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ナルト- 疾風伝 (Naruto), NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン20 - 467 - アシュラの決意

NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 467 - アシュラ の 決意

( アシュラ ) 俺 の チャクラ が すごく 反応 して る 。

( カンナ ) これ は ?

( アシュラ ) さっき の 病人 たち に 生えて いた の は これ だ 。

そう か 神 樹 の 樹液 が 大地 に 染み 出して る んだ 。

たぶん この 樹液 が 栄養 と なり →

荒野 の ど真ん中 に オアシス を 作り出して る んだ 。

( タイゾウ ) 神 樹 の 力 が 土地 を 豊かに して る って の か ?

うん 。 それ じゃ 神 樹 は →

力 を 取り戻して きて る ? いや 。

まだ 完全に 蘇生 して る わけじゃ ない 。

でも 徐々に よみがえる だろう ね 。

問題 は それ より …。

何 だ よ ?

人間 の ほう が 先 に 汚染 さ れる と 思う 。

汚染 ? ああ 神 樹 の 樹液 は →

この 地 の 作物 から それ を 食べる 動物 や 人間 に →

どんどん 蓄積 さ れる 。 って こと は →

ここ の 食い物 食う と あの 病気 に かかる って こと かよ 。

たぶん 。 オエッ !

俺 昨日 思いっきり 食 っち まった ぜ !

大丈夫だ よ 少し くらい なら 俺 の 術 でも 治 せる 。

でも 長年 蓄積 さ れた もの は …。

でも よ ここ の 警備 を 長老 が やら せて たって こと は →

長老 は 全部 知って る って こと じゃ ねえ の か ?

そう なる ね 。

そう か 神 樹 を 見た の か 。 はい 。

旅 の 者 よ なぜ お前 は そこ まで 村 の 秘密 を 探る のだ ?

すみません 実は 俺 →

忍 宗 の 里 から ここ へ 来る ように 言わ れた んです 。

忍 宗 ?

20 年 前 大地 を 滅ぼした と いう …。

お前 は その 一門 か ? はい 。

あの 樹 は 地上 を 破滅 に 追いやった →

ものの け の 残骸 です だ から 力 が ある のです 。

私 は それ を なんとか する ように 言いつかって き ました 。

長老 いわば あの 樹 は 麻薬 です 。

神 樹 の 力 は 確かに 土地 を 豊かに し ます 。

ですが 同時に 村人 たち を 蝕んで も いる 。

このまま で は いずれ …。

旅 の 者 よ それ は 気づいて いた こと じゃ 。

だが あの 樹 を なくす こと は →

許可 でき ぬ 。 なぜ です ?

あの 樹 が 力 を 持ち 始めた の は →

今 から 十 数 年 ほど 前 じゃ 。

それ まで この 地 は 荒れ果てた 土地 じゃ った 。

容赦 ない 干ばつ が 毎年 の ように 襲い →

数え 切れ ぬ ほど の 餓死 者 を 出して きた 。

だったら 井戸 を 掘って みて は ?

ムダ だった 。 だった ?

とっくに そんな こと は 試した 。

だが 何 年 掘ろう と この 土地 に 横たわる 固い 岩盤 が →

それ を 拒んで おる のだ 。

今 あの 樹 を 失えば 我々 は どう なる ?

村 の 者 たち に 飢え に 怯える 日々 に 戻れ など →

わし に は とうてい 言え ぬ 。

それ に たとえ 事実 を 知って も →

村人 たち は 賛同 しまい 。

旅 の 者 よ わし ら に これ 以上 かかわる な 。

早々 に この 地 を 立ち去る が よい 。

カンナ キミ は どう 思う ?

どう 思う って 。

キミ も このまま で は いつか は 神 樹 に 汚染 さ れる 。

だから って どう しよう も ない じゃ ない !

私 たち に は この 土地 以外 に 行く あて なんて ない 。

ただ 我慢 する しか ない の よ 。

皆さん 聞いて ください 。

皆さん は 知って る んです か ? 神 樹 の 真実 を 。

お おい アシュラ 。

( アシュラ ) 神 樹 は もの の け の 残骸 です 。

療養 所 の 病気 の 原因 は 丘 に ある 神 樹 な んです 。

神 樹 の 力 に 頼り 続ければ いずれ は みんな 同じ 病気 に なる 。

皆さん は それ でも いい んです か ?

みんな こいつ の 話 に 耳 を 貸す な !

