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ヒナまつり, Hinamatsuri (Hina Festival) Episode 3

( 詩子 ( うた こ ) ・ 店主 たち ) 待て コラァ !

( アンズ ) フガッ フガッ フガッ フガッ …

( 詩子 ) くっ … 今日 こそ 捕まえる わ よ !

浅賀 ( あさ か ) 商店 街 の 意地 を 見せ て やり なさい !

( 店主 たち ) はい !

( 店主 ) 止まれ !

( 店主 ) い た ぞ ! ( アンズ ) う ぐ っ !

何 な の 今日 は ! あっ ち こっち から ウジャウジャ !

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

( 店主 ) 目標 は 2 丁目 交差 点 を ―

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

左 に 曲がり まし た

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

もう イヤ だ … 力 使って 吹っ飛ば し たい けど

ヒナ に バレ ちゃ ったら 困る し な …

あ …

( やっ さん ) 君 ( アンズ ) ん ?

( やっ さん ) こっち だ

見失った そう です

( 詩子 ) なぜ ー ! ?

やっぱり 警察 と 連携 し た ほう が …

( 詩子 ) ダメ よ !

あいつ ら の 力 借りる くらい なら 舌 かん で 死ぬ !

( 詩子 ) ペッ ! ( 店主 ) 詩子 さん …

( やっ さん ) ここ だ

あっ …

♪~

~♪

( 麺 を すする 音 )

( やっ さん ) 君 は ヤクザ に 目 を つけ られ て いる の かい ?

( アンズ ) 何 それ ? 別に ない けど

( やっ さん ) そう か 気 に なって た から よかった

あんた 何者 な の ?

ただ の ホームレス だ よ まあ 君 の 先輩 だ な

( アンズ ) じゃあ あんた も 追いかけ られ てる の ?

ハハハ … 違う やり 方 が ある ん だ よ

( アンズ ) ん ?

フゥ …

盗み は 犯罪 だ

君 みたい な やり 方 じゃ 捕まって しまう よ

え … ほか の やり 方 が ある の ? それ 教え なさい よ

分かった つい てき なさい

( アンズ ) ん ー

釣り銭 の ところ も 調べ て ごらん

( アンズ ) ん ?

あった

10 円 だ ね 1 発 目 と は ツイ てる

下 も 棒 か なん か で 調べ て み なさい

( アンズ ) うん

うーん …

( やっ さん ) なかったら また 缶 拾い だ

( アンズ ) よし いっぱい に なった

どう す ん の ? これ

お 金 に する ん だ よ

ん ?

( アンズ ) ハァ ~

いつ まで 歩く の よ

ホームレス って の は よく 歩く ん だ

あと 2 時間 くらい か

ハァ …

何で こんな こと し なきゃ なん ない わけ ?

バカ みたい !

( やっ さん ) それ でも いい が また 元 の 暮らし に 戻る の かい ?

( アンズ ) う っ …

それ で ずっと 生き られる と ?

くっ …

( 業者 ) 全部 で 690 円 だ ね

これ が あれ ば お 店 に 行って も 追いかけ られ ない ん だ

そう だ よ

まあ 君 が 食べ た カップ 麺 3 ~ 4 個 買え る か な

( アンズ ) それ だけ ! ? 一 日 中 あんなに 歩 い た のに ! ?

お 金 を 得る の は 大変 な ん だ よ

う …

( やっ さん ) 君 が 盗み を し て ―

店 の 人 に 追いかけ られる 理由 が 分かった かい ?

ん …

( やっ さん ) 今日 は 君 の 歓迎 会 を し ない と な

その お 金 で みんな の ため に お 酒 を 買い なさい

( アンズ ) えっ 何 で よ ! ?

( やっ さん ) 仲間 と して 受け入れ て もらう ため さ

ホームレス だって 助け合い な ん だ

今日 私 が 教え た こと 以外 に も

いろいろ な こと を 教え て もらう ため の ―

授業 料 だ と 思え ば いい

む う …

( シゲ さん ) 何 だい やっ さん その ガキ は

ああ シゲ さん これ から ここ の 仲間 に なる アンズ ちゃん だ

おいおい 何 考え て ん だ そんな ガキ に できる わけない だ ろ

( やっ さん ) しばらく 様子 を 見 て くれ ない か ね

今日 1 日 稼 い だ お 金 で ―

この 子 は みんな の ため に 酒 を 買って くれ た よ

フン … 飲め る って ん なら 飲ま せ て もらう が ね

む う …

( 後藤 ( ご とう ) ) あんな 子供 入れる なんて 何 考え て ん だ やっ さん も

( ホームレス ) 問題 でも 起き て 役所 に 目 でも つけ られ たら なあ …

ほれ 見ろ 当然 の 結果 だ よ

まあ シゲ さん とりあえず 飲 ん で くれ

何 よ これ … 私 は い ちゃ いけない みたい じゃ ない

私 が 買った お 酒 な のに …

こんな の 1 人 で い た ほう が よかった

( 後藤 ) お ー い 嬢 ちゃん

せっかく の 酒盛り な ん だ 歌 でも 歌って くれよ

( アンズ ) 何で 私 が !

( シゲ さん ) 何 だ よ 何も でき ねえ の か

くっ … 何 よ ! その お 酒 だって 私 が お 金 を 出し た のに !

