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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 24

Gosick Episode 24

♪ ~

~ ♪

( ヴィクトリカ ) はっ あ あっ

あっ ん っ …

( ヴィクトリカ ) 私 は 多く の 死 を この 目 に し て き た

それ ら に 心 が 動か さ れる こと も なかった

死 を 恐れ て い なかった から

でも …

でも 今 は …

う っ …

( ロスコー ) お 疲れ さま

頼む 助け て くれ

( ロスコー ) ふん っ ( ヴィクトリカ ) 何でも する

どんな 屈辱 でも 受ける 助け て くれ

ぶざま だ な

灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) が 誇り も 捨て 命乞い を する と は

灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) が 誇り も 捨て 命乞い を する と は

( ヴィクトリカ ) 私 は 生き たい !

( ヴィクトリカ ) 私 は 生き たい !

( ロスコー ) ん っ

ママン に 守ら れ 久 城 ( くじょう ) に 出会って ―

私 は 知った 恐れ と いう もの を …

( ロスコー ) は っ !

ぶざま で も いい 誇り より も 大切 な もの を 見つけ た ん だ

だから …

( コル デリア ) 私 は ヴィクトリカ を 守る

その ため だけ に 生き 続ける

( ロスコー ) やめろ !

( ヴィクトリカ ) あっ … ( ロスコー ) ん っ

( ヴィクトリカ ) あ あっ ! くっ … ( ロスコー ) コル デリア !

それ 以上 子 狼 に 執着 する な !

( ロスコー ) ん ん … ん っ ! ( ヴィクトリカ ) う わ っ

( ヴィクトリカ ) ん っ … ハァ ハァ …

( ロスコー ) なぜ だ コル デリア

俺 は お前 を 守る

( ヴィクトリカ ) あ …

( ロスコー ) お前 を 守る ため に 生き 続ける

はっ コル デリ アー !

ならば お前 は … お前 は 俺 を 愛す べき な ん だ

あっ !

それ は ダメ だ !

( ヴィクトリカ ) ん っ ( ロスコー ) ぐ っ …

う わ っ あっ !

( ヴィクトリカ ) ブライアン ?

( 汽笛 )

( 男性 ) 何 だ ? あれ ( 女性 ) ちょっと …

( 女性 ) 血 だらけ じゃ ない

( 船員 ) 待て ! どう し た ? その 傷 は

チケット なら ある 通せ ( 船員 ) おい !

チケット は ある と 言って いる だ ろ う !

( ロスコー ) う っ … ( ヴィクトリカ ) ブライアン

( 船員 ) ん … なら あちら に 並べ

チケット と 身分 証明 と を 確認 し 手続き を とる

( ヴィクトリカ ) 行 こ う ブライアン

( ロスコー ) ぐ っ …

( ロスコー ) なぜ 助け た ?

( ヴィクトリカ ) 私 は これ 以上 失い たく ない の だ 何 も

あっ

( ヴィクトリカ ) グレ ヴィール ( ロスコー ) 逃げろ !

俺 は もう 走 れ ない お前 だけ でも

( ヴィクトリカ ) それ は でき ない

君 は 一 度 私 を 助け て くれ た

ならば その 借り は 返す

今度 は 私 が 君 を 守る !

( グレ ヴィール ) そこ の 死 に かけ の 君

( ヴィクトリカ ) あっ …

ちん ちく りん の 灰色 狼 を 見 なかった か ?

( ロスコー ) あ …

あ ~ 視界 も 定まら ない 様子 だ

あの チビ っこ い 子 狼 を 見つける こと は でき ない だ ろ う

ん っ

しかし もし …

もしも 見かけ たら こう 伝え て くれ

“ 逃げる と 決め た の なら どこまでも 逃げ延び て みせろ ”

“ その モンス トル ・ シャルマン の 頭脳 を 使って ” と

( ヴィクトリカ ) ありがとう …

( グレ ヴィール ) これ で 借り は なくなった ぞ

( 部下 ) ブロワ 様 大変 です ( グレ ヴィール ) どう し た ?

( 部下 ) 連絡 が 入り まし て ソヴレム で 侯爵 様 が …

( グレ ヴィール ) ん っ

( ルパート ) ブロワ が ?

( 倒れる 音 ) ( 男性 ) あっ …

( ルパート ) ああ … ( 男性 ) 陛下 !

( ルパート ) し ない で … くれ …

( 男性 ) え ?

( ルパート ) あ あっ 1 人 に … し ない で くれ !

( 男性 ) こっち も 炎 が 燃え広がって る ぞ

( 男性 ) こっち も だ ( 男性 ) 逃げろ !

( ロスコー ) 炎 が はぜ て いる

燃え て いる の は ソヴュール

俺 たち が 出会った …

いや セイ ルーン だ

俺 たち が 生まれ た …

俺 たち が 捨て た

俺 たち を 縛り 続け た ―

嘆き の 王国 だ

( コル デリア ) ヴィクトリカ 私 の 魂

お前 が 消える こと さえ なけ れ ば ―

私 も 消える こと は ない

( ロスコー の うめき声 )

痛む か ? 待って いろ 薬 を …

( 男性 ) オカルト 省 の ブロワ 侯爵 が 殺さ れ た らしい ぞ

えっ …

( 男性 ) なんでも ―

モンス トル ・ シャルマン に 化け た 女 が …

( 男性 ) どうやら さ その 女 は … ん ?

( 走る 足音 )

( ヴィクトリカ ) その 女 は ? ( 男性 ) は ?

( ヴィクトリカ ) 教え て くれ ママン … いや 女 は どう なった ?

( 男性 ) いや それ 以上 は 知ら ん よ

( 汽笛 )

( ロスコー の うめき声 )

( ロスコー ) う う っ !

( 一弥 ( かず や ) ) ん ?