こいつ ら は 忍 宗 の 里 から やってきた 連中 だ 。

世界 を ボロボロ に した あげく に →

俺 たち から 神 樹 様 まで 取り上げる 気 だ !

そんな こと さ せて たまる か !

とっとと 帰れ !

神 樹 様 が なくなったら 我々 は どう なる ?

さっさと 出て いけ !

アシュラ 逃げよう 。 う う 。

( フタミ ) 大丈夫 かな インドラ 様 と アシュラ 様 は 。

( ガマ 丸 ) 兄弟 いったい 2 人 を どんな 場所 に やった んじゃ ?

( ハゴロモ ) 簡単に 言えば 同じ 問題 を 抱えて いる 村 だ 。

それ を どう 解決 する の か わし は それ が 知り たい のだ 。

なるほど のう 。

正直 もう どちら に する か は 決めて いる の か ?

いい や 決めて は い ない 。

インドラ は 優秀だ が すべて を 1 人 で 解決 しよう と 急ぎ すぎる 。

アシュラ は 人 に 対する 優し さ が ある が →

なかなか 先頭 に 立とう と は し ない 。

2 人 が この 旅 で 成長 し →

互いに 支えあう ように なって くれれば →

文句 は ない のだ が な 。

ガマ 丸 何 か 新しい 夢 でも 見た か ?

2 人 の 未来 の こと かのう ?

見たら 教えて ほしい の か ね ?

それ は ズル じゃ ろ 後継 者 は お前 が 自分 で 決め ん と 。

ゴホン 。

よ っこ ら 。

さて わし は そろそろ 行く かのう 。

ガマ 丸 2 人 の ところ に 行く つもりじゃ ない だろう な ?

ゲコ !? 余計な こと は する な よ 。

せ ん わ !

しょせん お前たち で は 決断 など でき ない ようだ な 。

なあ アシュラ もう 行こう ぜ 。

これ から 気ままな 旅 に 出た って いい しよ 。

う ~ ん 。

そんなに 気 に なる なら あの 樹 こっそり ぶ っ 壊し ち まえ よ !

その くらい お前 の 力 で できる だ ろ !

でも それ じゃ 村 の 人 たち が な 。

苦しく は なる けど いずれ 死 ん じ まう んだ ぜ 。

そう か そう いえば 父上 は 神 樹 を →

ただ 排除 しろ と は 言わ なかった な 。 は あ ?

(( インドラ アシュラ お前たち は その 地 に 向かい →

そこ で 起きて いる 問題 を 解決 する のだ ))

父上 は 問題 を 解決 しろ と 言った んだ 。

おいおい 何 か 変な こと 考えて んじゃ ねえ だろう な ?

解決 する と したら やっぱり 井戸 を 掘る しか ない んだ 。

本気 か ? 長老 が 言って た ろ ?

岩 が 硬くて 井戸 なんて 掘れ な いって 。

ああ でも 父上 は あの 時 こう も 言った んだ 。

(( お前たち が 授かった 忍 宗 の 力 →

その 使い 方 の 手本 は どこ に も ない 。

どう 使う か は お前たち の 心 しだい な のだ ))

《 俺 たち しだい …》

決めた ぜ 。 俺 は 自分 の 信じる こと を やる !

は あ ?

何 年 かかろう と やり遂げる !

インドラ 様 だ !

インドラ 様 が 戻ら れた ぞ !

さすが インドラ 様 だ 。 もう 戻って きた の か ?

ハァハァ よくぞ ご 無事で 。

アシュラ は ? いえ まだ …。

そう か 。

あの 人 は … まさか 。

ハァハァハァ … アシュラ !

おう カンナ 。 何 やって る の !?

見りゃ わかる だ ろ 。 井戸 掘って る んだ よ 。

ふ ぅ ~。

本気な の ? あぁ 水 さえ 出れば →

みんな 神 樹 に 頼ら なくて いい だ ろ 。

無理だ わ 村 の 人 たち も 何 年 も かけて 掘った の よ 。

でも 水 は 出 なかった 。

俺 も そう 言った さ 。

でも 言い出す と 聞か ない んだ よ こいつ は 。

できる か でき ない か は 関係ない 。

俺 は やる って 決めた んだ 。

じゃあ な カンナ 。

あんた たち … バカ な の ?

