×

我们使用cookies帮助改善LingQ。通过浏览本网站,表示你同意我们的 cookie 政策.


image

太宰治『人間失格』(No Longer Human by Osamu Dazai), 第 一 の 手記 (1)

第 一 の 手記 (1)

恥 の 多い 生涯 を 送って 来ました。

自分 に は 、人間 の 生活 と いう もの が 、見当 つかない のです。 自分 は 東北 の 田舎 に 生れました ので 、汽車 を はじめて 見た の は 、よほど 大きく なって から でした。 自分 は 停車場 の ブリッジ を 、上って 、降りて 、そうして それ が 線路 を またぎ 越える ため に 造ら れた もの だ と いう 事 に は 全然 気づか ず 、ただ それ は 停車場 の 構内 を 外国 の 遊戯場 みたいに 、複雑に 楽しく 、ハイカラに する ため に のみ 、設備 せられて ある もの だ と ばかり 思って いました。 しかも 、かなり 永い 間そう 思って いた のです。 ブリッジ の 上ったり 降りたり は 、自分 に は むしろ 、ずいぶん 垢抜 の した 遊戯 で 、それ は 鉄道 の サーヴィス の 中 でも 、最も 気 の きいた サーヴィス の 一 つ だ と 思って いた のです が 、のち に それ は ただ 旅客 が 線路 を またぎ 越える ため の 頗る 実利 的な 階段 に 過ぎ ない の を 発見 して 、にわかに 興 が 覚めました。

また 、自分 は 子供 の 頃 、絵本 で 地下鉄 道 と いう もの を 見て 、これ も やはり 、実利 的な 必要 から 案出 せられた もの で は なく 、地上 の 車 に 乗る より は 、地下 の 車 に 乗った ほう が 風がわりで 面白い 遊び だ から 、と ばかり 思って いました。

自分 は 子供 の 頃 から 病弱で 、よく 寝込みました が 、寝 ながら 、敷布 、枕 の カヴァ 、掛蒲団 の カヴァ を 、つくづく 、つまらない 装飾 だ と 思い 、それ が 案外に 実用品 だった 事 を 、二十 歳 ちかく に なって わかって 、人間 の つまし さ に 暗然 と し 、悲しい 思い を しました。

また 、自分 は 、空腹 と いう 事 を 知りません でした。 いや 、それ は 、自分 が 衣食住 に 困ら ない 家 に 育った と いう 意味 で は なく 、そんな 馬鹿な 意味 で は なく 、自分 に は 「空腹 」と いう 感覚 は どんな もの だ か 、さっぱり わから なかった のです。 へんな 言い かた です が 、おなか が 空いて いて も 、自分 で それ に 気 が つかない のです。 小学校 、中学校 、自分 が 学校 から 帰って 来る と 、周囲 の 人 たち が 、それ 、おなか が 空いたろう 、自分 たち に も 覚え が ある 、学校 から 帰って 来た 時 の 空腹 は 全く ひどい から な 、甘納豆 は どう? カステラ も 、パン も ある よ 、など と 言って 騒ぎます ので 、自分 は 持ち前 の おべっか 精神 を 発揮 して 、おなか が 空いた 、と 呟いて 、甘納豆 を 十 粒 ばかり 口 に ほうり込む のです が 、空腹 感 と は 、どんな もの だ か 、ちっとも わかって いやし なかった のです。

自分 だって 、それ は 勿論 、大いに もの を 食べます が 、しかし 、空腹 感 から 、もの を 食べた 記憶 は 、ほとんど ありません。 めずらしい と 思わ れた もの を 食べます。 豪華 と 思わ れた もの を 食べます。 また 、よそ へ 行って 出さ れた もの も 、無理 を して まで 、たいてい 食べます。 そうして 、子供 の 頃 の 自分 に とって 、最も 苦痛 な 時刻 は 、実に 、自分 の 家 の 食事 の 時間 でした。

自分 の 田舎 の 家 で は 、十 人 くらい の 家族 全部 、めいめい の お 膳 を 二 列 に 向い合せ に 並べて 、末っ子 の 自分 は 、もちろん 一ばん 下 の 座 でした が 、その 食事 の 部屋 は 薄暗く 、昼 ごはん の 時 など 、十 幾 人 の 家族 が 、ただ 黙々と して めし を 食って いる 有様 に は 、自分 は いつも 肌寒い 思い を しました。 それ に 田舎 の 昔気質 の 家 でした ので 、おかず も 、たいてい きまって いて 、めずらしい もの 、豪華な もの 、そんな もの は 望む べく も なかった ので 、いよいよ 自分 は 食事 の 時刻 を 恐怖 しました。 自分 は その 薄暗い 部屋 の 末席 に 、寒 さ に がたがた 震える 思い で 口 に ごはん を 少量 ずつ 運び 、押し込み 、人間 は 、どうして 一 日 に 三度々々 ごはん を 食べる のだろう 、実に みな 厳粛な 顔 を して 食べて いる 、これ も 一種 の 儀式 の ような もの で 、家族 が 日 に 三度々々 、時刻 を きめて 薄暗い 一 部屋 に 集 り 、お 膳 を 順序 正しく 並べ 、食べ たく なくて も 無言 で ごはん を 噛み ながら 、うつむき 、家中 に うごめいて いる 霊 たち に 祈る ため の もの かも 知れ ない 、と さえ 考えた 事 が ある くらい でした。

めし を 食べ なければ 死ぬ 、と いう 言葉 は 、自分 の 耳 に は 、ただ イヤな おどかし と しか 聞えません でした。 その 迷信 は 、(いま でも 自分 に は 、何だか 迷信 の ように 思われて なら ない のです が )しかし 、いつも 自分 に 不安 と 恐怖 を 与えました。 人間 は 、めし を 食べ なければ 死ぬ から 、その ため に 働いて 、めし を 食べ なければ なら ぬ 、と いう 言葉 ほど 自分 に とって 難解で 晦渋 で 、そうして 脅迫 めいた 響き を 感じ させる 言葉 は 、無かった のです。

つまり 自分 に は 、人間 の 営み と いう もの が 未だに 何も わかって いない 、と いう 事 に なり そうです。 自分 の 幸福 の 観念 と 、世 の すべて の 人 たち の 幸福 の 観念 と が 、まるで 食いちがって いる ような 不安 、自分 は その 不安 の ため に 夜々 、転輾 し 、呻吟 し 、発狂 しかけた 事 さえ あります。 自分 は 、いったい 幸福な のでしょう か。 自分 は 小さい 時 から 、実に しばしば 、仕合せ 者 だ と 人 に 言われて 来ました が 、自分 で は いつも 地獄 の 思い で 、かえって 、自分 を 仕合せ 者 だ と 言った ひと たち の ほう が 、比較 に も 何も なら ぬ くらい ずっと ずっと 安楽な ように 自分 に は 見える のです。

