Re ：ゼロ から 始める 異 世界 生活 (21) re|||はじめる|い|せかい|せいかつ Re: Zero kara Hajimei no Isekai Seikatsu (21)

（ ミミ ･ パール バトン ） 団 … 長 ？ ||ばとん|だん|ちょう

（ 隊員 Ａ ） 何で … たいいん|ａ|なんで

（ 隊員 Ｂ ） おしまい だ （ 隊員 Ｃ ） 殺さ れる … たいいん|ｂ|||たいいん|ｃ|ころさ|

（ ナツキ ･ スバル ） 飲み込ま せる な ！ |すばる|のみこま||

腹 に 飲み込ま れる 前 なら ― はら||のみこま||ぜん|

まだ 助け 出 せる はず だ ！ |たすけ|だ|||

（ レム ） スバル くん |すばる|

この くらい の 絶望 で ― |||ぜつぼう|

俺 が 止まる と 思う な よ おれ||とまる||おもう||

諦める の は 似合わ ねえ 俺 も ― あきらめる|||にあわ||おれ|

お前 も ― おまえ|

誰 に でも ！ だれ||

（ 白 鯨 の ほえる 声 ） しろ|くじら|||こえ

（ レム ） は あー っ ！

行く ぜ パトラッシュ 鯨 の 鼻先 で 回れ ！ いく|||くじら||はなさき||まわれ

お お っ

スバル くん の に おい を 嗅ぐ の は レム の 特権 です ！ すばる||||||かぐ|||||とっけん|

ハッ

（ クルシュ ･ カルステン ） 口 を 閉じろ ！ ||くち||とじろ

一見 し て 事態 は 最悪 に ある な いっけん|||じたい||さいあく|||

ヴィルヘルム は ？

（ スバル ） あんた が 覚え てる って こと は 少なくとも 霧 に 消さ れ ちゃ い ねえ すばる|||おぼえ|||||すくなくとも|きり||けさ||||

