Bokurano Episode 18
♪~
~♪
( 保 ( た もつ ) ) よう ! ( 山本 ) ご苦労さま です
( 保 ) こちら こそ !
( コモ ) おはよう ございます
( 戸 の 閉まる 音 ) ( コモ の 母親 ) 孝美 ( たか み ) …
お 母さん 顔色 が 悪い
( 古 茂 田 ( こも だ ) ) 実は な 孝美 私 は 今日 で 議員 を 辞職 だ
えっ ? いつ 決め た ん です か ?
( 古 茂 田 ) 昨日 の 遅く だ よ
いろいろ と 経緯 は あった が 不服 は ない
そう … それ で お 母さん
しっかり し なさい 孝美 の ほう が つらい ん だ ぞ
そう ね
( 足音 )
あっ …
( 美 純 ( みす み ) ) おはよう ございます
台所 お 借り し まし た よ ( コモ ) 田中 ( た なか ) さん !
これ は これ は … N こんな こと まで さ せ て しまって
やり ます スミ ちゃん お ナス 漬け た の あった でしょ う ?
取って き て くれる ? ( 家政 婦 ) はい
オッ … いい 匂い だ
ちょうど よかった 保 さん も かけ て ( 古 茂 田 ) どうぞ どうぞ
そう です か ? じゃ 遠慮 なく … N いや 実は 腹 ぺこ で
いつも 警備 ご苦労さま です
いやいや 律 儀 な 警備 員 さん たち と ―
広い お 庭 を 散歩 する の は 気持ち いい もん です よ
( 母親 ) 召し上がって ください
いただき ます ! しっかり 食べ て 今日 も 1 日 頑張り ま しょ う ね
すいません
( 古 茂 田 ) 田中 さん 午後 に なったら 党 本部 へ 入り ます
( 美 純 ) はい ( 古 茂 田 ) その あと 議員 辞職 の 会見
それ が 私 の 公 に コメント できる 最後 の チャンス です
私 の 考え た こと で 古 茂 田 さん を 追い込む 結果 と なって 残念 です
奥さま に も 何て 申し て よい やら …
娘 の ため に 考え て くださった こと です から
いや これ は 私 の 信念 の 問題 だ
ジアース を 巡って は 政府 や 財界 が 陰 で 動 い て いる こと は 明らか だ が
実は それ ら で さえ も ―
ジアース に よって 動かさ れ て いる と いう 気 が し て なら ない
あの 黒い 怪獣 は 建物 や 街 を 壊す だけ じゃ ない
この 地球 に とんでもない 大きな 影響 を 及ぼ そう と して いる
私 は それ を 国民 に 知らせ たい ん です
孝美 お前 に 頼み が ある
何で すか ?
出かける 前 に ピアノ を 弾 い て 聴か せ て くれ ない か ?
♪ ( ピアノ の 演奏 )
保 さ ん ちょっと …
( 美 純 ) この 間 順 ( じゅん ) と 庭 を 歩 い た とき に ―
一緒 に 服 を 買い に 行く 約束 し た の よ
( 保 ) ほう !
( 美 純 ) ほら 可奈 ( かな ) ちゃんと あの 子 ―
寒 そう に し てる じゃ ない ? だ から …
そりゃ いい ! 姐 ( ねえ ) さん に し ちゃ 上出来 だ
でも ここ へ 来る よう に なって 2 人 と は 顔合わせ て ない し …
どんどん 寒く なって くる から
とりあえず 1 人 で 買って き た ん だ けど …
( 保 ) え えっ ?
古 茂 田 さん は あっし が 見 て ます から ―
今日 坊っちゃん 誘って 行って き て ください
そんな わけ に は …
ねえ これ どう 思う ?
おお こりゃ 暖 ( あった ) かそ う だ
可奈 ちゃん の は なんとなく 分かる ん だ けど ―
男の子 の はね …
そう だ なぁ 坊っちゃん 着た きり すずめ だ から
マフラー より ニット か ジャケット の ほう が ―
よかった かも しれ や せ ん ( 美 純 ) サイズ 分か ん なかった の よ
一緒 に 連れ て か ねえ から
これ おかしい ?
おかし か ねえ です よ 上等 だ
じゃ これ あの 子 たち に 持っていって くれ ない ?
俺 が ? そりゃ おかしい でしょ う !