自分 に は 、禍 の かたまり が 十 個 あって 、その 中 の 一 個 でも 、隣人 が 脊負ったら 、その 一 個 だけ でも 充分に 隣人 の 生命取り に なる ので は ある まい か と 、思った 事 さえ ありました。

つまり 、わから ない のです。 隣人 の 苦しみ の 性質 、程度 が 、まるで 見当 つかない のです。 プラクテカル な 苦しみ 、ただ 、めし を 食えたら それ で 解決 できる 苦しみ 、しかし 、それ こそ 最も 強い 痛苦 で 、自分 の 例の 十 個 の 禍 など 、吹っ飛んで しまう 程 の 、凄惨 な 阿鼻地獄 な の かも 知れ ない 、それ は 、わから ない 、しかし 、それ に して は 、よく 自殺 も せ ず 、発狂 も せ ず 、政党 を 論じ 、絶望 せ ず 、屈せ ず 生活 の たたかい を 続けて 行ける 、苦しく ない んじゃ ない か? エゴイスト に なりきって 、しかも それ を 当然の 事 と 確信 し 、いちど も 自分 を 疑った 事 が 無い んじゃ ない か? それ なら 、楽だ 、しかし 、人間 と いう もの は 、皆 そんな もの で 、また それ で 満点 な ので は ない かしら 、わから ない 、……夜 は ぐっすり 眠り 、朝 は 爽快な の かしら 、どんな 夢 を 見て いる のだろう 、道 を 歩き ながら 何 を 考えて いる のだろう 、金? まさか 、それ だけ でも 無い だろう 、人間 は 、めし を 食う ため に 生きて いる のだ 、と いう 説 は 聞いた 事 が ある ような 気 が する けれども 、金 の ため に 生きて いる 、と いう 言葉 は 、耳 に した 事 が 無い 、いや 、しかし 、ことに 依る と 、……いや 、それ も わから ない 、……考えれば 考える ほど 、自分 に は 、わから なく なり 、自分 ひとり 全く 変って いる ような 、不安 と 恐怖 に 襲わ れる ばかりな のです。 自分 は 隣人 と 、ほとんど 会話 が 出来ません。 何 を 、どう 言ったら いい の か 、わから ない のです。

そこ で 考え 出した の は 、道化 でした。

それ は 、自分 の 、人間 に 対する 最後 の 求愛 でした。 自分 は 、人間 を 極度に 恐れて い ながら 、それでいて 、人間 を 、どうしても 思い切れ なかった らしい のです。 そうして 自分 は 、この 道化 の 一線 で わずかに 人間 に つながる 事 が 出来た のでした。 おもて で は 、絶えず 笑顔 を つくり ながら も 、内心 は 必死の 、それ こそ 千 番 に 一 番 の 兼ね合い と でも いう べき 危機一髪 の 、油汗 流して の サーヴィス でした。

自分 は 子供 の 頃 から 、自分 の 家族 の 者 たち に 対して さえ 、彼等 が どんなに 苦しく 、また どんな 事 を 考えて 生きて いる の か 、まるで ちっとも 見当 つか ず 、ただ おそろしく 、その 気まず さ に 堪える 事 が 出来 ず 、既に 道化 の 上手に なって いました。 つまり 、自分 は 、いつのまに やら 、一言 も 本当の 事 を 言わ ない 子 に なって いた のです。

その頃 の 、家族 たち と 一緒に うつした 写真 など を 見る と 、他の 者 たち は 皆 まじめな 顔 を して いる のに 、自分 ひと り 、必ず 奇妙に 顔 を ゆがめて 笑って いる のです。 これ も また 、自分 の 幼く 悲しい 道化 の 一種 でした。

また 自分 は 、肉親 たち に 何 か 言われて 、口応え した 事 は いちど も 有りません でした。 その わずかな お こごと は 、自分 に は 霹靂 の 如く 強く 感ぜられ 、狂う みたいに なり 、口応え どころ か 、その お こごと こそ 、謂わば 万世 一系 の 人間 の 「真理 」と か いう もの に 違いない 、自分 に は その 真理 を 行う 力 が 無い のだ から 、もはや 人間 と 一緒に 住め ない ので は ない かしら 、と 思い込んで しまう のでした。 だから 自分 に は 、言い争い も 自己 弁解 も 出来 ない のでした。 人 から 悪く 言わ れる と 、いかにも 、もっとも 、自分 が ひどい 思い違い を して いる ような 気 が して 来て 、いつも その 攻撃 を 黙して 受け 、内心 、狂う ほど の 恐怖 を 感じました。

それ は 誰 でも 、人 から 非難 せられたり 、怒ら れたり して いい 気持 が する もの で は 無い かも 知れません が 、自分 は 怒って いる 人間 の 顔 に 、獅子 より も 鰐 より も 竜 より も 、もっと おそろしい 動物 の 本性 を 見る のです。 ふだん は 、その 本性 を かくして いる ようです けれども 、何 か の 機会 に 、たとえば 、牛 が 草原 で おっとり した 形 で 寝て いて 、突如 、尻尾 で ピシッ と 腹 の 虻 を 打ち 殺す みたいに 、不意に 人間 の おそろしい 正体 を 、怒り に 依って 暴露 する 様子 を 見て 、自分 は いつも 髪 の 逆 立つ ほど の 戦慄 を 覚え 、この 本性 も また 人間 の 生きて 行く 資格 の 一 つ な の かも 知れ ない と 思えば 、ほとんど 自分 に 絶望 を 感じる のでした。

人間 に 対して 、いつも 恐怖 に 震い おののき 、また 、人間 と して の 自分 の 言動 に 、みじんも 自信 を 持て ず 、そうして 自分 ひと り の 懊悩 は 胸 の 中 の 小 箱 に 秘め 、その 憂鬱 、ナアヴァスネス を 、ひたかくし に 隠して 、ひたすら 無邪気 の 楽天 性 を 装い 、自分 は お 道化 た お 変人 と して 、次第に 完成 されて 行きました。

何でも いい から 、笑わ せて おれば いい のだ 、そう する と 、人間 たち は 、自分 が 彼等 の 所 謂 「生活 」の 外 に いて も 、あまり それ を 気 に し ない ので は ない かしら 、とにかく 、彼等 人間 たち の 目障りに なって は いけない 、自分 は 無 だ 、風 だ 、空 そら だ 、と いう ような 思い ばかり が 募り 、自分 は お 道化 に 依って 家族 を 笑わ せ 、また 、家族 より も 、もっと 不可解で おそろしい 下 男 や 下 女 に まで 、必死の お 道化 の サーヴィス を した のです。

