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氷菓, Hyouka Episode 10

Hyouka Episode 10

( 店員 ) ご ゆっくり

( 入 須 冬 実 ( いり す ふゆ み ) ) 何 か ? ( 折 木 奉 太郎 ( おれ き ほう たろう ) ) あっ

いや 茶 と いう の が ―

本当 に お茶 だ と は 思い ませ ん で し た

( 入 須 ) 安心 し て 払い は 持つ よ

( 奉 太郎 ) は あ

( 入 須 ) 中城 ( な かじ ょ う ) は ダメ だった の か ?

羽 場 ( はば ) も

はい

では 沢木 口 ( さ わき ぐち ) も

無理 だ と 思い ます

ハア そう か

残念 です が

( 入 須 ) 社交 辞令 なら 要ら ない ( 奉 太郎 ) う っ

( 入 須 ) で は 聞か せ て ほしい 彼ら の どこ が マズ かった ?

まず 中城 先輩 の 案 です が …

♪~

~♪

だから 沢木 口 先輩 の 案 も とれ ない と 考え まし た

そう か

中城 の 案 を 否定 し た の は 誰 だった ?

俺 です

では 羽 場 と 沢木 口 に つい て も

そう です

君 は 最初

私 が あの 事件 を 解 い て くれ と 言った とき ―

妙 な 期待 は 困る と 言った な

けれど 君 は 中城 たち の 案 を ことごとく 葬った

私 が 内心 そう なる と 思った とおり に

“ 思った とおり に ” ?

( 入 須 ) 彼ら は 結局 器 じゃ ない

あの 問題 を 解く の に 必要 な 技術 が 彼ら に ない こと は ―

最初 から 分かって い た

( 奉 太郎 ) あれ は 茶 番 です か なら …

( 入 須 ) 無論 彼ら が 無能 だ と は 言わ ない

得難い 技能 を 持って いる

だが だからといって ―

それ が 今回 の 難局 の 役 に 立つ わけ で は ない

( 奉 太郎 ) だったら なぜ … N ( 入 須 ) も し 君 が

( 入 須 ) も し 君 が い なけ れ ば

私 たち は 彼ら の 案 の うち どれ か を 採用 し ―

結局 企画 は 最悪 の 形 で 失敗 し た だ ろ う

冷徹 です ね それ に 非情 だ

必要 なら そう する

だが 期待 する 人物 なら 1 人 いる

私 は その 人物 の 力 を 3 人 から 聞い て い た

1 人 は 千 反 田 ( ち た ん だ ) える 1 人 は 学 外 の 人間

そして もう 1 人 は 遠 垣内 将司 ( と お がい と まさ し )

その 人物 なら ―

あの ビデオ の 探偵 役 を 務め られる かも しれ ない

そう 思って い た

最初 から 君 が 目当て だった 古典 部 など で は なく

折 木 君

私 は 君 が これ まで の 一 件 で 君 自身 の 技術 を 証明 し た と 考える

君 は … 特別 よ

( 奉 太郎 ) ああ …

ああ …

( 入 須 ) 君 は 特別 よ

そこ で もう 一 度 頼み たい

折 木 君

どう か 2 年 F 組 に 力 を 貸し て

あの ビデオ の 正解 を 見つけ て ほしい

俺 に 技術 など …

ただ 運 が よかった だけ です

歯がゆい な

では 1 つ 話 を しよ う 座 興 と 思って 聞い て ほしい

とある 運動 部 に 補欠 が い た

補欠 は レギュラー に な ろ う と ―

極めて 激しく 努力 し た が レギュラー に は なれ なかった

その クラブ に は その 補欠 より も ―

ずっと 有能 な 人材 が そろって い た から

その 中 でも 天性 の 才 の 持ち主 が い た

もちろん 補欠 の 技量 と は 天 と 地 の 開き が あった

彼女 は ある 大会 で 非常に 優れ た 活躍 を し ―

MVP に も 選ば れ た

インタビュアー が 彼女 に 聞い た

“ 大 活躍 で し た ね 秘けつ は 何 です か ” と

彼女 は こう 答え た

“ ただ 運 が よかった だけ です ”

この 答え は その 補欠 に は あまり に 辛辣 ( しんらつ ) に 響 い た と 思う けど

どう ?

