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マギ The kingdom of magic, Magi: The Kingdom of Magic Episode 14

Magi : The Kingdom of Magic Episode 14

( ナレーション ) < マグノ シュ タット 学院 の 1 学年 首席 →

ティ トス は レーム の 最高 司祭 →

シェヘラザード に 遣わさ れ た 魔 導 士 だった >

< 進級 し た アラジン たち は マグノ シュ タット の 奥深く →

5 等 許可 区 で この 国 に 隠さ れ た 秘密 を 知る >

( アラジン ・ 心 の 声 ) ≪ ティ トス くん こんな 夜中 に どう し た ん だ ろ う ≫

≪ 謹慎 中 な の に ≫

( ティ トス ) ケガ … 。 ん ?

( ティ トス ) 本当 に すま なかった 。

気 に し ない で いい よ 。 もう 平気 さ 。

≪ あの こと を 話し に 来 て くれ た ん じゃ ない の か な ? ≫

ユナン … それとも 煌 帝国 の ジュダル →

君 は どちら の 手 の 者 だ ? えっ ?

( ティ トス ) 僕 は レーム 帝国 の マギ →

シェヘラザード 様 の 密 命 を 受け て この 国 に 来 た 魔 導 士 だ 。

♪ ♪ ~

え え ~ ! 君 自身 が マギ じゃ ない の かい ?

そんな … 。 僕 は シェヘラザード 様 じゃ ない 。

ただ の 魔 導 士 さ 。

♪ ♪ ~

これ が 証拠 だ 。 →

この 石 で 本国 の シェヘラザード 様 と 交信 できる 。

君 の その 腕 の 石 … 君 も そう な ん だ ろ ? →

任務 の ため に この 国 に 一 人 で 来 て … →

でも ほんと は とても 不安 で 。 →

そんな とき 君 が 現れ て 思った ん だ 。 →

もしかしたら 君 も 僕 と 同じ ように →

どこ か の マギ の 命令 で 動 い てる 人 な ん じゃ ない か と 。 →

だから … →

君 の こと を どう か 教え て ほしい 。

♪ ♪ ~

うん いい よ 。

僕 は マギ さ 。 えっ ?

誰 の … じゃ なく →

僕 自身 が マギ な ん だ 。

これ で いい かな ?

うそ だ ! 君 は マギ の 証し →

ルフ の 加護 を 受け て ない じゃ ない か !

ああ 。 それ こそ この 腕 の 石 が →

ルフ の 働き を 制限 し て いる ん だ よ 。

( ティ トス ) つまり 君 は この 世 に あら ざる →

4 人 目 の マギ で →

あの 厚かましい シンドバッド 王 に 仕え て →

この 国 を 探り に 来 た と いう ん だ な ?

≪ 仕え てる ん じゃ ない けど … ≫

おじさん の こと 知って いる の かい ?

シェヘラザード 様 から 聞い てる よ 。 →

「 シンド リア と レーム 帝国 で 同盟 を 組 も う 」 →

と いう 書簡 が 届く と 。

≪ おじさん そんな こと を 考え て い た の か ≫

君 が マギ か … にわか に 信じ 難い が 。

そう か 僕 と は 違う と 言う ん だ な 。

なら せいぜい 自分 の 任務 に 励み たまえ 。

それ じゃあ 。 あっ 待って ティ トス くん !

僕 も 同じ 気持ち だった ん だ 。

今 まで 僕 と 同じ 立場 の 人 と →

ちゃんと 話し た こと が なかった から →

君 が 同じ かも しれ ない って … →

仲よく な れる かも しれ ない って うれしかった ん だ 。

やり たい こと が 同じ なら できる かぎり →

助け合って い こ う よ 。 どう だい ?

ふん 。 ガチャ ( 扉 の 音 )

は ぁ … 。

≪ そう 簡単 に は いか ない か ≫

( スフィントス ) す っげ ぇ 厳重 な 結 界 だ な 。 →

でも 国民 等級 2 の バッジ を つけ れ ば →

今 まで 出 られ なかった 街 に も 出 られる よう に なる ん だ と さ 。 →

面白 そう だ ろ ?

( ティ トス ) 確か に 面白 そう だ 。

や あ ! お 待た せ アラジン 。 じゃあ 行 こ う か 。

( スフィントス ) なんで お前 が 来る ! ? ( ティ トス ) アラジン と 僕 は →

今日 から 助け合って 共に 大事 な 任務 に 当たる と →

約束 し た ん だ 。 ( スフィントス ) 大事 な 任務 ?

( ティ トス ) それ は マギ と し て … 。 あ あ ~ ! あ あ ~ あ あ ~ !

≪ 意外 と 友好 的 な 人 な の か な ? ≫

う わ ぁ ~ 街 だ !

♪ ♪ ~

すごい ! にぎやか だ ね 。

見ろ アラジン 。 魔法 道具 が ある ぞ 。

ほんと だ 。 これ で 水 を あちこち に 配って る の か な ?

( ティ トス ) 見ろ アラジン 。 畑 だ ぞ 。

ほんと だ 。

( スフィントス ) ん ? なん だ ? ありゃ 。

♪ ♪ ~

≪ 紫色 の ルフ の 光 ≫

≪ 命 の 魔法 が 発動 し てる ≫

♪ ♪ ~

≪ 魔法 道具 で 作物 を 育て てる ≫

ほか に も この 街 は いろんな こと を →

魔法 で やって る の か な ?

( スフィントス ) だ ろ う な 。 何しろ 奴隷 らしい 人間 が →

見当たら ねぇ し 。 あっ 。

( スフィントス ) 水 を 運ぶ の も 畑 を 耕す の も →

俺 の 国 じゃ 全部 奴隷 の 仕事 だ ぜ 。 →

それ を ここ じゃ 魔法 道具 が 全部 やって る って わけ だ 。 →

いい よ な ~ 。

≪ そ っか 。 ここ で は モル さん みたい な 人 たち が →

生まれ ない ん だ ≫

ねえ 結局 国民 等級 って 何 な ん だい ?

マグノ シュ タット の 国民 は →

全部 で 5 つ の 等級 に 分け られ て い て →

それ に よって 立ち 入れる 区画 や 居住 区画 →

果て は 結婚 出産 まで 厳しく 制限 さ れ てる ん だって よ 。

なぜ そんな こと を ?

( スフィントス ) さあ ? 知ら ねぇ が ただ →

その 等級 分け の 基準 は 簡単 だった ぜ 。 →

魔 導 士 か そう で ない か の 血統 。

( スフィントス ) この 国 じゃ 魔 導 士 じゃ ない 人間 は →

「 非 魔 導 士 」 って 呼ぶ らしい 。 つまり 魔 導 士 か →

「 非 魔 導 士 」 かって の が 大きな 違い って わけ だ 。

≪ 国民 等級 の こと もっと よく 調べ なきゃ ≫

ねえ ティ トス くん … あっ 。

( ティ トス ) わ あ ~ ! 見ろ アラジン ! ( 2 人 ) ん ?

( ティ トス ) 猫 だ 。 猫 が いる ぞ ! ニャー

( ティ トス ) ニャ ~ ! それ は 別に 珍しく ねぇ だ ろ 。

ニャー ≪ 本当 に 大丈夫 かな ? この 人 ≫

はっ ! 単純 な 野郎 だ ぜ 。

猫 なんか で 簡単 に 喜 ん で ん じゃ ねぇ よ 。

う は は は はっ ! →

あ は は はっ ! 魔 導 士 様 これ も お 似合い です 。

この 靴 など は 魔 導 士 様 の ため に →

あつらえ た よう です ! ( スフィントス ) そう か →

苦しゅう ない ぞ 。 う は は はっ ! う っ !

いや ~ ここ は いい 国 だ 。 魔 導 士 って だけ で →

王族 み て ぇ に チヤホヤ さ れる なんて 。

う ~ ん … でも ちょっと →

みんな 魔 導 士 に ペコペコ し 過ぎ じゃ ない か な 。

やっぱり ちょっと おかしい よ 。 ねっ ? ティ トス くん 。

( ティ トス ) あっ 。 見ろ アラジン 。 ん ?

( ティ トス ) 赤ん坊 だ 。 赤ん坊 が いる ぞ 。

う わ ぁ ~ ん ! ティ トス くん !

真面目 に 街 を 見る 気 ある の ?

