×

我们使用 cookie 帮助改善 LingQ。通过浏览本网站,表示你同意我们的 cookie 政策.

免费注册
image

3月のライオン, 3-gatsu no Lion (March comes in like a lion) Episode 5

3-gatsu no Lion (March comes in like a lion ) Episode 5

♪ ~

~ ♪

( 幸田 ( こう だ ) 柾 近 ( まさ ちか ) ) は ぁ ~

負け まし た

( 桐山 ( きり やま ) 零 ( れい ) ) その 人 は 父 の 友人 だった

う ~ ん どう し て 竜 を 取ら なかった の ?

( 幼い 零 ) あ … 竜 を 取って いる と 詰ま さ れ そう な 気 が し た から

一目 詰み そう に 見え た から

竜 に 飛びつく と 思った のに なぁ

子供 らしく ない なぁ 君

詰 まし に き や がった

僕 は なぜ か そわそわ うれしく なった

( 零 の 父 ) 幸田 遅く なって すま ん 急患 が 入 っち まっ て

( 幸田 ) ああ お 疲れ

( 零 の 父 ) 待た せ ち まって 悪かった な

( 幸田 ) いや あ 大丈夫 零 君 が 相手 し て くれ て た から

( 零 の 父 ) へえ で どう だった ?

( 幸田 ) ハハッ 負け ちゃ った よ

そう か

( 零 ) 父 と その 人 は ずっと 前 奨励 会 で 一緒 だった らしい

零 君 さっき 面白い 手 を 指し て き た よ

昔 の お前 と 指し てる みたい な 気 に なった

かなり 勉強 し てる みたい だ な

( 零 ) 将棋 は 苦手 だった けれど

忙しい 父 と 一緒に 過ご せる 大事 な 時間 だ から

一生懸命 頑張って た

俺 と し て は もう ちょっと 外 で 遊 ん で ほしい ん だ けど

そう いう 所 も 似 ちゃ った かな 俺 に

( ボール を 蹴る 音 )

( 零 ) 僕 は 近所 でも 学校 でも いじめ られ っ子 で

どう し て も 友達 が 作 れ なかった

クラス の 子 たち の 話す 言葉 は 目まぐるしく って

何 を 話し てる の か 追いつ け なく て 異国 の 言葉 の よう に 聞こえ た

ちゃんと いつも 僕 の 中 に しみ て き た

はっ

( 駒 音 )

( 零 ) 大人 な の に ちゃんと 僕 に 語りかけ て くれ てる って

それ が 分かった

そんな 人 家族 以外 で は ただ 一 人 だった

( 電話 の 着信 音 )

( 電話 の 着信 音 ) あっ

( 電話 の 着信 音 )

( 零 ) え ? モモ ちゃん を 保育 園 に 迎え に ?

( 川本 ( かわも と ) あかり ) そう な の 伯母 が ね

そう 会った こと ある でしょ ?

うち の 店 「 美咲 」 の ママ

今 病院 な の

( 美咲 ( みさき ) ) は ぁ ー

ヒナ は 部活 で 連絡 取れ なく て お じいちゃん は お 店 だ し

ごめん ね 頼ま れ て くれる ?

( 保育 士 ) モモ ちゃ ー ん お 迎えよ

( 川本 ( かわも と ) モモ ) は ー い

あー っ ! 零 ちゃん だ

どう も

♪ る ん た る ん た ブロー ブロー

( 零 ) 楽し そう だ な

♪ ブロー ブロー

モモ ちゃん それ 何 の 歌 だい ?

うーん と ね ー 「 ねこ の うた 」 知って る ? フフフ …

う うん 初めて 聞く な

はっ … あー っ !

( 零 ) あっ ち ょっ … あー っ !

( モモ ) モモ の お 帽子 が ー !

( 零 ) あっ ! あー よかった

もう ちょっと で 川 に 落ちる とこ だった

( 女性 ) あ あっ ! ( 零 ) はっ

( 犬 ) ワンワン ワン

ワン ワォーン !

( モモ ) キャーッ !

( 犬 ) ワンワン

( 犬 ) わ ぁ ー ! かわいい 女の子 だ あー そ び ー ま しょ ー !

