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メイドインアビス, Made in Abyss Episode 5

Made in Abyss Episode 5

ここ が 深 界 二 層

やった よ レグ

私 達 最後 の 授業 の 乗り切った よ

そう な の か

そう だ よ

リーダー 私 達 やった よ

実感 が あんまり ない んだ が

僕ら は 本当に 逃げ 切れた の か

そう だ よ

もう追 手 を 気 に する こと も ない んだ よ

急ごう レグ

仲間 を 呼んで る かも 知れ ない

あ ああ

覚悟 し なければ なら ない

日常 を 踏み越えた この 地 で は

自分 たち こそ が 遺物 であり 敵 であり エサ であり 脅威 な のだ

大きな 葉っぱ だ ね

ああ 緑 の 匂い も 一 段 と 濃く なった な

しかし 身 を 隠す の に は いい が

丸 っきり 周り も 見え ない な

いい かい レグ くん

この 木 は 大きい けど アマギリ の 仲間 な んだ よ

アマギリ

そう

ほら 見て 見て

アマギリ の 新芽 は ね 必ず アビス の 北 を 向いて る の

同じ ように ね

枝 は 必ず アビス の 中心 方向 を 向く んだ よ

周り が 見え ない 時 は 頼り に なる から

遭難 したら アマギリ を 辿 れ って 昔 から 言わ れて る んだ

なんだか 賢く 見える ぞ リコ

オース に いた 時 と は 偉い 違い だ

あれ 褒め られて る んだ よ ね

えっ と ここ から 降りれば いい んだ よ ね

なるべく 監視 基地 シーカーキャンプ 行か ない と

助けて

人 の 声

あの 時 と は 違う

どうした の

誰 か いる

助けて

あっ ち だ

助け を 求めて る

ほんと

助けて

聞こえた

助けて

助けて

倒れて る の 探 窟 家 だ

僕 が 追い払おう

たすけて たすけ

レグ 待って

罠 かも 知れ ない

罠 あれ ナキカバネ って いう の 獲物 が たすけ を 呼ぶ 声 を 真似 して

コロニー に 誘い込む の

たすけ

だから あの 人 は もう

レグ 伏せて

リコ

別の やつ か 迂闊

大丈夫 まだ 届く 距離 だ

落ち着け 絶対 外す な

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく

その 目 を 灯火 より 輝か せて

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物

二度と 憧れ は 止まら ない

レグ

まずい アビス 内 の 上昇 は

リコ

遠い

雛 の 餌

だめだ やめて くれ

いやだ

リコ

何 か 何 か 手 は

どこ に どこ に いる んだ

行け

また だ

だが この 感覚 は 「 身体 が 思い出した 」

「 かつて こうした こと が ある 」

リコ

二 層 に 負荷 は 重い 早く 降ろさ ない と

もし あれ が リコ に 当たって いたら

何 なんだ 僕 は 一体 何 な んだ

怪我 は ない みたいだ な

レグ

リコ よかった ぁ

なかなか 目覚め ない から 心配 した ぞ

ああ でも まだ 起き ない 方 が

いや なかなか 目覚め ない から 怪我 だったら ど しよう か と

その それ に 服 も 吐 瀉物 で 汚れて て

や だ なぁ レグ そんなに 恥ずかし がら なくて も いい のに

ロボ なんだ し

それ に 助けて くれた の も レグ な んでしょ

レグ が

レグ が

レグ が これ やった の

無我夢中 だった んだ が

まさか こんな こと に なる なんて

すごい

ねえ ねえ やっぱり この 手 の トコ から 出た の

名前 何 が いい かな

インシネレーター

「 火葬 砲 」 に し よっ か

リコ とても そんな 気分 に は

危うく 君 ごと 吹き飛ばす 所 だった んだ

もし そう なったら 僕 は

レグ

大丈夫

ええ と ね だいたい

これ ぐらい だった よ

一体 何 が

初めて 私 を 助けて くれた 時 レグ が 使った 火葬 砲 の 大き さ だ よ

それ も 大体 200 メートル も 先 から

大丈夫

レグ は この 力 を 使いこなせて いた んだ

一緒に 特訓 しよ

君 は この 力 を 使いこなせる んだ よ

リコ

レグ

あれ どうした ん だ

大丈夫 レグ

レグ

レグ ど ー した ん の レグ

助けて 助けて

ない ない よ

ない よ

ない よ

リコ

レグ 起きた

ねぇ ねぇ ねぇ 大丈夫

急に 寝ちゃ って 全然 起き ない んだ もん

火葬 砲撃 って 疲れちゃ った

あぁ そう か

その 大丈夫だ

そう か よかった

ところで 何 を 叫んで いた んだ

そう な の

私 探 窟 手帳 が なくなって る の

いつも メモ を とって いた あの 手帳 か

うん

ひょっとしたら ナキカバネ に 掴まれた 時 落としちゃ った かも

ポーチ の 留め具 も 壊さ れて たし

そう なる と