ある さ ! 赤ん坊 母親 →

猫 店 話し声 食べ物 の 匂い 。 →

これ が 人々 の 暮らし と いう もの な の だ な 。

すばらしい な 。

うん … 。 ( ティ トス ) う わ ぁ ~ 。

≪ そんな 普通 の こと に 感動 し ちゃ う ん だ ≫

( スフィントス ) さて これ で 3 等 と 4 等 許可 区 は 見 た から →

あと は 5 等 だけ だ な 。 うん 。

なん だ ろ う な ~ ? なんでも ねぇ よ 。

ねえ おじさん 5 等 許可 区 は どこ に ある ん だい ?

( 2 人 ) は はっ … 。 魔 導 士 様 →

あそこ は 落後 者 の 掃きだめ です よ 。

あんな 所 行か ない 方 が いい です よ 。

≪ 落後 者 の 掃きだめ ? ≫

国民 等級 1 →

学院 長 以下 全て の 上級 魔 導 士 。

2 は 学院 の 2 年生 と 通常 の 魔 導 士 。

3 は 魔 導 士 を 両親 に 持つ か →

特殊 技能 保有 者 →

軍 や 官職 に 就 い てる 「 非 魔 導 士 」 。

4 は 「 非 魔 導 士 」 の マグノ シュ タット 国民 。

そして 国民 等級 5 は 納税 義務 を 果た せ ない →

「 非 魔 導 士 」 の 国民 … か ぁ 。

ねえ 先生 。 僕 5 等 許可 区 って 所 に 行って み たい ん だ けど 。

( イレーヌ ) その 情報 は 諸 君 ら が →

思想 教育 の 必須 授業 を 履修 し て から で なけ れ ば →

教える こと が でき ませ ん 。

≪ 思想 教育 ? ≫

( ティ トス ) それ で 僕 が ニャ ~ と 鳴き 声 を まね たら →

向こう も 「 ニャー 」 と 鳴 い た ん です 。

「 ニャー 」 です よ 「 ニャー 」 ! →

今日 たくさん の もの を 見 まし た 。 →

世界 が きらきら と 輝 い て 見え まし た 。 →

こんな すばらしい 外 の 世界 の 任務 を 与え て くださって →

本当 に 感謝 し て い ます →

シェヘラザード 様 。

( シェヘラザード ・ 通信 ) 用件 は それ だけ な の ?

えっ ? ( シェヘラザード ・ 通信 ) 余計 な こと に →

気 を 取ら れ ず 一刻 も 早く 任務 を 遂げ なさい 。 →

その ため に あなた は いる の だ から 。

( ティ トス ) はい シェヘラザード 様 … 。

ぐ ぅ ~ … 。 う ~ ん 頑張り ます 父上 … 。

ぐ ぅ ~ … 。

ん ん っ ! ? う ぅ … はっ !

な … 何 ! ? って ティ トス くん !

5 等 許可 区 に 行く ぞ 。 え え ~ ! 今 から ! ?

( ティ トス ) ああ 。 ただし 僕ら は まだ →

5 等 許可 区 の 場所 を 知ら ない 。 だ から →

1 等 許可 区 に 潜入 し て 調べよ う →

僕 の 光 の 屈折 魔法 を 使って 。

( スフィントス ) なんで 俺 まで 巻き込む ん だ よ バカ 野郎 !

( ティ トス ) 黙れ バカス フィン トス 。 門番 に 怪しま れる ぞ 。

バチッ ( ティ トス ) 待て !

バチバチ バチッ !

( ティ トス ) 結 界 が 張って ある 。

上級 魔 導 士 様 その 1 型 結 界 手形 が あれ ば →

いつも の よう に 通 れ ます 。 さあ お 早く どうぞ 。

( ティ トス ) 1 型 結 界 手形 ? ( スフィントス ) ど … どれ だ よ ?

( 門番 ) いかが なさい まし た か ?

い … いえ 別に 。

≫ ( ゲムナー ) ん ? マイヤーズ か ? ( 3 人 ) あっ !

( ゲムナー ) どう し た ん だ ? さっき まで わし と い た はず な の に 。

まずい … 。 しかた ねぇ な !

「 安息 香 」 !

( 3 人 ) う う っ あぁ … 。 →

ぐ ぅ ~ … 。

( ティ トス ) 催眠 ? 8 型 の 中 でも →

特別 高等 な 精神 感応 の 魔法 を ?

ただ の 回復 魔法 だ よ 。 回復 魔法 ?

( スフィントス ) かける 場所 と 出力 を 絞って →

疲労 だけ 治し て やる の さ 。 →

ごく 初歩 の 回復 魔法 だ が 強い 入 眠 作用 を 伴う ん だ 。

すごい スフィントス くん 。 お 医者 さん みたい 。

( スフィントス ) まっ 俺 は 治療 特化 型 の 魔 導 士 だ から な 。

ふ ~ ん … 。 ( スフィントス ) 興味 持てよ !

( ティ トス ) おそらく これ だ 。

♪ ♪ ~

あった よ 学園 都市 の 図面 。

上 から 4 3 2 1 等級 許可 区 。

( スフィントス ) 5 等 が ない ぞ ? あっ 。

こっち に は 人口 の 内 訳 が ある 。

マグノ シュ タット の 総 人口 は →

現在 30 万 人 。

階級 別 内訳 は 1 等 国民 500 人 。

2 等 は 3 千 人 。 3 等 2 万 人 。

4 等 が 8 万 人 で →

5 等 国民 が 20 万 人 … 。

( ティ トス ) 国民 の 3 分 の 2 が 5 等 国民 ?

この 先 が 5 等 許可 区 。

( スフィントス ) で も まだ 信じ らん ねぇ ぜ →

それ だけ の 人数 が 隔離 さ れ て こんな 所 に 住 ん でる なんて よ 。

見 れ ば 分かる この 目 で な 。 →

抜ける ぞ 。

♪ ♪ ~

( ティ トス ) ほ … 本当 に … 。

( スフィントス ) 地下 に 街 を 作って や がった 。

( ティ トス ) 街 の 中 に 入って みよ う 。

一応 ティ トス くん の 光 魔法 で →

変身 し た 方 が よ さ そう だ ね 。 ( ティ トス ) ああ 。

♪ ♪ ~

( イザベラ ) あ は は はっ ! →

な ~ ん で お 偉い 魔 導 士 様 が こんな 所 に いる の よ ?

なんか この 街 … あっ !

変装 が 解ける 。

( スフィントス ) おい 役立た ず の ボンボン !

( ティ トス ) 黙れ 。 光 の 膜 が 分解 さ れ た だけ じゃ ない →

少しずつ だ が 僕 たち の 体 から 魔力 が 漏れ 出 てる 。

( スフィントス ) 一体 どう いう こと だ ?

( マルガ ) う ぅ … 。 ( 3 人 ) あっ !

ねえ 君 ! 大丈夫 ?

( スフィントス ) 魔力 が 切れ かかって る 。 →

死 ん じ まう ぞ 。 ( マルガ ) は ぁ は ぁ … →

た … 助け て … 。

回復 魔法 じゃ 魔力 を 増やす なんて →

でき ねぇ よ 。 どう しよ う ?

誰 か この 子 の こと を 知り ませ ん か ?

≪ 誰 も 助けよ う と し ない 。 なぜ ? ≫

誰 か … 。 ( ティ トス ) 僕 が やる 。

( ティ トス ) 光 の 膜 で 覆わ れ て い た とき →

僕 たち は 魔力 を 奪わ れ ず に 済 ん だ 。 →

同じ 要領 で 君 の 体 も 守って あげよ う 。

ありがとう お にいちゃん 。

魔 導 士 が 5 等 級 の 人間 を 助ける なんて … 。

信じ られ ない 。

家族 の 人 は い ない の かい ?

( マルガ ) お 母 さん この 間 死 ん じゃ った の 。 →

風邪 を ひ い た とき に 魔力 を 取ら れ 過ぎ て →

切れ ちゃ った ん だ って 。

この 街 は 何 な ん だい ? みんな から →

魔力 が 漏れ てる なんて … 。

≫ ( ゲオルガ ) まさか 知ら ない の か ? あっ 。

( ゲオルガ ) 魔 導 士 様 ここ 5 等 許可 区 は →

魔力 の 生産 場 な ん です よ 。

生産 場 ?

( ゲオルガ ) この 街 は そこ に いる だけ で →

魔力 が 吸い取ら れる 仕組み に なって い て →

集め られ た 魔力 は →

地上 の 魔法 道具 の 動力 に 使わ れ て いる そう です 。

( スフィントス ) まさか それ だけ の ため に … 。 →

あんた たち は それ で いい の か よ ? ( オットー ) いい さ 。 →

ここ の 暮らし は 最高 な ん だ 。 →

働か なく て いい 。 酒 も 女 も やり 放題 だ から な 。

あ は は は はっ ! ふん !

