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星の王子さま ( The Little Prince ), 26: 第 6 章 別れ - page 26 - 25 — 閱讀文本

星の王子さま ( The Little Prince ), 26: 第 6 章 別れ - page 26 - 25

中級1 日語 課程,練習閱讀

立即開始學習本課

第 6 章 別れ -page 26 -25

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王子さま は 言った 。 「人間 は 、速い 機関車 に 夢中になっている ようだけど 、まったく 自分 の 探し物 は わかってないんだ 。 人間 は 、ただ そわそわして 、同じ ところ を ぐるぐる廻ってる だけ なんだ 」「そんな こと しなくたっていい のに ね …」僕たち の 見つけた 井戸 は 、砂漠 の 井戸 らしい 姿 を していなかった 。 砂漠 の 井戸 という の は 、簡単 な 穴 が 空いてる だけ だが 、見つけた 井戸 は 、村 の 井戸 の ように 滑車 、桶 、ロープ が みんな そろっていた 。 でも 、周り に 村 なんて どこ にも 見あたらない 。 僕 は 、夢 か 幻 か と 思った 。

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「聞こえる よね 。 僕ら の おかげで 、この 井戸 が 目覚めて 、うた を 歌っている んだよ 」王子さま には 、その 滑車 は とても 重そうだった ので 「貸して 」と 言って 代わった 。 僕 は 、水 の 入った 桶 を ゆっくりと 井戸 の 淵 まで 引っ張り上げて 、倒れない よう 、しっかりと 置いた 。 僕 の 耳 で は 、 滑車 が うたい 続けて いて いた 。 そして 桶 の 水面 に 映った 太陽 が ゆらゆらと 踊っていた 。 「飲ませて欲しいな 」と 王子さま が 言った 。 その 時 、僕 は わかったんだ 。 王子さま の 探していた 物 が …。 僕 は 、王子さま の 口元 まで 、桶 を 持ち上げてあげた 。 王子さま は 、目 を 閉じて 水 を 飲んだ 。 その 瞬間 、僕 の 心 が 高鳴るように躍った 。 その 水 は 、ふつう の 水 とは 、全く 別 の もの だった 。 この 水 は 、星空 の 下 を 歩いて 、滑車 の 歌 が あって 、僕 が 腕 を ふりしぼった からこそ 、ここ に あるんだ 。 この 水 は 、心 を 潤わせる 。 僕 が かつて 小さな 男の子 だった ころ 、クリスマスツリー が きらきらしていて 、夜 に は ミサ の 音楽 が あって 、みんな が ニコニコしてた からこそ 、僕 の もらった 、あの クリスマスプレゼント は 、あんなふうに 、キラキラ 輝いていたんだ 。 王子さま が 言った 。 「人間 は 、五千本 もの バラ を ひとつ の 庭 で 育てている 。 でも 、探し物 は 見つからない んだ 」「そうだね 、見つからない 」と 僕 は うなずく 。 「それなのに 、探し物 は 、一本 の バラ とか 、ちょっと の 水 とか の 中 に 見つかったりする んだ 」「そうだね 」と 僕 は うなずく 。 「でも 、目 に 見えない こと を 心 で 探さなくちゃいけない 」僕 は 水 を 飲んで 深呼吸をする 。 砂漠 は 、夜明け を 迎え 、セピア色 に なっていた 。 僕 の なか で セピア色 に なった から 。 僕 は もう 無理 を し なくて も いい ん だ ね …。 「ねぇ 、描いてよ 」と 王子さま が ポツリと 言った 。 もう一度 、僕 の 傍 に 座った 。 「何 を ? 描けばいいんだい 」「ヒツジ の 口輪 。 僕 には 、バラ の 花 に 責任があるんだ 」僕 は ポケット から 、描いた 絵 を 取り出した 。 王子さま は それ を 見る と 、笑いながら 、こう 言った 。 「君 の バオバブ 、ちょっと キャベツっぽい ね 」バオバブ は いい 出来 だ と 思っていた のに 。 「君 の キツネ の 耳 、ちょっと ツノっぽい 。 長すぎる よ 」王子さま は 、けらけらと 笑った 。 「 そんな こと 言わ ないで よ 。 僕 は 、中身 の 見えない ボア と 中身 の 見える ボア しか 、今まで 絵 を 描いた ことがなかった んだ から 」「ううん 、それ で いい の 。 子供たち は 、わかってくれる から 」そんな わけで 、僕 は 、鉛筆 で 口輪 を 描いた 。 それ で 、王子さま に あげた んだけど 、その とき 、なぜだか 心 が 苦しくなった 。 「ねぇ 、僕 に 何 を 隠している んだい ? 」でも 、王子さま は それ に 答えず 、こう 言った 。 「ボク 、地球 に 落っこちて 明日 で 1年が経つんだ」そのあと、しばらく黙ってから、「この近くに落っこちたんだよ」と言って、顔を真っ赤にした。 そのとき 、また 、なぜだか わからない けど 、僕 は 急に 悲しい 気持ち に なった 。 そして 、僕 は 聞いてみたんだ 。 「 じゃあ 、1 週間 前 、 僕 と 君 が 出会った あの 朝 、 キミ が あんな 風 に 、 人 の 住む ところ の 遥か 彼方 、 一人っきり で歩いて いた の は 、 偶然じゃ なかった ん だ ね 。 キミ は 、 落っこ ち た ところ に 、 戻ろう と して いる ん だ ね ? 」王子さま は 、何も 言わない 。 僕 は 、ためらいつつも 言葉 を 続けた 。 「もしかして 、1年たったら…」王子さまは、質問には答えなかったけど、でも、黙っているということは、そうだと言っているのと同じってことだから、だから。 「ねぇ 」と 僕 は 言った 。 「大丈夫 ? 」それでも 、王子さま は 答えなかった 。 「君 は 、もう 、やるべき どうしても 、僕は 落ち着けなかった 。 キツネ の こと を 思い出していた 。 誰 であっても 、なつけられたら 、ちょっと 泣いてしまう もの なのかもしれない 。

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