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第502統合戦闘航空団 ブレイブウィッチーズ, Brave Witches Episode 6

( ロスマン ) 飛 ん で いる 自分 を イメージ し て バランス を 取り なさい

( ひかり ) はい 先生

( アレクサンドラ ) こら 待ち なさい !

( ひかり ) ん ? あっ ニパ さん う わ っ

( ニッカ ) ごめん な さ ー い

( アレクサンドラ ) お 待ち な さ ー い !

( ロスマン ) バランス !

( ひかり ) ふ っ う っ

( ニッカ ) あ ~ ( ひかり ) う っ

( ニッカ ) う わ っ ( ひかり ) あ あっ ニパ さん !

う … て て 何で オイル 缶 が 転がって …

( アレクサンドラ ) ニパ さん ( ニッカ ) う っ

サ … サーシャ さん … N ハ … ハハ …

( アレクサンドラ ) 正座 !

♪~

~♪

( ニッカ ) う う …

( アレクサンドラ ) また ユニット を こんなに し て

ふ っ ニパ さん 頭 大丈夫 です か ?

( ニッカ ) うん 平気 平気

私 の 固有 魔法 は 超 回復 で ね

他人 は 治せ ない けど ―

ほら この とおり

すごい 墜落 し 放題 です ね う う っ

しっかり よけ なさい

ネウロイ の 攻撃 は こんな もの じゃ な いわ よ

はい ! 先生 … う っ …

墜落 し 放題 って …

は ぁ …

えっ と 今回 の 破損 箇所 は

あり まし た これ なら 私 だけ でも 十分 直せ ます ね

さすが サーシャ さん これ なら また 落ち て も …

( アレクサンドラ ) また ? ( ニッカ ) あ … 安全 第 一 で

サーシャ さん て 見 た だけ で ―

ユニット の 直し 方 が 分かる ん です か ?

( ロスマン ) 彼女 の 固有 魔法 は 映像 記憶 能力

難解 な 技術 書 から ―

10 年 前 の 朝食 の メニュー と いった ささい な こと まで ―

魔法 力 で 記憶 し た もの は 全て 頭 に 入って いる の よ

( ひかり ) すご ー い

サーシャ さん 戦闘 隊長 で ある あなた の 力 は ―

でき れ ば 修理 以外 で 活用 し て ほしい もの ね

すみません

( ニッカ ) ああ …

( ネウロイ の 鳴き声 )

( 警報 音 )

( アレクサンドラ ) あっ ( ニッカ ) あ あっ

( ラル ) 北東 部 監視 所 が ネウロイ の 砲撃 を 受け た

出 られる もの は 全員 出動 せよ

行か なきゃ !

ニパ さん は 留守番 です ( ニッカ ) ええ ?

まだ 修理 が 終わって ない です から

ええ ~ そんな あ

( ラル ) 状況 は ?

( アレクサンドラ ) 目撃 し た 兵 に よれ ば 砲撃 は 1 発 のみ

ペテルブルグ 外周 部 より 撃ち込ま れ た と 思わ れ ます

( 管 野 ( かん の ) ) くそ っ とうとう 街 の 近く に まで 来 や がった か

( ジョーゼット ) 今 まで は ラドガ 湖 が ―

陸上 ネウロイ の 侵攻 を 阻 ん で くれ て い た けど …

( 下原 ( しも はら ) ) この 前 凍っちゃ っ た から

隊長 指示 を

( ラル ) サーシャ に 任せる

え えっ ?

( クルピンスキー ) それでは 戦闘 隊長 ご 命令 を

こ … これ より 手分け し て 周辺 空域 の 探索 を 始め ます

ラドガ 湖 方面 を 重点 的 に 探って ください

( 一同 ) 了解 !

( ニッカ ) う ~ サーシャ さん

私 いつまで こうして れ ば いい の ?

しびれ て … 痛 ( い て ) て て … ぐ ぐ っ

ぐ あっ

う う …

あっ これ …

( 下原 ) こちら 下原 ・ ジョゼ 班 ポイント A 異常 あり ませ ん

( 管 野 ) ポイント B 異常 ない ぜ

了解 帰 投 し て ください

えっ ? まだ ネウロイ を 見つけ て ない です よ

ネウロイ 探索 は これ より 陸上 ウィッチ 部隊 へ 引き継ぎ ます

ロスマン さん 雁 淵 ( かり ぶち ) さん と 先 に 戻って ください

私 は 最後 に もう 一回り し て いき ます

了解 戻り ます よ ひかり さん

は … はい

は ぁ …

はっ ネウロイ !

( 銃撃 音 )

( ネウロイ の 鳴き声 )

ん っ

ん っ

逃げ られ た …

( ラル ) こちら ラル 第 1 貯蔵 庫 が やら れ た

まさか 最初 から 街 が 目標 だった の ?