えっ ? これ おかしい ? ( 保 ) じゃ なく て
姐 さん が ! もう 勘弁 し て ください よ ~ !
( 美 純 ) う ~ ん … N ( 演奏 の 止まる 音 )
( 美 純 ) あっ …
( 古 茂 田 ) その こと な ん だ が 吉川 ( よし か わ ) さん
糸口 は つかめ てる ん です か ?
( 吉川 ) ええ …
前回 息子 が ハッキング し た 情報 で かなり の こと が
あと 1 歩 です から
( 吉川 ) お嬢さん を こちら に 連れ て き て いた だい て ―
ハッキング チップ を …
今日 は これ から 議員 辞職 の 会見 を
ジアース に つい て 知り 得 た こと を 国民 に 知らせ ます
危険 です 古 茂 田 さん
そんな こと を すれ ば 私 の 研究 が 続け られ なく なる 可能 性 も …
吉川 さん ! あなた ホント に ―
子供 たち の こと を 考え て くれ て いる ん です か ?
こんな こと し て られ ない
保 さ ん 古 茂 田 さん を しっかり 頼む わ ね
( 保 ) ああ …
ちょっと 姐 さん これ は 持って って
あっ … 桂木 ( かつらぎ ) さん
( 美 純 ) 今日 どうして ここ に ?
( 桂木 ) 吉川 教授 の 報告 を 聞き に 来 た ん です
( 美 純 ) 私 も 一緒 に 聞か せ て いた だい て いい です か ?
( 桂木 ) 必要 な 情報 は あと で お 話し し ます
あっ …
古 茂 田 議員 を 巡る 一 連 の 動き
まさか 桂木 さん の 企て で は ない です よ ね ?
もちろん 違う 政府 に あんな こと は でき ない
では 誰 が ?
多く の さまざま な 思惑 が 働 い た 結果 です
我々 に も 止めよ う が ない
そんな … N 国 の トップ と して 無責任 です
無責任 な の は どちら かな ?
あっ …
全て は あなた の 動き に 端 を 発 し て いる
そう か あなた は 責任 を 感じ て ここ に 来 られ た
ンッ …
( 桂木 ) もちろん 全て が あなた の せい と いう わけ じゃ ない
これ 以上 の 目立つ 動き を やめ さえ すれ ば まだ 間に合う
古 茂 田 さん は 今日 の 会見 で “ 国民 に ジアース の 秘密 を 話す ” と
それ は … N 取り返し の つか ない こと に なる
ハッ …
( 古 茂 田 ) 私 は 本日 国会 を 不用意 に 騒がせ た 責任 を 取り ―
辞職 いたし ます
私 の 最後 の 仕事 は 国民 の 皆さま に 真実 を お 伝え する こと です
“ ジアース の 戦い ” それ は ―
枝分かれ し た 地球 の 存在 を 淘汰 ( とうた ) する ため の もの です
ジアース が 敗北 すれ ば この 地球 は 消滅 し ます
( ざわめき )
( 古 茂 田 ) ジアース に 捕らわれ て いる 子供 たち が ―
自ら ジアース を 操り この 地球 を 守 ろ う と 戦って いる こと も ―
私 は じかに 確認 いたし まし た
( 古 茂 田 ) 政府 は 早い 段階 で ―
その 子供 たち に 接触 調査 を 始め まし た
もちろん 目的 は ―
ジアース に よる 被害 に 対策 を 講じる ため です
しかし 調査 が 進む に つれ て ―
その 未知 の テクノロジー が 計り知れない 力 を 持つ こと に 気づき
( 古 茂 田 ) それ を 欲しがる 私企業 と の 駆け引き に 追わ れ ―
対策 は 遅れ て い ます
朝 メシ しっかり 食 っと い て 良かった な
ジアース に つい て 私 が 皆さん に 知らせよ う と 思った の は
ひとえに それ が ―
政府 や 一部 の 財界 の 問題 で は ない と 思う から で あり ます
何 か 目 に 見え ない もっと 大きな 力 が 陰 で 働 い て い ます
この 地球 上 の 奥深く に 眠って い た 何 か が ―
あの ジアース に よって 呼び覚まさ れ て しまった
私 に は そう 思え て なり ませ ん
今後 国民 が そうした 巨大 な 力 に ―
のみ込ま れ て しまわ ない こと を 願い ます
敵 と 戦い 相手 を 淘汰 する 力 だけ で 地球 は 救え ませ ん
今後 は 広く 国民 が その こと を 理解 し て くださる と 信じ て …
( 関 ( せき ) ) なに ? ( 記者 ) どう し た ん だ ?
