( 横縞 ( よこしま ) ) あ むっ
俺 は 風間 ( かざま ) 一派 の 突撃 ダンプカー こと 横縞 だ
( 長山 ( な が やま ) ) だいたい 扉 の 所 で 頭 ぶつけ ます
日本 の 平均 身長 を 優に 超える 長山
( 中 ( あたる ) ) そして 生徒 会 副 会長 に し て 風間 一派 の 作戦 参謀 ―
河原 ( かわ はら ) 中
( 堅次 ( けんじ ) ) メシ 食って る 時 に 何 だ 突然
( 子 王 ( し おう ) ) ならば 答えよ う
風間 くん と 同じ ゲーム 製作 部 ( 仮 ) 所属 ―
子 王 八 ( はち ) だ
う わ っ お前 ら こいつ に 自己 紹介 し て た の か
( 3 人 ) ああ
( 堅次 ) 何 ? なんで 真ん中 に 突っ立って ん だ よ
いや あ すま ない
僕 は どう も 狭く て ギッチギチ な 所 が 好き み たい で ね
ハハハハ 堅次 よ
お前 の 部活 仲間 は なかなか 面白い な
仲間 って わけ じゃ ねえ !
仲間 じゃ … ない ?
( 堅次 ) こいつ しょっぱ な から めん どくせ え
ところで 風間 くん カバン が 見当たら ない けど 教室 かい ?
ああ それ が どう かし た か
それ は いけ ない
なにせ カバン の 中 に は ―
芦 花 ( ろか ) さん の 袋 が 入って いる の だ から
お前 が なんで 俺 の カバン の 中 身 を 知って ん の !
( 子 王 ) 芦 花 さん が 言って まし た ( 堅次 ) あの 袋 アマ
ああ でも 確か に 入って る な
そう か 大事 に 持って い て くれ てる ん だ ね
うれしい よ
じゃあ 僕 は 急用 を 思い出し た ので これ で
何 その 不自然 さ さては あの 袋 を 狙って
アハハ 風間 くん 見くびって もらって は 困る
敗者 の 僕 に あの 袋 を 被る 権利 は ない よ
そ そう か
せいぜい 袋 を 入れ て いる 風間 くん の カバン に ―
顔 を うずめる ぐらい か
俺 的 に は そっち の ほう が イヤ な ん だ けど !
ちょっと 待って もら お う 弁当 を 一緒に 食う こと は 許 そ う
だが 友 の 迷惑 に なる こと は やめ て もら お う か
中 …
て いう か それ 俺 で さえ やった こと が ない ん だ ぞ
お前 に やら れる ぐらい なら 俺 が 先 だ !
( 堅次 ) 先 ! ?
( 横縞 ) 落ち着け 堅 ちゃん
人 の 頭 は 無理やり 押し込み でも し ない と ―
あの サイズ は 無理 だ
そ そう だ な
聞い た か お前 ら そんな ギチギチ な の は イヤ だ ろ
( 2 人 ) ギッチギチ な の が むしろ いい じゃ ない か
( 堅次 ) 逆 効果 だった !
じゃあ 風間 くん カバン 少し 借りる ね
( 中 ) 安心 しろ 堅次 の カバン は 俺 が 守る
フー フー ハッ ( 堅次 ) 守る 気 ねえ じゃ ん
ちょ っ おい
( 走る 足音 ) ( 船堀 ( ふな ぼ り ) ) ん ?
( 戸 が 開く 音 ) ( 船堀 ) え ?
( 3 人 が もめる 声 ) ( 船堀 ) えっ
( 子 王 ) 風間 くん どき たまえ
船堀 すま ん 俺 の カバン を 守って くれ
あっ はい
( 堅次 ) 頼む お前 に かかって る ん だ
私 に ? ああ … 分かり まし た
( 子 王 ) 笑 止 ( 中 ) アハハ ハハ
( 子 王 ) 人選 を 見誤った な 風間 くん
( 中 ) 船堀 に われわれ を 止める 力 は ない
お前 ら いつ 結託 し た
( 子 王 ) 僕 が 先 だ ( 堅次 ) あ ?
( 中 ) いや 俺 だ ( 堅次 ) や っぱ 仲 悪 っ
船堀 何とか 渡さ ない よう に し て くれ
は はい 死守 し ます
( 堅次 ) いや それ むしろ 取ら れ やすい 高 さ な ん だ けど
( 子 王 ) 僕 に 渡し て しまえ ( 中 ) いや 俺 に
( 堅次 ) おい やめろ 離せ こら
離せ って あれ
ヤバイ ヤバイヤバイヤバイヤバイ 船堀 ヤバイ !
