人 は 生徒 の 群れ に 入り 、 二 人 ずつ 組ま せた 。
|せんせい||てつだい|ねがえ ます||ふた|じん||せいと||むれ||はいり|ふた|じん||くま|
ロック ハート は 、 ネビル と ジャスティン ・ フィンチ ・ フレッテリー と を 組ま せた 。
ろっく|はーと|||||||||くま|
スネイプ は 、 最初に ハリー と ロン の ところ に やってきた 。
||さいしょに|||||||
Snape first came to Harry and Ron.
「 どうやら 、 名 コンビ も お 別れ の とき が 来た ようだ な 」 スネイプ が 薄 笑い を 浮かべた 。
|な|こんび|||わかれ||||きた|||||うす|わらい||うかべた
"It looks like it's time to say goodbye to the famous duo." Snape smiled.
「 ウィーズリー 、 君 は フィネガン と 組み たまえ 。
|きみ||||くみ|
ポッター は ――」
ハリー は 思わず ハーマイオニー の 方 に 寄って 行った 。
||おもわず|||かた||よって|おこなった
Harry instinctively stopped by Hermione.
「 そう はいかん 」 スネイプ は 冷笑 した 。
||||れいしょう|
"Yes, yes," Snape sneers.
「 マルフォイ 君 、 来た まえ 。
|きみ|きた|
Malfoy, come here.
か の 有名な ポッター を 、 君 が どう 捌 く の か 拝見 しよう 。
||ゆうめいな|||きみ|||はち||||はいけん|
Let's see how you handle this famous potter.
それ に 、 君 、 ミス ・ グレンジャー ―― 君 は ミス ・ ブルストロード と 組み たまえ 」
||きみ|みす||きみ||みす|||くみ|
マルフォイ は ニヤニヤ し ながら 気取って やってきた 。
|||||きどって|
Malfoy came with a grin.
その 後ろ を 歩いて きた 女子 スリザリン 生 を 見て 、 ハリー は 「 鬼 婆 と の オツ な 休暇 」 に あった 挿絵 を 思い出した 。
|うしろ||あるいて||じょし||せい||みて|||おに|ばあ|||||きゅうか|||さしえ||おもいだした
Seeing the female Slytherin student walking behind her, Harry remembered the illustration in "A Hot Vacation with the Demon Auntie."
大柄で 四角張って いて 、 がっちり した 顎 が 戦闘 的に 突き出して いる 。
おおがらで|しかくばって||||あご||せんとう|てきに|つきだして|
It is large and square, with a solid chin protruding combatively.
ハーマイオニー は かすかに 会釈 した が 、 むこう は 会釈 を 返さ なかった 。
|||えしゃく|||||えしゃく||かえさ|
Hermione gave a faint nod, but the other side did not return the nod.
「 相手 と 向き合って ! そして 礼 !」 壇上 に 戻った ロック ハート が 号令 を かけた 。
あいて||むきあって||れい|だんじょう||もどった|ろっく|はーと||ごうれい||
"Face the other person! And thank you!" Lockhart, who returned to the stage, issued a command.
ハリー と マルフォイ は 、 互いに 日 を そらさ ず 、 わずかに 頭 を 傾げた だけ だった 。
||||たがいに|ひ|||||あたま||かしげた||
Harry and Malfoy did not distract each other, only slightly tilted their heads.
「 杖 を 構えて !」 ロックハート が 声 を 張り上げた 。
つえ||かまえて|||こえ||はりあげた
“Segure uma bengala!” Lockhart levantou a voz.
「 私 が 三 つ 数えたら 、 相手 の 武器 を 取り上げる 術 を かけ なさい ―― 武器 を 取り上げる だけ で すよ ―― みなさん が 事故 を 起こす の は 嫌です から ね 。
わたくし||みっ||かぞえたら|あいて||ぶき||とりあげる|じゅつ||||ぶき||とりあげる||||||じこ||おこす|||いやです||
一 ―― 二 ―― 三 ――」
ひと|ふた|みっ
ハリー は 杖 を 肩 の 上 に 振り上げた 。
||つえ||かた||うえ||ふりあげた
が 、 マルフォイ は 「 二 」 で すでに 術 を 始めて いた 。
|||ふた|||じゅつ||はじめて|
呪文 は 強烈に 効いて 、 ハリー は 、 まるで 頭 を フライパン で 殴ら れた ような 気 が した 。
じゅもん||きょうれつに|きいて||||あたま||ふらいぱん||なぐら|||き||
The spell worked so intensely that Harry felt as if his head had been beaten with a frying pan.