俺 は ともかく あいつ は 間違い ない 。

《 何 年 かかろう と やり遂げる 》

( インドラ ) ただいま 戻り ました 。

よく 戻った 。 で 首尾 は ?

万事 仰せ の とおり に 。

何 か 問題 は ?

あり ませ ん 。 村 に は 平穏 が 戻り ました 。

ハゴロモ 様 インドラ 様 が 先 に 戻ら れ ました 。

と いう こと は 忍 宗 の 後継 者 は …。

いい や わし は 物事 の 速 さ を 問うた ので は ない 。

アシュラ の 帰り を 待つ 。 決める の は それ から だ 。

よい な インドラ 。 はい 。

( ゼツ ) 久しぶりだ ね インドラ 。

あれ ? ノリ が 悪い ね 。

僕 に 会い に きたん じゃ ない の ?

僕 に は 全部 わかって る よ 。

キミ は ハゴロモ の 望む とおり に した 。

でも 満足 は して い ない 。

ハゴロモ の 思い描く 忍 宗 の 未来 は キミ の 思い描く 未来 じゃ ない 。

腕 を 上げた な 。

俺 たち 2 人 は どんな こと が あろう と →

インドラ お前 に ついていく ぜ 。

その 言葉 胸 に 刻んで おく 。

ハゴロモ 様 すでに アシュラ 様 が 旅立って 1 年 に なり ます 。

しかし いまだ アシュラ 様 は 戻って き ませ ん 。

弟子 たち の 動揺 も あり ます 。

そろそろ 後継 者 を 決め られて は 。

それ は わかって いる 。

インドラ 様 なら 誰 も 文句 を 言い ます まい 。

なぜに アシュラ 様 の 帰り を ?

心配 する な 。 そろそろ アシュラ も 戻って くる 頃 だ 。

( 足音 )

ハゴロモ 様 ! なにごと だ ?

インドラ 様 !

アシュラ 様 が … お 帰り に なり ました 。

お ~ い !

アシュラ 様 だけ で は ない ぞ 。 あんなに 大勢 ?

タイゾウ は わかる が 他の 者 は 何者 な のだ ?

戻って きた か 。

( ガマ 丸 ) 自分 の 息子 の こと は よく わかる の ぉ 。

う ~ ん この 水がめ も そろそろ 限界 か の 。

いやいや 時間 が かかった 。

弟 の ほう は とんでもなく 不器用じゃ な 。

根性 は たいした もの じゃ が 。

余計な こと は する な と 念 を 押した はずだ ぞ 。

して おら ん 。 ただ ずっと 眺め とった だけ じゃ 。

それ より お前 の 耳 に 入れて おき たい こと が ある 。

インドラ の 里 の こと じゃ 。

お かえり なさい ませ 。 ただいま 。 元気だった か ?

はい 。 アシュラ 様 こそ よく ご 無事で 。

さあ 早く ハゴロモ 様 に 。

えっ 兄さん に 決まった んじゃ …。

まだ 父上 は …。

ずっと アシュラ 様 の 帰り を 待って おら れ ました 。

そう な の か 。

( 足音 )

父上 ただいま 戻り ました 。

凛 々 しく なった な アシュラ 。

待ちわびた ぞ 。

申し訳 あり ませ ん 兄さん 。

俺 の 力 で は 行った 村 の 問題 を 解決 する に は →

長い 時間 が 必要でした 。

その者 たち は ?

あっ はい 。 村 の 方々 です 。

みんな が 俺 を 助けて くれ ました 。

今では 大事な 仲間 です 。

この 里 の 話 を 聞き どうしても この 目 で 見 たくて →

アシュラ さん と ともに まいり ました 。

そう か 。 よく いら した 。 アシュラ 話 を 聞こう 。

俺 の 行った 村 は 神 樹 の 水源 に 頼って い ました 。

そこ で 井戸 を 掘る こと に した んです 。

(( ハァ ハァ …。 アシュラ 本気 で 井戸 を 掘って る の ?

俺 は そう 決めた んだ 。

は ぁ ~。

ふ ぅ …。

ん ?

なんだ よ … また 俺 たち に 石 を 投げ に きた の か !?

待て !

あんた たち …。

俺 たち も 手伝う 。

自分 たち の こと くらい 自分 で やり たい 。

できれば 俺 たち に も 忍 宗 を 教えて くれ ない か ?

あ … うん 。

♪♪~

みんな ! 静かに して くれ 。

どうした ん だ ? アシュラ !

聞こえ ない か ? 音 が する !