あっ

なんて きれい な ん だ

まるで ヴィクトリカ の 髪 み たい な 金色 の …

ん ?

あ … あ …

( 女性 ) イヤ だ 怖い わ

( 男性 ) ああ なんでも 金色 の 髪 を し た 美しい 少女 だ と

危険 な 逃亡 犯 らしい

( ロスコー の うめき声 )

( ロスコー の うめき声 )

( ヴィクトリカ ) 手配 書 が 回って いる よう だ

閉じ られ た 船 の 中 で は いずれ …

コル デリア の まなざし を 持つ 子 狼 よ

( ヴィクトリカ ) え ? ( ロスコー ) 聞い て くれ

俺 たち に は 灰色 狼 で は ない 血 が 流れ て いる

その ため に 村人 たち から 迫害 を 受け ―

村 を 追わ れ た

母親 は 最後 まで 俺 たち を かばって は くれ なかった

俺 たち は 全て を 憎 ん だ

セイ ルーン を … この 世界 を

しかし コル デリア は ―

泥 に まみれ た まま まっすぐ に 前 を 向 い て い た

そう ちょうど 今 の お前 の よう に

( ヴィクトリカ ) あ …

( ロスコー ) コル デリア は 無理やり はらま さ れ た 子供 を ―

必死 に 守 ろ う と し た

その ため だけ に 生き て い た

それ は 俺 たち が 求め 続け た 母 の 姿 だった

俺 は お前 を 殺し たかった

そう すれ ば コル デリア に は 俺 たち しか い ない

俺 たち の ため だけ に 生き て くれる と …

そう … う う っ

もう いい これ 以上 は …

( ロスコー ) お前 は 生きろ ! ( ヴィクトリカ ) あっ …

それ が コル デリア の 願い だ

は …

ブライアン …

あっ … は あっ

あっ … は あっ

( 汽笛 )

( 汽笛 )

( 女性 ) まさか 船 で 葬式 に 遭う なんて

( 男性 ) あの 娘 さん も かわいそう に

( 船員 ) 年 は 15

しかし 10 に も 見える 美しい 金髪 の 少女 って …

( 船員 ) 失礼

( 船員 ) 銀 髪 …

あっ

ああ …

あっ

私 … か ?

屁 ( へ ) こき いもり に ―

この ソフト クリーム の よう な 物体 は …

まさか グレ ヴィール ?

フッ

久 城 …

フフ フッ

芸術 的 センス の 欠 片 ( かけら ) も ない な

( 船員 ) あと 少し で 出発 だ 急げ よ !

( ロジェ ) 失礼

あっ ! 君 は …

私 を 捕まえ に 来 た の か ?

ん っ

あ ?

( 汽笛 )

( 一弥 ) “ 僕 は 父上 や 兄さん たち の 考え に 長らく 反発 し て い た ”

“ でも こう し て 歴史 の 大きな 流れ に 引きずら れ て み て ― ”

“ 何 の ため に 戦って いる か って 考え たら … ”

( 上官 ) いけ ー っ ! ( 一弥 ) ん っ

( 一弥 ) う お ー っ !

( 一弥 ) “ 僕 は 欺まん かも しれ ない けど ― ”

“ 大切 な 人 たち を 守る ため に 戦って いる ん だ って ― ”

“ そう 思った ん だ ”

“ そう 考え られる よう に なった の は ― ”

“ ヴィクトリカ 君 の おかげ だ ”

“ 君 に 会う ため に 生き て 帰り たい ”

“ そして 伝える べき な の に ― ”

“ これ まで 伝える こと が でき なかった ― ”

“ 大切 な こと を 言い たい ”

“ だから 生き て 帰り たい ん だ ”

“ ここ で 死に たく ない ん だ ”

( ヴィクトリカ ) どう か 久 城 君 だけ は 死な ない で くれ た ま えよ

私 は ママン の 魂

そして 君 は …

私 の 心臓

( 一弥 ) う … う っ

( ヴィクトリカ ) 心臓 で ある 君 が 死ね ば ―

私 も 死 ん で しまう の だ から …

( 一弥 ) ぐ っ !

( 一弥 ) ねえ ヴィクトリカ

いつか また 2 人 で 外 に 出かけよ う

そして また きらめく 光 を 見よ う

( ヴィクトリカ ) 久 城

君 は 今 も 私 の 隣 に いる

この 海 を 君 と 私 と 2 人 で 見 て いる

( 一弥 ) 重い な …

体 が … 重い …

ここ は … どこ な ん だ ろ う ?

そう だ 僕 は ―

ヴィクトリカ に 会わ なく ちゃ …

でも … でも …

もう 足 が …

あ … あ あっ

( 一弥 の 叫び声 )

ハァ ハァ ハァ …

ヴィクトリカ ! ハァ ハァ …

う わ っ

( 一弥 ) ヴィクトリカ どこ に いる の ?

この 先 に 本当 に 君 は いる の ?

君 は …

僕 を 照らす … 君 の 光

♪ ~

♪ ~

( 司書 ) ちょっと この 本 そこ に 入れ て くれ ない ?

( 司書 ) ちょっと この 本 そこ に 入れ て くれ ない ?

( アンブローズ ) はい

( 司書 ) あんた も こんな 時期 な の に 休ま ず 働 い て

( アンブローズ ) いい ん です

今 は いろいろ な こと を 知る の が 楽しい

へ え ~

モンス トル ・ シャルマン ?

や だ や だ 見 たく も ない よ

この 戦争 も オカルト 省 の せい だって いう じゃ ない か

( ジャクリーヌ ) 大丈夫 かしら 怒って ない かしら グレ ヴィール

( ルイジ ) 怒る どころ か ―

シニョレー の おかげ で 警察 に 戻る こと が でき た ん だ から

ドリル も 喜 ん でる だ ろ う ?

