Bungou Stray Dogs (Literary Stray Dogs ) Episode 4
人 虎 は 生け捕り ?
あんた 達 は いったい …
もとより 僕 の 目的 は 貴 様 一 人 な のだ 人 虎
そこ に 転がる お 仲間 は いわば 貴 様 の 巻添え
僕 の 所 為 で みんな が …
然り
それ が 貴 様 の 業 だ 人 虎
貴 様 は 生きて る だけ で 周囲 の 人間 を 損なう
僕 の 業 ?
異 能力
「 羅 生 門 」
ここ … は ?
気 が ついた か 小僧
国 木田 … さん ?
全く この 忙しい 時 に
貴 様 と いう 奴 は
僕 は …
僕 は マフィア に 襲わ れて
そう だ
国 木田 さん 谷崎 さん と ナオミ さん は ?
安心 しろ 二 人 は 無事だ
本当 … です か
ああ
谷崎 は 今 隣 で 与謝 野 先生 が 治療 して いる
全く いい 感じ に 大怪我 して くれた もん だ ね
え ぇ 谷崎
そんなに 妾 の 治療 が 好き かい
じゃあ 今回 は 特別 コース で いこう
治療 … です か これ
聞いた ぞ 小僧
はい ?
お前 は 裏 社会 の 闇市 で 七十億 の 懸賞 首 に なって いる らしい
七十億 か
出世 した な
ポートマフィア が 血眼 に なる わけだ
七十億
もとより 僕 の 目的 は 貴 様 一 人 な のだ 人 虎
そういう こと だった の か
ど … ど ど どう しよう
マフィア が この 探偵 社 に 押し寄せて くる かも
でも どうして 僕 が
狼狽 える な
確かに ポートマフィア の 暴力 は 苛烈 を 極める
だが 動揺 する な
動揺 は 達人 を も 殺す
師匠 の 教え だ
あの う さかさまです よ 手帳
俺 は 動揺 など して い ない
マフィア 如き で 取乱す か
仮 令 この 瞬間 に 襲撃 さ れよう と 俺 が 倒す
あれ を こうして こう ばしっと 動き
国 木田 さん 相当 焦って る
よい 感じ に あれ を あげて ぐ ぐっと
説明 が ワヤワヤ だ
それ だけ 探偵 社 の 危機 って こと な んだ
僕 の 所 為 で
奴 は きっと 来る ぞ
お前 が 招き入れた 事態 だ
最悪の 状況 に なる かも しれ ん
自分 の できる こと を 考えて おけ
今 の 僕 に できる こと … か
ところで 小僧
先刻 から 探して いる んだ が
俺 の 眼鏡 を 知ら ん か
時間 です
退いて ろ
諸君 仕事 中 に 失礼
なんだ あんた ら
我々 も 仕事 だ
なに 直 に 済む
実は 最近 我々 ポートマフィア の 荷 を 横流し する 不 埒 な 連中 が いて
ここ が その 拠点 だ と いう 噂 を 聞いて ね
取り敢えず 証拠 を 探して る
荷物 の 中 を 検 め さ せて もらって も よろしい か
証拠 が 見つかった な
莫迦 な 鋼鉄 の パイプ が
異 能力 を 見る の は 初めて かね
全員 殺せ
矢 張り 仕事 終わり の 一服 は 格別だ な
爆発 ?
なんだ
皆殺し だって よ
非道 いな
軍 警察 が 云 うに は ポートマフィア の 武闘 派
その 中 でも 特に 凶暴な 実働 部隊 「 黒 蜥蜴 」 って 奴 ら の 仕業 だって
「 黒 蜥蜴 」?
特殊 部隊 並み の 戦闘 力 を 持って いて 然 も 恐ろしく 残酷な 連中 だ と か
ポートマフィア の 「 黒 蜥蜴 」
もし そんな 奴 ら が 探偵 事務 所 を 襲って きたら …
最悪の 状況 か
はい 何 方 です か
僕 だ
人 虎 ?
そう か 探偵 社 で 渡した 名刺 を 見て
先日 は お 仲間 に 助け られた ようです が 次 は そう は いきま せ ん よ
それ で ご 用件 は ?
僕 は 探偵 社 を 辞める
辞めて 一 人 で 逃げる
捕まえて みろ
なるほど
「 だから 探偵 社 に は 手 を 出す な 」 と ?
「 黒 蜥蜴 」 を 呼べ
こんな 処 に 居った か 小僧
お前 の 所 為 で 大わらわだ
最悪の 状況 に なる 可能 性 が 高い
こいつ を 運ぶ の を 手伝って おい
心配 要り ませ ん
もう 最悪の 状況 に は なり ませ ん から
この 探偵 社 は 安全です
おい こら 手伝え 小僧
こんな 時 に どこ へ 行く
出て いけ 穀潰 し
お前 など この 孤児院 に も 要ら ぬ
どこ ぞ で 野垂れ死に でも した ほう が 世間 様 の 為 よ
遅い
二 分 遅刻 だ
ジイ さん は 神経 が 細かく って いか ん ね ー
なんか 陰気 臭い 場所 だ な ー
銀 の 野郎 は ?