自分 は 夏 に 、浴衣 の 下 に 赤い 毛糸 の セエター を 着て 廊下 を 歩き 、家中 の 者 を 笑わ せました。 めったに 笑わ ない 長兄 も 、それ を 見て 噴き出し、

「それ あ 、葉 ちゃん 、似合わ ない」

と 、可愛くて たまらない ような 口調 で 言いました。 なに 、自分 だって 、真夏 に 毛糸 の セエター を 着て 歩く ほど 、いくら 何でも 、そんな 、暑 さ 寒 さ を 知ら ぬ お 変人 では ありません。 姉 の 脚 絆 レギンス を 両腕 に はめて 、浴衣 の 袖口 から 覗かせ 、以 もって セエター を 着て いる ように 見せかけて いた のです。

自分 の 父 は 、東京 に 用事 の 多い ひと でした ので 、上野 の 桜木 町 に 別荘 を 持って いて 、月 の 大半 は 東京 の その 別荘 で 暮して いました。 そうして 帰る 時 に は 家族 の 者 たち 、また 親戚 しんせき の 者 たち に まで 、実に おびただしく お土産 を 買って 来る の が 、まあ 、父 の 趣味 みたいな もの でした。

第 一 の 手記 (1) だい|ひと||しゅき Berichte aus erster Hand (1) First note (1) Relatos de primera mano (1) Témoignages (1) Racconti di prima mano (1) 첫 번째 수기 (1) Primeiras notas (1) 第一篇笔记 (1) 第一筆記 (1)

恥 の 多い 生涯 を 送って 来ました。 はじ||おおい|しょうがい||おくって|き ました I have lived a shameful life. Tôi đã sống một cuộc đời đầy tủi hổ.

自分 に は 、人間 の 生活 と いう もの が 、見当 つかない のです。 じぶん|||にんげん||せいかつ|||||けんとう|つか ない| I have no idea what human life is. Tôi không biết cuộc sống con người như thế nào. 對於自己來說,人類的生活看上去就像是不受控制的事物。 自分 は 東北 の 田舎 に 生れました ので 、汽車 を はじめて 見た の は 、よほど 大きく なって から でした。 じぶん||とうほく||いなか||うまれ ました||きしゃ|||みた||||おおきく||| I was born in the countryside of Tohoku, so it wasn't until I grew up that I saw a train for the first time. Tôi sinh ra ở vùng nông thôn Tohoku nên tôi đã không nhìn thấy tàu lần đầu tiên cho đến khi về già. 由於我出生在東北的鄉下,所以第一次看到火車是在長大後。 自分 は 停車場 の ブリッジ を 、上って 、降りて 、そうして それ が 線路 を またぎ 越える ため に 造ら れた もの だ と いう 事 に は 全然 気づか ず 、ただ それ は 停車場 の 構内 を 外国 の 遊戯場 みたいに 、複雑に 楽しく 、ハイカラに する ため に のみ 、設備 せられて ある もの だ と ばかり 思って いました。 じぶん||ていしゃば||ぶりっじ||のぼって|おりて||||せんろ|||こえる|||つくら||||||こと|||ぜんぜん|きづか|||||ていしゃば||こうない||がいこく||あそ ぎば||ふくざつに|たのしく|はいからに|||||せつび|せら れて||||||おもって|い ました I climbed up and down the station bridge, never realizing that it was built for crossing over the tracks, only that it turned the station premises into a foreign amusement park. I thought it was something that was set up only to make things complicated, fun, and stylish. Khi leo lên xuống cây cầu ở nhà ga, tôi hoàn toàn không nhận ra rằng nó được xây dựng nhằm mục đích vượt qua đường ray mà hóa ra tôi đang sử dụng khuôn viên của nhà ga làm sân chơi ở nước ngoài. ... Tôi luôn nghĩ rằng cơ sở vật chất chỉ có ở đó để khiến mọi thứ trở nên phức tạp, vui nhộn và phức tạp. 在停車場的橋上攀爬,下降,然後跨過鐵軌,我完全沒意識到這是為了讓人們可以穿越線路而建造的,只是覺得停車場內的設施就像是外國的遊樂場,複雜而有趣,只是為了讓一切看起來時髦而已。 しかも 、かなり 永い 間そう 思って いた のです。 ||ながい|かんそう|おもって|| Moreover, I thought so for quite a long time. Hơn nữa, tôi đã nghĩ như vậy từ khá lâu rồi. ブリッジ の 上ったり 降りたり は 、自分 に は むしろ 、ずいぶん 垢抜 の した 遊戯 で 、それ は 鉄道 の サーヴィス の 中 でも 、最も 気 の きいた サーヴィス の 一 つ だ と 思って いた のです が 、のち に それ は ただ 旅客 が 線路 を またぎ 越える ため の 頗る 実利 的な 階段 に 過ぎ ない の を 発見 して 、にわかに 興 が 覚めました。 ぶりっじ||のぼったり|おりたり||じぶん|||||あか ぬき|||あそ ぎ||||てつどう||||なか||もっとも|き|||||ひと||||おもって|||||||||りょかく||せんろ|||こえる|||すこぶる る|じつり|てきな|かいだん||すぎ||||はっけん|||きょう||さめ ました Climbing up and down the bridge is, to me, a very refined and sophisticated pastime, and I thought it was one of the most thoughtful railway services. Later, when I discovered that it was nothing more than a practical stairway for passengers to cross over the tracks, my interest suddenly faded. Đối với tôi, đi lên xuống cầu là một trò tiêu khiển khá phức tạp và tôi nghĩ đó là một trong những dịch vụ đường sắt thú vị nhất, nhưng sau này... Khi tôi phát hiện ra rằng nó chẳng qua là một cầu thang rất thiết thực để hành khách bước lên. băng qua đường ray, tôi chợt thấy hứng thú. 站在橋上上下移動,對我來說,這似乎是一個非常有趣的遊戲,我曾認為這是鐵路服務中最巧妙的一個,但後來發現它只是一個非常實際的樓梯供旅客跨越軌道,突然間失去興趣。

また 、自分 は 子供 の 頃 、絵本 で 地下鉄 道 と いう もの を 見て 、これ も やはり 、実利 的な 必要 から 案出 せられた もの で は なく 、地上 の 車 に 乗る より は 、地下 の 車 に 乗った ほう が 風がわりで 面白い 遊び だ から 、と ばかり 思って いました。 |じぶん||こども||ころ|えほん||ちかてつ|どう|||||みて||||じつり|てきな|ひつよう||あん で||||||ちじょう||くるま||のる|||ちか||くるま||のった|||ふうがわりで|おもしろい|あそび|||||おもって|い ました Also, when I was a child, I saw a subway train in a picture book. I just thought that it would be a fun game to play instead of the wind. Ngoài ra, khi còn nhỏ, tôi đã thấy một thứ gọi là Đường sắt ngầm trong một cuốn sách tranh, và nó không được nghĩ ra vì nhu cầu thực tế nào cả, mà thay vì đi ô tô trên mặt đất, tôi thà đi dưới lòng đất. sẽ thú vị hơn khi đạp xe vì gió sẽ đổi chiều và sẽ vui hơn. 此外,我小時候曾在圖畫書中看到地鐵,這也不是基於實際需要而設計的,而是認為比搭乘地上車輛更有趣,因為搭乘地下車輛更刺激有趣。

