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デート・ア・ライブ, Date A Live Episode 10

( 鳶 一 折紙 ( と び いち おりがみ ) ) う … ぐ っ

( 五 河 士 道 ( いつか しどう ) ) 琴 里 ( ことり ) … なんで …

( 時 崎 狂 三 ( と きさき くるみ ) ) 邪魔 し ない で いただ け ませ ん こと せっかく いい ところ だった のに

♪ ~

( ナレーション ) 精霊 は 人間 で は ない

人間 も また 精霊 で は ない

だが しかし な の に なぜ

五 河 士 道 は 今 混乱 し て い た

~ ♪

( 狂 三 ) ヒヒッ ヒヒヒヒヒッ

でも …

まさか これ で 終わり だ なんて 思って おら れ ませ ん わ よ ね ! ?

( 銃声 )

すばらしい です わ

すばらしい です わ !

さすが は 天使 を 顕 現 化 さ せ た 精霊

高鳴り ます わ

高鳴り ます わ !

( 五 河 琴 里 ) って うっとうしい わ ね

レディー なら 少し は 落ち着き を 持ったら どう ?

では ご 要望 に お 応え し て ―

しとやか に 殺 ( と ) ら せ て いただく と し ま しょ う

刻々 帝 ( ザフキエル ) 七 の 弾 ( ザイン )

( 銃声 )

ダメ だ 琴 里 それ は !

如何 ( いか ) な 力 を 持って いよ う と ―

止め て しまえ ば 意味 は あり ませ ん わ よ

( 銃声 )

それでは ごきげんよう

( 銃声 )

あ …

ウフフ フッ フフッ

ああ ああ 終わって しまい まし た わ

せっかく 見え た 強敵 で し た のに 無情 です わ 無常 です わ

さあ 今度 こそ 士 道 さん の 番 で すわ

私 ( わたくし ) に あ …

( 琴 里 ) まったく 派手 に やって くれ た わ ね

( 狂 三 ) な っ …

私 と し て は あなた が 恐れ おのの い て ―

戦意 を なくし て くれる の が ベスト だ けど …

フンッ 戯れ ない で ください ま しっ !

一 の 弾 ( アレフ ) !

( 銃声 )

( 銃声 )

チッ

( 士 道 ) ぐ はっ う っ

な … 何 す ん だ よっ !

( 琴 里 ) 切り裂け 灼 爛 殲鬼 ( カマ エル ) !

一体 何 な ん です の あなた は !

刻々 帝 ( ザフキエル ) 四 の 弾 ( ダレット ) !

( 銃声 )

( 琴 里 ) あら もう 打ち止め かしら ?

もう 少し 本気 を 出し て くれ て も いい の よ

( 狂 三 ) その 言葉 後悔 さ せ て 差し上げ ます わ

刻々 帝 ( ザフキエル ) !

さ せる かって の

くっ こ これ は …

こ … 琴 里 !

( 狂 三 ) アッハハハハハッ

悪運 尽き まし た わ ねえ

( 士 道 ) う っ くっ

琴 里 大丈夫 な の か

灼 爛 殲鬼 ( カマ エル ) 砲 ( メギド ) !

あ …

私 ( わたくし ) たち !

灰 燼 ( かいじん ) と 化せ 灼 爛 殲鬼 ( カマ エル ) !

( 士 道 ) ぐ っ …

( 琴 里 ) 銃 を 取り なさい

まだ 闘争 は 終わって い ない わ

まだ 戦争 は 終わって い ない わ

さあ もっと 殺し 合い ま しょ う 狂 三

あなた が 望 ん だ 戦い よ

あなた が 望 ん だ 争い よ

もう 銃口 を 向け られ ない と いう なら 死に なさい

琴 里 ! それ 以上 や ったら 本当 に 死 ん じ まう ぞ

精霊 を 殺さ ず 問題 を 解決 する の が ラタトスク な ん だ ろ う

う っ

おい 琴 里 ! ハッ …

フフ フッ

( 士 道 ) 狂 三 !

士 道 さん …

お 兄ちゃん よけ てっ !

( 琴 里 の 泣き声 )

あ … お 兄ちゃん

お 兄ちゃん お 兄ちゃん

( よし の ん ) ねえ 彼 を 助け たい ?

( 四 糸 乃 ( よしの ) ) 先生 お 願い し ます …

よし よし 任せ て おき た まえ !

あ …

あっ …

おはよう ございます …

あ …

な っ !

