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甲鉄城のカバネリ, Koutetsujou no Kabaneri (Kabaneri of the Iron Fortress) Episode 3

Koutetsujou no Kabaneri ( Kabaneri of the Iron Fortress ) Episode 3

( 来栖 ) カバ ネリ … だ と ?

( 無名 ) そう 。 N カバ ネ と 人 の はざま に ある 者 。

( 生駒 ) お前 が … 俺 と 同じ ?

( 来栖 ) 結局 人 で は ない と いう こと だ ろ う !

( 無名 ) あんた が 私 の 敵 なら …。

( 無名 ) 殺す よ 。

ん ?

カバネ は 人 の 敵 だ 。 N ( 無名 ) へ ぇ …。

( 菖蒲 ) やめ なさい 来栖 。

( 菖蒲 ) お 二 人 が い なけ れ ば 私 たち は 皆 死 ん で い まし た 。

だからといって カバ ネ と 同行 は でき ませ ん !

( 生駒 ) 俺 も 同 意見 だ !

( 生駒 ) 俺 は カバネ だ ここ に い たら みんな を カバネ に し て しまう 。

( 無名 ) フンッ ! う っ ! あっ … !

な … 何 を ! カバネ じゃ なく て カバ ネリ !

体 は カバネ で も 心 は 人 な の ! 信じ られる か !

菖蒲 さん 。 この 甲 鉄 城 って 金剛 郭 まで 行く ん だ よ ね ?

( 菖蒲 ) ええ 。 N 運行 表 で は その 予定 です 。

( 鰍 ) 金剛 郭 って ?

( 逞 生 ) 知ら ない の か ? 将軍家 の ある 幕府 最大 の 要害 だ 。

菖蒲 さま このまま 金剛 郭 に 向かう なら 俺 を …。

私 を 乗せ て って よ 。

その代わり この 車両 から そっち に は 行か ない から さ 。

おい 。 まだ 俺 が し ゃ べ … あっ ! ! あ …。

( 無名 ) フンッ ! う っ !

まあ 断ら れ て も 乗る けど ね 。

貴 様 ! 人 か カバネ か ! ?

どちら でも ない ! 俺 は カバ ネリ だ !

♪~

( 男性 ) 鈴木 さん ! 危ない です よ !

( 鈴木 ) サイド から 見 ない と 分かり ませ ん 。

( 男性 ) カバネ が 乗って る って よ …。 N ( 男性 ) おい ! もう 少し 詰めろ !

( 男性 ) 勝手 に 窓 開ける な ! ( 鰍 ) 1 人 1 つ です !

また 夕方 に 配り ます から !

これ っぽ っち で 足りる か よ 。

( 鰍 ) はい どうぞ 。 N ( 信 乃 ) すみません 。

( 信 乃 ) えっ ? ( 鰍 ) おなか の 赤ちゃん の 分 です 。

( 信 乃 ) あっ …。

( 吉備 土 ) 水 も 食料 も じゅうぶん に 積め て い ない 。

その 上 これ だけ の 人数 だ 。 N たどり つける の か ?

それ でも 目指す しか ない 。 N あそこ 以上 に 安全 な 所 は ない ん だ 。

( 吉備 土 ) けど 金剛 郭 が 受け入れ て くれ なかったら ?

( 鰍 ) 配給 です !

今 の ご 老中 は 菖蒲 さま の 叔父 に あたる お方 だ 。

むげに は し ない 。 N あっ …。

駄目 でしょ ! そんな 油 まみれ の 手 で !

俺 の 体 だ ! ( 鰍 ) お 母さん に もらった 体 でしょ !

♪~

( 汽笛 ) はっ ! ハァ … ハァ …。

( 無名 ) 傷 治って る でしょ ? あっ …。

体 は カバネ だ から ね 。

もう 完全 に 動 ける よう に なって る はず だ よ 。

お前 金剛 郭 に 行く って 言って た な 。

兄 さま と 約束 し た から ね 。 N 言え ない けど 大事 な 用 な ん だ よ 。

あんた も 金剛 郭 に 興味 あん の ?

あそこ は カバネ 研究 の 最 先端 だ 。

カバ ネリ なんて 中途半端 な 状態 も どうにか できる かも しれ ない 。

降りる ん じゃ なかった の ?

お前 の 言う カバ ネリ 完全 に 信じ た わけ じゃ ない ぞ 。

でも この ボイラー 車 に 3 日間 閉じこもれ ば ( 汽笛 )

心 まで カバネ に なら ない って 証明 は できる 。

じゃあ 決まり だ ね 。 N 決まり ?

あんた は 私 と 甲 鉄 城 に 乗る 。 N そして 私 の 盾 に なる 。

盾 だって ?

私 長く 戦う と 眠っちゃ う ん だ 。 N だ から 生き てる 盾 が 必要 な の 。

あんた なら カバネ に かま れ て も 平気 でしょ ?

平気 な わけ ある か … N う っ !

ああ ! 金剛 郭 に 行く ん でしょ ?

なら 立って ? 始める よ ! 何 を ?

稽古 に 決まって る でしょ !

今 の まま じゃ 盾 と して も 頼りな さ 過ぎ !

う わ っ ! ち ょ … ちょっと 待て お前 ! ほら 動き が 大き 過ぎ !

足元 が お 留守 に なって る 。 N い やっ … 待て って !

( 阿 幸 地 ) 困り ます な 勝手 に カバネ を 乗せる など と 。

( 萬 鬼 ) 今 から でも 遅く は ない 。 N カバネ ども を 降ろす べき だ !

彼ら は 最後尾 から 出 ない と 約束 し て くれ まし た 。

( 修蔵 ) カバネ が 約束 を 守る もの か !

( 菖蒲 ) 六 頭領 の 方々 に 感謝 の 心 は ない の です か !

それ に 彼 は カバ ネリ に なる 前 から 正しく あ ろ う と して い まし た 。

( 服部 ) こ … 困り ます ! 勝手 に 入ら れ て は !

( 服部 ) 甲 鉄 城 を 止めろ と 言いだし て 聞か ない ん です 。

( 男性 ) 止め て くだされ !

( 男性 ) 葬式 が し たい ん じゃ ! ( 男性 ) 家族 を 弔い たい 。

これ 以上 離れ たら 祈り が 届か ん !

( 男性 ) 孫 に さまよい 霊 に なれ と いう の か !