( ジャクリーヌ ) で も 私 は グレ ヴィール の こと を 誤解 し て …

ヴィクト リカ さん を 助け て くれ た って いう のに …

( ルイジ ) うっかり 逃がし た だけ じゃ ない ?

ルイジ !

フッ

グレ ヴィール は やっぱり 変わって い なかった の よ

あの 頃 の グレ ヴィール と

そう あんな ふう に 髪 を なびか せ て …

夢 かしら …

あっ おい ジャクリーヌ

本物 だ ぞ 本物 !

えっ ! ?

や あ

あっ フフ フッ

あ あっ …

( アブリル ) 久 城 君 ヴィクト リカ さん

この 手紙 が あなた たち に 届く

そんな 奇跡 が 起こった なら …

( アブリル ) え ?

え えっ ? や だ ちょっと …

も う ~ !

( ノック )

( ルパート ) 入れ

( ドア の 開閉 音 )

( ルパート ) ん ? あっ !

ロジェ !

お前 なぜ ここ に ?

( ロジェ ) 陛下 に お 伝え せ ね ば なら ない こと が あり 参り まし た

( ルパート ) 何 ! ? 今さら 私 の 前 に 現れる と いう か 灰色 狼 !

( ロジェ ) あなた は ―

ココ 王妃 を 殺し て は い ない の です

( ルパート ) な っ … あ …

あ … あ …

あなた の … 陛下 の 命 を 受け ―

ココ 王妃 を 殺害 する ため に ―

私 は 動 い た

あなた の ちょう 愛 を 受ける が ため に

しかし そこ で 私 は 見 た の です

ココ 王妃 と の 愛 を 永遠 と する ため ―

その 手 に かける こと を 選 ん だ ―

あなた の ゆ がん だ 愛

( ルパート ) あっ …

し … しかし 私 が 殺し て ない と いう の は …

( ロジェ ) ココ 王妃 の 命 は メイド が 自ら の 命 と 引き換え に ―

守った の です

その 純粋 な 愛 …

その 純粋 な 愛 …

( ルパート ) ええ い ! う あー っ !

( ルパート ) ええ い ! う あー っ !

( ルパート ) ええ い ! う あー っ !

あなた と は 真 逆 の

( ロジェ ) しかし どちら も 愛 に 変わり は あり ませ ん

( ルパート ) あっ

どこ に も 行く な

セイ ルーン の 復興 でも 何でも ―

好き に しろ

その 代わり ―

お前 は 王宮 に 戻り 私 の 隣 で 働き 続けろ

( ロジェ ) あ …

これ から は 科学 アカデミー の 時代

( ロジェ ) 失礼 ながら それ は 違い ます 陛下

( ルパート ) ん ?

これ から は …

( アンブローズ ) “ 世界 は 変わって いく ”

え ?

( アンブローズ ) 戦争 は 終わり を 告げ た

( アンブローズ ) 戦争 は 終わり を 告げ た

~ ♪

~ ♪

( 汽笛 )

( 女性 ) イチロウ イチロウ ( 男性 ) おお い た ぞ

( 兵士 の 泣き声 ) ( 女性 ) よかった …

( 兵士 ) おお よし よし フフフ …

( 女性 の 泣き声 )

( 瑠璃 ( るり ) ) きっと 今日 こそ 帰って くる って

元気 を 出し なさい よ

私 ちょっと あっ ち 見 て くる わ ね

待って い て

( 足音 )

退屈 し て た ?

君 に 面白い 話 を 持って き た よ

ヴィクトリカ …

遅い ぞ … 春 来 たる 死 神

怒ら ない で よ これ でも す っ ごく 急 い だ ん だ

手紙 を 受け取って くれ た ん だ ね

ああ

律 儀 に 住所 が 書 い て あった から な

知恵 の 泉 を 使い ここ まで たどり着 い て やった

( 一弥 ) ヴィクトリカ …

( ヴィクトリカ ) おかげ で さほど 退屈 は せ ず に 済 ん だ

褒め て やろ う 君

うん

フフ フッ

あっ 一弥 さん !

何て 言って る の ?

女学校 で 習った 英語 と フランス 語 じゃ ―

さっぱり 通じ なく て

悪態 つい てる の だけ は 分かった けど

あと 甘い もの が 好き な の も

( 男性 ) おい あれ

( 女性 ) すごい きれい な 異人 さん

( 一弥 ) その 髪 きれい だ ね 雪 みたい だ

( ヴィクトリカ ) 大変 苦労 し た

( 一弥 ) うん 僕 も

( 一弥 ) で も 不安 は なかった

( ヴィクトリカ ) ああ 不安 は なかった

( 一弥 ) いつも ヴィクトリカ が …

( ヴィクトリカ ) 久 城 が 隣 に い た から

いつも

( ヴィクトリカ ・ 一弥 ) 世界 が どう 変わ ろ う と も ―

これ きり 離れる もの か


Gosick Episode 24 gosick|episode Gosick Episode 24

♪ ~

~ ♪

( ヴィクトリカ ) はっ あ あっ

あっ ん っ …

( ヴィクトリカ ) 私 は 多く の 死 を この 目 に し て き た |わたくし||おおく||し|||め||||| My eyes have seen a lot of deaths...

それ ら に 心 が 動か さ れる こと も なかった |||こころ||うごか|||||

死 を 恐れ て い なかった から し||おそれ|||| For I've never been afraid of death.

でも …

でも 今 は … |いま| But now...

う っ …

( ロスコー ) お 疲れ さま ||つかれ| Good job.

頼む 助け て くれ たのむ|たすけ|| Please, help me.

( ロスコー ) ふん っ ( ヴィクトリカ ) 何でも する ||||なんでも|

どんな 屈辱 でも 受ける 助け て くれ |くつじょく||うける|たすけ|| I'll accept any humiliation!