水 だ ! どうした !?

これ って …。

( 歓声 )

( タイゾウ ) やった ! やった ぞ !!

やった わ アシュラ ! あぁ やった !

( アシュラ ) やった ~!

♪♪~

母さん …。

カンナ 。

母さん !

( カンナ の 泣き声 )

♪♪~

今 こそ 我々 は 長き 呪縛 より 解き放た れる 。

( 歓声 )

そう か … お前 の 広めた 忍 宗 が 人々 を 救った か 。

はい !

では これ より 忍 宗 の 後継 者 を 発表 する 。

忍 宗 の 後継 者 は …。


NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 467 - アシュラ の 決意 naruto||しっぷう|つたい|しーずん|||けつい Naruto Shippuden - Season 20 - 467 - Asura's Decision 火影忍者疾风传 - 第 20 季 - 467 - 阿修罗的决心

( アシュラ ) 俺 の チャクラ が すごく 反応 して る 。 |おれ|||||はんのう||

( カンナ ) これ は ?

( アシュラ ) さっき の 病人 たち に 生えて いた の は これ だ 。 |||びょうにん|||はえて|||||

そう か 神 樹 の 樹液 が 大地 に 染み 出して る んだ 。 ||かみ|き||じゅえき||だいち||しみ|だして||

たぶん この 樹液 が 栄養 と なり → ||じゅえき||えいよう||

荒野 の ど真ん中 に オアシス を 作り出して る んだ 。 こうや||どまんなか||||つくりだして||

( タイゾウ ) 神 樹 の 力 が 土地 を 豊かに して る って の か ? |かみ|き||ちから||とち||ゆたかに|||||

うん 。 それ じゃ 神 樹 は → |||かみ|き|

力 を 取り戻して きて る ? いや 。 ちから||とりもどして|||

まだ 完全に 蘇生 して る わけじゃ ない 。 |かんぜんに|そせい||||

でも 徐々に よみがえる だろう ね 。 |じょじょに|||

問題 は それ より …。 もんだい|||

何 だ よ ? なん||

人間 の ほう が 先 に 汚染 さ れる と 思う 。 にんげん||||さき||おせん||||おもう

汚染 ? ああ 神 樹 の 樹液 は → おせん||かみ|き||じゅえき|

この 地 の 作物 から それ を 食べる 動物 や 人間 に → |ち||さくもつ||||たべる|どうぶつ||にんげん|

どんどん 蓄積 さ れる 。 って こと は → |ちくせき|||||

ここ の 食い物 食う と あの 病気 に かかる って こと かよ 。 ||くいもの|くう|||びょうき|||||

たぶん 。 オエッ !