( イザベラ ) は は は はっ 。 ほ … 本当 に ?

くっ ! ( ゲオルガ ) やめ なさい 。 魔 導 士 様 →

これ が この 街 の 摂理 な ん です よ 。 ち っ !

私 たち の よう な 無能 で 無 価値 の 人間 は →

そう やって 生き て ゆく しか ない 。 →

その 子 … マルガ は 胸 の 病気 で ね 。 →

せっかく 助け て もらった けど →

どうせ あと 1 ~ 2 年 しか 生き られ ない だ ろ う 。

なん だ よ それ !

おい ティ トス ! お前 も なんか 言え よ 。

マルガ は 本 が 好き な の か ?

う うん 分から ない 。

ほんと は 私 字 が さっぱり 読め ない の 。 →

私 ね … →

勉強 が し たい の 。 学者 や お 医者 様 に なれ ば →

外 の 世界 に 出 られる かも しれ ない って →

お 母 さん 言って た から 。

出 られ たら 何 が し たい ん だ ? あっ 。

う ~ ん と … え へ へ っ 。 あの ね →

空 が あって 犬 や 猫 が い て →

お 店 が 並 ん でる よう な →

普通 の 街 が 見 て み たい な 。

そう か … そう だ な 。

よ ~ し 僕 に 任せ て 。

「 ウーゴ くん 」 !

( マルガ ) う わ ぁ ~ ! すごい ! すごい すごい ! →

ありがとう お にいちゃん 。 あっ 。

早く 学者 に なって 本物 を 見 に 行か なきゃ な 。

あっ じゃあ 僕 たち 毎日 ここ へ 来 て →

文字 を 教え て あげよ う か ? ( マルガ ) 本当 ?

は ぁ … は ぁ … 。

う うん … やっぱり 文字 は いい 。

時々 外 の 世界 の お 話 を 教え て 。

どう し て だい ? ( マルガ ) だって 学者 さん に なる まで →

生き て い られる か 分から ない から 。 →

でも 大丈夫 。 お 話 を 聞い て →

想像 する だけ でも 楽しい の 。 →

外 の 世界 が どんな ふう な の か 。

( ゲオルガ ) アラジン 君 … と いった か ね ? →

ありがとう 。 5 等 級 の 子供 に →

こんなに 親身 に なって くれる 魔 導 士 が いる なんて 。

( スフィントス ) なあ あんた →

こんな 暮らし 納得 いか ねぇ って 思わ ねぇ の か よ ?

( ゲオルガ ) これ でも ムスタシム 王政 時代 より は →

随分 まし に なった から ね 。 →

だが かわいそう な の は 2 世 たち な ん だ よ 。 →

マルガ や 私 たち の 息子 の よう な 。

2 世 ? ≫ おお … 。

( ゲオルガ ) どう し た ? ( オットー ) おやじ こいつ 止めろ よ 。 →

頭 おかしい ぜ 。

ティ トス くん どう し たんだい ?

マルガ を 外 へ 連れ て いく 。

あっ ! ( スフィントス ) え えっ ! ?

( オットー ) 部 外 者 が 余計 な こと する ん じゃ ねぇ よ 。 →

脱走 を 企て た 者 が 出 た 地区 は 全員 死刑 な ん で な 。 →

見え ん だ ろ ? あの 穴 。 →

魔力 切れ 間近 の 人間 マク バラー が 処理 さ れる あの 穴 に →

突き落とさ れ ん だ よ 。 →

俺 たち に ゃ 羽 なんか ねぇ から な それ で 終わり だ 。

( ティ トス ) 僕 は 飛 べ る よ 。 ( オットー ) あっ ?

僕 なら ここ に いる 全員 を 連れ て 飛 ん で い ける よ 。

外 に 出 たい なら 僕 が 連れ て いって あげる よ 。

( オットー ) 何 言って ん だ ? こいつ 。

気持ち は 分かる けど よ むちゃくちゃ だ ぜ あいつ 。

≪ ティ トス くん どう し て 突然 そんな こと を ? ≫

よ … よし て くれ 。 我々 は 現状 に 満足 し て いる ん だ よ 。

( オットー ) ん ん … 。 ( 一同 ) ぷっ ! は は はっ !

( 一同 ) あっ !

( スフィントス ) なん だ ? ゲート が 開 い た ぞ 。

( ゲオルガ ) 魔 導 士 の 巡回 だ 。 →

毎晩 人数 を 確認 し に 来る ん だ よ 。

へ え ~ そう な ん だ 。 ( 2 人 ) あっ !

( ドロン ) 5 等 許可 区 第 1 階層 西 地区 →

全員 生き てる か ? しっかり 立て !

( スフィントス ) ここ に いる の バレ たら 退学 だ よ な ?

( ティ トス ) それ だけ で 済め ば いい が 。 →

とにかく なんとか やり過ご そ う 。

( ドロン ) は っ は ~ 。 今日 は 魔法 道具 の 稼働 率 が 高い せい で →

魔力 の 徴収 量 が 多い から なぁ 弱って る 「 非 魔 導 士 」 は →

くたば っち まう かも な 。

( ヤコフ ) 全員 おり ます 。 死亡 者 も い ませ ん 。

( ドロン ) マク バラー は ?

おり ませ ん 。 よ ~ し →

次 行く ぞ !

( 3 人 ) は ぁ … 。

♪ ♪ ~

ん ? ん ん ~ ?

く そ っ ! さすが に まだ 回復 し て ねぇ ん だ 。

( ヤコフ ) マク バラー 。 処分 1 名 です 。 あっ … 。

( ゲオルガ ) あ あっ ! やれ 。

( ゲオルガ ) ま … 待って ください 。 子供 に 罪 は ない 。 →

助け て やって ください !

( ドロン ) 罪 ぃ ~ ?

( ゲオルガ ) 年寄り は いい 。 皆 →

自分 の 力 が 足り ず に ここ に 落とさ れ た 。 だが →

子供 たち は 無能 な 親 の 道連れ で →

ここ に 連れ て こ られ た ん だ 。

本当 に すま ない と 思って いる 。

( オットー ) おやじ … 。

( ゲオルガ ) マルガ なんて ここ で 生まれ て しまった だけ の … →

地上 を 夢見 て い た だけ の ふびん な 子 な ん です 。 →

どう か … どう か お 慈悲 を 。

はっ は ~ なるほど 。 いい か ? お前 よく 聞け よ 。

♪ ♪ ~

お前 ら は 魔力 を 出す だけ の 家畜 だ 。 →

それ も でき ない 「 非 魔 導 士 」 は →

ただ の ゴミ だ !

あぁ … 外 の 世界 を →

見 て み たかった な 。

♪ ♪ ~

♪ ♪ ~

♪ ♪ ~


Magi : The Kingdom of Magic Episode 14

( ナレーション ) < マグノ シュ タット 学院 の 1 学年 首席 → なれーしょん||||がくいん||がくねん|しゅせき Magnoshutatt Academy's top first year student, Titus,

ティ トス は レーム の 最高 司祭 → |とす||||さいこう|しさい

シェヘラザード に 遣わさ れ た 魔 導 士 だった > ||つかわさ|||ま|みちび|し|

< 進級 し た アラジン たち は マグノ シュ タット の 奥深く → しんきゅう||||||||||おくふかく Aladdin and the others who were promoted

5 等 許可 区 で この 国 に 隠さ れ た 秘密 を 知る > とう|きょか|く|||くに||かくさ|||ひみつ||しる

( アラジン ・ 心 の 声 ) ≪ ティ トス くん こんな 夜中 に どう し た ん だ ろ う ≫ |こころ||こえ||とす|||よなか|||||||| Titus... I wonder what he's doing at this hour?

≪ 謹慎 中 な の に ≫ きんしん|なか||| He's supposed to be locked up...

( ティ トス ) ケガ … 。 ん ? |とす|けが| Your injuries...

( ティ トス ) 本当 に すま なかった 。 |とす|ほんとう||| I'm truly sorry about all this.

気 に し ない で いい よ 。 もう 平気 さ 。 き||||||||へいき| No need to worry. I'm fine now.

≪ あの こと を 話し に 来 て くれ た ん じゃ ない の か な ? ≫ |||はなし||らい||||||||| I'll bet he's here to talk to me about that other thing...

ユナン … それとも 煌 帝国 の ジュダル → ||こう|ていこく|| Yunan... Or Judar of the Kou Empire.