( シゲ さん ) フン !

あの 量 だ と 2,000 円 近く は する ぜ

( アンズ ) えっ ?

( シゲ さん ) おおかた やっ さん が 足りない 分 出し た ん だ ろ

ハッ …

あ …

( やっ さん ) なあ ( アンズ ) え …

( やっ さん ) 何 か 知って る 歌 は ある かい ?

( アンズ ) 1 つ だけ 知って る

じゃあ おじさん たち に 聞か せ て くれ ない か ?

( アンズ ) うん …

( 息 を 吸う 音 )

おなか を すかし た オオカミ さん

子 鹿 を 見つけ て ムシャ ムシャ ムシャ

子 豚 を 見つけ て ムシャ ムシャ ムシャ

ムシャムシャ ムシャムシャ

ムシャムシャ ムシャムシャ

おなか いっ ぱ ー い

( 泣き声 )

あれ ?

( 泣き声 )

( 泣き声 )

私 の 歌 が うま すぎ て 感動 を ! ?

( 泣き声 )

( 後藤 ) いや … ほん と 下手くそ な 歌 だった

悪かった わ ね !

( ホームレス ) 孫 を 思い出し た よ 歌 が 好き な 子 で ねえ …

( ホームレス ) 嬢 ちゃん 名前 は ?

ア … アンズ

( ホームレス ) アンズ ちゃん イヤ な 態度 で すま なかった な

ジュース どう だい ?

あ …

( ホームレス ) 悪かった な

( ホームレス ) アルミ は 好き か ?

( シゲ さん の 泣き声 )

何 だい シゲ さん も 泣 い ちゃ って る じゃ ない の

うる せ え !

( アンズ ) フゥ …

( アンズ ) フゥ …

( 車 の ドア の 開閉 音 )

( 車 の ドア の 開閉 音 )

( 新田 ( に った ) 義史 ( よし ふみ ) ) おい アンズ か ? ( アンズ ) えっ …

( 車 の ドア の 開閉 音 )

( アンズ ) あっ … あんた …

( 新田 ) お前 何で 帰って ねえ ん だ よ

( アンズ ) えっ ? いや その …

ちょっと こっち の 暮らし が 気 に 入っちゃ っ て ね ~

( 新田 ) その 生活 が 気 に 入る って 正気 か ?

それ に 何 だ そりゃ ?

こ っ … これ は …

そう ! ちょっと し た 暇つぶし よ !

その 暇つぶし 相当 レベル 高い よ

ちゃんと 食って ん の か ?

( アンズ ) 大丈夫 だって の !

ハァ …

( 新田 ) 今 4 万 しか ない が … N ( アンズ ) えっ …

( 新田 ) とりあえず これ やる から ちゃんと 食えよ

よ … よ よ よ … よ ん ま …

ん ? どう し た ?

バ …

( アンズ ) バカ に し ない で よ ! ( 新田 ) な っ ! ?

あんた の 施し なんて 受け ない わ !

( 新田 ) った く …

お 金 くらい 自分 で 稼 い で … ハッ …

( ホームレス ) 最近 どう だ ?

( ホームレス ) アルミ や 鉄 な ん かも 値段 落ち てる なあ …

( ホームレス ) どんどん 厳しく なる よ

( ホームレス ) これ で 年 越せ る か ねえ …

( 新田 ) まあ でも あん だけ 元気 なら 大丈夫 か

( サブ ) ん ? アニキ …

なんか 後ろ から 走って き てる やつ が いる ん す けど …

ん ?

ハァ ハァ ハァ ハァ …

( 新田 ) 止め て くれ

( アンズ ) ハァ ハァ ハァ ハァ …

ハァ ハァ …

( 新田 ) どう し た ?

あの … さっき は …

( アンズ ) ごめんなさい ( 新田 ) お …

それ で その …

カネ か ?

うん

何で 急に 気 が 変わった ?

( アンズ ) それ は …

まあ もともと やる つもり だった ん だ

どう 使う 気 か 知ら ん が 好き に しろ

( アンズ ) ありがとう ! ( 新田 ) お …

あの ガキ まだ 頭 下げ て ます よ

フッ …

これ だけ あれ ば みんな も …

あ … えっ …

ようやく 捕まえ た わ よ

も … もう お 金 は ある から これ から は ちゃんと 払う よ !

( アンズ ) あっ … N ( 詩子 ) えっ と ―

全部 の 被害 額 が 3 万 9,340 円 だ から …

はい お釣り

今回 は これ で 勘弁 して やる から ―

二 度 と す ん な よ

( 泣き声 )

( 泣き声 )

( やっ さん ) 何 だ そんな こと 考え なく て いい ん だ よ

だって … だって …

よかった じゃ ない か ちゃんと お 金 を 返せ た ん だ

( アンズ ) でも … N ( 後藤 ) そうだ よ 気 に す ん な

それ に 俺 たち が カネ 持ったら みんな 酒 代 に 消え ち まう よ

これ で 後 腐れ なく ホームレス 生活 の ―

始まり だ な

ん っ !

( 三嶋 ( み しま ) 瞳 ( ひとみ ) ) 皆さん こんにち は

三嶋 瞳 です

( 松谷 ( まつ た に ) ) 大みそか に 秋田 県 の 一部 で 行わ れ て いる 民俗 行事 は ?