まっ しょうがない か

いい の かい

うん どうせ なくす なら 奈落 の 底 まで 行って から が 良かった けど ね

だって さ

のちのち 発見 さ れた 時 に ここ ら 辺 の 事 まで しか 書いて なかったら

私 の 伝説 が 轟か ない じゃ ない

「 すごい リコ さんま じ で 最 深部 に たどり着いた んだ 」 と か

「 あの 星 の 羅針盤 も 本当に 奈落 の 底 を 指して た なんて 」 と か

それ も さっき 落とした けど な

せめて レグ の 機能 大全 に

「 火葬 砲 」 書き 加え たかった なぁ

それ だけ が 心残りだ よ

たしか 僕 の ちん ちん が 生 っぼ いと かも 書いて あった な

永久 に 奈落 の 闇 に 眠る と いい

新しい の 作ろう

オウバ の 葉 で 蒸し焼き に して み ました

味付け は シンプルに 岩塩 と トコシエコウ の 実 だけ だ よ

これ は 見た目 まで 美味し そうで は ない か

いただき ます

本能 に 訴える 旨 さ

リコ これ は 癖 は ある けど うまい

しかし よく 一 人 で 獲物 を 仕留めた れた な

これ ね レグ が 仕留めた ナキカバネ の お 肉 だ よ

その リコ は 平気な の かい

ナキカバネ は 人 を 食べて た り も する んだろう

現に さっき

うん そう だ ねぇ

レグ は ロボット な のに 気 に なる んだ ね

自分 と 同じ 形 を して いる せい だろう か

孤児院 でも さ たまに お 肉 出て きた よ ね

あれ って ね 深 界 一層 で 蒼笛 達 が 狩って 来た もの が 殆ど な んだ けど

そういう 原生 生物 は 多かれ少なかれ 探 窟 家 と かならず 者 を 食べて いる の よ

そう な の か

死んじゃ う の は 悲しい けど

彼ら は 生物 の 血肉 に なって それ で 再び 私 達 の 力 に なる の

我々 は 探 窟 家 は そう やって 強く なって きた の よ

そう か

悪夢 に まで 見た あの 光景 で すら

ここ で は 日々 営み の 一 つ に 過ぎ ない のだ

ここ で 生きる 者 たち の 強 かさ の 全て は

アビス に 生きる ため に 身 に つけた もの

やはり うまい な

本物 だ

ほら 滝 が 上 に 向かって 流れて る

真っ直ぐ 飛ば ない ね

風 が めちゃくちゃに 吹いて いる んだ

今 まで の ように 近道 は でき ない な

どうした リコ

なんか 冷えて きた かも

風 も そう な んだ けど

逆さ 森 って あん ま 力 場 から の 光 が 反射 し ない の か な

薄暗い よ ね

大丈夫 か 防寒 具 を 出そう か

う うん ここ じゃ 荷物 広げ られ ない から 後 で

リコ ちょっと 持って いて くれ

あったかい

落ち着く まで それ で 我慢 して くれ

レグ は 寒く ない の

風 は 感じる が 特に に は

さすが

じゃあ ちょっと 借りる ね

レグ たまに 何 が 印 が 出て る

今 まで 気付か なかった よ

寝て る 時 は 出て なかった よ これ

なんだ ろ

レグノ 故郷 の 文字 な の かも ね

消えちゃ う

あれ は

えっ と インビョウ かな

「 縄張り だ ぞ 」 って 言って る みたい

怒って る の か

来た

リコ 大丈夫 か

うん

どうやら 縄張り から 抜けた みたいだ な

方向 は こっち で いい の か

うん もう すぐ シーカーチャンプ まで の ルート が 見える はずだ よ

言った でしょ

ちゃんと 覚えて る だ から

お 師 様 お 師 様 なに か 近づいて ます

二 人 です 一 人 は 赤 笛 な のです か

もう 一 人 が 探 窟 家 で すら ない ような

ゴンドラ の 準備 は

お 師 様

なんだか 風 が 穏やかだ な

アビス の 中心 から 離れて きた から かも

そう いや 生き物 も 大人 し いよ ね

そういう もの な の か

力 場 が ね 光 と か 栄養 と か 運ぶ から

縦 穴 に 近い 程 生き物 が 多い んだ って

そこ から 離れれば 呪い も ちょっと は マシ に なる って 言わ れ てるよ

シーカーキャンプ が 妙に 離れた 場所 に ある の も そう 言う 理由 か

えー っと ね

元々 逆さ 森 が 高 すぎて 降り られ ない から

迂回 する ため に 作った 中継 地点 な の

そ したら たまたま 都合 が よかった ん だって

ほら 力 場 が 弱い と 遠く まで 見通し が 利く でしょ

それ で 大きな 望遠 鏡 を 作って ね

リコ

あれ 望遠 鏡 か

これ が シーカーキャンプ

随分 高い ところ に ある んだ な

あれ そう いえば

どうした ん だ

うん ええ と ね

シーカーキャンプ に は いつも 見張り さん が いる んだ って

だから 近づく だけ で ゴンドラ 下ろして くれる って 聞いた んだ けど

赤 笛 に ロボット

警戒 さ れて いる かも しれ ない な

レグ あそこ まで て 伸ばせる

両手 なら 或いは