君 は どちら の 手 の 者 だ ? えっ ? きみ||||て||もの||

( ティ トス ) 僕 は レーム 帝国 の マギ → |とす|ぼく|||ていこく|| I myself... am a magician who was secretly ordered to come to this country

シェヘラザード 様 の 密 命 を 受け て この 国 に 来 た 魔 導 士 だ 。 |さま||みつ|いのち||うけ|||くに||らい||ま|みちび|し|

♪ ♪ ~

え え ~ ! 君 自身 が マギ じゃ ない の かい ? ||きみ|じしん|||||| What?

そんな … 。 僕 は シェヘラザード 様 じゃ ない 。 |ぼく|||さま||

ただ の 魔 導 士 さ 。 ||ま|みちび|し| I'm just a magician.

♪ ♪ ~

これ が 証拠 だ 。 → ||しょうこ| Here's my proof.

この 石 で 本国 の シェヘラザード 様 と 交信 できる 。 |いし||ほんごく|||さま||こうしん| Using these stones, I can communicate with Lady Scheherazade in our homeland.

君 の その 腕 の 石 … 君 も そう な ん だ ろ ? → きみ|||うで||いし|きみ|||||| Those stones in your arms...

任務 の ため に この 国 に 一 人 で 来 て … → にんむ|||||くに||ひと|じん||らい| I came to this country alone to fulfill a mission...

でも ほんと は とても 不安 で 。 → ||||ふあん| But the truth is, I've had grave misgivings about it.

そんな とき 君 が 現れ て 思った ん だ 。 → ||きみ||あらわれ||おもった|| And then you appeared, and it hit me.

もしかしたら 君 も 僕 と 同じ ように → |きみ||ぼく||おなじ|よう に That you just might be someone like me,

どこ か の マギ の 命令 で 動 い てる 人 な ん じゃ ない か と 。 → |||||めいれい||どう|||じん|||||| someone who's carrying out the orders of some magi somewhere...

だから … →

君 の こと を どう か 教え て ほしい 。 きみ||||||おしえ|| I'd like you tell me about yourself.

♪ ♪ ~

うん いい よ 。 Sure. I can do that!

僕 は マギ さ 。 えっ ? ぼく|||| I'm a magi.

誰 の … じゃ なく → だれ||| I'm not someone's anything. I'm a magi myself.

僕 自身 が マギ な ん だ 。 ぼく|じしん|||||

これ で いい かな ?

うそ だ ! 君 は マギ の 証し → ||きみ||||しょうし You're lying! You don't have the protection of the Rukh -

ルフ の 加護 を 受け て ない じゃ ない か ! ||かご||うけ||||| proof that you're a magi!

ああ 。 それ こそ この 腕 の 石 が → ||||うで||いし| Right. Actually, these stones in my arms are restricting the Rukh from working.

ルフ の 働き を 制限 し て いる ん だ よ 。 ||はたらき||せいげん||||||

( ティ トス ) つまり 君 は この 世 に あら ざる → |とす||きみ|||よ||| In other words, you're one of the four magis that exist in this world,

4 人 目 の マギ で → じん|め|||

あの 厚かましい シンドバッド 王 に 仕え て → |あつかましい||おう||つかえ| and you're working for that presumptuous King Sinbad

この 国 を 探り に 来 た と いう ん だ な ? |くに||さぐり||らい|||||| to spy on this country?

≪ 仕え てる ん じゃ ない けど … ≫ つかえ||||| It's not like I'm working for him...

おじさん の こと 知って いる の かい ? |||しって||| Do you know Uncle Sinbad?

シェヘラザード 様 から 聞い てる よ 。 → |さま||ききい|| I've heard about him from Lady Scheherazade.

「 シンド リア と レーム 帝国 で 同盟 を 組 も う 」 → |りあ|||ていこく||どうめい||くみ|| That a letter would come, proposing that Sindria and the Leam Empire be united.

と いう 書簡 が 届く と 。 ||しょかん||とどく|

≪ おじさん そんな こと を 考え て い た の か ≫ ||||かんがえ||||| So Uncle Sinbad has something like that in mind...

君 が マギ か … にわか に 信じ 難い が 。 きみ||||||しんじ|かたい| It's a bit hard for me to believe that you're a magi, but...

そう か 僕 と は 違う と 言う ん だ な 。 ||ぼく|||ちがう||いう||| I see.

なら せいぜい 自分 の 任務 に 励み たまえ 。 ||じぶん||にんむ||はげみ| In that case, I wish you luck in carrying out your mission. Excuse me.

それ じゃあ 。 あっ 待って ティ トス くん ! |||まって||とす|

僕 も 同じ 気持ち だった ん だ 。 ぼく||おなじ|きもち||| I felt the same way as you!

今 まで 僕 と 同じ 立場 の 人 と → いま||ぼく||おなじ|たちば||じん| Till now, since I never had a chance to talk to someone in the same position.

ちゃんと 話し た こと が なかった から → |はなし|||||

君 が 同じ かも しれ ない って … → きみ||おなじ|||| When I realized that you might be just like me,

仲よく な れる かも しれ ない って うれしかった ん だ 。 なかよく||||||||| that maybe we could even be friends,

やり たい こと が 同じ なら できる かぎり → ||||おなじ||| If we share the same goal, then let's do all that we can to help each other out!

助け合って い こ う よ 。 どう だい ? たすけあって||||||

ふん 。 ガチャ ( 扉 の 音 ) ||とびら||おと

は ぁ … 。

≪ そう 簡単 に は いか ない か ≫ |かんたん||||| I guess it's not gonna happen overnight...

( スフィントス ) す っげ ぇ 厳重 な 結 界 だ な 。 → ||||げんじゅう||けつ|かい|| Whoa! That is one hardcore barrier, huh?

でも 国民 等級 2 の バッジ を つけ れ ば → |こくみん|とうきゅう||ばっじ|||| But as long as we're wearing these 2nd Level of Citizenship badges,

今 まで 出 られ なかった 街 に も 出 られる よう に なる ん だ と さ 。 → いま||だ|||がい|||だ|||||||| they say we can head out to cities we could never visit before.

面白 そう だ ろ ? おもしろ|||

( ティ トス ) 確か に 面白 そう だ 。 |とす|たしか||おもしろ|| True, it does sound cool.

や あ ! お 待た せ アラジン 。 じゃあ 行 こ う か 。 |||また||||ぎょう||| Hey there! Thanks for waiting, Aladdin.

( スフィントス ) なんで お前 が 来る ! ? ( ティ トス ) アラジン と 僕 は → ||おまえ||くる||とす|||ぼく| Why are you tagging along?

今日 から 助け合って 共に 大事 な 任務 に 当たる と → きょう||たすけあって|ともに|だいじ||にんむ||あたる|

約束 し た ん だ 。 ( スフィントス ) 大事 な 任務 ? やくそく||||||だいじ||にんむ

( ティ トス ) それ は マギ と し て … 。 あ あ ~ ! あ あ ~ あ あ ~ ! |とす|||||||||||| Specifically, as magis in this country...

≪ 意外 と 友好 的 な 人 な の か な ? ≫ いがい||ゆうこう|てき||じん|||| Is he actually friendlier than he looks?

う わ ぁ ~ 街 だ ! |||がい| Wow! It's a city!

♪ ♪ ~

すごい ! にぎやか だ ね 。 Amazing!

見ろ アラジン 。 魔法 道具 が ある ぞ 。 みろ||まほう|どうぐ||| Look, Aladdin! I see a magic tool!

ほんと だ 。 これ で 水 を あちこち に 配って る の か な ? ||||すい||||くばって|||| You're right. You think they're using it to distribute water everywhere?

( ティ トス ) 見ろ アラジン 。 畑 だ ぞ 。 |とす|みろ||はたけ|| Look, Aladdin! I see a field!

ほんと だ 。 You're right!

( スフィントス ) ん ? なん だ ? ありゃ 。 What's going on there?

♪ ♪ ~

≪ 紫色 の ルフ の 光 ≫ むらさきいろ||||ひかり The light of purple Rukh... So they've activated Life Magic?

≪ 命 の 魔法 が 発動 し てる ≫ いのち||まほう||はつどう||

♪ ♪ ~

≪ 魔法 道具 で 作物 を 育て てる ≫ まほう|どうぐ||さくもつ||そだて| They're using magic tools to raise crops!

ほか に も この 街 は いろんな こと を → ||||がい|||| I wonder if they're doing other stuff with magic tools in this city...

魔法 で やって る の か な ? まほう||||||

( スフィントス ) だ ろ う な 。 何しろ 奴隷 らしい 人間 が → |||||なにしろ|どれい||にんげん| Probably. At least, there doesn't seem to be a slave in sight!

