Ginga Eiyuu Densetsu (LegendoftheGalacticHeroes) Episode 74(2)
ワルタ ー ・ フォン ・ シェ ー ンコップ 氏 の 方 が 例 と し て は よかった かな ?
ごく 幼い 頃 帝国 から 亡命 し て きた 人 だ し
安楽 な 境遇 と は 言えなかった だろう な 彼 も
チェッ 何で 俺 が
とにかく だ カリン は い
不幸 を 売り 物 に する の は うち の 艦隊 の 気風 に 合わ ない し
お前 さん に も 似合わ ん ぜ たとえ 気 に 入ら ない 奴 でも
いつ まで も 生きている わけ は なし
イワン ・ コーネフ の 野郎 なんか
殺さ れ て も 死な ない 奴 だ と 思わ せて おい て
さっさと 逝っち まっ た
何 に せよ シェーン コップ の 不良 中年 は
お前 さん より 20 年 は 早く くたばる
墓石 と 仲直り し た って 意味 が ある まい
嫌わ れ て いる の か な やっぱり
ヤン は イゼルローン 要塞 の 再 奪取 と
その 後 の 混乱 が 一段落 し て から
ようやく ユリアン ら が 地球 から 持ち帰った
光 ディスク の 検証 に 取りかかった
地球 教 の 本部 が 壊滅 さ せられた こと も あって
急ぐ 必要 を 感じて いなかった ために
この 時期 に なった の で ある だが その 内容 は
一同 を がく然 と させる に 十 分 な もの で あった
そこ に 記録 さ れ て い た の は フェザーン と 地球 教 の
一世紀 に わたる 関係 だった から で ある
確か に 初代 自治 領 主 と なった レオポルド ・ ラープ は
地球 出身 の 商人 で し た わ
フェザーン の 成立 を 帝国 に 認め させた 時 の
工作 資金 の 出元 は いまだに 解明 されていない 謎 だったんだが
そう か シリウス 戦 役 の 時 に 隠匿 さ れた 莫大 な 地球 の 富 が
背景 に あった と いう わけ か つまり 表 が フェザーン で
裏 の 顔 は 地球 教 だった と いう こと に なる の か
すると フェザーン の 商人 たち と 手 を 組む こと は
地球 教 の 奴 ら と 仲良く チー クダンス を 踊る と いう こと に なり ます か ね
冗談 じゃ ない そんな こと は 俺 は 知らん ぞ
俺 が 地球 教 と いい 関係 が ある と すれ ば
巡礼 者 たち を 地球 に 運んだ こと が ある くらい さ
まして 本部 の 中 で は お前ら と 一緒に 戦った じゃないか
分かって いる フェザーン の 商人 たち 全て が
地球 教 の 手先 だ など と は 思って い ない さ
だが 代々 の 最高 幹部 たち
特に 現在 行方 不明 の ルビンスキー など は どう か だ
これ まで 何 を 企み この 先 何 を 企む の か
それにしても 9世紀 に わたる 執念 か 恐れ入る ね
だが こう なる と 寒心 なき を 得 ない な
本当 に 地球 教 の 奴 ら は 滅び た の か
総 大 主 教 と やら は 本当 に 死んだ の か
死体 を 確認 し た わけ じゃ あり ませ ん し
分かった 俺 を フェザーン に やって くれ
どうせ 他 の 独立 商人 たち と 連絡 を 取ら なくちゃ ならん し
この 際 ルビン スキー に つい て も 調べ て おきたい から な
フェザーン へ 行って そのまま 戻って こ ない
など と いう こと は ある まい な ?コーネフ 船長
どう いう 意味 だ !そう いう 意味 さ
ボリス
ポプラン 中佐 も いい加減 に し ない か
フッ
フェザーン の 旧 自治 政府 と は 一線 を 画し た 上 で
自由 商人 たち と の 協調 の 道 は 探って みる べき だろう
とにかく コ ー ネフ 船長 に は フェザ ー ン へ 行って もらう べき だ と 思う
頼まれ て くれる か ?もちろん だ