十 香 ( と おか ) まで

( 夜 刀 神 ( や と が み ) 十 香 ) シドー きなこ パン …

俺 どう し て ここ に …

( 村雨 令 音 ( むらさめ れい ね ) ) や あ 目覚め た ね シン

いや あ ビックリ し た よ

士 道 君 いっき なり 目 を 覚ます から

ごめんなさい 驚か せ て …

いや 大丈夫 だ

令 音 さん 俺 一体 なんで …

昨日 時 崎 狂 三 と の 交戦 の あと 気絶 し た 君 を ここ に 搬入 し て ね

ん … そう だ あれ から どう なった ん です か ?

十 香 は 眠って る だけ です よ ね

琴 里 は ? あの 姿 は 一体 ?

あと 折紙 は ?

落ち着き たまえ シン

真 那 ( ま な ) は 無事 な ん です よ ね ?

それ に 狂 三 あいつ も 生き てる ん です よ ね ?

学校 の みんな も !

ん っ ん ん …

よし よし 落ち着 い た かい

( 士 道 ) ハッ ハアッ …

安心 し た まえ 皆 無事 だ

私 の 知る かぎり 死者 は 出 て い ない

鳶 一 折紙 と 崇 宮 ( たかみ や ) 真 那 は NAST 隊員 に 回収 さ れ て いった

多分 自衛 隊 天宮 ( てん ぐう ) 病院 に 搬送 さ れ た の だ ろ う

狂 三 は 隙 を つい て 逃げ た よ

十 香 は 見 て の と おり さ

自分 も 傷 を 負って る と いう のに 君 を 看病 する と 言って 聞か なく て ね

疲れ て 眠って しまった だけ だ ろ う

まだ … 終わり じゃ あり ませ ん よ ね

無論 だ よ

琴 里 は どこ です か ?

( 令 音 ) こちら の 音声 は あちら に は 届 い て い ない

ここ から は 君 1 人 だ

( 琴 里 ) あら 士 道 じゃ ない 目 が 覚め た の ね

おう

お前 何者 な ん だ

士 道 の かわいい 妹 よ

( 士 道 ) 自分 で かわいい って 言う か 普通

かわいい でしょ う ?

まあ 否定 は し ねえ けど …

琴 里 お前 は 精霊 な の か ?

( 士 道 ) 琴 里 お前 は 精霊 な の か ?

フンッ 違う って 言ったら 信じ て くれる の かしら ?

ああ お前 が 言う なら 信じる

正気 ? 自分 の 目 より 他人 の 言葉 を 信じる だ なんて

とても 賢明 な 人間 の する こと と は 思え ない けど

かわいい 妹 の 言う こと を 信じ られ なく な っち まっ たら ―

人間 と し て 上等 でも お 兄ちゃん と し ちゃ 終わり だ ろ う

私 は 人間 よ 少なくとも その つもり

でも 観測 装置 の 数値 は 今 ―

私 を 精霊 と 判断 し てる でしょ う

( 士 道 ) どう いう こと だ

私 は 五 河 家 に 生まれ た 人間 それ は 間違い ない わ

でも 5 年 前 私 は 精霊 に なった

ハッ !

正確 に は 精霊 の 力 を 持った 人間

… って 言った ほう が 適当 かも しれ ない

( 士 道 ) そんな こと が … ハッ !

俺 は それ を 知って る ?

何で すって ! ? でも 今 まで 何 も …

違う さっき 眠って る 時 夢 で 見 た ん だ

琴 里 琴 里

お 兄ちゃん 来 ちゃ ダメー !

あー っ

( 琴 里 の 泣き声 )

お 兄ちゃん お 兄ちゃん

( 琴 里 の 泣き声 )

( 琴 里 ) 泣き ながら “ お 兄ちゃん ” 連呼 し て た か どう か は ―

異議 を 唱え たい ところ だ けど …

おおむね 私 の 記憶 の とおり よ

霊 力 を 戻し た 際 に 経路 ( パス ) を 通じ て 流れ込 ん だ の かも しれ ない わ ね

そう か

琴 里 あの 時 何 が あった ん だ ? お前 は どう やって 精霊 に

それ が ほとんど 覚え て ない の よ ね

( 士 道 ) は ?

( 琴 里 ) 漠然 と 何 か が あった 気 は する ん だ けど ―

どう も 思い出 せ ない の よ

精霊 に なった こと は 覚え てる ん だ けど ―

原因 が いまひとつ

( 士 道 ) そんな 重要 な こと 忘れる か ! ?