レム の 奮戦 しだい って とこ だ ||ふんせん||||

（ クルシュ ） どう 見る ナツキ ･ スバル おかしい と は 思わ ない か ？ ||みる||すばる||||おもわ||

（ スバル ） おかしい ？ すばる|

（ クルシュ ） 白 鯨 が ３ 体 に 増え た |しろ|くじら||からだ||ふえ|

仮に 群れ を なす 魔 獣 だ と し たら ― かりに|むれ|||ま|けだもの||||

それ が 伝わって い ない こと など ある もの か ||つたわって|||||||

何 か カラクリ が ある はず だ なん||||||

（ スバル ） それ を 見つけろ って こと か すばる|||みつけろ|||

（ クルシュ ） で なけ れ ば 長く は もた ない 何とか する ぞ |||||ながく||||なんとか||

撤退 など もはや 選択肢 に ない の だ から てったい|||せんたくし|||||

放て ！ はなて

放つ ん だ ！ はなつ||

（ スバル ） クルシュ さん ！ すばる||

お お っ

（ レム ） う う っ ！

（ スバル ） う わ っ ！ すばる|||

根性 ー ！ こんじょう|-

クソッ 命 張って る ばっ か じゃ ねえ ぞ |いのち|はって||||||

頭 回せ ！ 何で いきなり ３ 体 に … あたま|まわせ|なんで||からだ|

（ クルシュ ） よけろ ！

（ ２ 人 ） は あー っ ！ じん|||

お ー ！ |-

す っ げ ー ！ |||-

（ ヘー タロー ･ パール バトン ） みんな で ナツキ さん と クルシュ さん を 援護 し ます |||ばとん|||||||||えんご||

団長 の 回復 が 済 ん で 隊長 を 立て直す まで だんちょう||かいふく||す|||たいちょう||たてなおす|

リカード の 奴 生き てる の か ！ ||やつ|いき|||

（ ヘー タロー ） はい 先ほど お 姉ちゃん が ― |||さきほど||ねえちゃん|

フェリックス さん の もと へ 連れ て 行き まし た |||||つれ||いき||

（ ミミ ） 暴れ て 大変 だった |あばれ||たいへん|

そ っか よかった

（ ヘー タロー ） 瀕 ( ひん ) 死 の 団長 から 伝言 が あり ます ||ひん||し||だんちょう||でんごん|||

“ なん や 軽う な っと る で ” ||かるう||||

“ ワイ が 死な なかった ん が その 証拠 や ！ ” わい||しな|||||しょうこ|

だ そう です

軽く ？ かるく

この ヘビー で ベリー ハード な 状況 で ― ||||はーど||じょうきょう|

何 が 軽い って … なん||かるい|

軽い ？ かるい

ハッ

そう か そう だった の か よ ！

（ ２ 人 ） ん ？ じん|

（ 隊員 ） 何 だ ？ たいいん|なん|

（ レム ） は ー っ ！ ||-|

（ ２ 人 ） は あー っ ！ じん|||

（ ヴィルヘルム ･ ヴァン ･ アスト レア ） お わ ー っ ！ ||||||-|

ぐ わ ー っ ！ ||-|

ヴィルヘルム さん ！

未熟 … 油断 を … みじゅく|ゆだん|

（ ヘー タロー ） 無事 です か ！ ||ぶじ||

（ スバル ） ああ 気 を 失って る だけ だ すばる||き||うしなって|||

悪 ( わり ) いが フェリス ん とこ まで 頼 め る か ？ あく|||||||たの|||

はい ！ ナツキ さん は ？

気づ い た こと が あん だ よ きづ|||||||

（ 隊員 ） う お ー ！ て や ー っ ！ たいいん|||-|||-|

（ クルシュ ） 分裂 し て いる だ と ？ |ぶんれつ|||||

（ スバル ） ああ ヴィルヘルム さん が えぐり 取った 左 目 と ― すばる||||||とった|ひだり|め|

戦闘 力 が 根拠 だ せんとう|ちから||こんきょ|

直接 やり合って る クルシュ さん たち の ほう が ― ちょくせつ|やりあって|||||||

それ は 感じ てる だ ろ ||かんじ|||

レム は 無我夢中 で し た けど 確か に ||むがむちゅう|||||たしか|

奴 が もと の １ 体 より 弱って いる と いう 推測 に は 同意 だ やつ||||からだ||よわって||||すいそく|||どうい|

だが それ を 理解 し た ところ で どう する |||りかい||||||

３ 体 の 白 鯨 を 殺す からだ||しろ|くじら||ころす

口 で 言う の は 安い が 高い 壁 だ くち||いう|||やすい||たかい|かべ|

３ 匹 も 殺す 必要 ねえ よ １ 匹 だけ で いい はず だ ひき||ころす|ひつよう|||ひき|||||

分身 ２ 匹 に ビシバシ 戦わ せ て ― ぶんしん|ひき|||たたかわ||

高み の 見物 決め込 ん で や がる あの 野郎 は ― たかみ||けんぶつ|きめこ||||||やろう|

一体 何 を し てる ん だ と 思う ？ いったい|なん|||||||おもう

奴 が 本体 か やつ||ほんたい|

（ スバル ） 下り て こ ねえ の は ― すばる|くだり|||||

自分 が やら れる わけ に は いか ねえ から だ と 思う じぶん||||||||||||おもう

だが ―

私 の 剣 も この 距離 で は 期待 でき ない わたくし||けん|||きょり|||きたい||

一 太刀 なら ば あるいは と 思う が ひと|たち|||||おもう|