よし それでは 今日 の ところ は 解散 だ
少し 頭 を 冷やそう
ああ は 言った が フェザーン と 地球 教 に
尋常 なら ざる 関係 が ある と すれ ば
単に 経済 的 な 理由 だけ で 彼ら と 手 を 組む わけ に は いかなく なる
問題 は フェザー ン の どの レベル まで 地球 教 の 支配 下 に 置かれ て い た か
です わ ね ?そう
それ に よって は 今後 の 基本 戦略 の 根幹 が 崩れ て しまう かも しれない
やれやれ だ な
ユリアン は い
陰謀 や テロ リズム で は 結局 の ところ
歴史 の 流れ を 逆行 させる こと は できない
だが 停滞 さ せる こと は できる
地球 教 に せよ アドリアン ・ ルビン スキー に せよ
そんな こと を させる わけ に は いかない
その 頃 当 の アドリアン ・ ルビン スキー は
フェザーン 市内 の 地下 の 隠れ家 から
この オカナ ガン 山地 に 移動 し て い た
およそ 50 人 ほど が 彼 と 共に ここ に 潜んで いる
あの オーデッツ と か いう 政治 家 随分 と 役に立った よう ね
弁舌 だけ が とりえ の 三流 政治家 だ が
それだけに 己 の 存在 を 懸けて 必死 に なった の だろう よ
もっとも 奴 が ばらまいた デマ を
信じ た がる 側 が い た から こそ だろう が
ラング と か いう 男 ?そう だ 次 は 奴 だ な
用 済み の オーデッツ は 早く 始末 し た ほうが いい だろう
そう 次 から 次 と あなた の 操り 糸 に かかって くれる かしら ね
欲望 を 持った 人間 は 操り やすい その 点 奴 は 人一倍
大きな 野心 を 持っている ようだ 野心 ?
軍務 尚 書 オーベル シュタイン 元帥 と
統帥 本部 総長 ロイエンタール 元帥 を 争わ せ
自ら が 漁夫 の 利 を 得て
帝国 最大 の 重臣 に 昇り おおせる と いう な
あきれ た 痴人 の 夢 ね
他人 から 見れ ば な
で あなた は どんな 夢 を 描く の ?
他人 から 見 た 痴人 の 夢 を だ
それにしても 地球 教 は 本当 に 滅び た の かしら ね
さて な
地球 教 の 本部 が 壊滅 し た と して も
各地 の 支部 は 残って いる はず で すわね
帝国 の 弾圧 が あった と し ても 何らか の 形 で
残党 が 蠢動 する こと も ある の で は ない でしょ うか
そう その 辺 が 知り たい ん だ
だが それにしても 時間 が ない そう です ね
カイザー ・ ラインハルト の 脅威 が 目前 に 迫って います し
まったく 脅威 だ だが それ は 単に 軍事 力 の 脅威 じゃ ない
民主主義 と 異なる 体制 に よって
時代 の 変革 に 成功 し つつ ある の が 脅威 な ん だ
専制 と は 変革 を ドラスティック に 進める に は
効率 的 極まりない 体制 です もの ね
一方 民主 主義 と は 迂遠 な もの さ
そして その 迂遠 さ に あきれた 民衆 は いつも 言う の さ
「偉大 な 政治家 に 強大 な 権限 を 与え て 」
「改革 を 推進 させろ 」と ね
民衆 は いつ だって 専制 者 を 求め て い た の で は ない か
そして 彼ら は 今 その 理想 の 専制 君主 を
得よ う と し て いる の かも しれない
その まばゆい 黄金 の 偶像 に 比べれば
民主主義 など 色あせた 青銅 の 偶像 で しか ない の ではないか
いや 違う ユリアン 我々 は 軍人 だ
そして 民主 共和 政体 と は しばしば 銃 口 から 生まれる
だが 軍事 力 は 民主 政治 を 産み 落とし ながら
その 功績 を 誇る こと は 許さ れ ない
それ は 不公正 な こと で は ない なぜ なら
民主主義 と は 力 を 持った 者 の 自制 に こそ 神髄 が ある から だ