やって みよう

なんとか 届き

レグ どうした の

何 か に 腕 を 掴まれた

まだ 生きて た んだ あの ガキ

「 不動 卿 」 動か ざる オーゼン

無 双 の 怪力 を 持つ 白 笛

その 目 に 宿る 光 は

子供 達 に とって 希望 の 光 か それとも 不吉 の 前兆 か

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう

危うい 足場 滑る スロープ

過去 と 未来 の 道標

君 の 左手 僕 の 右手 を

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も

だから 迷わ ず に 歩いて いこう

色とりどりの 夢 重ねて

明日 は どこ に 向かう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう


Made in Abyss Episode 5 made||abyss|episode Made in Abyss Episode 5

ここ が 深 界 二 層 ||ふか|かい|ふた|そう

やった よ レグ ||れぐ

私 達 最後 の 授業 の 乗り切った よ わたくし|さとる|さいご||じゅぎょう||のりきった|

そう な の か

そう だ よ

リーダー 私 達 やった よ りーだー|わたくし|さとる||

実感 が あんまり ない んだ が じっかん|||||

僕ら は 本当に 逃げ 切れた の か ぼくら||ほんとうに|にげ|きれた||

そう だ よ

もう追 手 を 気 に する こと も ない んだ よ もうつい|て||き|||||||

急ごう レグ いそごう|れぐ

仲間 を 呼んで る かも 知れ ない なかま||よんで|||しれ|

あ ああ

覚悟 し なければ なら ない かくご||||

日常 を 踏み越えた この 地 で は にちじょう||ふみこえた||ち||

自分 たち こそ が 遺物 であり 敵 であり エサ であり 脅威 な のだ じぶん||||いぶつ||てき||えさ||きょうい||

大きな 葉っぱ だ ね おおきな|はっぱ||

ああ 緑 の 匂い も 一 段 と 濃く なった な |みどり||におい||ひと|だん||こく||

しかし 身 を 隠す の に は いい が |み||かくす|||||

丸 っきり 周り も 見え ない な まる||まわり||みえ||

いい かい レグ くん ||れぐ|

この 木 は 大きい けど アマギリ の 仲間 な んだ よ |き||おおきい||||なかま|||

アマギリ

そう

ほら 見て 見て |みて|みて

アマギリ の 新芽 は ね 必ず アビス の 北 を 向いて る の ||しんめ|||かならず|||きた||むいて||

同じ ように ね おなじ|よう に|

枝 は 必ず アビス の 中心 方向 を 向く んだ よ えだ||かならず|||ちゅうしん|ほうこう||むく||

周り が 見え ない 時 は 頼り に なる から まわり||みえ||じ||たより|||

遭難 したら アマギリ を 辿 れ って 昔 から 言わ れて る んだ そうなん||||てん|||むかし||いわ|||

なんだか 賢く 見える ぞ リコ |かしこく|みえる||

オース に いた 時 と は 偉い 違い だ |||じ|||えらい|ちがい|

あれ 褒め られて る んだ よ ね |ほめ|||||

えっ と ここ から 降りれば いい んだ よ ね ||||おりれば||||

なるべく 監視 基地 シーカーキャンプ 行か ない と |かんし|きち||いか||

助けて たすけて

人 の 声 じん||こえ

あの 時 と は 違う |じ|||ちがう

どうした の

誰 か いる だれ||

助けて たすけて

あっ ち だ

助け を 求めて る たすけ||もとめて|

ほんと

助けて たすけて

聞こえた きこえた

助けて たすけて

助けて たすけて

倒れて る の 探 窟 家 だ たおれて|||さが|いわや|いえ|

僕 が 追い払おう ぼく||おいはらおう

たすけて たすけ

レグ 待って れぐ|まって

罠 かも 知れ ない わな||しれ|

罠 あれ ナキカバネ って いう の わな||||| 獲物 が たすけ を 呼ぶ 声 を 真似 して えもの||||よぶ|こえ||まね|

コロニー に 誘い込む の ころにー||さそいこむ|

たすけ

だから あの 人 は もう ||じん||

レグ 伏せて れぐ|ふせて

リコ

別の やつ か 迂闊 べつの|||うかつ

大丈夫 まだ 届く 距離 だ だいじょうぶ||とどく|きょり|

落ち着け 絶対 外す な おちつけ|ぜったい|はずす|

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく だれ|||さからえ|||くぐって|

その 目 を 灯火 より 輝か せて |め||とうか||かがやか|

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい いま|こたえ||みつかる||ぜんぶ|うしな||||

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る |こえ||はなさ||よう に|こだま|||ひびいて|

