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暁のヨナ, Akatsuki no Yona (Yona of the Dawn ) Episode 2

Akatsuki no Yona (Yona of the Dawn ) Episode 2

ス スウォン 早く 医務 官 を

イル 陛下 は もう 目 を 開け ませ ん

私 が 殺し まし た

何 を 言って

あ あなた は そんな 事 出来る 人 じゃ . . .

あなた は 知ら ない 私 が この 日 の 為 に 生き て き た 事 を

やけに 静か だ

では また 誰一人 気付いて ない の だ な

はい

賓客 も 文官 達 も 皆 宴 の 酒 に 酔い 正体 なく 眠り込んで い ます

そ っか

ハク 将軍 の 動き のみ が 気掛かり です が

だれ が 気掛かり だって

聞かせて 貰おう か 詳しく

な なぜ

父上 は あなた を 幼い 頃 から とても 可愛がって

そう です ね

私 も イル 陛下 が 大好き で し た よ

争い を 恐れる 臆病 者 だ と 囁か れ ても

それ が 陛下 の 優し さ な の だ と 以前 は 信じ て い まし た

でも そう で は なかった

そう で は なかった ん です

私 の 父 ユホン を 覚え て い ます か

伯父 上

父上 は 幼少 期 より 勇猛 果敢 で 利発

成人 し て 軍 を 率いれば 常に 勝利 を 収め

誰 も が 次期 国王 と なる 事 を 望み それ を 疑わ なかった

だが 十 年 前

先 王 ジュナム が この 高 華 王 國 の 王 に 選 ん だ の は

父 ユホン で は なく 伯父 の イル で し た

皆 理解 出来 なかった

王位 継承権 は 長男 に ある のに

なぜ 軟弱 な イル 様 を お 選び に なら れ た と

しかし 父上 は いつも 笑って い まし た

王座 など 俺 に は 些末 事

俺 は 弟 を 守り 民 を 守る 為 に 前線 で 戦い 続けよ う ぞ

私 は そんな 父上 を 誇り 深く 敬愛 し た

何時か 共に 戦場 に 立ち この 命 を 父上 の 為 に 捧げよ う と 思って い た のに

王位 に 就いた 後

ある 御 事 か イル 陛下 は 実の 兄 で ある ユホン を 殺害 し た の です

そんな 伯父 上 は 事故 で . . .

表向き は そう です ね

けれど 父上 は イル 陛下 に 剣 で 刺さ れ て 亡くなった

分かり ます か

武器 を 嫌い 争い を 避け て い た はず の イル 陛下 が

父上 を 剣 で 殺し た の です

嘘 そんな の 嘘

それ が 真実 です

父上 の 敵 を 討ち

父上 の 遺志 を 受け継ぐ 者 と して 私 は この 高 華 の 王 と なる

嘘 これ は 夢 悪い 夢 よ だって スウォン . . .

あなた は あん なり 優しく 笑って

私 は 好き です よ ヨナ の 髪

簪 を この 簪 を くれ た じゃ ない

あなた が こんな 真 夜中 に 起き て い た の は 誤算 で し た

陛下 の 部屋 に も 滅多に 立ち寄ら ない と 聞い て い た のに

なぜ 来 た の です ヨナ 姫

伝え たく て

私 は . . . スウォン を 忘れる 事 は 出来 ない と . . . 父上 に . . . 伝え たく て

スウォン 様

ケイシュク

準備 全て 整い まし た

本懐 を 遂げ られ た の です ね

まさか ヨナ 姫 に

ならば 話 は 早い

殺し て お 仕舞い な さい スウォン 様

姫 の 口 を 封じる の です

スウォン

消せ 騒ぎ 気取ら れ て は まずい

捕まえ て ください

はい

誰 あの 人 は 誰

父上 を 殺し 私 を 殺 そ う と する あの 人 は

スウォン じゃ ない

私 の 大好き な スウォン じゃ ない

お 覚悟 姫 様

これ も 高 華国 の 為 な の です

私 は 憎まれて いた の

幼い 頃 から ずっと . . .