フンッ ! う っ !

ああ ! フンッ !

あ あっ … ! あ … ああ …。

駄目 だ なぁ 何 回 言わ せ ん の ?

クルッ と 回って チョンチョン パッ だ よ 。 N 全然 なって ない よ !

じ … 自分 が できる から って 説明 が 下手 過ぎる !

しっかり し て よ ね ホント 。

枷 紐 取って ない 私 に も 力負け じゃ さ ぁ …。

その 首 の やつ 何の ため に ある ん だ 。

たぶん あんた の と 同じ だ よ 。

ただ 私 の は 外せ ば 全力 で 戦え る けど

しばらく たつ と 呪い が 回って 疲れ ちゃ う の 。

不思議 よ ね 。

うん ? カバネ ?

何 だ ? おい !

無名 ! 何 する 気 だ !

やめ て ください ! ( 男性 ) 見 て た ぞ !

お前 だけ 飯 2 つ もらった だ ろ ! ≪ ( 扉 の 開く 音 )

( 男性 ) カバネ だ ! ( 男性 ) カバネ ! ?

( 男性 ) 出 て こ ない はず じゃ ! ?

( 男性 ) カバネ だ ! カバネ が 出 て き た !

ああ …。 N ( 無名 ) うん ?

確かに 感じ た のに …。

戻れ 無名 ! さっき ボイラー 車 から 出 ない って 約束 し て た だ ろ !

ちょっと 邪魔 し ない で ! ( 来栖 ) 動く な 。

( 無名 ・ 生駒 ) うん ? ( 来栖 ) 何 が カバ ネリ だ …。

やはり 人 の 血 を あさり に 来 た か 。 N やめろ !

今 すぐ 無名 は 連れ て 帰る 。

金剛 郭 に 着く まで は おとなしく さ せる から !

( 無名 ) ふん … N そんな こと あんた に でき ん の ?

( 菖蒲 ) 無名 さん !

どういう こと です かな ? これ は 。

なぜ 出 て き た の ? 約束 し た のに 。

言って も きっと 分か ん ない よ 。 N おい !

( 阿 幸 地 ) やはり カバネ など 乗せる べき で は なかった の です !

( 間瀬 ) 今 すぐ や つら を 追い出し て もらい ま しょ う 。

やって みな よ 。 N やめろ !

≪ ( バケツ を たたく 音 ) ( 無名 ) うん ?

( 鈴木 ) まずい ぞ キャプテン 。

応急 処置 し た 給水 タンク が 破れ てる 。

次 の 駅 まで は とても 持た ない 。

( 小太郎 ) 止まる の ? ( 鰍 ) お 水 を くん で いく の よ 。

圧 が 上がって る の を 確認 しろ 。 N そう その 目盛り だ 。

( 来栖 ) カバネ は 見当たり ませ ん 。

貯水槽 の 修復 に は どの くらい かかり ます か ?

( 鈴木 ) メイ ビー 朝 まで に は 終わる でしょ う 。

朝 まで …。

( 来栖 ) 見張り 役 は 交代 で 休息 を 取ら せ ま しょ う 。

そう ね 。 それ と 甲 鉄 城 が 止まって いる 間 に

葬儀 を 行い ま しょ う 。

あの 老人 たち の こと を ?

( 菖蒲 ) 私 も 祈り たい の です 。 N お 父 さま の ため に も …。

分かり まし た 。

( 天 佑 和尚 の 読経 )

( 小太郎 ) は ー なん まい だ ー なん まい だ ー 。

( 天 佑 和尚 の 読経 )

( 信 乃 ) う う …。

( ホウキ ) 何 だって ! ? ( ヒシャク ) 本当 な の か ? それ は !

( 間瀬 ) ああ 。 N そして 人 の ふり を し て いる 。

( ヤカン ) 許せ ねえ ! ( ヒシャク ) ふざけ ん な !

( 男性 の 泣き声 ) ( 巣 刈 ) おい 作業 に 戻れ よ 。

祈った ところ で 生き返る わけ じゃ ない ん だ ろ ?

( 男性 の 泣き声 ) ( 巣 刈 ) チッ …。

( 侑 那 ) 代わる よ 。 N ( 巣 刈 ) ああ 。

( 侑 那 ) 最低 だ ね 。

( 巣 刈 ) あんた も 誰 か 亡くし た の か 。 N ( 侑 那 ) 師匠 を 。

師匠 さん と 特に ご 親密 だった ?

い で っ ! ( 侑 那 ) げ す 。

ヘヘッ … N その 程度 の 男 です よ 俺 は 。

祈ら ない の ? 家族 なら とっくに い ない 。

何 だ 。 私 と 同じ か 。

よく ある 話 だ よ 。 N カバネ で 家族 を 失う なんて 。

右手 。 N それ 何 持って ん の ?

当たる と 痛く て しょうがない よ 。 N ああ …。

どこ に でも ある 河原 の 石 だ よ 。

奇麗 な の を 2 つ 妹 と 見つけ て 。

「 両方 と も お前 に やる よ 」 って 俺 は 言った けど

あいつ は 「 1 つ ずつ 持って お守り に しよ う 」 って 。

形見 に する つもり なんか じゃ なかった 。

5 年 前 だ 。 N 俺 たち の 駅 が カバネ に 破ら れ て

恐れ に 駆られ た 大人 たち は 逃げ出し た 。

俺 たち は 取り残さ れ 妹 が カバネ に 捕まった 。

よく ある 話 だ ろ ?

でも バカ な 兄貴 は その とき どう し た と 思う ?

逃げ た ん だ よ 。 N 《 う わ ああ ! 》

助け を 呼 ん で くる って 言い訳 し て 俺 は そこ から 離れ て しまった 。

誰 か を 頼 ろ う と して しまった ん だ 。

戻った とき に は 妹 は 変わり果て た 姿 で 横たわって い た 。

ひきょう 者 の 兄 は 泣 い て 謝った よ 。

「 ごめん な ごめん な 」 って 。

でも もう 遅い 。

妹 は 帰ら ない 。

♪~

あの とき たとえ 一緒 に 死 ん で も 恐れ を ねじ伏せ て 戦う べき だった 。

あの 日 の 臆病 を 何 万 回 憎 ん で も 妹 は 帰って こ ない ん だ 。

やっぱり よく ある 話 だ よ 。

弱い やつ が 死 ん で 強い やつ が 生き残った 。

それ だけ の 話 でしょ 。

( ホウキ ) やる か ? ( ヒシャク ) 俺 に やらせ て くれ 。

( 菖蒲 ) 何 を する つもり です ! ( 一同 ) あっ !