ハリー は よろけた が 、 他 は どこ も やられて いない 。
||||た|||||
Harry staggered, but nothing else was done.
間髪を入れず 、 ハリー は 杖 を まっすぐに マルフォイ に 向け 、「 リクタスセンブラ < 笑い 続けよ >」 と 叫んだ 。
かんはつをいれず|||つえ|||||むけ||わらい|つづけよ||さけんだ
銀色 の 閃光 が マルフォイ の 腹 に 命中 し 、 マルフォイ は 体 を く の 字 に 曲げて 、 ゼーゼー 言った 。
ぎんいろ||せんこう||||はら||めいちゅう||||からだ||||あざ||まげて||いった
A silver flash hit Malfoy's belly, and Malfoy bent his body into a dogleg, and said Zeesee.
「 武器 を 取り上げる だけ だ と 言った のに !」
ぶき||とりあげる||||いった|
ロック ハート が 慌てて 、 戦闘 まった だ 中 の 生徒 の 頭越し に 叫んだ 。
ろっく|はーと||あわてて|せんとう|||なか||せいと||あたまごし||さけんだ
Lockhart hurriedly shouted over the head of the student in the middle of the battle.
マルフォイ が 膝 を ついて 座り込んだ 。
||ひざ|||すわりこんだ
Malfoy sat down on his knees.
ハリー が かけた の は 「 くすぐり の 術 」 で 、 マルフォイ は 笑い転げて 動く こと さえ でき ない 。
|||||||じゅつ||||わらいころげて|うごく||||
Harry did "tickling", and Malfoy couldn't even laugh and move.
相手 が 座り込んで いる 間 に 術 を かける の は スポーツマン 精神 に 反する ―― そんな 気 が して 、 ハリー は 一瞬 ためらった 。
あいて||すわりこんで||あいだ||じゅつ|||||すぽーつまん|せいしん||はんする||き|||||いっしゅん|
It's against the spirit of a sportsman to perform an operation while the other person is sitting down--that's why Harry hesitated for a moment.
これ が まちがい だった 。
息 も 継げ ない まま 、 マルフォイ は 杖 を ハリー の 膝 に 向け 、 声 を 詰ま ら せて 「 タラントアレグラ !< 踊れ >」 と 言った 。
いき||つげ|||||つえ||||ひざ||むけ|こえ||つま||||おどれ||いった
次の 瞬間 、 ハリー の 両足 が ピクビク 動き 、 勝手に クイック ・ ステップ を 踏み出した 。
つぎの|しゅんかん|||りょうあし|||うごき|かってに||すてっぷ||ふみだした
At the next moment, Harry's feet fluttered and took a quick step on his own.
「 やめ なさい ! ストップ !」 ロックハート は 叫んだ が 、 スネイプ が 乗り出した 。
||すとっぷ|||さけんだ||||のりだした
"Stop! Stop!" Lockhart shouted, but Snape embarked.
「 フィニート ・ インカンターテム !< 呪文 よ 終われ >」 と スネイプ が 叫ぶ と 、 ハリー の 足 は 踊 る の を やめ 、 マルフォイ は 笑う の を やめた 。
||じゅもん||おわれ||||さけぶ||||あし||おどり|||||||わらう|||
Finite Incantatem! < Harry's feet stopped dancing and Malfoy stopped laughing as Snape shouted, "Finite Incantatem!
そして 二 人 と も 、 やっと 周囲 を 見る こと が できた 。
|ふた|じん||||しゅうい||みる|||
Finally, they could both see their surroundings.
緑 が かった 煙 が 、 あたり 中 に 霧 の ように 漂って いた 。
みどり|||けむり|||なか||きり|||ただよって|
Greenish smoke was drifting around like a mist.