( 女性 ) 駄目 よ シロ ! ( モモ ) ワァーン

( 犬 ) ハフ ハフ 好き好き ! ( モモ ) わ ぁ ー !

モモ ちゃん ! モモ ちゃん !

( 犬 ) キャー ! ハフ ハフ ! ねえ ねえ ねえ 小さい 人 遊 ぼ う !

ねえ ねえ ねえ 遊 ぼ う よ ハフ ハフ ハフ !

ハァ ハァ ハァ …

あっ !

( 犬 の 鳴き声 )

う っ … う っ …

わ ぁ ー ん !

( 犬 ) えっ ?

( 零 ) モモ ちゃん 大丈夫 ?

おでこ は ? ぶつけ て ない ?

( 女性 ) すいません ! すいません !

( 犬 ) あ … 泣か せ て しまい まし た

ごめんなさい

( モモ ) う っ … う う っ …

( 戸 を 開ける 音 )

( 零 ) ほら 着 い た よ モモ ちゃん

( 零 ) 手当て し ない と ね ( モモ ) う う っ … う っ …

( 零 ) っ しょ …

モモ ちゃん お 薬 箱 どこ か 分かる ?

( モモ ) ヒッ … う っ … うん

よく 見せ て

( モモ ) うん …

あぁ … 傷口 に 砂 が 入っちゃ っ てる な

( 零 ) はい おて て ジャー っと し て

( モモ ) 零 ちゃん 痛い

( 零 ) ごめん ね ちょっと 我慢 し て

( 零 ) あ … えー っと まず … 消毒

それ と ガーゼ と

( モモ ) う ぅ …

( 零 ) はっ ( モモ ) う … いっ …

( ちひろ ) お 兄ちゃん

( 零 ) う っ … う っ …

( モモ ) 零 ちゃん ?

( 零 ) 今日 は 本当 に すいません で し た

( あかり ) 零 君 … ああ もう …

子供 が 転ぶ なんて しょっちゅう ある 事 な ん だ から

そんなに 気 に し ない で

モモ もう 痛く ない よ

( クロ ちゃん ) うーん まぶしい

牛乳 か 何 か い た だけ まて ん か ?

( 川本 ( かわも と ) ひなた ) 零 ちゃん す っ ごく 気 に し て たね

ご飯 も ちょっと しか 食べ なかった し

モモ いっぱい 泣 い て 困ら せ た ん でしょ う ?

モモ 泣か なかった もん

( ミケ ちゃん ) まだ 晩 ごはん もらって ない で す ニャー

でも ね 零 ちゃん は 泣 い て た

涙 が ぽ ー ろ ぽ ー ろ し て た モモ 見 た もん

( ひなた ) えー っ ? 何で ?

何で 零 君 が 泣く の ?

( あかり ) ああ それ は ね きっと …

思い出し ちゃ った ん だ ね

ん ?

妹 が いたん だ よ

唐突 に 終わった

遠足 から 戻る と

僕 の 大切 な 父 と 母 と 小さな 妹 は

冷たく て 固い まだら の 塊 に なって い た

( 親戚 A ) 飲酒 運転 の トラック の 巻き添え です って

( 親戚 B ) 三 人 と も 即死 だった らしい な

( 親戚 C ) 息子 さん は どう なる の かしら

( 親戚 D ) 妹 の 貴和子 さん が 引き取る ん じゃ ない の ?

あの 女 が そんな 役 買って出る わけない だ ろ う

( 親戚 F ) お じい さま も もう お 年 だ し ね

( 零 の 祖父 ) この ばか 者 !

病院 は どう する つもり だ !