彼ら は 敵 で は あり ませ ん 。

私 たち を 助け て くれ た ん です よ ? ( ホウキ ) カバネ は 敵 です !

( ヤカン ) 襲わ れ て から じゃ 遅い ん です !

( ヒシャク ) やら せ て ください 菖蒲 さま !

あなた たち …。

≪ ( 扉 の 開閉 音 )

菖蒲 さま ?

その …。 N ( 無名 ) 物騒 な 連中 連れ てる ね 。

( 菖蒲 ) それ は …。 N ( 無名 ) いい よ 。

戦争 しよ う って ん なら 嫌い じゃ ない 。

おい ! ( 菖蒲 ) あっ …。

( 一同 ) あ あっ !

( 無名 ) 弱い くせ に 粋 がん ない で よ ね !

無名 ! 挑発 する な ! ( 無名 ) し てる の は こいつ ら だ よ 。

見ろ ! やはり カバ ネリ は 敵 だ ! ( ヤカン ) 下がる な みんな !

( ヒシャク ) 家族 を 守る ん だ ろ う が ! ( タワシ ) ろ … 六 根 清浄 !

( 菖蒲 ) お やめ な さい !

( 一同 ) ああ …。 危険 です ! 降り て ください 。

お やめ ください 菖蒲 さま 。

( 無名 ) ふ ー ん …。

( 信 乃 ) あ あっ …。

ああ …。

駄目 な の ?

( 信 乃 ) ごめん ね …。

お 母さん … N 産 ん で あげ られ ない …。

信 乃 さん ? ( 武士 ) カバ ネリ だ !

( 武士 ) 何 し に 来 た ! ? ( 無名 ) こっち も 物騒 だ なぁ …。

戦い に 来 た ん じゃ ない よ 。 N あ …。

ねえ お 願い が ある ん だ けど 。 N ( 鰍 ) な … 何 ?

( 二 之 介 の ぐずる 声 ) ( 鰍 ) あっ どう し た の ?

( 二 之 介 の 泣き声 ) ( 鰍 ) おし っこ ? 気持ち 悪い の か な 。

ベ ~。 N ( あやす 声 )

( 鰍 ) あ …。 N ( 無名 ) アハハ ! 笑った !

ウフフ … この 子 笑った よ !

生駒 ! あなた は 父 に 言って い まし た ね 。

銃 を 向ける 相手 を 間違う な と 。

では ! う っ !

カバ ネリ は 人 の 敵 です か ? それとも 味方 です か ?

う う っ …。 N あ … 菖蒲 さま !

お やめ ください !

( 菖蒲 ) 私 は 甲 鉄 城 を 預かる 者 と して

ただ さ なけ れ ば なり ませ ん 。 N 誰 が 敵 で 誰 が 味方 な の か を !

う っ !

なぜ 右手 を 使わ ない の です ! たもと を つか ん で 私 を かめ ば …。

でき ませ ん ! なぜ です ! ?

この 手 に 誓った から です !

もう 逃げ たり し ない 。 たとえ 自分 が 助かる ため だ と して も

誰 か の 命 を 踏みにじって は なら ない と !

倒す べき は カバネ だ 。

カバネ を 倒す ため に 俺 の 命 は ある ん だ !

( 菖蒲 ) もう じゅうぶん でしょ う 。

( 菖蒲 ) これ でも 彼 が われら の 敵 だ と 思う 者 は

どうぞ ここ に 上がって き て ください 。

確かめる 機会 を 与え ま しょ う 。

( 間瀬 ) チッ …。

すみません 。 N 試す よう な ま ね を し て 。

あっ いいえ …。

でも どうして やい ば を 直接 受け た の です か ?

腕 を つかめ ば いい もの を 。 N え ? いや あの … 加減 が …。

こういう 身の上 に なって まだ 日 が 浅い です から その …

ケガ を さ せ て しまう か もと 。 N まあ ! そんな 気 に なさら ない で 。

ご 自分 の 心配 を なさって ください 。 N は ぁ …。

う っ ! ?

( 倒れる 音 ) ( 菖蒲 ) 生駒 ! ? どう し た の です か ?

アハ ハハ ! アハ ハハ ! やめ て よ もう … ホント 。

( 小太郎 ) ぶ え ~。 N ( 無名 ・ 二 之 介 の 笑い声 )

( 無名 ) あ ~ お っか し ~。

笑ったら お なか すい ちゃ った な 。 N ( 鰍 ) 団子 汁 が ある の 。 よそう ね 。

( 無名 ) ありがとう 。 N でも それ は いら ない 。

( 鰍 ) えっ ?

私 に は 血 を ちょうだい ? ( 鰍 ) えっ … 血 って ?

( 無名 ) 赤 くって さ 人 を 斬る と ピュー って 出 て くる やつ だ よ 。

( 鰍 ) だって … あなた は …。 N ( 無名 ) カバ ネリ 。

半分 は カバネ だ から ね 。

ハァ …。

血 が 流れ た から でしょ う 。 N 待って て ください 。

( 鯖 ) ふざけ ない で ! 私 たち に も カバネ に なれ って いう の ! ?

( 穴子 ) 離れ な 鰍 ! やっぱり こいつ は 怪物 な ん だ よ !

仕方ない じゃ ない お なか すい ちゃ った ん だ から 。

ああ … あっ … ああ …。 N は っ !

≪ ( 女性 の 叫び声 ) ( 無名 ) うん ?

( 女性 ) カバネ ! ( 一同 の 叫び声 )

( うめき声 )

信 乃 さん ! ? あっ …。

待って ! その 人 は !

( 無名 ) は あ ああ !

ああ … ああ …。

( 鰍 ) 赤ちゃん が … いる ん だ よ ?

生駒 ! ? あなた は …。

う おお おお …。 N は っ !

♪~


Koutetsujou no Kabaneri ( Kabaneri of the Iron Fortress ) Episode 3 Koutetsujou no Kabaneri (Kabaneri of the Iron Fortress) Episode 3

( 来栖 ) カバ ネリ … だ と ? くるす|かば||| "Corpseless"...?