ネビル も ジャスティン も 、 ハーハー 言い ながら 床 に 横たわり 、 ロン は 蒼白な 顔 を した シュー マス を 抱きかかえて 、 折れた 杖 が しでかした 何 か を 謝って いた 。
|||||いい||とこ||よこたわり|||そうはくな|かお|||しゅー|ます||だきかかえて|おれた|つえ|||なん|||あやまって|
Both Neville and Justin lay on the floor, saying Haha, and Ron apologized for something that the broken wand had done, holding a pale-faced shoemouth.
ハーマイオニー と ミリ セント ・ ブルストロード は まだ 動いて いた 。
||みり|せんと||||うごいて|
Hermione and Millicent Brust Road were still in motion.
ミリ セント が ハーマイオニー に ヘッド ロック を かけ 、 ハーマイオニー は 痚 み で ヒーヒー 叫 い ていた 。
みり|せんと||||へっど|ろっく|||||||||さけ||
Millicent put a headlock on Hermione, and Hermione was screaming with itching.
二 人 の 杖 は 床 に 打ち捨てられた まま だった 。
ふた|じん||つえ||とこ||うちすて られた||
As duas bengalas ficaram abandonadas no chão.
ハリー は 飛び込んで ミリ セント を 引き離した 。
||とびこんで|みり|せんと||ひきはなした
Harry jumped in and pulled Millicent apart.
彼女 の 方 が ハリー より 、 ずっと 図体 が 大きかった ので 、 一筋縄 で は 行か なかった 。
かのじょ||かた|||||ずうたい||おおきかった||ひとすじなわ|||いか|
She was much bigger than Harry, so I couldn't go straight.
目 に 涙 を 浮かべ ながら 「 ありがとう 」 と 言い ハーマイオニー は 、 ハリー の 背中 に しがみつ い て 隠れた 。
め||なみだ||うかべ||||いい|||||せなか|||||かくれた
With tears in her eyes, she says, "Thank you." Hermione clings to Harry's back and hides.
「 なんと 、 なんと 」 ロック ハート は 生徒 の 群れ の 中 を すばやく 動き ながら 、 決闘 の 結末 を 見 て 回った 。
||ろっく|はーと||せいと||むれ||なか|||うごき||けっとう||けつまつ||み||まわった
Lockhart moved quickly through the crowd of students to see how the duel would end.
「 マクミラン 。
まくみらん
立ち上がって ......。
たちあがって
気 を つけて ゆっくり ......、 ミス ・ フォー セット 。
き||||みす|ふぉー|せっと
Take care and take your time ...... Miss Fawcett.
しっか り 押さえて い なさい 。
||おさえて||
Hold it firmly.
鼻血 は すぐ 止まる から 。
はなぢ|||とまる|
ブート ...」
Boot ..."
「 むしろ 、 非 友好 的な 術 の 防ぎ 方 を お 教え する 方 が いい ようです ね 」
|ひ|ゆうこう|てきな|じゅつ||ふせぎ|かた|||おしえ||かた||||
"Rather, it seems to me that it would be better to teach you how to prevent unfriendly techniques."
大広間 の 真ん中 に 面くらって 突っ立った まま 、 ロックハート が 言った 。
おおひろま||まんなか||めんくらって|つったった||||いった
Lockhart said, standing there in the middle of the hall, looking at him.
ロック ハート は スネイプ を チラリ と 見た が 、 暗い 目 が ギラッ と 光った と 思う と 、 スネイプ は プイ と 顔 を そむけた 。
ろっく|はーと||||ちらり||みた||くらい|め||||ひかった||おもう||||||かお||
Lockhart glanced at Snape, but his dark eyes flashed and he turned his head away.
「 さて 、 誰 か 進んで モデル に なる 組 は あります か ?―― ロングボトム と フィンチ ・ フレッチ リー 、 どう です か ?」 「 ロック ハート 先生 、 それ は まずい 」 性 悪 な 大 コウモリ を 思わ せる スネイプ が 、 サーッ と 進 み 出た 。
|だれ||すすんで|もでる|||くみ||あり ます||||||||||ろっく|はーと|せんせい||||せい|あく||だい|こうもり||おもわ||||||すすむ||でた
"Well, is there a pair that is willing to be a model?-Long bottom and Finch Fletch Lee, what about?" "Mr. Rockhart, that's bad." Snape reminiscent of a bad-looking flying fox, I started to move forward.
