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神のみぞ知るセカイ II, Kami nomi zo Shiru Sekai II (The World God Only Knows II) Episode 11

( 女子 生徒 A ) しかたない よ ~

( 女子 生徒 B ) それ が 現実 って こと で

( 純 ( じゅん ) ) 何 が 現実 よ !

あ あっ

大変 もう こんな 時間 !

( ドア が 開く 音 )

♪ ~

~ ♪

( 男子 生徒 A ) つきあい き れ ない よ な

( ため息 )

( 純 ) なんの なん の こ … これ くらい で へこたれ ない よ

今日 は 元気 に なる ため に 思いっ切り 楽しむ ぞ ~

( 純 ) お ~ !

( 桂 馬 ( け いま ) ) エルシィ 行け

( エルシィ ) はい !

( 桂 馬 ) あっ

( 桂 馬 ) あの バカ … なぜ 羽衣 を 使って 隠れ ない ?

えっ と

A の 8 ブロック の 52 … 52 … 52 …

あれ ?

あの ~ そこ の 席 私 の 席 な ん です けど

僕 も この 席 だ よ

か … 桂木 ( かつらぎ ) 君 !

どう か バレ ませ ん よう に

( 純 ) ホント 同じ チケット

ウッソ ~ こんな いい 席 な の に ―

ダブル ブッキング だ なんて ああ

( 歓声 )

( 観客 ) おい そこ ! 突っ立って ん な よ !

さっさと 座れ !

く う ~

桂木 君 この 席 どうぞ 私 は 空 い てる 席 探す から

う … う わ っ

ええ ?

空席 なんて ない よ 半分 ずつ 座 ろ う

だ … ダメ よ ! 生徒 と 先生 が こんな

誰 か に 見 られ たり し たら …

( リング アナ ) お 待た せ いたし まし た !

まもなく ―

プロ レスリング ノナ

タッグ カーニバル トーナメント ファイナル を 開催 いたし ます

( 純 ) わ あ ~ ( 歓声 )

あっ

そ … そりゃ あ この 席 は すごく いい 席 だ けど ―

でも …

( レスラー の 入場 曲 )

( 歓声 )

( 歓声 )

( リング アナ ) 選手 入場 !

( 歓声 )

う わ ~

わ ~

( リング アナ ) 青 コーナー 秋川 ( あき かわ ) ジュン

ニザワ ミツ ハル ~

( 歓声 )

( リング アナ ) 赤 コーナー E . C . タトゥー カブキ カニ ゾウ !

( 歓声 )

わ あ ~ フフッ

( 純 ) 秋川 は ね この 団体 の 若手 の エース な ん だ

あっ ほら ほら 見 て !

あっ ち の ニザワ あの 人 は ね ―

ジャンボ と 同じ 技 を 使う ん だ よ

( ゴング の 音 )

使った あと “ お ~ ! ” も やる から ちゃんと 見 て て !

楽しみ だ な ~

ハッ よし そこ だ ! いけ ~ !

やった ~ !

( ニザワ ) お ~ !

( 純 ・ 観客 ) お ~ !

( 純 ) お ~ !

( 純 ) う ~ っ ( 桂 馬 ) う ぐ ぐ

あっ … ごめんなさい

ウフフ

あっ 私 の そっち だ

( 観客 たち ) おい 手 だ ~ 足 だ 足 だ !

よし あと もう ちょ い !

( 観客 たち ) よ ~ し いけ いけ いけ ~

( 純 ) アハハ !

わ ~ そこ だ いけ ~ !

( 歓声 )

( 純 ) やっぱり 席 が いい と 迫力 が 違う

後ろ の 席 だ と こう は いか ない わ

でも ―

こんなに ひっつ い て いる の は やっぱり 問題 よ ね

教師 と 生徒 が こんな の

わ あ !

ハァ ハァ

( 純 ) びっくり し た

ハァ …

( 桂 馬 ) 知ら なかった よ

プロレス って 盛り上がる ん だ な

( レフェリー ) ワン ツー スリー !