せっかく お前 が 将棋 を やめ て 継 い で くれ て

これ から は 全部 うまく いく と …

( 貴和子 の 夫 ) お 義父 さん 大丈夫 です よ

僕 が い ます よ 僕 に 任せ て ください

父さん は 兄さん ばっかり

かわいそう に

零 君 に は ちゃんと 私 が いい 施設 を 探し ます から ね

( 零 ) 施設 と いう 所 が どんな 場所 か は 分から なかった

でも 今 まで は 学校 で どんな に つらく て も

夕方 に は あたたか い 自分 の 部屋 で

一 人 に なって ほっと 落ち着く こと が でき た

でも そこ に 入ったら

帰って も 誰 か が ずっと い て 眠る とき も 誰 か が い て

365 日 の 中 で 一瞬 も 無くなる の だ と いう こと だけ は 分かった

そして その 人 は やって 来 た

葬儀 に は 血 の つながった 親戚 が たくさん 集まって い た けれど

叫び 出し たい ほど 懐かしかった

ですから 桐山 医院 は 主人 が 継ぎ ます

口出し は ご 無用 です わ

( 親戚 G ) まったく 貴和子 さん の 態度 ったら …

( 親戚 H ) あの 子 は 昔 から ああ だった わ

( 親戚 I ) しっ ! お前 ご 霊前 だ ぞ

だって …

( 幸田 ) 君 は 将棋 好き か ?

( 零 ) これ が 契約 の 瞬間 だった

将棋 の 神様 と 僕 の 醜い うそ で 固め た …

( 幼い 零 ) はい

( 零 ) うそ だった

そして 決して 戻 れ ない …

僕 は 将棋 の 家 の 子 に なった

( 零 ) あっ

ほつれ てる

あぁ 駄目 だ

引っ張ったら 余計 …

こう いう の って どう し たら い い ん だ ?

( 零 ) う っ

( ドア チャイム )

( 零 ) あった これ か ?

同じく 棋士 を 目指す その 家 の 本当 の 子供 たち

( 幸田 ( こう だ ) 香子 ( きょうこ ) ) いい気 に なん ない で ! ゼロ の くせ に

( 零 ) 四 つ 上 の 姉 の 香子 と 同じ 年 で 弟 の 小 3 の 歩 ( あゆむ ) だった

( 香子 ) フン

( 幸田 の 妻 ) お 父さん どう か もう この 辺 で 許し て やって

駄目 だ

( 幸田 の 妻 ) 香子 は 女の子 な の よ

将棋 うんぬん 以前 の 問題 だ

負け て 相手 を 殴る なんて !

( 幸田 の 妻 ) でも …

( 零 ) 父 は 香子 に は 厳しかった

たぶん 彼女 の 強 さ が 余計 に 父 に そう さ せ た の だ と 思う

全て の 面 に おい て 彼女 は 嵐 の よう に 激しかった

棋風 も 気性 も その 美し さ も

ちょっと 何 じろじろ 見 て ん の よ チビ

( 幼い 零 ) ハッ !

( 幼い 零 ) ウッ ! ( 幸田 ) コラッ ! 香子 !

( 香子 ) ハッ

( 幼い 零 ) あの … お 父さん

( 幸田 ) ん ? ( 幼い 零 ) お代わり を

ああ 頼む

( 香子 ) は っ ?

ちょっと 何 ? 今 の

お 父さん って 何 それ

はっ あの … ごめんなさい

変 か ? 私 が そう 呼べ って 言った ん だ よ

何で ? その子 内 弟子 でしょ

養子 で も ない の に 何で お 父さん な の よ

うち の 中 で 師匠 と 呼ば れる の も 落ち着か ん

将棋 の お 父さん だ から じゃ 駄目 な の か ?

あっ そう いえ ば 道場 の 井上 さん に 聞い た ぞ

零 お前 アマ 名人 の 橋本 さん に 勝った ん だって な

すごい じゃ ない か

( 零 ) 父 は 将棋 を 愛し て い た

良く も 悪く も 全て が 将棋 中心 だった

だから 彼 を 愛する 者 は 強く なる しか なかった

彼 の 視界 に 入り 続ける ため に

そして 最初 に おかしく なった の は 歩 だった

( 教師 ) 歩 君 最近 学校 でも ふさぎ がち です

成績 も 落ち て い ます

ご 家庭 で 何 か あった の でしょ う か ?