誰 でも 自分 を 自覚 する べき だ

… で ない と

見て いる 側 が バカバカしい

( 奉 太郎 ) 俺 は 特別 な の か ?

俺 は 俺 自身 を 本当 に 正しく 見積もって いる の か ?

信じ て いい の だ ろ う か ?

( 奉 太郎 ) ハッ

ハア

入 須 先輩

俺 は …

( 福部 里志 ( ふく べ さとし ) ) 珍しい ね

奉 太郎 が 休日 の 学校 に 自発 的 に 行く なんて

何 か 用 でも ?

俺 は 用 が ない と 学校 に も 行け ない の か

いい や ただ そぐわない ねえ

入 須 先輩 から 勅令 を 受け た 海 藤 ( かい とう ) 殺し の 犯人 を 特定 する

へえ まさか ね 奉 太郎 が ?

折 木 奉 太郎 は 義 に 厚く 情 が 深い ん だ

よく 聞こえ なかった よ もう 1 回

( 奉 太郎 ) フン

( 里志 ) でも ずいぶん な 心境 の 変化 だ ね 今度 も 原因 は 千 反 田 さん かい ?

( 奉 太郎 ) いや

じゃあ どんな 理由 が ?

やら なく て も いい こと なら やら ない

それ が 奉 太郎 の モットー じゃ ない か

( 奉 太郎 ) 里志

うん ?

ハア

お前 は …

お前 に しか でき ない こと が ある と 思う か ?

ない ね

ない ?

言わ なかった っけ ? 僕 に は 才能 が ない って

例えば 僕 は シャーロキアン に 憧れ てる

でも 僕 は それ に は なれ ない ん だ

僕 に は 深遠 なる 知識 の 迷宮 に ―

とことん 分け入って い こ う と いう 気概 が 決定 的 に 欠け て いる

もし 摩耶 花 ( ま や か ) が ホームズ に 興味 を 傾け れ ば

保証 し て いい 3 か月 で 僕 は 抜か れる ね

いろんな ジャンル の 玄関 先 を ちょっと の ぞい て

パンフレット に スタンプ を 押し て 回る

それ が 僕 に できる せいぜい の こと さ

第一人者 に は なれ ない よ

分かった よ 入 須 先輩 に 乗せ られ た ね

ところが やっぱり 危ぶむ わけ だ

自分 の 素質 を

お前 は 疑わ ない な 自分 を

まあ ね 僕 は 先 に 行って る よ

摩耶 花 も 学校 に 来 てる はず だ から 声 を かけ とく

( 奉 太郎 ) 里志 ( 里志 ) うん ?

お前 が どう 思って いる か は 知ら ん が

俺 は お前 を もう 少し 高く 買う ぞ

な ろ う と 思え ば お前 は いつか ―

日本 でも 指折り の シャーロキアン に なれる と 思う

シャーロキアン より 心ひかれる もの は ―

いくら で も ある さ

それにしても

あっ

( 里志 ) 羨ま し い かぎり だ ね

まったく

( 伊原 ( いばら ) 摩耶 花 ) な … 夏 休み な のに 折 木 が 自主 的 に 学校 に 来る なんて !

来 たら 悪い か

( 摩耶 花 ) 悪い わ

天変 地異 の 前 触れ み たい で 気持ち 悪い

謎解き を する 気 に なって な

あんた が ? なんで

は は ー ん

さては 入 須 先輩 に 何 か たらし 込ま れ た わ ね

摩耶 花 も 鋭い ねえ

まあ いい

それ より 昨日 は あれ から どう だった

ち ー ちゃん の こと ? どうにか 帰れ た みたい だ けど

今朝 電話 し て み たら 二日酔い で 寝込 ん で た わ

それ は レア ケース だ ね

まあ とにかく あの 映画 を もう 1 度 見 て みよ う よ

( 杉村 二郎 ( すぎ むら じ ろう ) ) 海 藤 ! あっ

ち … ち … 血 だ !