ずっと スウォン だけ だった のに

多く を 望 ん だ 訳 じゃ ない

スウォン の 笑顔 が 見 られ れ ば それ で よかった のに

スウォン

今夜 は スウォン 様 が いらっしゃい る から 邪魔者 は 遠慮 し た つもり だった ん です が ね

見張り だった はず の 守備 隊 は ここ に 勢揃い し てる し

見知らぬ 輩 も 嫌がり ます し

これ は 一体 どう 言う 事 です か

なぁ スウォン 様

ハ ハク

お 側 を 離れ て 申し訳 あり ませ ん ヨナ 姫 様

ハク

ハク は 私 の 味方

俺 は 陛下 から あんた を 守る と 言わ れる

何 が あ ろ う と 俺 は

それ に 絶対 服従 する

控えよ 下郎

今 より 緋 龍 城 の 主 と なった スウォン 陛下 の 御前 なる ぞ

誰 が 何の 主 だって

どうも 嫌 な 予感 が する ん です が ね

スウォン 様 イル 陛下 は どこ に おら れる

私 が 先程 地獄 へ 送って 差し上げ た

酒 に でも 酔って おい で か

戯言 に し て は 度 が 過ぎ ます

ヨナ 姫 に 聞い みる と いい

その 目 で 王 の 死 を 確かめ られ た の だ から

真実 を 言え

偽り で は あり ませ ん

スウォン 国王 を 弑逆 し た と

お前 が あの 優しい 王 を

スウォン 様

下がって い なさい

近付け ば 首 が 飛び ます よ

目の前 に 居る の は ソンハク です

この 男 が

そう 彼 は この 緋 龍 城 の 要 五 将軍 の 一 人

高 華 の 雷 獣

スウォン 何故 だ 王位 の 簒奪 か

いや お前 は そんな 物 に 執着 する 奴 じゃ ない だ ろ う

武器 を 厭う 心 優しき 王 に 刃 を 向け た の か

テメエ の 誇り が それ を 許し た の

優し さ か

か弱き 王 など この 国 に は 必要な い

ソンハク

風 の 部族 の 前 族長 ソン ムン ドク の 孫 で あり

若く し て 族長 の 座 を 就いた 男

その 大刀 で の 一撃 は 稲妻 の 様 で あり

高 華 の 雷獣 と も 異名 を 持つ

そこ まで だ

武器 を 抛け 雷獣

スウォン 様 ご 無事 です か

スウォン

俺 が 見て い た スウォン は 幻 だった の か

お前 に なら 姫 を 任せ て も いい と 思って い た

愚かな 五 将軍 の 一 人 と 言え と 所詮 は まだ 若い

なに

高 華 王国 は このまま で は 時 を 迂闊 滅亡 する

緋 龍 城 で 安念 を 貪って き た あなた や ヨナ 姫 に

スウォン 様 の お 心 を 推し量る 事 など . . .

口 を 慎み なさい ケイシュク

どう 言う 意味 だ

貴方 達 の 知って い た スウォン は 最初 から 居 なかった ん です

道 を 阻む 者 が あれ ば 切り捨て ます

誰 で あ ろ う と

聞き たく ない

もう 何も 聞き たく ない の

な . . .

護衛 逃がす な

はい

こちら です ハク 将軍

お前 か ミンス さっき の 下手くそ の 矢 は

姫 様 を 連れ て 付 い て こい 離れる な よ

はい

退け

こ ち だ

はい

ハク 将軍 後ろ へ

一 先 ず 何 処 か に 身 を 隠 そ う

そう です ね

行く ぞ

はい

切り が ない です ね

姫 様 . . . イル 陛下 は 本当 に 亡くなら れ た の です か

そう です か

申し訳 あり ませ ん どうしても 信じ られ なく て

つい 先程 まで 姫 様 の お 誕生日 だ と 幸せ そう に 笑って い ら っし た のに

見つかる の も 時間 の 問題 だ な

城 内 に は スウォン 様 が 率い て き た 兵 と スウォン 様 を 支持 する 兵 が 集まり つつ ある

捉まれ ば 間違い なく 殺さ れる . . . か

はい

私 が 逃げ道 を 確保 し ます

お 二 人 は この 城 から 脱出 し て 下さい

だが お前 は

ご 心配 なく 必ず 逃 げ っ 切 っ て 見せ ます

この 辺り いる はず だ 探せ

はい

裏門 の 前 に 兵 が 六 人

伏兵 も . . .

ミンス お前

私 が 引き付け ます

その 隙 に 脱出 を

姫 様

どう か ご 無事 で

居 た ぞ

あっ ち だ

逃がす な

ミンス

姫 さん 早く

居 た ぞ こっち だ

姫 様 . . . 陛下 . . .