( 無名 ) そう 。\ N カバ ネ と 人 の はざま に ある 者 。 むめい|||かば|||じん|||||もの Yes, something between a Corpse and a human.

( 生駒 ) お前 が … 俺 と 同じ ? いこま|おまえ||おれ||おなじ You're... the same as me, then?

( 来栖 ) 結局 人 で は ない と いう こと だ ろ う ! くるす|けっきょく|じん||||||||| Either way, it means you're not human!

( 無名 ) あんた が 私 の 敵 なら …。 むめい|||わたくし||てき|

( 無名 ) 殺す よ 。 むめい|ころす| ...I'll kill you.

ん ?

カバネ は 人 の 敵 だ 。\ N ( 無名 ) へ ぇ …。 ||じん||てき|||むめい|| Corpses are the enemy of humanity.

( 菖蒲 ) やめ なさい 来栖 。 あやめ|||くるす Stop, Kurusu!

( 菖蒲 ) お 二 人 が い なけ れ ば 私 たち は 皆 死 ん で い まし た 。 あやめ||ふた|じん||||||わたくし|||みな|し||||| If not for these two...

だからといって カバ ネ と 同行 は でき ませ ん ! |かば|||どうこう|||| That does not mean we can have the Corpses accompany us!

( 生駒 ) 俺 も 同 意見 だ ! いこま|おれ||どう|いけん| I feel the same way.

( 生駒 ) 俺 は カバネ だ ここ に い たら みんな を カバネ に し て しまう 。 いこま|おれ|||||||||||||| I'm a Corpse.

( 無名 ) フンッ ! う っ ! あっ … ! むめい||||

な … 何 を ! カバネ じゃ なく て カバ ネリ ! |なん||||||かば|

体 は カバネ で も 心 は 人 な の ! 信じ られる か ! からだ|||||こころ||じん|||しんじ||

菖蒲 さん 。 この 甲 鉄 城 って 金剛 郭 まで 行く ん だ よ ね ? あやめ|||こう|くろがね|しろ||こんごう|かく||いく|||| Ayame-san. You want me to believe—?!

( 菖蒲 ) ええ 。\ N 運行 表 で は その 予定 です 。 あやめ|||うんこう|ひょう||||よてい| Yes...

( 鰍 ) 金剛 郭 って ? かじか|こんごう|かく|

( 逞 生 ) 知ら ない の か ? 将軍家 の ある 幕府 最大 の 要害 だ 。 てい|せい|しら||||しょうぐんけ|||ばくふ|さいだい||ようがい| You don't know?

菖蒲 さま このまま 金剛 郭 に 向かう なら 俺 を …。 あやめ|||こんごう|かく||むかう||おれ|

私 を 乗せ て って よ 。 わたくし||のせ||| Can you take me there? Ayame-sama, if we are heading to Daimond Citadel—

その代わり この 車両 から そっち に は 行か ない から さ 。 そのかわり||しゃりょう|||||いか||| If you do, we promise we'll stay in this car.

おい 。 まだ 俺 が し ゃ べ … あっ ! ! あ …。 ||おれ|||||| Hey, I'm trying to talk—

( 無名 ) フンッ ! う っ ! むめい|||

まあ 断ら れ て も 乗る けど ね 。 |ことわら||||のる|| Although I'm not leaving this train whether you agree to it or not.

貴 様 ! 人 か カバネ か ! ? とうと|さま|じん||| Are you human or a Corpse?!

どちら でも ない ! 俺 は カバ ネリ だ ! |||おれ||かば||

♪~

( 男性 ) 鈴木 さん ! 危ない です よ ! だんせい|すずき||あぶない||

( 鈴木 ) サイド から 見 ない と 分かり ませ ん 。 すずき|さいど||み|||わかり||

( 男性 ) カバネ が 乗って る って よ …。\ N ( 男性 ) おい ! もう 少し 詰めろ ! だんせい|||のって|||||だんせい|||すこし|つめろ I can't believe this.

( 男性 ) 勝手 に 窓 開ける な ! ( 鰍 ) 1 人 1 つ です ! だんせい|かって||まど|あける||かじか|じん|| Don't just open the window!

また 夕方 に 配り ます から ! |ゆうがた||くばり|| We'll be back this evening with more food.

これ っぽ っち で 足りる か よ 。 ||||たりる||

( 鰍 ) はい どうぞ 。\ N ( 信 乃 ) すみません 。 かじか||||しん|の|

( 信 乃 ) えっ ? ( 鰍 ) おなか の 赤ちゃん の 分 です 。 しん|の||かじか|||あかちゃん||ぶん|

( 信 乃 ) あっ …。 しん|の|

( 吉備 土 ) 水 も 食料 も じゅうぶん に 積め て い ない 。 きび|つち|すい||しょくりょう||||つめ||| There isn't enough food and water for the number of people that are onboard.

その 上 これ だけ の 人数 だ 。\ N たどり つける の か ? |うえ||||にんずう||||||

それ でも 目指す しか ない 。\ N あそこ 以上 に 安全 な 所 は ない ん だ 。 ||めざす|||||いじょう||あんぜん||しょ|||| We still have to try.

( 吉備 土 ) けど 金剛 郭 が 受け入れ て くれ なかったら ? きび|つち||こんごう|かく||うけいれ||| But what if Daimond Citadel doesn't take us in?

( 鰍 ) 配給 です ! かじか|はいきゅう|

今 の ご 老中 は 菖蒲 さま の 叔父 に あたる お方 だ 。 いま|||ろうじゅう||あやめ|||おじ|||おかた| The current elder is Ayame-sama's uncle.

むげに は し ない 。\ N あっ …。

駄目 でしょ ! そんな 油 まみれ の 手 で ! だめ|||あぶら|||て| Stop!

俺 の 体 だ ! ( 鰍 ) お 母さん に もらった 体 でしょ ! おれ||からだ||かじか||かあさん|||からだ| It's my body!

♪~

( 汽笛 ) はっ ! ハァ … ハァ …。 きてき|||

( 無名 ) 傷 治って る でしょ ? あっ …。 むめい|きず|なおって||| Your body's healed, hasn't it?

体 は カバネ だ から ね 。 からだ||||| It's because your body is a Corpse's.

もう 完全 に 動 ける よう に なって る はず だ よ 。 |かんぜん||どう|||||||| You should be able to move around fine now.