( 管 野 ) くっ … N 監視 所 の 次 は 貯蔵 庫 か

( ラル ) 物資 が 不足 気味 な だけ に 貯蔵 庫 を やら れ た の は 痛い な

( アレクサンドラ ) すみません 私 が 油断 し た ばかり に ―

ネウロイ を 取り逃がし まし た

失敗 は 誰 に でも あり ます よ フフフ …

( ロスマン ) 今回 も 撃た れ た の は 1 発 のみ

ペテルブルグ から ―

88 キロ 地点 の 雪原 に 潜 ん で の ―

超 長 距離 ピン ポイント 砲撃 です

驚 い た こいつ は 一流 の 砲撃 手 だ ね

いかに ネウロイ で あ ろ う と も これほど の 長 距離 から ―

ピン ポイント で 直撃 さ せる こと は 不可能 です

( ロスマン ) です が … N ( ニッカ ・ ひかり ) あ ?

( ラル ) 観測 班 から 砲撃 前 標的 と なった 施設 から ―

微弱 な 電波 が 発信 さ れ た と いう 報告 が 上がって き た

( アレクサンドラ ) えっ ? ( 下原 ) どういう こと です か ?

砲撃 を 誘導 する ―

マーカー の 役目 を 果たす ネウロイ が いる と いう こと よ

じゃあ 街 の 中 に その … ネウロイ が …

そこ で 部隊 を 2 つ に 分ける

エディータ クルピンスキー 管 野 下原 ジョゼ は ―

砲撃 ネウロイ を 捜索 し 発見 しだい 撃破

サーシャ ニパ 雁 淵 は ―

街 に 侵入 し た マーカーネウロイ を 発見 し ―

こちら も 撃破 せよ

2 人 は オラーシャ と スオムス 出身 だ

多少 は 土地 勘 も ある だ ろ う

でも 私 は 南部 の 生まれ で この 街 の こと は …

まあ お前 なら なんとか なる だ ろ う

( アレクサンドラ ) そんな ひと 事 み たい に …

私 が つい て ます よ サーシャ さん

えっ ?

一緒 に 頑張り ま しょ う

ええ … ん …

( ニッカ ) いや あ ラル 隊長 は ああ 言って た けど ―

街 に は 小さい ころ に 一 度 買い物 に 来 た ぐらい で ―

ほんと は 土地 勘 と か あんまり ない ん だ よ ね

へえ 何 買った んで …

う わ っ ( ニッカ ) 危ない !

( ひかり ) う わ っ

大丈夫 ? ひかり

( ひかり ) なんとか

は ぁ …

( ひかり ) あの サーシャ さん ( アレクサンドラ ) はい ?

サーシャ さん は この 街 に 詳しい ん です か ?

( アレクサンドラ ) え ?

昨日 も 言った けど 私 は 南部 の 生まれ だ から

この 街 に は 祖母 が 疎開 する 前 に 住 ん で た らしい けど

( ニッカ ) じゃあ 大事 な 街 です ね

頑張って ネウロイ から 守ら なきゃ

どうせ 無人 な の だ から ―

街 を 防衛 する こと に 意味 は あり ませ ん

( ひかり ) えっ ? ( ニッカ ) でも おばあ ちゃん の 家 が

私 自身 は 何 の 思い入れ も あり ませ ん

そもそも この 街 に 祖母 を 訪ね た こと など ―

一 度 も ない の だ から

サーシャ さん ?

無人 の 街 を 守る より も ―

ネウロイ を 倒す こと こそ ウィッチ の 責務 です

そ … そんな …

くれ ぐれ も つまらない こと に 気 を 取ら れ ―

直し た ばかり の ユニット を また 壊さ ない で ください ね

はい …

( ラル ) 第 2 貯蔵 庫 付近 より 謎 の 電波 の 発信 を 観測 班 が 捉え た

至急 向かって くれ

( アレクサンドラ ) 了解

( ニッカ ) 間に合わ なかった …

( ひかり ) そんな …

散 開 し て

まだ 近く に マーカーネウロイ が いる かも しれ ない

( ひかり ) はい !

くそ っ どこ に いる ?

痛 っ う っ ぐ っ …

て て て … もう つい て ない なあ

あ ?

い た ! 化け て た !

擬態 能力 を 持つ ネウロイ ?

( ひかり ) えっ ? ( アレクサンドラ ) 追い ます

( アレクサンドラ ) 続 い て ! ( ひかり ・ ニッカ ) はい !

( ひかり ) う わ あ ~ っ

う っ と と と っ う わ っ

( ニッカ ) だ あっ ( ひかり ) ど お っ

もう 何 し てる の !

( 銃撃 音 )

( アレクサンドラ ) ここ だ

あれ ? 何で 私 こんなに 迷わ ず 飛べ る の ?