( ゴング の 音 と 歓声 )

( 秋川 の 雄 たけ び )

( 桂 馬 ) レスラー が 全力 で 技 を ぶつけ合い ―

その 一 挙手 一 投 足 に 観客 が 応え そして 震える

プロレス が 盛り上がる の は みんな の 息 が 合って いる から だ

( 純 ) そう よ

プロレス は リング の 上 だけ じゃ ない

( ゴング の 音 )

( 純 ) 試合 を さばく レフェリー

ファイト !

( 純 ) 選手 を サポート する スタッフ たち

( レスラー A ) う しゃ っ ! ( レスラー B ) う あっ

( 純 ) そして 観客 が 一緒に なって 試合 を 作って いる の よ

みんな が 1 つ に なって

ハッ

なのに なぜ それ が わから ない の ?

私 君 の こと ―

一生懸命 考え てる のに どう し て 応え て くれ ない の ?

( 桂 馬 ) う ぎぎ …

君 の ため に ゲーム 機 まで 買った のに !

高かった のに !

ハァ ハァ

( 純 ) 私 1 人 じゃ 無理 な の よ

みんな で 頑張ら なきゃ いけ ない の よ

( 桂 馬 ) だ から バスケ 部 が 潰れ た の か

( 純 ) ハッ

休部 し た バスケ 部 の キャプテン は お前 の まま だった

お前 の 代 で 潰れ た ん だ

いや 違う か

お前 が 潰し た ん だ

( 純 ) ハッ

な … 何 よ ! あなた 何 か 聞い た の ?

( 桂 馬 ) 何 も

え ?

でも 今 同じ こと が 起こって る 気 が する

また お前 の 理想 に 潰さ れる 連中 が いる かも しれ ない

( バスケ 部員 A ) 純 やり 過ぎ だ よ

( バスケ 部員 B ) もう ついて い け ない わ !

( 純 ) どう し て ?

みんな 強く なり たい って 言って た のに

どう し て 離れ て いって しまう の ?

私 は バスケ 部 の ため に みんな の ため に ―

一生懸命 やって た のに

( 桂 馬 ) お前 本当 に みんな の ため を 思って た の か ?

( 純 ) どう いう 意味 よ ?

あ … あんた なんか に ―

何 が わかる って いう の よ ! 私 の 気持ち も 知ら ない で !

( ざわめき )

神様 ~

( 桂 馬 ) やっと エンディング が 見え た ぞ

( ボール が 弾む 音 )

( チャイム の 音 )

( ちひろ ) ギター って も ほら この クラス だったら 安い よ

( 歩美 ( あゆみ ) ) どれ どれ

ええ ? 全然 安く ない じゃ ん

( エルシィ ) おはよう ござい ま ~ す

( ちひろ ) おう エリー ( 歩美 ) おはよう

( 男子 生徒 B ) そう いえ ば 昨日 ―

長瀬 ( ながせ ) 先生 から 電話 かかって き ちゃ って さ

( 男子 生徒 C ) え ? お前 も ?

( 男子 生徒 D ) 何 だ よ かかって くん の 狙って た くせ に

うん まあ それ は そう な ん だ けど ちょっと しつこく て

( 女子 生徒 C ) 最近 微妙 かも

( 女子 生徒 C ) 長瀬 先生

( 女子 生徒 D ) こない だ の こと も あった し ね

みんな お ~ は よう

ホームルーム の 前 に

先生 から みんな に 提 案 が あり ま ~ す

今年 の 舞 島 ( まいじ ま ) マラソン に みんな で 出 ま しょ う

( 女子 生徒 E ) なんで みんな ?

や だ よ

( 女子 生徒 F ) マジ ?

もう みんな の 分 申し込 ん だ から ね

( 生徒 たち ) え ~

頑張 ろ う お ~ !

これ で みんな 1 つ に な ろ う よ

先生 もう いい よ

えっ ?

こっち も 忙しい し

普通 で いこ う よ 普通 で ドラマ じゃ ねえ ん だ し

そろそろ 重い

( 純 ) “ 重い ”

じゃあ なぜ 相談 し て き た の ? なぜ うれし そう に 話し て き た の ?