お前 金剛 郭 に 行く って 言って た な 。 おまえ|こんごう|かく||いく||いって||

兄 さま と 約束 し た から ね 。\ N 言え ない けど 大事 な 用 な ん だ よ 。 あに|||やくそく||||||いえ|||だいじ||よう||||

あんた も 金剛 郭 に 興味 あん の ? ||こんごう|かく||きょうみ||

あそこ は カバネ 研究 の 最 先端 だ 。 |||けんきゅう||さい|せんたん|

カバ ネリ なんて 中途半端 な 状態 も どうにか できる かも しれ ない 。 かば|||ちゅうとはんぱ||じょうたい|||||| They might be able to do something... about this Corpseless condition.

降りる ん じゃ なかった の ? おりる||||

お前 の 言う カバ ネリ 完全 に 信じ た わけ じゃ ない ぞ 。 おまえ||いう|かば||かんぜん||しんじ||||| It's not that I fully believe... your "Corpseless" story.

でも この ボイラー 車 に 3 日間 閉じこもれ ば ( 汽笛 ) ||ぼいらー|くるま||にち かん|とじこもれ||きてき But... if I'm trapped inside this boiler car for three days...

心 まで カバネ に なら ない って 証明 は できる 。 こころ|||||||しょうめい||

じゃあ 決まり だ ね 。\ N 決まり ? |きまり||||きまり Then it's decided.

あんた は 私 と 甲 鉄 城 に 乗る 。\ N そして 私 の 盾 に なる 。 ||わたくし||こう|くろがね|しろ||のる|||わたくし||たて||

盾 だって ? たて|

私 長く 戦う と 眠っちゃ う ん だ 。\ N だ から 生き てる 盾 が 必要 な の 。 わたくし|ながく|たたかう||ねむっちゃ|||||||いき||たて||ひつよう|| When I fight for too long, I fall asleep.

あんた なら カバネ に かま れ て も 平気 でしょ ? ||||||||へいき|

平気 な わけ ある か …\ N う っ ! へいき||||||| Don't be ridi—

ああ ! 金剛 郭 に 行く ん でしょ ? |こんごう|かく||いく||

なら 立って ? 始める よ ! 何 を ? |たって|はじめる||なん| Then stand up. We're going to start.

稽古 に 決まって る でしょ ! けいこ||きまって||

今 の まま じゃ 盾 と して も 頼りな さ 過ぎ ! いま||||たて||||たよりな||すぎ

う わ っ ! ち ょ … ちょっと 待て お前 ! ほら 動き が 大き 過ぎ ! ||||||まて|おまえ||うごき||おおき|すぎ

足元 が お 留守 に なって る 。\ N い やっ … 待て って ! あしもと|||るす|||||||まて| Your feet are dragging.

( 阿 幸 地 ) 困り ます な 勝手 に カバネ を 乗せる など と 。 おもね|こう|ち|こまり|||かって||||のせる|| Wait!

( 萬 鬼 ) 今 から でも 遅く は ない 。\ N カバネ ども を 降ろす べき だ ! よろず|おに|いま|||おそく|||||||おろす|| It's still not too late.

彼ら は 最後尾 から 出 ない と 約束 し て くれ まし た 。 かれら||さいこうび||だ|||やくそく|||||

( 修蔵 ) カバネ が 約束 を 守る もの か ! しゅうぞう|||やくそく||まもる|| Like a Corpse knows how to keep a promise?!

( 菖蒲 ) 六 頭領 の 方々 に 感謝 の 心 は ない の です か ! あやめ|むっ|とうりょう||ほうぼう||かんしゃ||こころ|||||

それ に 彼 は カバ ネリ に なる 前 から 正しく あ ろ う と して い まし た 。 ||かれ||かば||||ぜん||まさしく||||||||

( 服部 ) こ … 困り ます ! 勝手 に 入ら れ て は ! はっとり||こまり||かって||はいら||| Y-You cannot just barge in here!

( 服部 ) 甲 鉄 城 を 止めろ と 言いだし て 聞か ない ん です 。 はっとり|こう|くろがね|しろ||とどめろ||いいだし||きか|||

( 男性 ) 止め て くだされ ! だんせい|とどめ||

( 男性 ) 葬式 が し たい ん じゃ ! ( 男性 ) 家族 を 弔い たい 。 だんせい|そうしき||||||だんせい|かぞく||とむらい| We want to hold a funeral.

これ 以上 離れ たら 祈り が 届か ん ! |いじょう|はなれ||いのり||とどか|

( 男性 ) 孫 に さまよい 霊 に なれ と いう の か ! だんせい|まご|||れい|||||| Do you want our grandchildren unable to pass on?!

フンッ ! う っ !

ああ ! フンッ !

あ あっ … ! あ … ああ …。

駄目 だ なぁ 何 回 言わ せ ん の ? だめ|||なん|かい|いわ|||

クルッ と 回って チョンチョン パッ だ よ 。\ N 全然 なって ない よ ! ||まわって||||||ぜんぜん|||

じ … 自分 が できる から って 説明 が 下手 過ぎる ! |じぶん|||||せつめい||へた|すぎる

しっかり し て よ ね ホント 。 |||||ほんと Get it together already.

枷 紐 取って ない 私 に も 力負け じゃ さ ぁ …。 かせ|ひも|とって||わたくし|||ちからまけ||| You're already getting overpowered when I haven't even removed my restraint.

その 首 の やつ 何の ため に ある ん だ 。 |くび|||なんの||||| What is that thing around your neck for?

たぶん あんた の と 同じ だ よ 。 ||||おなじ||

ただ 私 の は 外せ ば 全力 で 戦え る けど |わたくし|||はずせ||ぜんりょく||たたかえ||

しばらく たつ と 呪い が 回って 疲れ ちゃ う の 。 |||まじない||まわって|つかれ||| But after a while, the curse spreads and I get tired.

不思議 よ ね 。 ふしぎ|| It's strange...

うん ? カバネ ?

何 だ ? おい ! なん|| Corpse?

無名 ! 何 する 気 だ ! むめい|なん||き| Nameless!

やめ て ください ! ( 男性 ) 見 て た ぞ ! |||だんせい|み||| Please stop.

お前 だけ 飯 2 つ もらった だ ろ ! ≪ ( 扉 の 開く 音 ) おまえ||めし|||||とびら||あく|おと You have got two!

( 男性 ) カバネ だ ! ( 男性 ) カバネ ! ? だんせい|||だんせい| It's the Corpse!

