Kobato . Episode 10
( 遠く から 園児 たち の 歌声 )
( 園児 たち ) ・ 「 お 空 の 下 で 」
・ 「 川 の 川 の ふわふわ の 草 を 」
( こば と ) ・ 「 かくれんぼ しよ う ひまわり 畑 」
・ 「 飛ば そ う 飛ば そ う まるい シャン ボン 玉 」
・~ ( オープニング ・ テーマ )
・ 「 どう すれ ば いい ん だ っけ 」
・ 「 あたりまえ の こと って いつも 難しい な 」
・ 「 嬉しい とき 笑って 」
・ 「 好き な とき に 歌い たい だけ な のに 」
・ 「 いつか 願い は 叶う と 」
・ 「 でも いつ かって どれ くらい ? 」
・ 「 待ち きれ ない よ 」
・ 「 123 ! の 合図 で 両手 広げ て 」
・ 「 全身 に ひかり を 集め て 」
・ 「 どこ に ある の 教え て 私 に できる こと 」
・ 「 めいっぱい 傷 つい て せい いっぱい 走って 」
・ 「 何 十 回 転 ん で 泣 い て 」
・ 「 それ でも また あきれる くらい 」
・ 「 明日 を 信じ てる 」
・~
・ 「 白い 白い 」
・ 「 雲 を 追いかけ て 」
( こば と ) よい しょ 。 ハ ~ 。
・ 「 走 ろ う 走 ろ う 」
( いおり ょぎ ) この クソ あ ち ~ の に 朝っぱら から 元気 だ な !
何 だ その 歌 ? 保育 園 の 皆さん に 習った ん です 。
楽しい 歌 です よ ね 。
・ 「 お 山 の 上 で 」
き ゃ ~ !
・ チッ !
あれ ?
ふ ぬう ぉ りゃ あ ~ ぬ ぬ ぬ ぬ … 。
( 2 人 ) わ ~ お ~ !
( 衝突 音 )
びっくり し まし た 。
落ち ちゃ う か と 思い まし た 。 ・ うる せ え ん だ よ !
おはよう ございます !
( 藤本 ) 日曜 の 朝っぱら から 何 やって ん だ ?
お … お 布団 干し です ! とても 良い お 天気 だった ので 。
まったく 。 大騒ぎ し なきゃ 何も 出来 ねえ の か ?
ムッ 。 意地悪 です 。
ど ば と ~ 。
いおり ょぎ さん ! 大丈夫 です か ?
大丈夫 です か … ? じゃ ね ~ !
オレ は こっち じゃ ぬいぐるみ ! 無理 さ せ ん じゃ ねえ よ !
すみません 。
・ いって き ます 。 えっ ?
( 千 歳 ) いって らっしゃい 。 気 を つけ て ね 。 はい 。
千歳 さん が 見送って いる の は 藤本 さん です よ ね 。
どう 見 て も そう だ ろ う 。
不思議 です 。 何 が ?
今 隣 の 部屋 に い た 藤本 さん が もう お出かけ し て い ます 。
忙しい ヤツ だ よ な ~ 。
はっ ! もし かして … 。 あん ?
藤本 さん は 2 人 いる の でしょ う か ?
ん な サスペンス の 展開 ある わけ ねぇ だ ろ う ~ !
・ き ゃ ~ !
あら ?
こば と さ ん ! 何 の 音 ?
何でもない です ! ゴホツ ゴホツ … アハハ ハハ !
どこ 行く ん だ ? よもぎ 保育 園 です 。
今日 は 休み だ ろ う ? いい お 天気 な の で お 布団 を 干し に 。
おい こば と 。 分かって ん の か ?
何 を でしょ う ?
お前 が ここ に 来 た 目的 は ?
ビン いっぱい に コンペイ 糖 を 集める 事 です 。
分かって ん なら よ せっかく の 日曜日 →
もっと 他 に やる 事 ある ん じゃ ねえ の か ?
でも … 。
・~
今 は 少し でも よもぎ 保育 園 の お 役 に 立ち たい ん です 。
回想 ( 瑞祥 ) 報告 し ます ! よもぎ 保育 園 です が →
前 の 園長 が だまさ れ て 金 を 借り させ られ た そう です 。
前 の 園長 ?
沖 浦 清 花 の 父親 で 2 年 前 に 亡くなった と か 。
だまし た の は かなり ヤバ い ヤツ ら で し て →
しかも どうやら 沖 浦 清 花 の 身内 が 絡 ん で いる そう です 。
( セミ の 声 )
( 電卓 を たたく 音 )
( ため息 )
( 開く 音 )
清 花 先生 。
( 清 花 ) こば と ちゃん ?