あっ

う っ

あっ

あ あっ

さっき の は …

( ニッカ ) サーシャ さん 遅れ て ごめん ネウロイ は ?

私 この 街 を 知って いる

( ロスマン ) 解析 班 に よれ ば ―

砲弾 は ネウロイ の 体 組織 より 生成 さ れ た もの で ―

1 日 に 3 発 が 限界 だ と 思わ れ ます

( ラル ) とりあえず 今日 は もう 安心 か

とはいえ ―

街 に 潜伏 する マーカー 役 の ネウロイ が 擬態 する と は ―

また 面倒 だ な

( ロスマン ) はい

( ラル ) どう し た ? サーシャ ( アレクサンドラ ) あっ

いえ す … すみ ませ ん 自分 が しとめ て さえ いれ ば

まあ そういう とき も ある

明日 も 頼む ぞ

あの とき の あれ は …

ん …

( アレクサンドラ ) やっぱり 過去 に あんな 景色 を 記録 し た 覚え は ない わ

けど 何で 街 の こと を あんなに はっきり …

何 を 考え てる の

街 の こと より も ネウロイ を 倒す こと が 先決 よ

ん ?

( アレクサンドラ ) ニパ さん ? ( ニッカ ) う っ

どう し た の ? こんな 所 で

それ 私 の ユニット でしょ ?

あ … なな … 何でもない よ

あ あっ

な … 何 ? この 落書き

あっ あの これ は …

いたずらに も 程 が あり ます

確かに ニパ さん に は ―

厳しく 当たる こと も あり まし た が ―

だからといって こんな こと !

待って よ ! 違う ん だ これ は …

私 だって 別に 好き で 厳しく し て いる わけ じゃ ない のに !

でも 私 は 戦闘 隊長 だ から みんな の こと …

サ … サーシャ さん …

( アレクサンドラ ) もう いい です

( ひかり ) サーシャ さん 今日 は 別 行動 な ん です ね

( ひかり ) ニパ さん ? ( ニッカ ) え ?

あ … ああ サーシャ さん ね

街 を 記憶 する の に 集中 し たい ん だ って

えっ ! ? この 街 を 全部 です か ?

さすが に それ は ない よ

次に ネウロイ が 狙い そう な 施設 の 周辺 を 記憶 し て ―

あぶり出す ん だ って

( ひかり ) へえ

は ぁ 怒ら せ ちゃ った な

( ひかり ) ニパ さん 前 !

( ニッカ ) ぐ あっ

ニパ さん 大丈夫 です か ?

あ ~ また か よ

え ? こんな 所 に 銅像 が …

( 2 人 ) う っ う わ っ う わ ~

( ひかり ) マーカーネウロイ 発見 ! 追跡 中 です

位置 は ?

( ひかり ) えっ と 海軍 港 を 北 に …

わ あっ ニパ さん が あ … 頭 から ズズズ って 街灯 に !

あ あっ ニパ さん しっかり し て !

( 通信 が 切れる ) ( アレクサンドラ ) 全く あの 子 は

つい て いる の やら い ない の やら

ん っ

( ニッカ ) う … 痛 たた …

( ひかり ) う … い い …

あっ あそこ です !

( アレクサンドラ ) な っ

ばれ ばれよ !

う っ

あ あっ

あぶり出し 成功 ! さすが 先生

あれ だけ 砲撃 を 受け て い れ ば ―

その データ から ある 程度 潜伏 地点 を 絞り 込め ます

さあ しとめ ます よ

( 管 野 たち ) 了解 !

( アレクサンドラ ) う …

今 何 が …

はっ これ って

( アレクサンドラ ) やっぱり …

やっぱり 私 は …

( ひかり ) サーシャ さん !

( ニッカ ) 大丈夫 ? けが し て ない ?

( ひかり ) ん ?