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|

レグ れぐ

まずい アビス 内 の 上昇 は ||うち||じょうしょう|

リコ

遠い とおい

雛 の 餌 ひな||えさ

だめだ やめて くれ

いやだ

リコ

何 か 何 か 手 は なん||なん||て|

どこ に どこ に いる んだ

行け いけ

また だ

だが この 感覚 は 「 身体 が 思い出した 」 ||かんかく||からだ||おもいだした

「 かつて こうした こと が ある 」

リコ

二 層 に 負荷 は 重い 早く 降ろさ ない と ふた|そう||ふか||おもい|はやく|おろさ||

もし あれ が リコ に 当たって いたら |||||あたって|

何 なんだ 僕 は 一体 何 な んだ なん||ぼく||いったい|なん||

怪我 は ない みたいだ な けが||||

レグ れぐ

リコ よかった ぁ

なかなか 目覚め ない から 心配 した ぞ |めざめ|||しんぱい||

ああ でも まだ 起き ない 方 が |||おき||かた|

いや なかなか 目覚め ない から 怪我 だったら ど しよう か と ||めざめ|||けが|||||

その それ に 服 も 吐 瀉物 で 汚れて て |||ふく||は|しゃもの||けがれて|

や だ なぁ レグ そんなに 恥ずかし がら なくて も いい のに |||れぐ||はずかし|||||

ロボ なんだ し

それ に 助けて くれた の も レグ な んでしょ ||たすけて||||れぐ||

レグ が れぐ|

レグ が れぐ|

レグ が これ やった の れぐ||||

無我夢中 だった んだ が むがむちゅう|||

まさか こんな こと に なる なんて

すごい

ねえ ねえ やっぱり この 手 の トコ から 出た の ||||て||||でた|

名前 何 が いい かな なまえ|なん|||

インシネレーター

「 火葬 砲 」 に し よっ か かそう|ほう||||

リコ とても そんな 気分 に は |||きぶん||

危うく 君 ごと 吹き飛ばす 所 だった んだ あやうく|きみ||ふきとばす|しょ||

もし そう なったら 僕 は |||ぼく|

レグ れぐ

大丈夫 だいじょうぶ

ええ と ね だいたい

これ ぐらい だった よ

一体 何 が いったい|なん|

初めて 私 を 助けて くれた 時 レグ が 使った 火葬 砲 の 大き さ だ よ はじめて|わたくし||たすけて||じ|れぐ||つかった|かそう|ほう||おおき|||

