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シュタインズ・ゲート ゼロ, シュタインズ・ゲート ゼロ (19)

シュタインズ ・ ゲート ゼロ (19)

( アナウンサー ) え ~ 引き続き ―

都 内 で 相次いで 発生 して いる ―

テロ 攻撃 に 関する ニュース を ―

お 伝え して い ます

( リポーター ) まるで 戦争 の ような 状態 です

既に 駅前 や 中央 通り は 閉鎖 さ れて い ます

( アナウンサー ) 現在 も 戦闘 は 続いて いる のでしょう か ?

( リポーター ) 詳細 は 不明です が ―

現在 も テロリスト は 付近 に 潜伏 中 と の 情報 も 入って おり ―

政府 は 23 区 全域 に 対して ―

安全 が 確保 さ れる まで 屋内 待機 を 呼びかけて い ます

♪~

~♪

( アナウンサー ) 東京 都 災害 対策 本部 は 引き続き 厳重な 警 …

( 真 帆 ( ま ほ )) 現実 な の よ ね ? これ

( 岡部 ( お かべ )) ああ

( ダル ) 鈴 羽 ( すず は ) と まゆ 氏 は …

( 真 帆 ) 過去 に 飛べた 可能 性 は ない の ?

タイム マシン は もう 起動 して いた んでしょ ?

( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん も 見 ただ ろ

( 岡部 ) タイムリープマシン は ホントに 完成 して ない の か ?

( 真 帆 ) 残念だ けど …

( 岡部 ) 今 なら まだ 間に合う

( 岡部 ) すぐに 取りかかって くれ !

タイムリープマシン で 飛べる の は 48 時間 まで だ

つまり 2 日 後 に は ここ より 前 に は もう …

( 真 帆 ) どう やって !?

できる なら とっくに やって る

牧 瀬 ( まき せ ) 紅 莉栖 ( くり す ) に は できた けど 私 に は でき ない

牧 瀬 紅 莉栖 に は 分かった けど 私 に は 分から ない

それ が 事実 よ

こんな 事態 に なって も 結局 ―

私 は …

諦める な ! これ は …

( ダル ) いいかげんに しろ よ !

( 岡部 ) ダル …

( ダル ) 真 帆 たん は すごく 頑張って た

鈴 羽 が 未来 を 変え た がって いる こと を 知って ―

何とか しよう と !

それ を 反対 した の は オカリン だ ろ

なのに 今 は “ 諦める な ” だって ?

だったら 最初 から そう 言えよ

そう すれば まゆ 氏 だって 鈴 羽 だって …

( 真 帆 ) 待って

冷静に なって

今 は 3 人 と も こんな こと して る 場合 じゃ ない

岡部 さん

紅 莉栖 が タイムリープマシン を 作った とき の 状況 を ―

覚えて いる 範囲 で 教えて

何 が 必要な の か どう やって 記憶 データ を 送った の か

比 屋 定 さん …

( 真 帆 ) 正直 あなた に この 質問 だけ は し たく なかった

自分 で 何とか し たかった

けど …

もう そんな こと を 言って る 場合 じゃ ない

( 岡部 ) SERN ( セルン ) に ハッキング だ

SERN ?

( 岡部 ) ああ SERN に ハッキング して ―

LHC で マイクロブラックホール を 作り ―

記憶 データ を 36 バイト まで 圧縮 する

( ダル ) マジ ?

( 真 帆 ) 確かに それ なら 可能 性 は …

でも 簡単に 言う けど そんな こと …

ダル なら できる はずだ

( 真 帆 ) できる ?

まあ 僕 は スーパーハッカー だ から ね

けど さ あの レンジ も 動作 が 不安定な こと が あって さ

42 型 ブラウン管

それ が 点灯 して いる とき に 電話 レンジ ( 仮 ) は 機能 を 発揮 する

何で ブラウン管 が ?

ハッ … も しか して 電子 銃 ?

それ が 紅 莉栖 と 俺 たち が 見つけ出した 解 だ

岡部 さん ?

( 岡部 ) 確かめて おき たい こと が ある

何 か あったら すぐに 連絡 して くれ

どうやら 電波 障害 も 収まった ようだ しな

どこ に 行く んだ ろ ?

どこ に 行く んだ ろ ?

( ドア の 開閉 音 )

( ドア の 開閉 音 )

( ドア の 開閉 音 )

詮索 して いる 時間 は ない わ

人手 も 必要 ね

( ダル ) うん

( 天王 寺 ( てんのう じ )) おい

( 天王 寺 ) こりゃ どういう こと だ ?

お め え 前 に アメリカ だ ロシア だ 言って たよ な

何 が 起きて いる ?

( 岡部 ) 既に 全て が 手遅れです

だから ―

こう なる 前 に 手 を 打ち ます

あ … おい

( 綯 ( なえ )) どうした の ? お 父さん

( 天王 寺 ) 綯 …

いや …

( 岡部 の 荒い 息 )

( 岡部 ) 第 3 次 世界 大戦 …

鈴 羽 から 聞いた その 事実 を ―

信じて い なかった わけじゃ ない

ただ あまりに も 今 と かけ離れ すぎて いて ―

実感 を 持て なかった

だが それ は …

( 兵士 ) 民間 人 の 死者 負傷 者 と も 見当たり ませ ん

( キーボード を 打つ 音 )

( キーボード を 打つ 音 )

( ダル ) う う …

( キーボード を 打つ 音 )

( キーボード を 打つ 音 )

( 真 帆 ) どう ? ( ダル ) あと 少し いや …

少し だ と 思う けど …

( る か ) 何 して る んです ?

( フェイリス ) フェイリス に も よく 分か ん ない けど ―

仲間 が 頑張って る とき に は 差し入れ ニャ

あ はい ( ドア の 開く 音 )

( る か ) 岡部 さん ( フェイリス ) オカリンニャ !

来て いた の か

アキバ の 一大事 に ―

黙って 見て いる わけに は いか ない ニャ

モエニャン に も 動き が ない か 監視 して もらって る ニャ

( ま ゆり ) 何 か あの ラボ に は ―

もっと たくさんの 人 が いて にぎやかで 楽しくて …

( ダル ) おし !

