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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 7

Gosick Episode 7

( セルジウス ) 我 が 村 は もう 400 年 も の 間 ―

下界 と の 接触 を 断ち 自給 自足 を 心がけ て 住 ん で いる

夏至 祭 と は 夏 に 帰って くる 先祖 たち の 霊 を 迎え て ―

豊じょう を 祈る ため の 祭り

明日 の 夜明け と 共に 始まって 晩 に 終わる

あなた たち に は それ まで 滞在 し て いただき たい

( 口笛 )

( アラン ) 見ろ よ あの バラ 窓 と 尖塔 ( せんとう ) を

( デリク ) まるで 昔 の 絵画 に ある 中世 の 聖堂 だ なあ

( ラウール ) おい こっち の 塀 も すごい

( アラン ) う へえ あの 井戸 古くさい ヘヘ

( アラン たち ) あ あっ

何 する ん だ !

おい 何 だ よ !

狼 ( おおかみ ) だ

この 辺り の 山 に は 野生 の 狼 が 住 ん で いる

この 村 に 住 ん でる 人間 が 狼 な ん じゃ ない の か

何 を 言う か ! 我々 は 人間 だ

下 の 人間 と は 種族 が 違って い て も

♪ ~

~ ♪

( ハー マイ ニア ) お かえり なさい ませ

ん ?

( 一弥 ( かず や ) ) ん ?

はっ

コ … コル デリア に そっくり です わ

う わ っ あ あっ

私 は まだ 子供 だった けれど よく 覚え て い ます

ハー マイ ニア

( ハー マイ ニア ) 罪人 ( つみ び と ) コル デリア

この 館 に この 村 に 決して 消え ぬ 厄 を …

えっ ?

ひ ー っ あ あっ

ハー マイ ニア !

( ハー マイ ニア ) う っ う う っ …

失礼 し まし た

( 一同 ) は あ …

何 な ん だ あの 女 は

( セルジウス ) 事件 は ―

シオドア 様 の 書斎 で 起こった

書斎 に は 夜 の 12 時 に メイド が …

そう あの 頃 は まだ 15 歳 だった コル デリア だ

あやつ が 水差し の 水 を 替え に 行く 習わし だった

あの 日 も 12 時 きっかり に

( ヴィクトリカ ) きっかり だ と なぜ 分かる

わし が 他 の 者 たち と ―

鍵 を 開け て 入って いく コル デリア を 見 た

その 時 懐中 時計 で 時間 を 確認 し た の だ

しかし 一緒に い た 者 たち は ―

なぜ か まちまち の 時間 を 証言 し て いる

書斎 に 入った コル デリア は すぐ に 叫び声 を 上げ ―

飛び出し て き た

慌て て 駆けつける と ―

シオドア 様 が 短刀 で 刺さ れ 絶命 し て い た

床 に は なぜ か 金貨 が たくさん 散らばって い た

金貨 ?

ああ この 村 で は 金貨 と いう もの は 使わ れ ない ため ―

普段 は シオドア 様 が まとめ て しまって い た の だ

その 夜 から コル デリア は 高熱 を 出し て 寝込 ん だ

熱 が 下がる の を 待って 次 の 村長 に なった わし は ―

彼女 を 村 から 追放 し た

追放 ?

( セルジウス ) そう だ

( ヴィクトリカ ) ん …

( セルジウス ) 金貨 1 枚 と ―

トランク 1 つ を 持た せ て 村 から 出す と ―

あの 跳ね 橋 を 上げ た

村 を 一 歩 も 出 た こと の ない 世間知らず の 娘 だ

無事 に 生き て い ける か は 疑問 だった が

( 一弥 ) ひどい

罪人 は 置 い て は お け ぬ

村 に 厄 が やって くる から だ

だが その コル デリア の 娘 が ―

ここ に おる

( 一弥 ) ねえ ヴィクトリカ

散歩 って まだ 着 い た ばかり な の に

ヴィクトリカ ったら あ

( アンブローズ ) 散策 です か ?

( 一弥 ) あっ …

僕 セルジウス 様 の 助手 の アンブローズ です

えっ あ あの …

いや どう し て 肌 や 髪 の 色 が 違う の か と

外 の 世界 の 人 は 金髪 と は 限ら ない と は 知って い まし た が

( 一弥 ) あっ … えっ … う っ …

ヴィクトリカ 助け て

君 案内 し て ほしい 所 が ある の だ が

どうぞ 遠慮 なく おっしゃって ください

その 代わり もう 少し この 人 を 触って い て いい です か ?

( ヴィクトリカ ) 好き に し た まえ

( 一弥 ) ヴィッ …

ありがとう ござい ます それ で どこ へ ?

ありがとう ござい ます それ で どこ へ ?

コル デリア の 住 ん で い た 家 だ

あっ

( アンブローズ ) こちら です ( ヴィクトリカ ) そう か

( アンブローズ ) 僕 は これ で

( 一弥 ) えっ 行っちゃ う の ? ああ …

( ヴィクトリカ ) さすが に この 場所 へ 案内 し た こと が ―

知れ たら 問題 だ ろ う

( 床板 が きしむ 音 )

あっ …

( 一弥 ) ヴィクトリカ ?

( ヴィクトリカ ) 手伝い たまえ

( 一弥 ) あっ うん

( 2 人 の 力み 声 )

( 一弥 ) これ は …

でも 何 も 入って …

( ヴィクトリカ ) いや

この 写真 … コル デリア さん ?

( ヴィクトリカ ) と 赤ん坊 の 私 だ

でも コル デリア さん て ―

15 の 時 に ここ を 追わ れ た ん だ よ ね

誰 か が ここ へ 来 た の だ

ここ に 残さ れ て い た 何 か を 持ち去り ―

代わり に 大人 に なった コル デリア の 写真 を 残し て いった

この 混沌 ( カオス ) は どこ へ 向かって いる

( 一弥 ) “ シオドア ” 前 の 村長 の お 墓 だ ね

う わ っ ああ ダメ だ よ ヴィクトリカ

お 墓 に そんな 罰 ( ばち ) 当たり な

あっ

( 一弥 ) “ 我 は 咎人 ( と が び と ) に あら ず ”

“ C ( セ ) … コル デリア ” ! ?

はっ う う っ

これ を 書 い た の は コル デリア だ

これ を 書 い た の は コル デリア だ

( 笑い声 )

( 笑い声 )

( 笑い声 )

( 一弥 ) ん ?

( 笑い声 )

( 笑い声 )

母 は やはり 無実 の 罪 で 村 を 追わ れ た の だ

( 笑い声 )

( 笑い声 )

( 一弥 ) ん … あっ

( 笑い声 )

( ヴィクトリカ ) それ なら 本当 の 罪人 は どこ に いる の だ

ヴィクトリカ !

( ヴィクトリカ ) 久 城 ( くじょう ) … ?

( 笑い声 )

( 一弥 ) 走って ! ( ヴィクトリカ ) 久 城 ! ?

( 獣 の 声 )

( 一弥 ) 笑い声 じゃ ない あれ は …

ヴィクトリカ と 同じ 瞳 の 色

( 獣 の 声 )

( 獣 の ほえ 声 )

( 2 人 の 荒い 息 )

( 狼 の うなり 声 )

( 一弥 ) 助かった

狼 か …

( 笑い声 )

( 笑い声 )

( ヴィクトリカ ) ん … ( 一弥 ) ん ?