( 船堀 ) ハァ ハァ
ヤバイ って 言って ん だ ろ う が
もう いい から その カバン 窓 から 外 に 投げ て くれ
えっ カバン を ?
ダメ です ! 物 を 粗末 に する の は ダメ です から
( 堅次 ) あれ 俺 怒ら れ た ?
じゃあ 隠す なり なんなり し て くれ
( 船堀 ) か 隠せ と 言わ れ て も
( 船堀 ) 隠す 隠す …
男子 が 簡単 に 取り に これ ない 所
( 船堀 ) ハッ ( 堅次 ) なんで 固まって ん だ ?
頼む から 動 い て ( 船堀 ) ハッ ん ん ん ~
頭 だけ 動かし て も しょうが ねえ だ ろ
ハッ 頭 …
分かり まし た 風間 くん ( 堅次 ) あ ?
これ で 大丈夫 です ( 堅次 ) え 何 が ?
( 船堀 ) 今 私 無理やり カバン に 頭 を 詰め て ます
もう すごく ギチギチ です
これ を 無理やり 外さ れ たら 痛い です
絶対 すごく 痛い です
でも 子 王 くん と 河原 くん が そんな こと し ない と ―
私 は 信じ ます
( 3 人 ) ああ …
( 子 王 ・ 中 ) フッ
( 中 ) 見事 だ 船堀 さん 君 の 勝ち だ
( 堅次 ) 納得 し ちゃ った !
( 中 ) ハハハハ ハハ
( 子 王 ) 船堀 さん
君 が ギチギチ チャンピオン だ フッ
( 堅次 ) あ あ … ( 船堀 ) ギ ギチギチ
怒って る ? ( 船堀 ) ギチ …
♪ ~
~ ♪
( 之江 ( の え ) ) かっこ かり ?
ああ …
兄貴 が こんな ところ に 入部 する と は 思え ない ん だ けど
( 芦 花 ) まあまあ 高尾 ( たか お ) さん お茶 でも
( 高尾 ) いや 私 自分 の 部活 に
( 芦 花 ) おいしい お 菓子 が あり ます よ
だから … ( 之江 ) あっ
お 菓子 甘い 物 … ( 芦 花 ) ん ?
( 千歳 ( ちとせ ) ) 部室 の 前 で ずっと 中 を うかがって る ヤツ は 誰 だ !
( 之江 ) う わ ー っ !
あ ? ( 桜 ( さくら ) ) ん ?
( 千 歳 ) ん ん ? ( 之江 ) ああ …
( 千歳 ・ 桜 ・ 芦 花 ) ん ~ ?
( 之江 ) ん ~ ?
ん ん ~ ?
ん ん ん ~ ?
イス だ よ ( 之江 ) わ っ
お茶 です よ ( 之江 ) えっ
菓子 だ
( 之江 ) あれよあれよ と いう 間 に 出 にくく
( 千 歳 ) ちなみに あれ が 顧問 な ( 之江 ) ええ ?
お前 … ( 之江 ) え えっ
1 年 だ よ な ?
ああ はい そう っす
ど っか で 見 た 気 が する ん だ よ な
( 之江 ) って この 人 生徒 会長 じゃ ん
小川 ( おがわ ) の 言って た とおり だ し
( 小川 ) あの 烏山 ( から す やま ) って 生徒 会長
あの 会長 とにかく すごい よ
( 之江 ) な なんで こんな 人 が ここ に いる の ?
特に この 髪 が …
( 刺さる 音 )
( 千 歳 ) は あっ
( 芦 花 ) なるほど 1 年 さん です か
小さく て かわいい です ね
( 之江 ) いや あなた の ほう が ―
明らか に 小さく て かわいい と 思う ん だ けど
いい 子 いい 子 ( 刺さる 音 )
( 芦 花 ) は あ あっ
( 桜 ) ああ …
( 之江 ) あれ ? あんた 何 も し て ない よ ね ?
なんで その ポーズ
な ー る ほど
( 高尾 ) え 何 が ?
あの 硬 さ って 遺伝 みたい です ね
あいつ の 髪 の 色 って 地 毛 だった の か
いえいえ 同じ 色 に 染め てる の かも
( 之江 ) きょうだい で それ は 気持ち 悪い っす
えっ と 何 ? 何 が 何 な の ?