突破 した お

( 真 帆 ) ホント ?

まだ ハッキング できた わけじゃ ない けど ―

このまま なら 朝 まで に は …

そう

で どこ に 行って た の ?

( 岡部 ) ラジ 館 だ

鈴 羽 と まゆ り の 死体 は 見つかって い なかった

どういう こと ?

少なくとも 死 は 確定 さ れた もの で は ない …

と いう こと だ

そう

何 か 問題 が あった の か ?

( 真 帆 ) いえ

このまま ハッキング が できれば ―

タイムリープマシン は 完成 する

( 岡部 ) そう か

( 真 帆 ) でも 完成 して も ―

誰 か が 試す こと で しか 実証 は でき ない

( 岡部 ) ああ 紅 莉栖 が 完成 さ せた とき も そう だった

使う の に 躊躇 ( ちゅうちょ ) して いた

実際 は 理論 どおり うまく いった が な

( 真 帆 ) それ は 紅 莉栖 だ から よ

私 は …

自分 の 作った もの に 自信 が 持て ない の か ?

( 真 帆 ) 当たり前でしょ

なぜ だ ?

私 は 紅 莉栖 じゃ ない

モーツァルト で は ない の

( 岡部 )“ 最期 に 最も 尊敬 する 人 に 伝えて ほしい ”

“ 私 は 自分 を 凡庸 なる 人々 の 代表 だ と 考えて いた ”

“ そして あなた が 常に 私 に とって の 目標 であり ―”

“ あなた こそ が まさに ―”

“ アマデウス その 人だった と ”

( 真 帆 ) それ は …

( 岡部 ) 彼女 の 最期 の メッセージ だ

@ ちゃん ねる に 書か れて いた だ ろ

( 真 帆 ) 私 の こと と は 限ら ない でしょ

( アマデウス 紅 莉栖 ) いいえ あなた の こと です よ 先輩

( 岡部 ) 紅 莉栖 !?

( アマデウス 紅 莉栖 ) ここ です ここ

無事だった の ?

( アマデウス 紅 莉栖 ) ええ

教授 に 一時的に データ ごと 凍結 さ せ られて いた んです けど ―

気づいたら ここ に

( 岡部 ) ダル か ? ( 真 帆 ) え ?

最初に ―

アマデウス が 移さ れた と 聞いた とき に 捜して …

SERN に ハッキング を かけ ながら ?

( 岡部 ) ダル に とって は 朝飯前 だ

何より 比 屋 定 さん の ため に なる しな

( アマデウス 紅 莉栖 ) モテモテ じゃ ないで す か

う ・ る ・ さ ・ い !

( アマデウス 紅 莉栖 ) フフフ … でき ます よ 先輩 なら

( 真 帆 ) 何 やって る かも 知ら ない くせ に

( アマデウス 紅 莉栖 ) です けど でき ます 先輩 なら

私 が 言って る んです

牧 瀬 紅 莉栖 の 記憶 を データ 化 した 私 が

( 岡部 ) 紅 莉栖 …

紅 莉栖 ?

( 岡部 ) いや …

すまない 寝て しまって いた

( 真 帆 ) しかたない わ よ

おととい から 一睡 も せ ず ぶ っ 通し で 作業 して た んだ から

どう だ ?

これ で 完成 … の はず よ

本当に 使う の ?

( 岡部 ) ああ

あんなに 嫌がって いた のに

( 岡部 ) 俺 は あいつ と 約束 した

この 世界 線 を 守る と

それ は ―

あいつ の 犠牲 の うえ に みんな が 救わ れる 世界 だ から だ

そう で ない と 分かった 以上 …

やっぱり 大きい の ね あなた に とって 牧 瀬 紅 莉栖 は

神 に 愛さ れる 者 … か

やっぱり アマデウス は あの 子 ね

( 岡部 ) これ より ―

電話 レンジ ( 仮 ) 弐 号 機 に よる タイムリープ を 行う

これ まで この 作戦 に 協力 して くれた 仲間 と ―

戦い 続けた 思い に 感謝 する

アマデウス

何 ? 急に

( 岡部 ) 君 の おかげ で 助かった

え ?

( 岡部 ) あの とき あの メッセージ が なければ ―

俺 も みんな も 間に合わ なかった

( アマデウス 紅 莉栖 ) えっ … でも 結局 こっち も 助け られた わけだ し

と いう か システム だ し

( 岡部 ) それ でも だ

紅 莉栖

えっ ? な 何 ぞ ?

ありがとう

君 も 立派な 俺 たち の ラボメン だ

( アマデウス 紅 莉栖 ) い … いい から 行き なさい よ

( 真 帆 ) あら この 子 テレ てる の ?

( アマデウス 紅 莉栖 ) テレ て ないし !

( 岡部 ) 俺 は 絶対 に 諦め ない

何 回 何 十 回 何 百 回 ダメだった と して も

何 千 回 何 万 回 何 億 回 と 挑んで 全て 救って み せる

鈴 羽 も まゆ り も かがり も

( 岡部 ) これ は その 第 一 歩 だ

( 岡部 ) ハッ !

( 岡部 ) 成功 … した の か ?

( 岡部 ) う う っ …

くっ …

7 月 7 日 15 時 … あっ

( 岡部 ) まだ 時間 は ある はずだ

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ …

オカリン

( 真 帆 ) 急に どうした の ?

( 岡部 ) すぐ レスキネン 教授 の パソコン を クラッキング して

アマデウス の 中 の 紅 莉栖 と 比 屋 定 さん の データ を ―

バックアップ ごと 削除 する んだ

( ダル ) は ? ( 真 帆 ) いきなり 何 を 言いだす の ?

( 岡部 ) それ が 第 3 次 世界 大戦 の 引き金 に なる

( 真 帆 ・ ダル ) えっ ? ( 岡部 ) それ と ―

万が一 に 備えて タイムリープマシン の 完成 を !