妹 が 精霊 化 し た こと すら 忘れ て た 兄 に 言わ れ たく ない けど

その とおり ね 自分 の 存在 が ひっくり返る よう な 事件

この 私 が 忘れる はず ない わ

あるいは 2 人 と も 誰 か に 記憶 を 消さ れ た と か …

まあ 可能 性 の 1 つ よ

その あと 私 は ラタトスク に 見いださ れ た

そして 世界 の 裏側 で 起こって いる こと を 知って ―

精霊 を 救い たい と 思った

( 士 道 ) けど あの 大火 災 の あと も 琴 里 は 普通 に 生活 し て た よ な ?

一体 どう やって 精霊 の 力 を …

( 琴 里 ) そこ は 思い出し て ない の ?

士 道 が 私 の 力 を 封印 し た から に 決まって る じゃ ない

えっ 俺 が ?

ええ 昨日 言わ なかった ?

少し の 間 返し て もらう わ よ 士 道

理由 は 分から ない けど 士 道 に は 精霊 の 力 を 封印 する 能 力 が あった の

ラタトスク が 精霊 と の 対話 役 に 選 ん だ の も それ が 理由 よ

( 士 道 ) じゃ 俺 の 再生 能力 は …

もともと 私 の 力 よ

と いう わけ で 士 道 ちょっと ここ に 立ち なさい

( 士 道 ) な … なんで だ よ

いい から !

ぐ はっ

ああ …

私 言った わ よ ね 気 を つけ なさい って

今 の あなた は 簡単 に 死 ん じゃ う って な のに 何 ?

私 が 意識 を 取り戻し て 砲撃 を そらし た から いい よう な も の の …

( 士 道 ) 意識 を 取り戻し た ?

あっ …

やっぱり あの 時 の お前 は …

そう 精霊 の 力 が 戻って から 時折 自分 が 制御 でき なく なる の

無性 に 何 か を 壊し たく なったり 誰 か を 殺し たく なったり …

怖い の よ

自分 が 何 を し て しまう か 分から ない の

もしかしたら 5 年 前 に も 何 か し て しまった の かも しれ ない

それ こそ 誰 か を 殺し て しまって …

( 士 道 ) 琴 里 !

ハッ … 忘れ て らしく ない こと を 言った わ

昨日 は 士 道 が 狂 三 の 前 に 出 て くれ た から ―

正気 に 戻 れ た の かも ね

少し だけ 感謝 し て あげる …

精霊 の 力 は 俺 に 戻ら ない の か ?

十 香 と 違って ほぼ 100 % の 力 を 引き出し ちゃ った から ―

自然 に は 無理 ね 再 封印 する しか ない わ

再 封印 って …

十 香 や 四 糸 乃 に し た と おりよ

私 と デート し て デレ さ せ て そして …

あっ こ … 琴 里 !

大丈夫 か ? ケガ は ?

平気 よ 気 に し ない で …

で でも …

シン 今日 は ここ まで だ あと は 私 に 任せ て くれ ない か

令 音 さん

( 令 音 ) 改めて 話 は する さあ 早く

はい

( 十 香 ) シドー ここ に い た か !

い なく なった から 心配 し た ぞ

大丈夫 か ? どこ か 痛く ない か ?

悪い あと に し て くれ

シドー …

( 令 音 ) あと 2 日 だ

恐らく あと 2 日 しか 琴 里 は 自身 の 霊 力 に 耐え られ ない

( 士 道 ) あ … どう いう こと です ?

( 令 音 ) その 日 を 過ぎ れ ば 琴 里 は もう ―

君 の 知って いる 琴 里 で は なく なって しまう 可能 性 が ある

2 日 後 の 6 月 11 日 君 に は 琴 里 と デート し て もらう

それ が 彼女 を 元 に 戻す 最後 の チャンス に なる だ ろ う

( 受付 係 ) 崇 宮 真 那 さん です か ?

大変 申し訳 あり ませ ん

真 那 さん の ご 面会 は ご 家族 でも お 断り さ せ て いた だい て おり ます

( 士 道 ) えっ そんなに 悪い ん です か ?

すみません 容体 の 説明 も でき ない 規則 に なって おり まし て …

そんな …

( 折紙 ) 士 道

( 士 道 ) 折紙 ?

( 折紙 ) 無事 で よかった 夜 刀 神 十 香 は ?

えっ ああ 十 香 も 無事 だ よ

チッ

えっ ?