見当たら ねぇ し 。 あっ 。 みあたら|||

( スフィントス ) 水 を 運ぶ の も 畑 を 耕す の も → |すい||はこぶ|||はたけ||たがやす|| Transporting water and raising crops... in my country, all those tasks are done by slaves.

俺 の 国 じゃ 全部 奴隷 の 仕事 だ ぜ 。 → おれ||くに||ぜんぶ|どれい||しごと||

それ を ここ じゃ 魔法 道具 が 全部 やって る って わけ だ 。 → ||||まほう|どうぐ||ぜんぶ||||| But here, all that's being taken care of by magic tools.

いい よ な ~ 。

≪ そ っか 。 ここ で は モル さん みたい な 人 たち が → |||||||||じん|| I see... So people like Morg aren't born here...

生まれ ない ん だ ≫ うまれ|||

ねえ 結局 国民 等級 って 何 な ん だい ? |けっきょく|こくみん|とうきゅう||なん||| Hey, anyway...

マグノ シュ タット の 国民 は → ||||こくみん| The citizens of Magnoshutatt are divided into a total of five different classes,

全部 で 5 つ の 等級 に 分け られ て い て → ぜんぶ||||とうきゅう||わけ||||

それ に よって 立ち 入れる 区画 や 居住 区画 → |||たち|いれる|くかく||きょじゅう|くかく

果て は 結婚 出産 まで 厳しく 制限 さ れ てる ん だって よ 。 はて||けっこん|しゅっさん||きびしく|せいげん|||||| to even marriage and birth, are severely restricted according to your class, or so I hear.

なぜ そんな こと を ?

( スフィントス ) さあ ? 知ら ねぇ が ただ → ||しら||| I have no idea, but what I do know is that the standards for the way they classify you are pretty clear-cut.

その 等級 分け の 基準 は 簡単 だった ぜ 。 → |とうきゅう|わけ||きじゅん||かんたん||

魔 導 士 か そう で ない か の 血統 。 ま|みちび|し|||||||けっとう

( スフィントス ) この 国 じゃ 魔 導 士 じゃ ない 人間 は → ||くに||ま|みちび|し|||にんげん| I hear that in this country, people who aren't magicians are called goi.

「 非 魔 導 士 」 って 呼ぶ らしい 。 つまり 魔 導 士 か → ひ|ま|みちび|し||よぶ|||ま|みちび|し|

「 非 魔 導 士 」 かって の が 大きな 違い って わけ だ 。 ひ|ま|みちび|し||||おおきな|ちがい|||

≪ 国民 等級 の こと もっと よく 調べ なきゃ ≫ こくみん|とうきゅう|||||しらべ| I've got to find out more about this Citizenship system!

ねえ ティ トス くん … あっ 。 ||とす|| Hey, Titus!

( ティ トス ) わ あ ~ ! 見ろ アラジン ! ( 2 人 ) ん ? |とす|||みろ||じん| Oh... look at that, Aladdin!

( ティ トス ) 猫 だ 。 猫 が いる ぞ ! ニャー |とす|ねこ||ねこ|||| It's a cat!

( ティ トス ) ニャ ~ ! それ は 別に 珍しく ねぇ だ ろ 。 |とす||||べつに|めずらしく||| But that's not unusual, really.

ニャー ≪ 本当 に 大丈夫 かな ? この 人 ≫ |ほんとう||だいじょうぶ|||じん

はっ ! 単純 な 野郎 だ ぜ 。 |たんじゅん||やろう|| Jeez, you're a simple-minded jerk!

猫 なんか で 簡単 に 喜 ん で ん じゃ ねぇ よ 。 ねこ|||かんたん||よろこ|||||| Don't go around gaping in awe over a stupid cat!

う は は は はっ ! →

あ は は はっ ! 魔 導 士 様 これ も お 似合い です 。 ||||ま|みちび|し|さま||||にあい| My esteemed magician! This becomes you, too!

この 靴 など は 魔 導 士 様 の ため に → |くつ|||ま|みちび|し|さま||| These shoes seem to have been made just for you, my esteemed magician!

あつらえ た よう です ! ( スフィントス ) そう か →

苦しゅう ない ぞ 。 う は は はっ ! う っ ! くるしゅう|||||||| You think so? Well, they're pretty easy on my feet!

いや ~ ここ は いい 国 だ 。 魔 導 士 って だけ で → ||||くに||ま|みちび|し|||

王族 み て ぇ に チヤホヤ さ れる なんて 。 おうぞく|||||ちやほや|||

う ~ ん … でも ちょっと →

みんな 魔 導 士 に ペコペコ し 過ぎ じゃ ない か な 。 |ま|みちび|し||||すぎ|||| Don't you think they're fawning over magicians too much?

やっぱり ちょっと おかしい よ 。 ねっ ? ティ トス くん 。 ||||||とす| Something's not right about this place, after all. Right, Titus?

( ティ トス ) あっ 。 見ろ アラジン 。 ん ? |とす||みろ|| Oh! Look at that, Aladdin!

( ティ トス ) 赤ん坊 だ 。 赤ん坊 が いる ぞ 。 |とす|あかんぼう||あかんぼう||| It's a baby! There's a baby over there!

う わ ぁ ~ ん ! ティ トス くん ! |||||とす|

真面目 に 街 を 見る 気 ある の ? まじめ||がい||みる|き||

ある さ ! 赤ん坊 母親 → ||あかんぼう|ははおや Sure I am!

猫 店 話し声 食べ物 の 匂い 。 → ねこ|てん|はなしごえ|たべもの||におい

これ が 人々 の 暮らし と いう もの な の だ な 。 ||ひとびと||くらし||||||| So this is... how the people live, I guess.

すばらしい な 。

うん … 。 ( ティ トス ) う わ ぁ ~ 。 ||とす||| Yeah.

≪ そんな 普通 の こと に 感動 し ちゃ う ん だ ≫ |ふつう||||かんどう||||| So he can be moved by something that ordinary?

( スフィントス ) さて これ で 3 等 と 4 等 許可 区 は 見 た から → ||||とう||とう|きょか|く||み|| Okay, we've seen both the 3rd and 4th Districts,

あと は 5 等 だけ だ な 。 うん 。 ||とう||||

なん だ ろ う な ~ ? なんでも ねぇ よ 。 What could that be?

ねえ おじさん 5 等 許可 区 は どこ に ある ん だい ? ||とう|きょか|く|||||| Hey, mister. Where can we find the 5th District?

( 2 人 ) は はっ … 。 魔 導 士 様 → じん|||ま|みちび|し|さま

あそこ は 落後 者 の 掃きだめ です よ 。 ||らくご|もの||はきだめ||

あんな 所 行か ない 方 が いい です よ 。 |しょ|いか||かた|||| You should stay away from that place.

≪ 落後 者 の 掃きだめ ? ≫ らくご|もの||はきだめ Dumping ground for... failures?

国民 等級 1 → こくみん|とうきゅう 1st Level of Citizenship, academy director and below.

学院 長 以下 全て の 上級 魔 導 士 。 がくいん|ちょう|いか|すべて||じょうきゅう|ま|みちび|し

2 は 学院 の 2 年生 と 通常 の 魔 導 士 。 |がくいん||ねんせい||つうじょう||ま|みちび|し The 2nd Level includes second years at the academy, and ordinary magicians within the country.

3 は 魔 導 士 を 両親 に 持つ か → |ま|みちび|し||りょうしん||もつ| The 3rd includes people who have magician parents, or who have special skills.

特殊 技能 保有 者 → とくしゅ|ぎのう|ほゆう|もの

軍 や 官職 に 就 い てる 「 非 魔 導 士 」 。 ぐん||かんしょく||つ|||ひ|ま|みちび|し

4 は 「 非 魔 導 士 」 の マグノ シュ タット 国民 。 |ひ|ま|みちび|し|||||こくみん The 4th refers to all goi citizens of Magnoshutatt.

そして 国民 等級 5 は 納税 義務 を 果た せ ない → |こくみん|とうきゅう||のうぜい|ぎむ||はた||

「 非 魔 導 士 」 の 国民 … か ぁ 。 ひ|ま|みちび|し||こくみん||

ねえ 先生 。 僕 5 等 許可 区 って 所 に 行って み たい ん だ けど 。 |せんせい|ぼく|とう|きょか|く||しょ||おこなって||||| Excuse me, teacher!

( イレーヌ ) その 情報 は 諸 君 ら が → ||じょうほう||しょ|きみ|| Until you've all completed the required Ideology classes, I cannot give you that information.