「 ロングボトム は 、 簡単 極まりない 呪文 で さえ 惨事 を 引き起こす 。
||かんたん|きわまりない|じゅもん|||さんじ||ひきおこす
Longbottom wreaks havoc even with the simplest of spells.
フィンチ ・ フレッテリー の 残骸 を 、 マッチ 箱 に 入れて 医務 室 に 運び込む の が オチ でしょう な 」 ネビル の ピンク 色 の 丸 顔 が ますます ピンク に なった 。
|||ざんがい||まっち|はこ||いれて|いむ|しつ||はこびこむ|||おち|||||ぴんく|いろ||まる|かお|||ぴんく||
I'm sure they'll be taking what's left of Finch Fletchery to the infirmary in a matchbox," said Neville, his pink round face growing pinker and pinker.
「 マルフォイ と ポッター は どう かね ?」 スネイプ は 口元 を 歪めて 笑った 。
||||||||くちもと||ゆがめて|わらった
「 それ は 名案 !」
||めいあん
ロック ハート は 、 ハリー と マルフォイ に 大広間 の 真ん中 に 来る よう 手招き した 。
ろっく|はーと||||||おおひろま||まんなか||くる||てまねき|
Lockhart beckoned Harry and Malfoy to come to the center of the great hall.
他の 生徒 たち は 下がって 二 人 の ため に 空間 を 空けた 。
たの|せいと|||さがって|ふた|じん||||くうかん||あけた
The other students went down and made space for them.
「 さあ 、 ハリー 。
ドラコ が 君 に 杖 を 向けたら 、 こういうふうに し なさい 」
||きみ||つえ||むけたら|||
If Draco points his wand at you, do it like this. "
ロック ハート は 自分 の 杖 を 振り上げ 、 何やら 複雑に くねくね さ せた あげく 、 杖 を 取り 落とし た 。
ろっく|はーと||じぶん||つえ||ふりあげ|なにやら|ふくざつに|||||つえ||とり|おとし|
Lockhart swung his wand up, twisted it in a complicated way, and dropped it.
「 オットット ―― 私 の 杖 は ちょっと 張り切り 過ぎた ようです ね 」 と 言い ながら 、 ロックハー ト が 急いで 杖 を 拾い上げる の を 、 スネイプ は 、 嘲る ような 笑い を 浮かべて 見て いた 。
|わたくし||つえ|||はりきり|すぎた||||いい|||||いそいで|つえ||ひろいあげる|||||あざける||わらい||うかべて|みて|
"Ottotto-my wand seems a little over-tensioned," he said, while Snape watched Rockhard pick up the wand in a hurry, with a mocking laugh.
スネイプ は マルフォイ の 方 に 近づいて 、 かがみ 込み 、 マルフォイ の 耳 に 何事 か を ささや い た 。
||||かた||ちかづいて||こみ|||みみ||なにごと|||||
Snape approached Malfoy, bent down, and whispered something into Malfoy's ear.
マルフォイ も 嘲る ように ニヤリ と した 。
||あざける||||
ハリー は 不安 げ に ロック ハート を 見上げた 。
||ふあん|||ろっく|はーと||みあげた
「 先生 、 その 防衛 技 と か を 、 もう 一 度 見せて くださいません か ?」 「 怖く なった の か ?」 マルフォイ は 、 ロックハート に 聞こえ ない ように 低い 声 で 言った 。
せんせい||ぼうえい|わざ|||||ひと|たび|みせて|ください ませ ん||こわく||||||||きこえ|||ひくい|こえ||いった
"Sensei, can you show me that defense technique again?" "Are you getting scared?" Malfoy said in a low voice so Lockhart wouldn't hear.
「 そっち の こと だろう 」
"I think that's what you meant."
ハリー も 唇 を 動かさ ず に 言った 。
||くちびる||うごかさ|||いった
Harry also said without moving his lips.
ロック ハート は 、 陽気に ハリー の 肩 を ボン と 叩き 、
ろっく|はーと||ようきに|||かた||ぼん||たたき
「 ハリー 、 私 が やった ように やる んだ よく 」 と 言った 。
|わたくし||||||||いった
"Harry, do it the way I did, well," he said.