ん ?
( 刺さる 音 )
あっ
えっ えっ
( 千 歳 ) そう だ よ あいつ の 妹 だ よ
え えっ 聞い て ない あいつ から 何 も 聞い て ない わ よ
あ ? お前 ら そう いう の 話す ほど の 仲 な の か ?
えっ 兄貴 と どう いう 仲 ?
( 高尾 ) べ べ べ べ 別に
ちなみに 私 は 知って まし た
いいかげん に し て ほしい っす !
人 の 髪 で ザクザク ザクザク と
人物 当て と か ふざけ てる ん です か ?
こっち は この 髪 の 硬 さ コンプレックス な ん すよ
ご ごめんなさい
第 一 髪 の ツンツン 度 で 判別 する なら ―
こっち の 人 だって 妹 に なっちゃ う っす よ ね
明らか に ツンツン レベル 高い でしょ
( 桜 ) ん ?
あっ 別に 風間 先輩 の 妹 に なる の は やぶさか じゃ ない よ
なんで その セリフ 今 髪 と か し ながら 言った ?
て か 寝癖 かい それ
( 3 人 ) 寝癖 だった の ?
( 之江 ) 誰 1 人 知ら なかった ん す か ?
( 之江 ) くっ なるほど
小川 が 言って い た よう に なんか すごい
や ー マジ で 水上 ( みず かみ ) は すごい よ
同じ 1 年 で あれ は すごい よ
( 之江 ) なんで この 子 も ここ に いる の ?
もし かして この 部活 って 結構 な 大物 が そろって たり する ?
兄貴 が わざわざ こんな 部 入る なんて ―
おかしい と 思った けど ―
これ だけ つわもの ばっかり なら 納得
あれ ? 納得 な の か な
( 芦 花 ) ところ で 妹 さん
えっ ああ 何 す か ?
好き な 物 って 何 です か ?
す … え ? 何 す か いきなり
好き ? 物 で ?
兄貴 かな ? ( 之江 ) な っ ない わ い
あ に … ああ
アイス かな
なるほど つまり 氷 属性 です ね
( 之江 ) あ ええ 何 すて ?
ああ … ( 桜 ) 氷 属性 と 水 属性
やっぱり 私 たち 姉妹 かも しれ ない ね
( 之江 ) この 子 が 何 を 言って る の か 何ひとつ 分から ない
ちなみに 水 は 好き ?
え 好き って ?
嫌い じゃ ない し ない と 困る もん だ けど 何 ?
じゃあ 土 は どう な ん だ よ 好き か ?
いや です から 土 も ない と 困る っす よ ね
では 炎 は お 好き です か ?
え ? だ から ない と 困 … その 質問 危なく ない す か ?
じゃ じゃあ その ゲーム は 好き ?
いきなり 普通 っす ね
( 4 人 ) さすが 妹 だけ あって 見事 な ツッコミ
水 好き だ って
( 之江 ) 何 な の この 訳 が 分から ない 人 たち
( 之江 ) 何 な の この 訳 が 分から ない 人 たち
( 芦 花 ) 炎 は 危ない …
( 芦 花 ) 炎 は 危ない …
( 芦 花 ) 炎 は 危ない …
とにかく 早く ここ から 出 ない と
とにかく 早く ここ から 出 ない と
とにかく 早く ここ から 出 ない と
( 高尾 ) 普通 …
とにかく 早く ここ から 出 ない と
( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( 高尾 ) あっ
あ 稲田 ( いなだ ) ? うん ごめん 少し 遅れ て 行く ね
( 芦 花 ) ほ わ っ 高尾 さん
そ そそ それ は まさか ( 高尾 ) え ?
( 芦 花 ) ゲーム 魔 導 村 の 魔術 師 マソーン と ―
その 相棒 イルカ の エン ドーガ の ストラップ
これ は ゲーム 屋 バーチャルッポイ で しか つか ない ―
店長 手作り 限定 品 です よ
( 高尾 ) あ あっ ( 芦 花 ) この 前 新作 が ―
発売 さ れ て 私 も 並 ん で た ん です が … あれ ?
( 高尾 ) あ あ ああ … ( 芦 花 ) 高尾 さん い まし た っけ ?
風間 さん は 見つけ た ん です が おかしい です ね
( 高尾 ) し しまった
ちょっと 待て あいつ が ゲーム 買い に 朝 から 並ぶ か ?