( 瀬 之 上 真美子 ( せ の うえ ま みこ ) ) キャー !

( 山西 ( やま に し ) みどり ) ち ょ … ちょっと あれ

( 摩耶 花 ) やっぱり この 海 藤 先輩 の 腕 は 見事 よ ね

ちゃんと 腕 に 見える もん

結局 一 番 有能 だった の は 小道具 班 だった の か な

( 勝田 竹男 ( かつ たたけ お ) ) そんな …

やっぱり そんなに 大した トリック に は 見え ない けど なあ

ああ 難しい もの を 簡単 そう に 見せ て いる

( 摩耶 花 ) 違う わ よ ( 奉 太郎 ・ 里志 ) うん ?

これ が 簡単 そう に 見える の は そう 仕組ま れ たから じゃ ない わ

( 奉 太郎 ) なら ?

私 が 思う に ね

この ビデオ が 映像 と して つまらなく て ―

見る 人 の 興味 を そそら ない から 謎 が 引き立た ない の よ

( 奉 太郎 ) ほう …

( ナレーター ) 2 年 F 組 の 有志 は カンヤ 祭 へ の 参加 を 決め …

( 里志 ) 確かに ね

僕 も 初 見 で は ―

これ が 密室 殺人 だ と しばらく 気付か なかった くらい だ よ

その 方面 の 演出 が 弱い から ね

例えば ?

カメラ ワーク が 悪い

そう それ

なら 伊原 なら どう 撮る

私 なら ?

そう ね 例えば …

えっ と … ここ よ

ここ もっと 引 い た ところ から

登場 人物 と 館 内 を 一緒 に 映し た ほう が ―

効果 的 じゃ ない ?

確かに

それ から … ここ と か

( 勝田 ) お ー い 杉村 そっち は どう だ

( 杉村 ) わりと キレイ だ よ 使える かも しれ ない

( 摩耶 花 ) ここ 杉村 先輩 の 視点 から 撮った ほう が ―

ロビー が 監視 下 に あった って 分かり やすかった と 思う

カメラ が ロビー から 見上げ て ちゃ 観客 に 伝わら ない でしょ ?

えっ と ほか に はね

ごめん もう いい よ

うん ? どうして ?

キリ が ない

映像 の まず さ に ケチ を つけ て も 始まら ん

まあまあ ちょっと 検討 し て も いい かも ね

( 一同 ) うん ?

( 山内 ( やま うち ) ) 見つけ た ぞ 福部 !

あっ ああ …

こんな ところ で 油売り や がって

や あ 山内 君 ようこそ

ち ょ … ちょっと 乱暴 は よし たまえ

( 山内 ) 俺 は お前 の ため を 思って やって る ん だ !

でも 僕 に も いろいろ と やる べき こと が

バカ ! 尾道 ( お みち ) は 本気 だ ぞ 進級 でき なく なって も いい の か ?

里志 よ 補習 なら 受け た ほう が いい ぞ

で … でも 本郷 ( ほん ごう ) 先輩 の 謎 かけ も 大事 だ よ

奉 太郎 今 すぐ ちょいちょい と 片付け て よ

( 山内 ) 何 わけ の 分から ん こと を 言って る ん だ !

いや これ は ね

ぐ ぐ ぐ っ

イヤ だ ! 僕 は あの 秘密 を …

密室 が あ !

行っちゃ っ た

バカ か あいつ は

( 摩耶 花 ) 戻って き た

( 里志 ) 無念 だ 奉 太郎

まま なら ぬ は 世間 の しがらみ だ よ

かく なる 上 は …

( 山内 ) 福部 ! ( 里志 ) この メモ 帳 を …

( 里志 ) 僕 だ と 思って くれ

ほら 行く ぞ !