強者 の 自制 を 法律 と 機構 に よって 制度化 し た の が 民主主義 なんだ
そして 軍隊 こそ が 自制 が 最も 必要 な ん だ
自分 たち 自身 を 基本的に は 否定 する 政治 体制 の ために 戦う
その 矛盾 し た 構造 を 民主 主義 の 軍隊 は 受容 し なくて は ならない
軍隊 が 政府 に 要求 し て いい の は
せいぜい 「年金 と 有給 休暇 を よこせ 」と いう くらい さ
つまり 労働者 として の 権利 それ 以上 は 決して 許されない
でも 僕 は 提督 に は 私情 で 私欲 で 動い て いただき たかった
ユリアン …お 叱り を 受ける の は 当然 です けど
これ は 僕 の 本心 です
巨大 な 才能 が 自由 に 活動 する 場 と して
民主 主義 より 専制 政治 の ほう が 適し て い た なんて
あまり に 皮肉 な 状況 じゃ あり ませ ん か
もし ラインハルト ・ フォン ・ ミュー ゼル が
同盟 に 生まれ て い たら 彼 は ルドルフ の 再来 と なって
民主 政治 を 内側 から 滅ぼす
危険 な 野心 家 に なって いた かも しれません
逆 に ヤン 提督 が 帝国 に 生まれ て おいで なら
彼 に 代わって 提督 こそ が
皇帝 の 座 に つい て い た かも しれません
そい つ は ユリアン 思い切って 無意味 な 仮定 だ ね
分かって い ます でも …
私 は 私情 を 完全 に 排し た わけ じゃ ない
バーミリオン 会戦 の 時 政府 の 命令 が なければ
私 は ラインハルト ・ フォン ・ ロ ー エングラム を 倒す こと が でき た
だが 私 は 彼 を 殺し たく なかった ん だ よ
ユリアン こいつ は 本気 で 言って いる ん だ
彼 は 人格的 に 完璧 で は ない にしろ
この 数 世紀 の 歴史 の 中 で 最も 輝かしい 存在 だ
それ を 私 の 手 で 打ち倒す の は
空恐ろしい 気 が し て 仕方 が なかった
私 は あの 時 政府 の 命令 を 口実 に 逃避 し た の かも しれない
その こと は 政府 に は そして 私 自身 に は
忠実 だった かも しれ ない
だが 例えば 戦死 し た 兵士 たち に とって は
許し がたい 背信 行為 だ と 言える だろう
彼ら は 権力 者 の 保身 や 私 の 感傷 の ため に
戦った わけ じゃ ない ん だ から
ああ 私 は いつも こう だ 進歩 の ない こと おびただしい な
さて ユリアン 気持ち の 切り替え に
久々 に お前 の 名人 芸 を 披露 し て くれない か ?
紅茶 です ね フェザーン で 手 に 入れた
アルーシャ 茶 の いい の が ある ん です
それ を いれ ましょう か
我々 は イゼルローン と エル ・ ファシル と
2つ の 拠点 を 有し て いる 帝国 軍 と して みれば
これ を 分断 する の が 当然 の 用 兵 策 と なる だろう
恐らく カイザー 自身 の 本隊 が 動く の と 同時に
帝国 領 から 別動隊 が イゼルロ ー ン 回廊 を 狙って くる と 思う
それ は いつ 頃 の こと に なる でしょう
そう だ ね 遠い 未来 の こと で は ない だろう
補給 と 連係 が 確実 な もの と なり さえ すれ ば
躊躇 は し ない だろう
何より 彼 は 自分 以外 の 者 が
歴史 を 作る こと に 耐え られない だろう から ね
間違い なく 巨大 な 濁流 と なって 私 たち を 掃滅 しよ う と する だろ う
私 たち は それ に 対し て ささやか な 堤防 を 築こう という わけ だ
いつか 怒 濤 が 去り 潮 が 引く 日 の ため に
カイザー ・ ラインハルト に は 平和 と 統一 へ の 最短 の 道 が あり
我々 に は 民主 政治 の 王道 を 目指す はるか な 道 が ある
双方 が 流血 の 戦い を 交える 時