し ない っす よ
( 芦 花 ) え ? でも 並 ん で まし た よ
しかも マソーン の コスプレ まで し て
あり え ない っす よ !
あの 兄貴 に かぎ って あり え ない っす
でも 結構 な 出来 の ローブ を 着 て まし た し
ない っす !
しかも ファイヤーアチャー まで し て くれ まし た
はっ ? 何 す か その ポーズ すごく イヤ な ん です けど
( 芦 花 ) コールド ツメ チャー は やって くれ ませ ん で し た
妹 さん 氷 属性 な ん だ から やって くれ て も よかった のに
( 之江 ) ん ん っ だ から 兄貴 は そんな の や ん ない っす
って 私 が 氷 属性 って 何 す か ?
( 高尾 ) ま まずい うかつ だった わ 私
あいつ の 株 を 落とさ ない よう に し なきゃ
でも 私 が 一緒に 並 ん で たって いう の も ―
いろいろ 誤解 を 生 ん で 面倒 だ し
あっ
そう ( 4 人 ) ん ?
( 高尾 ) なぜ あなた の お 兄ちゃん が ―
ゲーム 屋 に コスプレ し て 並 ん で い た か それ は ―
私 が あいつ に ゲーム を 買って き なさい と 命令 し た の よ
何 だって ?
( 高尾 ) あれ ? お 願い の ほう が よかった かな
ああ そう いや あいつ 高尾 に 借り が どう こう 言って た な
それ で パシリ に し た の か
そ そう よ
なるほど それ で わざわざ マソーン の コスプレ まで さ せ て
えっ ああ うん そう よ 私 が さ せ た
じゃ じゃあ あの ―
ファイヤーアチャー を やって くれ た の も ―
高尾 さん の 命令 で
そ そう 1 発 ぶち かま し なさい と 命令 を ね
だから つまり ね 妹 さん
全部 私 私 の 命令 だった の
( 高尾 ) これ で あいつ の お 兄ちゃん と し て の 威厳 は ―
保た れる はず
( 之江 ) あ ああ …
( 高尾 ) って 女 に 命令 さ れ て そこ まで やる お 兄ちゃん に ―
威厳 も 何も ない わ よ ね
そして 私 の 評価 も ダダ 下がり
( 之江 ) 何 な の ? 人 の 命令 なんか 聞き そう に ない 兄貴 を ―
ここ まで あご で 使う なんて この 人 一体 …
ああ …
あっ も しか して
高尾 な ん と かって 人 が ゲーム 部 に い て ね
その 人 が もう す ん ごい の よ
( 之江 ) “ すごい ” しか 言って ない 小川 が ―
唯一 “ す ん ごい ” と 言って た ―
す ん ごい 高尾
あの 怖く ない よ
( 之江 ) 見た目 も す ん ごい
う あ ああ …
ね ねえ 大丈夫 ?
う う っ す ん ご ー ( 高尾 ) す ?
う わ あっ こ 来 ない で っす !
( 之江 ) あっ ( 3 人 ) あ
ああ あ あ ああ …
あ あー っ ! ( 之江 ) う わ っ
( 芦 花 ) 妹 さん が ー !
( 桜 ) 重い 「 アイ ラブ 」 が 2 冊 も 落ち て くる ほど の 衝撃 !
( 之江 ) う う う … ( 高尾 ) ご ごめんなさい
( 泣き声 ) ( 之江 ) お 兄 ちゃ ー ん
( 4 人 ) お 兄ちゃん ?
す ん ごい おっぱい に 吹き飛ばさ れ た !
お ? ち 違う でしょ 手 で 押し た わ よ
( 3 人 ) おっぱい す ん ごい
違う ! あんた たち 一部始終 見 て た じゃ ない
( 南 ( みなみ ) ) おっぱい す ん ごい ( 高尾 ) 起き て た
( 之江 ) お に い … 兄貴 ( 中 ) お ?
( 堅次 ) お ? 之江
珍しい な お前 が 外 で 声 かけ て くる なんて
あ … 兄貴 私 ね
兄貴 の 部活 見 て き た よ
ん …
( 之江 ) 帰り道 兄貴 は ひと言 も 話さ なかった けど ―
コンビニ で 一 番 す ん ごい 高い アイス を 買って くれ た
( 之江 ) った く 兄貴 の ヤツ
人 が 作った 弁当 を 忘れる かな 普通
( 高尾 ) あっ ( 之江 ) あ ?
