キツネ の いたずら
むかし むかし 、松林 の 小高い 丘 に 、人 を 化かす キツネ が 住んで いました 。
ある 秋 祭り の 夜 、村人 たち が お土産 に もらった 稲荷寿司 を 持って 帰っている と 、松林 の 辺り から 、
「 コンコン 、 コンコン 」
と 、キツネ の 鳴き声 が しました 。
「 おや ? 」
村人 たち が 振り返った 途端 、持って いた ちょうちん の 明かり が すーっと 消えて 、また 再び パッと つきました 。
そして 気 が つく と 、お土産 の 稲荷寿司 が 無くなって いた のです 。
「キッ 、キツネ に 化かされた ー ! 」
村人 たち は びっくり して 、一目散に 逃げ 帰った そうです 。
また 、ある 村人 は お祭り の ごちそう を 持って 、お酒 に 酔い ながら フラフラ と 松林 を 歩いて いました 。
すると 見た こと の ない 美しい 女 の 人 が 現れて 、
「おい で 、おい で 」
と 、手招き を している のです 。
( うん ? おれ を よんで いる の か ? )
村人 が 近寄って みる と 、女 の 人 は すぐ 近く に ある 自分 の 家 に 村人 を 招き入れて 、お風呂 に 入って いく ように と 言う のです 。
そこ で 村人 は 着物 を 脱ぐ と 、温かい 湯船 に 体 を 沈めました 。
「ぷは ーっ 、いい 湯 だ ー 」
さて 、 いつまで たって も 帰って 来ない だんな を 心配 した 村人 の 奥さん が 、 だんな を 探し に 行きました 。
すると だんな は 、山 の 道筋 に ある 肥えだめ に 入って 、
「 ああ 、 いい 湯 だ ー 。 いい 気持ち だ ー 」
と 、ニコニコ して いる のです 。
「あっ、あんた! 」
奥さん は あわてて だんな を 引き上げました が 、いつの間にか 、お土産 の ごちそう が なくなって いた と いう こと です 。
こうして 多く の 村人 たち が キツネ に 化かされました が 、村人 たち は キツネ に 怒る こと なく 、
「キツネ が いたずら を する の は 、きっと 食べる 物 に 困った から だろう 」
と 、キツネ の すみか に 稲荷 神社 を たてて 、キツネ の 好きな 食べ物 を お供え しました 。
すると それ 以来 、キツネ に 化かされる 人 は い なく なった そうです 。
おしまい