( 純 ) どう し て 私 が 悪者 み たい に 言わ れる の よ ?

先生 ?

みんな 勝手 よ ! 勝手 すぎる よ !

( 男子 生徒 B ) 何 だ ありゃ ?

( 女子 生徒 D ) なんで 私ら が 怒ら れる わけ ?

( 女子 生徒 G ) 結構 危ない 先生 だった の ね

でも 本当 の 教師 に なる 前 に ―

現実 に ぶつかって よかった ん じゃ ない ?

( 女子 生徒 D ) フフッ 言 え てる ~

( 桂 馬 ) まったく 長瀬 も よく やる よ

( 椅子 から 立つ 音 )

こんな バグ だらけ の 連中 何 し て も 無駄 な の に さ

今 何 つった ? オタ メガ !

偉 そう に 言 え ん の か ? この クレイジー ゲーマー が !

( 2 人 ) あっ

あれ … オタ メガ は ?

い ねえ

( 男子 生徒 D ) あいつ

どこ 行き や がった ?

どこ だって いい じゃ ん 別に あんな ヤツ

どこ だって いい じゃ ん 別に あんな ヤツ

( エルシィ ) 39 40 41

42 43 44 45 …

( 女子 生徒 H ) ねえ 授業 は ?

( 女子 生徒 I ) 何 か ヤバ く ない ? これ って

( ため息 )

( ドア が 開く 音 )

( 純 ) ハァ

ハァ ハァ ハァ ハァ

みんな 勝手 よ

私 は みんな の ため を 思って やって いる のに

みんな が … みんな さえ 協力 し て くれ たら

( ロッカー が 開く 音 )

う わ ~

( 桂 馬 ) どう し て ここ に 来 た ?

嫌 な 思い出 が ある だけ じゃ ない の か ?

( 純 ) う っ ( 桂 馬 ) う ぐ っ

本当 に 気味 悪い 子 ね !

あんた が そもそも の つまずき だった の よ !

今度 こそ うまく いく はず だった

私 も 大人 に なった し いっぱい 勉強 し た

理想 の 先生 に な れ た の よ !

( 純 ) う う ~

( 桂 馬 ) やっぱり お前 は ―

何 も わかって ない ん だ な

お前 は 昔 と 何 も 変わって ない

や … やめ て やめ て やめ て やめ て !

あ あっ

お前 は 昔 も 今 も 自分 の 理想 を 人 に 押しつけ てる だけ だ

それ じゃ ―

それ じゃ どう すれ ば いい の よ !

( 足音 )

( 純 ) 私 は 頑張る こと しか でき ない で も ―

頑張れ ば 頑張る ほど みんな 離れ て いく

( 純 の すすり泣き )

( 純 ) 私 は … みんな の 力 に なり たい の に

どう し たら いい の よ ? どう し たら ?

( 桂 馬 ) 簡単 だ よ ( 純 ) え ?

もっと 理想 を 押しつけ たら いい !

他人 は 気 に する な

お前 は お前 が 心から 正しい と 思う こと だけ を やる ん だ !

もう 無理 だ よ みんな つい て き て くれ ない

理想 を 前 に する と みんな 不安 に なる

“ 無理 だ できる わけ が ない ” と 逃げ出し て しまう

それ が リアル の 壁 な ん だ でも ―

それ でも お前 は やら なきゃ いけ ない !

どれ だけ 傷 つい て も 孤独 でも お前 は 理想 を 見せ なきゃ いけ ない

ジャンボ 鶴 馬 ( つるま ) の よう に !

( ジャンボ 鶴 馬 ) お ~ !

( 桂 馬 ) なぜ なら お前 は ―

お前 は 教師 だ から

( 純 ) ハッ

( 女子 生徒 J ) 長瀬 先生 ~

ハッ

あっ よかった ~ い たい た ~

あの … 先生 教室 戻 ろ う よ

俺 たち が 悪かった 謝る から さ

あなた たち

あれ ? 桂木 君 ?

♪ ~

あっ

( 純 ) みんな 勝手 よ !

勝手 すぎる よ !