裏山 の 方 に 逃げ た 様 です

直ちに 山 狩り 隊 を 組織 致し ます

ハク 将軍 は 峻険 な 山里 風 牙 の 都 の 育ち

姫 を 連れ て いる と は 言え

城 の 者 達 で は 発見 は 難しい でしょ う

ヨナ 姫

少し 休み ます か

ミンス は 死 ん じゃ った の

私 も 死ぬ の か な

ハク も スウォン に 殺さ れ て

あんな く そった れ に やる 命 何て 持ち合わせ ね で ぇ です よ

死な ない で ね ハク

死 ん だ ら . . . 許さ ない . . . から

まだ 信じ られ ねぇ な

イル 陛下 が 死 ん だ 何 て

姫 を 一 人 に し て

しょ う も ねぇ 王様 だ よ

スウォン

申し訳 あり ませ ん

夜通し 山 狩り を 行わ せ て は いる の です が 未 だ

城 内 の 様子 は

次第に 異変 を 察知 し 騒ぎ が 広まり つつ あり ます

ジュド 将軍 一体 何 か

賊 の 仕業 な の か

急ぎ 調べ を 進め て い ます

如何 なさ い ます か スウォン 様

行き ま しょ う 姫 様 追 手 が 来る

どこ へ 行く の

私 宴 の 時 父上 が 泣 い て 喜 ん で い た のに

一言 も 言わ なかった わ ありがとう って

なのに 父上 を 置 い て どこ へ

どこ へ 行く と 言う の

ハク

どこ へ でも 行き ます よ あんた が 生き延び られる なら

それ が 陛下 へ の 思い の 返し 方 です

十六 歳 の 誕生日

あの 夜

私 は 家族 を 帰る 場所 を 思い 人 を 沢山 な 事 を 失った

そして 今 に 繋がる 出会い が あった

あれ は ?

打て

何者 だ

また 新た 敵

大人 しく 去る この 高 華国 から

この 国 を 好き に は させ ない

己 なに 私 は 生きる

亡き 父上 の 思い に 仲間 達 に 報いる 為 に

姫 さん あんた が 生きる 為 に 俺 を 使う

俺 は その 為 に ここ に 居る

次回 暁 の ヨナ 第 三 話

遠い 空 Comment : 0,0 : 23 : 38.95,0 : 23 : 40.95 , 通用 1080 日 文 , , 0,0,0 , , Comment : 0,0 : 23 : 40.95,0 : 23 : 42.95 , 通用 1080 日 文 , , 0,0,0 , , Comment : 0,0 : 23 : 42.95,0 : 23 : 44.95 , 通用 1080 日 文 , , 0,0,0 , ,


Akatsuki no Yona (Yona of the Dawn ) Episode 2 akatsuki||yona|yona|||dawn|episode Akatsuki no Yona (Yona of the Dawn ) Episode 2

ス スウォン 早く 医務 官 を ||はやく|いむ|かん|

イル 陛下 は もう 目 を 開け ませ ん |へいか|||め||あけ|| King Il will not wake again.

私 が 殺し まし た わたくし||ころし|| I killed him.

何 を 言って なん||いって What are you talking about?

あ あなた は そんな 事 出来る 人 じゃ . . . ||||こと|できる|じん| Y-You aren't someone who could do this...

あなた は 知ら ない 私 が この 日 の 為 に 生き て き た 事 を ||しら||わたくし|||ひ||ため||いき||||こと| You don't know how I have lived for this day.

やけに 静か だ |しずか| It's too quiet...

では また 誰一人 気付いて ない の だ な ||だれひとり|きづいて|||| Then, no one has noticed yet?

はい No, sir.

賓客 も 文官 達 も 皆 宴 の 酒 に 酔い 正体 なく 眠り込んで い ます ひんきゃく||ぶん かん|さとる||みな|えん||さけ||よい|しょうたい||ねむり こんで|| The honored guests and civil officials are all drunk from the party and fast asleep.

そ っか I see.

ハク 将軍 の 動き のみ が 気掛かり です が |しょうぐん||うごき|||きがかり|| Only General Hak's movements are cause for concern.

だれ が 気掛かり だって ||きがかり| Who is cause for concern?

聞かせて 貰おう か 詳しく きか せて|もらおう||くわしく Why don't you tell me in detail?

な なぜ Wh-Why?

父上 は あなた を 幼い 頃 から とても 可愛がって ちちうえ||||おさない|ころ|||かわいがって My father cared for you since you were a child...

そう です ね You're right.

私 も イル 陛下 が 大好き で し た よ わたくし|||へいか||だいすき|||| I loved King Il, too.

争い を 恐れる 臆病 者 だ と 囁か れ ても あらそい||おそれる|おくびょう|もの|||ささやか||て も Even though people whispered that he was a coward who feared conflict,

それ が 陛下 の 優し さ な の だ と 以前 は 信じ て い まし た ||へいか||やさし||||||いぜん||しんじ|||| I used to believe that was what made him kind.

でも そう で は なかった However, I was wrong.

そう で は なかった ん です That wasn't the case.

私 の 父 ユホン を 覚え て い ます か わたくし||ちち|||おぼえ|||| Do you remember my father, Yoo-hong?

伯父 上 おじ|うえ My uncle?

父上 は 幼少 期 より 勇猛 果敢 で 利発 ちちうえ||ようしょう|き||ゆうもう|かかん||りはつ Ever since my father was young, he was courageous and intelligent.