( 折紙 ) 何でもない

そう … 崇 宮 真 那 の お 見舞い に 来 た の

ああ で も 断ら れ ち まって

詳しい こと は 言 え ない けど 彼女 の 治療 に は ―

機密 性 の 高い 機材 が 使用 さ れ て いる

一般 病棟 に 移る まで は 誰 の 面会 も 許さ れ て い ない

無理 に 押し入 ろ う と すれ ば 拘束 さ れる

来 た の は それ だけ ?

( 士 道 ) え ?

お 見舞い は 真 那 だけ ?

お … 折紙 の お 見舞い も かね て

そう

( 士 道 ) さ … さ ー て それ じゃ 出直す かな !

折紙 も 病室 に 戻った ほう が いい ぞ

じゃ !

( 床 に 倒れ た 音 ) ( 士 道 ) お …

折紙 大丈夫 か ?

1 人 で 病室 に 戻 れ そう に ない 連れ て いって

( 士 道 ) ええ と …

連れ て いって

( 士 道 ) わ … 分かった よ 歩 け そう か ?

困難

( 士 道 ) じゃあ 車 イス 借り て

車 イス は 好ましく ない 乗り物酔い が 激しい

だったら どう すれ ば …

おんぶ

は ! ?

( 折紙 ) おんぶ

はい

折紙 ちょっと 強く つかまり すぎ じゃ ない か ?

( 折紙 ) そんな こと は ない

西 棟 の 305 号 室 で いい ん だ な

わ っ き ゃっ ! くすぐったい ん だ が

ちょ っ やめ っ …

( 折紙 ) そう

( 士 道 ) お … 折紙 ?

( 折紙 ) スーッ ハアッ ハアッ

( 士 道 ) ちょ っ ちょっと

( 折紙 ) くん くん …

( 士 道 ) お いったら …

( ち ゅ ぱっと いう 音 )

( 士 道 ) ひ っ 何 ! ? 今 何 さ れ てる の ? 俺

それ じゃ 俺 は そろそろ …

むい て

えっ まあ 別に いい けど …

食べ させ て

さすが に それ は できる だ ろ う

過度 の 運動 は 控える よう に 言わ れ てる

ハア …

でき れ ば 口移し …

と う っ !

いっ !

コ … コラ 折紙 や ちょ っ ホント …

折紙 さん やめ っ あっ ひ ゃっ あ あっ …

ひ ぃっ

ごちそうさま

あ … あと は いい よ な それ じゃ 俺 は これ で

( 折紙 ) 検温 を し なけ れ ば なら ない 1 人 で は 困難

過度 の 運動 は 控える よう に …

わ … 分かった よ !

検温 する の に なんで 俺 が 座る ん だ よ

折紙 ! ?

な … 何 してん だ ! ?

時 崎 狂 三 が 転校 し て き た 時 ―

士 道 は 少なから ず 彼女 の 所作 に ドキドキ し て い た

攻 め の 姿勢 が 有効 と 判断 する

う っ …

それ じゃあ 今度 こそ 帰る から な

( 折紙 ) 最後 に 1 つ いい ?

昨日 時 崎 狂 三 と 私 たち が 交戦 し た あ と の こと を 教え て ほしい

空 から もう 1 体 精霊 が 現れ た はず

和装 の よう な 霊 装 を まとった 炎 を 操る 精霊 …

私 は あの 時 時 崎 狂 三 に 気絶 さ せ られ ―

意識 を 失って しまった

どんな 些細 ( ささい ) な こと でも かまわ ない

炎 の 精霊 に つい て ―

気づ い た こと が あったら 教え て ほしい

う っ いや …

俺 も すぐ 気絶 し ち まった から 詳しい こと は …

( 折紙 ) そう …

( 士 道 ) その 精霊 が どう かし た の か ?

5 年 前 天宮 市 南 甲 町 ( なんこう ちょう ) の 住宅 街 に 大火 を 呼び ―

父 と 母 を 私 の 目 の 前 で 焼 い た 精霊

それ が あの 炎 を 操る 精霊

( 士 道 ) な …

( 琴 里 ) お 兄ちゃん !