「 え ! 杖 を 落とす んです か ?」 ロックハート は 聞いて も い なかった 。
|つえ||おとす|||||きいて|||
「 一 ―― 二 ―― 三 ―― それ !」 と 号令 が かかった 。
ひと|ふた|みっ|||ごうれい||
マルフォイ は すばやく 杖 を 振り上げ 、「 サーペンソーティア !< ヘビ 出 で よ >」 と 大声 で 怒 鳴った 。
|||つえ||ふりあげ||へび|だ||||おおごえ||いか|なった
Malfoy quickly raised his wand and shouted, "Serpensortia! <Snake out!
マルフォイ の 杖 の 先 が 炸裂 した 。
||つえ||さき||さくれつ|
The tip of Malfoy's wand exploded.
その先 から 、 長い 黒 ヘビ が 二 ヨロニョロ と 出て きた の を 見 て 、 ハリー は ぎょっと した 。
そのさき||ながい|くろ|へび||ふた|||でて||||み|||||
ヘビ は 二 人 の 間 の 床 に ドスン と 落ち 、 鎌 首 を もたげて 攻撃 の 態勢 を 取った 。
へび||ふた|じん||あいだ||とこ||どすん||おち|かま|くび|||こうげき||たいせい||とった
The snake slammed onto the floor between the two and was poised to attack with a sickle neck.
周り の 生徒 は 悲 鳴 を あげ 、 サーッ と あと ず きり して 、 そこ だけ が 広く 空いた 。
まわり||せいと||ひ|な||||||||||||ひろく|あいた
The students around me screamed and screamed, and only there was wide open space.
「 動く な 、 ポッター 」 スネイプ が 悠々と 言った 。
うごく|||||ゆうゆうと|いった
ハリー が 身動き も でき ず 、 怒った ヘビ と 、 目 を 見合わせて 立ちすくんで いる 光景 を 、 スネイ プ が 楽しんで いる の が はっきり わかる 。
||みうごき||||いかった|へび||め||みあわせて|たちすくんで||こうけい|||||たのしんで|||||
It is clear that Snape enjoys the sight of Harry standing there, unable to move, with his eyes fixed on the angry snake.
「 我 輩 が 追い払って やろう ......」
われ|やから||おいはらって|
"Let's get rid of me ..."
「 私 に お 任せ あれ !」 ロックハート が 叫んだ 。
わたくし|||まかせ||||さけんだ
"Leave it to me!" Lockhart shouted.
ヘビ に 向かって 杖 を 振り回す と 、 バーン と 大 きな 音 が して 、 ヘビ は 消え去る どころ か 二 、 三 メートル 宙 を 飛び 、 ビシャッ と 大きな 音 を た て て 、 また 床 に 落ちて きた 。
へび||むかって|つえ||ふりまわす||||だい||おと|||へび||きえさる|||ふた|みっ|めーとる|ちゅう||とび|||おおきな|おと||||||とこ||おちて|
Swinging the wand towards the snake made a loud bang, and instead of disappearing, the snake flew a few meters in the air, making a loud noise and then falling to the floor.
挑発 さ れ 、 怒り狂って シュー シュー と 、 ヘビ は ジャスティン ・ フィンチ ・ フレッチリー め が け て 滑り 寄り 、 再び 鎌 首 を もたげ 、 牙 を むき 出して 攻撃 の 構え を 取った 。
ちょうはつ|||いかりくるって|しゅー|しゅー||へび|||||||||すべり|より|ふたたび|かま|くび|||きば|||だして|こうげき||かまえ||とった
Provoked, angry and angry, the snake slipped towards Justin Finch-Fletchley, again raised his sickle neck, stripped his fangs and prepared for an attack.
ハリー は 、 何 が 自分 を 駆りたてた の か わから なかった し 、 何 か を 決心 した の か どう か さえ 意 識 が なかった 。
||なん||じぶん||かりたてた||||||なん|||けっしん|||||||い|しき||
Harry didn't know what drove him, or even decided what he had decided to do.
ただ 、 まるで 自分 の 足 に キャスター が ついた ように 、 体 が 前 に 進んで 行った こと 、 そして 、 ヘビ に 向かって バカ みたいに 叫んだ こと だけ は わかって いた 。
||じぶん||あし||きゃすたー||||からだ||ぜん||すすんで|おこなった|||へび||むかって|ばか||さけんだ|||||
I just knew that my body had moved forward, as if I had casters on my feet, and that I screamed like a fool at the snake.