( 真 帆 ) 待って ( ダル ) まさか オカリン

( 岡部 ) ハァ ハァ … ああ 俺 は 未来 から 来た

その タイムリープマシン を 使って

( 真 帆 ) これ を 使って ? 完成 する の ? どう やって ?

( 岡部 ) 今 は 詳しく 説明 して いる 時間 は ない

まもなく ここ 一帯 は 戦場 に なる

戦場 ? また 何 を …

( 岡部 ) その 証し に アキバ 全体 に 通信 障害 が 起きて いる はずだ

とにかく 比 屋 定 さん と ダル は ―

隔離 さ れた アマデウス の データ を 有線 ネット で 探して くれ

くれぐれも ラジ 館 に は 近づく な

ラジ 館 って 確か …

( 岡部 ) 鈴 羽 と まゆ り が 向かって いる の は 知っている

本当に 未来 から ?

( 岡部 ) 前 の 君 と ダル は 外 に 出て 捕まった

少なくとも 俺 が 戻って くる まで は ラボ から 出 ないで くれ

オカリン せ 戦争 って …

にわかに は 信じ られ ない けど

( 岡部 の 荒い 息 )

( 岡部 ) あれ が 何 時 何分 に 起きた の か ―

まゆ り たち が いつ ラジ 館 に 到着 した の か ―

正確に は 分から ない

あの とき も こう だった

現実 な のに 夢 の 中 の ような ―

夢 を 何度 も 繰り返して いる ような ―

はっきり し ない 気味 の 悪い 感覚

夢 の はずな のに 全て が 現実 で

それ は 確かに あって

この あと 何 が 起きる か 分かり ―

それ が 現実 に なって いく あの 悪夢 の 感覚

そして 世界 に 対して ―

罪 を 犯した 言いよう の ない 罪悪 感

もう 取り返し が つか ない 絶望

それ が 渦巻き 次第に …

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ま ゆり !

( ま ゆり ) オカリン

( 岡部 ) 待て 行く な !

( 鈴 羽 ) それ 以上 近づく と 撃つ よ

( ま ゆり ) 鈴 ( すず ) さん !

( 鈴 羽 ) ごめん でも もう 時間 が ない んだ

乗って

( 岡部 ) 俺 は 未来 から 来た

48 時間 後 の 未来 だ

だから ここ で 何 が 起こる か 知って る

ここ は あと 1 時間 も たた ない うち に 戦場 に なる

( 鈴 羽 ) 戦場 ?

( 岡部 ) ああ アメリカ の ストラトフォー が ―

タイム マシン の 存在 に 気づいて ここ に 乗り込んで くる

そして ―

タイム マシン は 破壊 さ れる

( ま ゆり ) あ …

( 鈴 羽 ) 適当な こと を

( 岡部 ) 今 お前 は もし 俺 が 近づこう と したら ―

左 足 に 銃弾 を かすめ させよう と 考えて いる

実際 一 度 撃た れた から 分かる

( 鈴 羽 ) だったら … だったら なおのこと ―

今 行か なきゃ

中止 して そい つら が 来たら もう 二度と 過去 に は 飛べ なく なる

今 なら まだ …

戻って どう する ?

( 鈴 羽 ) オペレーション ・ アークライト

8 月 21 日 ―

オカリン おじさん が ―

シュタインズ ・ ゲート を 目指す の を 諦めた あの 日 に 戻って ―

もう 一 度 目指す ように 説得 する

まゆ 姉さん が そうした いって

( 岡部 ) まゆ り が ?

( ま ゆり ) うん だ から 行か せて

まゆ し ぃも ラボメン な んだ よ

落ち込んで いる 彦星 ( ひこぼし ) さん を ―

思いっきり ひっぱ たいて きて あげる から

( ま ゆり ) だ から 私 は 行って き ます

私 は 鳳凰 院 ( ほう おういん ) 凶 真 ( きょう ま ) が 好き

でも ね 岡部 倫太郎 ( りん たろう ) の こと は ―

もっと 好きだ よ

オカリン

分かった

オカリン

( 岡部 ) 急げ 今 なら まだ 間に合う

あっ …

かがり ?

バカな ! いくら 何でも 早 すぎる

( ま ゆり ) ああ っ

( 岡部 ) う っ …

乗って

あっ ああ っ

かがり 俺 だ !

( 鈴 羽 ) えい っ

( 岡部 ) う ああ あっ !

オカリン おじさん !

( 岡部 ) お前 は タイム マシン へ

でも …

( 岡部 ) ここ は 俺 が 何とか する

分かった

あっ …

頼んだ ぞ ! ラボメンナンバー 002

椎名 ( しい な ) ま ゆり !

オペレーション ・ アークライト を 遂行 しろ !

うん !

( 岡部 ) 急げ

早く … 早く !

ハッ !

( かがり ) 神様 の 声 が ―

聞こえる

( 岡部 ) かがり …

レイエス 教授 ?

( レスキネン ) フン

DURPA ( ダーパ )

( レスキネン ) ハリーアップ

これ で !

ファイア

やめろ …

やめろ ー !

( 岡部 ) どうして …

どうして こんな …

( 岡部 ) なぜ だ ?

まさか タイム マシン の 爆発 は 収束 点 ?

何度 繰り返して も ―

回避 しよう と あらゆる 手 を 尽くして も ―

あの とき の ように …

う っ ! あ …

( リポーター ) まるで 戦争 です

( リポーター ) まるで 戦争 です

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ …

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ …

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ …

既に 駅前 は 封鎖 さ れて い ます

既に 駅前 は 封鎖 さ れて い ます

既に 駅前 は 封鎖 さ れて い ます

( 真 帆 ) 岡部 さん どうした の !?

( 真 帆 ) 岡部 さん どうした の !?

( ダル ) 何 か すごい こと に なって る お

鈴 羽 と まゆ 氏 は ?

( 岡部 ) それ でも …

それ でも やる しか …

( 真 帆 ) 本当に また 飛ぶ の ?