ずっと ずっと 捜し て き た

ずっと ずっと 捜し 続け て き た

やっと 見つけ た ようやく 見つけ た

殺す 絶対 に 殺す 私 が この 手 で

私 の 5 年 間 は この ため だけ に あった

この 瞬間 の ため に NAST に 入った

この 瞬間 の ため に 顕 現 装置 ( リア ライザ ) を 手 に 入れ た

この 瞬間 の ため に 業 ( ワザ ) を 技能 を 身 に つけ た

すべて は 犯人 を 倒す ため に

すべて は 炎 の 精霊 を 討つ ため に

すべて は イフリート を 殺す ため に …

♪ ~

~ ♪


( 鳶 一 折紙 ( と び いち おりがみ ) ) う … ぐ っ

( 五 河 士 道 ( いつか しどう ) ) 琴 里 ( ことり ) … なんで …

( 時 崎 狂 三 ( と きさき くるみ ) ) 邪魔 し ない で いただ け ませ ん こと せっかく いい ところ だった のに

♪ ~

( ナレーション ) 精霊 は 人間 で は ない

人間 も また 精霊 で は ない

だが しかし な の に なぜ

五 河 士 道 は 今 混乱 し て い た

~ ♪

( 狂 三 ) ヒヒッ ヒヒヒヒヒッ

でも …

まさか これ で 終わり だ なんて 思って おら れ ませ ん わ よ ね ! ?

( 銃声 )

すばらしい です わ

すばらしい です わ !

さすが は 天使 を 顕 現 化 さ せ た 精霊

高鳴り ます わ

高鳴り ます わ !

( 五 河 琴 里 ) って うっとうしい わ ね

レディー なら 少し は 落ち着き を 持ったら どう ?

では ご 要望 に お 応え し て ―

しとやか に 殺 ( と ) ら せ て いただく と し ま しょ う

刻々 帝 ( ザフキエル ) 七 の 弾 ( ザイン )

( 銃声 )

ダメ だ 琴 里 それ は !

如何 ( いか ) な 力 を 持って いよ う と ―

止め て しまえ ば 意味 は あり ませ ん わ よ

( 銃声 )

それでは ごきげんよう

( 銃声 )

あ …

ウフフ フッ フフッ

ああ ああ 終わって しまい まし た わ

せっかく 見え た 強敵 で し た のに 無情 です わ 無常 です わ

さあ 今度 こそ 士 道 さん の 番 で すわ

私 ( わたくし ) に あ …

( 琴 里 ) まったく 派手 に やって くれ た わ ね

( 狂 三 ) な っ …

私 と し て は あなた が 恐れ おのの い て ―

戦意 を なくし て くれる の が ベスト だ けど …

フンッ 戯れ ない で ください ま しっ !

一 の 弾 ( アレフ ) !

( 銃声 )

( 銃声 )

チッ

( 士 道 ) ぐ はっ う っ

な … 何 す ん だ よっ !

( 琴 里 ) 切り裂け 灼 爛 殲鬼 ( カマ エル ) !

一体 何 な ん です の あなた は !

刻々 帝 ( ザフキエル ) 四 の 弾 ( ダレット ) !

( 銃声 )

( 琴 里 ) あら もう 打ち止め かしら ?

もう 少し 本気 を 出し て くれ て も いい の よ

( 狂 三 ) その 言葉 後悔 さ せ て 差し上げ ます わ

刻々 帝 ( ザフキエル ) !

さ せる かって の

くっ こ これ は …

こ … 琴 里 !

( 狂 三 ) アッハハハハハッ

悪運 尽き まし た わ ねえ

( 士 道 ) う っ くっ

琴 里 大丈夫 な の か

灼 爛 殲鬼 ( カマ エル ) 砲 ( メギド ) !

あ …

私 ( わたくし ) たち !

灰 燼 ( かいじん ) と 化せ 灼 爛 殲鬼 ( カマ エル ) !

( 士 道 ) ぐ っ …

( 琴 里 ) 銃 を 取り なさい

まだ 闘争 は 終わって い ない わ

まだ 戦争 は 終わって い ない わ

さあ もっと 殺し 合い ま しょ う 狂 三

あなた が 望 ん だ 戦い よ

あなた が 望 ん だ 争い よ

もう 銃口 を 向け られ ない と いう なら 死に なさい

琴 里 ! それ 以上 や ったら 本当 に 死 ん じ まう ぞ

精霊 を 殺さ ず 問題 を 解決 する の が ラタトスク な ん だ ろ う

う っ

おい 琴 里 ! ハッ …

フフ フッ

( 士 道 ) 狂 三 !

士 道 さん …

お 兄ちゃん よけ てっ !

( 琴 里 の 泣き声 )

あ … お 兄ちゃん

お 兄ちゃん お 兄ちゃん

( よし の ん ) ねえ 彼 を 助け たい ?

( 四 糸 乃 ( よしの ) ) 先生 お 願い し ます …

よし よし 任せ て おき た まえ !

あ …

あっ …

おはよう ございます …

あ …

な っ !