「『 手 を 出す な 。
て||だす|
"" Do not touch .
去れ !』」
され
すると 、 不思議な こと に ―― 説明 の しょうがない のだ が ―― ヘビ は 、 まるで 庭 の 水 撒き 用 の 太い ホース の ように おとなしく なり 、 床 に 平たく 丸まり 、 従順に ハリー を 見上げた 。
|ふしぎな|||せつめい|||||へび|||にわ||すい|まき|よう||ふとい|ほーす|||||とこ||ひらたく|まるまり|じゅうじゅんに|||みあげた
Then, strangely-there was no explanation for it-the snake became calm, like a thick hose for watering the garden, curled flat on the floor, and looked up at Harry obediently.
ハリー は 、 恐怖 が スーツ と 体 から 抜け落ちて いく の を 感じた 。
||きょうふ||すーつ||からだ||ぬけおちて||||かんじた
Harry felt the horror slipping out of his suit and body.
もう ヘビ は 誰 も 襲わ ない と わかって いた 。
|へび||だれ||おそわ||||
He knew that no one would attack snakes anymore.
だが 、 なぜ そう 思った の か 、 ハリー に は 説明 でき なかった 。
|||おもった||||||せつめい||
ハリー は ジャスティン を 見て ニッコリ した 。
||||みて|にっこり|
Harry smiled at Justin.
ジャスティン は 、 きっと ホッと した 顔 を して い る か 、 不思議 そうな 顔 か 、 あるいは 、 感謝 の 泰 情 を 見せる だろう と 思って いた ―― まさか 、 怒った 顔 、 恐怖 の 表情 を して いる と は 、 思い も よら なかった 。
|||ほっと||かお||||||ふしぎ|そう な|かお|||かんしゃ||ひろし|じょう||みせる|||おもって|||いかった|かお|きょうふ||ひょうじょう||||||おもい|||
Justin was wondering if he had a relieved face, a mysterious face, or a feeling of gratitude--no way, an angry face, a horrified expression. I didn't expect it.
「 いったい 、 何 を 悪ふざけ して る んだ !」 ジャスティン が 叫んだ 。
|なん||わるふざけ||||||さけんだ
ハリー が 何 か 言う 前 に 、 ジャスティン は くるり と 背 を 向け 、 怒って 大広間 から 出て 行って し まった 。
||なん||いう|ぜん||||||せ||むけ|いかって|おおひろま||でて|おこなって||
Before Harry could say anything, Justin turned around and angrily walked out of the hall.
スネイプ が 進み 出て 杖 を 振り 、 ヘビ は 、 ポッ と 黒い 煙 を 上げて 消え去った 。
||すすみ|でて|つえ||ふり|へび||||くろい|けむり||あげて|きえさった
スネイプ も 、 ハリー が 思って も み なかった ような 、 鋭く 探る ような 目つき で こちら を 見て い る 。
||||おもって|||||するどく|さぐる||めつき||||みて||
Snape is also looking at this with a sharp-eyed look that Harry never thought of.
ハリー は その 目つき が いやだった 。
|||めつき||
Harry did not like the look in his eyes.
その 上 、 周り 中 が ヒソヒソ と 、 何やら 不吉な 話 を して い る のに ハリー は ぼんやり 気づいて いた 。
|うえ|まわり|なか||ひそひそ||なにやら|ふきつな|はなし|||||||||きづいて|
Moreover, Harry was vaguely aware that everyone around him was whispering about something ominous.
その とき 、 誰 か が 後ろ から ハリー の 袖 を 引いた 。
||だれ|||うしろ||||そで||ひいた
「 さあ 、 来て 」 ロン の 声 だ 。
|きて|||こえ|
「 行こう ―― さあ 、 来て ......」 ハリー の 耳 に ささやいた 。
いこう||きて|||みみ||
Let's go -- come on, come on. ...... I whispered into Harry's ear.
ロン が ハリー を ホール の 外 へ と 連れ出した 。
||||ほーる||がい|||つれだした
ハーマイオニー も 急いで ついてきた 。
||いそいで|
三 人 が ドア を 通り抜ける とき 、 人垣 が 割れ 、 両側 に サッと 引いた 。
みっ|じん||どあ||とおりぬける||ひとがき||われ|りょうがわ||さっと|ひいた
As the three of them walked through the door, the crowd broke and pulled to both sides.