どう し た の ? 今日 お 休み よ 。
はい ! みなさん の お 布団 干し に 来 まし た 。
お 布団 ?
は いっ ! とって も いい お 天気 です から 。
( セミ の 声 )
( 清 花 ) ホント いい お 天気 。
全然 気 が つか なかった 。
そう ね 。 一緒 に お 布団 干し ま しょ う 。
は いっ !
( 清 花 ) 千 歳 が 喜 ん で た わ 。 こば と ちゃん み たい な いい 子 に →
お 部屋 入って もらって よかった って … 。
私 こそ 千 歳 さん や 千 帆 ちゃん 千 世 ちゃん と 一緒 で 楽しい です 。
隣 の 藤本 君 は ? あ … 。
なに か 意地悪 さ れ た の ?
藤本 さん は 意地悪 だったり でも そう じゃ ない 時 も あったり →
よく 分かり ませ ん 。 どういう 人 な ん でしょ う ?
藤本 君 は ああ 見え て 優しい の よ 。
小さい 頃 から そう だった 。
小さい 藤本 さん ? 想像 でき ませ ん 。
見 て みる ? えっ !
( 鼻歌 ) ( 開く 音 )
お 待ち どう さま 。 あった わ 。
わ ~ 小さい です !
これ 藤本 さん です か ? そう 。
藤本 君 が 初めて ここ に 来 た 日 に 撮った 写真 よ 。
藤本 さん は よもぎ 保育 園 の 園児 さん だった ん です か ?
そう じゃ ない の 。 は あ ?
藤本 君 は ね 孤児 だった の よ 。
こ じ ? 「 こ じ 」 って 何 です か ?
お 父さん も お 母さん も 家族 が い ない 子供 の 事 よ 。
えっ !
最後 まで 面倒 見る 気 が ない なら 手 を 出す な 。
自己 満足 の ため に 半端 に かまう だけ なら →
捨て た ヤツ と 同罪 だ 。
だから … 。 あんな 事 言った の か 。
こば と ちゃん … ? 教え て 下さい !
小さい 藤本 さん の 事 もっと 知り たい です !
分かった わ 。 もう 14 年 前 に なる かしら … 。 →
私 の 父 が ね 藤本 君 を 引き取った の 。
回想 ( 清 花 の 父 ) ただいま 清 花 。 →
この 子 が この 間 話 し た 藤本 清和 君 だ 。
清和 君 。 これ が 娘 の 清 花 。
清 花 です 。 よろしく ね 清和 君 。
あっ 。 あ … 。
そう だ 写真 ! 記念 写真 撮 ろ う 。
今 カメラ 取って くる から 。 カメラ カメラ 。
いく ぞ ~ 。
よもぎ 保育 園 の … ギ ~ 。
( シャッター 音 )
( 清 花 ) その 日 から 藤本 君 は ここ で 暮らす 事 に なった の 。
藤本 さん 怒って る みたい です 。 そう ね 。
ここ に 来 た ばかり の 頃 は ずっと こんな 顔 し て た 。
誰 と も 口 利か なかった し 。 清 花 先生 と も です か ?
そう ずっと 一 人 で … 。
( 清 花 ) < 子供 たち に も 紹介 し て み た の よ 。 →
みんな 最初 は 興味 津 々 だった ん だ けど →
全く 相手 に し て くれ ない から その うち 誰 も 近づか なく なって >
( 清 花 ) < 学校 でも 友達 が い なかった みたい 。 →
藤本 君 自身 が 誰 も 寄せつけ ない 感じ だった から →
仕方ない の かも しれ ない ん だ けど >
お 帰り なさい !
( 園児 1 ) ただいま って 言わ ない と いけない ん だ ぞ !
( 園児 2 ) 清和 君 嫌い 。 ( 園児 3 ) 僕 も 。
( 園児 4 ) 清 花 ちゃん バイバイ !
バイバイ 。 また 明日 ね !
あっ ?
( 開く 音 )
清和 君 オルガン 好き な の ?
ふん 。
清和 君 ?
・~
・ ( 園児 4 ) 清 花 ちゃん !
バイバイ ! また 明日 ね !
・ ( 園児 たち の はしゃぐ 声 )
・~
藤本 さん … 。
・~
・~
・~
( キャン ギャル 1 ) ビール 冷え て ます !
( キャン ギャル 2 ) 無料 で 差し上げ て ます 。
( 男 ) 1 つ もらえ る ? どうぞ !
( キャン ギャル ) ビール いかが です か ? ただいま キャン ペン 中 で ~ す !