それ も 大体 200 メートル も 先 から ||だいたい|めーとる||さき|

大丈夫 だいじょうぶ

レグ は この 力 を 使いこなせて いた んだ れぐ|||ちから||つかいこなせて||

一緒に 特訓 しよ いっしょに|とっくん|

君 は この 力 を 使いこなせる んだ よ きみ|||ちから||つかいこなせる||

リコ

レグ れぐ

あれ どうした ん だ

大丈夫 レグ だいじょうぶ|れぐ

レグ れぐ

レグ ど ー した ん の レグ れぐ||-||||れぐ

助けて 助けて たすけて|たすけて

ない ない よ

ない よ

ない よ

リコ

レグ 起きた れぐ|おきた

ねぇ ねぇ ねぇ 大丈夫 |||だいじょうぶ

急に 寝ちゃ って 全然 起き ない んだ もん きゅうに|ねちゃ||ぜんぜん|おき|||

火葬 砲撃 って 疲れちゃ った かそう|ほうげき||つかれちゃ|

あぁ そう か

その 大丈夫だ |だいじょうぶだ

そう か よかった

ところで 何 を 叫んで いた んだ |なん||さけんで||

そう な の

私 探 窟 手帳 が なくなって る の わたくし|さが|いわや|てちょう||||

いつも メモ を とって いた あの 手帳 か |めも|||||てちょう|

うん

ひょっとしたら ナキカバネ に 掴まれた 時 落としちゃ った かも |||つかまれた|じ|おとしちゃ||

ポーチ の 留め具 も 壊さ れて たし ぽーち||とめぐ||こわさ||

そう なる と

まっ しょうがない か

いい の かい

うん どうせ なくす なら 奈落 の 底 まで 行って から が 良かった けど ね ||||ならく||そこ||おこなって|||よかった||

だって さ

のちのち 発見 さ れた 時 に ここ ら 辺 の 事 まで しか 書いて なかったら |はっけん|||じ||||ほとり||こと|||かいて|

私 の 伝説 が 轟か ない じゃ ない わたくし||でんせつ||とどろか|||

「 すごい リコ さんま じ で 最 深部 に たどり着いた んだ 」 と か |||||さい|しんぶ||たどりついた|||

「 あの 星 の 羅針盤 も 本当に 奈落 の 底 を 指して た なんて 」 と か |ほし||らしんばん||ほんとうに|ならく||そこ||さして||||

それ も さっき 落とした けど な |||おとした||

せめて レグ の 機能 大全 に |れぐ||きのう|たいぜん|

「 火葬 砲 」 書き 加え たかった なぁ かそう|ほう|かき|くわえ||

それ だけ が 心残りだ よ |||こころのこりだ|

たしか 僕 の ちん ちん が 生 っぼ いと かも 書いて あった な |ぼく|||||せい||||かいて||

永久 に 奈落 の 闇 に 眠る と いい えいきゅう||ならく||やみ||ねむる||

新しい の 作ろう あたらしい||つくろう

オウバ の 葉 で 蒸し焼き に して み ました ||は||むしやき||||

味付け は シンプルに 岩塩 と トコシエコウ の 実 だけ だ よ あじつけ||しんぷるに|がんえん||||み|||

これ は 見た目 まで 美味し そうで は ない か ||みため||おいし|そう で|||

いただき ます

本能 に 訴える 旨 さ ほんのう||うったえる|むね|

リコ これ は 癖 は ある けど うまい |||くせ||||

しかし よく 一 人 で 獲物 を 仕留めた れた な ||ひと|じん||えもの||しとめた||

これ ね レグ が 仕留めた ナキカバネ の お 肉 だ よ ||れぐ||しとめた||||にく||

その リコ は 平気な の かい |||へいきな||

ナキカバネ は 人 を 食べて た り も する んだろう ||じん||たべて|||||

現に さっき げんに|

うん そう だ ねぇ

レグ は ロボット な のに 気 に なる んだ ね れぐ||ろぼっと|||き||||

自分 と 同じ 形 を して いる せい だろう か じぶん||おなじ|かた||||||

孤児院 でも さ たまに お 肉 出て きた よ ね こじいん|||||にく|でて|||

あれ って ね 深 界 一層 で 蒼笛 達 が 狩って 来た もの が 殆ど な んだ けど |||ふか|かい|いっそう||あおふえ|さとる||かって|きた|||ほとんど|||

そういう 原生 生物 は 多かれ少なかれ 探 窟 家 と かならず 者 を 食べて いる の よ |げんせい|せいぶつ||おおかれすくなかれ|さが|いわや|いえ|||もの||たべて|||

そう な の か

死んじゃ う の は 悲しい けど しんじゃ||||かなしい|

彼ら は 生物 の 血肉 に なって それ で 再び 私 達 の 力 に なる の かれら||せいぶつ||けつにく|||||ふたたび|わたくし|さとる||ちから|||