( ボディー ガード ) こら ! ( ボディー ガード ) 何 やって る !
( ボディー ガード ) 捕まえろ !
( 司会 ) 記者 会見 は 終了 です !
議員 早く 出 て ください
下 で 保 さん が 待って い ます ( 古 茂 田 ) うむ …
( 関 ) 国防 軍 の 関 と 申し ます
( 古 茂 田 ) 若い が 田中 さん の お 仲間 です か ?
( 関 ) はい
( 関 ) よし 先 に 行って くれ
先生 お 帰り は こっち の 車 に なり ます
( 記者 ) オッ ! 出 て き た ぞ !
( 記者 ) 古 茂 田 議員 ! 古 茂 田 議員 !
それ じゃ 行き ます よ
おう やって くれ !
榊原 ( さかき ばら ) さん ( 保 ) うん ?
敵 さん も プロ だ ね
しっかり つかまって い て ください
( 古 茂 田 ) うむ …
( ハンドル を 切る 音 )
振り切れ そう かい ? ( 関 ) 任せ て ください
関 さん ムリ は し ない で ください
ここ で 追っ手 を まい た ところ で ヤツ ら が 諦める と も 思え ない
そりゃ そう です が 状況 が 変わる かも しれ ませ ん
目立た ない ホテル を 取って あり ます から そこ へ
たとえ 私 が 逃げ られ た と して も 孝美 は 逃げ られ ませ ん
あれ に 呼ば れる の も それほど 先 で は ない でしょ う
私 の わがまま です
まっすぐ 家 ( うち ) に 向かって もらえ ます か ?
そりゃ 潔 すぎる って もん じゃ ない か な
娘 の 顔 を 最後 に ひと目 見 られ れ ば 思い残す こと は あり ませ ん
コモ ちゃん は かわいい です から ね
先生 …
あの 律 儀 者 ( もん ) の 警備 員 さん たち が い なく な っち まっ て た
こりゃ いつ 襲わ れ て も 不思議 は ない です よ
そう です か …
我々 が ここ に 戻って き た こと を 連中 が 確認 する のに 10 分
いや 5 分 か
連れ て き ます
♪ ( ピアノ の 演奏 )
( 母親 ) あっ …
お 父さん ( 母親 ) あなた
警備 さん が い なく なって しまい まし た
分かって いる お前 たち 保 さん と すぐ 逃げ なさい
えっ ?
私 は 先生 に お供 し ます
犬死に する だけ です それ より 妻 と 娘 を
何 な の ? 何 を 言って る の ? ワケ の 分から ない 話 は やめ て !
奥さん 急が なきゃ なり ませ ん !
( 母親 ) 私 も 夫 と 一緒 に 残り ます
しっかり しろ ! 孝美 と 最後 まで 一緒 に い て やる ん だ
( 母親 ) そんな … N ( コモ ) お 母さん 一緒 に 来 て
私 は ジアース の パイロット だ から 行か なきゃ なら ない から
それ で いい
( 泣き声 )
( 関 ) あっ !
保 さ ん あれ ! ( 保 ) うん ?
田中 さん !
今 行ったら 危ない ! ( 保 ) 俺 が 行く !
( ブレーキ 音 )
( 保 ) 姐 さん !
( ピアノ の 音 )
( 銃声 )
( 銃声 )
( 美 純 ) 古 茂 田 議員 ! ( 銃声 )
( 銃声 ) アッ …
( 銃声 )
( 銃声 )
( 銃声 )
あっ … N ( 銃声 )
ウッ …
( 銃 を 蹴る 音 )
( うめき声 )
( 銃 を 構える 音 )
( 銃声 )
姐 さん !
ハッ … N 姐 さん ! 姐 さん 死 ん じゃ ダメ だ
ンッ … N ( 美 純 ) ウッ …
( せきこみ )
ああ … 良かった ぁ
姐 さん しぶとい や さすが 若 の 女 だ
( 保 ) 痛む でしょ う けど ちょっと 辛抱 し て ください よ
傷 は 浅い です
なぁ に この 手 の 傷 に 強い 医者 を 俺 は いくら でも 知って ます から ね
寒い … N ( 保 ) ええ ええ
近ごろ 寒く なって き まし た から ね
さあ 乗って ください よ
( 美 純 ) アッ … アア …
( 保 ) うん ?