俺 昨日 思いっきり 食 っち まった ぜ ! おれ|きのう|おもいっきり|しょく|||

大丈夫だ よ 少し くらい なら 俺 の 術 でも 治 せる 。 だいじょうぶだ||すこし|||おれ||じゅつ||ち|

でも 長年 蓄積 さ れた もの は …。 |ながねん|ちくせき||||

でも よ ここ の 警備 を 長老 が やら せて たって こと は → ||||けいび||ちょうろう||||||

長老 は 全部 知って る って こと じゃ ねえ の か ? ちょうろう||ぜんぶ|しって|||||||

そう なる ね 。

そう か 神 樹 を 見た の か 。 はい 。 ||かみ|き||みた|||

旅 の 者 よ なぜ お前 は そこ まで 村 の 秘密 を 探る のだ ? たび||もの|||おまえ||||むら||ひみつ||さぐる|

すみません 実は 俺 → |じつは|おれ

忍 宗 の 里 から ここ へ 来る ように 言わ れた んです 。 おし|はじめ||さと||||くる||いわ||

忍 宗 ? おし|はじめ

20 年 前 大地 を 滅ぼした と いう …。 とし|ぜん|だいち||ほろぼした||

お前 は その 一門 か ? はい 。 おまえ|||いちもん||

あの 樹 は 地上 を 破滅 に 追いやった → |き||ちじょう||はめつ||おいやった

ものの け の 残骸 です だ から 力 が ある のです 。 |||ざんがい||||ちから|||

私 は それ を なんとか する ように 言いつかって き ました 。 わたくし|||||||いいつかって||

長老 いわば あの 樹 は 麻薬 です 。 ちょうろう|||き||まやく|

神 樹 の 力 は 確かに 土地 を 豊かに し ます 。 かみ|き||ちから||たしかに|とち||ゆたかに||

ですが 同時に 村人 たち を 蝕んで も いる 。 |どうじに|むらびと|||むしばんで||

このまま で は いずれ …。

旅 の 者 よ それ は 気づいて いた こと じゃ 。 たび||もの||||きづいて|||

だが あの 樹 を なくす こと は → ||き||||

許可 でき ぬ 。 なぜ です ? きょか||||

あの 樹 が 力 を 持ち 始めた の は → |き||ちから||もち|はじめた||

今 から 十 数 年 ほど 前 じゃ 。 いま||じゅう|すう|とし||ぜん|

それ まで この 地 は 荒れ果てた 土地 じゃ った 。 |||ち||あれはてた|とち||

容赦 ない 干ばつ が 毎年 の ように 襲い → ようしゃ||かんばつ||まいとし|||おそい

数え 切れ ぬ ほど の 餓死 者 を 出して きた 。 かぞえ|きれ||||がし|もの||だして|

だったら 井戸 を 掘って みて は ? |いど||ほって||

ムダ だった 。 だった ?

とっくに そんな こと は 試した 。 ||||ためした

だが 何 年 掘ろう と この 土地 に 横たわる 固い 岩盤 が → |なん|とし|ほろう|||とち||よこたわる|かたい|がんばん|

それ を 拒んで おる のだ 。 ||こばんで||

今 あの 樹 を 失えば 我々 は どう なる ? いま||き||うしなえば|われわれ|||

村 の 者 たち に 飢え に 怯える 日々 に 戻れ など → むら||もの|||うえ||おびえる|ひび||もどれ|

わし に は とうてい 言え ぬ 。 ||||いえ|

それ に たとえ 事実 を 知って も → |||じじつ||しって|

村人 たち は 賛同 しまい 。 むらびと|||さんどう|

旅 の 者 よ わし ら に これ 以上 かかわる な 。 たび||もの||||||いじょう||

早々 に この 地 を 立ち去る が よい 。 はやばや|||ち||たちさる||

カンナ キミ は どう 思う ? ||||おもう

どう 思う って 。 |おもう|

キミ も このまま で は いつか は 神 樹 に 汚染 さ れる 。 |||||||かみ|き||おせん||

だから って どう しよう も ない じゃ ない !

私 たち に は この 土地 以外 に 行く あて なんて ない 。 わたくし|||||とち|いがい||いく|||

ただ 我慢 する しか ない の よ 。 |がまん|||||

皆さん 聞いて ください 。 みなさん|きいて|

皆さん は 知って る んです か ? 神 樹 の 真実 を 。 みなさん||しって||||かみ|き||しんじつ|

お おい アシュラ 。

( アシュラ ) 神 樹 は もの の け の 残骸 です 。 |かみ|き||||||ざんがい|

療養 所 の 病気 の 原因 は 丘 に ある 神 樹 な んです 。 りょうよう|しょ||びょうき||げんいん||おか|||かみ|き||

神 樹 の 力 に 頼り 続ければ いずれ は みんな 同じ 病気 に なる 。 かみ|き||ちから||たより|つづければ||||おなじ|びょうき||

皆さん は それ でも いい んです か ? みなさん||||||

みんな こいつ の 話 に 耳 を 貸す な ! |||はなし||みみ||かす|

こいつ ら は 忍 宗 の 里 から やってきた 連中 だ 。 |||おし|はじめ||さと|||れんちゅう|

世界 を ボロボロ に した あげく に → せかい||||||

俺 たち から 神 樹 様 まで 取り上げる 気 だ ! おれ|||かみ|き|さま||とりあげる|き|

そんな こと さ せて たまる か !

