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銀河英雄伝説, Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes) Episode 78 (1)

Ginga Eiyuu Densetsu ( Legend of the Galactic Heroes ) Episode 78 (1)

「 昔 日 の 一 個 艦隊 に も 及ば ぬ 寡 兵 で 」

「 宇宙 の 9 割 を 相手 に 戦争 を やろ う と いう の だ 」

「 恐怖 と 緊張 の 極み 発 狂 し て も 不思議 で は なかった 」

「 だ が 発 狂 し た 者 は 誰 も い なかった なぜ なら … 」

全員 最初 から 発 狂 し て い た よう な もの だ から で ある

ん ? あまり 先 の 読める 文章 を 書 い て は

読者 が 興ざめ する 以前 に 出版 社 が 嫌がる でしょ う ね

もっと こう 新鮮 な 刺激 を 与える 文章 で ない と

うるさい ぞ 自称 エース

他人 に 能書き を 垂れる より お前 さん 自身 は どう な ん だ

帝国 軍 の 「 ジーク ・ カイザー 」 に 対抗 する

歓呼 の 合言葉 と やら は 決まった の か ?

決まり まし た よ 「 ビバ ・ デモクラシー ! 」

なん だ 結局 それ に し た の か

華麗 さ に 欠ける と か 言って た くせ に

実は もう 一 つ ある こと は あり ます

拝聴 しよ う

「 くたばれ カイザー ! 」 ハハハ …

その 方 が いい 前者 より はるか に 共和 主義 的 表現 力 に 富む

しかし 結局 カイザー の 名 を 借り ん こと に は

歓呼 の セリフ 一 つ 作 れ ん と は

俺 たち は 言語 的 寄生 虫 と 言う べき かも しれ ん な

記録 文学 作家 を 目指す なら あまり 怪し げ な 造語 を

乱発 し ない 方 が いい と 思い ます が ね

帝国 軍 より 入電 ん ?

宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2 年 4 月 20 日

帝国 軍 ビッテンフェルト 上級 大将 から の 通信 文 が

イゼルローン 要塞 に もたらさ れ た

ビッテンフェルト 提督 が ね …

どう です ? 内容 を 確認 なさい ます か

そう だ な まあ 見る だけ は 見 て みる さ

こちら の 画面 に 転送 し て くれ

かつて の 自由 惑星 同盟 軍 随一 の 将 帥 から

今や 共和 主義 者 の 残党 ども の 唯一 の 将 帥 と なった

ヤン ・ ウェン リー 氏 に 対し 帝国 軍 より 通告 する

平和 と 統一 に 対する 卿 の 抵抗 は 道徳 的 に 無益 で ある のみ なら ず

戦術 的 に 至難 で あり 戦略 的 に は 不可能 で ある

賢 者 たる 卿 に それ を 理解 し 得 ぬ はず は ない

本職 は 心 より 忠告 する

卿 が 生命 と ささやか な 名誉 を 守り たい と 欲する なら ば

反旗 を 降ろし カイザー の 慈悲 を 求め られよ

本職 は その 仲介 役 を 喜んで 務める で あ ろ う

理性 ある ご 返答 を 期待 する や 切 で ある

ビッテンフェルト 提督 に は ケンカ を 高値 で 売りつける 才能 が ある よう です わ

同盟 に 生まれ て 政治 家 に なって い れ ば よかった のに

「 ヨブ ・ トリューニヒト 氏 と の 舌戦 が 期待 でき た のに 」 かい ?

だ と し たら ビッテンフェルト を 応援 する だ ろ う な

で 唯 一 以外 の 将 帥 と し て は どう 思う ? アッテンボロー 中将

文学 的 感受性 と は 無縁 です な

いや そう じゃ なく て

「 こう いう 通信 を 送って き た 理由 を どう 思う ? 」 と 聞い て いる の さ

あまり 意 味 が ある と も 思え ませ ん な

カイザー 自身 の 通信 なら ともかく あの ビッテンフェルト 提督 が ね

シュワルツ ・ ラン ツェン レイター の 総力 を もって

アム リッツァ 会戦 の 復讐 戦 を 挑 ん で くる 方 が

彼 らしい と いう もの でしょ う

うん

これ まで カイザ ー ・ ラインハルト のみ を 対象 に 戦略 を 練って き た が

ビッテンフェルト が カイザー の 制御 下 から 離れ て

行動 する と なれ ば 状況 が 変わって くる

そもそも これ は ビッテンフェルト の 独断 か

カイザー の 指示 に よる もの か 本気 か 形式 か

それとも 陽動 か 内紛 を 期待 し て の こと か

返事 を 出し ます か ? 閣下

そう だ な … どう 思う ? ユリアン

放ってお い て も 大 過 ない と 思い ます が

礼儀 の 上 から 言う なら あくまで も ビッテンフェルト 提督 宛 に

最低 限 の ご 返事 を 出さ れ て は いかが です か

そう だ ね そんな ところ だ ろ う な

ヤン 提督 に どれほど の 奇 謀 の 冴え が あ ろ う と

圧倒 的 な 大群 の 前 に 敗北 は 必至 と 言わ ざる を 得 ませ ん

このまま で は エル ・ ファシル も ヤン 提督 と 命運 を

共 に せ ね ば なら なく なり ます 何 が 言い たい の か ね ?