自分 は 子供 の 頃 から 病弱で 、よく 寝込みました が 、寝 ながら 、敷布 、枕 の カヴァ 、掛蒲団 の カヴァ を 、つくづく 、つまらない 装飾 だ と 思い 、それ が 案外に 実用品 だった 事 を 、二十 歳 ちかく に なって わかって 、人間 の つまし さ に 暗然 と し 、悲しい 思い を しました。 じぶん||こども||ころ||びょうじゃくで||ねこみ ました||ね||しきふ|まくら|||かけぶとん||||||そうしょく|||おもい|||あんがいに|じつようひん||こと||にじゅう|さい|||||にんげん|||||あん ぜん|||かなしい|おもい||し ました Ever since I was a child, I have been sickly and often fell asleep, but while I was sleeping, I kept thinking that the sheets, pillow covers, and quilt covers were boring decorations, and that they were unexpectedly useful items. When I turned 20, I realized how frugal human beings are and I felt sad. Tôi bị bệnh từ khi còn nhỏ và thường ngủ quên trên giường. Khi ngủ, tôi nghĩ rằng ga trải giường, gối và chăn chỉ là những đồ trang trí nhàm chán, nhưng rồi tôi nhận ra rằng chúng thực sự là những vật dụng thiết thực. Tôi nhận ra điều này khi tôi gần mười tuổi, tôi bị choáng ngợp bởi sự mong manh của con người và cảm thấy buồn. 我從小就身體虛弱,常生病,常在床上躺著,躺著時仔細觀察床單、枕頭套、被褥套,感到這些裝飾都很無聊,直到將近二十歲才意識到它們其實非常實用,對人的平凡感到沮喪,感到悲哀。

また 、自分 は 、空腹 と いう 事 を 知りません でした。 |じぶん||くうふく|||こと||しり ませ ん| Also, I didn't know I was hungry. いや 、それ は 、自分 が 衣食住 に 困ら ない 家 に 育った と いう 意味 で は なく 、そんな 馬鹿な 意味 で は なく 、自分 に は 「空腹 」と いう 感覚 は どんな もの だ か 、さっぱり わから なかった のです。 |||じぶん||いしょくじゅう||こまら||いえ||そだった|||いみ|||||ばかな|いみ||||じぶん|||くうふく|||かんかく||||||||| No, it doesn't mean that I grew up in a house where I didn't have to worry about food, clothing and shelter, and I don't mean that in a stupid way, I had no idea what the feeling of being "hunger" felt like. is. Không, ý tôi không phải là tôi lớn lên trong một gia đình mà tôi không phải lo lắng về thức ăn, quần áo, chỗ ở hay bất cứ thứ gì tương tự, mà đúng hơn là tôi không biết cảm giác đói là như thế nào. . へんな 言い かた です が 、おなか が 空いて いて も 、自分 で それ に 気 が つかない のです。 |いい||||||あいて|||じぶん||||き||つか ない| It's a strange way of putting it, but even if I'm hungry, I don't even know it. Nói ra thì có vẻ kỳ lạ nhưng ngay cả khi bạn đói, bạn cũng không nhận ra điều đó. 怪異的說法,就算肚子餓了,自己卻沒有察覺到。 小学校 、中学校 、自分 が 学校 から 帰って 来る と 、周囲 の 人 たち が 、それ 、おなか が 空いたろう 、自分 たち に も 覚え が ある 、学校 から 帰って 来た 時 の 空腹 は 全く ひどい から な 、甘納豆 は どう? しょうがっこう|ちゅうがっこう|じぶん||がっこう||かえって|くる||しゅうい||じん||||||あいたろう|じぶん||||おぼえ|||がっこう||かえって|きた|じ||くうふく||まったく||||あま なっとう|| Elementary school, junior high school, when I came home from school, the people around me would say, 'Well, I'm hungry. How about natto? Ở trường tiểu học và trung học cơ sở, khi tôi đi học về, mọi người xung quanh sẽ đói, và tôi nhớ mình đã đói như thế nào khi đi học về. 小學、初中回家後,周圍的人們會說,嗯,肚子餓了吧,我們也記得,回家的時候肚子餓得很厲害呢,要不要甜豆腐呢? カステラ も 、パン も ある よ 、など と 言って 騒ぎます ので 、自分 は 持ち前 の おべっか 精神 を 発揮 して 、おなか が 空いた 、と 呟いて 、甘納豆 を 十 粒 ばかり 口 に ほうり込む のです が 、空腹 感 と は 、どんな もの だ か 、ちっとも わかって いやし なかった のです。 かすてら||ぱん||||||いって|さわぎ ます||じぶん||もちまえ|||せいしん||はっき||||あいた||つぶやいて|あま なっとう||じゅう|つぶ||くち||ほうりこむ|||くうふく|かん||||||||||| They make a fuss by saying that they have castella and bread, so I display my innate flattering spirit, muttering that I'm hungry and throwing about ten amanatto into my mouth. I had no idea what it was like to be hungry. Họ làm ầm ĩ lên và nói, “Chúng tôi có bánh mì và bánh mì,” nên tôi khoác lên mình cái tinh thần nịnh nọt đặc trưng của mình và thì thầm rằng tôi đói, rồi nhét khoảng mười hạt amanatto vào miệng, nhưng tôi đói. không biết đó là loại cảm giác gì, và tôi không thể ngăn được. 因為他們在吵鬧說有蛋糕、麵包之類的,我就展現了我的過於溫順的態度,嘟囔著肚子餓了,然後一口氣放進嘴裡十顆左右的甜豆腐,但對於空腹感是什麼樣的感覺,我一點也不了解。

