漢字
土曜日 の 朝 、9 時 10 分 前 、 ハービー は トースト を 食べ ながら 、 大好きな アニメ が はじまる の を 待って いました 。 あと 1 分 で はじまる と いう ところ で 、 ハービー は 不吉な 声 を 聞きました 。 「 今日 こそ は 部屋 の 掃除 を して もらう わ よ 」 と いう お母さん の 声 でした 。 「 あと で ~! 『 ポケモン 』 と 『 ドラゴンボール 』 が 見 れ なくちゃ う 」 と ハービー は 顔 を 真っ赤に して 言いました 。 「 今 すぐ やり なさい 」 と お母さん は 言って 、 ハービー に ほうき を 渡しました 。 ハービー は 怒って ドカドカ と 足音 を 鳴らし ながら 部屋 に 入って 行きました 。 ハービー の 部屋 は 全く 散らかって いる ように 見えません でした 。 まず はじめ に 、 汚れた 服 を 廊下 に 放り投げました 。 ベッド の 下 に は アイスクリーム まみれ の シャツ 、 泥 だらけ の ジーパン 、 まだ ぬれて いる タオル が 2 枚 と 水着 が ありました 。 落ちて いた 3 足 の 靴下 は 、 匂い を かいで みたら 、 まだ 汚れて いない ようでした 。 ドレッサー の 下 に は ハービー に は 何だか わから なかった けれど 、 まだ 暖かい 灰色 の 洗濯 ゴミ が ありました 。 そして 、 それ を 全部 片付けました 。 クローゼット の 床 に は 固まった よごれ の 付いた T シャツ や トレーナー が ありました 。 もう 10 時 半 です ! ハービー は びっくり して 、「 早く し なきゃ ! 12 時 から の 『 パワー レンジャー 』 を 見 ながら 昼 ごはん を 食べる ぞ ! 」 と 思いました 。 ビー 玉 、 クレヨン 、 平たい ビン の ふた 、 ハービー の 作った ほたる の わな を 2 つ 、 先週 の 土曜日 に 見つけられ なかった ソフトボール 、 歯 ブラシ 、 ヘルメット など を つかんで 、 し まいこみました 。 「 この おもちゃ を 片付ければ 終わる はずだ 。 1 時 から は 『 ドラ え もん 』 が はじまる ぞ ! 」 机 の 下 から は 、 中 に 何 か を こぼして ベタベタ に なった 漫画 が 出て きました 。 それ に 、 借りた こと すら 忘れて いた 図書 館 の 本 、 サラ おばさん から もらった スケート 靴 、 お 父さん から もらった 蝶 ネクタイ を 見つけました 。 また 、 電車 の ついて いない 車掌 車両 、 笛 、 筆 、 脳 地図 を 見つけました 。 ベッド の 下 から は スニーカー と トランプ を 見つけました 。 ゴーグル 、 リモコン 、 バッタ ( 死んで いた けれど )、 カビ だらけ で 灰色 に なった ずいぶん と 昔 の クッキー 、 プラスチック の 車 、 ボート 、 飛行機 ・・・、 全部 片付けました 。 ハービー が 時計 を 見ました 。 「 もう すぐ 2 時 だ ! 」 と ハービー は 叫びました 。 ハービー は とても 驚いて 、「9 チャンネル の 『 セーラームーン 』 が 見 れ なかった ! お なか も ペコペコ だ ! それ に もう 疲れた ! 部屋 だって 、 もう きれいだ よ ! 」 と 言いました 。 ハービー は バスローブ と 野球 の バット と フットボール 、 それ から 他の もの を 片付けて 、「 ママ ! 終わった よ ! 」 と 叫び ながら ホール に かけ おり 、 ほうき を しまいました 。 お母さん は 恐る恐る ハービー の 部屋 に 入って きました 。 「 すごい じゃ ない ! 」 と お母さん は 言いました 。 ハービー は 顔 を キラキラ と 輝か せました 。 これ で やっと ハービー は テレビ を 見られます 。 だって 全部 終わった んだ もの 。 テレビ を 見られる と 思う でしょう ? 「 さ ぁ 、 お 昼 ごはん を 食べましょう 」 と お母さん は 言いました 。 「 ご飯 を 食べ 終わったら 、 ハービー と お母さん で 最初 から やり 直す わ よ 。」 終わり ?