この 際 我々 は 革命 政権 自体 と ヤン 一 党 と

いずれ か を 選択 し なく て は なら ない の で は ない か

と いう こと です 選択 ?

つまり ヤン 一 党 と イゼルロ ー ン 要塞 を 帝国 軍 に 引き渡し

代償 と し て 革命 政権 の 自治 を 認め させ て は どう でしょ う か

まず 帝国 軍 が 自治 を 認める 提案 を し て き た と 称し て

ヤン を イゼルローン から おびき出し

これ を 捕え て しまえ ば 要塞 は 無力 化 でき ます

ヤン の 構想 が 帝国 軍 と の 共存 で ある 以上

それ を 提示 さ れ た 時 に 彼 は 拒否 でき ない でしょ う

いや そんな こと は でき ない ヤン 提督 を 招 い て

その 名声 と 武力 を 借りよ う と し た の は 元々 我々 だ

それ を 裏切れ ば 民主 共和 制 それ 自体 の

精神 的 な 清潔 さ が 否定 さ れ て しまう

それ に レベロ 議長 を 暗殺 し た 軍人 ども は

カイザー に どう 遇 さ れ た か 考え て み た まえ

第 一 そんな 恥 ず べき こと は 私 は 嫌 だ

こう し て ヤン は 再び 文民 政府 から

帝国 へ 売り渡さ れる 危機 を 回避 でき た

ロム スキー の 決断 は むしろ 非 政治 的 な もの で あり

個人 的 な 羞恥心 の 発現 で しか なかった

だが それ ゆえ に こそ ジョアン ・ レベロ が こうむった

不本意 な 悪評 から 無縁 で いる こと が き た の で ある

いずれ に せよ 帝国 軍 の 侵攻 と いう 現実 の 前 に

対応 を 迫ら れ た 革命 政府 は

惑星 エル ・ ファシル 自体 の 無防備 宣言 を し た 上 で

首脳 部 は イゼルローン 要塞 へ 避難 する こと を 決め た

回廊 の 外 に 艦隊 を 展開 すれ ば 絶対 的 多数 の 帝国 軍 に 包囲 さ れる

しかも この 態勢 から 用 兵 の 迅速 を 誇る

ミッターマイヤー 元帥 など が 急進 し て 回廊 の 入口 を 遮断 すれ ば

我々 は 包囲 殲滅 さ れる しか なくなって しまう

やはり 回廊 内 に 引きずり込む しか ない か

カイザー を 回廊 内 に 引きずり込む に は

まず わざと 負け て みせ て 勝利 に おごら せる か

あるいは 全力 を 挙げ て 緒戦 に 勝利 を 収め

カイザー を 敗北 の 屈辱 で 逆上 さ せる か …

いや どちら も ダメ だ な

その 程度 で 踊って くれる 敵 なら 何 も 苦労 は ない ん だ が … ん ?

イゼルローン 要塞 に 戦略 的 価値 が ない と 断じる の は

いささか 性急 だった かも しれ ない

帝国 軍 の 行動 線 が こう まで 伸び ね ば なら ない の は

まさに イゼルローン 回廊 が 彼ら の 手中 に ない から に ほかなら ない

無論 戦術 的 価値 は 言う まで も ない 更に 政治 的 価値

不本意 ながら 偶像 と し て の 私 が 難 攻 不 落 の イゼルローン 要塞 に

立てこもって 抵抗 を 続け て いる と いう 事実 自体 が

共和 主義 を 支持 する 人 たち の 精神 的 な 支え と なって いる

だからこそ イゼルローン 要塞 は

帝国 と の 講和 材料 と し て 価値 が ある

だが カイザ ー ・ ラインハルト を 交渉 の テ ー ブル に つけ させる に は

戦術 レベル で 勝利 し て

我々 に 交渉 を 求める 資格 が ある こと を 証明 し て み せ ね ば なる まい

何より 彼 は …

カイザー ・ ラインハルト は 私 と 戦い た がって いる よう だ

その 期待 を 裏切る よう な マネ を し たら

彼 は 私 を 永久 に 許さ ない だ ろ う な

実の ところ そう 考える の が

増長 の 限り で あって くれ れ ば いい と 私 は 思って いる

だが 彼 は 私 を 実像 以上 に 大きく 評価 し て くれ て いる

名誉 な こと の はず な ん だ が

実際 バーミリオン 会戦 の 後

彼 は 私 に 手 を 差し伸べ て くれ て いる

そして それ を 拒絶 し た の は 私 の 方 な ん だ

それ は どんな に カイザ ー ・ ラインハルト が 優れ た 君主 で あって も

専制 支配 者 の 手 を 押し 戴 く こと は 私 に は でき ない から だ

カイザー に カイザー の 性 が ある よう に

私 に も どう し て も 自由 に なら ない こと が ある ん だ

それ は 宿命 と いう やつ です か ?