成人 し て 軍 を 率いれば 常に 勝利 を 収め せいじん|||ぐん||ひきいれば|とわに|しょうり||おさめ He grew into a man who always led our armies to victory.

誰 も が 次期 国王 と なる 事 を 望み それ を 疑わ なかった だれ|||じき|こくおう|||こと||のぞみ|||うたがわ| Everyone wanted him to become the next king, and no one doubted he would.

だが 十 年 前 |じゅう|とし|ぜん However, ten years ago,

先 王 ジュナム が この 高 華 王 國 の 王 に 選 ん だ の は さき|おう||||たか|はな|おう|くに||おう||せん|||| the former king, Junam, chose not my father, but Uncle Il, as King of Kouka.

父 ユホン で は なく 伯父 の イル で し た ちち|||||おじ|||||

皆 理解 出来 なかった みな|りかい|でき| No one understood his choice.

王位 継承権 は 長男 に ある のに おうい|けいしょう けん||ちょうなん||| The eldest son was the rightful successor to the throne,

なぜ 軟弱 な イル 様 を お 選び に なら れ た と |なんじゃく|||さま|||えらび||||| so why did he choose the weak Il?

しかし 父上 は いつも 笑って い まし た |ちちうえ|||わらって||| But my father kept smiling.

王座 など 俺 に は 些末 事 おうざ||おれ|||さまつ|こと The throne is no big deal to me.

俺 は 弟 を 守り 民 を 守る 為 に 前線 で 戦い 続けよ う ぞ おれ||おとうと||まもり|たみ||まもる|ため||ぜんせん||たたかい|つづけよ|| I will continue to fight on the front lines,

私 は そんな 父上 を 誇り 深く 敬愛 し た わたくし|||ちちうえ||ほこり|ふかく|けいあい|| I was proud of my father, and had great respect for him.

何時か 共に 戦場 に 立ち この 命 を 父上 の 為 に 捧げよ う と 思って い た のに いつか|ともに|せんじょう||たち||いのち||ちちうえ||ため||ささげよ|||おもって||| Someday, I hoped to stand alongside him

王位 に 就いた 後 おうい||ついた|あと But after succeeding the throne,

ある 御 事 か イル 陛下 は 実の 兄 で ある ユホン を 殺害 し た の です |ご|こと|||へいか||じつの|あに|||||さつがい|||| for reasons unknown, King Il killed Yoo-hong, his own brother.

そんな 伯父 上 は 事故 で . . . |おじ|うえ||じこ| No... My uncle died in an accident...

表向き は そう です ね おもてむき|||| That's the official story.

けれど 父上 は イル 陛下 に 剣 で 刺さ れ て 亡くなった |ちちうえ|||へいか||けん||ささ|||なくなった But King Il stabbed my father to death with a sword.

分かり ます か わかり|| Do you understand?

武器 を 嫌い 争い を 避け て い た はず の イル 陛下 が ぶき||きらい|あらそい||さけ|||||||へいか| King Il, who was thought to hate weapons and avoid conflict,

父上 を 剣 で 殺し た の です ちちうえ||けん||ころし||| killed my father with a sword.

嘘 そんな の 嘘 うそ|||うそ No... It's not true...

それ が 真実 です ||しんじつ| It's the truth.

父上 の 敵 を 討ち ちちうえ||てき||うち I have avenged my father, and to honor his final wish,

父上 の 遺志 を 受け継ぐ 者 と して 私 は この 高 華 の 王 と なる ちちうえ||いし||うけつぐ|もの|||わたくし|||たか|はな||おう||

嘘 これ は 夢 悪い 夢 よ うそ|||ゆめ|わるい|ゆめ| This is a dream... A nightmare... だって スウォン . . . After all, Soo-won,

あなた は あん なり 優しく 笑って ||||やさしく|わらって you smiled so kindly when you...

私 は 好き です よ ヨナ の 髪 わたくし||すき|||||かみ I love your hair, Yona.

簪 を この 簪 を くれ た じゃ ない かんざし|||かんざし||||| ...when you gave me this hair ornament...

あなた が こんな 真 夜中 に 起き て い た の は 誤算 で し た |||まこと|よなか||おき||||||ごさん||| I wasn't expecting you to be awake in the middle of the night.

陛下 の 部屋 に も 滅多に 立ち寄ら ない と 聞い て い た のに へいか||へや|||めったに|たちよら|||ききい|||| I had heard you hardly ever visited the king's quarters.

なぜ 来 た の です ヨナ 姫 |らい|||||ひめ Why did you come, Princess Yona?

伝え たく て つたえ|| I wanted to tell him...