とっとと 帰れ ! |かえれ

神 樹 様 が なくなったら 我々 は どう なる ? かみ|き|さま|||われわれ|||

さっさと 出て いけ ! |でて|

アシュラ 逃げよう 。 う う 。 |にげよう||

( フタミ ) 大丈夫 かな インドラ 様 と アシュラ 様 は 。 |だいじょうぶ|||さま|||さま|

( ガマ 丸 ) 兄弟 いったい 2 人 を どんな 場所 に やった んじゃ ? |まる|きょうだい||じん|||ばしょ|||

( ハゴロモ ) 簡単に 言えば 同じ 問題 を 抱えて いる 村 だ 。 |かんたんに|いえば|おなじ|もんだい||かかえて||むら|

それ を どう 解決 する の か わし は それ が 知り たい のだ 。 |||かいけつ||||||||しり||

なるほど のう 。

正直 もう どちら に する か は 決めて いる の か ? しょうじき|||||||きめて|||

いい や 決めて は い ない 。 ||きめて|||

インドラ は 優秀だ が すべて を 1 人 で 解決 しよう と 急ぎ すぎる 。 ||ゆうしゅうだ||||じん||かいけつ|||いそぎ|

アシュラ は 人 に 対する 優し さ が ある が → ||じん||たいする|やさし||||

なかなか 先頭 に 立とう と は し ない 。 |せんとう||りっとう||||

2 人 が この 旅 で 成長 し → じん|||たび||せいちょう|

互いに 支えあう ように なって くれれば → たがいに|ささえあう|||

文句 は ない のだ が な 。 もんく|||||

ガマ 丸 何 か 新しい 夢 でも 見た か ? |まる|なん||あたらしい|ゆめ||みた|

2 人 の 未来 の こと かのう ? じん||みらい|||

見たら 教えて ほしい の か ね ? みたら|おしえて||||

それ は ズル じゃ ろ 後継 者 は お前 が 自分 で 決め ん と 。 |||||こうけい|もの||おまえ||じぶん||きめ||

ゴホン 。

よ っこ ら 。

さて わし は そろそろ 行く かのう 。 ||||いく|

ガマ 丸 2 人 の ところ に 行く つもりじゃ ない だろう な ? |まる|じん||||いく||||

ゲコ !? 余計な こと は する な よ 。 |よけいな|||||

せ ん わ !

しょせん お前たち で は 決断 など でき ない ようだ な 。 |おまえたち|||けつだん|||||

なあ アシュラ もう 行こう ぜ 。 |||いこう|

これ から 気ままな 旅 に 出た って いい しよ 。 ||きままな|たび||でた|||

う ~ ん 。

そんなに 気 に なる なら あの 樹 こっそり ぶ っ 壊し ち まえ よ ! |き|||||き||||こわし|||

その くらい お前 の 力 で できる だ ろ ! ||おまえ||ちから||||

でも それ じゃ 村 の 人 たち が な 。 |||むら||じん|||

苦しく は なる けど いずれ 死 ん じ まう んだ ぜ 。 くるしく|||||し|||||

そう か そう いえば 父上 は 神 樹 を → ||||ちちうえ||かみ|き|

ただ 排除 しろ と は 言わ なかった な 。 は あ ? |はいじょ||||いわ||||

(( インドラ アシュラ お前たち は その 地 に 向かい → ||おまえたち|||ち||むかい

そこ で 起きて いる 問題 を 解決 する のだ )) ||おきて||もんだい||かいけつ||

父上 は 問題 を 解決 しろ と 言った んだ 。 ちちうえ||もんだい||かいけつ|||いった|

おいおい 何 か 変な こと 考えて んじゃ ねえ だろう な ? |なん||へんな||かんがえて||||

解決 する と したら やっぱり 井戸 を 掘る しか ない んだ 。 かいけつ|||||いど||ほる|||

本気 か ? 長老 が 言って た ろ ? ほんき||ちょうろう||いって||

岩 が 硬くて 井戸 なんて 掘れ な いって 。 いわ||かたくて|いど||ほれ||

ああ でも 父上 は あの 時 こう も 言った んだ 。 ||ちちうえ|||じ|||いった|

(( お前たち が 授かった 忍 宗 の 力 → おまえたち||さずかった|おし|はじめ||ちから

その 使い 方 の 手本 は どこ に も ない 。 |つかい|かた||てほん|||||

どう 使う か は お前たち の 心 しだい な のだ )) |つかう|||おまえたち||こころ|||

《 俺 たち しだい …》 おれ||

決めた ぜ 。 俺 は 自分 の 信じる こと を やる ! きめた||おれ||じぶん||しんじる|||

は あ ?

何 年 かかろう と やり遂げる ! なん|とし|||やりとげる

インドラ 様 だ ! |さま|

インドラ 様 が 戻ら れた ぞ ! |さま||もどら||

さすが インドラ 様 だ 。 もう 戻って きた の か ? ||さま|||もどって|||

ハァハァ よくぞ ご 無事で 。 |||ぶじで

アシュラ は ? いえ まだ …。

そう か 。

あの 人 は … まさか 。 |じん||

ハァハァハァ … アシュラ !