( 2 人 ) ああ …
昨日 は ごめん な さ …
( 之江 ) すいません し た ! ( 高尾 ) ええ えっ
( 之江 ) この 前 は とんだ 失礼 を ホント すみません っす
( 之江 ) まさか 今日 も す ん ごい 高尾 先輩 に 出会う なんて
厄日 だ
( 高尾 ) う わ ぁ 私 へ の 誤解 すごい
そう よ ね 吹っ飛ば し ちゃ った もの ね
い いえ この 前 の は 私 も 悪かった わけ だ し
ね 顔 上げ て ( 之江 ) ああ …
あ あっ すみません すみません
あんな 思いっきり わしづかみ し て ( 高尾 ) ちょ っ
あ でも お世辞 じゃ なく 胸 は 弾力 が すご …
( 男子 生徒 ) 弾力 ? ( 男子 生徒 ) ああ 弾力 って …
お 願い ちょっと だま … 静か に 話 そ う ね
( 之江 ) う う
すみません あまり に も その …
怖 … 取り乱し まし た
お お 姉さん 怖く ない よ ー
( 之江 ) ああ もう なんで こんな こと に なっちゃ う か な
もう 全部 兄貴 の せい だ ぞ
怖い … これ が あの 伝説 の す ん ごい 高尾 先輩
怖い … これ が あの 伝説 の す ん ごい 高尾 先輩
( 高尾 ) ほら ~ 怖く ない よ
怖い … これ が あの 伝説 の す ん ごい 高尾 先輩
怖い … これ が あの 伝説 の す ん ごい 高尾 先輩
怖く ない 怖く ない 怖く ない よ ~
怖く ない 怖く ない 怖く ない よ ~
怖く ない 怖く ない 怖く ない よ ~
あれ ? でも よく 見る と なんか こう かわいい …
あれ ? でも よく 見る と なんか こう かわいい …
あれ ? でも よく 見る と なんか こう かわいい …
怖く ない 怖く ない 怖く ない よ ~
怖く ない 怖く ない 怖く ない よ ~
怖く ない 怖く ない 怖く ない よ ~
って だまさ れる な 私
って だまさ れる な 私
って だまさ れる な 私
怖く ない 怖く な ~ い
怖く ない 怖く な ~ い
怖く ない 怖く な ~ い
や っぱ 怖い とにかく さっさと 行 こ う
それでは 先輩 私 これ で
ああ その よ よかったら ―
一緒 お 昼 食べ ない ?
( 之江 ) は い ー アウ トー
( 之江 ) な 何 す か ?
私 と 一緒に お 昼 する 理由 って 何 す か ?
え ? 理由 ?
そ それ は もちろん 妹 さん の 誤解 解 い て ―
仲良く なり たい だけ であって ―
他意 なんて ない の よ ホント な ん だ から
( 之江 ) 他意 ? なんで そんな 慌て てる の
うさんくさ さ レッド
この す ん ごい 人 私 を どう する つもり な の ?
え ? ( 之江 ) す すみません が 私 ―
今 から 兄貴 に お 弁当 を 届け なきゃ いけ ない ので
( 之江 ) 逃げる 理由 あって よかった 兄貴 ありがとう
って もともと は 兄貴 の せい で こう なった ん だ けど ね
( 高尾 ) あ …
あ じゃあ せっかく だ し ―
お お 兄さん も 一緒 で も いい か な
( 之江 ) まさか 兄貴 もろとも やる 気 ?
ヤバイ よ 兄貴
えっ と 学校 で 兄貴 と 一緒に メシ 食う の は 恥ずかしい ん です けど
そもそも 私 自分 の 弁当 教室 だ し
それ じゃあ しかたない わ よ ね
あ あ あ あ ~
じゃあ その お 弁当 私 が 代わり に 届け て あげる わ ね
ほら どうせ 私 教室 隣 だ し
ええ …
ほ ー ら この お 弁当 分かる ?
あなた の 大事 な 妹 ちゃん から 奪って き た の よ
ちょっと 中身 変え ちゃ った けど ね
さあ 残さ ず 食べ なさい ( 堅次 ) う う っ
そう 口 以外 使っちゃ ダメ よ
( 之江 ) う う … ( 高尾 ) ん ?