自分 だって 、それ は 勿論 、大いに もの を 食べます が 、しかし 、空腹 感 から 、もの を 食べた 記憶 は 、ほとんど ありません。 じぶん||||もちろん|おおいに|||たべ ます|||くうふく|かん||||たべた|きおく|||あり ませ ん I eat a lot, of course, but I rarely remember eating because I was so hungry. 我自己當然也吃很多東西,但是因為饑餓感而吃東西的記憶幾乎沒有。 めずらしい と 思わ れた もの を 食べます。 ||おもわ||||たべ ます We eat what we find unusual. Tôi ăn những thứ có vẻ khác thường. 我吃稀有的東西。 豪華 と 思わ れた もの を 食べます。 ごうか||おもわ||||たべ ます We eat what we consider luxurious. 我吃奢華的東西。 また 、よそ へ 行って 出さ れた もの も 、無理 を して まで 、たいてい 食べます。 |||おこなって|ださ||||むり|||||たべ ます Also, I usually eat things that are served to me when I go to other places. Tôi cũng cố gắng ăn những món ăn được phục vụ khi tôi đi đến những nơi khác. 再者,即使是外出吃飯的時候,我也會強忍著吃下去。 そうして 、子供 の 頃 の 自分 に とって 、最も 苦痛 な 時刻 は 、実に 、自分 の 家 の 食事 の 時間 でした。 |こども||ころ||じぶん|||もっとも|くつう||じこく||じつに|じぶん||いえ||しょくじ||じかん| Thus, the most painful time for me as a child was really mealtime at my own home. 在我童年時,最令我痛苦的時刻,確實就是家裡的用餐時間。

自分 の 田舎 の 家 で は 、十 人 くらい の 家族 全部 、めいめい の お 膳 を 二 列 に 向い合せ に 並べて 、末っ子 の 自分 は 、もちろん 一ばん 下 の 座 でした が 、その 食事 の 部屋 は 薄暗く 、昼 ごはん の 時 など 、十 幾 人 の 家族 が 、ただ 黙々と して めし を 食って いる 有様 に は 、自分 は いつも 肌寒い 思い を しました。 じぶん||いなか||いえ|||じゅう|じん|||かぞく|ぜんぶ||||ぜん||ふた|れつ||むかいあ せ||ならべて|すえっこ||じぶん|||ひとばん|しも||ざ||||しょくじ||へや||うすぐらく|ひる|||じ||じゅう|いく|じん||かぞく|||もくもくと||||くって||ありさま|||じぶん|||はださむい|おもい||し ました In my country house, all the members of my family, about ten, lined up in two rows facing each other. It was dark, and I always felt chilly when I saw a family of a dozen people just silently eating their meals, especially at lunchtime. 在我老家,我家裡大約有十個家庭成員,每個人在兩排桌前面對著坐,我這個家中最小的孩子,當然是坐在最下方,但那個用餐的房間總是昏暗的,在吃午餐時,家裡十幾個人只是安靜地吃飯,使我總是感到有些冷颼颼。 それ に 田舎 の 昔気質 の 家 でした ので 、おかず も 、たいてい きまって いて 、めずらしい もの 、豪華な もの 、そんな もの は 望む べく も なかった ので 、いよいよ 自分 は 食事 の 時刻 を 恐怖 しました。 ||いなか||むかしかたぎ||いえ||||||||||ごうかな|||||のぞむ||||||じぶん||しょくじ||じこく||きょうふ|し ました Moreover, since it was an old-fashioned house in the countryside, the side dishes were usually fixed, and I didn't want anything rare or extravagant. 由於那是一間古老風格的農村房子,菜餚通常都很普通,並沒有期待特別奢華或稀有的食物,因此我開始恐懼進食時刻。 自分 は その 薄暗い 部屋 の 末席 に 、寒 さ に がたがた 震える 思い で 口 に ごはん を 少量 ずつ 運び 、押し込み 、人間 は 、どうして 一 日 に 三度々々 ごはん を 食べる のだろう 、実に みな 厳粛な 顔 を して 食べて いる 、これ も 一種 の 儀式 の ような もの で 、家族 が 日 に 三度々々 、時刻 を きめて 薄暗い 一 部屋 に 集 り 、お 膳 を 順序 正しく 並べ 、食べ たく なくて も 無言 で ごはん を 噛み ながら 、うつむき 、家中 に うごめいて いる 霊 たち に 祈る ため の もの かも 知れ ない 、と さえ 考えた 事 が ある くらい でした。 じぶん|||うすぐらい|へや||まっせき||さむ||||ふるえる|おもい||くち||||しょうりょう||はこび|おしこみ|にんげん|||ひと|ひ||みっど 々々|||たべる||じつに||げんしゅくな|かお|||たべて||||いっしゅ||ぎしき|||||かぞく||ひ||みっど 々々|じこく|||うすぐらい|ひと|へや||しゅう|||ぜん||じゅんじょ|まさしく|ならべ|たべ||||むごん||||かみ|||うちじゅう||||れい|||いのる|||||しれ||||かんがえた|こと|||| Shivering in the cold, I took a seat at the end of the dimly lit room, carrying a small amount of rice into my mouth and stuffing it into my mouth, wondering why humans eat three times a day. This is also a kind of ritual, where the family gathers three times a day at set times in a dimly lit room, arranges the table in order, and says nothing even if they don't want to eat. I even thought that it might be a way to pray to the spirits that are wriggling around the house while chewing on the rice. 我一邊顫抖著因寒冷而坐在昏暗的房間的最後一排,一點一點地把飯菜送進嘴裡,心中疑惑著,為什麼人類一天要吃三頓飯,他們吃飯時都擺出一副嚴肅的表情,這似乎也是一種儀式,家人們每天三餐都準時聚在昏暗的房間,整齊地擺放著碗盤,即使不想吃也無聲地咀嚼著飯菜,低頭禱告著家裡到處活動的鬼魂,甚至有時會想到這或許是為了祈禱而做的事情。

めし を 食べ なければ 死ぬ 、と いう 言葉 は 、自分 の 耳 に は 、ただ イヤな おどかし と しか 聞えません でした。 ||たべ||しぬ|||ことば||じぶん||みみ||||いやな|おど かし|||きこえ ませ ん| The words, "If you don't eat, you will die," sounded like nothing more than a nasty tease to my ears. 對我來說,“不吃飯就會死”這句話只像是一種令人不安的警告。 その 迷信 は 、(いま でも 自分 に は 、何だか 迷信 の ように 思われて なら ない のです が )しかし 、いつも 自分 に 不安 と 恐怖 を 与えました。 |めいしん||||じぶん|||なんだか|めいしん|||おもわ れて|||||||じぶん||ふあん||きょうふ||あたえ ました This superstition (which still seems like a superstition to me), however, has always caused me anxiety and fear. 那種迷信(即使現在對我來說仍然像是一種迷信),但它總是帶給我焦慮和恐懼。 人間 は 、めし を 食べ なければ 死ぬ から 、その ため に 働いて 、めし を 食べ なければ なら ぬ 、と いう 言葉 ほど 自分 に とって 難解で 晦渋 で 、そうして 脅迫 めいた 響き を 感じ させる 言葉 は 、無かった のです。 にんげん||||たべ||しぬ|||||はたらいて|||たべ||||||ことば||じぶん|||なんかいで|かいじゅう|||きょうはく||ひびき||かんじ|さ せる|ことば||なかった| For me, the words, "If you don't eat your food, you will die, so you have to work and eat your food," are words that are as difficult to understand and vague as they sound menacing. I didn't have any. 如果人類不吃米飯,他們就會死,所以我們必須為此而工作並吃米飯。