「 運命 」 と 言う なら まだしも 「 宿命 」 と は 実に 嫌 な 言葉 だ ね

二 重 の 意味 で 人間 を 侮辱 し て いる

一 つ に は 状況 を 分析 する 思考 を 停止 さ せ

もう 一 つ に は 人間 の 自由 意思 を 価値 の 低い もの と みなし て しまう

宿命 の 対決 なんて ない ん だ よ ユリアン

どんな 状況 の 中 に あって も 結局 は 当人 が 選択 し た こと だ

すみません いや これ は

私 自身 に 戒め て 言って いる こと さ

「 宿命 」 なんて いう 便利 な 言葉 が ある と つい

自分 の 選択 を その せい に し て 正当 化 し たく なる

私 は 別に いつも 自分 が 正しい なんて 思っちゃ い ない

が 同じ 間違える に し て も 自分 の 責任 で 間違え たい の さ

そう です ね 提督 が お 間違え に なった の なら

僕ら も 諦め が つき ます

おいおい だ けど 今回 の こと も 正直 言って 私 に は 自信 は ない ん だ

ここ で 私 が カイザー に 敗北 し たら

恐らく カイザー は 私 に 従って き た 者 たち を 厚く 遇 する だ ろ う

彼ら 個々 人 の 未来 に とって は その 方 が 幸福 かも しれ ない

提督

ん ?

器用 だ な

すみません いや

見 て い らし た ん です か ? その …

器用 な こと を し てる な と 思って

中尉 は 私 み たい に 不器用 じゃ なく て

何でも よく おでき に なる そう です ね

何でも できる 人 たち が 周囲 に いる から

何 か と 教わって いる だけ だ よ

ええ いい 教師 に 恵まれ て いる と 伺い ます

僕 は 嫉妬 さ れ て いる の だ ろ う か

シェーン コップ 中将 は いい 人 だ よ

そう です か 男 から 見 たら さぞ うらやましい かも しれ ませ ん ね

やり たい 放題 女 なら 誰 で も いい 人 です から

一方的 な 言い 方 だ ね

君 の お 母 さん は 男 から 見 て

誰 で も いい と いう 程度 の 女性 だった の かい

そんな こと を あなた に 言わ れ なきゃ なら ない 理由 は ない

いえ … あり ませ ん 中尉

言わ せる よう に し た の は 君 だ よ

どう も ユリアン の 奴 思って い た より 不器用 だ な

気 の 利 い た 男 なら 女の子 の あしらい 方 な ん ぞ

心得 て い て いい 年齢 だ が

あら ユリアン は 元々 不器用 な 子 です よ

それ は 勉強 は よく できる し

習った こと 学 ん だ こと は よく こなす けど


Ginga Eiyuu Densetsu ( Legend of the Galactic Heroes ) Episode 78 (1)

「 昔 日 の 一 個 艦隊 に も 及ば ぬ 寡 兵 で 」 むかし|ひ||ひと|こ|かんたい|||およば||やもめ|つわもの| "We intended to wage war against nine-tenths of known space,"

「 宇宙 の 9 割 を 相手 に 戦争 を やろ う と いう の だ 」 うちゅう||わり||あいて||せんそう||||||| "with a force smaller than a single fleet of days gone by."

「 恐怖 と 緊張 の 極み 発 狂 し て も 不思議 で は なかった 」 きょうふ||きんちょう||きわみ|はつ|くる||||ふしぎ||| "At the height of fear and anxiety, we could have easily gone insane."

「 だ が 発 狂 し た 者 は 誰 も い なかった なぜ なら … 」 ||はつ|くる|||もの||だれ||||| "Yet not a single one of us did, because..."

全員 最初 から 発 狂 し て い た よう な もの だ から で ある ぜんいん|さいしょ||はつ|くる||||||||||| ...everyone was pretty much insane to begin with!

ん ? あまり 先 の 読める 文章 を 書 い て は ||さき||よめる|ぶんしょう||しょ|||

読者 が 興ざめ する 以前 に 出版 社 が 嫌がる でしょ う ね どくしゃ||きょうざめ||いぜん||しゅっぱん|しゃ||いやがる||| the publishers will hate it before your readers even have a chance to get turned off.

もっと こう 新鮮 な 刺激 を 与える 文章 で ない と ||しんせん||しげき||あたえる|ぶんしょう||| Your prose needs to be, you know, more fresh and exciting.

うるさい ぞ 自称 エース ||じしょう|えーす Shut it, Mr. Self-Proclaimed Ace.

他人 に 能書き を 垂れる より お前 さん 自身 は どう な ん だ たにん||のうがき||しだれる||おまえ||じしん||||| You're quick with your lofty advice, but what about yourself?

帝国 軍 の 「 ジーク ・ カイザー 」 に 対抗 する ていこく|ぐん|||||たいこう| Have you figured out a slogan for us to call out to challenge the Imperial military's "Sieg Kaiser"?

歓呼 の 合言葉 と やら は 決まった の か ? かんこ||あいことば||||きまった||

決まり まし た よ 「 ビバ ・ デモクラシー ! 」 きまり||||| I have.

なん だ 結局 それ に し た の か ||けっきょく|||||| What, that's what you ended up with after all?