( 桂 馬 ) まったく 長瀬 も よく やる よ

( 椅子 から 立つ 音 )

こんな バグ だらけ の 連中 ―

何 し て も 無駄 な の に さ

( エルシィ ) 42 43 44 45

( エルシィ ) 42 43 44 45

長瀬 先生 全然 戻って こ ない ね

そんなに 落ち込む ほど の こと か ?

499 … 500 !

あの ~ 皆さん !

みんな で 長瀬 先生 を 迎え に 行き ませ ん か ?

( 生徒 たち ) え ~

そう だ みんな 言い過ぎ だった

謝れ

( ちひろ ) よっ 同類 !

行き ま しょ う

私 長瀬 先生 の いる 所 に ―

心当たり あり ます から

( エルシィ ) ちょっと 強引 か と 思い まし た けど ―

みんな 来 て くれ まし た

強引 じゃ ない

え ?

リアル に は 理想 が 足り ない だ が ―

だからこそ ―

( 桂 馬 ) 理想 の 結末 が 必要 な ん だ

~ ♪

みんな ありがとう 私 絶対 いい 先生 に なる ね

( 拍手 )

( エルシィ ) 長瀬 先生 の 教育 実習 も いよいよ 今日 で 終わり です

でも ―

なぜ か 神様 は あの 日 以来 学校 に 来 ませ ん

本当 に お ~ 世話 に なり まし た 先輩

( 二階堂 ( に かいどう ) ) まっ 何 だ 悩 ん だ ら 相談 に 来い

聴 い て やる から

はい 先輩

あ …

もう 会 え ない か と 思った

あ … あの 私 … 君 に 謝り たく て

君 は 孤独 で 冷たい 人 だ と 思って た けど ―

でも …

( 桂 馬 ) 先生 ( 純 ) え ?

また 帰って き て よ

うん !

私 もっと もっと いい 先生 に なって 帰って くる ね !

だから 先生 じゃ ない 私 を 見せる の は ―

もう これ が 最後 だ よ

あれっ そう いえ ば 駆け 魂 ( たま ) は ?

あ ~ っ


( 女子 生徒 A ) しかたない よ ~

( 女子 生徒 B ) それ が 現実 って こと で

( 純 ( じゅん ) ) 何 が 現実 よ !

あ あっ

大変 もう こんな 時間 !

( ドア が 開く 音 )

♪ ~

~ ♪

( 男子 生徒 A ) つきあい き れ ない よ な

( ため息 )

( 純 ) なんの なん の こ … これ くらい で へこたれ ない よ

今日 は 元気 に なる ため に 思いっ切り 楽しむ ぞ ~

( 純 ) お ~ !

( 桂 馬 ( け いま ) ) エルシィ 行け

( エルシィ ) はい !

( 桂 馬 ) あっ

( 桂 馬 ) あの バカ … なぜ 羽衣 を 使って 隠れ ない ?

えっ と

A の 8 ブロック の 52 … 52 … 52 …

あれ ?

あの ~ そこ の 席 私 の 席 な ん です けど

僕 も この 席 だ よ

か … 桂木 ( かつらぎ ) 君 !

どう か バレ ませ ん よう に

( 純 ) ホント 同じ チケット

ウッソ ~ こんな いい 席 な の に ―

ダブル ブッキング だ なんて ああ

( 歓声 )

( 観客 ) おい そこ ! 突っ立って ん な よ !

さっさと 座れ !

く う ~

桂木 君 この 席 どうぞ 私 は 空 い てる 席 探す から

う … う わ っ

ええ ?

空席 なんて ない よ 半分 ずつ 座 ろ う

だ … ダメ よ ! 生徒 と 先生 が こんな

誰 か に 見 られ たり し たら …

( リング アナ ) お 待た せ いたし まし た !

まもなく ―

プロ レスリング ノナ

タッグ カーニバル トーナメント ファイナル を 開催 いたし ます

( 純 ) わ あ ~ ( 歓声 )

あっ

そ … そりゃ あ この 席 は すごく いい 席 だ けど ―

でも …

( レスラー の 入場 曲 )

( 歓声 )

( 歓声 )

( リング アナ ) 選手 入場 !