私 は . . . スウォン を 忘れる 事 は 出来 ない と . . . 父上 に . . . 伝え たく て わたくし||||わすれる|こと||でき|||ちちうえ||つたえ|| I wanted to tell my father

スウォン 様 |さま Lord Soo-won.

ケイシュク Kye-sook.

準備 全て 整い まし た じゅんび|すべて|ととのい|| Everything is ready.

本懐 を 遂げ られ た の です ね ほん ふところ||とげ||||| You've achieved your long-cherished desire.

まさか ヨナ 姫 に ||ひめ| Did Princess Yona see you?

ならば 話 は 早い |はなし||はやい This will make things quick.

殺し て お 仕舞い な さい スウォン 様 ころし|||しまい||||さま

姫 の 口 を 封じる の です ひめ||くち||ふうじる|| Silence the princess.

スウォン

消せ 騒ぎ 気取ら れ て は まずい けせ|さわぎ|きどら|||| Put it out! We don't want anyone suspecting anything!

捕まえ て ください つかまえ|| Seize her.

はい Yes, sir!

誰 あの 人 は 誰 だれ||じん||だれ Who... Who was that person?

父上 を 殺し 私 を 殺 そ う と する あの 人 は ちちうえ||ころし|わたくし||ころ||||||じん| That person who killed my father, and who is trying to kill me,

スウォン じゃ ない is not Soo-won!

私 の 大好き な スウォン じゃ ない わたくし||だいすき|||| He isn't my beloved Soo-won!

お 覚悟 姫 様 |かくご|ひめ|さま Prepare yourself, Princess.

これ も 高 華国 の 為 な の です ||たか|はなくに||ため||| This is for the Kingdom of Kouka.

私 は 憎まれて いた の わたくし||にくまれて|| Did he hate me?

幼い 頃 から ずっと . . . おさない|ころ|| Since we were young, I...

ずっと スウォン だけ だった のに I only ever loved Soo-won.

多く を 望 ん だ 訳 じゃ ない おおく||のぞみ|||やく|| I didn't ask for much.

スウォン の 笑顔 が 見 られ れ ば それ で よかった のに ||えがお||み||||||| As long as I could see Soo-won's smile, I was happy.

スウォン Soo-won!

今夜 は スウォン 様 が いらっしゃい る から 邪魔者 は 遠慮 し た つもり だった ん です が ね こんや|||さま|||||じゃまもの||えんりょ|||||||| I knew Lord Soo-won was here tonight, so I was trying to stay out of your way.

見張り だった はず の 守備 隊 は ここ に 勢揃い し てる し みはり||||しゅび|たい||||せいぞろい||| The guards who were supposed to be on watch are all gathered here.

見知らぬ 輩 も 嫌がり ます し みしらぬ|やから||いやがり|| There are people I don't recognize, too.

これ は 一体 どう 言う 事 です か ||いったい||いう|こと|| What's going on here?

なぁ スウォン 様 ||さま Huh, Lord Soo-won?

ハ ハク H-Hak?

お 側 を 離れ て 申し訳 あり ませ ん ヨナ 姫 様 |がわ||はなれ||もうしわけ|||||ひめ|さま I'm sorry for leaving your side, Princess Yona.

ハク Hak...

ハク は 私 の 味方 ||わたくし||みかた Hak, are you on my side?

俺 は 陛下 から あんた を 守る と 言わ れる おれ||へいか||||まもる||いわ| The king told me to protect you.

何 が あ ろ う と 俺 は なん||||||おれ| No matter what happens,

それ に 絶対 服従 する ||ぜったい|ふくじゅう| I will obey his orders!

控えよ 下郎 ひかえよ|した ろう Withdraw, servant.

今 より 緋 龍 城 の 主 と なった スウォン 陛下 の 御前 なる ぞ いま||ひ|りゅう|しろ||おも||||へいか||おまえ|| You are standing before King Soo-won, the new master of Hiryuu Castle.

誰 が 何の 主 だって だれ||なんの|おも| Who's the master of what, now?

どうも 嫌 な 予感 が する ん です が ね |いや||よかん|||||| I have a bad feeling about this, but I must ask.

スウォン 様 イル 陛下 は どこ に おら れる |さま||へいか||||| Lord Soo-won, where is King Il?

私 が 先程 地獄 へ 送って 差し上げ た わたくし||さきほど|じごく||おくって|さしあげ| I just sent him to hell.

酒 に でも 酔って おい で か さけ|||よって||| Are you drunk?

戯言 に し て は 度 が 過ぎ ます たわごと|||||たび||すぎ| That's going too far, even for a joke.

ヨナ 姫 に 聞い みる と いい |ひめ||ききい||| Ask Princess Yona.

その 目 で 王 の 死 を 確かめ られ た の だ から |め||おう||し||たしかめ||||| She confirmed the king's death with her own eyes.