( アレクサンドラ ) 私 は この 街 を 知って いる

この 街 に い た こと が ある

そう だ まだ 小さい ころ ―

私 は おばあ ちゃん の 家 に お 母さん と 遊び に 来 た ん だ

そして 街 の 子供 たち と 遊 ん で い た とき ―

私 は 初めて 魔法 力 を 発動 し た

周囲 の 反応 が 恐ろしく て ―

私 は 泣き ながら 駆け出し て ―

そして ―

おばあ ちゃん の 家 に 逃げ込 ん だ の よ ね

オラーシャ は 迷信 深い ところ が あった から ―

魔女 扱い さ れる こと も 魔女 に なった 自分 も ―

全部 が 怖く て 自分 で 記憶 を 閉ざし て い た

だから この 街 が どう な ろ う と よかった の かも

あっ

( アレクサンドラ ) お 母さん も おばあ ちゃん も ―

泣 い て 帰って き た 私 を 抱きしめて くれ た っけ …

( ひかり ) あ … あの … N ( アレクサンドラ ) あっ

どう し た の ? サーシャ さん

( アレクサンドラ ) は ぁ

フッ

ごめんなさい 任務 に 戻り ます

管 野 から 連絡 が あった よ ネウロイ を 発見 し て 交戦 中 だって

そう

私 たち も 早く マーカーネウロイ を 見つけ たい ところ だ けど

く っそ ー

あそこ に 通信 所 が ある から この 辺 が 次 の 目標 な の かも

( ひかり の くしゃみ ) ( ひかり ) う っ あ すいません

あの 建物 が すごい キラキラ し て て

何で くしゃみ 出る ん だ ろ う

( ニッカ ) ハハッ 変 な の

( アレクサンドラ ) 違う ( ひかり ・ ニッカ ) え ?

( アレクサンドラ ) 記憶 を 閉ざす ほど に 嫌い だった この 街

皮肉 ね その とき の 記憶 が 役 に 立つ なんて

あの 寺院 に 尖塔 ( せ ん と う ) は ない ! ( ニッカ ) え ?

( ひかり ) は ? ( ニッカ ) サーシャ さん

“ 尖塔 ” って あの 先 っ ちょ の やつ でしょ う ?

それ で 隠れ た つもり ?

( ひかり ) あっ ( ニッカ ) い た !

しまった !

マーキング さ れ た !

( ジョーゼット ) コア 発見 !

一気に 決め て やる ぜ !

何 ! ?

う わ っ

しつこい よ !

すみません サーシャ さん 撃た れ まし た !

50 秒 で そちら に 着 弾 し ます

( アレクサンドラ ) 了解 至急 退避 し ます

砲撃 を 受け れ ば この 辺り も 無事 で は 済み ませ ん

( ひかり ) えっ でも

ここ に は サーシャ さん の …

( アレクサンドラ ) 言った はず です 無人 の 街 を 防衛 する 必要 は ない と

これ は 命令 です

ん ?

ん っ

えっ ニパ さん ?

どう し た の ? あっ

( ニッカ ) え ー い !

ニパ さん !

( アレクサンドラ ) 何 を し てる の ! 早く 逃げ て !

( ニッカ ) い … 嫌 だ ー !

ニパ さん !

( アレクサンドラ ) ニパ さん ! ニパ さん !

ニパ さん しっかり し て !

あっ あ …

ニパ さん よかった …

( ニッカ ) あ 痛 て て …

ごめん また 壊し ちゃ った

そんな の より あなた の 体 の ほう が …

アハハ … 大丈夫

ほら この とおり あ …

なぜ こんな むちゃ な まね を し た ん です か ?

よく 分か ん ない けど ―

この 街 って サーシャ さん に とって すごく 大事 な 場所 な ん でしょ ?

そう 思ったら 体 が 勝手 に ね …

何で ? だって 私 ―

いつも ニパ さん に つらく 当たって …

ウヒヒ … 見 ちゃ った もん ね

ほら これ ユニット の 中 に

( ニッカ ) う う … あっ これ …

( ニッカ ) すごく うれしかった ん だ

( アレクサンドラ ) え ?

だから お返し の つもり で サーシャ さん の ユニット に も …

ほら 欧州 で は ―

てんとうむし は 幸運 を 呼ぶ って いう でしょ ?

あ …

あ … あれ …

てんとうむし だった の ?

ヘヘ …

仲間 や 仲間 の 大切 な もの を ―

私 が ちょっと 傷つく ぐらい で 守れ る なら ―

それ って いい よ ね

はっ

( 祖母 ) サーシャ

ウィッチ に なった こと を 怖がったり ―

恥ずかし がったり する 必要 は ない の よ

( 母親 ) だって それ は ―

大切 な もの を 守る こと が できる とても すてき な 力 な ん だ も の

う … う う …

わ っ ええ … サーシャ さん ?

( アレクサンドラ の 泣き声 ) ( ニッカ ) え えっ な … 何 ?

( アレクサンドラ ) ばか ばか ! ほんと に もう

えっ と …

ばか !

う わ っ ご ご … ごめんなさい

ひかり ~ N 見 て ない で なんとか し て よ

( ひかり ) フフフ …

( アレクサンドラ ) 待って て ね

いつか また ここ で 出会え る よう 私 が 守って み せる から

2 人 が 誇って くれ た この ウィッチ の 力 で

仲間 たち と 一緒 に

♪~

~♪

( ニッカ ) みんな お祭り と いえ ば ?

( ひかり ) 綿菓子 と 金魚すくい !

( クルピンスキー ) かわいい 女の子 !

( 管 野 ) おみこし 担い で けんか で い !

( ニッカ ) 次回 「 ブレイブ ウィッチーズ 」

“ 聖なる 夜 に ”

( ラル ) プレゼント 交換

( ニッカ ) た … 隊長 ! ?