( 岡部 ) ああ 決めた んだ

何 十 何 百 失敗 しよう と ―

必ず 全員 救って みせる って

岡部 さん

すまない 何度 も つきあわせて しまって

戻ったら 私 に 言って

未来 の 私 が 何度 でも 手伝う って 言って たって

( 岡部 ) 同じ ような こと を 以前 紅 莉栖 も 言って いた

あの 子 らしい わ ね

( 岡部 ) ま ゆり 鈴 羽 かがり

こんな 結果 俺 は 認め ない

認めて たまる もの か !

( 岡部 ) う っ くく っ …

飛べよ

飛べよ ー !

♪~

~♪


シュタインズ ・ ゲート ゼロ (19) |げーと|

( アナウンサー ) え ~ 引き続き ― あなうんさー||ひきつづき

都 内 で 相次いで 発生 して いる ― と|うち||あいついで|はっせい||

テロ 攻撃 に 関する ニュース を ― てろ|こうげき||かんする|にゅーす|

お 伝え して い ます |つたえ|||

( リポーター ) まるで 戦争 の ような 状態 です りぽーたー||せんそう|||じょうたい|

既に 駅前 や 中央 通り は 閉鎖 さ れて い ます すでに|えきまえ||ちゅうおう|とおり||へいさ||||

( アナウンサー ) 現在 も 戦闘 は 続いて いる のでしょう か ? あなうんさー|げんざい||せんとう||つづいて|||

( リポーター ) 詳細 は 不明です が ― りぽーたー|しょうさい||ふめい です|

現在 も テロリスト は 付近 に 潜伏 中 と の 情報 も 入って おり ― げんざい||てろりすと||ふきん||せんぷく|なか|||じょうほう||はいって|

政府 は 23 区 全域 に 対して ― せいふ||く|ぜんいき||たいして

安全 が 確保 さ れる まで 屋内 待機 を 呼びかけて い ます あんぜん||かくほ||||おくない|たいき||よびかけて||

♪~

~♪

( アナウンサー ) 東京 都 災害 対策 本部 は 引き続き 厳重な 警 … あなうんさー|とうきょう|と|さいがい|たいさく|ほんぶ||ひきつづき|げんじゅうな|けい

( 真 帆 ( ま ほ )) 現実 な の よ ね ?  これ まこと|ほ|||げんじつ|||||

( 岡部 ( お かべ )) ああ おかべ|||

( ダル ) 鈴 羽 ( すず は ) と まゆ 氏 は … だる|すず|はね|||||うじ|

( 真 帆 ) 過去 に 飛べた 可能 性 は ない の ? まこと|ほ|かこ||とべた|かのう|せい|||

タイム マシン は もう 起動 して いた んでしょ ? たいむ|ましん|||きどう|||

( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん も 見 ただ ろ おかべ|ひ|や|てい|||||み||

( 岡部 ) タイムリープマシン は ホントに 完成 して ない の か ? おかべ|||ほんとに|かんせい||||

( 真 帆 ) 残念だ けど … まこと|ほ|ざんねんだ|

( 岡部 ) 今 なら まだ 間に合う おかべ|いま|||まにあう

( 岡部 ) すぐに 取りかかって くれ ! おかべ||とりかかって|

タイムリープマシン で 飛べる の は 48 時間 まで だ ||とべる|||じかん||

つまり 2 日 後 に は ここ より 前 に は もう … |ひ|あと|||||ぜん|||

( 真 帆 ) どう やって !? まこと|ほ||

できる なら とっくに やって る

牧 瀬 ( まき せ ) 紅 莉栖 ( くり す ) に は できた けど 私 に は でき ない まき|せ|||くれない|りせい|||||||わたくし||||

牧 瀬 紅 莉栖 に は 分かった けど 私 に は 分から ない まき|せ|くれない|りせい|||わかった||わたくし|||わから|

それ が 事実 よ ||じじつ|

こんな 事態 に なって も 結局 ― |じたい||||けっきょく

私 は … わたくし|

諦める な !  これ は … あきらめる|||

( ダル ) いいかげんに しろ よ ! だる|||

( 岡部 ) ダル … おかべ|だる

( ダル ) 真 帆 たん は すごく 頑張って た だる|まこと|ほ||||がんばって|

鈴 羽 が 未来 を 変え た がって いる こと を 知って ― すず|はね||みらい||かえ||||||しって

何とか しよう と ! なんとか||

それ を 反対 した の は オカリン だ ろ ||はんたい||||||

なのに 今 は “ 諦める な ” だって ? |いま||あきらめる||

だったら 最初 から そう 言えよ |さいしょ|||いえよ

そう すれば まゆ 氏 だって 鈴 羽 だって … |||うじ||すず|はね|

( 真 帆 ) 待って まこと|ほ|まって

冷静に なって れいせいに|

今 は 3 人 と も こんな こと して る 場合 じゃ ない いま||じん|||||||ばあい||

岡部 さん おかべ|

紅 莉栖 が タイムリープマシン を 作った とき の 状況 を ― くれない|りせい||||つくった|||じょうきょう|

覚えて いる 範囲 で 教えて おぼえて||はんい||おしえて

何 が 必要な の か どう やって 記憶 データ を 送った の か なん||ひつような|||||きおく|でーた||おくった||

比 屋 定 さん … ひ|や|てい|

( 真 帆 ) 正直 あなた に この 質問 だけ は し たく なかった まこと|ほ|しょうじき||||しつもん|||||

自分 で 何とか し たかった じぶん||なんとか||

けど …

もう そんな こと を 言って る 場合 じゃ ない ||||いって||ばあい||

( 岡部 ) SERN ( セルン ) に ハッキング だ おかべ|||||

SERN ?