( 瞳 ) なまはげ です

なまはげ だ ね

( 瞳 ) 自分 で 言う の も なん だ けど ―

( いびき )

( いびき )

学生 生活 は 真面目 な 優等 生 です

( いびき )

でも それ は 昼 の 姿

私 に も 秘密 が ある ん です

それ は ―

夜 に なる と バーテンダー に なっちゃ う ん です

何で こんな こと に なった か と いう と …

いや ~ 瞳 ちゃん 似合う わ ぴったり じゃ ない !

( 瞳 ) あ … は あ …

それ で いつ から 仕事 入れる ? ヘイヘイ !

( 瞳 ) 何 言って る ん です か !

だって その ため に わざわざ 用意 し た の よ ホワイ ?

( 瞳 ) 着 て み て くれ って 言う から 着 た だけ です

( 詩子 ) 時給 1,500 円 出す から !

普通 の 中学生 じゃ まず あり 得 ない 報酬 よ ! ?

普通 の 中学生 は バイト する こと が まず あり 得 ない ん です

フゥ … しかたない わ ね

あ …

この 写真 学校 に 送ったら どう なる かしら

ん な っ … なな な …

( 瞳 ) う っ … N ( 詩子 ) フフフ …

問題 に なる の が イヤ なら 素直 に …

ん ?

( 詩子 ) だって その ため に わざわざ 用意 し た の よ ホワイ ?

( 詩子 ) なに ー ! ?

や な 予感 が し た ので 録音 さ せ て もらい まし た

やる わ ね 瞳 ちゃん

最近 巻き込ま れる こと が 多い ので 学 ん だ ん です

私 が 悪かった わ

お互い 禍根 を 残さ ない よう に 一緒 に データ を 消す こと に し ない ?

( 瞳 ) もう こんな こと 言わ ない なら …

言わ ない わ ごめん ね

あ …

じゃあ …

( 瞳 ・ 詩子 ) せ ー の

フゥ … もう 私 着替え …

あっ …

フフン …

写真 の データ は ―

すでに パソコン に 転送 し て ある

ダイキリ です

( 瞳 ) そういう わけ で 仕事 を する こと に なって しまい まし た

( 田中 ( た なか ) ) ハッ ! う う っ …

どう ? 父ちゃん

うまい … もう 完全 に 詩子 さん を 超え た な

( 瞳 ) ありがとう ござい ます

アハハ ハッ …

( サブ ) そこ 笑う ところ ?

( 松谷 ) 教頭 先生 我々 も そろそろ 帰り ま しょ う

( 教頭 ) う う …

( 教頭 ) 何 言って る の 松谷 君 夜 は これ から だ よ !

いい バー が ある ん だ よ

お 体 に 障り ます よ

( 松谷 ) 早く 帰り て ー

来年 学年 主任 の 話 僕 も 校長 に 君 を 強く 推 そ う と

ぜひ お供 さ せ て ください

( ドア が 開く 音 ) あっ

いらっしゃい ませ え ー ! ?

( 松谷 ) う お っ ( 教頭 ) あい たっ !

( 瞳 ) まっ … 松谷 先生 !

や ばい や ばい や ばい ど ー しよ ど ー し よ ー !

ん あ ?

どう し た ? 瞳 ちゃん

じ っ … 実は 担任 の 先生 が 来 ちゃ って …

( サブ ) ふ ー ん

何とか なん じゃ ね ?

そんな こと より マティーニ ね

なんか 面白 そう

( 瞳 ) こ っ … こいつ ら …

あの すみません

はっ … はい …

お 待た せ し まし た

えっ と … ん ?

う っ … う う …

( 松谷 ) わ っ … 若 すぎる って いう か ―

めちゃめちゃ 見 た こと ある ん です けど !

み …

三嶋 ?

み … み … み …

ミリオン ・ ダラー ください

( 松谷 ) いやいや 落ち着け 危 ね ~

まさか いる わけない って 酔って ん の か ?

真面目 な 教え子 の 中学生 が バーテン やって まし た 何 それ ! ?

( 瞳 ) こ っ … 怖 すぎる … ハッ …

松谷 先生 め っちゃ 怪し ん でる よ !

ん ? どう し た 松谷 君

い … いえ … 何 だろう な

ちょっと … いや かなり 教え子 に 似 てる よう に 見え まし て …

( 教頭 ) ん ?

そりゃ まずい よ チミィ

もし そう だったら 学年 主任 の 話 なくなっちゃ …

いや ~ 私 の 勘違い で し た 似 てる 人 って いる ん です ねえ

でも なあ 君 ―

どう 見 て も 中学生 くらい に しか 見え ない ん だ が …

( 田中 ) ヘッヘッヘ … 兄ちゃん

飲 ん で みりゃ 分かる 中 坊 なんか に 作れ る か と な

瞳 ちゃん は すげ え ん だ ぞ

( 松谷 ) 三嶋 って 下 の 名前 は 瞳 だった よう な …

( 瞳 ) サブ … この クソ ボケ カス !