( 歓声 )

う わ ~

わ ~

( リング アナ ) 青 コーナー 秋川 ( あき かわ ) ジュン

ニザワ ミツ ハル ~

( 歓声 )

( リング アナ ) 赤 コーナー E . C . タトゥー カブキ カニ ゾウ !

( 歓声 )

わ あ ~ フフッ

( 純 ) 秋川 は ね この 団体 の 若手 の エース な ん だ

あっ ほら ほら 見 て !

あっ ち の ニザワ あの 人 は ね ―

ジャンボ と 同じ 技 を 使う ん だ よ

( ゴング の 音 )

使った あと “ お ~ ! ” も やる から ちゃんと 見 て て !

楽しみ だ な ~

ハッ よし そこ だ ! いけ ~ !

やった ~ !

( ニザワ ) お ~ !

( 純 ・ 観客 ) お ~ !

( 純 ) お ~ !

( 純 ) う ~ っ ( 桂 馬 ) う ぐ ぐ

あっ … ごめんなさい

ウフフ

あっ 私 の そっち だ

( 観客 たち ) おい 手 だ ~ 足 だ 足 だ !

よし あと もう ちょ い !

( 観客 たち ) よ ~ し いけ いけ いけ ~

( 純 ) アハハ !

わ ~ そこ だ いけ ~ !

( 歓声 )

( 純 ) やっぱり 席 が いい と 迫力 が 違う

後ろ の 席 だ と こう は いか ない わ

でも ―

こんなに ひっつ い て いる の は やっぱり 問題 よ ね

教師 と 生徒 が こんな の

わ あ !

ハァ ハァ

( 純 ) びっくり し た

ハァ …

( 桂 馬 ) 知ら なかった よ

プロレス って 盛り上がる ん だ な

( レフェリー ) ワン ツー スリー !

( ゴング の 音 と 歓声 )

( 秋川 の 雄 たけ び )

( 桂 馬 ) レスラー が 全力 で 技 を ぶつけ合い ―

その 一 挙手 一 投 足 に 観客 が 応え そして 震える

プロレス が 盛り上がる の は みんな の 息 が 合って いる から だ

( 純 ) そう よ

プロレス は リング の 上 だけ じゃ ない

( ゴング の 音 )

( 純 ) 試合 を さばく レフェリー

ファイト !

( 純 ) 選手 を サポート する スタッフ たち

( レスラー A ) う しゃ っ ! ( レスラー B ) う あっ

( 純 ) そして 観客 が 一緒に なって 試合 を 作って いる の よ

みんな が 1 つ に なって

ハッ

なのに なぜ それ が わから ない の ?

私 君 の こと ―

一生懸命 考え てる のに どう し て 応え て くれ ない の ?

( 桂 馬 ) う ぎぎ …

君 の ため に ゲーム 機 まで 買った のに !

高かった のに !

ハァ ハァ

( 純 ) 私 1 人 じゃ 無理 な の よ

みんな で 頑張ら なきゃ いけ ない の よ

( 桂 馬 ) だ から バスケ 部 が 潰れ た の か

( 純 ) ハッ

休部 し た バスケ 部 の キャプテン は お前 の まま だった

お前 の 代 で 潰れ た ん だ

いや 違う か

お前 が 潰し た ん だ

( 純 ) ハッ

な … 何 よ ! あなた 何 か 聞い た の ?

( 桂 馬 ) 何 も

え ?

でも 今 同じ こと が 起こって る 気 が する

また お前 の 理想 に 潰さ れる 連中 が いる かも しれ ない

( バスケ 部員 A ) 純 やり 過ぎ だ よ

( バスケ 部員 B ) もう ついて い け ない わ !

( 純 ) どう し て ?

みんな 強く なり たい って 言って た のに

どう し て 離れ て いって しまう の ?

私 は バスケ 部 の ため に みんな の ため に ―

一生懸命 やって た のに

( 桂 馬 ) お前 本当 に みんな の ため を 思って た の か ?