( アラン たち の 話し声 )

おお 電話 は どう だった ?

って 何 だ 君 たち か

( ミルドレッド ) どう し たんだい ?

ミ … ミルドレッド さん

電話 と いう こと は やはり 電気 が 通って いる の か ね

そう だ ! 村長 さん は 自給 自足 の 生活 を し てる って

ああ 私 も 不思議 に 思って さ ―

あの 変 な メイド に 聞い たら どう も スポンサー が いる らしい よ

スポンサー ?

そう 名前 は 何 だった っけ

あ … ブライアン …

ああ ブライアン ・ ロスコー って 男

ブライアン … ロスコー

村 から 出 て 外 で 暮らし た ヤツ の 子孫 らしい よ

10 年 ぐらい 前 に そい つ が 資金 を 出し て くれ た ん だって さ

10 年 前 か … なるほど

( アラン ) あ ~ カード も 飽き た な

なあ 聖堂 に 行って みよ う ぜ

( 一弥 ) えっ でも さっき 狼 が

狼 ? ん な もん ―

あの 気味 悪い じいさん が 追 っ 払って くれる だ ろ ?

さあ 行 こ う ぜ

( 一弥 ) ああ また こ ん がら がった

ひも と か フリル と か 多く て 気 が 遠く なる よ

ねえ ヴィクトリカ

10 年 前 に やって き た ブライアン ・ ロスコー

彼 は 何 の 目的 で この 村 に やって き た の か

( 一弥 ) 目的 って 村 に 電気 を 引 い て あげる こと でしょ

10 年 前 と いえ ば 君 ―

先 の 世界 大戦 が 始まった 頃 の こと だ よ

山奥 に 電気 を 引く に は ―

少し 慌ただし すぎる 時代 で あった と 思う が ね

それ に 10 年 前 なら ば ―

あの 写真 が 撮ら れ た 年 代 と も 符合 する

あっ

( ノック ) ( 一弥 ) は … はい

( ハー マイ ニア ) お 風呂 の 湯 です

水 で 薄め て お 使い ください

お 風呂 に 入れる の か

( 一弥 ) ヴィクトリカ 何 か あったら 声 を かけ て ね

僕 ここ に いる から

う ~ ん

( 一弥 ) ん ? ヴィクトリカ !

( ヴィクトリカ ) お っ お っ お っ お っ お ~

♪ お ~ 風呂 が 好き だ ~

( 一弥 ) 何 だ 歌 か

♪ あった ま ~ る ~

( ヴィクトリカ の 歌声 )

( ヴィクトリカ の 歌声 )

( 一弥 ) やっと いつも の ヴィクトリカ が 戻って き た みたい

僕 も ちょっと 一息

ん ? な っ !

う っ な … 何 ! ?

ねえ ヴィクトリカ そっち は 大丈夫 ?

( 一弥 ) 返事 が ない … ?

ヴィクトリカ !

う わ っ

どう し た 久 城 騒々しい

( 一弥 ) ヴィクトリカ

( ヴィクトリカ ) ん ?

これ は …

私 を おびえ させ この 村 から 追い出し たい 人物 が いる

帰 ろ う ! この 村 は なんか 嫌 な 感じ が する

危険 だ よ !

( ヴィクトリカ ) 私 は 帰ら ない

ヴィクトリカ !

君 が 私 を 守って くれる の だ ろ ?

あ … 当たり 前 だ !

( ヴィクトリカ ) ならば 安心 だ な

( 一弥 ) う …

フッ

( 狼 の 遠ぼえ )

( 太鼓 の 音 )

( 一弥 ) すごい これ 赤 カブ だ

この 山車 ( だし ) は 冬 の 軍 の もの な ん です よ

冬 の 軍 ?

はい この 広場 で 村 の 男 たち は 夏 の 軍 と 冬 の 軍 が 戦う 芝居 を し ます

夏 の 軍 は 冬 の 軍 の 大将 で ある 冬 の 男 を 倒し ―

山車 ごと 火 を 放って 燃やす ん です

へ えー

( ハー マイ ニア ) この 村 を 侮辱 する の なら 出 て いき なさい !

くっ だ ら ねえ 迷信 に とらわれ ち まって ―

ホント 陰気 くさい 村 だ ぜ なあ ?

やめろ 今 この 村 を 追い出さ れ たら …

う っ

くっ う う っ く くっ

す … すいません あの こいつ ―

どこ に 行って も ケンカ し た がって

部屋 に 戻 ろ う な

( ミルドレッド ) あいつ ら ゆうべ も 聖堂 で やら かし た ん だ よ

( 一弥 ) あっ

村 の 人 が 見 てる 前 で さ ―

飾ら れ て た 古い つぼ を 聖 水 を 溜 め た 水がめ に ―

ボッチャーン て ね 落とし た ん だ よ

え えっ 何 だって そんな こと を

酔っ払い の 理屈 なんて 分かりゃ し ない よ

ボロボロ の こんな もの を なんで 大事 に する ん だって 笑って た

レトロ だって 喜 ん で た のに さ

はい 祭り の お 菓子 もらって き た よ

( ヴィクトリカ ) うむ

( 娘 たち ) せ ー の !

何 ?

う わ っ ! イタタ …

イテッ イタタ …

( ヴィクトリカ ) ん ? あれ は …

( 一弥 ) アラン さん だ

あんな こと 言って やっぱり 祭り が 気 に なる ん だ ね

( 娘 たち の 笑い声 )

ああ これ 何 の 意味 が ある ん だ ろ う

( 男性 たち ) う お ー っ

( 男性 たち ) い よ ー っ

う わ あ あれ って アンブローズ さん だ よ ね

カッコいい

( 男性 たち ) は っ ! はっ !

う お ー っ う お ー っ

冬 の 男 よ 燃え上がり 消え去る が よい

( 一弥 ) わ あ …

あっ

( 村人 ) あれ は 何 だ

張り ぼ て が ! ?

どけ どけ !

う っ … え いっ

水 を !

( 男性 の 声 ) う わ ー っ う わ ー っ う わ ー っ

う っ う っ …

あっ う っ ああ …

( 村人 たち の ざわめき )

アラン さん !

ア … アラン …

これ は 事故 だ

祭り を 邪魔 し 嫌がらせ を する ため 張り ぼ て と 入れ替わった の だ ろ う

愚か な 客人 だ

そんな バカ な !

セルジウス 様 それ は 不可能 です

乙女 たち が ハシバミ の 実 を 投げ た 時 に ―

この 若者 が 通りかかり まし た

広場 に は 人 が 集まって い まし た し ―

張り ぼ て と 入れ替わる の は 不可能 か と

( セルジウス ) じょう舌 は 愚か 者 の 罪 だ

あっ …

申し訳 あり ませ ん

( 一弥 ) あ …

夏至 祭 を 中止 する わけ に は いか ない

これ から 聖堂 で の 儀式 が ある の で な 失礼 する

( デリク ) 待て よ おい ! お ー い !

( 一弥 ) 人 が 死 ん だ って いう の に お祭り を 続ける だ なんて ―

やっぱり 変 だ よ この 村 の 人 たち

ね ? ヴィクトリカ

ん ? あれ ? ヴィクトリカ

( ヴィクトリカ ) 君 が 私 を 守って くれる の だ ろ ?

ハァ ハァ ハァ … ん っ !