ぶざま だ な

灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) が 誇り も 捨て 命乞い を する と は はいいろ|おおかみ||||||ほこり||すて|いのちごい|||| A Gray Wolf, throwing away her pride, begging for her life—

灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) が 誇り も 捨て 命乞い を する と は はいいろ|おおかみ||||||ほこり||すて|いのちごい||||

( ヴィクトリカ ) 私 は 生き たい ! |わたくし||いき|

( ヴィクトリカ ) 私 は 生き たい ! |わたくし||いき| I want to live!

( ロスコー ) ん っ

ママン に 守ら れ 久 城 ( くじょう ) に 出会って ― ||まもら||ひさ|しろ|||であって After Maman protected me and I met Kujō, I learned... the meaning of fear.

私 は 知った 恐れ と いう もの を … わたくし||しった|おそれ||||

( ロスコー ) は っ !

ぶざま で も いい 誇り より も 大切 な もの を 見つけ た ん だ ||||ほこり|||たいせつ||||みつけ||| I don't mind being unsightly.

だから … So please!

( コル デリア ) 私 は ヴィクトリカ を 守る ||わたくし||||まもる I'm going to protect Victorique.

その ため だけ に 生き 続ける ||||いき|つづける I live only for that reason.

( ロスコー ) やめろ ! Stop it!

( ヴィクトリカ ) あっ … ( ロスコー ) ん っ

( ヴィクトリカ ) あ あっ ! くっ … ( ロスコー ) コル デリア !

それ 以上 子 狼 に 執着 する な ! |いじょう|こ|おおかみ||しゅうちゃく|| Don't get any more attached to the Wolf Cub!

( ロスコー ) ん ん … ん っ ! ( ヴィクトリカ ) う わ っ

( ヴィクトリカ ) ん っ … ハァ ハァ …

( ロスコー ) なぜ だ コル デリア Why, Cordelia?!

俺 は お前 を 守る おれ||おまえ||まもる I'll protect you!

( ヴィクトリカ ) あ …

( ロスコー ) お前 を 守る ため に 生き 続ける |おまえ||まもる|||いき|つづける I live only to protect you!

はっ コル デリ アー !

ならば お前 は … お前 は 俺 を 愛す べき な ん だ |おまえ||おまえ||おれ||あいす|||| In that case, you...

あっ !

それ は ダメ だ ! ||だめ| You can't have that!

( ヴィクトリカ ) ん っ ( ロスコー ) ぐ っ …

う わ っ あっ !

( ヴィクトリカ ) ブライアン ? |ぶらいあん Brian!

( 汽笛 ) きてき

( 男性 ) 何 だ ? あれ ( 女性 ) ちょっと … だんせい|なん|||じょせい| What's that?

( 女性 ) 血 だらけ じゃ ない じょせい|ち|||

( 船員 ) 待て ! どう し た ? その 傷 は せんいん|まて|||||きず| Wait! Where did you get that injury?

チケット なら ある 通せ ( 船員 ) おい ! ちけっと|||とおせ|せんいん| I have a ticket.

チケット は ある と 言って いる だ ろ う ! ちけっと||||いって|||| Didn't I say I have a ticket?!

( ロスコー ) う っ … ( ヴィクトリカ ) ブライアン ||||ぶらいあん Brian!

( 船員 ) ん … なら あちら に 並べ せんいん|||||ならべ

チケット と 身分 証明 と を 確認 し 手続き を とる ちけっと||みぶん|しょうめい|||かくにん||てつづき|| I'll need to follow the procedures of checking your ticket and your identification.

( ヴィクトリカ ) 行 こ う ブライアン |ぎょう|||ぶらいあん Let's go, Brian.

( ロスコー ) ぐ っ …

( ロスコー ) なぜ 助け た ? ||たすけ| Why did you save me?

( ヴィクトリカ ) 私 は これ 以上 失い たく ない の だ 何 も |わたくし|||いじょう|うしない|||||なん| I don't want to lose any more than I already have.

あっ

( ヴィクトリカ ) グレ ヴィール ( ロスコー ) 逃げろ ! ||||にげろ Grevil!

俺 は もう 走 れ ない お前 だけ でも おれ|||はし|||おまえ|| I can't run anymore...

( ヴィクトリカ ) それ は でき ない I can't do that.

君 は 一 度 私 を 助け て くれ た きみ||ひと|たび|わたくし||たすけ||| You saved me once.

ならば その 借り は 返す ||かり||かえす So it's my turn to repay the favor.

今度 は 私 が 君 を 守る ! こんど||わたくし||きみ||まもる This time, I'll protect you!

( グレ ヴィール ) そこ の 死 に かけ の 君 ||||し||||きみ You, dying man...

( ヴィクトリカ ) あっ …

ちん ちく りん の 灰色 狼 を 見 なかった か ? ||||はいいろ|おおかみ||み|| Have you seen an undersized Gray Wolf?

( ロスコー ) あ …

あ ~ 視界 も 定まら ない 様子 だ |しかい||さだまら||ようす| Oh, it looks like your vision is failing, too.

あの チビ っこ い 子 狼 を 見つける こと は でき ない だ ろ う ||||こ|おおかみ||みつける||||||| You probably won't be able to find that runty wolf cub...

ん っ

しかし もし … But if...

もしも 見かけ たら こう 伝え て くれ |みかけ|||つたえ|| If you do happen to see her, tell her this.

“ 逃げる と 決め た の なら どこまでも 逃げ延び て みせろ ” にげる||きめ|||||にげのび|| "If you've decided to run, show me how far you can go."

“ その モンス トル ・ シャルマン の 頭脳 を 使って ” と |||||ずのう||つかって| "Use that Charming Monster brain."

( ヴィクトリカ ) ありがとう … Thank you...