( 純 ) どう いう 意味 よ ?

あ … あんた なんか に ―

何 が わかる って いう の よ ! 私 の 気持ち も 知ら ない で !

( ざわめき )

神様 ~

( 桂 馬 ) やっと エンディング が 見え た ぞ

( ボール が 弾む 音 )

( チャイム の 音 )

( ちひろ ) ギター って も ほら この クラス だったら 安い よ

( 歩美 ( あゆみ ) ) どれ どれ

ええ ? 全然 安く ない じゃ ん

( エルシィ ) おはよう ござい ま ~ す

( ちひろ ) おう エリー ( 歩美 ) おはよう

( 男子 生徒 B ) そう いえ ば 昨日 ―

長瀬 ( ながせ ) 先生 から 電話 かかって き ちゃ って さ

( 男子 生徒 C ) え ? お前 も ?

( 男子 生徒 D ) 何 だ よ かかって くん の 狙って た くせ に

うん まあ それ は そう な ん だ けど ちょっと しつこく て

( 女子 生徒 C ) 最近 微妙 かも

( 女子 生徒 C ) 長瀬 先生

( 女子 生徒 D ) こない だ の こと も あった し ね

みんな お ~ は よう

ホームルーム の 前 に

先生 から みんな に 提 案 が あり ま ~ す

今年 の 舞 島 ( まいじ ま ) マラソン に みんな で 出 ま しょ う

( 女子 生徒 E ) なんで みんな ?

や だ よ

( 女子 生徒 F ) マジ ?

もう みんな の 分 申し込 ん だ から ね

( 生徒 たち ) え ~

頑張 ろ う お ~ !

これ で みんな 1 つ に な ろ う よ

先生 もう いい よ

えっ ?

こっち も 忙しい し

普通 で いこ う よ 普通 で ドラマ じゃ ねえ ん だ し

そろそろ 重い

( 純 ) “ 重い ”

じゃあ なぜ 相談 し て き た の ? なぜ うれし そう に 話し て き た の ?

( 純 ) どう し て 私 が 悪者 み たい に 言わ れる の よ ?

先生 ?

みんな 勝手 よ ! 勝手 すぎる よ !

( 男子 生徒 B ) 何 だ ありゃ ?

( 女子 生徒 D ) なんで 私ら が 怒ら れる わけ ?

( 女子 生徒 G ) 結構 危ない 先生 だった の ね

でも 本当 の 教師 に なる 前 に ―

現実 に ぶつかって よかった ん じゃ ない ?

( 女子 生徒 D ) フフッ 言 え てる ~

( 桂 馬 ) まったく 長瀬 も よく やる よ

( 椅子 から 立つ 音 )

こんな バグ だらけ の 連中 何 し て も 無駄 な の に さ

今 何 つった ? オタ メガ !

偉 そう に 言 え ん の か ? この クレイジー ゲーマー が !

( 2 人 ) あっ

あれ … オタ メガ は ?

い ねえ

( 男子 生徒 D ) あいつ

どこ 行き や がった ?

どこ だって いい じゃ ん 別に あんな ヤツ

どこ だって いい じゃ ん 別に あんな ヤツ

( エルシィ ) 39 40 41

42 43 44 45 …

( 女子 生徒 H ) ねえ 授業 は ?

( 女子 生徒 I ) 何 か ヤバ く ない ? これ って

( ため息 )

( ドア が 開く 音 )

( 純 ) ハァ

ハァ ハァ ハァ ハァ

みんな 勝手 よ

私 は みんな の ため を 思って やって いる のに

みんな が … みんな さえ 協力 し て くれ たら

( ロッカー が 開く 音 )

う わ ~

( 桂 馬 ) どう し て ここ に 来 た ?

嫌 な 思い出 が ある だけ じゃ ない の か ?

( 純 ) う っ ( 桂 馬 ) う ぐ っ

本当 に 気味 悪い 子 ね !

あんた が そもそも の つまずき だった の よ !

今度 こそ うまく いく はず だった

私 も 大人 に なった し いっぱい 勉強 し た

理想 の 先生 に な れ た の よ !