あいつ も 遅刻 か
もう 来て る
後ろ だ
相変わらず 鬼 魅 の 悪い 奴 だ
癇 に 障る ぜ
や ん の か よ
止めろ 愚 図 ども
二 人 と も 「 襲撃 に 際し 戦死 」 と 報告 さ れ たい か
わかった よ
食え ない ジイ さん だ ぜ
集合 した
ご苦労様です
それ で 我ら 三 名 がかり で 潰す 目標 と は ?
目標 は …
武装 探偵 社 の 事務 所
探偵 社 ?
人 虎 で は なく か
前回 の 失敗 は 探偵 社 の 容喙 が 原因
同じ 轍 は 踏み ませ ん
先 ず は 護衛 たる 探偵 社 を 殲滅 し ます
皆殺し で いい の か
構い ませ ん
了解 した
芥川 先輩 が 探偵 社 如き に 退く など
あって は なら ない
死 を 惧 れよ
殺し を 惧 れよ
死 を 望む 者 等しく 死に
望 まる る が 故 に
無 価値 な 人間 に 息 を する 権利 は ない
その 覚悟 よい 心掛け だ
お前 が 生きる 意味 を 僕 が 与えて やろう
終 に 私 は 生きる 意味 を 見つけた のです
生きる 理由
いや 生きて きた 理由 と 云 う べき か
そう 私 は あなた と 心中 する 為 に 今日 まで 生きて きた のです
きっと そう です
ああ 美しい 人 よ
お 一 人 で どうぞ
お 一 人 で 心中 は でき ませ ん
ところで 太 宰 さん
ちゃんと 生命 保険 と か 入って る んです か
何故 でしょう 美しい 人 よ
だって …
大分 溜まって ます よ うち の 付け
もし まだ なら 紹介 し ます けど
生 ・ 命 ・ 保 ・ 険
あ ~ あなた の その 生活 力 が 眩 しい
そんな はぐらかし 方 する と 四 階 の 探偵 社 に 乗り込んじゃ い ます よ
あ ~ あなた の その 行動 力 は もっと 眩 しい
見張り も い ねぇ の か 温い 奴 ら だ
貴 様 達 は ?
失礼 探偵 社 な のに 事前 予約 を 忘れて いた な
それ から 叩 敲 も
ポートマフィア の 「 黒 蜥蜴 」
ま ぁ 大 目 に 見て くれ
用事 は 直 に 済む
出て いけ 穀潰 し
お前 など この 孤児院 に も 要ら ぬ
どこ ぞ で 野垂れ死に でも した ほう が 世間 様 の 為 よ
あの 人 達 の 云 う 通り だ
僕 の 行く 処 なんて どこ に も あり は し ない
銃声 ?
然 も この 方向 は …
何故 探偵 社 が …
すいません
何故 こんな こと に
また 僕 の 所 為 で
みんな が …
止めろ ー
なに
やっと 帰った か 小僧
これ だ から 襲撃 は 嫌な のだ
業務 予定 が また 大きく 狂って しまう
オフィス の リフォーム と 壊れた 備品 の 再 購入 に
いったい いくら かかる と 思って る
機関 銃 と は 派手な 襲撃 だった わ ね ー
今回 近所 から 来る クレーム に お 詫び の 品 を 用意 して 挨拶 に 行く の は
国 木田 君 の 番 だ から ね
結局 最悪の 状況 に なって しまった
最悪の 状況 って これ ?
特殊 部隊 並み の 戦闘 力 を 持つ ポートマフィア の 武闘 派 って ?
あれ ー
国 木田 さん こいつ ら どう し ます
窓 から 捨て とけ
了解
一 二 三
いつも の こと ながら 襲撃 は もう ほんと 勘弁 して もらい たい な
いつも の こと な の ?
ポートマフィア より この 探偵 社 の ほう が ぶ っち ぎり で 物騒じゃ ん
さよなら
さっさと 片付け を 手伝え 小僧
いって らっしゃい
全く この 忙しい の に ふらふら と 出て いき おって
貴 様 も 探偵 社 の 一隅
自分 に できる こと を 考えろ と 云 った だろう が
まあ お前 に できる の は 片付け の 手伝い ぐらい だろう が
自分 の できる こと を 考えて おけ
そう か
貴 様 へらへら 笑って る 暇 が あった …
なんだ お前 泣いて る の か
な っな … 泣いて ませ ん よ
泣いて る じゃ ない か
だから 泣いて ませ ん って
これ だ から な ー 全く 最近 の 若い 奴 の 典型 だ お前 は
仕事 を 命じて も 勝手に 遊び に 行く
ちょっと 叱れば 直 に 泣く
違い ます
これ は 違い ます
だって 泣いて る じゃ ない か
泣いて る けど
これ は 違う んです
大体 探偵 社 を 名乗って おいて
その実 この 探偵 社 が 探偵 社 である の は
皆 僕 の 能力 「 超 推理 」 の おかげ だ よ
おや 殺人 事件 の 依頼 が 来た
よし 敦 君 僕 の 仕事 に 同行 した まえ
いや ぁ 僕 なんか に 務 まる かな
次回 文豪 ストレイドッグス 第 五 話
Murder on D Street
本格 的な 推理 物 ?
僕 が よければ 凡 て よし