つまり 自分 に は 、人間 の 営み と いう もの が 未だに 何も わかって いない 、と いう 事 に なり そうです。 |じぶん|||にんげん||いとなみ|||||み だに|なにも|||||こと|||そう です In other words, I still don't understand anything about human life. 換句話說,在我看來,我仍然對人類行為一無所知。 自分 の 幸福 の 観念 と 、世 の すべて の 人 たち の 幸福 の 観念 と が 、まるで 食いちがって いる ような 不安 、自分 は その 不安 の ため に 夜々 、転輾 し 、呻吟 し 、発狂 しかけた 事 さえ あります。 じぶん||こうふく||かんねん||よ||||じん|||こうふく||かんねん||||くいちがって|||ふあん|じぶん|||ふあん||||よ 々|てん てん||しんぎん||はつ くる||こと||あり ます I have spent many nights tossing and turning, moaning and groaning, and even going insane because of this anxiety, as if my idea of happiness is out of sync with the idea of happiness for everyone else in the world. 我太焦慮了,以至於我對幸福的想法和世界上其他人對幸福的想法是不一致的,我甚至因為這種焦慮而每天晚上都覺得自己要瘋了。 自分 は 、いったい 幸福な のでしょう か。 じぶん|||こうふくな|| Am I happy? 自分 は 小さい 時 から 、実に しばしば 、仕合せ 者 だ と 人 に 言われて 来ました が 、自分 で は いつも 地獄 の 思い で 、かえって 、自分 を 仕合せ 者 だ と 言った ひと たち の ほう が 、比較 に も 何も なら ぬ くらい ずっと ずっと 安楽な ように 自分 に は 見える のです。 じぶん||ちいさい|じ||じつに||しあい せ|もの|||じん||いわ れて|き ました||じぶん||||じごく||おもい|||じぶん||しあい せ|もの|||いった||||||ひかく|||なにも||||||あんらくな||じぶん|||みえる| Ever since I was little, people have often told me that I was a rogue. It seems to me that it is much, much, much more comfortable than it can be compared with. 從小到大,常常有人告訴我我是媒婆,但我總覺得很糟糕,相反,那些告訴我我是媒婆的人,就是我被告知的人。也沒發生。

自分 に は 、禍 の かたまり が 十 個 あって 、その 中 の 一 個 でも 、隣人 が 脊負ったら 、その 一 個 だけ でも 充分に 隣人 の 生命取り に なる ので は ある まい か と 、思った 事 さえ ありました。 じぶん|||か||||じゅう|こ|||なか||ひと|こ||りんじん||せきふったら||ひと|こ|||じゅうぶんに|りんじん||せい いのちとり|||||||||おもった|こと||あり ました I have ten masses of misfortune, and if even one of them were to be carried on my neighbor's back, that one thing alone would be enough to take my neighbor's life, I thought. There was even a time. 我甚至想,如果我有十塊災難,其中一顆落在我的鄰居身上,那一塊就足以殺死他了。

つまり 、わから ない のです。 In other words, we don't know. 換句話說,我不知道。 隣人 の 苦しみ の 性質 、程度 が 、まるで 見当 つかない のです。 りんじん||くるしみ||せいしつ|ていど|||けんとう|つか ない| I have no idea of the nature or extent of the suffering of my neighbor. プラクテカル な 苦しみ 、ただ 、めし を 食えたら それ で 解決 できる 苦しみ 、しかし 、それ こそ 最も 強い 痛苦 で 、自分 の 例の 十 個 の 禍 など 、吹っ飛んで しまう 程 の 、凄惨 な 阿鼻地獄 な の かも 知れ ない 、それ は 、わから ない 、しかし 、それ に して は 、よく 自殺 も せ ず 、発狂 も せ ず 、政党 を 論じ 、絶望 せ ず 、屈せ ず 生活 の たたかい を 続けて 行ける 、苦しく ない んじゃ ない か? ||くるしみ||||くえたら|||かいけつ||くるしみ||||もっとも|つよい|つう く||じぶん||れいの|じゅう|こ||わざわい||ふっとんで||ほど||せいさん||おもね はな じごく||||しれ||||||||||||じさつ||||はっきょう||||せいとう||ろんじ|ぜつぼう|||くっせ||せいかつ||||つづけて|いける|くるしく|||| Practical suffering, suffering that can be solved by simply eating rice, but that is the most intense pain, and it is a horrifying hell that blows away the ten misfortunes of my own example. It may be, I don't know, but in spite of that, I don't commit suicide, I don't go insane, I debate political parties, I don't despair, I don't give in and I keep fighting for my life. I can go, isn't it painful? 實際的痛苦,只要能吃飽飯就能解決的痛苦,但或許正因為如此才是最強烈的痛苦,足以讓個人所遭遇的十惡之一全都消失,成為極其悲慘的無間地獄,這是不知道的,但即便如此,難道不是因為不那麼痛苦,才能夠不至自殺、不至瘋狂,持續辯論政黨,不絕望,不畏懼地繼續生活的抗爭嗎? エゴイスト に なりきって 、しかも それ を 当然の 事 と 確信 し 、いちど も 自分 を 疑った 事 が 無い んじゃ ない か? ||||||とうぜんの|こと||かくしん||いち ど||じぶん||うたがった|こと||ない||| You've become an egoist, and you're so convinced that you deserve it that you've never doubted yourself. 假裝成為自私自利者,並堅信這是理所當然的事,從未懷疑過自己,不是這樣嗎? それ なら 、楽だ 、しかし 、人間 と いう もの は 、皆 そんな もの で 、また それ で 満点 な ので は ない かしら 、わから ない 、……夜 は ぐっすり 眠り 、朝 は 爽快な の かしら 、どんな 夢 を 見て いる のだろう 、道 を 歩き ながら 何 を 考えて いる のだろう 、金? ||らくだ||にんげん|||||みな|||||||まんてん||||||||よ|||ねむり|あさ||そうかいな||||ゆめ||みて|||どう||あるき||なん||かんがえて|||きむ It's easy then, but I don't know if it's the same for all human beings, or if it's a perfect score, I don't know, I sleep well at night, I feel refreshed in the morning, I wonder what I'm dreaming, what I'm thinking about as I walk down the street, I wonder what I'm doing, I wonder what I'm doing, Money? 如果是這樣的話,會很輕鬆,但是人類都是這樣的存在,這樣就是滿分了嗎?不知道......在夜晚熟睡後,早上是否感覺爽快呢?在做夢時想著什麼呢?在走路時在想些什麼呢?金錢? まさか 、それ だけ でも 無い だろう 、人間 は 、めし を 食う ため に 生きて いる のだ 、と いう 説 は 聞いた 事 が ある ような 気 が する けれども 、金 の ため に 生きて いる 、と いう 言葉 は 、耳 に した 事 が 無い 、いや 、しかし 、ことに 依る と 、……いや 、それ も わから ない 、……考えれば 考える ほど 、自分 に は 、わから なく なり 、自分 ひとり 全く 変って いる ような 、不安 と 恐怖 に 襲わ れる ばかりな のです。 ||||ない||にんげん||||くう|||いきて|||||せつ||きいた|こと||||き||||きむ||||いきて||||ことば||みみ|||こと||ない||||よる|||||||かんがえれば|かんがえる||じぶん||||||じぶん||まったく|かわって|||ふあん||きょうふ||おそわ||| No, that's not all. I've heard the theory that people live to eat, but I've never heard the phrase "live for money," although I've heard it said, no, but it depends. ...... No, I don't know, The more I think about it, the more I am unsure of it, and the more I feel insecure and afraid that I am changing, that I am changing completely on my own. 自分 は 隣人 と 、ほとんど 会話 が 出来ません。 じぶん||りんじん|||かいわ||でき ませ ん I can hardly communicate with my neighbors. 何 を 、どう 言ったら いい の か 、わから ない のです。 なん|||いったら|||||| I don't know what to say or how to say it.