( 岡部 ) ああ SERN に ハッキング して ― おかべ|||||

LHC で マイクロブラックホール を 作り ― ||||つくり

記憶 データ を 36 バイト まで 圧縮 する きおく|でーた||ばいと||あっしゅく|

( ダル ) マジ ? だる|

( 真 帆 ) 確かに それ なら 可能 性 は … まこと|ほ|たしかに|||かのう|せい|

でも 簡単に 言う けど そんな こと … |かんたんに|いう|||

ダル なら できる はずだ だる|||

( 真 帆 ) できる ? まこと|ほ|

まあ 僕 は スーパーハッカー だ から ね |ぼく|||||

けど さ あの レンジ も 動作 が 不安定な こと が あって さ |||れんじ||どうさ||ふあんていな||||

42 型 ブラウン管 かた|ぶらうんかん

それ が 点灯 して いる とき に 電話 レンジ ( 仮 ) は 機能 を 発揮 する ||てんとう|||||でんわ|れんじ|かり||きのう||はっき|

何で ブラウン管 が ? なんで|ぶらうんかん|

ハッ … も しか して 電子 銃 ? ||||でんし|じゅう

それ が 紅 莉栖 と 俺 たち が 見つけ出した 解 だ ||くれない|りせい||おれ|||みつけだした|かい|

岡部 さん ? おかべ|

( 岡部 ) 確かめて おき たい こと が ある おかべ|たしかめて|||||

何 か あったら すぐに 連絡 して くれ なん||||れんらく||

どうやら 電波 障害 も 収まった ようだ しな |でんぱ|しょうがい||おさまった||

どこ に 行く んだ ろ ? ||いく||

どこ に 行く んだ ろ ? ||いく||

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

詮索 して いる 時間 は ない わ せんさく|||じかん|||

人手 も 必要 ね ひとで||ひつよう|

( ダル ) うん だる|

( 天王 寺 ( てんのう じ )) おい てんのう|てら|||

( 天王 寺 ) こりゃ どういう こと だ ? てんのう|てら||||

お め え 前 に アメリカ だ ロシア だ 言って たよ な |||ぜん||あめりか||ろしあ||いって||

何 が 起きて いる ? なん||おきて|

( 岡部 ) 既に 全て が 手遅れです おかべ|すでに|すべて||ておくれ です

だから ―

こう なる 前 に 手 を 打ち ます ||ぜん||て||うち|

あ … おい

( 綯 ( なえ )) どうした の ?  お 父さん な|||||とうさん

( 天王 寺 ) 綯 … てんのう|てら|な

いや …

( 岡部 の 荒い 息 ) おかべ||あらい|いき

( 岡部 ) 第 3 次 世界 大戦 … おかべ|だい|つぎ|せかい|たいせん

鈴 羽 から 聞いた その 事実 を ― すず|はね||きいた||じじつ|

信じて い なかった わけじゃ ない しんじて||||

ただ あまりに も 今 と かけ離れ すぎて いて ― |||いま||かけはなれ||

実感 を 持て なかった じっかん||もて|

だが それ は …

( 兵士 ) 民間 人 の 死者 負傷 者 と も 見当たり ませ ん へいし|みんかん|じん||ししゃ|ふしょう|もの|||みあたり||

( キーボード を 打つ 音 ) ||うつ|おと

( キーボード を 打つ 音 ) ||うつ|おと

( ダル ) う う … だる||

( キーボード を 打つ 音 ) ||うつ|おと

( キーボード を 打つ 音 ) ||うつ|おと

( 真 帆 ) どう ? ( ダル ) あと 少し いや … まこと|ほ||だる||すこし|

少し だ と 思う けど … すこし|||おもう|

( る か ) 何 して る んです ? ||なん|||ん です

( フェイリス ) フェイリス に も よく 分か ん ない けど ― |||||わか|||

仲間 が 頑張って る とき に は 差し入れ ニャ なかま||がんばって|||||さしいれ|

あ はい ( ドア の 開く 音 ) ||どあ||あく|おと

( る か ) 岡部 さん ( フェイリス ) オカリンニャ ! ||おかべ|||

来て いた の か きて|||

アキバ の 一大事 に ― ||いちだいじ|

黙って 見て いる わけに は いか ない ニャ だまって|みて||||||

モエニャン に も 動き が ない か 監視 して もらって る ニャ |||うごき||||かんし||||

( ま ゆり ) 何 か あの ラボ に は ― ||なん|||||

もっと たくさんの 人 が いて にぎやかで 楽しくて … ||じん||||たのしくて

( ダル ) おし ! だる|

突破 した お とっぱ||

( 真 帆 ) ホント ? まこと|ほ|ほんと

まだ ハッキング できた わけじゃ ない けど ―

このまま なら 朝 まで に は … ||あさ|||

そう

で どこ に 行って た の ? |||おこなって||

( 岡部 ) ラジ 館 だ おかべ||かん|

鈴 羽 と まゆ り の 死体 は 見つかって い なかった すず|はね|||||したい||みつかって||

どういう こと ?

少なくとも 死 は 確定 さ れた もの で は ない … すくなくとも|し||かくてい||||||

と いう こと だ

そう

何 か 問題 が あった の か ? なん||もんだい||||

( 真 帆 ) いえ まこと|ほ|

このまま ハッキング が できれば ―

タイムリープマシン は 完成 する ||かんせい|

( 岡部 ) そう か おかべ||

( 真 帆 ) でも 完成 して も ― まこと|ほ||かんせい||

誰 か が 試す こと で しか 実証 は でき ない だれ|||ためす||||じっしょう|||

( 岡部 ) ああ 紅 莉栖 が 完成 さ せた とき も そう だった おかべ||くれない|りせい||かんせい||||||

使う の に 躊躇 ( ちゅうちょ ) して いた つかう|||ちゅうちょ|||

実際 は 理論 どおり うまく いった が な じっさい||りろん|||||

( 真 帆 ) それ は 紅 莉栖 だ から よ まこと|ほ|||くれない|りせい|||

私 は … わたくし|

自分 の 作った もの に 自信 が 持て ない の か ? じぶん||つくった|||じしん||もて|||

( 真 帆 ) 当たり前でしょ まこと|ほ|あたりまえでしょ

なぜ だ ?