まるで 病気 でも 移さ れる の が 怖い と でも いう か の ようだった 。
|びょうき||うつさ||||こわい||||||
It was as if I was afraid to be transferred even if I was ill.
ハリー に は 何 が なんだか さっぱり わから ない 。
|||なん|||||
Harry has no idea what it is.
ロン も ハーマイオニー も 何も 説明 して は くれ なかった 。
||||なにも|せつめい||||
人気 の ない グリフィンドール の 談話 室 まで ハリー を 延々 引っ張って きて 、 ロン は ハリー を 肘 掛 椅子 に 座ら せ 、 初めて 口 を きい た 。
にんき|||||だんわ|しつ||||えんえん|ひっぱって||||||ひじ|かかり|いす||すわら||はじめて|くち|||
Pulling Harry endlessly to the unpopular Gryffindor's lounge, Ron sat Harry in an armchair and spoke for the first time.
「 君 は パーセルマウス な んだ 。
きみ||||
"You are a parcel mouse.
どうして 僕たち に 話して くれ なかった の !」 「 僕 が なん だって ?」 「 パーセルマウス だ よ !」 ロン が 繰り返した 。
|ぼくたち||はなして||||ぼく|||||||||くりかえした
「 君 は ヘビ と 話 が できる んだ !」 「 そうだ よ 」 ハリー が 忚 えた 。
きみ||へび||はなし||||そう だ|||||
「 でも 、 今度 で 二 度 目 だ よ 。
|こんど||ふた|たび|め||
"But this is the second time.
一 度 、 動物 園 で 偶然 、 大 ニシキヘビ を いとこ の ダドリー に けし かけた ―― 話せば 長い けど ―― その ヘビ が 、 ブラジル なんか 一 度 も 見た こと が ないって 僕 に 話しかけて 、 僕 が 、 そんな つもり は なかった のに 、 その ヘビ を 逃がして やった ような 結果 に なった んだ 。
ひと|たび|どうぶつ|えん||ぐうぜん|だい|||||||||はなせば|ながい|||へび||ぶらじる||ひと|たび||みた|||ない って|ぼく||はなしかけて|ぼく||||||||へび||にがして|||けっか|||
自分 が 魔法使い だって わかる 前 だった けど ......」
じぶん||まほうつかい|||ぜん||
That was before I knew I was a wizard. ......"
「 大 ニシキヘビ が 、 君 に 一 度 も ブラジル に 行った こと が ないって 話した の !」 ロン が 力なく 繰り返した 。
だい|||きみ||ひと|たび||ぶらじる||おこなった|||ない って|はなした||||ちからなく|くりかえした
"The big python told you that he had never been to Brazil!" Ron repeated without help.
「 それ が どうかした の ? ここ に は そんな こと できる 人 、 掃いて 捨てる ほど いる だろう に 」
||||||||||じん|はいて|すてる||||
"What's wrong with that? There are probably enough people here to sweep and throw away."
「 それ が 、 いない んだ 」 ロン が 言った 。
||||||いった
「 そんな 能力 は ざらに は 持って いない 。
|のうりょく||||もって|
"I don't have that kind of ability.
ハリー 、 まずい よ 」
「 何 が まずい ん だい ?」 ハリー は かなり 腹 が 立った 。
なん||||||||はら||たった
「 みんな 、 どうかした んじゃ ない か ! 考えて も みて よ 。
|||||かんがえて|||
What is wrong with you people? Think about it.
もし 僕 が 、 ジャスティン を 襲う なって ヘビ に 言わ なけりゃ ――」 「 へえ 。
|ぼく||||おそう||へび||いわ||
If I had to tell the snake to attack Justin-- "" Hey.
君 は そう 言った の かい ?」 「 どういう 意味 ? 君 たち あの 場 に いたし ...... 僕 の 言う こと を 聞いた じゃ ない か 」 「 僕 、 君 が パーセルタング を 話す の は 聞いた 。
きみ|||いった||||いみ|きみ|||じょう|||ぼく||いう|||きいた||||ぼく|きみ||||はなす|||きいた
Did you say that? "" What do you mean? You guys were there ... Didn't you hear what I said? "" I heard you speak Parcel tongue.