( 男性 ) 出 て こ ない はず じゃ ! ? だんせい|だ||||| She's not supposed to come out!

( 男性 ) カバネ だ ! カバネ が 出 て き た ! だんせい|||||だ|||

ああ …。\ N ( 無名 ) うん ? ||むめい|

確かに 感じ た のに …。 たしかに|かんじ|| If definitely felt it.

戻れ 無名 ! さっき ボイラー 車 から 出 ない って 約束 し て た だ ろ ! もどれ|むめい||ぼいらー|くるま||だ|||やくそく||||| Come back, Nameless!

ちょっと 邪魔 し ない で ! ( 来栖 ) 動く な 。 |じゃま||||くるす|うごく|

( 無名 ・ 生駒 ) うん ? ( 来栖 ) 何 が カバ ネリ だ …。 むめい|いこま||くるす|なん||かば|| Don't move!

やはり 人 の 血 を あさり に 来 た か 。\ N やめろ ! |じん||ち||||らい|||| I knew not to trust you.

今 すぐ 無名 は 連れ て 帰る 。 いま||むめい||つれ||かえる

金剛 郭 に 着く まで は おとなしく さ せる から ! こんごう|かく||つく||||||

( 無名 ) ふん …\ N そんな こと あんた に でき ん の ? むめい|||||||||

( 菖蒲 ) 無名 さん ! あやめ|むめい| Nameless-san!

どういう こと です かな ? これ は 。

なぜ 出 て き た の ? 約束 し た のに 。 |だ|||||やくそく|||

言って も きっと 分か ん ない よ 。\ N おい ! いって|||わか|||||

( 阿 幸 地 ) やはり カバネ など 乗せる べき で は なかった の です ! おもね|こう|ち||||のせる|||||| We never should have let Corpses onboard!

( 間瀬 ) 今 すぐ や つら を 追い出し て もらい ま しょ う 。 ませ|いま|||||おいだし||||| Let's remove them from the train now.

やって みな よ 。\ N やめろ ! I'd like to see you try.

≪ ( バケツ を たたく 音 ) ( 無名 ) うん ? ばけつ|||おと|むめい|

( 鈴木 ) まずい ぞ キャプテン 。 すずき|||きゃぷてん

応急 処置 し た 給水 タンク が 破れ てる 。 おうきゅう|しょち|||きゅうすい|たんく||やぶれ| Seems like the water tank we patched together is busted.

次 の 駅 まで は とても 持た ない 。 つぎ||えき||||もた| No way it's making it to the next station.

( 小太郎 ) 止まる の ? ( 鰍 ) お 水 を くん で いく の よ 。 こたろう|とまる||かじか||すい|||||| Are we stopping?

圧 が 上がって る の を 確認 しろ 。\ N そう その 目盛り だ 。 あっ||あがって||||かくにん|||||めもり| Check and see if the pressure's rising.

( 来栖 ) カバネ は 見当たり ませ ん 。 くるす|||みあたり|| There are no Corpses in sight.

貯水槽 の 修復 に は どの くらい かかり ます か ? ちょすいそう||しゅうふく||||||| How long do we need in order to repair the water tank?

( 鈴木 ) メイ ビー 朝 まで に は 終わる でしょ う 。 すずき|||あさ||||おわる||

朝 まで …。 あさ| By morning...

( 来栖 ) 見張り 役 は 交代 で 休息 を 取ら せ ま しょ う 。 くるす|みはり|やく||こうたい||きゅうそく||とら|||| We can have the lookouts rotate in shifts.

そう ね 。 それ と 甲 鉄 城 が 止まって いる 間 に ||||こう|くろがね|しろ||とまって||あいだ| Good idea.

葬儀 を 行い ま しょ う 。 そうぎ||おこない|||

あの 老人 たち の こと を ? |ろうじん||||

( 菖蒲 ) 私 も 祈り たい の です 。\ N お 父 さま の ため に も …。 あやめ|わたくし||いのり||||||ちち||||| I would like to pray as well.

分かり まし た 。 わかり|| Understood.

( 天 佑 和尚 の 読経 ) てん|たすく|おしょう||どきょう

( 小太郎 ) は ー なん まい だ ー なん まい だ ー 。 こたろう||-||||-||||-

( 天 佑 和尚 の 読経 ) てん|たすく|おしょう||どきょう

( 信 乃 ) う う …。 しん|の||

( ホウキ ) 何 だって ! ? ( ヒシャク ) 本当 な の か ? それ は ! |なん|||ほんとう||||| What?

( 間瀬 ) ああ 。\ N そして 人 の ふり を し て いる 。 ませ||||じん||||||

( ヤカン ) 許せ ねえ ! ( ヒシャク ) ふざけ ん な ! |ゆるせ|||||

( 男性 の 泣き声 ) ( 巣 刈 ) おい 作業 に 戻れ よ 。 だんせい||なきごえ|す|か||さぎょう||もどれ|

祈った ところ で 生き返る わけ じゃ ない ん だ ろ ? いのった|||いきかえる||||||

( 男性 の 泣き声 ) ( 巣 刈 ) チッ …。 だんせい||なきごえ|す|か|

( 侑 那 ) 代わる よ 。\ N ( 巣 刈 ) ああ 。 ゆう|な|かわる|||す|か|

( 侑 那 ) 最低 だ ね 。 ゆう|な|さいてい||

( 巣 刈 ) あんた も 誰 か 亡くし た の か 。\ N ( 侑 那 ) 師匠 を 。 す|か|||だれ||なくし|||||ゆう|な|ししょう| Did you lose someone too?

師匠 さん と 特に ご 親密 だった ? ししょう|||とくに||しんみつ| Were you particularly close with your teacher?

い で っ ! ( 侑 那 ) げ す 。 |||ゆう|な||

ヘヘッ …\ N その 程度 の 男 です よ 俺 は 。 |||ていど||おとこ|||おれ|

祈ら ない の ? 家族 なら とっくに い ない 。 いのら|||かぞく||||

何 だ 。 私 と 同じ か 。 なん||わたくし||おなじ|

よく ある 話 だ よ 。\ N カバネ で 家族 を 失う なんて 。 ||はなし||||||かぞく||うしなう|

右手 。\ N それ 何 持って ん の ? みぎて|||なん|もって||

当たる と 痛く て しょうがない よ 。\ N ああ …。 あたる||いたく||しょうが ない||| It hurts when I get hit by it.