分かって る 行く って あ あっ

まったく

さて と 私 も 行か ない と

そう か

何 よ その 目 は

私 は 入 須 先輩 なら ともかく あんた を 手伝う 気 は ない ん だ から

さい で

( 摩耶 花 ) 図書 当番 よ

こんな こと に なる って 分かって たら あらかじめ 予定 を 空け て おい た のに

いきなり 言いだす あんた が 悪い の よ

でも …

ごめん ね 折 木

さて …

( 海 藤 武雄 ( たけ お ) ) 手分け し て 中 を 調べよ う

( 瀬 之 上 ) えっ

( 勝田 ) チクショウ 誰 が !

( 杉村 ) ち … ち … 血 だ !

( 鴻巣 友里 ( こう のす ゆり ) ) それ なら 大丈夫 きっと ある と 思う

キャー !

そう か …

これ が 本郷 の 真意 だ

( ノック する 音 )

( 奉 太郎 ) どうぞ

( 入 須 ) まず 聞き たい

結論 は 出 た か ?

そう で は 聞こ う

( 奉 太郎 ) はい

あの 謎 の キー に なる の は 言う まで も なく 密室 です

海 藤 が … あっ いえ

海 藤 先輩 が 死 ん で い た 部屋 に は ―

あの メンバー の 誰 も 入れ なかった し 出る こと も でき なかった

先輩 は なく て も いい

あっ うん

上手 袖 は 密室 です

( 勝田 ) チクショウ 誰 が !

( 奉 太郎 ) 唯一 外 と つながる 窓 も この 状態 です

… と なる と

犯人 は ドア から 出入り し た と しか 考え られ ませ ん

では どう やって か ?

あの ドア に 物理 的 トリック が ある か どう か

映像 から は 分かり ませ ん

ならば 犯人 は マスター キー を 持って ―

出入り し た と 考える の が 一 番 妥当 です

しかし ロビー は 杉村 の 監視 下 に あり ます

その ため 犯人 は 右側 通路 に すら 入れ ませ ん

これ が 第 2 の 密室 です

事務 室 で マスター キー を 入手 し

それ から 右側 通路 に 入れる 人間 は 6 人 の 中 に は い ませ ん

それ なら どういう こと に なる か

6 人 の 中 に 犯人 が い ない の なら 結論 は 一 つ

あの 場 に は 7 人 目 が い た ん です

7 人 目 ? 沢木 口 の 言う よう に ?

はい

これ を 思い つい た とき は ずいぶん 荒唐無稽 だ と 思い まし た が

沢木 口 に よる と ―

本郷 は 7 人 目 の 登場 人物 を 探し て い た そう です

それ を 思い出し て 俺 は 確信 し まし た

でも 本郷 は あの 脚本 を フェア に 書 い た と いう こと です

突然 現れ た 怪人 と は 考え られ ませ ん

ところで 映像 に 奇妙 な 点 が 何 点 か あり まし た

里志 が その こと を 書 い て い ます

“ 鴻巣 見取り図 を 見つける ”

“ 照明 当たる 懐中 電灯 と 思わ れる ”

もう 1 か所 海 藤 を 探 しに いく ところ です

“ 通路 暗し 光 量 不足 懐中 電灯 使わ れる ”

懐中 電灯 か

そう です

そして 登場 人物 の 誰 も 懐中 電灯 を 持って は い ない ん です

懐中 電灯 の 光 が 当たった シーン の 直後

例えば 事件 現場 突入 直後 なんか の 映像 を 見 れ ば はっきり 分かり ます

懐中 電灯 を 隠す 時間 は あり まし た が

そう する 合理 的 理由 は ない でしょ う

分かり ます

あれ は 照明 だ と 言い たい ん でしょ う ?