( 鐘 の 音 )

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ …

( アンブローズ ) 一弥 さん

あなた も 未来 を 聞き に 来 た の です か

えっ 未来 を ?

( アンブローズ ) 夏 の 軍 が 勝利 し 豊じょう が 約束 さ れ た のち ―

夕刻 に は 聖堂 を 無人 に し ます

聖堂 は あの世 と の 通用 門

豊じょう を 見 に 帰って くる 先祖 の 通り道 と なる

その 前 に この世 に 近づ い て き た 先祖 の 霊 が ―

村長 の 口 を 通じ て 子供 たち の 質問 に 答え て くれる の です

一弥 さん せっかく だ から さあ !

( 一弥 ) いえ あ … あの 僕 は ヴィクトリカ と …

ん っ … ちょ っ ちょっと アンブローズ さん

ん っ あ あっ と … はっ

お前 は ?

あ … あの 僕 ヴィクトリカ を 捜し て て …

それ なら 心配 は い らん ( 一弥 ) えっ ! ?

あの 娘 は お前 と は 違う の だ から

ああ …

( セルジウス ) で 何 が 聞き たい

( 一弥 ) 実は 友達 が いる ん です けども

ヴィクトリカ と これ から も ずっと 一緒に い られる でしょ う か

( セルジウス ) う う …

共に は 死ぬ まい

えっ ! ?

( セルジウス ) これ から 何 年 の ちか ―

世界 を 揺るがす 大きな 風 が 吹く で あ ろ う

そ なた たち の 体 は 軽い

その 大きな 風 に よって 2 人 は 離れ離れ に なる こと だ ろ う

えっ ! ?

( セルジウス ) しか し ―

心 は ずっと 離れ まい

( 一弥 ) う っ あ あっ

( セルジウス の うなり 声 )

心 は … それ って

次 !

( 一弥 ) 離れ離れ に …

ヴィクトリカ ! 君 も ここ に ?

( 一弥 ) ん ? ( ヴィクトリカ ) う う っ

な … 何 を 聞い た の ?

伸びる か 聞い た の だ

えっ 伸びる って 何 が ?

背 だ

背 ! ?

な … 何 だ よ 君 って こっち は 散々 …

ああ もう いい よ

何 を 怒って いる

もう 声 を かけ ず に い なく なる なんて

今 まで どこ に い た の さ

書斎 だ

えっ ?

ママ …

( ハー マイ ニア ) 罪人 コル デリア !

( ハー マイ ニア ) 罪人 コル デリア !

( ヴィクトリカ ) はっ

は あっ う っ

( ヴィクトリカ ) ん …

( ハー マイ ニア ) シオドア 様 は こう やって ―

背中 の 上部 を 後ろ から ブスリ と 刺さ れ ―

その 短刀 は 柄 ( つか ) まで 食い込 ん で い た

シオドア 様 は 大人 で コル デリア は 15 歳 の 少女

背 の 高 さ が 違い ます

その とおり だ

子供 に は 届か ぬ 背中 に ―

子供 に は 届か ぬ 背中 に ―

( ハー マイ ニア ) う う ー っ

( ハー マイ ニア ) う う ー っ

( ハー マイ ニア ) う う ー っ

短刀 を 根元 まで 刺す こと は 不可能

罪人 コル デリア その 汚 ( けが ) れ し 魂

しかし もしや … よもや …

犯人 は 別に いる と あなた も そう 思って いる の だ ね

( 柱 時計 の 時報 )

( 柱 時計 の 時報 )

( ヴィクトリカ ) あっ

( 柱 時計 の 時報 )

( ヴィクトリカ ) はっ

知恵 の 泉 が 語りかけ た

今 欠 片 ( かけら ) は 全て 再 構成 さ れ た

再 構成 さ れ た って じゃあ 犯人 が 分かった の ?

しかし 犯人 が 分かって も それ を 証明 する 手だて が …

しかし 犯人 が 分かって も それ を 証明 する 手だて が …

( 狼 の 遠ぼえ )

( 狼 の 遠ぼえ )

( 狼 の 遠ぼえ )

( 一弥 ) ん ?

( 狼 の 遠ぼえ )

( ざわめき )

( セルジウス ) 狼 が 出 た か

人 死に が 出 て も 狼 が 出 て も 夏至 祭 を 中止 する こと は 許さ れ ん

( ヴィクトリカ ) 追う ぞ ! ( 一弥 ) え ?

ん っ ヴィクトリカ !

( 一弥 ) もう 狼 の 声 は 聞こえ ない ね

( 物音 ) ( セルジウス ) ん ? そこ だ !

あっ いけ ない ! やめ た まえ !

( 男性 の 叫び声 )

( セルジウス ) しとめ た ぞ アンブローズ

2 人 目 だ 久 城

えっ ?

くっ

( デリク の すすり泣き )

♪ ~

~ ♪

( ヴィクトリカ ) 現在 の 罪 が こうこう と 輝き ―

過去 の 罪 を 照らし出す

( 一弥 ) 何 だ ろ う すごく 嫌 な 予感 が する ん だ


Gosick Episode 7 gosick|episode Gosick Episode 7

( セルジウス ) 我 が 村 は もう 400 年 も の 間 ― |われ||むら|||とし|||あいだ For 400 years now, our village has shunned contact with the outside world.

下界 と の 接触 を 断ち 自給 自足 を 心がけ て 住 ん で いる げかい|||せっしょく||たち|じきゅう|じそく||こころがけ||じゅう||| They are self-sufficient and cut off from contact with the outside world.

夏至 祭 と は 夏 に 帰って くる 先祖 たち の 霊 を 迎え て ― げし|さい|||なつ||かえって||せんぞ|||れい||むかえ| At the summer solstice festival,

豊じょう を 祈る ため の 祭り ほうじょう||いのる|||まつり Festival to pray for a good harvest

明日 の 夜明け と 共に 始まって 晩 に 終わる あした||よあけ||ともに|はじまって|ばん||おわる The festival begins tomorrow at dawn and ends at nightfall.

あなた たち に は それ まで 滞在 し て いただき たい ||||||たいざい|||| I would like all of you to stay here until then.

( 口笛 ) くちぶえ (Whistling)

( アラン ) 見ろ よ あの バラ 窓 と 尖塔 ( せんとう ) を |みろ|||ばら|まど||せんとう|| Look at that rose window and spire.

( デリク ) まるで 昔 の 絵画 に ある 中世 の 聖堂 だ なあ ||むかし||かいが|||ちゅうせい||せいどう|| It's like a church from the Middle Ages, one you'd see in an old picture.

( ラウール ) おい こっち の 塀 も すごい ||||へい|| Hey, this side's pretty amazing too!

( アラン ) う へえ あの 井戸 古くさい ヘヘ ||||いど|ふるくさい| (That well looks old.

( アラン たち ) あ あっ

何 する ん だ ! なん||| What are you doing?!

おい 何 だ よ ! |なん|| Hey! What was that for?!

狼 ( おおかみ ) だ おおかみ|| Wolves.

この 辺り の 山 に は 野生 の 狼 が 住 ん で いる |あたり||やま|||やせい||おおかみ||じゅう||| Wild wolves live in the mountains around here.

この 村 に 住 ん でる 人間 が 狼 な ん じゃ ない の か |むら||じゅう|||にんげん||おおかみ|||||| Aren't the real wolves the people who live in this village?

何 を 言う か ! 我々 は 人間 だ なん||いう||われわれ||にんげん| What are you talking about?!