華麗 さ に 欠ける と か 言って た くせ に かれい|||かける|||いって||| After all you said about it lacking flair?

実は もう 一 つ ある こと は あり ます じつは||ひと||||||

拝聴 しよ う はいちょう|| Let's hear it.

「 くたばれ カイザー ! 」 ハハハ … Fuck the kaiser!

その 方 が いい 前者 より はるか に 共和 主義 的 表現 力 に 富む |かた|||ぜんしゃ||||きょうわ|しゅぎ|てき|ひょうげん|ちから||とむ That's more like it.

しかし 結局 カイザー の 名 を 借り ん こと に は |けっきょく|||な||かり|||| But still...

歓呼 の セリフ 一 つ 作 れ ん と は かんこ||せりふ|ひと||さく||||

俺 たち は 言語 的 寄生 虫 と 言う べき かも しれ ん な おれ|||げんご|てき|きせい|ちゅう||いう||||| maybe we ought to call ourselves "linguistic parasites."

記録 文学 作家 を 目指す なら あまり 怪し げ な 造語 を きろく|ぶんがく|さっか||めざす|||あやし|||ぞうご| If you're hoping to get into literary reportage,

乱発 し ない 方 が いい と 思い ます が ね らんぱつ|||かた||||おもい|||

帝国 軍 より 入電 ん ? ていこく|ぐん||にゅうでん| Incoming message from the Imperial military!

宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2 年 4 月 20 日 うちゅう|れき|とし|しん|ていこく|れき|とし|つき|ひ Universal Calendar 800,

帝国 軍 ビッテンフェルト 上級 大将 から の 通信 文 が ていこく|ぐん||じょうきゅう|たいしょう|||つうしん|ぶん| A message from Imperial Senior Admiral Bittenfeld reached Iserlohn Fortress.

イゼルローン 要塞 に もたらさ れ た |ようさい||||

ビッテンフェルト 提督 が ね … |ていとく|| From Admiral Bittenfeld, huh?

どう です ? 内容 を 確認 なさい ます か ||ないよう||かくにん||| So? Will you take a look at what it says?

そう だ な まあ 見る だけ は 見 て みる さ ||||みる|||み||| I suppose I'll take a look just to see.

こちら の 画面 に 転送 し て くれ ||がめん||てんそう||| Route it to my screen.

かつて の 自由 惑星 同盟 軍 随一 の 将 帥 から ||じゆう|わくせい|どうめい|ぐん|ずいいち||すすむ|すい| Mr. Yang Wen-li, once the greatest commander of the Free Planets Alliance Military,

今や 共和 主義 者 の 残党 ども の 唯一 の 将 帥 と なった いまや|きょうわ|しゅぎ|もの||ざんとう|||ゆいいつ||すすむ|すい|| and now the only existing commander of the remnant republicans,

ヤン ・ ウェン リー 氏 に 対し 帝国 軍 より 通告 する |||うじ||たいし|ていこく|ぐん||つうこく|

平和 と 統一 に 対する 卿 の 抵抗 は 道徳 的 に 無益 で ある のみ なら ず へいわ||とういつ||たいする|きょう||ていこう||どうとく|てき||むえき||||| Your resistance against peace and unification is not merely morally unproductive,

戦術 的 に 至難 で あり 戦略 的 に は 不可能 で ある せんじゅつ|てき||しなん|||せんりゃく|てき|||ふかのう|| it's tactically hopeless and strategically impossible.

賢 者 たる 卿 に それ を 理解 し 得 ぬ はず は ない かしこ|もの||きょう||||りかい||とく|||| You are too wise not to realize this.

本職 は 心 より 忠告 する ほんしょく||こころ||ちゅうこく| I am nothing but sincere in my warning.

卿 が 生命 と ささやか な 名誉 を 守り たい と 欲する なら ば きょう||せいめい||||めいよ||まもり|||ほっする|| If you wish to protect your life and some semblance of pride,

反旗 を 降ろし カイザー の 慈悲 を 求め られよ はんき||おろし|||じひ||もとめ| you should lower your banner of revolution and seek the mercy of the kaiser.

本職 は その 仲介 役 を 喜んで 務める で あ ろ う ほんしょく|||ちゅうかい|やく||よろこんで|つとめる|||| I would be glad to mediate.

理性 ある ご 返答 を 期待 する や 切 で ある りせい|||へんとう||きたい|||せつ|| I genuinely hope to hear a rational response from you.

ビッテンフェルト 提督 に は ケンカ を 高値 で 売りつける 才能 が ある よう です わ |ていとく|||けんか||たかね||うりつける|さいのう||||| It seems Admiral Bittenfeld is quite talented in the art of picking fights.

同盟 に 生まれ て 政治 家 に なって い れ ば よかった のに どうめい||うまれ||せいじ|いえ||||||| He should have been born in the Alliance and become a politician.

「 ヨブ ・ トリューニヒト 氏 と の 舌戦 が 期待 でき た のに 」 かい ? ||うじ|||ぜっせん||きたい|||| You mean he would have been a good match-up against Job Trünicht in a war of words?