( グレ ヴィール ) これ で 借り は なくなった ぞ ||||かり|||

( 部下 ) ブロワ 様 大変 です ( グレ ヴィール ) どう し た ? ぶか||さま|たいへん|||||| Lord Blois! It's terrible!

( 部下 ) 連絡 が 入り まし て ソヴレム で 侯爵 様 が … ぶか|れんらく||はいり|||||こうしゃく|さま| A communique arrived! In Saubreme, the Marquis...

( グレ ヴィール ) ん っ

( ルパート ) ブロワ が ? Blois?!

( 倒れる 音 ) ( 男性 ) あっ … たおれる|おと|だんせい|

( ルパート ) ああ … ( 男性 ) 陛下 ! ||だんせい|へいか Your Majesty!

( ルパート ) し ない で … くれ … Don't...

( 男性 ) え ? だんせい|

( ルパート ) あ あっ 1 人 に … し ない で くれ ! |||じん|||||

( 男性 ) こっち も 炎 が 燃え広がって る ぞ だんせい|||えん||もえひろがって|| The flames are spreading over here!

( 男性 ) こっち も だ ( 男性 ) 逃げろ ! だんせい||||だんせい|にげろ Here, too!

( ロスコー ) 炎 が はぜ て いる |えん|||| The flames are springing up.

燃え て いる の は ソヴュール もえ||||| Sauville is burning.

俺 たち が 出会った … おれ|||であった Where we met...

いや セイ ルーン だ |せい|| No... It's Seyrun...

俺 たち が 生まれ た … おれ|||うまれ| We were born...

俺 たち が 捨て た おれ|||すて| We were abandoned...

俺 たち を 縛り 続け た ― おれ|||しばり|つづけ| We were bound together...

嘆き の 王国 だ なげき||おうこく| ...in that kingdom of sorrow.

( コル デリア ) ヴィクトリカ 私 の 魂 |||わたくし||たましい Victorique, my soul.

お前 が 消える こと さえ なけ れ ば ― おまえ||きえる||||| As long as you don't disappear, neither will I.

私 も 消える こと は ない わたくし||きえる|||

( ロスコー の うめき声 ) ||うめきごえ

痛む か ? 待って いろ 薬 を … いたむ||まって||くすり| Does it hurt?

( 男性 ) オカルト 省 の ブロワ 侯爵 が 殺さ れ た らしい ぞ だんせい|おかると|しょう|||こうしゃく||ころさ|||| It seems the Ministry of the Occult's Marquis de Blois was murdered.

えっ …

( 男性 ) なんでも ― だんせい|

モンス トル ・ シャルマン に 化け た 女 が … ||||ばけ||おんな|

( 男性 ) どうやら さ その 女 は … ん ? だんせい||||おんな|| Apparently, that woman...

( 走る 足音 ) はしる|あしおと

( ヴィクトリカ ) その 女 は ? ( 男性 ) は ? ||おんな||だんせい| That woman what?

( ヴィクトリカ ) 教え て くれ ママン … いや 女 は どう なった ? |おしえ|||||おんな||| Tell me!

( 男性 ) いや それ 以上 は 知ら ん よ だんせい|||いじょう||しら|| Well, that's all I know.

( 汽笛 ) きてき

( ロスコー の うめき声 ) ||うめきごえ

( ロスコー ) う う っ !

( 一弥 ( かず や ) ) ん ? かずや|||

あっ

なんて きれい な ん だ

まるで ヴィクトリカ の 髪 み たい な 金色 の … |||かみ||||きんいろ| It's golden, just like Victorique's hair...

ん ?

あ … あ …

( 女性 ) イヤ だ 怖い わ じょせい|いや||こわい| I'm scared.

( 男性 ) ああ なんでも 金色 の 髪 を し た 美しい 少女 だ と だんせい|||きんいろ||かみ||||うつくしい|しょうじょ|| Yes, I hear she's a beautiful young girl with golden hair...

危険 な 逃亡 犯 らしい きけん||とうぼう|はん| I hear she's a dangerous fugitive.

( ロスコー の うめき声 ) ||うめきごえ

( ロスコー の うめき声 ) ||うめきごえ Sounds like search instructions are going around.

( ヴィクトリカ ) 手配 書 が 回って いる よう だ |てはい|しょ||まわって|||

閉じ られ た 船 の 中 で は いずれ … とじ|||せん||なか||| Being on an enclosed ship, sooner or later...

コル デリア の まなざし を 持つ 子 狼 よ |||||もつ|こ|おおかみ| Lone Wolf with Cordelia's eyes...

( ヴィクトリカ ) え ? ( ロスコー ) 聞い て くれ |||ききい||

俺 たち に は 灰色 狼 で は ない 血 が 流れ て いる おれ||||はいいろ|おおかみ||||ち||ながれ|| The blood flowing in our veins is not that of the Gray Wolves.

その ため に 村人 たち から 迫害 を 受け ― |||むらびと|||はくがい||うけ Because of that, we were persecuted by the villagers and chased from the village.

村 を 追わ れ た むら||おわ||

母親 は 最後 まで 俺 たち を かばって は くれ なかった ははおや||さいご||おれ|||||| To the very end, our mother never shielded us from harm.

俺 たち は 全て を 憎 ん だ おれ|||すべて||にく|| We despised everything.

セイ ルーン を … この 世界 を せい||||せかい| Seyrun...

しかし コル デリア は ― But Cordelia, who had been disgraced, still faced directly forward...

泥 に まみれ た まま まっすぐ に 前 を 向 い て い た どろ|||||||ぜん||むかい||||

そう ちょうど 今 の お前 の よう に ||いま||おまえ||| Yes.

( ヴィクトリカ ) あ …

( ロスコー ) コル デリア は 無理やり はらま さ れ た 子供 を ― ||||むりやり|||||こども| Cordelia desperately tried to protect the child she had been forcibly impregnated with.