思想 教育 の 必須 授業 を 履修 し て から で なけ れ ば → しそう|きょういく||ひっす|じゅぎょう||りしゅう|||||||

教える こと が でき ませ ん 。 おしえる|||||

≪ 思想 教育 ? ≫ しそう|きょういく Ideology classes?

( ティ トス ) それ で 僕 が ニャ ~ と 鳴き 声 を まね たら → |とす|||ぼく||||なき|こえ||| And then when I mimicked it saying, “Meow!”

向こう も 「 ニャー 」 と 鳴 い た ん です 。 むこう||||な|||| it said “Meow!” right back at me!

「 ニャー 」 です よ 「 ニャー 」 ! → “Meow,” I'm telling you - “meow!”

今日 たくさん の もの を 見 まし た 。 → きょう|||||み|| Today I saw many sights. The world seemed to sparkle before my eyes.

世界 が きらきら と 輝 い て 見え まし た 。 → せかい||||あきら|||みえ||

こんな すばらしい 外 の 世界 の 任務 を 与え て くださって → ||がい||せかい||にんむ||あたえ|| For giving me a mission out in such a magnificent world...

本当 に 感謝 し て い ます → ほんとう||かんしゃ||||

シェヘラザード 様 。 |さま

( シェヘラザード ・ 通信 ) 用件 は それ だけ な の ? |つうしん|ようけん||||| Is that all you have to say?

えっ ? ( シェヘラザード ・ 通信 ) 余計 な こと に → ||つうしん|よけい|||

気 を 取ら れ ず 一刻 も 早く 任務 を 遂げ なさい 。 → き||とら|||いっこく||はやく|にんむ||とげ|

その ため に あなた は いる の だ から 。 That's your reason for existing, after all...

( ティ トス ) はい シェヘラザード 様 … 。 |とす|||さま Yes, Lady Scheherazade...

ぐ ぅ ~ … 。 う ~ ん 頑張り ます 父上 … 。 ||||がんばり||ちちうえ Yeah, I'm gonna do my best, Father...

ぐ ぅ ~ … 。

ん ん っ ! ? う ぅ … はっ !

な … 何 ! ? って ティ トス くん ! |なん|||とす| Wh-What?

5 等 許可 区 に 行く ぞ 。 え え ~ ! 今 から ! ? とう|きょか|く||いく||||いま|

( ティ トス ) ああ 。 ただし 僕ら は まだ → |とす|||ぼくら|| That's right! Oh, just one thing – I still don't know where the 5th Level Authorization District is. So...

5 等 許可 区 の 場所 を 知ら ない 。 だ から → とう|きょか|く||ばしょ||しら|||

1 等 許可 区 に 潜入 し て 調べよ う → とう|きょか|く||せんにゅう|||しらべよ| Let's infiltrate the 1st Level Authorization District and try to find out!

僕 の 光 の 屈折 魔法 を 使って 。 ぼく||ひかり||くっせつ|まほう||つかって Using my Light-bending Magic!

( スフィントス ) なんで 俺 まで 巻き込む ん だ よ バカ 野郎 ! ||おれ||まきこむ||||ばか|やろう Why'd you have to drag me into this, too, you moron?

( ティ トス ) 黙れ バカス フィン トス 。 門番 に 怪しま れる ぞ 。 |とす|だまれ|||とす|もんばん||あやしま|| Shut up, moronic Sphintus. The guards will get suspicious.

バチッ ( ティ トス ) 待て ! ||とす|まて

バチバチ バチッ ! Hold up!

( ティ トス ) 結 界 が 張って ある 。 |とす|けつ|かい||はって| They've got a barrier up...

上級 魔 導 士 様 その 1 型 結 界 手形 が あれ ば → じょうきゅう|ま|みちび|し|さま||かた|けつ|かい|てがた||| My esteemed intermediate magicians?

いつも の よう に 通 れ ます 。 さあ お 早く どうぞ 。 ||||つう|||||はやく|

( ティ トス ) 1 型 結 界 手形 ? ( スフィントス ) ど … どれ だ よ ? |とす|かた|けつ|かい|てがた||||| 1st Level Barrier tegata?

( 門番 ) いかが なさい まし た か ? もんばん||||| Is there a problem?

い … いえ 別に 。 ||べつに N-No, it's nothing!

≫ ( ゲムナー ) ん ? マイヤーズ か ? ( 3 人 ) あっ ! ||||じん|

( ゲムナー ) どう し た ん だ ? さっき まで わし と い た はず な の に 。 What's going on?

まずい … 。 しかた ねぇ な ! Uh-oh...

「 安息 香 」 ! あんそく|かおり Yoa Rehg!

( 3 人 ) う う っ あぁ … 。 → じん||||

ぐ ぅ ~ … 。

( ティ トス ) 催眠 ? 8 型 の 中 でも → |とす|さいみん|かた||なか|

特別 高等 な 精神 感応 の 魔法 を ? とくべつ|こうとう||せいしん|かんのう||まほう|

ただ の 回復 魔法 だ よ 。 回復 魔法 ? ||かいふく|まほう|||かいふく|まほう It's just a healing spell.

( スフィントス ) かける 場所 と 出力 を 絞って → ||ばしょ||しゅつりょく||しぼって I narrow down my target and the spell's output,

疲労 だけ 治し て やる の さ 。 → ひろう||なおし|||| and just eliminate the subject's fatigue.

ごく 初歩 の 回復 魔法 だ が 強い 入 眠 作用 を 伴う ん だ 。 |しょほ||かいふく|まほう|||つよい|はい|ねむ|さよう||ともなう|| It's just a basic healing spell, but it comes with a potent sleep-inducing effect.

すごい スフィントス くん 。 お 医者 さん みたい 。 ||||いしゃ|| That's amazing, Sphintus! You're like a doctor!

( スフィントス ) まっ 俺 は 治療 特化 型 の 魔 導 士 だ から な 。 ||おれ||ちりょう|とっか|かた||ま|みちび|し|||

ふ ~ ん … 。 ( スフィントス ) 興味 持てよ ! |||きょうみ|もてよ

( ティ トス ) おそらく これ だ 。 |とす||| Most likely, this is it.

♪ ♪ ~

あった よ 学園 都市 の 図面 。 ||がくえん|とし||ずめん Found it! A blueprint of Academy City!

上 から 4 3 2 1 等級 許可 区 。 うえ||とうきゅう|きょか|く From the top, the 4th, 3rd, 2nd...

( スフィントス ) 5 等 が ない ぞ ? あっ 。 |とう|||| There's no 5th Level!

こっち に は 人口 の 内 訳 が ある 。 |||じんこう||うち|やく|| This one shows a breakdown of the population!

マグノ シュ タット の 総 人口 は → ||||そう|じんこう| Magnoshutatt's total population is currently at 300,000...

現在 30 万 人 。 げんざい|よろず|じん

階級 別 内訳 は 1 等 国民 500 人 。 かいきゅう|べつ|うち わけ||とう|こくみん|じん The class-by-class breakdown is...

2 等 は 3 千 人 。 3 等 2 万 人 。 とう||せん|じん|とう|よろず|じん

4 等 が 8 万 人 で → とう||よろず|じん| 4th Level – 80,000 people... And...

5 等 国民 が 20 万 人 … 。 とう|こくみん||よろず|じん As for the 5th Level...

( ティ トス ) 国民 の 3 分 の 2 が 5 等 国民 ? |とす|こくみん||ぶん|||とう|こくみん Two-thirds of the population are 5th Level citizens?

この 先 が 5 等 許可 区 。 |さき||とう|きょか|く Up ahead... is the 5th Level Authorization District...

( スフィントス ) で も まだ 信じ らん ねぇ ぜ → ||||しんじ||| But I still can't believe it. Isolating that huge a chunk of the population...

それ だけ の 人数 が 隔離 さ れ て こんな 所 に 住 ん でる なんて よ 。 |||にんずう||かくり|||||しょ||じゅう||||

見 れ ば 分かる この 目 で な 。 → み|||わかる||め|| I'll know it when I see it... with these eyes, that is!

抜ける ぞ 。 ぬける| We're going through!

♪ ♪ ~

( ティ トス ) ほ … 本当 に … 。 |とす||ほんとう|

( スフィントス ) 地下 に 街 を 作って や がった 。 |ちか||がい||つくって|| ...went and built a damn city underground...

( ティ トス ) 街 の 中 に 入って みよ う 。 |とす|がい||なか||はいって|| Let's head into town.

一応 ティ トス くん の 光 魔法 で → いちおう||とす|||ひかり|まほう| Just to be safe, I think we should use Titus's Light Magic to transform ourselves.

