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星の王子さま ( The Little Prince ), 8: 第 2 章 王子 さま の 恋 - page 8... – Texto para leer

星の王子さま ( The Little Prince ), 8: 第 2 章 王子 さま の 恋 - page 8 - 7. 美しい バラ に は トゲ が ある 理由

Intermedio 1 lección de de japonés para practicar la lectura

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第 2 章 王子 さま の 恋 -page 8 -7 .美しい バラ に は トゲ が ある 理由

7 .美しい バラ に は トゲ が ある 理由

5 日目 も 、ヒツジ の おかげで 、王子 さま の こと が 、また ひとつ わかったんだ 。

王子 さま は 、何 の 前置き の 話 も なく 、唐突に 僕 に 聞いてきた 。 ずっと 独りで 、考えていた こと について 。 「 ヒツジ が 小さな 木 を 食べる ん だったら 、 花 も 食べる か なぁ ? 」「ヒツジ は 目 に 入った もの すべて を 食べてしまう よ 。」 と 僕 が 答える と 、「花 に トゲ が あっても ? 」と 僕 に 何か を 求める ような 目 を しながら 聞いてきた 。 「ああ 。 花 に トゲ が あっても 食べてしまう よ 」と 僕 は 軽く 答える と 、「じゃあ 、花 の トゲ は 一体 “何のため ”に ある の ? 」と 王子さま は 質問してきた 。 僕 には 、わからなかったんだ …。 その 時 の 僕 には ね 。 王子さま が 何 を 言いたかった のか …。

僕 は 、壊れてしまった エンジン の 堅くしまった ボルト を 外そう と 、一生懸命だったんだ 。 しかも 、手酷く やられたらしい という こと が わかってきていた し 、飲み水 が なくなる 最悪 の 事態 に なる んじゃないか という 心配 で 頭 が いっぱいだった 。

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王子さま は 、質問 を 一度 したら 、途中 で は 絶対に あきらめなかった 。 僕 は 、堅く 締まった ボルト で イライラしていた から 、ろくに 考えずに 返事をした 。

「花 の トゲ なんて 、何 の 役 に も 立たない よ 、たんに 花 が 意地悪したい だけ なんだろう 。 ただ それ だけ さ 」「 えっ! 」 と 王子 さま は 、 キョトンと した 。 すると 、少し 黙りこんでから 、王子さま は 強い 口調 で 僕 に つっかかってきた 。 「ちがうよ ! 花 は 、か弱くて 無邪気な だけ なんだ 。 傷つきやすい から 、どうにかして 、安心したい だけ なんだ 。 トゲ が ある から 、危ない んだ ぞ って 強がっている だけ なんだ 」僕 は 、王子さま に 何も 言わなかった 。 この 時 、王子さま の 話 は そっちのけ で 、僕 は 故障した エンジン の ボルト が どうにもしても 動かない なら 、いっそのこと 、この ハンマー で ふっとばしてやる と 考えていた からだ 。 でも 、王子さま は 、また 僕 の 考え の 邪魔をした 。 「君 は 、ほんとうに そんな 風 に 思っている の かい ! 花 というのは ね …とても 、とても 、…」と 歯を食いしばりながら 王子さま が 言う ので 、僕 は 、「違う ! 違う んだ ! 花 の トゲ の こと なんか 知らない よ ! ただ いいかげんに 返事をした だけ 。 今 僕 には 、ちゃんと やらなきゃいけない “大事なこと ”が あって 忙しい んだよ ! 」と 今にも 爆発しそうな 王子さま に 僕 は 弁解しようとした 。 王子さま は 、僕 の とっさ に 出した 言葉 に あっけにとられていた 。

「“大事なこと ”って 何 !」

王子さま は 僕 を 見つめた 。 指 を 機械油 で 黒く 汚して 、不格好な 置き物 の 上 に かがんでいる 。 そんな 僕 の こと を 。

「 君 も 大人 たち みたいな 、 しゃべり 方 を する ん だ ね ! がっかり だ よ 」 僕 は ちょっと 恥ずかしく なった 。 でも 、容赦なく 王子さま の 言葉 が 続く 。 「君 は 間違っている 。 全部 を まとめて 、 ひっくるめて 考えよう と してる ん だ ! それ が 逆に 複雑になっている こと も 知らずに ! 」王子さま は 、本気で 怒っていた 。 そんな 王子さま の 黄金色 の 髪の毛 が 、砂漠 の 風 に なびいていた 。 僕 は 、怒っている 王子さま を 奇麗だ と 思ってしまった 。 そして 、王子さま は 話 を 続ける 。