必死 に 守 ろ う と し た ひっし||しゅ|||||

その ため だけ に 生き て い た ||||いき||| She lived only for that reason.

それ は 俺 たち が 求め 続け た 母 の 姿 だった ||おれ|||もとめ|つづけ||はは||すがた| She was the mother we had always wanted.

俺 は お前 を 殺し たかった おれ||おまえ||ころし| I wanted to kill you.

そう すれ ば コル デリア に は 俺 たち しか い ない |||||||おれ|||| That way, Cordelia wouldn't have anyone but us...

俺 たち の ため だけ に 生き て くれる と … おれ||||||いき|||

そう … う う っ Yes.

もう いい これ 以上 は … |||いじょう| That's enough!

( ロスコー ) お前 は 生きろ ! ( ヴィクトリカ ) あっ … |おまえ||いきろ|| You have to live!

それ が コル デリア の 願い だ |||||ねがい| That's... Cordelia's wish.

は …

ブライアン … ぶらいあん Brian...

あっ … は あっ

あっ … は あっ

( 汽笛 ) きてき

( 汽笛 ) きてき

( 女性 ) まさか 船 で 葬式 に 遭う なんて じょせい||せん||そうしき||あう| I never thought I'd be attending a funeral at sea...

( 男性 ) あの 娘 さん も かわいそう に だんせい||むすめ|||| I feel sorry for his daughter.

( 船員 ) 年 は 15 せんいん|とし| She's a beautiful blonde-haired girl who's 15, but looks more like 10...

しかし 10 に も 見える 美しい 金髪 の 少女 って … |||みえる|うつくしい|きんぱつ||しょうじょ|

( 船員 ) 失礼 せんいん|しつれい Excuse me.

( 船員 ) 銀 髪 … せんいん|ぎん|かみ Silver hair?

あっ

ああ …

あっ

私 … か ? わたくし| Is that me?

屁 ( へ ) こき いもり に ― へ|||| And the farting newt...

この ソフト クリーム の よう な 物体 は … |そふと|くりーむ||||ぶったい| And could this figure that looks like soft ice cream be Grevil?

まさか グレ ヴィール ?

フッ

久 城 … ひさ|しろ Kujō...

フフ フッ

芸術 的 センス の 欠 片 ( かけら ) も ない な げいじゅつ|てき|せんす||けつ|かた|||| You don't even have a shred of artistic sense!

( 船員 ) あと 少し で 出発 だ 急げ よ ! せんいん||すこし||しゅっぱつ||いそげ|

( ロジェ ) 失礼 ろじぇ|しつれい Excuse me.

あっ ! 君 は … |きみ|

私 を 捕まえ に 来 た の か ? わたくし||つかまえ||らい||| Are you here to capture me?!

ん っ

あ ?

( 汽笛 ) きてき

( 一弥 ) “ 僕 は 父上 や 兄さん たち の 考え に 長らく 反発 し て い た ” かずや|ぼく||ちちうえ||にいさん|||かんがえ||ながらく|はんぱつ|||| I've turned my back on the values of my father and my older brothers for a long time.

“ でも こう し て 歴史 の 大きな 流れ に 引きずら れ て み て ― ” ||||れきし||おおきな|ながれ||ひきずら|||| But after being dragged into the inexorable flow of history like this...

“ 何 の ため に 戦って いる か って 考え たら … ” なん||||たたかって||||かんがえ| I thought about what I was fighting for.

( 上官 ) いけ ー っ ! ( 一弥 ) ん っ じょうかん||-||かずや|| Go!

( 一弥 ) う お ー っ ! かずや|||-|

( 一弥 ) “ 僕 は 欺まん かも しれ ない けど ― ” かずや|ぼく||ぎまん|||| I might just be deceiving myself,

“ 大切 な 人 たち を 守る ため に 戦って いる ん だ って ― ” たいせつ||じん|||まもる|||たたかって|||| but I thought that I was fighting to protect the people dear to me.

“ そう 思った ん だ ” |おもった||

“ そう 考え られる よう に なった の は ― ” |かんがえ|||||| It's thanks to you that I can now think this way, Victorique.

“ ヴィクトリカ 君 の おかげ だ ” |きみ|||

“ 君 に 会う ため に 生き て 帰り たい ” きみ||あう|||いき||かえり| I want to make it back home alive so I can see you again.

“ そして 伝える べき な の に ― ” |つたえる|||| And I want to tell you something important,

“ これ まで 伝える こと が でき なかった ― ” ||つたえる|||| something I should've told you but could never bring myself to until now.

“ 大切 な こと を 言い たい ” たいせつ||||いい|

“ だから 生き て 帰り たい ん だ ” |いき||かえり||| That's why I want to make it back home alive!

“ ここ で 死に たく ない ん だ ” ||しに|||| I don't want to die here!

( ヴィクトリカ ) どう か 久 城 君 だけ は 死な ない で くれ た ま えよ |||ひさ|しろ|きみ|||しな|||||| Please, Kujō, don't get yourself killed.

私 は ママン の 魂 わたくし||||たましい

そして 君 は … |きみ| And you...

私 の 心臓 わたくし||しんぞう ...are my heart.

( 一弥 ) う … う っ かずや|||

( ヴィクトリカ ) 心臓 で ある 君 が 死ね ば ― |しんぞう|||きみ||しね| As my heart, if you die...

私 も 死 ん で しまう の だ から … わたくし||し|||||| ...I'll die, too.

( 一弥 ) ぐ っ ! かずや||

( 一弥 ) ねえ ヴィクトリカ かずや|| Hey, Victorique, let's go outside again sometime, just you and me.

いつか また 2 人 で 外 に 出かけよ う ||じん||がい||でかけよ|

そして また きらめく 光 を 見よ う |||ひかり||みよ| Let's watch the light sparkling off the ocean once again.