将棋 で 抜か れ て しまって それ で …

( 幸田 ( こう だ ) 歩 ( あゆむ ) ) 僕 もう 将棋 やめる

( 幼い 零 ) ハァ ハァ

( 幸田 ) 無理 だ よ

他人 が 説得 し なけりゃ 続か ない よう なら 駄目 な ん だ

( 幼い 零 ) でも …

駄目 な ん だ

プロ に なる の が ゴール な ん じゃ ない

なって から の 方 が 気 が 遠く なる ほど 長い ん だ

進め ば 進む ほど 道 は 険しく 周り に 人 は い なく なる

どのみち 先 へ は 進め なく なる ん だ よ

( 香子 ) ウッ …

( 香子 ) 何で ?

何で 私 が 奨励 会 を やめ なきゃ な ん ない の ?

( 幼い 零 ) あっ …

( 幸田 ) 零 に 勝 て ない の なら これ 以上 は 無理 だ

初段 まで 行け ば これ 以上 が ゴロゴロ いる ん だ ぞ

( 香子 ) くっ … う っ …

( 幸田 ) 分かって る だ ろ う 香子

( 将棋 関係 者 A ) 結局 残った の は 他人 の 子供 だけ か

( 将棋 関係 者 B ) あの 子 桐山 の 子 だ ろ う ?

自分 の 子 が 食わ れ ち まった って わけ か

( 将棋 関係 者 A ) 皮肉 な もん だ な

( 零 ) う っ !

( 零 ) その 後 香子 は 街 で 遊び まわる よう に なり

歩 は 部屋 に 籠もって ゲーム に のみ 込ま れ

三 人 で 過ごす こと は なく なった

居 たたま れ ない 僕 は ますます 将棋 の 勉強 に のめり込み

そして

三 段 リーグ に まで 到達 し た

( テレビ の 音声 ) 鳥 に は 自分 で 子育て を せ ず たく 卵 を する 種 が あり ます

卵 の うち に 全て 外 へ 落とし 巣 を 占領 し ます

自分 の 子 を 殺し た 他人 の 子 に せっせと 餌 を 運び 育て 続け ます

( 零 ) ああ 僕 だ

いつ まで も 餌 を 運び 続ける の です

( 零 ) この 鳥 は 僕 だ

( 零 の 担任 ) 本当 に 高校 に は 行か ない の か ね ?

( 零 ) はい

( 零 の 担任 ) 本当 に それ で いい の かい ?

将来 の 道 を 選ぶ ため に 通う 所 だ と 思い ます

だから もう 僕 に は 必要 あり ませ ん

来年 に は 三 段 リーグ を 抜け 僕 は プロ に なり ます

将棋 に 集中 し たい ん です

プロ に なって 頑張って 少し でも 成績 を 上げ て

( 零 ) 家 を 出よ う

勝ち星 を つか ん で お 金 を 稼 い で

( 零 ) 一刻 も 早く 出 なけ れ ば

そして 自立 し たい ん です

僕 が あの 家 の 人 たち を … 父さん を 食い 尽くす 前 に

( 零 ) 出来 た

ちょっと ギザギザ に なっちゃ っ た けど

大丈夫 これ でも う これ 以上 ほつれ ない

よかった まだ 着 て い られる

( 幸田 ) 何 だ 零 寒い の か ?

( 零 ) 僕 は カッコウ だ

そう だ とりあえず これ を 着 て なさい

私 の で 悪い が

( 零 ) 押しのけ た 命 の 上 に 立ち

( 幸田 ) ハッハッハ ちょっと で か すぎる な

だ … 大丈夫 です うれしい です

すごく あった かい です

( 零 ) 春 を うたえ と 呼ぶ 声 を 聞く

ありがとう お 父さん

そして 思う

いっそ 本当 に 鳥 だったら と

そう し たら

こんな 激しい 痛み 知ら ず に 済 ん だ のに と

♪ ~

~ ♪

( 零 ) どこ か 行き たい

( ひなた ) 中華 街 ! 横浜 の

肉 まん と か エビ チリ と か

のんびり できる 所 かな

( モモ ) 芋 ほり !

あと ね お しょうゆ 工場

もっと こう オブラート に

ストレート すぎ ます よ

( モモ ) 3 …

3 月 の ライオン

モモ は ライオン さん より

ボドロ が 好き です

Learn languages from TV shows, movies, news, articles and more! Try LingQ for FREE