そこ で 考え 出した の は 、道化 でした。 ||かんがえ|だした|||どうけ| The idea was to clown around.

それ は 、自分 の 、人間 に 対する 最後 の 求愛 でした。 ||じぶん||にんげん||たいする|さいご||きゅうあい| It was his last courtship to humans. 自分 は 、人間 を 極度に 恐れて い ながら 、それでいて 、人間 を 、どうしても 思い切れ なかった らしい のです。 じぶん||にんげん||きょくどに|おそれて||||にんげん|||おもいきれ||| Despite his extreme fear of humans, it seemed that he could never give up on them. そうして 自分 は 、この 道化 の 一線 で わずかに 人間 に つながる 事 が 出来た のでした。 |じぶん|||どうけ||いっせん|||にんげん|||こと||できた| That's how I was able to connect slightly with humans on the line of this clown. おもて で は 、絶えず 笑顔 を つくり ながら も 、内心 は 必死の 、それ こそ 千 番 に 一 番 の 兼ね合い と でも いう べき 危機一髪 の 、油汗 流して の サーヴィス でした。 |||たえず|えがお|||||ないしん||ひっしの|||せん|ばん||ひと|ばん||かねあい|||||ききいっぱつ||あぶら あせ|ながして||| On the outside, he was always smiling, but inside, he was desperate.

自分 は 子供 の 頃 から 、自分 の 家族 の 者 たち に 対して さえ 、彼等 が どんなに 苦しく 、また どんな 事 を 考えて 生きて いる の か 、まるで ちっとも 見当 つか ず 、ただ おそろしく 、その 気まず さ に 堪える 事 が 出来 ず 、既に 道化 の 上手に なって いました。 じぶん||こども||ころ||じぶん||かぞく||もの|||たいして||かれら|||くるしく|||こと||かんがえて|いきて||||||けんとう||||||きまず|||こらえる|こと||でき||すでに|どうけ||じょうずに||い ました Since I was a child, I had no idea how hard it was to live with or think about the people in my family, even those in my own family, and I had already become a clown, unable to bear the horror and awkwardness. つまり 、自分 は 、いつのまに やら 、一言 も 本当の 事 を 言わ ない 子 に なって いた のです。 |じぶん||||いちげん||ほんとうの|こと||いわ||こ|||| In other words, before I knew it, I had become a child who never said a word of the truth.

その頃 の 、家族 たち と 一緒に うつした 写真 など を 見る と 、他の 者 たち は 皆 まじめな 顔 を して いる のに 、自分 ひと り 、必ず 奇妙に 顔 を ゆがめて 笑って いる のです。 そのころ||かぞく|||いっしょに||しゃしん|||みる||たの|もの|||みな||かお|||||じぶん|||かならず|きみょうに|かお|||わらって|| When I look at the photos I took with my family at that time, I always find myself laughing with a strangely distorted face, while everyone else has a serious look on their face. これ も また 、自分 の 幼く 悲しい 道化 の 一種 でした。 |||じぶん||おさなく|かなしい|どうけ||いっしゅ| This was also my own sad, infantile clowning.

また 自分 は 、肉親 たち に 何 か 言われて 、口応え した 事 は いちど も 有りません でした。 |じぶん||にくしん|||なん||いわ れて|くち こたえ||こと||いち ど||あり ませ ん| Also, I have never once had a bad experience when my relatives said something to me. その わずかな お こごと は 、自分 に は 霹靂 の 如く 強く 感ぜられ 、狂う みたいに なり 、口応え どころ か 、その お こごと こそ 、謂わば 万世 一系 の 人間 の 「真理 」と か いう もの に 違いない 、自分 に は その 真理 を 行う 力 が 無い のだ から 、もはや 人間 と 一緒に 住め ない ので は ない かしら 、と 思い込んで しまう のでした。 |||||じぶん|||へきれき||ごとく|つよく|かんぜ られ|くるう|||くち こたえ|||||||い わ ば|まん せい|ひと けい||にんげん||しんり||||||ちがいない|じぶん||||しんり||おこなう|ちから||ない||||にんげん||いっしょに|すめ|||||||おもいこんで|| That small act of deed was so strong that I felt it as if it were a bolt of lightning, and it made me go mad. It must be something like that, and I thought that I could no longer live with humans because I did not have the power to practice that truth. だから 自分 に は 、言い争い も 自己 弁解 も 出来 ない のでした。 |じぶん|||いいあらそい||じこ|べんかい||でき|| Therefore, I could neither argue nor make excuses for myself. 人 から 悪く 言わ れる と 、いかにも 、もっとも 、自分 が ひどい 思い違い を して いる ような 気 が して 来て 、いつも その 攻撃 を 黙して 受け 、内心 、狂う ほど の 恐怖 を 感じました。 じん||わるく|いわ|||||じぶん|||おもいちがい|||||き|||きて|||こうげき||もくして|うけ|ないしん|くるう|||きょうふ||かんじ ました When people said bad things about me, I always felt like I was making a terrible mistake, and I always accepted the attacks silently.