我々 は 探 窟 家 は そう やって 強く なって きた の よ われわれ||さが|いわや|いえ||||つよく||||

そう か

悪夢 に まで 見た あの 光景 で すら あくむ|||みた||こうけい||

ここ で は 日々 営み の 一 つ に 過ぎ ない のだ |||ひび|いとなみ||ひと|||すぎ||

ここ で 生きる 者 たち の 強 かさ の 全て は ||いきる|もの|||つよ|||すべて|

アビス に 生きる ため に 身 に つけた もの ||いきる|||み|||

やはり うまい な

本物 だ ほんもの|

ほら 滝 が 上 に 向かって 流れて る |たき||うえ||むかって|ながれて|

真っ直ぐ 飛ば ない ね まっすぐ|とば||

風 が めちゃくちゃに 吹いて いる んだ かぜ|||ふいて||

今 まで の ように 近道 は でき ない な いま|||よう に|ちかみち||||

どうした リコ

なんか 冷えて きた かも |ひえて||

風 も そう な んだ けど かぜ|||||

逆さ 森 って あん ま 力 場 から の 光 が 反射 し ない の か な さかさ|しげる||||ちから|じょう|||ひかり||はんしゃ|||||

薄暗い よ ね うすぐらい||

大丈夫 か 防寒 具 を 出そう か だいじょうぶ||ぼうかん|つぶさ||だそう|

う うん ここ じゃ 荷物 広げ られ ない から 後 で ||||にもつ|ひろげ||||あと|

リコ ちょっと 持って いて くれ ||もって||

あったかい

落ち着く まで それ で 我慢 して くれ おちつく||||がまん||

レグ は 寒く ない の れぐ||さむく||

風 は 感じる が 特に に は かぜ||かんじる||とくに||

さすが

じゃあ ちょっと 借りる ね ||かりる|

レグ たまに 何 が 印 が 出て る れぐ||なん||いん||でて|

今 まで 気付か なかった よ いま||きづか||

寝て る 時 は 出て なかった よ これ ねて||じ||でて|||

なんだ ろ

レグノ 故郷 の 文字 な の かも ね |こきょう||もじ||||

消えちゃ う きえちゃ|

あれ は

えっ と インビョウ かな

「 縄張り だ ぞ 」 って 言って る みたい なわばり||||いって||

怒って る の か いかって|||

来た きた

リコ 大丈夫 か |だいじょうぶ|

うん

どうやら 縄張り から 抜けた みたいだ な |なわばり||ぬけた||

方向 は こっち で いい の か ほうこう||||||

うん もう すぐ シーカーチャンプ まで の ルート が 見える はずだ よ ||||||るーと||みえる||

言った でしょ いった|

ちゃんと 覚えて る だ から |おぼえて|||

お 師 様 お 師 様 なに か 近づいて ます |し|さま||し|さま|||ちかづいて|

二 人 です 一 人 は 赤 笛 な のです か ふた|じん||ひと|じん||あか|ふえ|||

もう 一 人 が 探 窟 家 で すら ない ような |ひと|じん||さが|いわや|いえ||||

ゴンドラ の 準備 は ごんどら||じゅんび|

お 師 様 |し|さま

なんだか 風 が 穏やかだ な |かぜ||おだやかだ|

アビス の 中心 から 離れて きた から かも ||ちゅうしん||はなれて|||

そう いや 生き物 も 大人 し いよ ね ||いきもの||おとな|||

そういう もの な の か