でも まずは この 件 を 覚え て おい て ください

もう 1 つ

映画 好き の やつ の 言葉 です が 気 を 悪く し ない で ください

“ あの 映画 は つまらなかった ”

“ 演出 が 悪い ”

“ 特に カメラ ワーク は 全然 工夫 が なかった ” と

けれど もし それ も 理由 の ある こと だったら ?

この 映画 ―

カメラマン は 常に 6 人 と 同じ 立ち 位置 から 撮影 し て い まし た

もう 分かった と 思い ます が

まさか 君 は …

カメラマン が 第 7 の 人物 だ と 言う つもり か ?

彼ら は 最初 から 7 人 だった ん です

画面 に 出 て くる 6 人 と ―

カメラ で それ を 撮影 し て いる 1 人 の ―

計 7 人

見 て ください

ところ どころ で ―

役者 が カメラ を 気 に する 場面 が 出 て き ます

彼ら は そこ に いる カメラマン を 意識 し て い た ん です

カメラマン と 言う と 語弊 が ある

7 人 目 と 言い ま しょ う か

懐中 電灯 の 照明 に つい て は ―

それ を 持つ 人物 が いる と 考え て も 不自然 じゃ ない

カメラ ワーク の ヘタ さも

彼 が あちこち から 同時に ―

1 つ の シーン を 撮る こと が でき ない 存在

つまり 役者 だ から と 考え れ ば うなずけ ます

そして これ が 重要 な ん です が

メンバー が 劇場 内部 に 散った とき

カメラ は 誰 も い なく なる まで ロビー に あり まし た

そして シーン が アウト し た

つまり 一時的 に カメラ が 止め られ た あと

カメラ は ロビー で ―

戻って くる メンバー を 待って い た ん です

故に 犯行 は 簡単 です

7 人 目 は 全員 が 劇場 内 に 散る の を 待ち

手 に 持った カメラ を 止める と

速やか に 事務 室 の マスター キー を 入手

海 藤 を 殺し た あと それ を 使って 部屋 を 閉じ ます

そして ロビー で ―

ほか の メンバー が 戻って くる の を 待った ん です

以上 が 結論 です

本郷 が 7 人 目 の 役者 を まだ 選 ん で い ない の なら

早急 に それ を 用意 する こと を お 勧め し ます

2 つ ある

まず 1 つ

もし そう なら ―

7 人 目 が 一言 も しゃべら ず 声 も かけ られ ない と いう の は ―

不自然 で は ない か ?

本郷 は それ を 動機 に し た の かも しれ ませ ん

7 人 目 は ほか の 6 人 に 無視 さ れる 存在 で し た

彼 は それ 故 自分 から 口 を 開く こと も でき なかった

もう 1 つ

もし そう なら ば 劇中 の 彼ら は 遠からず 結論 に たどり つける はず

ずっと ロビー に い た 7 人 目 を 疑わ ない 者 は ない

さらに 君 の 言う 第 2 の 密室 は 破ら れ て い ない

7 人 目 の 移動 する 姿 は ―

衆人 環視 の もと に あった と 推定 できる

それ なら 犯人 は すぐ 分かる と 思う が

( 奉 太郎 ) フッ ( 入 須 ) うん ?

( 奉 太郎 ) 沢木 口 の 言葉 を 借り ま しょ う

“ 別に いい でしょ う ? それ くらい ”

登場 人物 に は 分かりきった こと でも かまわ ない

見 客 が 謎 に 悩み さえ すれ ば それ で いい と 思い ませ ん か ?

だから あの 脚本 に は 探偵 役 が い ない の かも しれ ない

作 中 の やつ ら に は 推理 する 必要 も なく

犯人 は 明らか だ から です

( 入 須 ) おめでとう ( 奉 太郎 ) は っ ?

君 は 本郷 の 謎 を 解 い た よう だ な

まったく 驚く べき 大胆 な 発想 だ が

すべて の 事実 に 一致 する 以上 それ が 正しい こと は 間違い ない

そして ありがとう

これ で 映画 は 完成 する

( 奉 太郎 ) あっ

やはり 私 の 目 に 狂い は なかった よう だ

君 に は 技術 が あった ほか の 誰 に も ない 力 が

あっ いや まっ その …

恐縮 です

どう だ ろ う ?