それ は 誰 でも 、人 から 非難 せられたり 、怒ら れたり して いい 気持 が する もの で は 無い かも 知れません が 、自分 は 怒って いる 人間 の 顔 に 、獅子 より も 鰐 より も 竜 より も 、もっと おそろしい 動物 の 本性 を 見る のです。 ||だれ||じん||ひなん|せら れたり|いから||||きもち||||||ない||しれ ませ ん||じぶん||いかって||にんげん||かお||しし|||わに|||りゅう|||||どうぶつ||ほんしょう||みる| It may not make anyone feel good to be criticized or scolded by others, but I see the face of an angry human being more like a crocodile than a lion. I see the nature of an animal more terrifying than even a dragon. ふだん は 、その 本性 を かくして いる ようです けれども 、何 か の 機会 に 、たとえば 、牛 が 草原 で おっとり した 形 で 寝て いて 、突如 、尻尾 で ピシッ と 腹 の 虻 を 打ち 殺す みたいに 、不意に 人間 の おそろしい 正体 を 、怒り に 依って 暴露 する 様子 を 見て 、自分 は いつも 髪 の 逆 立つ ほど の 戦慄 を 覚え 、この 本性 も また 人間 の 生きて 行く 資格 の 一 つ な の かも 知れ ない と 思えば 、ほとんど 自分 に 絶望 を 感じる のでした。 |||ほんしょう||||||なん|||きかい|||うし||そうげん||||かた||ねて||とつじょ|しっぽ||||はら||あぶ||うち|ころす||ふいに|にんげん|||しょうたい||いかり||よって|ばくろ||ようす||みて|じぶん|||かみ||ぎゃく|たつ|||せんりつ||おぼえ||ほんしょう|||にんげん||いきて|いく|しかく||ひと|||||しれ|||おもえば||じぶん||ぜつぼう||かんじる| Normally, it seems to hide its true nature, but on some occasion, for example, a cow lying undisturbed in a grassland suddenly strikes a gadfly on its belly with its tail. When I see people revealing their terrifying identities through anger, I always feel a shudder that makes my hair stand on end. When I thought about it, I almost felt despair.

人間 に 対して 、いつも 恐怖 に 震い おののき 、また 、人間 と して の 自分 の 言動 に 、みじんも 自信 を 持て ず 、そうして 自分 ひと り の 懊悩 は 胸 の 中 の 小 箱 に 秘め 、その 憂鬱 、ナアヴァスネス を 、ひたかくし に 隠して 、ひたすら 無邪気 の 楽天 性 を 装い 、自分 は お 道化 た お 変人 と して 、次第に 完成 されて 行きました。 にんげん||たいして||きょうふ||ふるい|||にんげん||||じぶん||げんどう|||じしん||もて|||じぶん||||おうのう||むね||なか||しょう|はこ||ひめ||ゆううつ|||||かくして||むじゃき||らくてん|せい||よそおい|じぶん|||どうけ|||へんじん|||しだいに|かんせい|さ れて|いき ました Always trembling with fear and abject fear of mankind, never confident in his own words and actions as a human being, he kept his own anguish in a small box in his chest, hid his melancholy and naivete behind a veil of optimism and innocence, and gradually perfected himself as a clown and a weirdo. He gradually perfected himself as a clown or eccentric.

何でも いい から 、笑わ せて おれば いい のだ 、そう する と 、人間 たち は 、自分 が 彼等 の 所 謂 「生活 」の 外 に いて も 、あまり それ を 気 に し ない ので は ない かしら 、とにかく 、彼等 人間 たち の 目障りに なって は いけない 、自分 は 無 だ 、風 だ 、空 そら だ 、と いう ような 思い ばかり が 募り 、自分 は お 道化 に 依って 家族 を 笑わ せ 、また 、家族 より も 、もっと 不可解で おそろしい 下 男 や 下 女 に まで 、必死の お 道化 の サーヴィス を した のです。 なんでも|||わらわ||||||||にんげん|||じぶん||かれら||しょ|い|せいかつ||がい|||||||き|||||||||かれら|にんげん|||めざわりに||||じぶん||む||かぜ||から||||||おもい|||つのり|じぶん|||どうけ||よって|かぞく||わらわ|||かぞく||||ふかかいで||した|おとこ||した|おんな|||ひっしの||どうけ||||| Anything is fine, as long as you're making them laugh, then humans won't really care if they're outside their so-called "life," anyway. , they should not become an eyesore to humans, and the thought that I am nothing, wind, sky, etc. grows, and I make my family laugh by clowning, and I also make my family laugh. Even more mysterious and terrifying servants and maids than ever, they performed desperate clowning services.

自分 は 夏 に 、浴衣 の 下 に 赤い 毛糸 の セエター を 着て 廊下 を 歩き 、家中 の 者 を 笑わ せました。 じぶん||なつ||ゆかた||した||あかい|けいと||||きて|ろうか||あるき|うちじゅう||もの||わらわ|せま した In the summer, I wore a red woolen sweater under my yukata and walked down the corridors, making everyone in the house laugh. めったに 笑わ ない 長兄 も 、それ を 見て 噴き出し、 |わらわ||ちょうけい||||みて|ふきだし My eldest brother, who rarely laughs, erupted when he saw it,

「それ あ 、葉 ちゃん 、似合わ ない」 ||は||にあわ| That, Ip, doesn't suit you.

と 、可愛くて たまらない ような 口調 で 言いました。 |かわいくて|||くちょう||いい ました He said in a cute and irresistible tone. なに 、自分 だって 、真夏 に 毛糸 の セエター を 着て 歩く ほど 、いくら 何でも 、そんな 、暑 さ 寒 さ を 知ら ぬ お 変人 では ありません。 |じぶん||まなつ||けいと||||きて|あるく|||なんでも||あつ||さむ|||しら|||へんじん||あり ませ ん No matter how much I walk in a yarn setter in the middle of summer, I'm not a weirdo who doesn't know the heat and cold. 姉 の 脚 絆 レギンス を 両腕 に はめて 、浴衣 の 袖口 から 覗かせ 、以 もって セエター を 着て いる ように 見せかけて いた のです。 あね||あし|きずな|||りょううで|||ゆかた||そでぐち||のぞかせ|い||||きて|||みせかけて|| I put my sister's leggings on my arms and peeked through the cuffs of my yukata to make it look like I was wearing a sweater.

自分 の 父 は 、東京 に 用事 の 多い ひと でした ので 、上野 の 桜木 町 に 別荘 を 持って いて 、月 の 大半 は 東京 の その 別荘 で 暮して いました。 じぶん||ちち||とうきょう||ようじ||おおい||||うえの||さくらぎ|まち||べっそう||もって||つき||たいはん||とうきょう|||べっそう||くらして|い ました My father was a frequent visitor to Tokyo and had a villa in Sakuragicho, Ueno, where he lived most of the month. そうして 帰る 時 に は 家族 の 者 たち 、また 親戚 しんせき の 者 たち に まで 、実に おびただしく お土産 を 買って 来る の が 、まあ 、父 の 趣味 みたいな もの でした。 |かえる|じ|||かぞく||もの|||しんせき|||もの||||じつに||おみやげ||かって|くる||||ちち||しゅみ||| When I got home from work, I would buy countless souvenirs for my family and even my relatives.