私 は 紅 莉栖 じゃ ない わたくし||くれない|りせい||

モーツァルト で は ない の もーつぁると||||

( 岡部 )“ 最期 に 最も 尊敬 する 人 に 伝えて ほしい ” おかべ|さいご||もっとも|そんけい||じん||つたえて|

“ 私 は 自分 を 凡庸 なる 人々 の 代表 だ と 考えて いた ” わたくし||じぶん||ぼんよう||ひとびと||だいひょう|||かんがえて|

“ そして あなた が 常に 私 に とって の 目標 であり ―” |||とわに|わたくし||||もくひょう|

“ あなた こそ が まさに ―”

“ アマデウス その 人だった と ” ||ひとだった|

( 真 帆 ) それ は … まこと|ほ||

( 岡部 ) 彼女 の 最期 の メッセージ だ おかべ|かのじょ||さいご||めっせーじ|

@ ちゃん ねる に 書か れて いた だ ろ |||かか||||

( 真 帆 ) 私 の こと と は 限ら ない でしょ まこと|ほ|わたくし|||||かぎら||

( アマデウス 紅 莉栖 ) いいえ あなた の こと です よ 先輩 |くれない|りせい|||||||せんぱい

( 岡部 ) 紅 莉栖 !? おかべ|くれない|りせい

( アマデウス 紅 莉栖 ) ここ です ここ |くれない|りせい|||

無事だった の ? ぶじだった|

( アマデウス 紅 莉栖 ) ええ |くれない|りせい|

教授 に 一時的に データ ごと 凍結 さ せ られて いた んです けど ― きょうじゅ||いちじてきに|でーた||とうけつ|||||ん です|

気づいたら ここ に きづいたら||

( 岡部 ) ダル か ? ( 真 帆 ) え ? おかべ|だる||まこと|ほ|

最初に ― さいしょに

アマデウス が 移さ れた と 聞いた とき に 捜して … ||うつさ|||きいた|||さがして

SERN に ハッキング を かけ ながら ?

( 岡部 ) ダル に とって は 朝飯前 だ おかべ|だる||||あさめしまえ|

何より 比 屋 定 さん の ため に なる しな なにより|ひ|や|てい||||||

( アマデウス 紅 莉栖 ) モテモテ じゃ ないで す か |くれない|りせい|||||

う ・ る ・ さ ・ い !

( アマデウス 紅 莉栖 ) フフフ … でき ます よ 先輩 なら |くれない|りせい|||||せんぱい|

( 真 帆 ) 何 やって る かも 知ら ない くせ に まこと|ほ|なん||||しら|||

( アマデウス 紅 莉栖 ) です けど でき ます 先輩 なら |くれない|りせい|||||せんぱい|

私 が 言って る んです わたくし||いって||ん です

牧 瀬 紅 莉栖 の 記憶 を データ 化 した 私 が まき|せ|くれない|りせい||きおく||でーた|か||わたくし|

( 岡部 ) 紅 莉栖 … おかべ|くれない|りせい

紅 莉栖 ? くれない|りせい

( 岡部 ) いや … おかべ|

すまない 寝て しまって いた |ねて||

( 真 帆 ) しかたない わ よ まこと|ほ|||

おととい から 一睡 も せ ず ぶ っ 通し で 作業 して た んだ から ||いっすい||||||とおし||さぎょう||||

どう だ ?

これ で 完成 … の はず よ ||かんせい|||

本当に 使う の ? ほんとうに|つかう|

( 岡部 ) ああ おかべ|

あんなに 嫌がって いた のに |いやがって||

( 岡部 ) 俺 は あいつ と 約束 した おかべ|おれ||||やくそく|

この 世界 線 を 守る と |せかい|せん||まもる|

それ は ―

あいつ の 犠牲 の うえ に みんな が 救わ れる 世界 だ から だ ||ぎせい||||||すくわ||せかい|||

そう で ない と 分かった 以上 … ||||わかった|いじょう

やっぱり 大きい の ね あなた に とって 牧 瀬 紅 莉栖 は |おおきい||||||まき|せ|くれない|りせい|

神 に 愛さ れる 者 … か かみ||あいさ||もの|

やっぱり アマデウス は あの 子 ね ||||こ|

( 岡部 ) これ より ― おかべ||

電話 レンジ ( 仮 ) 弐 号 機 に よる タイムリープ を 行う でんわ|れんじ|かり|に|ごう|き|||||おこなう

これ まで この 作戦 に 協力 して くれた 仲間 と ― |||さくせん||きょうりょく|||なかま|

戦い 続けた 思い に 感謝 する たたかい|つづけた|おもい||かんしゃ|

アマデウス

何 ?  急に なん|きゅうに

( 岡部 ) 君 の おかげ で 助かった おかべ|きみ||||たすかった

え ?