真実 を 言え しんじつ||いえ Tell the truth!

偽り で は あり ませ ん いつわり||||| I'm not lying.

スウォン 国王 を 弑逆 し た と |こくおう||しぎゃく||| Soo-won! You're telling me you killed your king?

お前 が あの 優しい 王 を おまえ|||やさしい|おう| You killed our kind king?!

スウォン 様 |さま Lord Soo-won...

下がって い なさい さがって|| Stay back.

近付け ば 首 が 飛び ます よ ちかづけ||くび||とび|| If you get any closer, you'll lose your head.

目の前 に 居る の は ソンハク です めのまえ||いる|||| The man standing before you is Son Hak.

この 男 が |おとこ| This man is...

そう 彼 は この 緋 龍 城 の 要 五 将軍 の 一 人 |かれ|||ひ|りゅう|しろ||かなめ|いつ|しょうぐん||ひと|じん Yes. He is the heart of Castle Hiryuu, and one of the five generals...

高 華 の 雷 獣 たか|はな||かみなり|けだもの The Thunder Beast of Kouka.

スウォン 何故 だ 王位 の 簒奪 か |なぜ||おうい||さんだつ| Soo-won, why? Are you trying to usurp the throne?

いや お前 は そんな 物 に 執着 する 奴 じゃ ない だ ろ う |おまえ|||ぶつ||しゅうちゃく||やつ||||| No, you're not the type to fixate yourself on that kind of thing.

武器 を 厭う 心 優しき 王 に 刃 を 向け た の か ぶき||いとう|こころ|やさしき|おう||は||むけ||| Did you turn your sword on our kind king, who detested weapons?

テメエ の 誇り が それ を 許し た の ||ほこり||||ゆるし|| Your pride allowed that?!

優し さ か やさし|| Kindness?

か弱き 王 など この 国 に は 必要な い かよわき|おう|||くに|||ひつような| This kingdom has no need for a weak king!

ソンハク Son Hak...

風 の 部族 の 前 族長 ソン ムン ドク の 孫 で あり かぜ||ぶぞく||ぜん|ぞくちょう|||||まご|| The grandson of Son Mundok, former head of the Wind Tribe,

若く し て 族長 の 座 を 就いた 男 わかく|||ぞくちょう||ざ||ついた|おとこ he rose to lead the tribe at a young age.

その 大刀 で の 一撃 は 稲妻 の 様 で あり |だい かたな|||いちげき||いなずま||さま|| A single blow from his blade is like lightning,

高 華 の 雷獣 と も 異名 を 持つ たか|はな||かみなり けだもの|||いみょう||もつ earning him the nickname of the "Thunder Beast of Kouka."

そこ まで だ That's enough!

武器 を 抛け 雷獣 ぶき||なげう け|かみなり けだもの

スウォン 様 ご 無事 です か |さま||ぶじ|| Lord Soo-won, are you all right?

スウォン Soo-won...

俺 が 見て い た スウォン は 幻 だった の か おれ||みて|||||まぼろし||| Was the Soo-won I saw an illusion?

お前 に なら 姫 を 任せ て も いい と 思って い た おまえ|||ひめ||まかせ|||||おもって|| I thought I could entrust you with the princess.

愚かな 五 将軍 の 一 人 と 言え と 所詮 は まだ 若い おろかな|いつ|しょうぐん||ひと|じん||いえ||しょせん|||わかい Fool. You may be one of the five generals, but you are still young.

なに What?

高 華 王国 は このまま で は 時 を 迂闊 滅亡 する たか|はな|おうこく|||||じ||うかつ|めつぼう| At this rate, the Kingdom of Kouka will fall into ruin before long.

緋 龍 城 で 安念 を 貪って き た あなた や ヨナ 姫 に ひ|りゅう|しろ||やす ねん||むさぼって||||||ひめ| For you and Princess Yona, who have indulged in peace at Castle Hiryuu,

スウォン 様 の お 心 を 推し量る 事 など . . . |さま|||こころ||おしはかる|こと| there is no way to imagine Lord Soo-won's feelings—

口 を 慎み なさい ケイシュク くち||つつしみ|| Quiet, Kye-sook.

どう 言う 意味 だ |いう|いみ| What does that mean?

貴方 達 の 知って い た スウォン は 最初 から 居 なかった ん です あなた|さとる||しって|||||さいしょ||い||| The Soo-won you know never existed.

道 を 阻む 者 が あれ ば 切り捨て ます どう||はばむ|もの||||きりすて| Should anyone get in my way, I will cut him down,

誰 で あ ろ う と だれ||||| no matter who he is.

聞き たく ない きき|| I don't want to hear this.