( ロスマン ) 飛 ん で いる 自分 を イメージ し て バランス を 取り なさい

( ひかり ) はい 先生

( アレクサンドラ ) こら 待ち なさい !

( ひかり ) ん ? あっ ニパ さん う わ っ

( ニッカ ) ごめん な さ ー い

( アレクサンドラ ) お 待ち な さ ー い !

( ロスマン ) バランス !

( ひかり ) ふ っ う っ

( ニッカ ) あ ~ ( ひかり ) う っ

( ニッカ ) う わ っ ( ひかり ) あ あっ ニパ さん !

う … て て 何で オイル 缶 が 転がって …

( アレクサンドラ ) ニパ さん ( ニッカ ) う っ

サ … サーシャ さん …\ N ハ … ハハ …

( アレクサンドラ ) 正座 !

♪~

~♪

( ニッカ ) う う …

( アレクサンドラ ) また ユニット を こんなに し て

ふ っ ニパ さん 頭 大丈夫 です か ?

( ニッカ ) うん 平気 平気

私 の 固有 魔法 は 超 回復 で ね

他人 は 治せ ない けど ―

ほら この とおり

すごい 墜落 し 放題 です ね う う っ

しっかり よけ なさい

ネウロイ の 攻撃 は こんな もの じゃ な いわ よ

はい ! 先生 … う っ …

墜落 し 放題 って …

は ぁ …

えっ と 今回 の 破損 箇所 は

あり まし た これ なら 私 だけ でも 十分 直せ ます ね

さすが サーシャ さん これ なら また 落ち て も …

( アレクサンドラ ) また ? ( ニッカ ) あ … 安全 第 一 で

サーシャ さん て 見 た だけ で ―

ユニット の 直し 方 が 分かる ん です か ?

( ロスマン ) 彼女 の 固有 魔法 は 映像 記憶 能力

難解 な 技術 書 から ―

10 年 前 の 朝食 の メニュー と いった ささい な こと まで ―

魔法 力 で 記憶 し た もの は 全て 頭 に 入って いる の よ

( ひかり ) すご ー い

サーシャ さん 戦闘 隊長 で ある あなた の 力 は ―

でき れ ば 修理 以外 で 活用 し て ほしい もの ね

すみません

( ニッカ ) ああ …

( ネウロイ の 鳴き声 )

( 警報 音 )

( アレクサンドラ ) あっ ( ニッカ ) あ あっ

( ラル ) 北東 部 監視 所 が ネウロイ の 砲撃 を 受け た

出 られる もの は 全員 出動 せよ

行か なきゃ !

ニパ さん は 留守番 です ( ニッカ ) ええ ?

まだ 修理 が 終わって ない です から

ええ ~ そんな あ

( ラル ) 状況 は ?

( アレクサンドラ ) 目撃 し た 兵 に よれ ば 砲撃 は 1 発 のみ

ペテルブルグ 外周 部 より 撃ち込ま れ た と 思わ れ ます

( 管 野 ( かん の ) ) くそ っ とうとう 街 の 近く に まで 来 や がった か

( ジョーゼット ) 今 まで は ラドガ 湖 が ―

陸上 ネウロイ の 侵攻 を 阻 ん で くれ て い た けど …

( 下原 ( しも はら ) ) この 前 凍っちゃ っ た から

隊長 指示 を

( ラル ) サーシャ に 任せる

え えっ ?

( クルピンスキー ) それでは 戦闘 隊長 ご 命令 を

こ … これ より 手分け し て 周辺 空域 の 探索 を 始め ます

ラドガ 湖 方面 を 重点 的 に 探って ください

( 一同 ) 了解 !

( ニッカ ) う ~ サーシャ さん

私 いつまで こうして れ ば いい の ?

しびれ て … 痛 ( い て ) て て … ぐ ぐ っ

ぐ あっ

う う …

あっ これ …

( 下原 ) こちら 下原 ・ ジョゼ 班 ポイント A 異常 あり ませ ん

( 管 野 ) ポイント B 異常 ない ぜ

了解 帰 投 し て ください

えっ ? まだ ネウロイ を 見つけ て ない です よ

ネウロイ 探索 は これ より 陸上 ウィッチ 部隊 へ 引き継ぎ ます

ロスマン さん 雁 淵 ( かり ぶち ) さん と 先 に 戻って ください

私 は 最後 に もう 一回り し て いき ます

了解 戻り ます よ ひかり さん

は … はい

は ぁ …

はっ ネウロイ !

( 銃撃 音 )

( ネウロイ の 鳴き声 )

ん っ

ん っ

逃げ られ た …

( ラル ) こちら ラル 第 1 貯蔵 庫 が やら れ た

まさか 最初 から 街 が 目標 だった の ?