十 香 ( と おか ) まで

( 夜 刀 神 ( や と が み ) 十 香 ) シドー きなこ パン …

俺 どう し て ここ に …

( 村雨 令 音 ( むらさめ れい ね ) ) や あ 目覚め た ね シン

いや あ ビックリ し た よ

士 道 君 いっき なり 目 を 覚ます から

ごめんなさい 驚か せ て …

いや 大丈夫 だ

令 音 さん 俺 一体 なんで …

昨日 時 崎 狂 三 と の 交戦 の あと 気絶 し た 君 を ここ に 搬入 し て ね

ん … そう だ あれ から どう なった ん です か ?

十 香 は 眠って る だけ です よ ね

琴 里 は ? あの 姿 は 一体 ?

あと 折紙 は ?

落ち着き たまえ シン

真 那 ( ま な ) は 無事 な ん です よ ね ?

それ に 狂 三 あいつ も 生き てる ん です よ ね ?

学校 の みんな も !

ん っ ん ん …

よし よし 落ち着 い た かい

( 士 道 ) ハッ ハアッ …

安心 し た まえ 皆 無事 だ

私 の 知る かぎり 死者 は 出 て い ない

鳶 一 折紙 と 崇 宮 ( たかみ や ) 真 那 は \ NAST 隊員 に 回収 さ れ て いった

多分 自衛 隊 天宮 ( てん ぐう ) 病院 に 搬送 さ れ た の だ ろ う

狂 三 は 隙 を つい て 逃げ た よ

十 香 は 見 て の と おり さ

自分 も 傷 を 負って る と いう のに 君 を 看病 する と 言って 聞か なく て ね

疲れ て 眠って しまった だけ だ ろ う

まだ … 終わり じゃ あり ませ ん よ ね

無論 だ よ

琴 里 は どこ です か ?

( 令 音 ) こちら の 音声 は あちら に は 届 い て い ない

ここ から は 君 1 人 だ

( 琴 里 ) あら 士 道 じゃ ない 目 が 覚め た の ね

おう

お前 何者 な ん だ

士 道 の かわいい 妹 よ

( 士 道 ) 自分 で かわいい って 言う か 普通

かわいい でしょ う ?

まあ 否定 は し ねえ けど …

琴 里 お前 は 精霊 な の か ?

( 士 道 ) 琴 里 お前 は 精霊 な の か ?

フンッ 違う って 言ったら 信じ て くれる の かしら ?

ああ お前 が 言う なら 信じる

正気 ? 自分 の 目 より 他人 の 言葉 を 信じる だ なんて

とても 賢明 な 人間 の する こと と は 思え ない けど

かわいい 妹 の 言う こと を 信じ られ なく な っち まっ たら ―

人間 と し て 上等 でも お 兄ちゃん と し ちゃ 終わり だ ろ う

私 は 人間 よ 少なくとも その つもり

でも 観測 装置 の 数値 は 今 ―

私 を 精霊 と 判断 し てる でしょ う

( 士 道 ) どう いう こと だ

私 は 五 河 家 に 生まれ た 人間 それ は 間違い ない わ

でも 5 年 前 私 は 精霊 に なった

ハッ !

正確 に は 精霊 の 力 を 持った 人間

… って 言った ほう が 適当 かも しれ ない

( 士 道 ) そんな こと が … ハッ !

俺 は それ を 知って る ?

何で すって ! ? でも 今 まで 何 も …

違う さっき 眠って る 時 夢 で 見 た ん だ

琴 里 琴 里

お 兄ちゃん 来 ちゃ ダメー !

あー っ

( 琴 里 の 泣き声 )

お 兄ちゃん お 兄ちゃん

( 琴 里 の 泣き声 )

( 琴 里 ) 泣き ながら “ お 兄ちゃん ” 連呼 し て た か どう か は ―

異議 を 唱え たい ところ だ けど …

おおむね 私 の 記憶 の とおり よ

霊 力 を 戻し た 際 に 経路 ( パス ) を 通じ て 流れ込 ん だ の かも しれ ない わ ね

そう か

琴 里 あの 時 何 が あった ん だ ? お前 は どう やって 精霊 に

それ が ほとんど 覚え て ない の よ ね

( 士 道 ) は ?

( 琴 里 ) 漠然 と 何 か が あった 気 は する ん だ けど ―

どう も 思い出 せ ない の よ

精霊 に なった こと は 覚え てる ん だ けど ―

原因 が いまひとつ

( 士 道 ) そんな 重要 な こと 忘れる か ! ?