( 松谷 ) まあ いい でしょ う ( 瞳 ) あ …

( 松谷 ) です が 私 は 学生 時代 から いろいろ な バー に 通って まし た

味 に は うるさい です よ

( 瞳 ) う っ …

フッ … 見せ て あげ なさい 瞳

では

( 松谷 ) ふん …

( 瞳 ) ミリオン ・ ダラー です

( 松谷 ) ハッ …

くっ …

す っ … すばらしい … N 完璧 な シェーキング だ

( 詩子 ・ サブ ) フフッ … N ( 田中 ) 分かった かい ?

( 松谷 ) いや まだ だ ! まだ ステア を 見て い ない

さっき ぱっと 手 を 見 た が スプーン だ こ が 出来 て なかった

つまり シェーキング の 技術 は ある が

ステア は まだ 修業 不足 と いう こと !

( 詩子 ・ 田中 ・ サブ ) フッフッフ …

( 瞳 ) でき れ ば ご 注文 を ( 松谷 ) くっ …

いい だ ろ う バーテンダー を 頼 も う か

バーテンダー です

( 3 人 ) フッ …

( 松谷 ) バ …

バカ な …

これほど の 技術 銀座 の 一流 店 でも なかなか お目にかかれ ない

しかも スプーン だ こ も 出来 て ない のに …

( 瞳 ) え ー と …

じゃあ やり すぎ て 逆 に なく なり まし た

( 松谷 ) 何 それ マジ で ! ?

( 松谷 ) フッ … N ( 瞳 ) あ …

しかし これ は 中学生 に は 無理 だ

すばらしかった

ぜひ これ から も 通わせ て もらい ます よ

フフッ … また 1 人 …

とりこ に し ち まった な …

フゥ …

( 瞳 ) PS 親 に ないしょ で 作った 通帳 に ―

異様 な 勢い で お 金 が たまって いって 少し 怖い です

( ヒナ ) あ …

新田 の ほう が ミート ボール 1 つ 多い ずるい

( ヒナ ) は むっ

この 前 アンズ に 会った ん だ けど さあ ―

お前 も アンズ み て え に ホームレス でも やって み たら ?

え ?

ほんと お前 と 暮らす より やつ の ほう が まだ マシ そう だ わ

え ー

( 新田 ・ アンズ ) アハ ハハ …

おいしかった か ?

( アンズ ) うん とって も !

また 連れ て って ね !

おいおい もう 次 の 話 か ?

( アンズ ) ヘヘヘッ ねえ この あと ―

( アンズ ) ヘヘヘッ ねえ この あと ―

お … お 恵み を …

デパ 地下 の スイーツ 買い たい

お 恵み を …

デパ 地下 の スイーツ 買い たい

お 恵み を …

はう あっ !

あ …

ハァ …

( ヒナ ) あれ ? 新田 の ほう が ミート ボール 少ない よ

( 新田 ) 昨日 お め え が 文句 言って た から だ よ

じゃあ 多い 分 取って いい よ

は ?

フフー

ああ …

今日 は 商談 が ある ん だ

つい て 来る な よ

( ヒナ ) いって らっしゃい ( 新田 ) お っ …

あ … ?

( ヒナ ) フゥ …

よし

な っ … 何 じゃ こりゃ !

お かえり 新田

( 新田 ) こ っ … これ は … N お前 が やった の か ?

い … いや まさか ハハハッ … N そんな わけ が …

私 が やった

( 新田 の 泣き声 )

( ヒナ ) どう し た 新田 何 か イヤ な こと あった ?

( 新田 ) バカ 野郎 涙 って な …

うれしい とき に も 出る ん だ ぜ !

( 泣き声 )

フフー

( 掃除 機 の 音 )

( 掃除 機 の 音 )

あー

( 掃除 機 の 音 )

( 掃除 機 の 音 )

あー

ん ー

ん ー

ん ー

ハッ ! あっ …

ハァ …

あー …

( 新田 ) ハァ … 買っちゃ っ た ~

て め え 次 壊し たら マジ ぶ っ 殺す から な

壊す な よ 絶対 壊す な よ

う …

とりあえず ここ は あと に しよ う

う っ …

う っ … う う っ …

あっ …

のど 渇 い た な …

あ …

あ …

ご 褒美 用 …

今日 頑張って る し …

もしかしたら

今日 の 夕飯 に

出る か も

しれ ない

は むっ …

ん ? なんか いつも と 味 が 違う …

うーん …

( 組長 ) どう し た ? 新田 ( 新田 ) あ …

( 新田 ) いや 今日 ヒナ が なんか おかしく て …

量 が 多い 分 の 飯 俺 に 譲る し ―

出る とき わざわざ 玄関 まで 見送り に 来る し

( 組長 ) ヒナ ちゃん も 成長 し てる って こと じゃ ない か ?

( 新田 ) そう なん です か ねえ …

今日 は なんか ごちそう して やれ よ

あ … いや いつも は ご 褒美 用 の イクラ を 置 い て ある ん です が ―

褒める こと なんて ない し 腐ら せ ちゃ って る ん です よ ね

あっ …

あ … あれ ? ( おなか が 下る 音 )

な … 何だか おなか が …

( 皿 が 割れる 音 )

( ヒナ ) あ いった …

( 新田 ) ハァ …

フッ … たまに は 褒め て や ん ねえ と な

ただ い ま ~

♪~

~♪

( 瞳 ) 次回 …


( 詩子 ( うた こ ) ・ 店主 たち ) 待て コラァ !