もう 何も 聞き たく ない の |なにも|きき||| I don't want to hear any of this anymore...

な . . .

護衛 逃がす な ごえい|にがす| After them! Don't let them escape!

はい Yes, sir!

こちら です ハク 将軍 |||しょうぐん This way, General Hak!

お前 か ミンス さっき の 下手くそ の 矢 は おまえ|||||へたくそ||や| Were you the one who made that terrible shot, Min-soo?

姫 様 を 連れ て 付 い て こい 離れる な よ ひめ|さま||つれ||つき||||はなれる|| Take the princess and follow me. Don't fall behind.

はい Y-Yes, sir.

退け しりぞけ Out of the way!

こ ち だ This way!

はい Yes, sir.

ハク 将軍 後ろ へ |しょうぐん|うしろ| General Hak, behind you!

一 先 ず 何 処 か に 身 を 隠 そ う ひと|さき||なん|しょ|||み||かく|| We should find somewhere to hide.

そう です ね You're right.

行く ぞ いく| Let's go.

はい Yes, sir.

切り が ない です ね きり|||| There's no end to them.

姫 様 . . . イル 陛下 は 本当 に 亡くなら れ た の です か ひめ|さま||へいか||ほんとう||なくなら||||| Princess, is King Il really dead?

そう です か I see.

申し訳 あり ませ ん どうしても 信じ られ なく て もうしわけ|||||しんじ||| I'm sorry. I just couldn't believe it.

つい 先程 まで 姫 様 の お 誕生日 だ と 幸せ そう に 笑って い ら っし た のに |さきほど||ひめ|さま|||たんじょうび|||しあわせ|||わらって||||| Until just a while ago, he was smiling so happily about your birthday.

見つかる の も 時間 の 問題 だ な みつかる|||じかん||もんだい|| It's only a matter of time until they find us.

城 内 に は スウォン 様 が 率い て き た 兵 と スウォン 様 を 支持 する 兵 が 集まり つつ ある しろ|うち||||さま||ひきい||||つわもの|||さま||しじ||つわもの||あつまり|| The soldiers that Lord Soo-won brought here,

捉まれ ば 間違い なく 殺さ れる . . . か つかまれ||まちがい||ころさ|| If we're caught, they'll definitely kill us...

はい Yes.

私 が 逃げ道 を 確保 し ます わたくし||にげみち||かくほ|| I'll secure an escape route for you.

お 二 人 は この 城 から 脱出 し て 下さい |ふた|じん|||しろ||だっしゅつ|||ください You two must escape from the castle.

だが お前 は |おまえ| But you...

ご 心配 なく 必ず 逃 げ っ 切 っ て 見せ ます |しんぱい||かならず|のが|||せつ|||みせ| Don't worry about me. I promise I'll get away.

この 辺り いる はず だ 探せ |あたり||||さがせ They're around here somewhere! Find them!

はい Yes, sir!

裏門 の 前 に 兵 が 六 人 うらもん||ぜん||つわもの||むっ|じん Six soldiers in front of the rear gate.

伏兵 も . . . ふくへい| More waiting in ambush.

ミンス お前 |おまえ Min-soo, you...

私 が 引き付け ます わたくし||ひきつけ| I'll draw them after me.

その 隙 に 脱出 を |すき||だっしゅつ| You use that opportunity to escape.

姫 様 ひめ|さま Princess,

どう か ご 無事 で |||ぶじ|

居 た ぞ い|| There she is!

あっ ち だ She's over there!

逃がす な にがす| Don't let her escape!

ミンス Min-soo...

姫 さん 早く ひめ||はやく Princess, hurry!

居 た ぞ こっち だ い|||| There she is! This way!

姫 様 . . . 陛下 . . . ひめ|さま|へいか Princess... King...

裏山 の 方 に 逃げ た 様 です うらやま||かた||にげ||さま| They seem to have escaped into the mountains.

直ちに 山 狩り 隊 を 組織 致し ます ただちに|やま|かり|たい||そしき|いたし| I will organize a party to search the mountains immediately.

ハク 将軍 は 峻険 な 山里 風 牙 の 都 の 育ち |しょうぐん||たかし けん||やまざと|かぜ|きば||と||そだち General Hak was raised in the precipitous mountain village of Capital Fuuga.

姫 を 連れ て いる と は 言え ひめ||つれ|||||いえ Even if he has the princess with him,

城 の 者 達 で は 発見 は 難しい でしょ う しろ||もの|さとる|||はっけん||むずかしい|| it will be difficult for the men of the castle to find them.

ヨナ 姫 |ひめ Princess Yona,

少し 休み ます か すこし|やすみ|| should we rest a while?

ミンス は 死 ん じゃ った の ||し|||| Is Min-soo dead?