( ヴィクトリカ ) 久 城 |ひさ|しろ

君 は 今 も 私 の 隣 に いる きみ||いま||わたくし||となり||

この 海 を 君 と 私 と 2 人 で 見 て いる |うみ||きみ||わたくし||じん||み|| The two of us are looking at this sea...

( 一弥 ) 重い な … かずや|おもい| Heavy...

体 が … 重い … からだ||おもい My body's... heavy...

ここ は … どこ な ん だ ろ う ? Where am I?

そう だ 僕 は ― ||ぼく| That's right. I have to see Victorique.

ヴィクトリカ に 会わ なく ちゃ … ||あわ||

でも … でも … But...

もう 足 が … |あし|

あ … あ あっ

( 一弥 の 叫び声 ) かずや||さけびごえ

ハァ ハァ ハァ …

ヴィクトリカ ! ハァ ハァ … Victorique!

う わ っ

( 一弥 ) ヴィクトリカ どこ に いる の ? かずや||||| Victorique, where are you?

この 先 に 本当 に 君 は いる の ? |さき||ほんとう||きみ||| Are you really further up ahead?

君 は … きみ| You...

僕 を 照らす … 君 の 光 ぼく||てらす|きみ||ひかり ...illuminate me.

♪ ~ Stand up together

♪ ~ Hey, could you put this book in for me?

( 司書 ) ちょっと この 本 そこ に 入れ て くれ ない ? ししょ|||ほん|||いれ|||

( 司書 ) ちょっと この 本 そこ に 入れ て くれ ない ? ししょ|||ほん|||いれ||| Ugokihajimeta negai

( アンブローズ ) はい Certainly.

( 司書 ) あんた も こんな 時期 な の に 休ま ず 働 い て ししょ||||じき||||やすま||はたら|| You work without a break despite the age we're living in.

( アンブローズ ) いい ん です I don't mind.

今 は いろいろ な こと を 知る の が 楽しい いま||||||しる|||たのしい Right now, it's fun to learn about different things.

へ え ~ Oh...

モンス トル ・ シャルマン ? Charming Monster.

や だ や だ 見 たく も ない よ ||||み|||| Yuck. I don't even want to look at it.

この 戦争 も オカルト 省 の せい だって いう じゃ ない か |せんそう||おかると|しょう||||||| Don't they say that it's the Ministry of the Occult's fault that we're in this war?

( ジャクリーヌ ) 大丈夫 かしら 怒って ない かしら グレ ヴィール |だいじょうぶ||いかって|||| I hope it's all right.

( ルイジ ) 怒る どころ か ― |いかる|| Why would he be angry?

シニョレー の おかげ で 警察 に 戻る こと が でき た ん だ から ||||けいさつ||もどる||||||| He was able to return to the police thanks to Signore.

ドリル も 喜 ん でる だ ろ う ? どりる||よろこ||||| I'm sure the Drill is delighted.

( ジャクリーヌ ) で も 私 は グレ ヴィール の こと を 誤解 し て … |||わたくし|||||||ごかい|| But...

ヴィクト リカ さん を 助け て くれ た って いう のに … |りか|||たすけ|||||| Even though he helped Victorique...

( ルイジ ) うっかり 逃がし た だけ じゃ ない ? ||にがし|||| More like he inadvertently let her get away.

ルイジ ! Luigi!

フッ

グレ ヴィール は やっぱり 変わって い なかった の よ ||||かわって|||| Grevil hasn't changed after all.

あの 頃 の グレ ヴィール と |ころ|||| I will hold tight the warmth that blossomed there

そう あんな ふう に 髪 を なびか せ て … ||||かみ|||| Yes.

夢 かしら … ゆめ| Whenever, Wherever

あっ おい ジャクリーヌ

本物 だ ぞ 本物 ! ほんもの|||ほんもの

えっ ! ?

や あ Hello there.

あっ フフ フッ

あ あっ …

( アブリル ) 久 城 君 ヴィクト リカ さん |ひさ|しろ|きみ||りか| That's what my palpable heartbeat

この 手紙 が あなた たち に 届く |てがみ|||||とどく If a miracle happens and this letter reaches you two...

そんな 奇跡 が 起こった なら … |きせき||おこった|

( アブリル ) え ?

え えっ ? や だ ちょっと … Hey, come on!

も う ~ ! Geez!

( ノック )

( ルパート ) 入れ |いれ Come in.

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( ルパート ) ん ? あっ !

ロジェ ! ろじぇ Roger!

お前 なぜ ここ に ? おまえ|||

( ロジェ ) 陛下 に お 伝え せ ね ば なら ない こと が あり 参り まし た ろじぇ|へいか|||つたえ|||||||||まいり||

( ルパート ) 何 ! ? 今さら 私 の 前 に 現れる と いう か 灰色 狼 ! |なん|いまさら|わたくし||ぜん||あらわれる||||はいいろ|おおかみ What?

( ロジェ ) あなた は ― ろじぇ|| You didn't...

ココ 王妃 を 殺し て は い ない の です |おうひ||ころし|||||| ...murder Queen Coco.

( ルパート ) な っ … あ …

あ … あ … Seou unmei kataku tsunagitome

あなた の … 陛下 の 命 を 受け ― ||へいか||いのち||うけ Under your... Under Your Majesty's orders, I took measures to murder Queen Coco.

ココ 王妃 を 殺害 する ため に ― |おうひ||さつがい|||

私 は 動 い た わたくし||どう||

あなた の ちょう 愛 を 受ける が ため に |||あい||うける||| I did it to gain your favor.

しかし そこ で 私 は 見 た の です |||わたくし||み||| However, I saw it.

ココ 王妃 と の 愛 を 永遠 と する ため ― |おうひ|||あい||えいえん|||

その 手 に かける こと を 選 ん だ ― |て|||||せん||

あなた の ゆ がん だ 愛 |||||あい Your twisted love...