だ と し たら ビッテンフェルト を 応援 する だ ろ う な ||||||おうえん|||||

で 唯 一 以外 の 将 帥 と し て は どう 思う ? アッテンボロー 中将 |ただ|ひと|いがい||すすむ|すい||||||おもう||ちゅうじょう So, as the commander other than the "only existing one,"

文学 的 感受性 と は 無縁 です な ぶんがく|てき|かんじゅせい|||むえん|| I say he has absolutely no literary sensibility.

いや そう じゃ なく て No, not that.

「 こう いう 通信 を 送って き た 理由 を どう 思う ? 」 と 聞い て いる の さ ||つうしん||おくって|||りゆう|||おもう||ききい|||| Why do you think he sent this message at all?

あまり 意 味 が ある と も 思え ませ ん な |い|あじ|||||おもえ||| I can't imagine it means anything significant.

カイザー 自身 の 通信 なら ともかく あの ビッテンフェルト 提督 が ね |じしん||つうしん|||||ていとく|| A message directly from the kaiser I'd understand,

シュワルツ ・ ラン ツェン レイター の 総力 を もって |らん||||そうりょく|| It would be more like him if he came at us with the entire Schwarz Lanzenreiter Fleet

アム リッツァ 会戦 の 復讐 戦 を 挑 ん で くる 方 が ||かいせん||ふくしゅう|いくさ||いど||||かた|

彼 らしい と いう もの でしょ う かれ|||||| to take revenge for the Battle of Amritsar.

うん

これ まで カイザ ー ・ ラインハルト のみ を 対象 に 戦略 を 練って き た が |||||||たいしょう||せんりゃく||ねって||| Up until now, we've only devised strategies against Kaiser Reinhard,

ビッテンフェルト が カイザー の 制御 下 から 離れ て ||||せいぎょ|した||はなれ| but if Bittenfeld acts independently of the kaiser, that changes things.

行動 する と なれ ば 状況 が 変わって くる こうどう|||||じょうきょう||かわって|

そもそも これ は ビッテンフェルト の 独断 か |||||どくだん| Firstly, did Bittenfeld himself decide to send this, or was it under orders from the kaiser?

カイザー の 指示 に よる もの か 本気 か 形式 か ||しじ|||||ほんき||けいしき|

それとも 陽動 か 内紛 を 期待 し て の こと か |ようどう||ないふん||きたい|||||

返事 を 出し ます か ? 閣下 へんじ||だし|||かっか Do we respond, Sir?

そう だ な … どう 思う ? ユリアン ||||おもう| Let's see...

放ってお い て も 大 過 ない と 思い ます が ほうってお||||だい|か|||おもい|| I don't think it would be a problem to ignore it,

礼儀 の 上 から 言う なら あくまで も ビッテンフェルト 提督 宛 に れいぎ||うえ||いう|||||ていとく|あて| but you could send a simple reply just to be civil,

最低 限 の ご 返事 を 出さ れ て は いかが です か さいてい|げん|||へんじ||ださ|||||| making a point of addressing Admiral Bittenfeld as an individual.

そう だ ね そんな ところ だ ろ う な Right, that's reasonable.

ヤン 提督 に どれほど の 奇 謀 の 冴え が あ ろ う と |ていとく||||き|はかりごと||さえ||||| No matter how gifted Yang is at devising clever schemes,

圧倒 的 な 大群 の 前 に 敗北 は 必至 と 言わ ざる を 得 ませ ん あっとう|てき||たいぐん||ぜん||はいぼく||ひっし||いわ|||とく|| he faces such an overwhelmingly massive force that his defeat is inevitable.

このまま で は エル ・ ファシル も ヤン 提督 と 命運 を |||||||ていとく||めいうん| At this rate, El Facil will be forced to share Admiral Yang's fate.

共 に せ ね ば なら なく なり ます 何 が 言い たい の か ね ? とも|||||||||なん||いい||||

この 際 我々 は 革命 政権 自体 と ヤン 一 党 と |さい|われわれ||かくめい|せいけん|じたい|||ひと|とう| I'm saying it might be time for us to choose one or the other:

いずれ か を 選択 し なく て は なら ない の で は ない か |||せんたく|||||||||||

と いう こと です 選択 ? ||||せんたく

つまり ヤン 一 党 と イゼルロ ー ン 要塞 を 帝国 軍 に 引き渡し ||ひと|とう|||||ようさい||ていこく|ぐん||ひきわたし

代償 と し て 革命 政権 の 自治 を 認め させ て は どう でしょ う か だいしょう||||かくめい|せいけん||じち||みとめ|さ せ|||||| then in return, we make them recognize the revolutionary government's autonomous control?

まず 帝国 軍 が 自治 を 認める 提案 を し て き た と 称し て |ていこく|ぐん||じち||みとめる|ていあん|||||||そやし| First, we lure Yang out of Iserlohn Fortress by saying the Imperial military

ヤン を イゼルローン から おびき出し ||||おびきだし is proposing a deal to grant us autonomy,

これ を 捕え て しまえ ば 要塞 は 無力 化 でき ます ||とらえ||||ようさい||むりょく|か|| then capturing him will debilitate the fortress.