ちょっと ばか し ―

賭け の 要素 が 強 すぎる 作戦 が ある けど ― かけ||ようそ||つよ||さくせん|||

乗る か ？ のる|

（ クルシュ ） 正気 と は 思 え ん な |しょうき|||おも|||

もともと あんな で け え 奴 を 狩 ろ う って 時点 で ― |||||やつ||か||||じてん|

正気 じゃ ねえ だ ろ しょうき||||

そう だ な いや そう だった

この 場 に いる 全員 が その はず だった |じょう|||ぜんいん||||

（ 白 鯨 の ほえる 声 ） しろ|くじら|||こえ

（ 隊員 ） 離れろ ！ たいいん|はなれろ

２ 体 は 我々 が 引き受ける からだ||われわれ||ひきうける

その 賭け に 乗 ろ う |かけ||じょう||

（ 隊員 Ａ ） こっち に 来る ぞ たいいん|ａ|||くる|

（ 隊員 Ｂ ） 来る な たいいん|ｂ|くる|

（ 隊員 Ｃ ） 逃げろ ！ たいいん|ｃ|にげろ

（ 隊員 Ｄ ） 全滅 だ … たいいん|ｄ|ぜんめつ|

は あー っ ！

う っ

（ 隊員 ） クルシュ 様 たいいん||さま

立て ！ 顔 を 上げろ ！ 武器 を 持て ！ たて|かお||あげろ|ぶき||もて

あの 男 を 見ろ |おとこ||みろ

あれ は 武器 も なく 非力 で 吹け ば 飛ぶ よう な 弱者 だ ！ ||ぶき|||ひりき||ふけ||とぶ|||じゃくしゃ|

打ち 倒さ れる ところ を 私 も この 目 で 見 た 無力 な 男 だ うち|たおさ||||わたくし|||め||み||むりょく||おとこ|

ほか の 誰 より も あの 男 が １ 番 弱い ||だれ||||おとこ||ばん|よわい

そんな 男 が まだ や れる と ― |おとこ|||||

誰 より も ほえ て いる だれ|||||

それ で どう し て 我ら が 下 を 向 い て い られる |||||われら||した||むかい||||

最も 弱い 男 が 諦め て い ない のに ― もっとも|よわい|おとこ||あきらめ||||

どう し て 我ら に ひざ を 折る こと が 許さ れる ！ |||われら||||おる|||ゆるさ|

（ 白 鯨 の ほえる 声 ） しろ|くじら|||こえ

卿 ( けい ) ら は 恥 に 溺れる ため に ― きょう||||はじ||おぼれる||

ここ まで 来 た の か ！ ||らい|||

は あー っ ！

続け ！ つづけ

（ 一同 ） う お ー ！ いちどう|||-

弱者 だの 負け 犬 だの 好き 放題 言って くれ や がって じゃくしゃ||まけ|いぬ||すき|ほうだい|いって|||

やる ぞ レム

見せ場 だ ！ みせば|

はい スバル くん |すばる|

アル ヒューマ ！

（ 一同 ） おお っ いちどう||

お 願い ！ |ねがい

頼 ん だ ぞ たの|||

（ スバル ） よう こう し て 間近 で 見る と 超 気持ち 悪い な お前 すばる|||||まぢか||みる||ちょう|きもち|わるい||おまえ

つい て こい や

言 っと く が 俺 は シカト でき ねえ ほど ― げん||||おれ|||||

ウザ さ に 定評 の ある 男 だ ぜ |||ていひょう|||おとこ||

ん じゃ いっち ょ いく か

大 サービス だ よく 聞け や ー ！ だい|さーびす|||きけ||-

て め え の せい で レム が 死 ん で ― ||||||||し||

俺 は す ん げ え トラウマ 背負った ぞ コラ ！ おれ|||||||せおった||

う っ

戻って きた ー ！ もどって||-

レム ！

はい ！

（ スバル ） あ あっ すばる||

あ あー っ ！

あ …

助かった たすかった

（ レム ） ごちそうさま です

何 言って ん の なん|いって||

（ 白 鯨 の ほえる 声 ） しろ|くじら|||こえ

頼む ぜ パトラッシュ たのむ||

ドラゴン な ん だ ろ ？ かっこいい とこ 見せ て くれ ！ |||||||みせ||

（ パトラッシュ の ほえる 声 ） |||こえ

食らい や がれ ！ くらい||

（ クルシュ ） 放 て ー ！ |はな||-

（ 白 鯨 の ほえる 声 ） しろ|くじら|||こえ

（ スバル ） う わ ー っ ！ すばる|||-|

（ テレ シア ･ ヴァン ･ アスト レア ） あ …

我が 妻 テレ シア ･ ヴァン ･ アスト レア に 捧 ( さ さ ) ぐ わが|つま|||||||ささげ|||

う わ ー っ ！ ||-|

（ ヴィルヘルム ） 俺 の 勝ち だ |おれ||かち|

俺 より 弱い お前 に 剣 を 持つ 理由 は もう ない おれ||よわい|おまえ||けん||もつ|りゆう|||

私 が 持た ない なら 誰 が … わたくし||もた|||だれ|

お前 が 剣 を 振る 理由 は 俺 が 継ぐ おまえ||けん||ふる|りゆう||おれ||つぐ

お前 は ― おまえ|

俺 が 剣 を 振る 理由 に なれ ば いい おれ||けん||ふる|りゆう||||

（ テレシア ） ねえ 花 は 好き ？ ||か||すき

（ ヴィルヘルム ） 嫌い じゃ なく なった |きらい|||

どう し て 剣 を 振る の ？ |||けん||ふる|

（ ヴィルヘルム ） お前 を ― |おまえ|

守る ため に まもる||

私 の こと 愛し てる ？ わたくし|||あいし|

分かれ わかれ

言葉 に し て ほしい こと だって ある の よ ことば|||||||||