( 岡部 ) あの とき あの メッセージ が なければ ― おかべ||||めっせーじ||

俺 も みんな も 間に合わ なかった おれ||||まにあわ|

( アマデウス 紅 莉栖 ) えっ … でも 結局 こっち も 助け られた わけだ し |くれない|りせい|||けっきょく|||たすけ|||

と いう か システム だ し |||しすてむ||

( 岡部 ) それ でも だ おかべ|||

紅 莉栖 くれない|りせい

えっ ?  な 何 ぞ ? ||なん|

ありがとう

君 も 立派な 俺 たち の ラボメン だ きみ||りっぱな|おれ||||

( アマデウス 紅 莉栖 ) い … いい から 行き なさい よ |くれない|りせい||||いき||

( 真 帆 ) あら この 子 テレ てる の ? まこと|ほ|||こ|||

( アマデウス 紅 莉栖 ) テレ て ないし ! |くれない|りせい|||

( 岡部 ) 俺 は 絶対 に 諦め ない おかべ|おれ||ぜったい||あきらめ|

何 回 何 十 回 何 百 回 ダメだった と して も なん|かい|なん|じゅう|かい|なん|ひゃく|かい|だめだった|||

何 千 回 何 万 回 何 億 回 と 挑んで 全て 救って み せる なん|せん|かい|なん|よろず|かい|なん|おく|かい||いどんで|すべて|すくって||

鈴 羽 も まゆ り も かがり も すず|はね||||||

( 岡部 ) これ は その 第 一 歩 だ おかべ||||だい|ひと|ふ|

( 岡部 ) ハッ ! おかべ|

( 岡部 ) 成功 … した の か ? おかべ|せいこう|||

( 岡部 ) う う っ … おかべ|||

くっ …

7 月 7 日 15 時 … あっ つき|ひ|じ|

( 岡部 ) まだ 時間 は ある はずだ おかべ||じかん|||

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ … どあ||あく|おと|おかべ||

オカリン

( 真 帆 ) 急に どうした の ? まこと|ほ|きゅうに||

( 岡部 ) すぐ レスキネン 教授 の パソコン を クラッキング して おかべ|||きょうじゅ||ぱそこん|||

アマデウス の 中 の 紅 莉栖 と 比 屋 定 さん の データ を ― ||なか||くれない|りせい||ひ|や|てい|||でーた|

バックアップ ごと 削除 する んだ ばっくあっぷ||さくじょ||

( ダル ) は ? ( 真 帆 ) いきなり 何 を 言いだす の ? だる||まこと|ほ||なん||いいだす|

( 岡部 ) それ が 第 3 次 世界 大戦 の 引き金 に なる おかべ|||だい|つぎ|せかい|たいせん||ひきがね||

( 真 帆 ・ ダル ) えっ ? ( 岡部 ) それ と ― まこと|ほ|だる||おかべ||

万が一 に 備えて タイムリープマシン の 完成 を ! まんがいち||そなえて|||かんせい|

( 真 帆 ) 待って ( ダル ) まさか オカリン まこと|ほ|まって|だる||

( 岡部 ) ハァ ハァ … ああ 俺 は 未来 から 来た おかべ||||おれ||みらい||きた

その タイムリープマシン を 使って |||つかって

( 真 帆 ) これ を 使って ? 完成 する の ?  どう やって ? まこと|ほ|||つかって|かんせい||||

( 岡部 ) 今 は 詳しく 説明 して いる 時間 は ない おかべ|いま||くわしく|せつめい|||じかん||

まもなく ここ 一帯 は 戦場 に なる ||いったい||せんじょう||

戦場 ?  また 何 を … せんじょう||なん|

( 岡部 ) その 証し に アキバ 全体 に 通信 障害 が 起きて いる はずだ おかべ||しょうし|||ぜんたい||つうしん|しょうがい||おきて||

とにかく 比 屋 定 さん と ダル は ― |ひ|や|てい|||だる|

隔離 さ れた アマデウス の データ を 有線 ネット で 探して くれ かくり|||||でーた||ゆうせん|ねっと||さがして|

くれぐれも ラジ 館 に は 近づく な ||かん|||ちかづく|

ラジ 館 って 確か … |かん||たしか

( 岡部 ) 鈴 羽 と まゆ り が 向かって いる の は 知っている おかべ|すず|はね|||||むかって||||しっている

本当に 未来 から ? ほんとうに|みらい|

( 岡部 ) 前 の 君 と ダル は 外 に 出て 捕まった おかべ|ぜん||きみ||だる||がい||でて|つかまった

少なくとも 俺 が 戻って くる まで は ラボ から 出 ないで くれ すくなくとも|おれ||もどって||||||だ||

オカリン   せ 戦争 って … ||せんそう|

にわかに は 信じ られ ない けど ||しんじ|||

( 岡部 の 荒い 息 ) おかべ||あらい|いき

( 岡部 ) あれ が 何 時 何分 に 起きた の か ― おかべ|||なん|じ|なにぶん||おきた||

まゆ り たち が いつ ラジ 館 に 到着 した の か ― ||||||かん||とうちゃく|||

正確に は 分から ない せいかくに||わから|

あの とき も こう だった

現実 な のに 夢 の 中 の ような ― げんじつ|||ゆめ||なか||

夢 を 何度 も 繰り返して いる ような ― ゆめ||なんど||くりかえして||

はっきり し ない 気味 の 悪い 感覚 |||きみ||わるい|かんかく

夢 の はずな のに 全て が 現実 で ゆめ||||すべて||げんじつ|

それ は 確かに あって ||たしかに|

この あと 何 が 起きる か 分かり ― ||なん||おきる||わかり

それ が 現実 に なって いく あの 悪夢 の 感覚 ||げんじつ|||||あくむ||かんかく

そして 世界 に 対して ― |せかい||たいして

罪 を 犯した 言いよう の ない 罪悪 感 ざい||おかした|いいよう|||ざいあく|かん

もう 取り返し が つか ない 絶望 |とりかえし||||ぜつぼう

それ が 渦巻き 次第に … ||うずまき|しだいに

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ま ゆり ! どあ||あく|おと|おかべ||

( ま ゆり ) オカリン

( 岡部 ) 待て 行く な ! おかべ|まて|いく|

( 鈴 羽 ) それ 以上 近づく と 撃つ よ すず|はね||いじょう|ちかづく||うつ|

( ま ゆり ) 鈴 ( すず ) さん ! ||すず||

( 鈴 羽 ) ごめん でも もう 時間 が ない んだ すず|はね||||じかん|||

乗って のって

( 岡部 ) 俺 は 未来 から 来た おかべ|おれ||みらい||きた

48 時間 後 の 未来 だ じかん|あと||みらい|

だから ここ で 何 が 起こる か 知って る |||なん||おこる||しって|