( ルパート ) あっ …

し … しかし 私 が 殺し て ない と いう の は … ||わたくし||ころし|||||| B-But you said I didn't kill her...?

( ロジェ ) ココ 王妃 の 命 は メイド が 自ら の 命 と 引き換え に ― ろじぇ||おうひ||いのち||||おのずから||いのち||ひきかえ|

守った の です まもった||

その 純粋 な 愛 … |じゅんすい||あい That pure love...

その 純粋 な 愛 … |じゅんすい||あい

( ルパート ) ええ い ! う あー っ !

( ルパート ) ええ い ! う あー っ !

( ルパート ) ええ い ! う あー っ ! ...was the exact opposite of yours.

あなた と は 真 逆 の |||まこと|ぎゃく|

( ロジェ ) しかし どちら も 愛 に 変わり は あり ませ ん ろじぇ||||あい||かわり|||| However, both of them are still love.

( ルパート ) あっ We take each other's hand

どこ に も 行く な |||いく| We have nothing to fear

セイ ルーン の 復興 でも 何でも ― せい|||ふっこう||なんでも You can re-establish Seyrun or do whatever you want!

好き に しろ すき||

その 代わり ― |かわり In exchange...

お前 は 王宮 に 戻り 私 の 隣 で 働き 続けろ おまえ||おうきゅう||もどり|わたくし||となり||はたらき|つづけろ Return to the palace and resume your work by my side!

( ロジェ ) あ … ろじぇ|

これ から は 科学 アカデミー の 時代 |||かがく|あかでみー||じだい Oboeteiru kara

( ロジェ ) 失礼 ながら それ は 違い ます 陛下 ろじぇ|しつれい||||ちがい||へいか I beg your pardon, but that is incorrect, Your Majesty.

( ルパート ) ん ?

これ から は …

( アンブローズ ) “ 世界 は 変わって いく ” |せかい||かわって| The world is going to change.

え ?

( アンブローズ ) 戦争 は 終わり を 告げ た |せんそう||おわり||つげ| This marks the end of the war.

( アンブローズ ) 戦争 は 終わり を 告げ た |せんそう||おわり||つげ|

~ ♪

~ ♪

( 汽笛 ) きてき

( 女性 ) イチロウ イチロウ ( 男性 ) おお い た ぞ じょせい|||だんせい||||

( 兵士 の 泣き声 ) ( 女性 ) よかった … へいし||なきごえ|じょせい|

( 兵士 ) おお よし よし フフフ … へいし||||

( 女性 の 泣き声 ) じょせい||なきごえ

( 瑠璃 ( るり ) ) きっと 今日 こそ 帰って くる って るり|||きょう||かえって||

元気 を 出し なさい よ げんき||だし|| Cheer up!

私 ちょっと あっ ち 見 て くる わ ね わたくし||||み|||| I'll take a look over there.

待って い て まって|| Wait here.

( 足音 ) あしおと

退屈 し て た ? たいくつ||| Were you bored?

君 に 面白い 話 を 持って き た よ きみ||おもしろい|はなし||もって||| I have interesting stories to tell you.

ヴィクトリカ … Victorique...

遅い ぞ … 春 来 たる 死 神 おそい||はる|らい||し|かみ You took your time, Reaper that Comes in the Spring...

怒ら ない で よ これ でも す っ ごく 急 い だ ん だ いから|||||||||きゅう|||| Don't be mad.

手紙 を 受け取って くれ た ん だ ね てがみ||うけとって||||| So you got my letters.

ああ Yes, because you dutifully wrote the address.

律 儀 に 住所 が 書 い て あった から な りつ|ぎ||じゅうしょ||しょ|||||

知恵 の 泉 を 使い ここ まで たどり着 い て やった ちえ||いずみ||つかい|||たどりつ||| I used the wellspring of wisdom to come all the way here.

( 一弥 ) ヴィクトリカ … かずや| Victorique...

( ヴィクトリカ ) おかげ で さほど 退屈 は せ ず に 済 ん だ ||||たいくつ|||||す|| Thanks to that, I wasn't very bored.

褒め て やろ う 君 ほめ||||きみ You deserve praise.

うん Thanks.

フフ フッ

あっ 一弥 さん ! |かずや|

何て 言って る の ? なんて|いって|| What's she saying?

女学校 で 習った 英語 と フランス 語 じゃ ― じょがっこう||ならった|えいご||ふらんす|ご| The English and French I learned at the girls' school wasn't enough to get through to her.

さっぱり 通じ なく て |つうじ||

悪態 つい てる の だけ は 分かった けど あくたい||||||わかった| I just know she was bad-mouthing people and that she likes sweets...

あと 甘い もの が 好き な の も |あまい|||すき|||

( 男性 ) おい あれ だんせい||

( 女性 ) すごい きれい な 異人 さん じょせい||||いじん| That foreigner is really beautiful!

( 一弥 ) その 髪 きれい だ ね 雪 みたい だ かずや||かみ||||ゆき|| Your hair is beautiful.

( ヴィクトリカ ) 大変 苦労 し た |たいへん|くろう|| I've been through so much.

( 一弥 ) うん 僕 も かずや||ぼく| Yeah, me too.

( 一弥 ) で も 不安 は なかった かずや|||ふあん|| But I wasn't worried.

( ヴィクトリカ ) ああ 不安 は なかった ||ふあん|| No, neither was I.

( 一弥 ) いつも ヴィクトリカ が … かずや||| Victorique, you were always...

( ヴィクトリカ ) 久 城 が 隣 に い た から |ひさ|しろ||となり|||| Kujō, you were right with me...

いつも ...always.

( ヴィクトリカ ・ 一弥 ) 世界 が どう 変わ ろ う と も ― |かずや|せかい|||かわ|||| No matter how the world changes,

これ きり 離れる もの か ||はなれる|| we'll never be separated again.