力 場 が ね 光 と か 栄養 と か 運ぶ から ちから|じょう|||ひかり|||えいよう|||はこぶ|

縦 穴 に 近い 程 生き物 が 多い んだ って たて|あな||ちかい|ほど|いきもの||おおい||

そこ から 離れれば 呪い も ちょっと は マシ に なる って 言わ れ てるよ ||はなれれば|まじない||||||||いわ||

シーカーキャンプ が 妙に 離れた 場所 に ある の も そう 言う 理由 か ||みょうに|はなれた|ばしょ||||||いう|りゆう|

えー っと ね

元々 逆さ 森 が 高 すぎて 降り られ ない から もともと|さかさ|しげる||たか||ふり|||

迂回 する ため に 作った 中継 地点 な の うかい||||つくった|ちゅうけい|ちてん||

そ したら たまたま 都合 が よかった ん だって |||つごう||||

ほら 力 場 が 弱い と 遠く まで 見通し が 利く でしょ |ちから|じょう||よわい||とおく||みとおし||きく|

それ で 大きな 望遠 鏡 を 作って ね ||おおきな|ぼうえん|きよう||つくって|

リコ

あれ 望遠 鏡 か |ぼうえん|きよう|

これ が シーカーキャンプ

随分 高い ところ に ある んだ な ずいぶん|たかい|||||

あれ そう いえば

どうした ん だ

うん ええ と ね

シーカーキャンプ に は いつも 見張り さん が いる んだ って ||||みはり|||||

だから 近づく だけ で ゴンドラ 下ろして くれる って 聞いた んだ けど |ちかづく|||ごんどら|おろして|||きいた||

赤 笛 に ロボット あか|ふえ||ろぼっと

警戒 さ れて いる かも しれ ない な けいかい|||||||

レグ あそこ まで て 伸ばせる れぐ||||のばせる

両手 なら 或いは りょうて||あるいは

やって みよう

なんとか 届き |とどき

レグ どうした の れぐ||

何 か に 腕 を 掴まれた なん|||うで||つかまれた

まだ 生きて た んだ あの ガキ |いきて||||がき

「 不動 卿 」 動か ざる オーゼン ふどう|きょう|うごか||

無 双 の 怪力 を 持つ 白 笛 む|そう||かいりき||もつ|しろ|ふえ

その 目 に 宿る 光 は |め||やどる|ひかり|

子供 達 に とって 希望 の 光 か それとも 不吉 の 前兆 か こども|さとる|||きぼう||ひかり|||ふきつ||ぜんちょう|

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう から||うかんで||ひかる|なみ||たばねて|にじ||きょう||

危うい 足場 滑る スロープ あやうい|あしば|すべる|すろーぷ

過去 と 未来 の 道標 かこ||みらい||みちしるべ

君 の 左手 僕 の 右手 を きみ||ひだりて|ぼく||みぎて|

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も かこ||いま||みらい|

だから 迷わ ず に 歩いて いこう |まよわ|||あるいて|

色とりどりの 夢 重ねて いろとりどりの|ゆめ|かさねて

明日 は どこ に 向かう あした||||むかう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ きみ||いっしょに||せかい||かがやき||

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう さい|はて||ち||さく|か||さがそう