つまり 蛇 語 だ 」 ロン が 言った 。
|へび|ご||||いった
「 君 が 何 を 話した か 、 他の 人 に は わかりゃ し ない んだ よ 。
きみ||なん||はなした||たの|じん|||||||
"No one else knows what you said.
ジャスティン が パニック した の も わかる な 。
||ぱにっく|||||
I can understand Justin's panic.
君ったら 、 まるで ヘビ を そそのかして る ような 感じ だった 。
きみ ったら||へび|||||かんじ|
You felt like you were tempting a snake.
あれ に は ゾッと した よ 」
|||ぞっと||
I was horrified at that. "
ハリー は まじまじ と ロン を 見た 。
||||||みた
「 僕 が 違う 言葉 を しゃべったって ? だけど ―― 僕 、 気 が つか なかった ―― 自分 が 話せるって こと さえ 知ら ない のに 、 どうして そんな 言葉 が 話せる ん だい ?」 ロン は 首 を 振った 。
ぼく||ちがう|ことば||しゃべった って||ぼく|き||||じぶん||はなせる って|||しら|||||ことば||はなせる|||||くび||ふった
"Did I speak a different language? But-I didn't realize it-I didn't even know I could speak, why can I speak such a word?" Ron shook his head.
ロン も ハーマイオニー も 通夜 の 客 の ような 顔 を して いた 。
||||つや||きゃく|||かお|||
ハリー は 、 いったい 何 が そんなに 悪い こと な の か 理解 でき なかった 。
|||なん|||わるい|||||りかい||
Harry could not understand what was so bad about it.
「 あの ヘビ が 、 ジャスティン の 首 を 食いちぎる の を 止めた のに 、 いったい 何 が 悪い の か 教え て くれ ない か ? ジャスティン が 、『 首 無し 狩 』 に 参加 する は めに なら ず に すんだ んだ よ 。
|へび||||くび||くいちぎる|||とどめた|||なん||わるい|||おしえ|||||||くび|なし|か||さんか|||||||||
"That snake stopped eating Justin's neck, but can you tell me what's wrong? Justin didn't want to participate in'Neckless Hunting'. That's right.
ど う いう やり 方 で 止めた か なんて 、 問題 に なる の ?」
||||かた||とどめた|||もんだい|||
Is it a problem how to stop it? "
「 問題 に なる の よ 」 ハーマイオニー が やっと ヒソヒソ 声 で 話し出した 。
もんだい||||||||ひそひそ|こえ||はなしだした
"It's going to be a problem," Hermione finally spoke in a whispering voice.
「 どうして か と いう と 、 サラザール ・ スリザリン は 、 ヘビ と 話 が できる こと で 有名だった か ら な の 。
||||||||へび||はなし|||||ゆうめいだった||||
"Why is Salazar Slytherin famous for being able to talk to snakes?
だ から スリザリン 寮 の シンボル が ヘビ でしょう 」
|||りょう||しんぼる||へび|
That's why the Slytherin dormitory symbol is a snake."
ハリー は ポカン と 口 を 開けた 。
||||くち||あけた
「 そう な んだ 。
I see.
今度 は 学校 中 が 君 の こと を 、 スリザリン の 曾々 々々 孫 だ と か なんとか 言い出 す だろう な ......」 ロン が 言った 。
こんど||がっこう|なか||きみ||||||そ々||まご|||||いいだ||||||いった
「 だけど 、 僕 は 違う 」 ハリー は 、 言いよう の ない 恐怖 に 駆られた 。
|ぼく||ちがう|||いいよう|||きょうふ||かられた
"But I'm not." Harry was driven by an indescribable horror.
「 それ は 証明 し にくい こと ね 」 ハーマイオニー が 言った 。
||しょうめい|||||||いった
"It's hard to prove," Hermione said.
「 スリザリン は 千 年 ほど 前 に 生きて いた んだ から 、 あなた だ と いう 可能 性 も あり うる の よ 」
||せん|とし||ぜん||いきて||||||||かのう|せい|||||
"Since Slytherin lived about a thousand years ago, it could be you."