下 の 人間 と は 種族 が 違って い て も した||にんげん|||しゅぞく||ちがって||| Even if our tribe is different from the people below...

♪ ~

~ ♪

( ハー マイ ニア ) お かえり なさい ませ |まい|にあ|||| Welcome home.

ん ?

( 一弥 ( かず や ) ) ん ? かずや|||

はっ

コ … コル デリア に そっくり です わ Y-You look just like Cordelia.

う わ っ あ あっ Aaah!

私 は まだ 子供 だった けれど よく 覚え て い ます わたくし|||こども||||おぼえ||| I was still just a child, but I remember her well!

ハー マイ ニア |まい|にあ H a r m y n e a r

( ハー マイ ニア ) 罪人 ( つみ び と ) コル デリア |まい|にあ|ざいにん||||| Wicked Cordelia...

この 館 に この 村 に 決して 消え ぬ 厄 を … |かん|||むら||けっして|きえ||やく| This house, this village, this trouble that will never go away...

えっ ?

ひ ー っ あ あっ |-||| Harminia!

ハー マイ ニア ! |まい|にあ Her my nia !

( ハー マイ ニア ) う っ う う っ … |まい|にあ|||||

失礼 し まし た しつれい||| Pardon me.

( 一同 ) は あ … いちどう||

何 な ん だ あの 女 は なん|||||おんな| What's wrong with that woman?

( セルジウス ) 事件 は ― |じけん| The incident occurred in Elder Theodore's study.

シオドア 様 の 書斎 で 起こった |さま||しょさい||おこった A Prophecy is Delivered at

書斎 に は 夜 の 12 時 に メイド が … しょさい|||よ||じ||| The maid was in there at midnight...

そう あの 頃 は まだ 15 歳 だった コル デリア だ ||ころ|||さい|||| Yes, Cordelia was just 15 at the time.

あやつ が 水差し の 水 を 替え に 行く 習わし だった ||みずさし||すい||かえ||いく|ならわし| It was her habit to change the water in the jug.

あの 日 も 12 時 きっかり に |ひ||じ|| That day, too, at exactly 12:00 p.m.

( ヴィクトリカ ) きっかり だ と なぜ 分かる |||||わかる How do you know it was precisely then?

わし が 他 の 者 たち と ― ||た||もの|| I and a few others saw Cordelia use a key to open the door and enter.

鍵 を 開け て 入って いく コル デリア を 見 た かぎ||あけ||はいって|||||み| He unlocked the door and entered. I saw the corderia.

その 時 懐中 時計 で 時間 を 確認 し た の だ |じ|かいちゅう|とけい||じかん||かくにん|||| He checked the time on his pocket watch.

しかし 一緒に い た 者 たち は ― |いっしょに|||もの|| Yet, for some reason, the people I was with all testified to different times.

なぜ か まちまち の 時間 を 証言 し て いる ||||じかん||しょうげん||| Somehow, they're testifying to a different time in town.

書斎 に 入った コル デリア は すぐ に 叫び声 を 上げ ― しょさい||はいった||||||さけびごえ||あげ In the study, Cordelia quickly let out a scream and ran out.

飛び出し て き た とびだし||| He popped out.

慌て て 駆けつける と ― あわて||かけつける| Panicking, I hurried into the room.

シオドア 様 が 短刀 で 刺さ れ 絶命 し て い た |さま||たんとう||ささ||ぜつめい|||| Elder Theodore had been stabbed with a dagger and had breathed his last.

床 に は なぜ か 金貨 が たくさん 散らばって い た とこ|||||きんか|||ちらばって|| I don't know why, but there were many gold coins scattered all over the floor.

金貨 ? きんか Gold coins?

ああ この 村 で は 金貨 と いう もの は 使わ れ ない ため ― ||むら|||きんか|||||つかわ||| Yes.

普段 は シオドア 様 が まとめ て しまって い た の だ ふだん|||さま|||||||| Usually, Mr. Theodore would put them all together.

その 夜 から コル デリア は 高熱 を 出し て 寝込 ん だ |よ|||||こうねつ||だし||ねこ|| Since that night, Cordelia was confined to her bed with a high fever.

熱 が 下がる の を 待って 次 の 村長 に なった わし は ― ねつ||さがる|||まって|つぎ||そんちょう|||| After having waited for her fever to go down, I, as the next village elder, exiled her.

彼女 を 村 から 追放 し た かのじょ||むら||ついほう|| They banished her from the village.

追放 ? ついほう Exile ?

( セルジウス ) そう だ That's right.

( ヴィクトリカ ) ん …

( セルジウス ) 金貨 1 枚 と ― |きんか|まい| She was given one gold coin and one trunk.

トランク 1 つ を 持た せ て 村 から 出す と ― とらんく|||もた|||むら||だす| When he leaves the village with one of the trunks...

あの 跳ね 橋 を 上げ た |はね|きょう||あげ| I raised that drawbridge.

村 を 一 歩 も 出 た こと の ない 世間知らず の 娘 だ むら||ひと|ふ||だ|||||せけんしらず||むすめ| She was a naïve girl who had never set foot outside the village.

無事 に 生き て い ける か は 疑問 だった が ぶじ||いき||||||ぎもん|| I was not sure if she would be able to survive, but...

( 一弥 ) ひどい かずや| How cruel.

罪人 は 置 い て は お け ぬ ざいにん||お|||||| An evil-doer must be dealt with.

村 に 厄 が やって くる から だ むら||やく||||| Misfortune will befall the entire village otherwise.

だが その コル デリア の 娘 が ― |||||むすめ| But this Cordelia's daughter...

ここ に おる I'm here.

( 一弥 ) ねえ ヴィクトリカ かずや|| Hey, Victorique!

散歩 って まだ 着 い た ばかり な の に さんぽ|||ちゃく|||||| A walk?! We just got here!

ヴィクトリカ ったら あ Victorique, come on!

( アンブローズ ) 散策 です か ? |さんさく|| Taking a walk?

( 一弥 ) あっ … かずや| Yeah...

僕 セルジウス 様 の 助手 の アンブローズ です ぼく||さま||じょしゅ||| I am Ambrose, assistant to Mr. Sergius.

えっ あ あの … Oh, uh...

いや どう し て 肌 や 髪 の 色 が 違う の か と ||||はだ||かみ||いろ||ちがう||| Well, I'm just curious as to why the color of your hair and skin is different.

外 の 世界 の 人 は 金髪 と は 限ら ない と は 知って い まし た が がい||せかい||じん||きんぱつ|||かぎら||||しって|||| I know that not every outsider has blond hair, but...

( 一弥 ) あっ … えっ … う っ … かずや|||| (Ah... what... ugh...

ヴィクトリカ 助け て |たすけ| Victorique, help me!

君 案内 し て ほしい 所 が ある の だ が きみ|あんない||||しょ||||| There's a place I'd like you to take me.

どうぞ 遠慮 なく おっしゃって ください |えんりょ||| Certainly. Don't hesitate to say anything.

その 代わり もう 少し この 人 を 触って い て いい です か ? |かわり||すこし||じん||さわって||||| In exchange, do you mind if I touch this person a little more?

( ヴィクトリカ ) 好き に し た まえ |すき|||| Do what you please.

( 一弥 ) ヴィッ … かずや| Vi—

ありがとう ござい ます それ で どこ へ ? Thank you very much.

ありがとう ござい ます それ で どこ へ ? Thank you very much.