変身 し た 方 が よ さ そう だ ね 。 ( ティ トス ) ああ 。 へんしん|||かた||||||||とす|

♪ ♪ ~ Right.

( イザベラ ) あ は は はっ ! →

な ~ ん で お 偉い 魔 導 士 様 が こんな 所 に いる の よ ? ||||えらい|ま|みちび|し|さま|||しょ|||| Now why on earth would such high and mighty magicians be in a place like this?

なんか この 街 … あっ ! ||がい| There's something... about this city...

変装 が 解ける 。 へんそう||とける Our disguises...

( スフィントス ) おい 役立た ず の ボンボン ! ||やくだた|||ぼんぼん Hey, you useless little rich boy!

( ティ トス ) 黙れ 。 光 の 膜 が 分解 さ れ た だけ じゃ ない → |とす|だまれ|ひかり||まく||ぶんかい|||||| Shut up!

少しずつ だ が 僕 たち の 体 から 魔力 が 漏れ 出 てる 。 すこしずつ|||ぼく|||からだ||まりょく||もれ|だ| It's gradual, but our magoi is leaking out of our bodies.

( スフィントス ) 一体 どう いう こと だ ? |いったい|||| What the hell does that mean?

( マルガ ) う ぅ … 。 ( 3 人 ) あっ ! |||じん|

ねえ 君 ! 大丈夫 ? |きみ|だいじょうぶ Hey, little girl! Are you okay?

( スフィントス ) 魔力 が 切れ かかって る 。 → |まりょく||きれ||

死 ん じ まう ぞ 。 ( マルガ ) は ぁ は ぁ … → し||||||||| She could die!

た … 助け て … 。 |たすけ| H-Help me...

回復 魔法 じゃ 魔力 を 増やす なんて → かいふく|まほう||まりょく||ふやす| I can't increase her magoi levels with a healing spell!

でき ねぇ よ 。 どう しよ う ?

誰 か この 子 の こと を 知り ませ ん か ? だれ|||こ||||しり||| Does anyone know who this little girl is?

≪ 誰 も 助けよ う と し ない 。 なぜ ? ≫ だれ||たすけよ||||| No one's even trying to help her... But why?

誰 か … 。 ( ティ トス ) 僕 が やる 。 だれ|||とす|ぼく|| Somebody!

( ティ トス ) 光 の 膜 で 覆わ れ て い た とき → |とす|ひかり||まく||おおわ||||| We didn't lose any of our magoi while we were covered in that web of light.

僕 たち は 魔力 を 奪わ れ ず に 済 ん だ 。 → ぼく|||まりょく||うばわ||||す||

同じ 要領 で 君 の 体 も 守って あげよ う 。 おなじ|ようりょう||きみ||からだ||まもって|| I'll protect your body in the same way.

ありがとう お にいちゃん 。 Thank you... mister...

魔 導 士 が 5 等 級 の 人間 を 助ける なんて … 。 ま|みちび|し||とう|きゅう||にんげん||たすける| A magician, rescuing a 5th Level citizen?

信じ られ ない 。 しんじ|| Unbelievable!

家族 の 人 は い ない の かい ? かぞく||じん||||| Don't you have any family?

( マルガ ) お 母 さん この 間 死 ん じゃ った の 。 → ||はは|||あいだ|し|||| My mother passed away the other day.

風邪 を ひ い た とき に 魔力 を 取ら れ 過ぎ て → かぜ|||||||まりょく||とら||すぎ| They said that when she caught a cold, too much magoi was taken from her, and she just “ran out.”

切れ ちゃ った ん だ って 。 きれ|||||

この 街 は 何 な ん だい ? みんな から → |がい||なん||||| What kind of town is this?

魔力 が 漏れ てる なんて … 。 まりょく||もれ|| Where magoi leaks from everyone...

≫ ( ゲオルガ ) まさか 知ら ない の か ? あっ 。 ||しら|||| Don't tell me you don't know?

( ゲオルガ ) 魔 導 士 様 ここ 5 等 許可 区 は → |ま|みちび|し|さま||とう|きょか|く|

魔力 の 生産 場 な ん です よ 。 まりょく||せいさん|じょう|||| ...is a magoi production facility.

生産 場 ? せいさん|じょう Production facility?

( ゲオルガ ) この 街 は そこ に いる だけ で → ||がい|||||| This town was designed to suck away one's magoi just by being here,

魔力 が 吸い取ら れる 仕組み に なって い て → まりょく||すいとら||しくみ||||

集め られ た 魔力 は → あつめ|||まりょく| and the magoi they collect is used to power the magic tools aboveground.

地上 の 魔法 道具 の 動力 に 使わ れ て いる そう です 。 ちじょう||まほう|どうぐ||どうりょく||つかわ|||||

( スフィントス ) まさか それ だけ の ため に … 。 → No way, just for that purpose...?

あんた たち は それ で いい の か よ ? ( オットー ) いい さ 。 → And you guys are okay with that?

ここ の 暮らし は 最高 な ん だ 。 → ||くらし||さいこう||| Our lives here couldn't be better!

働か なく て いい 。 酒 も 女 も やり 放題 だ から な 。 はたらか||||さけ||おんな|||ほうだい||| We don't have to work.

あ は は は はっ ! ふん !

( イザベラ ) は は は はっ 。 ほ … 本当 に ? ||||||ほんとう|

くっ ! ( ゲオルガ ) やめ なさい 。 魔 導 士 様 → ||||ま|みちび|し|さま

これ が この 街 の 摂理 な ん です よ 。 ち っ ! |||がい||せつり||||||

私 たち の よう な 無能 で 無 価値 の 人間 は → わたくし|||||むのう||む|かち||にんげん| Incompetent, worthless people like me have no choice but to live this way...

そう やって 生き て ゆく しか ない 。 → ||いき||||

その 子 … マルガ は 胸 の 病気 で ね 。 → |こ|||むね||びょうき|| That child... Marga... she has a heart condition, you see.

せっかく 助け て もらった けど → |たすけ||| Though you were kind enough to save her, she's not likely to survive more than another year or two.

どうせ あと 1 ~ 2 年 しか 生き られ ない だ ろ う 。 ||とし||いき|||||

なん だ よ それ ! What's up with that?

おい ティ トス ! お前 も なんか 言え よ 。 ||とす|おまえ|||いえ|

マルガ は 本 が 好き な の か ? ||ほん||すき||| Marga, do you like books?

う うん 分から ない 。 ||わから| No... I don't understand them.

ほんと は 私 字 が さっぱり 読め ない の 。 → ||わたくし|あざ|||よめ||

私 ね … → わたくし|

勉強 が し たい の 。 学者 や お 医者 様 に なれ ば → べんきょう|||||がくしゃ|||いしゃ|さま|||

外 の 世界 に 出 られる かも しれ ない って → がい||せかい||だ|||||

お 母 さん 言って た から 。 |はは||いって||

出 られ たら 何 が し たい ん だ ? あっ 。 だ|||なん|||||| If you do get out, what do you want to do?

う ~ ん と … え へ へ っ 。 あの ね → Well, let's see... Um...

空 が あって 犬 や 猫 が い て → から|||いぬ||ねこ||| Where there's a sky... and dogs and cats... and like, a whole row of shops...

お 店 が 並 ん でる よう な → |てん||なみ||||

普通 の 街 が 見 て み たい な 。 ふつう||がい||み|||| I'd like to see an ordinary town!

そう か … そう だ な 。 I see.

よ ~ し 僕 に 任せ て 。 ||ぼく||まかせ| All right, just leave this to me!

「 ウーゴ くん 」 ! Ugo!

( マルガ ) う わ ぁ ~ ! すごい ! すごい すごい ! →

ありがとう お にいちゃん 。 あっ 。

早く 学者 に なって 本物 を 見 に 行か なきゃ な 。 はやく|がくしゃ|||ほんもの||み||いか|| Better hurry up and become a scholar so you can see the real thing.

あっ じゃあ 僕 たち 毎日 ここ へ 来 て → ||ぼく||まいにち|||らい|

文字 を 教え て あげよ う か ? ( マルガ ) 本当 ? もじ||おしえ||||||ほんとう

は ぁ … は ぁ … 。

う うん … やっぱり 文字 は いい 。 |||もじ||

時々 外 の 世界 の お 話 を 教え て 。 ときどき|がい||せかい|||はなし||おしえ| Just come here sometimes and tell me about the outside world.

どう し て だい ? ( マルガ ) だって 学者 さん に なる まで → ||||||がくしゃ||||

生き て い られる か 分から ない から 。 → いき|||||わから||

でも 大丈夫 。 お 話 を 聞い て → |だいじょうぶ||はなし||ききい| But that's okay. Just hearing you talk about it and imagining what it's like is so much fun!