妹 が 精霊 化 し た こと すら 忘れ て た 兄 に 言わ れ たく ない けど

その とおり ね 自分 の 存在 が ひっくり返る よう な 事件

この 私 が 忘れる はず ない わ

あるいは 2 人 と も 誰 か に 記憶 を 消さ れ た と か …

まあ 可能 性 の 1 つ よ

その あと 私 は ラタトスク に 見いださ れ た

そして 世界 の 裏側 で 起こって いる こと を 知って ―

精霊 を 救い たい と 思った

( 士 道 ) けど あの 大火 災 の あと も 琴 里 は 普通 に 生活 し て た よ な ?

一体 どう やって 精霊 の 力 を …

( 琴 里 ) そこ は 思い出し て ない の ?

士 道 が 私 の 力 を 封印 し た から に 決まって る じゃ ない

えっ 俺 が ?

ええ 昨日 言わ なかった ?

少し の 間 返し て もらう わ よ 士 道

理由 は 分から ない けど 士 道 に は 精霊 の 力 を 封印 する 能 力 が あった の

ラタトスク が 精霊 と の 対話 役 に 選 ん だ の も それ が 理由 よ

( 士 道 ) じゃ 俺 の 再生 能力 は …

もともと 私 の 力 よ

と いう わけ で 士 道 ちょっと ここ に 立ち なさい

( 士 道 ) な … なんで だ よ

いい から !

ぐ はっ

ああ …

私 言った わ よ ね 気 を つけ なさい って

今 の あなた は 簡単 に 死 ん じゃ う って な のに 何 ?

私 が 意識 を 取り戻し て 砲撃 を そらし た から いい よう な も の の …

( 士 道 ) 意識 を 取り戻し た ?

あっ …

やっぱり あの 時 の お前 は …

そう 精霊 の 力 が 戻って から 時折 自分 が 制御 でき なく なる の

無性 に 何 か を 壊し たく なったり 誰 か を 殺し たく なったり …

怖い の よ

自分 が 何 を し て しまう か 分から ない の

もしかしたら 5 年 前 に も 何 か し て しまった の かも しれ ない

それ こそ 誰 か を 殺し て しまって …

( 士 道 ) 琴 里 !

ハッ … 忘れ て らしく ない こと を 言った わ

昨日 は 士 道 が 狂 三 の 前 に 出 て くれ た から ―

正気 に 戻 れ た の かも ね

少し だけ 感謝 し て あげる …

精霊 の 力 は 俺 に 戻ら ない の か ?

十 香 と 違って ほぼ 100 % の 力 を 引き出し ちゃ った から ―

自然 に は 無理 ね 再 封印 する しか ない わ

再 封印 って …

十 香 や 四 糸 乃 に し た と おりよ

私 と デート し て デレ さ せ て そして …

あっ こ … 琴 里 !

大丈夫 か ? ケガ は ?

平気 よ 気 に し ない で …

で でも …

シン 今日 は ここ まで だ あと は 私 に 任せ て くれ ない か

令 音 さん

( 令 音 ) 改めて 話 は する さあ 早く

はい

( 十 香 ) シドー ここ に い た か !

い なく なった から 心配 し た ぞ

大丈夫 か ? どこ か 痛く ない か ?

悪い あと に し て くれ

シドー …

( 令 音 ) あと 2 日 だ

恐らく あと 2 日 しか 琴 里 は 自身 の 霊 力 に 耐え られ ない

( 士 道 ) あ … どう いう こと です ?

( 令 音 ) その 日 を 過ぎ れ ば 琴 里 は もう ―

君 の 知って いる 琴 里 で は なく なって しまう 可能 性 が ある

2 日 後 の 6 月 11 日 君 に は 琴 里 と デート し て もらう

それ が 彼女 を 元 に 戻す 最後 の チャンス に なる だ ろ う

( 受付 係 ) 崇 宮 真 那 さん です か ?

大変 申し訳 あり ませ ん

真 那 さん の ご 面会 は ご 家族 でも お 断り さ せ て いた だい て おり ます

( 士 道 ) えっ そんなに 悪い ん です か ?

すみません 容体 の 説明 も でき ない 規則 に なって おり まし て …

そんな …

( 折紙 ) 士 道

( 士 道 ) 折紙 ?

( 折紙 ) 無事 で よかった 夜 刀 神 十 香 は ?

えっ ああ 十 香 も 無事 だ よ

チッ

えっ ?