( 管 野 ) くっ …\ N 監視 所 の 次 は 貯蔵 庫 か

( ラル ) 物資 が 不足 気味 な だけ に 貯蔵 庫 を やら れ た の は 痛い な

( アレクサンドラ ) すみません 私 が 油断 し た ばかり に ―

ネウロイ を 取り逃がし まし た

失敗 は 誰 に でも あり ます よ フフフ …

( ロスマン ) 今回 も 撃た れ た の は 1 発 のみ

ペテルブルグ から ―

88 キロ 地点 の 雪原 に 潜 ん で の ―

超 長 距離 ピン ポイント 砲撃 です

驚 い た こいつ は 一流 の 砲撃 手 だ ね

いかに ネウロイ で あ ろ う と も これほど の 長 距離 から ―

ピン ポイント で 直撃 さ せる こと は 不可能 です

( ロスマン ) です が …\ N ( ニッカ ・ ひかり ) あ ?

( ラル ) 観測 班 から 砲撃 前 標的 と なった 施設 から ―

微弱 な 電波 が 発信 さ れ た と いう 報告 が 上がって き た

( アレクサンドラ ) えっ ? ( 下原 ) どういう こと です か ?

砲撃 を 誘導 する ―

マーカー の 役目 を 果たす ネウロイ が いる と いう こと よ

じゃあ 街 の 中 に その … ネウロイ が …

そこ で 部隊 を 2 つ に 分ける

エディータ クルピンスキー 管 野 下原 ジョゼ は ―

砲撃 ネウロイ を 捜索 し 発見 しだい 撃破

サーシャ ニパ 雁 淵 は ―

街 に 侵入 し た マーカーネウロイ を 発見 し ―

こちら も 撃破 せよ

2 人 は オラーシャ と スオムス 出身 だ

多少 は 土地 勘 も ある だ ろ う

でも 私 は 南部 の 生まれ で この 街 の こと は …

まあ お前 なら なんとか なる だ ろ う

( アレクサンドラ ) そんな ひと 事 み たい に …

私 が つい て ます よ サーシャ さん

えっ ?

一緒 に 頑張り ま しょ う

ええ … ん …

( ニッカ ) いや あ ラル 隊長 は ああ 言って た けど ―

街 に は 小さい ころ に 一 度 買い物 に 来 た ぐらい で ―

ほんと は 土地 勘 と か あんまり ない ん だ よ ね

へえ 何 買った んで …

う わ っ ( ニッカ ) 危ない !

( ひかり ) う わ っ

大丈夫 ? ひかり

( ひかり ) なんとか

は ぁ …

( ひかり ) あの サーシャ さん ( アレクサンドラ ) はい ?

サーシャ さん は この 街 に 詳しい ん です か ?

( アレクサンドラ ) え ?

昨日 も 言った けど 私 は 南部 の 生まれ だ から

この 街 に は 祖母 が 疎開 する 前 に 住 ん で た らしい けど

( ニッカ ) じゃあ 大事 な 街 です ね

頑張って ネウロイ から 守ら なきゃ

どうせ 無人 な の だ から ―

街 を 防衛 する こと に 意味 は あり ませ ん

( ひかり ) えっ ? ( ニッカ ) でも おばあ ちゃん の 家 が

私 自身 は 何 の 思い入れ も あり ませ ん

そもそも この 街 に 祖母 を 訪ね た こと など ―

一 度 も ない の だ から

サーシャ さん ?

無人 の 街 を 守る より も ―

ネウロイ を 倒す こと こそ ウィッチ の 責務 です

そ … そんな …

くれ ぐれ も つまらない こと に 気 を 取ら れ ―

直し た ばかり の ユニット を また 壊さ ない で ください ね

はい …

( ラル ) 第 2 貯蔵 庫 付近 より 謎 の 電波 の 発信 を 観測 班 が 捉え た

至急 向かって くれ

( アレクサンドラ ) 了解

( ニッカ ) 間に合わ なかった …

( ひかり ) そんな …

散 開 し て

まだ 近く に マーカーネウロイ が いる かも しれ ない

( ひかり ) はい !

くそ っ どこ に いる ?

痛 っ う っ ぐ っ …

て て て … もう つい て ない なあ

あ ?

い た ! 化け て た !

擬態 能力 を 持つ ネウロイ ?

( ひかり ) えっ ? ( アレクサンドラ ) 追い ます

( アレクサンドラ ) 続 い て ! ( ひかり ・ ニッカ ) はい !

( ひかり ) う わ あ ~ っ

う っ と と と っ う わ っ

( ニッカ ) だ あっ ( ひかり ) ど お っ

もう 何 し てる の !

( 銃撃 音 )

( アレクサンドラ ) ここ だ

あれ ? 何で 私 こんなに 迷わ ず 飛べ る の ?