( アンズ ) フガッ フガッ フガッ フガッ …

( 詩子 ) くっ … 今日 こそ 捕まえる わ よ !

浅賀 ( あさ か ) 商店 街 の 意地 を 見せ て やり なさい !

( 店主 たち ) はい !

( 店主 ) 止まれ !

( 店主 ) い た ぞ ! ( アンズ ) う ぐ っ !

何 な の 今日 は ! あっ ち こっち から ウジャウジャ !

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

( 店主 ) 目標 は 2 丁目 交差 点 を ―

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

左 に 曲がり まし た

フハハハハ ! 今回 は 完璧 な 包囲 網 を 敷 い た から ね !

もう イヤ だ … 力 使って 吹っ飛ば し たい けど

ヒナ に バレ ちゃ ったら 困る し な …

あ …

( やっ さん ) 君 ( アンズ ) ん ?

( やっ さん ) こっち だ

見失った そう です

( 詩子 ) なぜ ー ! ?

やっぱり 警察 と 連携 し た ほう が …

( 詩子 ) ダメ よ !

あいつ ら の 力 借りる くらい なら 舌 かん で 死ぬ !

( 詩子 ) ペッ ! ( 店主 ) 詩子 さん …

( やっ さん ) ここ だ

あっ …

♪~

~♪

( 麺 を すする 音 )

( やっ さん ) 君 は ヤクザ に 目 を つけ られ て いる の かい ?

( アンズ ) 何 それ ? 別に ない けど

( やっ さん ) そう か 気 に なって た から よかった

あんた 何者 な の ?

ただ の ホームレス だ よ まあ 君 の 先輩 だ な

( アンズ ) じゃあ あんた も 追いかけ られ てる の ?

ハハハ … 違う やり 方 が ある ん だ よ

( アンズ ) ん ?

フゥ …

盗み は 犯罪 だ

君 みたい な やり 方 じゃ 捕まって しまう よ

え … ほか の やり 方 が ある の ? それ 教え なさい よ

分かった つい てき なさい

( アンズ ) ん ー

釣り銭 の ところ も 調べ て ごらん

( アンズ ) ん ?

あった

10 円 だ ね 1 発 目 と は ツイ てる

下 も 棒 か なん か で 調べ て み なさい

( アンズ ) うん

うーん …

( やっ さん ) なかったら また 缶 拾い だ

( アンズ ) よし いっぱい に なった

どう す ん の ? これ

お 金 に する ん だ よ

ん ?

( アンズ ) ハァ ~

いつ まで 歩く の よ

ホームレス って の は よく 歩く ん だ

あと 2 時間 くらい か

ハァ …

何で こんな こと し なきゃ なん ない わけ ?

バカ みたい !

( やっ さん ) それ でも いい が また 元 の 暮らし に 戻る の かい ?

( アンズ ) う っ …

それ で ずっと 生き られる と ?

くっ …

( 業者 ) 全部 で 690 円 だ ね

これ が あれ ば お 店 に 行って も 追いかけ られ ない ん だ

そう だ よ

まあ 君 が 食べ た カップ 麺 3 ~ 4 個 買え る か な

( アンズ ) それ だけ ! ? 一 日 中 あんなに 歩 い た のに ! ?

お 金 を 得る の は 大変 な ん だ よ

う …

( やっ さん ) 君 が 盗み を し て ―

店 の 人 に 追いかけ られる 理由 が 分かった かい ?

ん …

( やっ さん ) 今日 は 君 の 歓迎 会 を し ない と な

その お 金 で みんな の ため に お 酒 を 買い なさい

( アンズ ) えっ 何 で よ ! ?

( やっ さん ) 仲間 と して 受け入れ て もらう ため さ

ホームレス だって 助け合い な ん だ

今日 私 が 教え た こと 以外 に も

いろいろ な こと を 教え て もらう ため の ―

授業 料 だ と 思え ば いい

む う …

( シゲ さん ) 何 だい やっ さん その ガキ は

ああ シゲ さん これ から ここ の 仲間 に なる アンズ ちゃん だ

おいおい 何 考え て ん だ そんな ガキ に できる わけない だ ろ

( やっ さん ) しばらく 様子 を 見 て くれ ない か ね

今日 1 日 稼 い だ お 金 で ―

この 子 は みんな の ため に 酒 を 買って くれ た よ

フン … 飲め る って ん なら 飲ま せ て もらう が ね

む う …

( 後藤 ( ご とう ) ) あんな 子供 入れる なんて 何 考え て ん だ やっ さん も

( ホームレス ) 問題 でも 起き て 役所 に 目 でも つけ られ たら なあ …

ほれ 見ろ 当然 の 結果 だ よ

まあ シゲ さん とりあえず 飲 ん で くれ

何 よ これ … 私 は い ちゃ いけない みたい じゃ ない

私 が 買った お 酒 な のに …

こんな の 1 人 で い た ほう が よかった

( 後藤 ) お ー い 嬢 ちゃん

せっかく の 酒盛り な ん だ 歌 でも 歌って くれよ

( アンズ ) 何で 私 が !

( シゲ さん ) 何 だ よ 何も でき ねえ の か

くっ … 何 よ ! その お 酒 だって 私 が お 金 を 出し た のに !