コル デリア の 住 ん で い た 家 だ |||じゅう|||||いえ| The house where Cordelia lived.

あっ

( アンブローズ ) こちら です ( ヴィクトリカ ) そう か This way.

( アンブローズ ) 僕 は これ で |ぼく||| I'll take my leave.

( 一弥 ) えっ 行っちゃ う の ? ああ … かずや||おこなっちゃ||| Huh? You're leaving?

( ヴィクトリカ ) さすが に この 場所 へ 案内 し た こと が ― ||||ばしょ||あんない|||| Well, he didn't mind taking us anywhere until he found out it was this place.

知れ たら 問題 だ ろ う しれ||もんだい||| If they knew, it would be a problem.

( 床板 が きしむ 音 ) ゆかいた|||おと (Floorboards creaking)

あっ …

( 一弥 ) ヴィクトリカ ? かずや| Victorique?

( ヴィクトリカ ) 手伝い たまえ |てつだい| Help me with this.

( 一弥 ) あっ うん かずや|| S-Sure.

( 2 人 の 力み 声 ) じん||りきみ|こえ

( 一弥 ) これ は … かずや|| What's this?!

でも 何 も 入って … |なん||はいって But nothing's insi—

( ヴィクトリカ ) いや Wrong.

この 写真 … コル デリア さん ? |しゃしん||| That photo...

( ヴィクトリカ ) と 赤ん坊 の 私 だ ||あかんぼう||わたくし| And me, when I was a baby.

でも コル デリア さん て ― But Cordelia was exiled from here when she was 15, right?

15 の 時 に ここ を 追わ れ た ん だ よ ね |じ||||おわ|||||| You were chased out of here when you were 15.

誰 か が ここ へ 来 た の だ だれ|||||らい||| Somebody came here.

ここ に 残さ れ て い た 何 か を 持ち去り ― ||のこさ|||||なん|||もちさり They made off with something that was left here.

代わり に 大人 に なった コル デリア の 写真 を 残し て いった かわり||おとな||||||しゃしん||のこし|| In its stead, they left behind a photograph of Cordelia as an adult.

この 混沌 ( カオス ) は どこ へ 向かって いる |こんとん|かおす||||むかって| Where is this Chaos heading?

( 一弥 ) “ シオドア ” 前 の 村長 の お 墓 だ ね かずや||ぜん||そんちょう|||はか|| Theodore...

う わ っ ああ ダメ だ よ ヴィクトリカ ||||だめ||| Huh?

お 墓 に そんな 罰 ( ばち ) 当たり な |はか|||ばち||あたり| The gods will curse you for desecrating a grave...

あっ

( 一弥 ) “ 我 は 咎人 ( と が び と ) に あら ず ” かずや|われ||とがにん||||||| "I am innocent. C..."

“ C ( セ ) … コル デリア ” ! ? c||| "C (C) ... Corderia"! ?

はっ う う っ H u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u u

これ を 書 い た の は コル デリア だ ||しょ||||||| Cordelia is the one who wrote this!

これ を 書 い た の は コル デリア だ ||しょ|||||||

( 笑い声 ) わらいごえ (Laughing)

( 笑い声 ) わらいごえ I knew it, my mother was exiled from this village for a crime she didn't commit!

( 笑い声 ) わらいごえ

( 一弥 ) ん ? かずや|

( 笑い声 ) わらいごえ

( 笑い声 ) わらいごえ

母 は やはり 無実 の 罪 で 村 を 追わ れ た の だ はは|||むじつ||ざい||むら||おわ|||| My mother had been banished from the village for a crime she did not commit.

( 笑い声 ) わらいごえ

( 笑い声 ) わらいごえ

( 一弥 ) ん … あっ かずや||

( 笑い声 ) わらいごえ

( ヴィクトリカ ) それ なら 本当 の 罪人 は どこ に いる の だ |||ほんとう||ざいにん|||||| In that case...

ヴィクトリカ ! Victorique!

( ヴィクトリカ ) 久 城 ( くじょう ) … ? |ひさ|しろ| Kujō?

( 笑い声 ) わらいごえ

( 一弥 ) 走って ! ( ヴィクトリカ ) 久 城 ! ? かずや|はしって||ひさ|しろ Run!

( 獣 の 声 ) けだもの||こえ (animal voice)

( 一弥 ) 笑い声 じゃ ない あれ は … かずや|わらいごえ|||| This isn't laughter.

ヴィクトリカ と 同じ 瞳 の 色 ||おなじ|ひとみ||いろ ...just like Victorique's eyes...

( 獣 の 声 ) けだもの||こえ

( 獣 の ほえ 声 ) けだもの|||こえ

( 2 人 の 荒い 息 ) じん||あらい|いき

( 狼 の うなり 声 ) おおかみ|||こえ

( 一弥 ) 助かった かずや|たすかった Thank goodness for this place.

狼 か … おおかみ| Wolf or ...

( 笑い声 ) わらいごえ

( 笑い声 ) わらいごえ

( ヴィクトリカ ) ん … ( 一弥 ) ん ? ||かずや|

( アラン たち の 話し声 ) |||はなしごえ

おお 電話 は どう だった ? |でんわ||| Oh! What happened with the telephone?

って 何 だ 君 たち か |なん||きみ|| Tch... it's just the kids.

( ミルドレッド ) どう し たんだい ? What's wrong?

ミ … ミルドレッド さん M-Mildred...

電話 と いう こと は やはり 電気 が 通って いる の か ね でんわ||||||でんき||かよって|||| Telephone? Does that mean this place has electricity?

そう だ ! 村長 さん は 自給 自足 の 生活 を し てる って ||そんちょう|||じきゅう|じそく||せいかつ|||| Oh yeah! The elder said they're self-sufficient here.

ああ 私 も 不思議 に 思って さ ― |わたくし||ふしぎ||おもって| Yeah. I thought something was off, so I asked that weird maid.

あの 変 な メイド に 聞い たら どう も スポンサー が いる らしい よ |へん||||ききい||||すぽんさー|||| I just talked to the weird maid, and apparently she has a sponsor.

スポンサー ? すぽんさー Sponsor ?

そう 名前 は 何 だった っけ |なまえ||なん|| Yeah. What was his name again?

あ … ブライアン … |ぶらいあん Brian...

ああ ブライアン ・ ロスコー って 男 |ぶらいあん|||おとこ Ah yes. Brian Roscoe.

ブライアン … ロスコー ぶらいあん| Brian ... Roscoe

村 から 出 て 外 で 暮らし た ヤツ の 子孫 らしい よ むら||だ||がい||くらし||やつ||しそん|| Apparently, he's the descendant of someone who left the village to live in the outside world.

10 年 ぐらい 前 に そい つ が 資金 を 出し て くれ た ん だって さ とし||ぜん|||||しきん||だし|||||| He apparently provided capital to the village around 10 years ago.

10 年 前 か … なるほど とし|ぜん|| Ten years ago... I see.

( アラン ) あ ~ カード も 飽き た な ||かーど||あき|| (I'm tired of cards.

なあ 聖堂 に 行って みよ う ぜ |せいどう||おこなって||| Let's check out the church.

( 一弥 ) えっ でも さっき 狼 が かずや||||おおかみ| But there were wolves outside...

狼 ? ん な もん ― おおかみ||| Wolves?