どう し たら いい の ? お 兄ちゃん
( 高尾 ) え えー っ
ど どう し た の ? 大丈夫 ? ( 芦 花 ) む むっ
( 高尾 ) えっ と あの …
( 芦 花 ) コラーッ 高尾 さん の コラーッ
妹 さん を いじめる なんて 許し ませ ん よ ! プンプン
え えっ 違う 私 じゃ ない …
( 之江 ) う う っ う …
気 の 強い 妹 さん を ここ まで おびえ させる なんて ―
何 を し た ん です か
( 高尾 ) あれ ? 犯人 私 っぽい
( 芦 花 ) やはり 犯人 は 高尾 さん だ ー
高尾 さん だ ー タカオ サンダー !
( 高尾 ) 人 の 名前 を 魔法 み たい に 呼ば ない で
タカオ … サンダー !
いい ね タカオ サンダー
違う の 私 は ただ あいつ が 忘れ た お 弁当 を ―
代わり に 届け て あげよ う と し た だけ で …
え ? で は その お 弁当 は 私 が 風間 さん に 届け て き ます よ
( 高尾 ) なんで そう なる の よ
で で は これ は 芝崎 ( しば さき ) せ ん ぱ … いえ
お 二 人 の どちら か に 任せ ます っす
( 高尾 ) え ? なんか 明らか に あの 子 に 渡 そ う と し て ない ?
( 芦 花 ) 分かり まし た
急 い で 届け ます
ちょっと 何 よ 勝手 に
( 2 人 ) う う っ う う …
私 が 先 に 言った のに
でも 妹 さん は どちら でも と … ( 高尾 ) そう だ けど
でも ここ は お 願い ( 芦 花 ) 高尾 さん
そんなに お 弁当 を つまみ食い し たい ん です か ?
( 高尾 ) あなた まさか … とにかく 絶対 に 私 が 持って く の
で は 任せ まし た ( 高尾 ) 絶対 渡さ な … え ?
( 高尾 ) ふう
あ あっ う っ
( 一同 ) あ あっ
( モブ 父 ) 感じ た か 息子 よ
( モブ 子 ) うん この 方向 は 日本
( 之江 ) あ ああ … ( 高尾 ・ 芦 花 ) あ あっ
( 芦 花 ) う わ ~ 妹 さん の お 弁当 が ( 高尾 ) あ ~ ごめんなさい
いえ もう いい ん です
むしろ 楽 に なれ まし た っす
( 芦 花 ・ 高尾 ) 楽 ?
せっかく の お 弁当 が … あいつ 怒る わ よ ね
( 之江 ) 別に いい ん す
きっと 何 か 適当 な の 食べる っす よ
せめて 代わり の お 弁当 を 渡 せ たら …
でも 私 も 今日 は お 弁当 持って くる の 忘れ て て
( 之江 ) あんた も か
( 高尾 ) あ これ 私 の お 昼 の 菓子 パン
あいつ に 渡し て やって
えっ あ はい っす どうも っす
( 之江 ) あれ 本当 に くれる ? この 人 も しか して いい 人 ?
( 芦 花 ) 育ち盛り の 男の子 が ―
その 程度 の 菓子 パン で 満足 し ます か ね
否 ! 満足 し ない でしょ う
じゃあ どう し たら いい の よ
ですから この 私 の 妹 が 作って くれ た ―
お 姉ちゃん 好き好き お 弁当 も 一緒に …
( 之江 ) 芝崎 先輩
( 高尾 ) あ あんた そんなに 震え て まで …
( 堅次 ) ハァ
お っせ ー な
( 之江 ) あ 兄貴 ( 堅次 ) お っ
これ … ( 堅次 ) 何 ? その メンツ
( 之江 ) それ じゃ ( 堅次 ) 何 ? 後ろ の 2 人 何 ?
あ …
ま いっか 時間 も ねえ し
何 ? お 姉ちゃん 大好き って 何 ?
( 大濠 ( おお ほり ) ・ 篠崎 ( し の ざ き ) ) 風間 くん 家 で は お 姉ちゃん だった の か !
なんで 最初 に その 発想 が 出 て くる ん だ !
( 桜 ) ん ?
( 千 歳 ) 珍しい 組み合わせ だ な
♪ ~
~ ♪
( 芦 花 ) 風間 さ ー ん
お 弁当 返し て くださ ー い
よく も ぬけぬけ と
( 多摩 ( たま ) ) あれ が 風間 堅次 ?
ウフッ