( 純 ) う う ~

( 桂 馬 ) やっぱり お前 は ―

何 も わかって ない ん だ な

お前 は 昔 と 何 も 変わって ない

や … やめ て やめ て やめ て やめ て !

あ あっ

お前 は 昔 も 今 も 自分 の 理想 を 人 に 押しつけ てる だけ だ

それ じゃ ―

それ じゃ どう すれ ば いい の よ !

( 足音 )

( 純 ) 私 は 頑張る こと しか でき ない で も ―

頑張れ ば 頑張る ほど みんな 離れ て いく

( 純 の すすり泣き )

( 純 ) 私 は … みんな の 力 に なり たい の に

どう し たら いい の よ ? どう し たら ?

( 桂 馬 ) 簡単 だ よ ( 純 ) え ?

もっと 理想 を 押しつけ たら いい !

他人 は 気 に する な

お前 は お前 が 心から 正しい と 思う こと だけ を やる ん だ !

もう 無理 だ よ みんな つい て き て くれ ない

理想 を 前 に する と みんな 不安 に なる

“ 無理 だ できる わけ が ない ” と 逃げ出し て しまう

それ が リアル の 壁 な ん だ でも ―

それ でも お前 は やら なきゃ いけ ない !

どれ だけ 傷 つい て も 孤独 でも お前 は 理想 を 見せ なきゃ いけ ない

ジャンボ 鶴 馬 ( つるま ) の よう に !

( ジャンボ 鶴 馬 ) お ~ !

( 桂 馬 ) なぜ なら お前 は ―

お前 は 教師 だ から

( 純 ) ハッ

( 女子 生徒 J ) 長瀬 先生 ~

ハッ

あっ よかった ~ い たい た ~

あの … 先生 教室 戻 ろ う よ

俺 たち が 悪かった 謝る から さ

あなた たち

あれ ? 桂木 君 ?

♪ ~

あっ

( 純 ) みんな 勝手 よ !

勝手 すぎる よ !

( 桂 馬 ) まったく 長瀬 も よく やる よ

( 椅子 から 立つ 音 )

こんな バグ だらけ の 連中 ―

何 し て も 無駄 な の に さ

( エルシィ ) 42 43 44 45

( エルシィ ) 42 43 44 45

長瀬 先生 全然 戻って こ ない ね

そんなに 落ち込む ほど の こと か ?

499 … 500 !

あの ~ 皆さん !

みんな で 長瀬 先生 を 迎え に 行き ませ ん か ?

( 生徒 たち ) え ~

そう だ みんな 言い過ぎ だった

謝れ

( ちひろ ) よっ 同類 !

行き ま しょ う

私 長瀬 先生 の いる 所 に ―

心当たり あり ます から

( エルシィ ) ちょっと 強引 か と 思い まし た けど ―

みんな 来 て くれ まし た

強引 じゃ ない

え ?

リアル に は 理想 が 足り ない だ が ―

だからこそ ―

( 桂 馬 ) 理想 の 結末 が 必要 な ん だ

~ ♪

みんな ありがとう 私 絶対 いい 先生 に なる ね

( 拍手 )

( エルシィ ) 長瀬 先生 の 教育 実習 も いよいよ 今日 で 終わり です

でも ―

なぜ か 神様 は あの 日 以来 学校 に 来 ませ ん

本当 に お ~ 世話 に なり まし た 先輩

( 二階堂 ( に かいどう ) ) まっ 何 だ 悩 ん だ ら 相談 に 来い

聴 い て やる から

はい 先輩

あ …

もう 会 え ない か と 思った

あ … あの 私 … 君 に 謝り たく て

君 は 孤独 で 冷たい 人 だ と 思って た けど ―

でも …

( 桂 馬 ) 先生 ( 純 ) え ?

また 帰って き て よ

うん !

私 もっと もっと いい 先生 に なって 帰って くる ね !

だから 先生 じゃ ない 私 を 見せる の は ―

もう これ が 最後 だ よ

あれっ そう いえ ば 駆け 魂 ( たま ) は ?

あ ~ っ