どこ に でも ある 河原 の 石 だ よ 。 ||||かわはら||いし|| Just a rock you can find around any river.

奇麗 な の を 2 つ 妹 と 見つけ て 。 きれい|||||いもうと||みつけ|

「 両方 と も お前 に やる よ 」 って 俺 は 言った けど りょうほう|||おまえ|||||おれ||いった|

あいつ は 「 1 つ ずつ 持って お守り に しよ う 」 って 。 ||||もって|おもり||||

形見 に する つもり なんか じゃ なかった 。 かたみ|||||| I never planned on keeping it as a memento.

5 年 前 だ 。\ N 俺 たち の 駅 が カバネ に 破ら れ て とし|ぜん|||おれ|||えき||||やぶら|| Five years ago...

恐れ に 駆られ た 大人 たち は 逃げ出し た 。 おそれ||かられ||おとな|||にげだし|

俺 たち は 取り残さ れ 妹 が カバネ に 捕まった 。 おれ|||とりのこさ||いもうと||||つかまった We were left behind.

よく ある 話 だ ろ ? ||はなし|| It's a pretty common story, isn't it?

でも バカ な 兄貴 は その とき どう し た と 思う ? |ばか||あにき||||||||おもう

逃げ た ん だ よ 。\ N 《 う わ ああ ! 》 にげ|||||||| He ran away.

助け を 呼 ん で くる って 言い訳 し て 俺 は そこ から 離れ て しまった 。 たすけ||よ|||||いい わけ|||おれ||||はなれ|| I made an excuse about calling for help...

誰 か を 頼 ろ う と して しまった ん だ 。 だれ|||たの|||||||

戻った とき に は 妹 は 変わり果て た 姿 で 横たわって い た 。 もどった||||いもうと||かわりはて||すがた||よこたわって||

ひきょう 者 の 兄 は 泣 い て 謝った よ 。 |もの||あに||なき|||あやまった| The cowardly brother cried and apologized.

「 ごめん な ごめん な 」 って 。

でも もう 遅い 。 ||おそい

妹 は 帰ら ない 。 いもうと||かえら|

♪~

あの とき たとえ 一緒 に 死 ん で も 恐れ を ねじ伏せ て 戦う べき だった 。 |||いっしょ||し||||おそれ||ねじふせ||たたかう|| Even if it meant dying with her...

あの 日 の 臆病 を 何 万 回 憎 ん で も 妹 は 帰って こ ない ん だ 。 |ひ||おくびょう||なん|よろず|かい|にく||||いもうと||かえって|||| No matter how much I hate myself for running away...

やっぱり よく ある 話 だ よ 。 |||はなし|| Yeah, that's a pretty common story.

弱い やつ が 死 ん で 強い やつ が 生き残った 。 よわい|||し|||つよい|||いきのこった The weak die...

それ だけ の 話 でしょ 。 |||はなし| That's all it is.

( ホウキ ) やる か ? ( ヒシャク ) 俺 に やらせ て くれ 。 ||||おれ||||

( 菖蒲 ) 何 を する つもり です ! ( 一同 ) あっ ! あやめ|なん|||||いちどう| What are you planning on doing?

彼ら は 敵 で は あり ませ ん 。 かれら||てき||||| They are not our enemies.

私 たち を 助け て くれ た ん です よ ? ( ホウキ ) カバネ は 敵 です ! わたくし|||たすけ||||||||||てき| They saved us.

( ヤカン ) 襲わ れ て から じゃ 遅い ん です ! |おそわ|||||おそい|| What if they attack us first?

( ヒシャク ) やら せ て ください 菖蒲 さま ! |||||あやめ| Please allow us to do this, Ayame-sama!

あなた たち …。 You people...

≪ ( 扉 の 開閉 音 ) とびら||かいへい|おと

菖蒲 さま ? あやめ| Ayame-sama?

その …。\ N ( 無名 ) 物騒 な 連中 連れ てる ね 。 ||むめい|ぶっそう||れんちゅう|つれ|| Um...

( 菖蒲 ) それ は …。\ N ( 無名 ) いい よ 。 あやめ||||むめい|| That's...

戦争 しよ う って ん なら 嫌い じゃ ない 。 せんそう||||||きらい|| If you want war, I am happy to oblige!

おい ! ( 菖蒲 ) あっ …。 |あやめ|

( 一同 ) あ あっ ! いちどう||

( 無名 ) 弱い くせ に 粋 がん ない で よ ね ! むめい|よわい|||いき||||| Stop trying to act brave when you're weak.

無名 ! 挑発 する な ! ( 無名 ) し てる の は こいつ ら だ よ 。 むめい|ちょうはつ|||むめい||||||||

見ろ ! やはり カバ ネリ は 敵 だ ! ( ヤカン ) 下がる な みんな ! みろ||かば|||てき|||さがる||

( ヒシャク ) 家族 を 守る ん だ ろ う が ! ( タワシ ) ろ … 六 根 清浄 ! |かぞく||まもる||||||||むっ|ね|せいじょう We have to protect our families!

( 菖蒲 ) お やめ な さい ! あやめ||||

( 一同 ) ああ …。 危険 です ! 降り て ください 。 いちどう||きけん||ふり||

お やめ ください 菖蒲 さま 。 |||あやめ| Please don't, Ayame-sama.

( 無名 ) ふ ー ん …。 むめい||-|

( 信 乃 ) あ あっ …。 しん|の||

ああ …。

駄目 な の ? だめ||

( 信 乃 ) ごめん ね …。 しん|の|| I'm sorry.

お 母さん …\ N 産 ん で あげ られ ない …。 |かあさん||さん||||| Mother... won't be able to have you.

信 乃 さん ? ( 武士 ) カバ ネリ だ ! しん|の||ぶし|かば|| Shino-san?

( 武士 ) 何 し に 来 た ! ? ( 無名 ) こっち も 物騒 だ なぁ …。 ぶし|なん|||らい||むめい|||ぶっそう|| Why are you here?!

戦い に 来 た ん じゃ ない よ 。\ N あ …。 たたかい||らい||||||| I didn't come to fight.

ねえ お 願い が ある ん だ けど 。\ N ( 鰍 ) な … 何 ? ||ねがい|||||||かじか||なん Hey, can you do me a favor?