おう カンナ 。 何 やって る の !? ||なん|||

見りゃ わかる だ ろ 。 井戸 掘って る んだ よ 。 みりゃ||||いど|ほって|||

ふ ぅ ~。

本気な の ? あぁ 水 さえ 出れば → ほんきな|||すい||でれば

みんな 神 樹 に 頼ら なくて いい だ ろ 。 |かみ|き||たよら||||

無理だ わ 村 の 人 たち も 何 年 も かけて 掘った の よ 。 むりだ||むら||じん|||なん|とし|||ほった||

でも 水 は 出 なかった 。 |すい||だ|

俺 も そう 言った さ 。 おれ|||いった|

でも 言い出す と 聞か ない んだ よ こいつ は 。 |いいだす||きか|||||

できる か でき ない か は 関係ない 。 ||||||かんけいない

俺 は やる って 決めた んだ 。 おれ||||きめた|

じゃあ な カンナ 。

あんた たち … バカ な の ?

俺 は ともかく あいつ は 間違い ない 。 おれ|||||まちがい|

《 何 年 かかろう と やり遂げる 》 なん|とし|||やりとげる

( インドラ ) ただいま 戻り ました 。 ||もどり|

よく 戻った 。 で 首尾 は ? |もどった||しゅび|

万事 仰せ の とおり に 。 ばんじ|おおせ|||

何 か 問題 は ? なん||もんだい|

あり ませ ん 。 村 に は 平穏 が 戻り ました 。 |||むら|||へいおん||もどり|

ハゴロモ 様 インドラ 様 が 先 に 戻ら れ ました 。 |さま||さま||さき||もどら||

と いう こと は 忍 宗 の 後継 者 は …。 ||||おし|はじめ||こうけい|もの|

いい や わし は 物事 の 速 さ を 問うた ので は ない 。 ||||ものごと||はや|||とうた|||

アシュラ の 帰り を 待つ 。 決める の は それ から だ 。 ||かえり||まつ|きめる|||||

よい な インドラ 。 はい 。

( ゼツ ) 久しぶりだ ね インドラ 。 |ひさしぶりだ||

あれ ? ノリ が 悪い ね 。 |||わるい|

僕 に 会い に きたん じゃ ない の ? ぼく||あい|||||

僕 に は 全部 わかって る よ 。 ぼく|||ぜんぶ|||

キミ は ハゴロモ の 望む とおり に した 。 ||||のぞむ|||

でも 満足 は して い ない 。 |まんぞく||||

ハゴロモ の 思い描く 忍 宗 の 未来 は キミ の 思い描く 未来 じゃ ない 。 ||おもいえがく|おし|はじめ||みらい||||おもいえがく|みらい||

腕 を 上げた な 。 うで||あげた|

俺 たち 2 人 は どんな こと が あろう と → おれ||じん||||||

インドラ お前 に ついていく ぜ 。 |おまえ|||

その 言葉 胸 に 刻んで おく 。 |ことば|むね||きざんで|

ハゴロモ 様 すでに アシュラ 様 が 旅立って 1 年 に なり ます 。 |さま|||さま||たびだって|とし|||

しかし いまだ アシュラ 様 は 戻って き ませ ん 。 |||さま||もどって|||

弟子 たち の 動揺 も あり ます 。 でし|||どうよう|||

そろそろ 後継 者 を 決め られて は 。 |こうけい|もの||きめ||

それ は わかって いる 。

インドラ 様 なら 誰 も 文句 を 言い ます まい 。 |さま||だれ||もんく||いい||

なぜに アシュラ 様 の 帰り を ? ||さま||かえり|

心配 する な 。 そろそろ アシュラ も 戻って くる 頃 だ 。 しんぱい||||||もどって||ころ|

( 足音 ) あしおと

ハゴロモ 様 ! なにごと だ ? |さま||

インドラ 様 ! |さま

アシュラ 様 が … お 帰り に なり ました 。 |さま|||かえり|||

お ~ い !