私 も 死ぬ の か な わたくし||しぬ||| Am I going to die, too?

ハク も スウォン に 殺さ れ て ||||ころさ|| Is Soo-won going to kill you, too?

あんな く そった れ に やる 命 何て 持ち合わせ ね で ぇ です よ ||||||いのち|なんて|もちあわせ||||| I don't have a life to give to that piece of crap.

死な ない で ね ハク しな|||| Please don't die, Hak.

死 ん だ ら . . . 許さ ない . . . から し||||ゆるさ|| If you die, I won't forgive you...

まだ 信じ られ ねぇ な |しんじ||| I still can't believe it.

イル 陛下 が 死 ん だ 何 て |へいか||し|||なん| I can't believe King Il died,

姫 を 一 人 に し て ひめ||ひと|じん||| and left the princess alone...

しょ う も ねぇ 王様 だ よ ||||おうさま|| You good-for-nothing king.

スウォン Soo-won...

申し訳 あり ませ ん もうしわけ||| I'm sorry.

夜通し 山 狩り を 行わ せ て は いる の です が 未 だ よどおし|やま|かり||おこなわ||||||||み| I had them comb the mountains all night, but they still haven't found anything.

城 内 の 様子 は しろ|うち||ようす| How are things inside the castle?

次第に 異変 を 察知 し 騒ぎ が 広まり つつ あり ます しだいに|いへん||さっち||さわぎ||ひろまり||| People are beginning to notice something is wrong, and unrest is growing.

ジュド 将軍 一体 何 か |しょうぐん|いったい|なん| General Joo-doh, what's going on?

賊 の 仕業 な の か ぞく||しわざ||| Is this the work of insurgents?

急ぎ 調べ を 進め て い ます いそぎ|しらべ||すすめ||| We're investigating the matter as quickly as we can.

如何 なさ い ます か スウォン 様 いかが|な さ|||||さま What shall we do, Lord Soo-won?

行き ま しょ う 姫 様 追 手 が 来る いき||||ひめ|さま|つい|て||くる

どこ へ 行く の ||いく| Where are we going?

私 宴 の 時 父上 が 泣 い て 喜 ん で い た のに わたくし|えん||じ|ちちうえ||なき|||よろこ|||||

一言 も 言わ なかった わ ありがとう って いちげん||いわ|||| I didn't utter a single word of thanks to him.

なのに 父上 を 置 い て どこ へ |ちちうえ||お|||| Where am I supposed to go now,

どこ へ 行く と 言う の ||いく||いう| leaving my father behind?

ハク Hak...

どこ へ でも 行き ます よ あんた が 生き延び られる なら |||いき|||||いきのび||

それ が 陛下 へ の 思い の 返し 方 です ||へいか|||おもい||かえし|かた| That is how you can return the king's feelings.

十六 歳 の 誕生日 じゅうろく|さい||たんじょうび My sixteenth birthday...

あの 夜 |よ That night,

私 は 家族 を 帰る 場所 を 思い 人 を 沢山 な 事 を 失った わたくし||かぞく||かえる|ばしょ||おもい|じん||たくさん||こと||うしなった I lost my family, my home, and the people I loved.

そして 今 に 繋がる 出会い が あった |いま||つながる|であい||

あれ は ?

打て うて Fire!

何者 だ なにもの| Who are you?

また 新た 敵 |あらた|てき A new enemy!

大人 しく 去る この 高 華国 から おとな||さる||たか|はなくに| Quietly depart

この 国 を 好き に は させ ない |くに||すき|||さ せ| I won't let you do as you please to this kingdom!

己 なに おのれ| What? 私 は 生きる わたくし||いきる I will live

亡き 父上 の 思い に 仲間 達 に 報いる 為 に なき|ちちうえ||おもい||なかま|さとる||むくいる|ため| to repay my late father's love, and my friends' kindness!

姫 さん あんた が 生きる 為 に 俺 を 使う ひめ||||いきる|ため||おれ||つかう

俺 は その 為 に ここ に 居る おれ|||ため||||いる That is what I'm here for.

次回 暁 の ヨナ 第 三 話 じかい|あかつき|||だい|みっ|はなし

遠い 空 Comment : 0,0 : 23 : 38.95,0 : 23 : 40.95 , 通用 1080 日 文 , , 0,0,0 , , Comment : 0,0 : 23 : 40.95,0 : 23 : 42.95 , 通用 1080 日 文 , , 0,0,0 , , Comment : 0,0 : 23 : 42.95,0 : 23 : 44.95 , 通用 1080 日 文 , , 0,0,0 , , とおい|から|comment|つうよう|ひ|ぶん|comment|つうよう|ひ|ぶん|comment|つうよう|ひ|ぶん The Distant Sky.