ヤン の 構想 が 帝国 軍 と の 共存 で ある 以上 ||こうそう||ていこく|ぐん|||きょうぞん|||いじょう Considering Yang aims for coexistence with the Imperial military,

それ を 提示 さ れ た 時 に 彼 は 拒否 でき ない でしょ う ||ていじ||||じ||かれ||きょひ|||| he won't be able to ignore such a proposal.

いや そんな こと は でき ない ヤン 提督 を 招 い て |||||||ていとく||まね|| No, we can't do that.

その 名声 と 武力 を 借りよ う と し た の は 元々 我々 だ |めいせい||ぶりょく||かりよ|||||||もともと|われわれ|

それ を 裏切れ ば 民主 共和 制 それ 自体 の ||うらぎれ||みんしゅ|きょうわ|せい||じたい| If we were to betray him,

精神 的 な 清潔 さ が 否定 さ れ て しまう せいしん|てき||せいけつ|||ひてい||||

それ に レベロ 議長 を 暗殺 し た 軍人 ども は |||ぎちょう||あんさつ|||ぐんじん|| And think about how the kaiser dealt with those soldiers who assassinated Chairman Lebello.

カイザー に どう 遇 さ れ た か 考え て み た まえ |||ぐう|||||かんがえ||||

第 一 そんな 恥 ず べき こと は 私 は 嫌 だ だい|ひと||はじ|||||わたくし||いや| And above all else, I detest such disgraceful behavior.

こう し て ヤン は 再び 文民 政府 から |||||ふたたび|ぶんみん|せいふ| Thus, Yang escaped being sold to the Empire by a civilian government for the second time.

帝国 へ 売り渡さ れる 危機 を 回避 でき た ていこく||うりわたさ||きき||かいひ||

ロム スキー の 決断 は むしろ 非 政治 的 な もの で あり |すきー||けつだん|||ひ|せいじ|てき|||| Romsky's decision was apolitical if anything, and merely came from a personal sense of shame.

個人 的 な 羞恥心 の 発現 で しか なかった こじん|てき||しゅうちしん||はつげん|||

だが それ ゆえ に こそ ジョアン ・ レベロ が こうむった Still, that was why he was able to avoid being labeled with unfair criticism, unlike João Lebello.

不本意 な 悪評 から 無縁 で いる こと が き た の で ある ふほんい||あくひょう||むえん|||||||||

いずれ に せよ 帝国 軍 の 侵攻 と いう 現実 の 前 に |||ていこく|ぐん||しんこう|||げんじつ||ぜん| Either way, faced with the reality of the Imperial military advancing and pressed to make a decision,

対応 を 迫ら れ た 革命 政府 は たいおう||せまら|||かくめい|せいふ|

惑星 エル ・ ファシル 自体 の 無防備 宣言 を し た 上 で わくせい|||じたい||むぼうび|せんげん||||うえ| the revolutionary government declared El Facil itself to be defenseless,

首脳 部 は イゼルローン 要塞 へ 避難 する こと を 決め た しゅのう|ぶ|||ようさい||ひなん||||きめ| and decided to evacuate its governing body to Iserlohn Fortress.

回廊 の 外 に 艦隊 を 展開 すれ ば 絶対 的 多数 の 帝国 軍 に 包囲 さ れる かいろう||がい||かんたい||てんかい|||ぜったい|てき|たすう||ていこく|ぐん||ほうい|| If we deploy our fleets outside of the corridor,

しかも この 態勢 から 用 兵 の 迅速 を 誇る ||たいせい||よう|つわもの||じんそく||ほこる And meanwhile, if Marshal Mittermeier, who's well known for his swift maneuvers in battle,

ミッターマイヤー 元帥 など が 急進 し て 回廊 の 入口 を 遮断 すれ ば |げんすい|||きゅうしん|||かいろう||いりぐち||しゃだん||

我々 は 包囲 殲滅 さ れる しか なくなって しまう われわれ||ほうい|せんめつ||||| they'll have us completely surrounded, waiting for certain annihilation.

やはり 回廊 内 に 引きずり込む しか ない か |かいろう|うち||ひきずりこむ||| I suppose we'll have to draw them into the corridor...

カイザー を 回廊 内 に 引きずり込む に は ||かいろう|うち||ひきずりこむ|| If we want to draw the kaiser into the corridor,

まず わざと 負け て みせ て 勝利 に おごら せる か ||まけ||||しょうり|||| do we feign defeat to make him blind with triumph,

あるいは 全力 を 挙げ て 緒戦 に 勝利 を 収め |ぜんりょく||あげ||しょせん||しょうり||おさめ or go all out at the beginning to win a few battles

カイザー を 敗北 の 屈辱 で 逆上 さ せる か … ||はいぼく||くつじょく||ぎゃくじょう||| in order to throw him into a rage over the shame of having lost?

いや どちら も ダメ だ な |||だめ||

その 程度 で 踊って くれる 敵 なら 何 も 苦労 は ない ん だ が … ん ? |ていど||おどって||てき||なん||くろう|||||| If he was the kind of enemy we could manipulate that easily, I'd have nothing to worry about.