( 二 之 介 の ぐずる 声 ) ( 鰍 ) あっ どう し た の ? ふた|ゆき|かい|||こえ|かじか|||||

( 二 之 介 の 泣き声 ) ( 鰍 ) おし っこ ? 気持ち 悪い の か な 。 ふた|ゆき|かい||なきごえ|かじか|||きもち|わるい|||

ベ ~。\ N ( あやす 声 ) |||こえ

( 鰍 ) あ …。\ N ( 無名 ) アハハ ! 笑った ! かじか|||むめい||わらった

ウフフ … この 子 笑った よ ! ||こ|わらった|

生駒 ! あなた は 父 に 言って い まし た ね 。 いこま|||ちち||いって|||| Ikoma, you told my father...

銃 を 向ける 相手 を 間違う な と 。 じゅう||むける|あいて||まちがう||

では ! う っ !

カバ ネリ は 人 の 敵 です か ? それとも 味方 です か ? かば|||じん||てき||||みかた||

う う っ …。\ N あ … 菖蒲 さま ! |||||あやめ|

お やめ ください !

( 菖蒲 ) 私 は 甲 鉄 城 を 預かる 者 と して あやめ|わたくし||こう|くろがね|しろ||あずかる|もの|| As the one left in charge of the Iron Fortress...

ただ さ なけ れ ば なり ませ ん 。\ N 誰 が 敵 で 誰 が 味方 な の か を ! |||||||||だれ||てき||だれ||みかた|||| ...I have to ascertain...

う っ !

なぜ 右手 を 使わ ない の です ! たもと を つか ん で 私 を かめ ば …。 |みぎて||つかわ|||||||||わたくし|||

でき ませ ん ! なぜ です ! ?

この 手 に 誓った から です ! |て||ちかった|| Because I made a vow!

もう 逃げ たり し ない 。 たとえ 自分 が 助かる ため だ と して も |にげ|||||じぶん||たすかる||||| I won't run away anymore.

誰 か の 命 を 踏みにじって は なら ない と ! だれ|||いのち||ふみにじって|||| I am not sacrificing any more lives!

倒す べき は カバネ だ 。 たおす||||

カバネ を 倒す ため に 俺 の 命 は ある ん だ ! ||たおす|||おれ||いのち|||| My purpose in life...

( 菖蒲 ) もう じゅうぶん でしょ う 。 あやめ||||

( 菖蒲 ) これ でも 彼 が われら の 敵 だ と 思う 者 は あやめ|||かれ||||てき|||おもう|もの|

どうぞ ここ に 上がって き て ください 。 |||あがって||| ...you are welcome to come up here.

確かめる 機会 を 与え ま しょ う 。 たしかめる|きかい||あたえ||| I shall give you the opportunity to check for yourself.

( 間瀬 ) チッ …。 ませ|

すみません 。\ N 試す よう な ま ね を し て 。 ||ためす|||||||

あっ いいえ …。

でも どうして やい ば を 直接 受け た の です か ? |||||ちょくせつ|うけ|||| But why did you take the blade directly?

腕 を つかめ ば いい もの を 。\ N え ? いや あの … 加減 が …。 うで|||||||||||かげん|

こういう 身の上 に なって まだ 日 が 浅い です から その … |みのうえ||||ひ||あさい||| It hasn't been long since I became like this, so...

ケガ を さ せ て しまう か もと 。\ N まあ ! そんな 気 に なさら ない で 。 けが|||||||||||き|||| ...I was afraid I might have hurt you.

ご 自分 の 心配 を なさって ください 。\ N は ぁ …。 |じぶん||しんぱい|||||| Please worry more about yourself.

う っ ! ?

( 倒れる 音 ) ( 菖蒲 ) 生駒 ! ? どう し た の です か ? たおれる|おと|あやめ|いこま||||||

アハ ハハ ! アハ ハハ ! やめ て よ もう … ホント 。 ||||||||ほんと

( 小太郎 ) ぶ え ~。\ N ( 無名 ・ 二 之 介 の 笑い声 ) こたろう||||むめい|ふた|ゆき|かい||わらいごえ

( 無名 ) あ ~ お っか し ~。 むめい||||

笑ったら お なか すい ちゃ った な 。\ N ( 鰍 ) 団子 汁 が ある の 。 よそう ね 。 わらったら||||||||かじか|だんご|しる|||||

( 無名 ) ありがとう 。\ N でも それ は いら ない 。 むめい||||||| Thanks.

( 鰍 ) えっ ? かじか|

私 に は 血 を ちょうだい ? ( 鰍 ) えっ … 血 って ? わたくし|||ち|||かじか||ち| Just give me blood.

( 無名 ) 赤 くって さ 人 を 斬る と ピュー って 出 て くる やつ だ よ 。 むめい|あか|||じん||きる||||だ||||| It's red.

( 鰍 ) だって … あなた は …。\ N ( 無名 ) カバ ネリ 。 かじか|||||むめい|かば|

半分 は カバネ だ から ね 。 はんぶん||||| I'm half-Corpse, after all.

ハァ …。

血 が 流れ た から でしょ う 。\ N 待って て ください 。 ち||ながれ||||||まって|| It must be because of your bleeding.

( 鯖 ) ふざけ ない で ! 私 たち に も カバネ に なれ って いう の ! ? さば||||わたくし|||||||||

( 穴子 ) 離れ な 鰍 ! やっぱり こいつ は 怪物 な ん だ よ ! あなご|はなれ||かじか||||かいぶつ|||| Get back, Kajika!

仕方ない じゃ ない お なか すい ちゃ った ん だ から 。 しかたない|||||||||| It's not my fault, I got hungry.

ああ … あっ … ああ …。\ N は っ !

≪ ( 女性 の 叫び声 ) ( 無名 ) うん ? じょせい||さけびごえ|むめい|

( 女性 ) カバネ ! ( 一同 の 叫び声 ) じょせい||いちどう||さけびごえ It's a Corpse!

( うめき声 ) うめきごえ

信 乃 さん ! ? あっ …。 しん|の||

待って ! その 人 は ! まって||じん|

( 無名 ) は あ ああ ! むめい|||

ああ … ああ …。

( 鰍 ) 赤ちゃん が … いる ん だ よ ? かじか|あかちゃん||||| She's... pregnant...

生駒 ! ? あなた は …。 いこま|| Ikoma?!

う おお おお …。\ N は っ !

♪~