あっ

う っ

あっ

あ あっ

さっき の は …

( ニッカ ) サーシャ さん 遅れ て ごめん ネウロイ は ?

私 この 街 を 知って いる

( ロスマン ) 解析 班 に よれ ば ―

砲弾 は ネウロイ の 体 組織 より 生成 さ れ た もの で ―

1 日 に 3 発 が 限界 だ と 思わ れ ます

( ラル ) とりあえず 今日 は もう 安心 か

とはいえ ―

街 に 潜伏 する マーカー 役 の ネウロイ が 擬態 する と は ―

また 面倒 だ な

( ロスマン ) はい

( ラル ) どう し た ? サーシャ ( アレクサンドラ ) あっ

いえ す … すみ ませ ん 自分 が しとめ て さえ いれ ば

まあ そういう とき も ある

明日 も 頼む ぞ

あの とき の あれ は …

ん …

( アレクサンドラ ) やっぱり 過去 に あんな 景色 を 記録 し た 覚え は ない わ

けど 何で 街 の こと を あんなに はっきり …

何 を 考え てる の

街 の こと より も ネウロイ を 倒す こと が 先決 よ

ん ?

( アレクサンドラ ) ニパ さん ? ( ニッカ ) う っ

どう し た の ? こんな 所 で

それ 私 の ユニット でしょ ?

あ … なな … 何でもない よ

あ あっ

な … 何 ? この 落書き

あっ あの これ は …

いたずらに も 程 が あり ます

確かに ニパ さん に は ―

厳しく 当たる こと も あり まし た が ―

だからといって こんな こと !

待って よ ! 違う ん だ これ は …

私 だって 別に 好き で 厳しく し て いる わけ じゃ ない のに !

でも 私 は 戦闘 隊長 だ から みんな の こと …

サ … サーシャ さん …

( アレクサンドラ ) もう いい です

( ひかり ) サーシャ さん 今日 は 別 行動 な ん です ね

( ひかり ) ニパ さん ? ( ニッカ ) え ?

あ … ああ サーシャ さん ね

街 を 記憶 する の に 集中 し たい ん だ って

えっ ! ? この 街 を 全部 です か ?

さすが に それ は ない よ

次に ネウロイ が 狙い そう な 施設 の 周辺 を 記憶 し て ―

あぶり出す ん だ って

( ひかり ) へえ

は ぁ 怒ら せ ちゃ った な

( ひかり ) ニパ さん 前 !

( ニッカ ) ぐ あっ

ニパ さん 大丈夫 です か ?

あ ~ また か よ

え ? こんな 所 に 銅像 が …

( 2 人 ) う っ う わ っ う わ ~

( ひかり ) マーカーネウロイ 発見 ! 追跡 中 です

位置 は ?

( ひかり ) えっ と 海軍 港 を 北 に …

わ あっ ニパ さん が あ … 頭 から ズズズ って 街灯 に !

あ あっ ニパ さん しっかり し て !

( 通信 が 切れる ) ( アレクサンドラ ) 全く あの 子 は

つい て いる の やら い ない の やら

ん っ

( ニッカ ) う … 痛 たた …

( ひかり ) う … い い …

あっ あそこ です !

( アレクサンドラ ) な っ

ばれ ばれよ !

う っ

あ あっ

あぶり出し 成功 ! さすが 先生

あれ だけ 砲撃 を 受け て い れ ば ―

その データ から ある 程度 潜伏 地点 を 絞り 込め ます

さあ しとめ ます よ

( 管 野 たち ) 了解 !

( アレクサンドラ ) う …

今 何 が …

はっ これ って

( アレクサンドラ ) やっぱり …

やっぱり 私 は …

( ひかり ) サーシャ さん !

( ニッカ ) 大丈夫 ? けが し て ない ?

( ひかり ) ん ?