アシュラ 様 だけ で は ない ぞ 。 あんなに 大勢 ? |さま|||||||おおぜい

タイゾウ は わかる が 他の 者 は 何者 な のだ ? ||||たの|もの||なにもの||

戻って きた か 。 もどって||

( ガマ 丸 ) 自分 の 息子 の こと は よく わかる の ぉ 。 |まる|じぶん||むすこ|||||||

う ~ ん この 水がめ も そろそろ 限界 か の 。 |||みずがめ|||げんかい||

いやいや 時間 が かかった 。 |じかん||

弟 の ほう は とんでもなく 不器用じゃ な 。 おとうと|||||ぶきようじゃ|

根性 は たいした もの じゃ が 。 こんじょう|||||

余計な こと は する な と 念 を 押した はずだ ぞ 。 よけいな||||||ねん||おした||

して おら ん 。 ただ ずっと 眺め とった だけ じゃ 。 |||||ながめ|||

それ より お前 の 耳 に 入れて おき たい こと が ある 。 ||おまえ||みみ||いれて|||||

インドラ の 里 の こと じゃ 。 ||さと|||

お かえり なさい ませ 。 ただいま 。 元気だった か ? |||||げんきだった|

はい 。 アシュラ 様 こそ よく ご 無事で 。 ||さま||||ぶじで

さあ 早く ハゴロモ 様 に 。 |はやく||さま|

えっ 兄さん に 決まった んじゃ …。 |にいさん||きまった|

まだ 父上 は …。 |ちちうえ|

ずっと アシュラ 様 の 帰り を 待って おら れ ました 。 ||さま||かえり||まって|||

そう な の か 。

( 足音 ) あしおと

父上 ただいま 戻り ました 。 ちちうえ||もどり|

凛 々 しく なった な アシュラ 。 りん|||||

待ちわびた ぞ 。 まちわびた|

申し訳 あり ませ ん 兄さん 。 もうしわけ||||にいさん

俺 の 力 で は 行った 村 の 問題 を 解決 する に は → おれ||ちから|||おこなった|むら||もんだい||かいけつ|||

長い 時間 が 必要でした 。 ながい|じかん||ひつようでした

その者 たち は ? そのもの||

あっ はい 。 村 の 方々 です 。 ||むら||ほうぼう|

みんな が 俺 を 助けて くれ ました 。 ||おれ||たすけて||

今では 大事な 仲間 です 。 いまでは|だいじな|なかま|

この 里 の 話 を 聞き どうしても この 目 で 見 たくて → |さと||はなし||きき|||め||み|

アシュラ さん と ともに まいり ました 。

そう か 。 よく いら した 。 アシュラ 話 を 聞こう 。 ||||||はなし||きこう

俺 の 行った 村 は 神 樹 の 水源 に 頼って い ました 。 おれ||おこなった|むら||かみ|き||すいげん||たよって||

そこ で 井戸 を 掘る こと に した んです 。 ||いど||ほる||||

(( ハァ ハァ …。 アシュラ 本気 で 井戸 を 掘って る の ? |||ほんき||いど||ほって||

俺 は そう 決めた んだ 。 おれ|||きめた|

は ぁ ~。

ふ ぅ …。

ん ?

なんだ よ … また 俺 たち に 石 を 投げ に きた の か !? |||おれ|||いし||なげ||||

待て ! まて

あんた たち …。

俺 たち も 手伝う 。 おれ|||てつだう

自分 たち の こと くらい 自分 で やり たい 。 じぶん|||||じぶん|||

できれば 俺 たち に も 忍 宗 を 教えて くれ ない か ? |おれ||||おし|はじめ||おしえて|||

あ … うん 。

♪♪~

みんな ! 静かに して くれ 。 |しずかに||

どうした ん だ ? アシュラ !

聞こえ ない か ? 音 が する ! きこえ|||おと||

水 だ ! どうした !? すい||

これ って …。

( 歓声 ) かんせい

( タイゾウ ) やった ! やった ぞ !!

やった わ アシュラ ! あぁ やった !

( アシュラ ) やった ~!

♪♪~

母さん …。 かあさん

カンナ 。

母さん ! かあさん

( カンナ の 泣き声 ) ||なきごえ

♪♪~

今 こそ 我々 は 長き 呪縛 より 解き放た れる 。 いま||われわれ||ながき|じゅばく||ときはなた|

( 歓声 ) かんせい

そう か … お前 の 広めた 忍 宗 が 人々 を 救った か 。 ||おまえ||ひろめた|おし|はじめ||ひとびと||すくった|

はい !

では これ より 忍 宗 の 後継 者 を 発表 する 。 |||おし|はじめ||こうけい|もの||はっぴょう|

忍 宗 の 後継 者 は …。 おし|はじめ||こうけい|もの|