( シゲ さん ) フン !

あの 量 だ と 2,000 円 近く は する ぜ

( アンズ ) えっ ?

( シゲ さん ) おおかた やっ さん が 足りない 分 出し た ん だ ろ

ハッ …

あ …

( やっ さん ) なあ ( アンズ ) え …

( やっ さん ) 何 か 知って る 歌 は ある かい ?

( アンズ ) 1 つ だけ 知って る

じゃあ おじさん たち に 聞か せ て くれ ない か ?

( アンズ ) うん …

( 息 を 吸う 音 )

おなか を すかし た オオカミ さん

子 鹿 を 見つけ て ムシャ ムシャ ムシャ

子 豚 を 見つけ て ムシャ ムシャ ムシャ

ムシャムシャ ムシャムシャ

ムシャムシャ ムシャムシャ

おなか いっ ぱ ー い

( 泣き声 )

あれ ?

( 泣き声 )

( 泣き声 )

私 の 歌 が うま すぎ て 感動 を ! ?

( 泣き声 )

( 後藤 ) いや … ほん と 下手くそ な 歌 だった

悪かった わ ね !

( ホームレス ) 孫 を 思い出し た よ 歌 が 好き な 子 で ねえ …

( ホームレス ) 嬢 ちゃん 名前 は ?

ア … アンズ

( ホームレス ) アンズ ちゃん イヤ な 態度 で すま なかった な

ジュース どう だい ?

あ …

( ホームレス ) 悪かった な

( ホームレス ) アルミ は 好き か ?

( シゲ さん の 泣き声 )

何 だい シゲ さん も 泣 い ちゃ って る じゃ ない の

うる せ え !

( アンズ ) フゥ …

( アンズ ) フゥ …

( 車 の ドア の 開閉 音 )

( 車 の ドア の 開閉 音 )

( 新田 ( に った ) 義史 ( よし ふみ ) ) おい アンズ か ? ( アンズ ) えっ …

( 車 の ドア の 開閉 音 )

( アンズ ) あっ … あんた …

( 新田 ) お前 何で 帰って ねえ ん だ よ

( アンズ ) えっ ? いや その …

ちょっと こっち の 暮らし が 気 に 入っちゃ っ て ね ~

( 新田 ) その 生活 が 気 に 入る って 正気 か ?

それ に 何 だ そりゃ ?

こ っ … これ は …

そう ! ちょっと し た 暇つぶし よ !

その 暇つぶし 相当 レベル 高い よ

ちゃんと 食って ん の か ?

( アンズ ) 大丈夫 だって の !

ハァ …

( 新田 ) 今 4 万 しか ない が …\ N ( アンズ ) えっ …

( 新田 ) とりあえず これ やる から ちゃんと 食えよ

よ … よ よ よ … よ ん ま …

ん ? どう し た ?

バ …

( アンズ ) バカ に し ない で よ ! ( 新田 ) な っ ! ?

あんた の 施し なんて 受け ない わ !

( 新田 ) った く …

お 金 くらい 自分 で 稼 い で … ハッ …

( ホームレス ) 最近 どう だ ?

( ホームレス ) アルミ や 鉄 な ん かも 値段 落ち てる なあ …

( ホームレス ) どんどん 厳しく なる よ

( ホームレス ) これ で 年 越せ る か ねえ …

( 新田 ) まあ でも あん だけ 元気 なら 大丈夫 か

( サブ ) ん ? アニキ …

なんか 後ろ から 走って き てる やつ が いる ん す けど …

ん ?

ハァ ハァ ハァ ハァ …

( 新田 ) 止め て くれ

( アンズ ) ハァ ハァ ハァ ハァ …

ハァ ハァ …

( 新田 ) どう し た ?

あの … さっき は …

( アンズ ) ごめんなさい ( 新田 ) お …

それ で その …

カネ か ?

うん

何で 急に 気 が 変わった ?

( アンズ ) それ は …

まあ もともと やる つもり だった ん だ

どう 使う 気 か 知ら ん が 好き に しろ

( アンズ ) ありがとう ! ( 新田 ) お …

あの ガキ まだ 頭 下げ て ます よ

フッ …

これ だけ あれ ば みんな も …

あ … えっ …

ようやく 捕まえ た わ よ

も … もう お 金 は ある から これ から は ちゃんと 払う よ !

( アンズ ) あっ …\ N ( 詩子 ) えっ と ―

全部 の 被害 額 が 3 万 9,340 円 だ から …

はい お釣り

今回 は これ で 勘弁 して やる から ―

二 度 と す ん な よ

( 泣き声 )

( 泣き声 )

( やっ さん ) 何 だ そんな こと 考え なく て いい ん だ よ

だって … だって …

よかった じゃ ない か ちゃんと お 金 を 返せ た ん だ

( アンズ ) でも …\ N ( 後藤 ) そうだ よ 気 に す ん な

それ に 俺 たち が カネ 持ったら みんな 酒 代 に 消え ち まう よ

これ で 後 腐れ なく ホームレス 生活 の ―

始まり だ な

ん っ !

( 三嶋 ( み しま ) 瞳 ( ひとみ ) ) 皆さん こんにち は

三嶋 瞳 です

( 松谷 ( まつ た に ) ) 大みそか に 秋田 県 の 一部 で 行わ れ て いる 民俗 行事 は ?