ここ は あと 1 時間 も たた ない うち に 戦場 に なる |||じかん||||||せんじょう||

( 鈴 羽 ) 戦場 ? すず|はね|せんじょう

( 岡部 ) ああ アメリカ の ストラトフォー が ― おかべ||あめりか|||

タイム マシン の 存在 に 気づいて ここ に 乗り込んで くる たいむ|ましん||そんざい||きづいて|||のりこんで|

そして ―

タイム マシン は 破壊 さ れる たいむ|ましん||はかい||

( ま ゆり ) あ …

( 鈴 羽 ) 適当な こと を すず|はね|てきとうな||

( 岡部 ) 今 お前 は もし 俺 が 近づこう と したら ― おかべ|いま|おまえ|||おれ||ちかづこう||

左 足 に 銃弾 を かすめ させよう と 考えて いる ひだり|あし||じゅうだん|||さ せよう||かんがえて|

実際 一 度 撃た れた から 分かる じっさい|ひと|たび|うた|||わかる

( 鈴 羽 ) だったら … だったら なおのこと ― すず|はね|||

今 行か なきゃ いま|いか|

中止 して そい つら が 来たら もう 二度と 過去 に は 飛べ なく なる ちゅうし|||||きたら||にどと|かこ|||とべ||

今 なら まだ … いま||

戻って どう する ? もどって||

( 鈴 羽 ) オペレーション ・ アークライト すず|はね||

8 月 21 日 ― つき|ひ

オカリン おじさん が ―

シュタインズ ・ ゲート を 目指す の を 諦めた あの 日 に 戻って ― |げーと||めざす|||あきらめた||ひ||もどって

もう 一 度 目指す ように 説得 する |ひと|たび|めざす|よう に|せっとく|

まゆ 姉さん が そうした いって |ねえさん|||

( 岡部 ) まゆ り が ? おかべ|||

( ま ゆり ) うん だ から 行か せて |||||いか|

まゆ し ぃも ラボメン な んだ よ

落ち込んで いる 彦星 ( ひこぼし ) さん を ― おちこんで||ひこぼし|||

思いっきり ひっぱ たいて きて あげる から おもいっきり|||||

( ま ゆり ) だ から 私 は 行って き ます ||||わたくし||おこなって||

私 は 鳳凰 院 ( ほう おういん ) 凶 真 ( きょう ま ) が 好き わたくし||ほうおう|いん|||きょう|まこと||||すき

でも ね 岡部 倫太郎 ( りん たろう ) の こと は ― ||おかべ|りんたろう|||||

もっと 好きだ よ |すきだ|

オカリン

分かった わかった

オカリン

( 岡部 ) 急げ 今 なら まだ 間に合う おかべ|いそげ|いま|||まにあう

あっ …

かがり ?

バカな ! いくら 何でも 早 すぎる ばかな||なんでも|はや|

( ま ゆり ) ああ っ

( 岡部 ) う っ … おかべ||

乗って のって

あっ ああ っ

かがり 俺 だ ! |おれ|

( 鈴 羽 ) えい っ すず|はね||

( 岡部 ) う ああ あっ ! おかべ|||

オカリン おじさん !

( 岡部 ) お前 は タイム マシン へ おかべ|おまえ||たいむ|ましん|

でも …

( 岡部 ) ここ は 俺 が 何とか する おかべ|||おれ||なんとか|

分かった わかった

あっ …

頼んだ ぞ ! ラボメンナンバー 002 たのんだ||

椎名 ( しい な ) ま ゆり ! しいな||||

オペレーション ・ アークライト を 遂行 しろ ! |||すいこう|

うん !

( 岡部 ) 急げ おかべ|いそげ

早く … 早く ! はやく|はやく

ハッ !

( かがり ) 神様 の 声 が ― |かみさま||こえ|

聞こえる きこえる

( 岡部 ) かがり … おかべ|

レイエス 教授 ? |きょうじゅ

( レスキネン ) フン |ふん

DURPA ( ダーパ )

( レスキネン ) ハリーアップ

これ で !

ファイア

やめろ …

やめろ ー ! |-

( 岡部 ) どうして … おかべ|

どうして こんな …

( 岡部 ) なぜ だ ? おかべ||

まさか タイム マシン の 爆発 は 収束 点 ? |たいむ|ましん||ばくはつ||しゅうそく|てん

何度 繰り返して も ― なんど|くりかえして|

回避 しよう と あらゆる 手 を 尽くして も ― かいひ||||て||つくして|

あの とき の ように … |||よう に

う っ !  あ …

( リポーター ) まるで 戦争 です りぽーたー||せんそう|

( リポーター ) まるで 戦争 です りぽーたー||せんそう|

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ … どあ||あく|おと|おかべ||

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ … どあ||あく|おと|おかべ||

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) ハァ ハァ … どあ||あく|おと|おかべ||

既に 駅前 は 封鎖 さ れて い ます すでに|えきまえ||ふうさ||||

既に 駅前 は 封鎖 さ れて い ます すでに|えきまえ||ふうさ||||

既に 駅前 は 封鎖 さ れて い ます すでに|えきまえ||ふうさ||||

( 真 帆 ) 岡部 さん どうした の !? まこと|ほ|おかべ|||

( 真 帆 ) 岡部 さん どうした の !? まこと|ほ|おかべ|||

( ダル ) 何 か すごい こと に なって る お だる|なん|||||||

鈴 羽 と まゆ 氏 は ? すず|はね|||うじ|

( 岡部 ) それ でも … おかべ||

それ でも やる しか …

( 真 帆 ) 本当に また 飛ぶ の ? まこと|ほ|ほんとうに||とぶ|

( 岡部 ) ああ 決めた んだ おかべ||きめた|

何 十 何 百 失敗 しよう と ― なん|じゅう|なん|ひゃく|しっぱい||

必ず 全員 救って みせる って かならず|ぜんいん|すくって||

岡部 さん おかべ|

すまない 何度 も つきあわせて しまって |なんど|||

戻ったら 私 に 言って もどったら|わたくし||いって

未来 の 私 が 何度 でも 手伝う って 言って たって みらい||わたくし||なんど||てつだう||いって|

( 岡部 ) 同じ ような こと を 以前 紅 莉栖 も 言って いた おかべ|おなじ||||いぜん|くれない|りせい||いって|

あの 子 らしい わ ね |こ|||

( 岡部 ) ま ゆり 鈴 羽 かがり おかべ|||すず|はね|

こんな 結果 俺 は 認め ない |けっか|おれ||みとめ|

認めて たまる もの か ! みとめて|||

( 岡部 ) う っ くく っ … おかべ||||

飛べよ とべよ

飛べよ ー ! とべよ|-

♪~

~♪