( 琥珀 ) あの … N これ 頂ける ん です か ?
あ … はい 。 新 製品 です 。 お 試し 下さい 。
ありがとう ござい ます ! 一郎 さん きっと 喜び ます 。
今日 み たい な 夏 の お 天気 が いい 日 に ね … 。
回想 ( 園児 1 ) 次 僕 の 番 だ よ ! ( 園児 4 ) 違う 私 の 番 だ よ !
( 園児 3 ) さっき やった じゃ ん ! ( 清 花 ) ケンカ し ない で 順番 ね !
( 園児 たち ) は ~ い !
( 園児 5 ) もう すぐ 咲く かな ?
みんな が 一生懸命 お 世話 し た から きっと きれい に 咲 くわ よ 。
ホント に ? ホント よ !
( 園児 たち ) やった ~ ! お 後片づけ し て から 遊 ぼ う ね 。
( 園児 たち ) は ~ い !
あっ … 。
・~
お 帰り なさい 。
( 園児 6 ) き ゃっ !
とも ちゃん 大丈夫 ?
ボール が 飛 ん で き た の 。 とも ちゃん びっくり し て 転 ん だ の 。
( 泣き声 )
どこ か 痛く し た ? 大丈夫 ?
( 男子 1 ) イテッ 。
な に 押し て ん だ よ 。 ( 男子 2 ) わり ぃ わり ぃ 。
本当 に 落ちる と は 思わ なかった 。
ふざけ ん な よ ! ドロドロ じゃ ん 。
( 男子 2 ) い ~ から 早く ボール 捜せ よ ! お前 が パス ミス し た ん だ から な 。
分かって る よ 。 くそ っ 落ち ねえ よ 。 →
なんで ここ こんなに ぬれ てん だ ?
あなた たち 何 やって る の
え ~ と ボール が 入っちゃ っ て … 。
危ない じゃ ない ! この 子 に 当たる ところ だった の よ !
当たって ない ん だ ろ う ? な に 怒って ん だ よ !
花壇 から も 早く 出 て ! は あ ?
ここ の ひまわり は 皆 で 植え て 大事 に 大事 に 育て て き た の 。 →
もう すぐ 咲く って 皆 楽しみ に し て い た のに !
あっ … 。
( 園児 たち ) あ … 。
はい ボール 。
この 子 に も 皆 に も 謝って 出 て って !
・~
悪かった よ 。 ごめん な 。
お前 の トラップ が デカ い ん だ よ 。 じゃあ あんな 所 に 出す な よ 。
・~
清 花 ちゃん 。 →
ひまわり さん が !
大丈夫 よ 。 ちょっと ケガ し ただ けだもの 。
こう やって 支え て あげて →
後 は お 水 を 毎日 あげて れ ば きっと 咲 くわ よ 。
( 園児 たち ) ホント ~ ? うん 。
・ ( オルガン の 音 )
・~ ( 「 ひまわり の 唄 」 )
・~
( 園児 たち ) ・ 「 白い 白い 」
・ 「 雲 を 追いかけ て 」
・ 「 走 ろ う 走 ろ う 友達 と 一緒 に 」
・ 「 お 山 の 上 は 何でも 見える 」
・ 「 探 そ う 探 そ う 新しい 不思議 」
藤本 君 が バイト を 幾 つ も 掛け持ち し てる の は 知って る ?
はい 。
ピザ の 宅配 に 自転車 便 新聞 配達 他 に も いろいろ やって る の 。
そんなに です か ? ええ 。
保育 園 の 借金 を 減ら そ う と 頑張って くれ てる の よ 。
保育 園 の ため に ?
そう 。 それ に … N 弁護 士 に なる って 。 →
毎日 遅く まで 勉強 し てる みたい 。
体 壊さ ない か 心配 だ わ 。
( 自転車 の ブレーキ 音 )
ふ ふん 。 ふか ふか で いい 匂い です ~ 。
フフフ 。 お ひ さま の 匂い ね 。 お ひ さま です か ?
そう 。 お 布団 を 干す と お ひ さま の 匂い が する の 。
なぁ ん て ! 私 も 父 に 聞い た ん だ けど ね 。
あ ~ 。 明日 は 皆さん お ひ さま と 一緒 に お 昼寝 です ね 。
フフフ 。 そう ね 。
なに か おかしかった です か ? そんな 事 ない わ ステキ よ ね 。
は いっ 。 明日 が 楽しみ です ~ 。 取り込 ん じゃ い ま しょ う 。
は いっ ! き ゃ ~ !