( 折紙 ) 何でもない

そう … 崇 宮 真 那 の お 見舞い に 来 た の

ああ で も 断ら れ ち まって

詳しい こと は 言 え ない けど 彼女 の 治療 に は ―

機密 性 の 高い 機材 が 使用 さ れ て いる

一般 病棟 に 移る まで は 誰 の 面会 も 許さ れ て い ない

無理 に 押し入 ろ う と すれ ば 拘束 さ れる

来 た の は それ だけ ?

( 士 道 ) え ?

お 見舞い は 真 那 だけ ?

お … 折紙 の お 見舞い も かね て

そう

( 士 道 ) さ … さ ー て それ じゃ 出直す かな !

折紙 も 病室 に 戻った ほう が いい ぞ

じゃ !

( 床 に 倒れ た 音 ) ( 士 道 ) お …

折紙 大丈夫 か ?

1 人 で 病室 に 戻 れ そう に ない 連れ て いって

( 士 道 ) ええ と …

連れ て いって

( 士 道 ) わ … 分かった よ 歩 け そう か ?

困難

( 士 道 ) じゃあ 車 イス 借り て

車 イス は 好ましく ない 乗り物酔い が 激しい

だったら どう すれ ば …

おんぶ

は ! ?

( 折紙 ) おんぶ

はい

折紙 ちょっと 強く つかまり すぎ じゃ ない か ?

( 折紙 ) そんな こと は ない

西 棟 の 305 号 室 で いい ん だ な

わ っ き ゃっ ! くすぐったい ん だ が

ちょ っ やめ っ …

( 折紙 ) そう

( 士 道 ) お … 折紙 ?

( 折紙 ) スーッ ハアッ ハアッ

( 士 道 ) ちょ っ ちょっと

( 折紙 ) くん くん …

( 士 道 ) お いったら …

( ち ゅ ぱっと いう 音 )

( 士 道 ) ひ っ 何 ! ? 今 何 さ れ てる の ? 俺

それ じゃ 俺 は そろそろ …

むい て

えっ まあ 別に いい けど …

食べ させ て

さすが に それ は できる だ ろ う

過度 の 運動 は 控える よう に 言わ れ てる

ハア …

でき れ ば 口移し …

と う っ !

いっ !

コ … コラ 折紙 や ちょ っ ホント …

折紙 さん やめ っ あっ ひ ゃっ あ あっ …

ひ ぃっ

ごちそうさま

あ … あと は いい よ な それ じゃ 俺 は これ で

( 折紙 ) 検温 を し なけ れ ば なら ない 1 人 で は 困難

過度 の 運動 は 控える よう に …

わ … 分かった よ !

検温 する の に なんで 俺 が 座る ん だ よ

折紙 ! ?

な … 何 してん だ ! ?

時 崎 狂 三 が 転校 し て き た 時 ―

士 道 は 少なから ず 彼女 の 所作 に ドキドキ し て い た

攻 め の 姿勢 が 有効 と 判断 する

う っ …

それ じゃあ 今度 こそ 帰る から な

( 折紙 ) 最後 に 1 つ いい ?

昨日 時 崎 狂 三 と 私 たち が 交戦 し た あ と の こと を 教え て ほしい

空 から もう 1 体 精霊 が 現れ た はず

和装 の よう な 霊 装 を まとった 炎 を 操る 精霊 …

私 は あの 時 時 崎 狂 三 に 気絶 さ せ られ ―

意識 を 失って しまった

どんな 些細 ( ささい ) な こと でも かまわ ない

炎 の 精霊 に つい て ―

気づ い た こと が あったら 教え て ほしい

う っ いや …

俺 も すぐ 気絶 し ち まった から 詳しい こと は …

( 折紙 ) そう …

( 士 道 ) その 精霊 が どう かし た の か ?

5 年 前 天宮 市 南 甲 町 ( なんこう ちょう ) の 住宅 街 に 大火 を 呼び ―

父 と 母 を 私 の 目 の 前 で 焼 い た 精霊

それ が あの 炎 を 操る 精霊

( 士 道 ) な …

( 琴 里 ) お 兄ちゃん !

ずっと ずっと 捜し て き た

ずっと ずっと 捜し 続け て き た

やっと 見つけ た ようやく 見つけ た

殺す 絶対 に 殺す 私 が この 手 で

私 の 5 年 間 は この ため だけ に あった

この 瞬間 の ため に \ NAST に 入った

この 瞬間 の ため に 顕 現 装置 ( リア ライザ ) を 手 に 入れ た

この 瞬間 の ため に 業 ( ワザ ) を 技能 を 身 に つけ た

すべて は 犯人 を 倒す ため に

すべて は 炎 の 精霊 を 討つ ため に

すべて は イフリート を 殺す ため に …

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