想像 する だけ でも 楽しい の 。 → そうぞう||||たのしい|

外 の 世界 が どんな ふう な の か 。 がい||せかい|||||| Imagining what the outside world is like...

( ゲオルガ ) アラジン 君 … と いった か ね ? → ||きみ|||| Aladdin... was that your name? Thank you...

ありがとう 。 5 等 級 の 子供 に → |とう|きゅう||こども|

こんなに 親身 に なって くれる 魔 導 士 が いる なんて 。 |しんみ||||ま|みちび|し|||

( スフィントス ) なあ あんた → Listen, you.

こんな 暮らし 納得 いか ねぇ って 思わ ねぇ の か よ ? |くらし|なっとく||||おもわ|||| Don't tell me you don't find it the least bit unacceptable, living like this?

( ゲオルガ ) これ でも ムスタシム 王政 時代 より は → ||||おうせい|じだい||

随分 まし に なった から ね 。 → ずいぶん|||||

だが かわいそう な の は 2 世 たち な ん だ よ 。 → |||||よ||||| But it's the second generation that I feel sorry for.

マルガ や 私 たち の 息子 の よう な 。 ||わたくし|||むすこ||| People like Marga... and our sons...

2 世 ? ≫ おお … 。 よ| Second generation?

( ゲオルガ ) どう し た ? ( オットー ) おやじ こいつ 止めろ よ 。 → |||||||とどめろ| What's wrong?

頭 おかしい ぜ 。 あたま||

ティ トス くん どう し たんだい ? |とす|||| What's going on, Titus?

マルガ を 外 へ 連れ て いく 。 ||がい||つれ|| I'm taking Marga outside.

あっ ! ( スフィントス ) え えっ ! ?

( オットー ) 部 外 者 が 余計 な こと する ん じゃ ねぇ よ 。 → |ぶ|がい|もの||よけい||||||| Just mind your own business, outsider!

脱走 を 企て た 者 が 出 た 地区 は 全員 死刑 な ん で な 。 → だっそう||くわだて||もの||だ||ちく||ぜんいん|しけい|||| If anybody tries to escape, the whole district is condemned to death!

見え ん だ ろ ? あの 穴 。 → みえ|||||あな Don't you see that hole there?

魔力 切れ 間近 の 人間 マク バラー が 処理 さ れる あの 穴 に → まりょく|きれ|まぢか||にんげん||||しょり||||あな| People whose magoi is near depletion... the makbara...

突き落とさ れ ん だ よ 。 → つきおとさ||||

俺 たち に ゃ 羽 なんか ねぇ から な それ で 終わり だ 。 おれ||||はね|||||||おわり|

( ティ トス ) 僕 は 飛 べ る よ 。 ( オットー ) あっ ? |とす|ぼく||と||||| Well, I can fly.

僕 なら ここ に いる 全員 を 連れ て 飛 ん で い ける よ 。 ぼく|||||ぜんいん||つれ||と||||| I could take all of you here with me and fly away.

外 に 出 たい なら 僕 が 連れ て いって あげる よ 。 がい||だ|||ぼく||つれ|||| If you want to go outside, then I'll be glad to take you!

( オットー ) 何 言って ん だ ? こいつ 。 |なん|いって||| What the hell is this dude talking about?

気持ち は 分かる けど よ むちゃくちゃ だ ぜ あいつ 。 きもち||わかる|||||| I understand where he's coming from, but that's totally insane.

≪ ティ トス くん どう し て 突然 そんな こと を ? ≫ |とす|||||とつぜん||| Titus... why would you do that all of a sudden?

よ … よし て くれ 。 我々 は 現状 に 満足 し て いる ん だ よ 。 ||||われわれ||げんじょう||まんぞく|||||| P-Please don't do that... We're all satisfied with the way things are!

( オットー ) ん ん … 。 ( 一同 ) ぷっ ! は は はっ ! |||いちどう||||

( 一同 ) あっ ! いちどう|

( スフィントス ) なん だ ? ゲート が 開 い た ぞ 。 |||げーと||ひらき||| What the hell? The gate just opened!

( ゲオルガ ) 魔 導 士 の 巡回 だ 。 → |ま|みちび|し||じゅんかい| It's the magicians' patrol.

毎晩 人数 を 確認 し に 来る ん だ よ 。 まいばん|にんずう||かくにん|||くる||| Every night, they come here to do a head count.

へ え ~ そう な ん だ 。 ( 2 人 ) あっ ! ||||||じん| Oh? Is that right?

( ドロン ) 5 等 許可 区 第 1 階層 西 地区 → |とう|きょか|く|だい|かいそう|にし|ちく 5th Level Authorization District, 1st Floor, West Ward, are you all alive?

全員 生き てる か ? しっかり 立て ! ぜんいん|いき||||たて

( スフィントス ) ここ に いる の バレ たら 退学 だ よ な ? |||||||たいがく||| If they catch us here, we'll be expelled from school, huh?

( ティ トス ) それ だけ で 済め ば いい が 。 → |とす||||すめ||| If we're lucky, that's all they'll do to us...

とにかく なんとか やり過ご そ う 。 ||やりすご|| Anyway, let's try to get through this somehow.

( ドロン ) は っ は ~ 。 今日 は 魔法 道具 の 稼働 率 が 高い せい で → ||||きょう||まほう|どうぐ||かどう|りつ||たかい||

魔力 の 徴収 量 が 多い から なぁ 弱って る 「 非 魔 導 士 」 は → まりょく||ちょうしゅう|りょう||おおい|||よわって||ひ|ま|みちび|し| with such a high magoi collection rate...

くたば っち まう かも な 。

( ヤコフ ) 全員 おり ます 。 死亡 者 も い ませ ん 。 |ぜんいん|||しぼう|もの|||| We're all here. No deaths, either.

( ドロン ) マク バラー は ? What about makbaras?

おり ませ ん 。 よ ~ し → None.

次 行く ぞ ! つぎ|いく| Let's move on!

( 3 人 ) は ぁ … 。 じん||

♪ ♪ ~

ん ? ん ん ~ ?

く そ っ ! さすが に まだ 回復 し て ねぇ ん だ 。 ||||||かいふく||||| Crap! I knew she still hadn't healed up yet...

( ヤコフ ) マク バラー 。 処分 1 名 です 。 あっ … 。 |||しょぶん|な|| Makbara. One, slated for disposal.

( ゲオルガ ) あ あっ ! やれ 。

( ゲオルガ ) ま … 待って ください 。 子供 に 罪 は ない 。 → ||まって||こども||ざい|| W-Wait, please! Children are guilty of no sin... Please spare her!

助け て やって ください ! たすけ|||

( ドロン ) 罪 ぃ ~ ? |ざい| Sin?

( ゲオルガ ) 年寄り は いい 。 皆 → |としより|||みな It's all right for us old folks... We were all tossed down here because of our own incompetence. But...

自分 の 力 が 足り ず に ここ に 落とさ れ た 。 だが → じぶん||ちから||たり|||||おとさ|||

子供 たち は 無能 な 親 の 道連れ で → こども|||むのう||おや||みちづれ| The children... they were dragged to this place because their parents were inept...

ここ に 連れ て こ られ た ん だ 。 ||つれ||||||

本当 に すま ない と 思って いる 。 ほんとう|||||おもって| I'm truly, truly sorry about that!

( オットー ) おやじ … 。 Old man!

( ゲオルガ ) マルガ なんて ここ で 生まれ て しまった だけ の … → |||||うまれ|||| And Marga just had the bad luck to be born here...

地上 を 夢見 て い た だけ の ふびん な 子 な ん です 。 → ちじょう||ゆめみ||||||||こ||| she's just a pitiful child who dreamed about the world aboveground!

どう か … どう か お 慈悲 を 。 |||||じひ| Please... please... Show her some mercy!

はっ は ~ なるほど 。 いい か ? お前 よく 聞け よ 。 |||||おまえ||きけ|

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お前 ら は 魔力 を 出す だけ の 家畜 だ 。 → おまえ|||まりょく||だす|||かちく| You're all livestock whose only function is to produce magoi.

それ も でき ない 「 非 魔 導 士 」 は → ||||ひ|ま|みちび|し| And any goi who isn't capable of even that...

ただ の ゴミ だ ! ||ごみ| ...is nothing but trash!

あぁ … 外 の 世界 を → |がい||せかい|

見 て み たかった な 。 み|||| ...that I could've seen the outside world...

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