( アレクサンドラ ) 私 は この 街 を 知って いる

この 街 に い た こと が ある

そう だ まだ 小さい ころ ―

私 は おばあ ちゃん の 家 に お 母さん と 遊び に 来 た ん だ

そして 街 の 子供 たち と 遊 ん で い た とき ―

私 は 初めて 魔法 力 を 発動 し た

周囲 の 反応 が 恐ろしく て ―

私 は 泣き ながら 駆け出し て ―

そして ―

おばあ ちゃん の 家 に 逃げ込 ん だ の よ ね

オラーシャ は 迷信 深い ところ が あった から ―

魔女 扱い さ れる こと も 魔女 に なった 自分 も ―

全部 が 怖く て 自分 で 記憶 を 閉ざし て い た

だから この 街 が どう な ろ う と よかった の かも

あっ

( アレクサンドラ ) お 母さん も おばあ ちゃん も ―

泣 い て 帰って き た 私 を 抱きしめて くれ た っけ …

( ひかり ) あ … あの …\ N ( アレクサンドラ ) あっ

どう し た の ? サーシャ さん

( アレクサンドラ ) は ぁ

フッ

ごめんなさい 任務 に 戻り ます

管 野 から 連絡 が あった よ ネウロイ を 発見 し て 交戦 中 だって

そう

私 たち も 早く マーカーネウロイ を 見つけ たい ところ だ けど

く っそ ー

あそこ に 通信 所 が ある から この 辺 が 次 の 目標 な の かも

( ひかり の くしゃみ ) ( ひかり ) う っ あ すいません

あの 建物 が すごい キラキラ し て て

何で くしゃみ 出る ん だ ろ う

( ニッカ ) ハハッ 変 な の

( アレクサンドラ ) 違う ( ひかり ・ ニッカ ) え ?

( アレクサンドラ ) 記憶 を 閉ざす ほど に 嫌い だった この 街

皮肉 ね その とき の 記憶 が 役 に 立つ なんて

あの 寺院 に 尖塔 ( せ ん と う ) は ない ! ( ニッカ ) え ?

( ひかり ) は ? ( ニッカ ) サーシャ さん

“ 尖塔 ” って あの 先 っ ちょ の やつ でしょ う ?

それ で 隠れ た つもり ?

( ひかり ) あっ ( ニッカ ) い た !

しまった !

マーキング さ れ た !

( ジョーゼット ) コア 発見 !

一気に 決め て やる ぜ !

何 ! ?

う わ っ

しつこい よ !

すみません サーシャ さん 撃た れ まし た !

50 秒 で そちら に 着 弾 し ます

( アレクサンドラ ) 了解 至急 退避 し ます

砲撃 を 受け れ ば この 辺り も 無事 で は 済み ませ ん

( ひかり ) えっ でも

ここ に は サーシャ さん の …

( アレクサンドラ ) 言った はず です 無人 の 街 を 防衛 する 必要 は ない と

これ は 命令 です

ん ?

ん っ

えっ ニパ さん ?

どう し た の ? あっ

( ニッカ ) え ー い !

ニパ さん !

( アレクサンドラ ) 何 を し てる の ! 早く 逃げ て !

( ニッカ ) い … 嫌 だ ー !

ニパ さん !

( アレクサンドラ ) ニパ さん ! ニパ さん !

ニパ さん しっかり し て !

あっ あ …

ニパ さん よかった …

( ニッカ ) あ 痛 て て …

ごめん また 壊し ちゃ った

そんな の より あなた の 体 の ほう が …

アハハ … 大丈夫

ほら この とおり あ …

なぜ こんな むちゃ な まね を し た ん です か ?

よく 分か ん ない けど ―

この 街 って サーシャ さん に とって すごく 大事 な 場所 な ん でしょ ?

そう 思ったら 体 が 勝手 に ね …

何で ? だって 私 ―

いつも ニパ さん に つらく 当たって …

ウヒヒ … 見 ちゃ った もん ね

ほら これ ユニット の 中 に

( ニッカ ) う う … あっ これ …

( ニッカ ) すごく うれしかった ん だ

( アレクサンドラ ) え ?

だから お返し の つもり で サーシャ さん の ユニット に も …

ほら 欧州 で は ―

てんとうむし は 幸運 を 呼ぶ って いう でしょ ?

あ …

あ … あれ …

てんとうむし だった の ?

ヘヘ …

仲間 や 仲間 の 大切 な もの を ―

私 が ちょっと 傷つく ぐらい で 守れ る なら ―

それ って いい よ ね

はっ

( 祖母 ) サーシャ

ウィッチ に なった こと を 怖がったり ―

恥ずかし がったり する 必要 は ない の よ

( 母親 ) だって それ は ―

大切 な もの を 守る こと が できる とても すてき な 力 な ん だ も の

う … う う …

わ っ ええ … サーシャ さん ?

( アレクサンドラ の 泣き声 ) ( ニッカ ) え えっ な … 何 ?

( アレクサンドラ ) ばか ばか ! ほんと に もう

えっ と …

ばか !

う わ っ ご ご … ごめんなさい

ひかり ~\ N 見 て ない で なんとか し て よ

( ひかり ) フフフ …

( アレクサンドラ ) 待って て ね

いつか また ここ で 出会え る よう 私 が 守って み せる から

2 人 が 誇って くれ た この ウィッチ の 力 で

仲間 たち と 一緒 に

♪~

~♪

( ニッカ ) みんな お祭り と いえ ば ?

( ひかり ) 綿菓子 と 金魚すくい !

( クルピンスキー ) かわいい 女の子 !

( 管 野 ) おみこし 担い で けんか で い !

( ニッカ ) 次回 「 ブレイブ ウィッチーズ 」

“ 聖なる 夜 に ”

( ラル ) プレゼント 交換

( ニッカ ) た … 隊長 ! ?