イゼルローン 要塞 に 戦略 的 価値 が ない と 断じる の は |ようさい||せんりゃく|てき|かち||||だんじる|| I might have been too quick to decide that Iserlohn Fortress has no strategic benefit.

いささか 性急 だった かも しれ ない |せいきゅう||||

帝国 軍 の 行動 線 が こう まで 伸び ね ば なら ない の は ていこく|ぐん||こうどう|せん||||のび|||||| The Imperial military had to expand their line of action this far

まさに イゼルローン 回廊 が 彼ら の 手中 に ない から に ほかなら ない ||かいろう||かれら||しゅちゅう|||||| precisely because they don't control Iserlohn Corridor.

無論 戦術 的 価値 は 言う まで も ない 更に 政治 的 価値 むろん|せんじゅつ|てき|かち||いう||||さらに|せいじ|てき|かち So obviously it has strategic benefit.

不本意 ながら 偶像 と し て の 私 が 難 攻 不 落 の イゼルローン 要塞 に ふほんい||ぐうぞう|||||わたくし||なん|おさむ|ふ|おと|||ようさい| Like it or not,

立てこもって 抵抗 を 続け て いる と いう 事実 自体 が たてこもって|ていこう||つづけ|||||じじつ|じたい|

共和 主義 を 支持 する 人 たち の 精神 的 な 支え と なって いる きょうわ|しゅぎ||しじ||じん|||せいしん|てき||ささえ|||

だからこそ イゼルローン 要塞 は ||ようさい| That's why Iserlohn Fortress is valuable in negotiating peace with the Empire.

帝国 と の 講和 材料 と し て 価値 が ある ていこく|||こうわ|ざいりょう||||かち||

だが カイザ ー ・ ラインハルト を 交渉 の テ ー ブル に つけ させる に は |||||こうしょう||||||||| But in order to make Kaiser Reinhard respond to negotiations,

戦術 レベル で 勝利 し て せんじゅつ|れべる||しょうり|| we'll have to win at the tactical level and prove that we are worth negotiating with.

我々 に 交渉 を 求める 資格 が ある こと を 証明 し て み せ ね ば なる まい われわれ||こうしょう||もとめる|しかく|||||しょうめい||||||||

何より 彼 は … なにより|かれ| Above all, that man...

カイザー ・ ラインハルト は 私 と 戦い た がって いる よう だ |||わたくし||たたかい||||| Kaiser Reinhard seems keen on engaging me in battle.

その 期待 を 裏切る よう な マネ を し たら |きたい||うらぎる|||まね||| If I dare betray his hopes,

彼 は 私 を 永久 に 許さ ない だ ろ う な かれ||わたくし||えいきゅう||ゆるさ||||| he won't ever forgive me, I'm sure.

実の ところ そう 考える の が じつの|||かんがえる|| To tell you the truth, I hope that I'm just arrogantly delusional in thinking so.

増長 の 限り で あって くれ れ ば いい と 私 は 思って いる ぞうちょう||かぎり||||||||わたくし||おもって|

だが 彼 は 私 を 実像 以上 に 大きく 評価 し て くれ て いる |かれ||わたくし||じつぞう|いじょう||おおきく|ひょうか||||| But he rates me higher than I'm actually worth.

名誉 な こと の はず な ん だ が めいよ|||||||| I know I should feel honored, but...

実際 バーミリオン 会戦 の 後 じっさい||かいせん||あと

彼 は 私 に 手 を 差し伸べ て くれ て いる かれ||わたくし||て||さしのべ||||

そして それ を 拒絶 し た の は 私 の 方 な ん だ |||きょぜつ|||||わたくし||かた||| And I was the one who rejected him.

それ は どんな に カイザ ー ・ ラインハルト が 優れ た 君主 で あって も ||||||||すぐれ||くんしゅ||| Because no matter how excellent Kaiser Reinhard himself may be as a ruler,

専制 支配 者 の 手 を 押し 戴 く こと は 私 に は でき ない から だ せんせい|しはい|もの||て||おし|たい||||わたくし|||||| I cannot bring myself to take the hand of an autocrat.

カイザー に カイザー の 性 が ある よう に ||||せい|||| Just as the kaiser has his own inclinations, I have constraints that I can't bring myself to ignore.

私 に も どう し て も 自由 に なら ない こと が ある ん だ わたくし|||||||じゆう||||||||

それ は 宿命 と いう やつ です か ? ||しゅくめい||||| Is that what one would call your destiny?

「 運命 」 と 言う なら まだしも 「 宿命 」 と は 実に 嫌 な 言葉 だ ね うんめい||いう|||しゅくめい|||じつに|いや||ことば|| I'd rather you called it eventuality.

二 重 の 意味 で 人間 を 侮辱 し て いる ふた|おも||いみ||にんげん||ぶじょく||| It's insulting to people in two ways.

一 つ に は 状況 を 分析 する 思考 を 停止 さ せ ひと||||じょうきょう||ぶんせき||しこう||ていし|| First, it stops people from analyzing their situation,

もう 一 つ に は 人間 の 自由 意思 を 価値 の 低い もの と みなし て しまう |ひと||||にんげん||じゆう|いし||かち||ひくい||||| and second, it dismisses free will as something worthless.