( 瞳 ) なまはげ です

なまはげ だ ね

( 瞳 ) 自分 で 言う の も なん だ けど ―

( いびき )

( いびき )

学生 生活 は 真面目 な 優等 生 です

( いびき )

でも それ は 昼 の 姿

私 に も 秘密 が ある ん です

それ は ―

夜 に なる と バーテンダー に なっちゃ う ん です

何で こんな こと に なった か と いう と …

いや ~ 瞳 ちゃん 似合う わ ぴったり じゃ ない !

( 瞳 ) あ … は あ …

それ で いつ から 仕事 入れる ? ヘイヘイ !

( 瞳 ) 何 言って る ん です か !

だって その ため に わざわざ 用意 し た の よ ホワイ ?

( 瞳 ) 着 て み て くれ って 言う から 着 た だけ です

( 詩子 ) 時給 1,500 円 出す から !

普通 の 中学生 じゃ まず あり 得 ない 報酬 よ ! ?

普通 の 中学生 は バイト する こと が まず あり 得 ない ん です

フゥ … しかたない わ ね

あ …

この 写真 学校 に 送ったら どう なる かしら

ん な っ … なな な …

( 瞳 ) う っ …\ N ( 詩子 ) フフフ …

問題 に なる の が イヤ なら 素直 に …

ん ?

( 詩子 ) だって その ため に わざわざ 用意 し た の よ ホワイ ?

( 詩子 ) なに ー ! ?

や な 予感 が し た ので 録音 さ せ て もらい まし た

やる わ ね 瞳 ちゃん

最近 巻き込ま れる こと が 多い ので 学 ん だ ん です

私 が 悪かった わ

お互い 禍根 を 残さ ない よう に 一緒 に データ を 消す こと に し ない ?

( 瞳 ) もう こんな こと 言わ ない なら …

言わ ない わ ごめん ね

あ …

じゃあ …

( 瞳 ・ 詩子 ) せ ー の

フゥ … もう 私 着替え …

あっ …

フフン …

写真 の データ は ―

すでに パソコン に 転送 し て ある

ダイキリ です

( 瞳 ) そういう わけ で 仕事 を する こと に なって しまい まし た

( 田中 ( た なか ) ) ハッ ! う う っ …

どう ? 父ちゃん

うまい … もう 完全 に 詩子 さん を 超え た な

( 瞳 ) ありがとう ござい ます

アハハ ハッ …

( サブ ) そこ 笑う ところ ?

( 松谷 ) 教頭 先生 我々 も そろそろ 帰り ま しょ う

( 教頭 ) う う …

( 教頭 ) 何 言って る の 松谷 君 夜 は これ から だ よ !

いい バー が ある ん だ よ

お 体 に 障り ます よ

( 松谷 ) 早く 帰り て ー

来年 学年 主任 の 話 僕 も 校長 に 君 を 強く 推 そ う と

ぜひ お供 さ せ て ください

( ドア が 開く 音 ) あっ

いらっしゃい ませ え ー ! ?

( 松谷 ) う お っ ( 教頭 ) あい たっ !

( 瞳 ) まっ … 松谷 先生 !

や ばい や ばい や ばい ど ー しよ ど ー し よ ー !

ん あ ?

どう し た ? 瞳 ちゃん

じ っ … 実は 担任 の 先生 が 来 ちゃ って …

( サブ ) ふ ー ん

何とか なん じゃ ね ?

そんな こと より マティーニ ね

なんか 面白 そう

( 瞳 ) こ っ … こいつ ら …

あの すみません

はっ … はい …

お 待た せ し まし た

えっ と … ん ?

う っ … う う …

( 松谷 ) わ っ … 若 すぎる って いう か ―

めちゃめちゃ 見 た こと ある ん です けど !

み …

三嶋 ?

み … み … み …

ミリオン ・ ダラー ください

( 松谷 ) いやいや 落ち着け 危 ね ~

まさか いる わけない って 酔って ん の か ?

真面目 な 教え子 の 中学生 が バーテン やって まし た 何 それ ! ?

( 瞳 ) こ っ … 怖 すぎる … ハッ …

松谷 先生 め っちゃ 怪し ん でる よ !

ん ? どう し た 松谷 君

い … いえ … 何 だろう な

ちょっと … いや かなり 教え子 に 似 てる よう に 見え まし て …

( 教頭 ) ん ?

そりゃ まずい よ チミィ

もし そう だったら 学年 主任 の 話 なくなっちゃ …

いや ~ 私 の 勘違い で し た 似 てる 人 って いる ん です ねえ

でも なあ 君 ―

どう 見 て も 中学生 くらい に しか 見え ない ん だ が …

( 田中 ) ヘッヘッヘ … 兄ちゃん

飲 ん で みりゃ 分かる 中 坊 なんか に 作れ る か と な

瞳 ちゃん は すげ え ん だ ぞ

( 松谷 ) 三嶋 って 下 の 名前 は 瞳 だった よう な …

( 瞳 ) サブ … この クソ ボケ カス !