「いつも 必死そう な 赤ら顔 をしている 男 の いる 星 が あった んだけど 、その 男 は 花 の 香り も かがない し 、星 も 眺めない 。 誰か を 好きになったりすること も なくて 、足し算 の ほか に は 、何も したことがない んだ 。 1日中 、君 みたいに 、繰り返す んだ 。 『私 は 、ちゃんとした 人間 だ ! ちゃんとした 人間 なんだ ! 』って 、それで 、鼻 を 高くする 。 でも そんなの 、人間 じゃない 、そんなの 、キノコ だ ! 」「な 、何 ? 」と 僕 は キノコ って どういうことだろう と ポカンとした 。 王子さま は 、すっかり ご立腹だった 。 「花 は 何百万年 も 前 から 、トゲ を 持っている 。 何百万年 も 前 から …。 なのに ヒツジ は そんな トゲ を 持った 花 でも 食べてしまう 。 だったら どうして 、それ を ちゃんと 理解しようとしちゃいけない わけ ? なんで 、何 の 役 に も 立たない トゲ を 、わざわざ 苦労して 自分 の もの にした のか って 。 ヒツジ と 花 の 闘い なんて 大事じゃない って 言う のかい ? 太った 赤ら顔 の おじさん の 足し算 の 方 が ちゃんと してて 、大事 だって 言う のかい ?」

「この 広い 宇宙 に たった 一つ しか ない 花 、ボク だけ の 花 が 、ボク に は あって 、なのに 、ヒツジ が 、自分 の している こと も わからずに 、朝 、ふっと その 花 を パクッと 食べちゃう ことがある って わかっていた としても 、それ が 、大事 じゃない っていうのかい ?」

王子さま 顔 を まっ赤にして 、しゃべりつづける 。 「誰か が 、何百万 という 星 の 中 に 二つ と 存在しない 、一輪 の 花 を 好きになった んなら 、その 人 は きっと 、星空 を ながめる だけ で 幸せになれる 。 『あの どこか に 、僕 の 花 が ある んだ 』って 思える から 。 でも 、 もし ヒツジ が 、 その 花 を 食べて しまったら 、 その人 に とって は 、 まるで 、 星 すべて が 、 突然 、 消えて 無くなって しまった みたいに なる ん だ ! それなのに 、 そんな こと は 大事じゃ ないって 、 きみ は 言う ん だ ね ! 」王子さま は 、それきり 何も 言わなかった 。 そして いきなり 、わあっと 泣き出してしまった 。

いつ の 間 に か 日 は 落ちて 、僕 は 修理 道具 を 手離した 。 なんだか 、どうでもよくなってしまった 。 エンジン の こと も 、堅く 締まった ボルト の こと も 、のど の 渇き も 、死ぬ こと さえ も 。 ひとつ の 星 、僕 の 居場所 。 この 地球 という 惑星 の 上 に 、慰めなきゃいけない 人 が いる 。 今 大事な こと は 、唯一 それ だけ だった 。 僕 は 王子さま を 抱き上げ 、ゆっくりと 立ち上がり 、歩き始めた 。

僕 は 王子さま に 言った 。 「君 の 好きな 花 は 、何も 心配いらない さ 。 僕 が ヒツジ に 口輪 を 描いてあげる から 、大丈夫 だよ 」それから 先 、なんて 言っていいのか 、僕 には わからなかった 。 それ が 正しかった んだ と 思う 。 言葉 が ない 時間 が 必要だった んだ と 思う 。

なんて 僕 は 、不器用 なんだろう 、と 心 の 底 から 思った 。 どうしたら 、王子さま の 心 に 触れられる のか 、どこで 王子さま の 気持ち と 一緒になれる のか 、僕 に は わからない まま 、ただ 途方に暮れていた 。

ただ 涙 の 国 という ところ は 、とても 不思議 な ところ なんだ …と しみじみと 感じていた 。

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