あの 気味 悪い じいさん が 追 っ 払って くれる だ ろ ? |きみ|わるい|||つい||はらって||| That creepy old man will chase us away, right?

さあ 行 こ う ぜ |ぎょう||| Come on, let's go!

( 一弥 ) ああ また こ ん がら がった かずや|||||| It's all tangled again.

ひも と か フリル と か 多く て 気 が 遠く なる よ ||||||おおく||き||とおく|| My mind boggles at how many strings and frills there are on this thing.

ねえ ヴィクトリカ Hey, Victorique...

10 年 前 に やって き た ブライアン ・ ロスコー とし|ぜん|||||ぶらいあん| Brian Roscoe came to this village 10 years ago...

彼 は 何 の 目的 で この 村 に やって き た の か かれ||なん||もくてき|||むら|||||| What was his purpose in coming?

( 一弥 ) 目的 って 村 に 電気 を 引 い て あげる こと でしょ かずや|もくてき||むら||でんき||ひ||||| Purpose?

10 年 前 と いえ ば 君 ― とし|ぜん||||きみ You know, come to think of it, the Great War also began around 10 years ago.

先 の 世界 大戦 が 始まった 頃 の こと だ よ さき||せかい|たいせん||はじまった|ころ|||| That was at the beginning of the last world war.

山奥 に 電気 を 引く に は ― やまおく||でんき||ひく|| Don't you think it's a little much to be setting up electricity deep in the mountains at the time?

少し 慌ただし すぎる 時代 で あった と 思う が ね すこし|あわただし||じだい||||おもう|| It was a little too hectic a time, I suppose.

それ に 10 年 前 なら ば ― ||とし|ぜん|| Besides...

あの 写真 が 撮ら れ た 年 代 と も 符合 する |しゃしん||とら|||とし|だい|||ふごう| It also coincides with the year that the photo was taken.

あっ

( ノック ) ( 一弥 ) は … はい |かずや||

( ハー マイ ニア ) お 風呂 の 湯 です |まい|にあ||ふろ||ゆ| I brought the hot water for your bath.

水 で 薄め て お 使い ください すい||うすめ|||つかい| Please cool it with some cold water before you use it.

お 風呂 に 入れる の か |ふろ||いれる|| I can take a bath?!

( 一弥 ) ヴィクトリカ 何 か あったら 声 を かけ て ね かずや||なん|||こえ|||| Victorique, call me if anything happens, okay?

僕 ここ に いる から ぼく|||| I'm here.

う ~ ん Ummm...

( 一弥 ) ん ? ヴィクトリカ ! かずや|| (Huh? Victorica!

( ヴィクトリカ ) お っ お っ お っ お っ お ~

♪ お ~ 風呂 が 好き だ ~ |ふろ||すき| Oh, I looooove taking a bath!

( 一弥 ) 何 だ 歌 か かずや|なん||うた| It makes me feel nice and warm!

♪ あった ま ~ る ~ # Warm and fuzzy #

( ヴィクトリカ の 歌声 ) ||うたごえ (Victorica's voice.)

( ヴィクトリカ の 歌声 ) ||うたごえ Looks like Victorique's back to her usual self.

( 一弥 ) やっと いつも の ヴィクトリカ が 戻って き た みたい かずや||||||もどって||| (Finally, the usual Victorica is back.

僕 も ちょっと 一息 ぼく|||ひといき I'll take a little breather too.

ん ? な っ !

う っ な … 何 ! ? |||なん W-What is this?!

ねえ ヴィクトリカ そっち は 大丈夫 ? ||||だいじょうぶ Hey, Victorique! Are you all right?!

( 一弥 ) 返事 が ない … ? かずや|へんじ|| (There's no reply...?

ヴィクトリカ ! Victorique!

う わ っ

どう し た 久 城 騒々しい |||ひさ|しろ|そうぞうしい What's the matter, Kujō?

( 一弥 ) ヴィクトリカ かずや| (VICTORICA

( ヴィクトリカ ) ん ?

これ は … This...

私 を おびえ させ この 村 から 追い出し たい 人物 が いる わたくし|||さ せ||むら||おいだし||じんぶつ|| Somebody's trying to scare me into leaving the village.

帰 ろ う ! この 村 は なんか 嫌 な 感じ が する かえ||||むら|||いや||かんじ|| Let's go home!

危険 だ よ ! きけん|| It's dangerous!

( ヴィクトリカ ) 私 は 帰ら ない |わたくし||かえら| I'm not going home.

ヴィクトリカ ! Victorique!

君 が 私 を 守って くれる の だ ろ ? きみ||わたくし||まもって|||| You'll protect me, won't you?

あ … 当たり 前 だ ! |あたり|ぜん| O-Of course!

( ヴィクトリカ ) ならば 安心 だ な ||あんしん|| Then I have nothing to worry about.

( 一弥 ) う … かずや|

フッ

( 狼 の 遠ぼえ ) おおかみ||とおぼえ

( 太鼓 の 音 ) たいこ||おと (drumming)

( 一弥 ) すごい これ 赤 カブ だ かずや|||あか|かぶ| Wow...

この 山車 ( だし ) は 冬 の 軍 の もの な ん です よ |だし|||ふゆ||ぐん|||||| These floats belong to the Winter Army.

冬 の 軍 ? ふゆ||ぐん Winter Army?

はい この 広場 で 村 の 男 たち は 夏 の 軍 と 冬 の 軍 が 戦う 芝居 を し ます ||ひろば||むら||おとこ|||なつ||ぐん||ふゆ||ぐん||たたかう|しばい||| Yes.

夏 の 軍 は 冬 の 軍 の 大将 で ある 冬 の 男 を 倒し ― なつ||ぐん||ふゆ||ぐん||たいしょう|||ふゆ||おとこ||たおし The Summer Army defeated the Winter Army's leader, the Winter Man.

山車 ごと 火 を 放って 燃やす ん です だし||ひ||はなって|もやす|| Each float is set on fire and burns.

へ えー I see...

( ハー マイ ニア ) この 村 を 侮辱 する の なら 出 て いき なさい ! |まい|にあ||むら||ぶじょく||||だ||| If you're going to mock this village, then leave!

くっ だ ら ねえ 迷信 に とらわれ ち まって ― ||||めいしん|||| How pathetic!

ホント 陰気 くさい 村 だ ぜ なあ ? ほんと|いんき||むら||| It really is a gloomy village, isn't it?

やめろ 今 この 村 を 追い出さ れ たら … |いま||むら||おいださ|| Right?

う っ

くっ う う っ く くっ

す … すいません あの こいつ ― M-My apologies!

どこ に 行って も ケンカ し た がって ||おこなって||けんか||| Everywhere I went, he wanted to fight.

部屋 に 戻 ろ う な へや||もど||| Let's go back to our room, okay?

( ミルドレッド ) あいつ ら ゆうべ も 聖堂 で やら かし た ん だ よ |||||せいどう||||||| Those numskulls made a fine mess of it last night at the church too.

( 一弥 ) あっ かずや|

村 の 人 が 見 てる 前 で さ ― むら||じん||み||ぜん|| In front of the villagers.

飾ら れ て た 古い つぼ を 聖 水 を 溜 め た 水がめ に ― かざら||||ふるい|||せい|すい||たま|||みずがめ| they dropped an old ornamental jar into a jug full of holy water.

ボッチャーン て ね 落とし た ん だ よ |||おとし|||| I dropped it with a "wham!

え えっ 何 だって そんな こと を ||なん|||| Why would they do that?