あの 映画 の タイトル を つけ て み ない か ?

タイトル ?

即興 で いい

君 が 考え て くれ れ ば みんな も 喜ぶ と 思う の だ が

は あ …

そう です ね 内容 に 即 し て …

“ 万 人 の 死角 ” と いう の は どう でしょ う ?

フフッ いい タイトル だ それ に 決めよ う

( 金属 音 )

( 奉 太郎 ) ホームラン

( 女子 生徒 ) おはよう ございます ( 男性 教師 ) おはよう

( 教師 ) ええ 3 年生 の みなさん は …

( 校長 ) 10 月 に は 文化 祭 も あり ます ので …

( 奉 太郎 ) うん ?

やっぱり 誰 も あの 部屋 に 近づけ た と は 思え ない

そう だ な ただ 一 人 お前 を 除け ば だ が

お前 が やった の か !

あんた が やった の ?

( 瀬 之 上 ) なんて こと を !

( 勝田 ) お前 な ん で こんな

( 女子 生徒 ) びっくり し た よ ね

( 杉村 ) おい 待て よ ! ( 勝田 ) 逃げ ん の か !

( 瀬 之 上 ) 観念 し なさい !

( 海 藤 ) まったく 本当 に すごい ラスト だった な

( 奉 太郎 ) リアル 海 藤 だ

( 中城 順 哉 ( じゅん や ) ) よ お ! 聞い た よ

結局 お前 が 考え て くれ た ん だって な

ええ まあ …

いや あ あの オチ は 驚 い た 文句なし だ

は あ …

( 沢 木口 美 崎 ( みさき ) ) や あ ! 名 探偵 君

名 探偵 って …

やって くれる じゃ ん

まあ 7 人 目 が バレ た ところ で

凶暴 化 し て 全員 に 襲いかから なかった の は ―

残念 だ けど ね

は あ …

まっ とにかく あり が と な

それ じゃ !

( 奉 太郎 ) はい

( 沢木 口 ) しっか し 中 城 ( 中城 ) なん だい ?

( 沢木 口 ) 脇 汗 すごい ねえ

( 女子 生徒 ) あの 腕 頑張った かい あった ね

( 羽 場 智博 ( と も ひろ ) ) チッ !

( 奉 太郎 ) どうやら 羽 場 は お 気 に 召さ なかった よう だ

( 里志 ) 奉 太郎 ( 奉 太郎 ) あっ

( 里志 ) 見 た よ ( 奉 太郎 ) どう だった ?

うん 悪く ない

面白かった よ まさか カメラマン と は ね

この 前 の とき に もう こんな こと 考え て た の ?

あの とき は 考え つい て なかった

( 摩耶 花 ) そう ( 奉 太郎 ) あっ ?

( 奉 太郎 ) なん だ ? あまり 驚 い て ない な

まあ こんな もの か

( える ) 折 木 さん

ああ

( える ) 私 … N ( 奉 太郎 ) うん ?

ええ と あと で です

まあ とにかく 上出来 だ よ 奉 太郎

女帝 も 満足 映画 は 完成

この 意外 性 なら 観客 も 楽し ん で くれ そうだ

( 摩耶 花 ) 折 木

ちょっと 聞き たい ん だ けど

なん だ ?

おい おい …

あの 解決 は 折 木 が 出し た の よ ね ?

そう だ が

( 摩耶 花 ) 全部 ? ( 奉 太郎 ) 多分

( 摩耶 花 ) じゃあ あんた は

羽 場 先輩 の 言った こと を どう 考え た の ?

羽 場 の ?

あの …

あの 映画 の 中 に は ―

どこ に も ザイル が 出 て こ なかった わ よ

あっ

♪~

~♪

( 奉 太郎 ) 次回 「 愚者 の エンド ロール 」

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