今日 は ありがとう 。 気 を つけ て 帰って ね 。
はい また 明日 。
お ひ さま か … 。 フフフ 。
あっ !
( 園児 5 ) 清和 だ ! ( 園児 4 ) お 帰り なさい !
また オルガン 弾 い て 。 うん 弾 い て 弾 い て !
清和 だ ! ホント だ !
お 帰 ん なさい ~ !
お 帰り なさい 。
た … 。
ただいま 。
( 園児 3 ) 清和 オルガン オルガン ! ( 園児 4 ) 早く 早く !
・~ ( 「 ひまわり の 唄 」 )
( 園児 たち ) ・ 「 赤い 赤い 」
・ 「 夕 焼 が 見える 」
・ 「 歩 こ う 歩 こ う 」
・ 「 てくてく 歩 こ う 」
・ 「 明日 晴れ たら 遊び に 来 よ う 」
( 清 花 ) ・ 「 帰 ろ う 帰 ろ う 」
・ 「 お うち は そこ だ よ 」
ほら 見ろ ! 全然 増え て ねえ じゃ ない か 。
でも でも お 布団 干し たかった ん です 。
保育 園 の お 役 に 立ち たかった ん です 。
俺 まで 干し や がって すみません 。
こば と さ ん ? いおり ょぎ さん ? は あ ?
やっぱり そう で し た 。
ちょうど 良かった 。 これ 持って い こ う か と … 。
い … いい の か よ ?
一郎 さん の 分 は ちゃんと 冷蔵 庫 に あり ます から 。
遠慮 なく 。 よかった です ね 。
よ ~ し 一気に いく か ! いや ちょっと 待て 。
ここ は ぐっと 我慢 し て 寝る 前 の 楽しみ に と っと く 事 に 。
琥珀 さん は いつも きちんと お 庭 の 木々 に →
水 やり を さ れ て い て 偉い です 。
( 琥珀 ) 一郎 さん の ため に 出来る 事 は これ ぐらい しか ない ん です 。
でも 少し でも お 役 に 立てる 事 が とても うれしい ん です 。
私 も よもぎ 保育 園 の お 役 に 立てる と 大変 うれしい です 。
はい ! 大切 な 人 の 役 に 立てる の は とても うれしい 事 です 。
大切 な 人 … ?
いい ~ !
藤本 さん は よもぎ 保育 園 を とても 大切 に 思って る ん です ね 。
だ ろ う な 。 その ため に バイト 幾 つ も 掛け持ち し てる ぐらい だ から な 。
一緒 です … 。
私 も … 。 え ?
私 も よもぎ 保育 園 が とても 大切 です 。
頑張って 清 花 先生 や 皆さん の お 役 に 立ち たい です !
あ … 。
こば と 頑張り ま ~ す !
なんか また 間違った 方向 に 向かい そう だ な 。
( ため息 )
( 「 ひまわり の 唄 」 の 鼻歌 )
・~
・ ( 千 歳 ) お 帰り なさい 。 こば と さ ん 。
( 千 帆 千 世 ) お 帰り な さ ~ い ! ただいま です 。
藤本 さん ! ちっちゃ い 藤本 さん かわいかった です !
は あ ?
ちっちゃ い 時 は オルガン に 足 ツンツン で 一生懸命 だった ん です よ ね ?
な っ なんで そんな 事 知って る ん だ よ ?
今日 清 花 先生 に 写真 を 見せ て 頂 い て … 。
私 も 見 たい ! 私 も !
( 千 歳 ) 私 も 見 たい わ ちっちゃ い 清和 君 。
千歳 さん まで ! かわいい のに ムッ スリ し てる ん です 。
それ 以上 言う な ! ( 千 帆 千 世 ) 聞き たい !
え ~ と どう し ま しょ う ?
( 千 歳 ) 後 で 清和 君 の い ない 所 で 。 だ ~ っ !
・ 「 人 は み な 飛 ん で み たい の に 」
・ 「 重力 に 騙さ れ てる ん だ 」
・ 「 誰 も ほんとう は 飛べ る ん だ よ 」
・ 「 あの コ が あんなに 哀し そう な の は 」
・ 「 自分 の 影 を どこ か に 忘れ てき ちゃ った から かも 」
・ 「 それ なら 」
・ 「 アリガトウ 、 って 君 に 言え たら 」
・ 「 アリガトウ 、 って 君 が 笑え ば 」
・ 「 行ったり 来たり うれしく なる 」
・ 「 君 が シアワセ に なる 」
・ 「 心配 なんて いら ない よ いっしょ に いる から 」
・ 「 うれしく って も 涙 が でる なんて 不思議 だ 」