酔っ払い の 理屈 なんて 分かりゃ し ない よ よっぱらい||りくつ||わかりゃ||| The logic of drunkards escapes me.

ボロボロ の こんな もの を なんで 大事 に する ん だって 笑って た ぼろぼろ||||||だいじ|||||わらって| They were even laughing at how these people treasure such beat-up old crap.

レトロ だって 喜 ん で た のに さ れとろ||よろこ||||| Even though they'd love it if it were retro...

はい 祭り の お 菓子 もらって き た よ |まつり|||かし|||| Here, I got some festival sweets.

( ヴィクトリカ ) うむ

( 娘 たち ) せ ー の ! むすめ|||-| Ready?

何 ? なん What?

う わ っ ! イタタ … Oops..! Ouch...

イテッ イタタ … Ow!

( ヴィクトリカ ) ん ? あれ は … Who's that?

( 一弥 ) アラン さん だ かずや||| It's Alan.

あんな こと 言って やっぱり 祭り が 気 に なる ん だ ね ||いって||まつり||き||||| So he's still curious about the festival despite everything he said.

( 娘 たち の 笑い声 ) むすめ|||わらいごえ

ああ これ 何 の 意味 が ある ん だ ろ う ||なん||いみ|||||| I wonder what this means.

( 男性 たち ) う お ー っ だんせい||||-| (Wow!

( 男性 たち ) い よ ー っ だんせい||||-|

う わ あ あれ って アンブローズ さん だ よ ね Ooh! Isn't that Ambrose?

カッコいい かっこいい He looks so cool!

( 男性 たち ) は っ ! はっ ! だんせい||||

う お ー っ う お ー っ ||-||||-|

冬 の 男 よ 燃え上がり 消え去る が よい ふゆ||おとこ||もえあがり|きえさる|| Burn, Winter Man, and disappear from this world!

( 一弥 ) わ あ … かずや||

あっ

( 村人 ) あれ は 何 だ むらびと|||なん| What's that?!

張り ぼ て が ! ? はり||| The paper-mache is...!

どけ どけ ! Move, move!

う っ … え いっ

水 を ! すい| Water!

( 男性 の 声 ) う わ ー っ う わ ー っ う わ ー っ だんせい||こえ|||-||||-||||-|

う っ う っ …

あっ う っ ああ …

( 村人 たち の ざわめき ) むらびと||| (Villagers murmuring)

アラン さん ! Alan!

ア … アラン …

これ は 事故 だ ||じこ| This was an accident.

祭り を 邪魔 し 嫌がらせ を する ため 張り ぼ て と 入れ替わった の だ ろ う まつり||じゃま||いやがらせ||||はり||||いれかわった|||| To disrupt the festival and prank us, he probably took the place of the paper-mache stuffing.

愚か な 客人 だ おろか||きゃくじん| What a foolish guest.

そんな バカ な ! |ばか| That's ridiculous!

セルジウス 様 それ は 不可能 です |さま|||ふかのう| Elder Sergius, that can't be possible.

乙女 たち が ハシバミ の 実 を 投げ た 時 に ― おとめ|||||み||なげ||じ| This young man was passing through while the maidens were throwing hazelnuts.

この 若者 が 通りかかり まし た |わかもの||とおりかかり|| This young man just walked by.

広場 に は 人 が 集まって い まし た し ― ひろば|||じん||あつまって|||| And people were gathered in the square, so it's quite a stretch to say he took the place of...

張り ぼ て と 入れ替わる の は 不可能 か と はり||||いれかわる|||ふかのう|| It would be impossible to replace the paper.

( セルジウス ) じょう舌 は 愚か 者 の 罪 だ |じょうぜつ||おろか|もの||ざい| Talkativeness is the sin of a fool.

あっ …

申し訳 あり ませ ん もうしわけ||| I am sorry.

( 一弥 ) あ … かずや|

夏至 祭 を 中止 する わけ に は いか ない げし|さい||ちゅうし|||||| We cannot afford to cancel the summer solstice festival.

これ から 聖堂 で の 儀式 が ある の で な 失礼 する ||せいどう|||ぎしき||||||しつれい| We have a ceremony at the church soon, so you'll excuse me.

( デリク ) 待て よ おい ! お ー い ! |まて||||-| Wait! Hey!

( 一弥 ) 人 が 死 ん だ って いう の に お祭り を 続ける だ なんて ― かずや|じん||し|||||||おまつり||つづける|| How can they continue the festival after someone just died?

やっぱり 変 だ よ この 村 の 人 たち |へん||||むら||じん| The people of this village really are strange after all.

ね ? ヴィクトリカ Right, Victorique?

ん ? あれ ? ヴィクトリカ

( ヴィクトリカ ) 君 が 私 を 守って くれる の だ ろ ? |きみ||わたくし||まもって|||| You'll protect me, won't you?

ハァ ハァ ハァ … ん っ !

( 鐘 の 音 ) かね||おと (BELL RINGS)

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ … かずや|||

( アンブローズ ) 一弥 さん |かずや| (Kazuya

あなた も 未来 を 聞き に 来 た の です か ||みらい||きき||らい|||| Are you here to hear about the future, too?

えっ 未来 を ? |みらい| The future?

( アンブローズ ) 夏 の 軍 が 勝利 し 豊じょう が 約束 さ れ た のち ― |なつ||ぐん||しょうり||ほうじょう||やくそく|||| The Summer Army had its victory, and an abundant harvest has been promised.

夕刻 に は 聖堂 を 無人 に し ます ゆうこく|||せいどう||むじん||| So we have church until this evening.

聖堂 は あの世 と の 通用 門 せいどう||あのよ|||つうよう|もん The church is a side entrance to the afterlife.

豊じょう を 見 に 帰って くる 先祖 の 通り道 と なる ほうじょう||み||かえって||せんぞ||とおりみち|| It is the passage through which our ancestors come home to view our bountiful harvest.

その 前 に この世 に 近づ い て き た 先祖 の 霊 が ― |ぜん||このよ||ちかづ|||||せんぞ||れい| The spirits of our ancestors who approached this world before us...

村長 の 口 を 通じ て 子供 たち の 質問 に 答え て くれる の です そんちょう||くち||つうじ||こども|||しつもん||こたえ|||| they speak through the mouth of the Elder and answer the children's questions.

一弥 さん せっかく だ から さあ ! かずや||||| Kazuya, you're already here, so...

( 一弥 ) いえ あ … あの 僕 は ヴィクトリカ と … かずや||||ぼく||| U-Um, I'm looking for Victorique...

ん っ … ちょ っ ちょっと アンブローズ さん Hey, hey, hey, hey, Mr. Ambrose.

ん っ あ あっ と … はっ

お前 は ? おまえ| Who are you?

あ … あの 僕 ヴィクトリカ を 捜し て て … ||ぼく|||さがし|| I'm looking for Victorica.

それ なら 心配 は い らん ( 一弥 ) えっ ! ? ||しんぱい||||かずや| Then you have nothing to worry about.

あの 娘 は お前 と は 違う の だ から |むすめ||おまえ|||ちがう||| Because she's not like you.

ああ …

( セルジウス ) で 何 が 聞き たい ||なん||きき| So what do you want to ask?

( 一弥 ) 実は 友達 が いる ん です けども かずや|じつは|ともだち||||| Actually, I have a friend...