( 松谷 ) まあ いい でしょ う ( 瞳 ) あ …

( 松谷 ) です が 私 は 学生 時代 から いろいろ な バー に 通って まし た

味 に は うるさい です よ

( 瞳 ) う っ …

フッ … 見せ て あげ なさい 瞳

では

( 松谷 ) ふん …

( 瞳 ) ミリオン ・ ダラー です

( 松谷 ) ハッ …

くっ …

す っ … すばらしい …\ N 完璧 な シェーキング だ

( 詩子 ・ サブ ) フフッ …\ N ( 田中 ) 分かった かい ?

( 松谷 ) いや まだ だ ! まだ ステア を 見て い ない

さっき ぱっと 手 を 見 た が スプーン だ こ が 出来 て なかった

つまり シェーキング の 技術 は ある が

ステア は まだ 修業 不足 と いう こと !

( 詩子 ・ 田中 ・ サブ ) フッフッフ …

( 瞳 ) でき れ ば ご 注文 を ( 松谷 ) くっ …

いい だ ろ う バーテンダー を 頼 も う か

バーテンダー です

( 3 人 ) フッ …

( 松谷 ) バ …

バカ な …

これほど の 技術 銀座 の 一流 店 でも なかなか お目にかかれ ない

しかも スプーン だ こ も 出来 て ない のに …

( 瞳 ) え ー と …

じゃあ やり すぎ て 逆 に なく なり まし た

( 松谷 ) 何 それ マジ で ! ?

( 松谷 ) フッ …\ N ( 瞳 ) あ …

しかし これ は 中学生 に は 無理 だ

すばらしかった

ぜひ これ から も 通わせ て もらい ます よ

フフッ … また 1 人 …

とりこ に し ち まった な …

フゥ …

( 瞳 ) PS 親 に ないしょ で 作った 通帳 に ―

異様 な 勢い で お 金 が たまって いって 少し 怖い です

( ヒナ ) あ …

新田 の ほう が ミート ボール 1 つ 多い ずるい

( ヒナ ) は むっ

この 前 アンズ に 会った ん だ けど さあ ―

お前 も アンズ み て え に ホームレス でも やって み たら ?

え ?

ほんと お前 と 暮らす より やつ の ほう が まだ マシ そう だ わ

え ー

( 新田 ・ アンズ ) アハ ハハ …

おいしかった か ?

( アンズ ) うん とって も !

また 連れ て って ね !

おいおい もう 次 の 話 か ?

( アンズ ) ヘヘヘッ ねえ この あと ―

( アンズ ) ヘヘヘッ ねえ この あと ―

お … お 恵み を …

デパ 地下 の スイーツ 買い たい

お 恵み を …

デパ 地下 の スイーツ 買い たい

お 恵み を …

はう あっ !

あ …

ハァ …

( ヒナ ) あれ ? 新田 の ほう が ミート ボール 少ない よ

( 新田 ) 昨日 お め え が 文句 言って た から だ よ

じゃあ 多い 分 取って いい よ

は ?

フフー

ああ …

今日 は 商談 が ある ん だ

つい て 来る な よ

( ヒナ ) いって らっしゃい ( 新田 ) お っ …

あ … ?

( ヒナ ) フゥ …

よし

な っ … 何 じゃ こりゃ !

お かえり 新田

( 新田 ) こ っ … これ は …\ N お前 が やった の か ?

い … いや まさか ハハハッ …\ N そんな わけ が …

私 が やった

( 新田 の 泣き声 )

( ヒナ ) どう し た 新田 何 か イヤ な こと あった ?

( 新田 ) バカ 野郎 涙 って な …

うれしい とき に も 出る ん だ ぜ !

( 泣き声 )

フフー

( 掃除 機 の 音 )

( 掃除 機 の 音 )

あー

( 掃除 機 の 音 )

( 掃除 機 の 音 )

あー

ん ー

ん ー

ん ー

ハッ ! あっ …

ハァ …

あー …

( 新田 ) ハァ … 買っちゃ っ た ~

て め え 次 壊し たら マジ ぶ っ 殺す から な

壊す な よ 絶対 壊す な よ

う …

とりあえず ここ は あと に しよ う

う っ …

う っ … う う っ …

あっ …

のど 渇 い た な …

あ …

あ …

ご 褒美 用 …

今日 頑張って る し …

もしかしたら

今日 の 夕飯 に

出る か も

しれ ない

は むっ …

ん ? なんか いつも と 味 が 違う …

うーん …

( 組長 ) どう し た ? 新田 ( 新田 ) あ …

( 新田 ) いや 今日 ヒナ が なんか おかしく て …

量 が 多い 分 の 飯 俺 に 譲る し ―

出る とき わざわざ 玄関 まで 見送り に 来る し

( 組長 ) ヒナ ちゃん も 成長 し てる って こと じゃ ない か ?

( 新田 ) そう なん です か ねえ …

今日 は なんか ごちそう して やれ よ

あ … いや いつも は ご 褒美 用 の イクラ を 置 い て ある ん です が ―

褒める こと なんて ない し 腐ら せ ちゃ って る ん です よ ね

あっ …

あ … あれ ? ( おなか が 下る 音 )

な … 何だか おなか が …

( 皿 が 割れる 音 )

( ヒナ ) あ いった …

( 新田 ) ハァ …

フッ … たまに は 褒め て や ん ねえ と な

ただ い ま ~

♪~

~♪

( 瞳 ) 次回 …