そう か 寒く なった から 早く 坊っちゃん に 渡し たい ん です ね
ちょっと 待って ください よ
( 美 純 ) ハァ ハァ …
はい ( 払いのける 音 )
えっ ? うん ?
これ です か ?
順に 渡し て
こんな 物 ( もん ) …
( 美 純 ) 生き て
生き抜 い て … と
( 泣き声 )
( アナウンサー ) 本日 午後 ―
古 茂 田 孝一 元 衆院 議員 が ―
死亡 し まし た
死因 は 拳銃 に よる 頭部 へ の 損傷 で ―
外部 から の 侵入 の 形跡 が ない こと と ―
古 茂 田 氏 が 拳銃 を 所持 し て い た と の 家族 の 証言 から ―
警察 は 自殺 と 断定 し まし た
国防 海軍 1 等 空 尉 田中 美 純 さん 31 歳 が ―
世田谷 ( せた が や ) 区 にて 自家 用 車 を 運転 中 路肩 の 電柱 に 追突 し 亡くなり まし た
( 3 人 ) あっ …
( 機械 音 )
( コエムシ ) おい !
人数 減 っち まっ て ん だ から な ひとりひとり 声 出し て い こ う ぜ !
古 茂 田 も いろいろ あって たまって ん だ ろ う ?
思いっきり 暴れ て いい ぜ ! よそ の 地球 だ し な
焦ら なく て いい よ
大丈夫 です
( 落下 音 )
( カンジ ) ウワッ !
( マチ ) なに ? ( 関 ) まさか !
( カンジ ) 落とし穴 か ?
こんな 原始 的 な 方法 で 来る なんて
( コエムシ ) お前 ら に は ちょうど いい 正に 猿知恵 だ な
今度 は 何 だ ?
( 溶ける 音 )
( コエムシ ) 強 酸 の 液 か
なに ? ( コエムシ ) ヒヒヒッ …
溶かさ れ ち まう ぜ どう する ? 古 茂 田
ンッ …
( 押さえつける 音 ) ( カンジ ) くそ … 足 蹴 か よ
( ウシロ ) 大体 誰 が 掘った ん だ ? こんな 穴
( マチ ) この 地球 の 人 たち が 掘った の か な ?
きっと そう よ
この 地球 の 人 たち から し たら 私 たち は 忌まわしい 存在 よ
ここ の 地球 の ヤツ ら は 少なくとも ―
あいつ を 勝た せよ う と して この 穴 を 掘った
それ に 比べ て 俺 たち は ―
コモ の 親父 ( おやじ ) さん や 田中 さん を 殺さ れ ち まった
寂しい もん だ な
いえ 寂しく なんか あり ませ ん
( カンジ たち ) えっ ?
( コモ ) 父 が 感じ た 孤独 父 が 感じ た 悔し さ に 比べ たら ―
穴 に 落とさ れる ぐらい 何とも あり ませ ん
( 発射 音 )
どんなに 裏切ら れ て も 父 は 自分 の 地球 を 愛 し た
私 も 父 の よう に 戦い ます !
( 突き刺す 音 )
( 記者 ) 長谷川 ( は せ がわ ) さん 財界 の リーダー と して
古 茂 田 発言 に 反論 は あり ませ ん か ?
( 長谷川 ) お 亡くなり に なった 古 茂 田 議員 は 大変 気の毒 で し た
しかし 私 は 政府 の ジアース 対策 を 支持 し ます
( 長谷川 ) 政府 が 手段 を 選ば ず 最善 を 尽くす の は 当然 の こと です
それ が たとえ 違法 な 手段 で あって も です
( 記者 ) 実際 たくさん の 被害 が 出 て ます よ
ジアース の テクノロジー が 解明 さ れ 生かさ れ て いけ ば ―
これ まで の 犠牲 も 報われる と 考え ます
( コエムシ ) え ~ っと どう す っか なぁ
また 頭 数 が 足り なく な っち まっ た
まだ チビ だ が 可奈 を 使う しか ねえ か
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~♪
( 保 ) 俺 が して やれ る こと なんて 何も ねえ
ただ 若 と 姐 さん の 生き ざま を 話し て 聞か せる だけ さ
次回 「 ぼくら の 」 “ 母 ”