ヴィクトリカ と これ から も ずっと 一緒に い られる でしょ う か ||||||いっしょに||||| I wonder if Victorica and I will ever be together again.

( セルジウス ) う う …

共に は 死ぬ まい ともに||しぬ| You won't die together.

えっ ! ?

( セルジウス ) これ から 何 年 の ちか ― |||なん|とし|| Years from now...

世界 を 揺るがす 大きな 風 が 吹く で あ ろ う せかい||ゆるがす|おおきな|かぜ||ふく|||| ...a gale strong enough to shake the world will blow.

そ なた たち の 体 は 軽い ||||からだ||かるい Your bodies are light...

その 大きな 風 に よって 2 人 は 離れ離れ に なる こと だ ろ う |おおきな|かぜ|||じん||はなればなれ|||||| That gale will surely separate the two of you.

えっ ! ?

( セルジウス ) しか し ― However...

心 は ずっと 離れ まい こころ|||はなれ| ...your hearts will never be apart.

( 一弥 ) う っ あ あっ かずや||||

( セルジウス の うなり 声 ) |||こえ (Sergius growling)

心 は … それ って こころ||| Our hearts...

次 ! つぎ Next!

( 一弥 ) 離れ離れ に … かずや|はなればなれ| We'll be separated...

ヴィクトリカ ! 君 も ここ に ? |きみ||| Victorique!

( 一弥 ) ん ? ( ヴィクトリカ ) う う っ かずや|||||

な … 何 を 聞い た の ? |なん||ききい|| W-What did you ask?

伸びる か 聞い た の だ のびる||ききい||| I asked if I'd grow.

えっ 伸びる って 何 が ? |のびる||なん| What do you mean, "grow"?

背 だ せ| My height.

背 ! ? Your height?!

な … 何 だ よ 君 って こっち は 散々 … |なん|||きみ||||さんざん What do you mean, "What's wrong with you?" I've been...

ああ もう いい よ Sheesh, whatever!

何 を 怒って いる なん||いかって| Why are you so angry?

もう 声 を かけ ず に い なく なる なんて |こえ|||||||| I can't believe you left without telling me.

今 まで どこ に い た の さ いま||||||| Where were you until now?!

書斎 だ しょさい| Study.

えっ ?

ママ … まま Maman...

( ハー マイ ニア ) 罪人 コル デリア ! |まい|にあ|ざいにん|| Wicked Cordelia!

( ハー マイ ニア ) 罪人 コル デリア ! |まい|にあ|ざいにん||

( ヴィクトリカ ) はっ

は あっ う っ

( ヴィクトリカ ) ん …

( ハー マイ ニア ) シオドア 様 は こう やって ― |まい|にあ||さま||| Elder Theodore was murdered this way with a dagger thrust through his upper back from behind.

背中 の 上部 を 後ろ から ブスリ と 刺さ れ ― せなか||じょうぶ||うしろ||||ささ| He was stabbed in the upper back from behind.

その 短刀 は 柄 ( つか ) まで 食い込 ん で い た |たんとう||え|||くいこ|||| Even the design of the dagger was burned into my mind.

シオドア 様 は 大人 で コル デリア は 15 歳 の 少女 |さま||おとな|||||さい||しょうじょ Elder Theodore was an adult.

背 の 高 さ が 違い ます せ||たか|||ちがい| Their heights were different too.

その とおり だ That's right.

子供 に は 届か ぬ 背中 に ― こども|||とどか||せなか| It's impossible for a child who can't even reach the person's back to bury a dagger to its hilt there.

子供 に は 届か ぬ 背中 に ― こども|||とどか||せなか| The kid can't reach my back.

( ハー マイ ニア ) う う ー っ |まい|にあ|||-|

( ハー マイ ニア ) う う ー っ |まい|にあ|||-|

( ハー マイ ニア ) う う ー っ |まい|にあ|||-|

短刀 を 根元 まで 刺す こと は 不可能 たんとう||ねもと||さす|||ふかのう It is impossible to stab the dagger all the way to the base.

罪人 コル デリア その 汚 ( けが ) れ し 魂 ざいにん||||きたな||||たましい Wicked Cordelia...

しかし もしや … よもや … But what if... no...

犯人 は 別に いる と あなた も そう 思って いる の だ ね はんにん||べつに||||||おもって|||| There's another culprit.

( 柱 時計 の 時報 ) ちゅう|とけい||じほう (Pillar clock time signal)

( 柱 時計 の 時報 ) ちゅう|とけい||じほう

( ヴィクトリカ ) あっ

( 柱 時計 の 時報 ) ちゅう|とけい||じほう

( ヴィクトリカ ) はっ

知恵 の 泉 が 語りかけ た ちえ||いずみ||かたりかけ| The wellspring of wisdom spoke to me.

今 欠 片 ( かけら ) は 全て 再 構成 さ れ た いま|けつ|かた|||すべて|さい|こうせい||| All of the pieces have just been reconstructed!

再 構成 さ れ た って じゃあ 犯人 が 分かった の ? さい|こうせい||||||はんにん||わかった| Reconstructed?

しかし 犯人 が 分かって も それ を 証明 する 手だて が … |はんにん||わかって||||しょうめい||てだて| Even if I do, there's no way to prove it.

しかし 犯人 が 分かって も それ を 証明 する 手だて が … |はんにん||わかって||||しょうめい||てだて| But even if we knew who did it, there was no way to prove it...

( 狼 の 遠ぼえ ) おおかみ||とおぼえ

( 狼 の 遠ぼえ ) おおかみ||とおぼえ

( 狼 の 遠ぼえ ) おおかみ||とおぼえ

( 一弥 ) ん ? かずや|

( 狼 の 遠ぼえ ) おおかみ||とおぼえ

( ざわめき )

( セルジウス ) 狼 が 出 た か |おおかみ||だ|| (The wolves are out.

人 死に が 出 て も 狼 が 出 て も 夏至 祭 を 中止 する こと は 許さ れ ん じん|しに||だ|||おおかみ||だ|||げし|さい||ちゅうし||||ゆるさ|| Even if someone dies...

( ヴィクトリカ ) 追う ぞ ! ( 一弥 ) え ? |おう||かずや| Let's follow them!

ん っ ヴィクトリカ ! Victorique!

( 一弥 ) もう 狼 の 声 は 聞こえ ない ね かずや||おおかみ||こえ||きこえ|| I can't hear the wolves howling anymore, can you?

( 物音 ) ( セルジウス ) ん ? そこ だ ! ものおと||||

あっ いけ ない ! やめ た まえ ! Oh, no, that's not good! Stop it!

( 男性 の 叫び声 ) だんせい||さけびごえ

( セルジウス ) しとめ た ぞ アンブローズ I shot one dead, Ambrose!

2 人 目 だ 久 城 じん|め||ひさ|しろ That's the second victim, Kujō.

えっ ?

くっ

( デリク の すすり泣き ) ||すすりなき (Deryk sobbing)

♪ ~ Loneliness

~ ♪

( ヴィクトリカ ) 現在 の 罪 が こうこう と 輝き ― |げんざい||ざい||こう こう||かがやき The misdeeds of the present shine brilliantly, bringing the crimes of the past to light.

過去 の 罪 を 照らし出す かこ||ざい||てらしだす Illuminating the Sins of the Past

( 一弥 ) 何 だ ろ う すごく 嫌 な 予感 が する ん だ かずや|なん|||||いや||よかん|||| I don't know why...