宿命 の 対決 なんて ない ん だ よ ユリアン しゅくめい||たいけつ|||||| There's no such thing as a destined conflict, Julian.

どんな 状況 の 中 に あって も 結局 は 当人 が 選択 し た こと だ |じょうきょう||なか||||けっきょく||とうにん||せんたく|||| Whatever the situation may be, in the end it's the people in question who decide.

すみません いや これ は I'm sorry.

私 自身 に 戒め て 言って いる こと さ わたくし|じしん||いましめ||いって|||

「 宿命 」 なんて いう 便利 な 言葉 が ある と つい しゅくめい|||べんり||ことば|||| "Destiny" is such a convenient word.

自分 の 選択 を その せい に し て 正当 化 し たく なる じぶん||せんたく|||||||せいとう|か||| It makes me want to blame destiny in justifying my choices.

私 は 別に いつも 自分 が 正しい なんて 思っちゃ い ない わたくし||べつに||じぶん||ただしい||おもっちゃ|| I certainly don't think that I'm always in the right,

が 同じ 間違える に し て も 自分 の 責任 で 間違え たい の さ |おなじ|まちがえる|||||じぶん||せきにん||まちがえ|||

そう です ね 提督 が お 間違え に なった の なら |||ていとく|||まちがえ|||| True.

僕ら も 諦め が つき ます ぼくら||あきらめ|||

おいおい だ けど 今回 の こと も 正直 言って 私 に は 自信 は ない ん だ |||こんかい||||しょうじき|いって|わたくし|||じしん|||| Whoa, now.

ここ で 私 が カイザー に 敗北 し たら ||わたくし||||はいぼく|| If I lose to the kaiser here,

恐らく カイザー は 私 に 従って き た 者 たち を 厚く 遇 する だ ろ う おそらく|||わたくし||したがって|||もの|||あつく|ぐう|||| he'll probably treat those who have followed me with leniency.

彼ら 個々 人 の 未来 に とって は その 方 が 幸福 かも しれ ない かれら|ここ|じん||みらい|||||かた||こうふく||| Perhaps that may be happier for them, for their own individual futures.

提督 ていとく Admiral...

ん ?

器用 だ な きよう|| That's quite a skill...

すみません いや I'm sorry.

見 て い らし た ん です か ? その … み|||||||| You were watching me?

器用 な こと を し てる な と 思って きよう||||||||おもって

中尉 は 私 み たい に 不器用 じゃ なく て ちゅうい||わたくし||||ぶきよう||| Well, unlike me, I've heard that you're skilled at everything you do, Sublieutenant.

何でも よく おでき に なる そう です ね なんでも|||||||

何でも できる 人 たち が 周囲 に いる から なんでも||じん|||しゅうい||| I'm surrounded by people who are skilled at everything.

何 か と 教わって いる だけ だ よ なん|||おそわって|||| I just happen to learn from them.

ええ いい 教師 に 恵まれ て いる と 伺い ます ||きょうし||めぐまれ||||うかがい| Yes, I understand you have some wonderful teachers.

僕 は 嫉妬 さ れ て いる の だ ろ う か ぼく||しっと||||||||| Is she jealous of me?

シェーン コップ 中将 は いい 人 だ よ |こっぷ|ちゅうじょう|||じん|| Vice Admiral Schönkopf is...

そう です か 男 から 見 たら さぞ うらやましい かも しれ ませ ん ね |||おとこ||み|||||||| I see.

やり たい 放題 女 なら 誰 で も いい 人 です から ||ほうだい|おんな||だれ||||じん|| Fooling around with anyone he wants!

一方的 な 言い 方 だ ね いっぽうてき||いい|かた|| That's awfully judgmental of you!

君 の お 母 さん は 男 から 見 て きみ|||はは|||おとこ||み| Are you saying men thought of your mother as just "any woman"?

誰 で も いい と いう 程度 の 女性 だった の かい だれ||||||ていど||じょせい|||

そんな こと を あなた に 言わ れ なきゃ なら ない 理由 は ない |||||いわ|||||りゆう|| Why should I have to hear that from the likes of you?!

いえ … あり ませ ん 中尉 ||||ちゅうい Excuse me, "from you, Sublieutenant?"

言わ せる よう に し た の は 君 だ よ いわ||||||||きみ|| You're the one who pushed me to say it.

どう も ユリアン の 奴 思って い た より 不器用 だ な ||||やつ|おもって||||ぶきよう|| It seems Julian has less tact than I thought.

気 の 利 い た 男 なら 女の子 の あしらい 方 な ん ぞ き||り|||おとこ||おんなのこ|||かた||| If he was more chivalrous, he would have figured out how to deal with a girl by his age.

心得 て い て いい 年齢 だ が こころえ|||||ねんれい||

あら ユリアン は 元々 不器用 な 子 です よ |||もともと|ぶきよう||こ|| Oh, Julian never had much tact to begin with.

それ は 勉強 は よく できる し ||べんきょう|||| Sure, he's book smart, and does well with anything he learns and studies,

習った こと 学 ん だ こと は よく こなす けど ならった||まな|||||||