ああ いつか ―

気 が 向 い た 時 に な き||むかい|||じ||

て や ー っ ！ ||-|

眠れ 永久 ( とこしえ ) に ねむれ|えいきゅう||

終わった ぞ テレ シア おわった|||

やっと

テレ シア 私 は … ||わたくし|

俺 は ― おれ|

お前 を ― おまえ|

愛し て いる あいし||

ここ に 白 鯨 は 沈 ん だ ！ ||しろ|くじら||しず||

400 年 の 歳月 を 生き ― とし||さいげつ||いき

世界 を 脅かし て き た 霧 の 魔 獣 せかい||おびやかし||||きり||ま|けだもの

ヴィルヘルム ･ ヴァン ･ アスト レア が ―

討ち とったり ！ うち|

（ 一同 ） おお ー っ ！ いちどう||-|

この 戦い 我ら の 勝利 だ ！ |たたかい|われら||しょうり|

（ クルシュ ） 大丈夫 か ？ ナツキ ･ スバル |だいじょうぶ|||すばる

（ スバル ） どう に か こう に かな すばる||||||

クルシュ さん も 無事 そう で 何より だ |||ぶじ|||なにより|

（ クルシュ ） 私 は な |わたくし||

だが 皆 の 消耗 は 少なく ない |みな||しょうもう||すくなく|

白 鯨 を 討って なお 消え た 者 たち は 戻ら ない の だ から しろ|くじら||うって||きえ||もの|||もどら||||

クルシュ さん は よく やった と 思う ぜ ||||||おもう|

これ で ますます 好感 度 が … |||こうかん|たび|

って あれ ？

ひょっとして 王 選 じゃ 結構 まずい 後押し し て ねえ ？ |おう|せん||けっこう||あとおし|||

随分 と 暗い 顔 を する もの だ な ずいぶん||くらい|かお|||||

白 鯨 を 落とし た 英雄 の 顔 に は 見え ん しろ|くじら||おとし||えいゆう||かお|||みえ|

（ スバル ） エミリア たん に 開口一番 裏切り者 って 罵ら れ … え えっ すばる||||かいこういちばん|うらぎりもの||ののしら|||

今 何て 言った ？ いま|なんて|いった

白 鯨 を 落とし た 英雄 だ しろ|くじら||おとし||えいゆう|

卿 の 功績 を ― きょう||こうせき|

そのまま 全て 当 家 の 手柄 に する ほど ― |すべて|とう|いえ||てがら|||

恥知らず で は あり たく ない はじしらず|||||

あっ いや 俺 は そんな たいした こと … ||おれ||||

随分 と 評価 が 改善 さ れ た み たい で 驚き だ よ ずいぶん||ひょうか||かいぜん|||||||おどろき||

謙遜 する こと は ない けんそん||||

本来 なら ば その 功績 ― ほんらい||||こうせき

当 家 に 迎え入れ て 相応 に 報い たい ところ で は ある が とう|いえ||むかえいれ||そうおう||むくい||||||

それ は 勘弁 し て くれ ||かんべん|||

忠誠 と も 忠義 と も 違う けど ― ちゅうせい|||ちゅうぎ|||ちがう|

俺 の 信頼 は もう 預ける べき ところ に 預け て ある おれ||しんらい|||あずける||||あずけ||

俺 は エミリア を 王 に する よ おれ||||おう|||

誰 の ため でも なく 俺 が それ を し たい ん だ だれ|||||おれ|||||||

分かって い た こと だ が それなり に こたえる もの だ な わかって|||||||||||

クルシュ さん は すげ え 人 だ と 思う ぜ |||||じん|||おもう|

俺 だって １ 人 なら 間違い なく その 手 を とって た と 思う おれ||じん||まちがい|||て|||||おもう

同盟 の 件 は よろしく 頼む よ どうめい||けん|||たのむ|

最終 的 に 敵対 する こと に なって も ― さいしゅう|てき||てきたい|||||

それ まで は きっと 仲よく やって い こ う ぜ ||||なかよく|||||

ナツキ ･ スバル １ つ 考え を 正 そ う |すばる||かんがえ||せい||

雌雄 を 決する 機会 が き た と し て も ― しゆう||けっする|きかい|||||||

私 は 卿 に 対し て 友好 的 で あ ろ う わたくし||きょう||たいし||ゆうこう|てき||||

いずれ 必ず 来 たる 決別 の 日 に あって も ― |かならず|らい||けつべつ||ひ|||

今日 の 日 の 卿 へ の 恩義 を 私 は 忘れ まい きょう||ひ||きょう|||おんぎ||わたくし||わすれ|

故 に 敵対 する 時 が 来 た とて ― こ||てきたい||じ||らい||

私 は 卿 に 最後 まで ― わたくし||きょう||さいご|

敬意 を 払い 友好 的 で ある けいい||はらい|ゆうこう|てき||

俺 の 心 の １ 番 目 と ２ 番 目 が 埋まって なかったら ― おれ||こころ||ばん|め||ばん|め||うずまって|

かなり 危ない ところ だった |あぶない||

フン ふん

女 と し て 卿 を どう こう いう ところ まで は 考え て い ない おんな||||きょう||||||||かんがえ|||

いくらか 琴線 に 触れる 場面 が ない で は なかった が ― |きんせん||ふれる|ばめん||||||

私 の 心 は 夢 の 果て に 預け て ある わたくし||こころ||ゆめ||はて||あずけ||

さて ―

私 は このまま ― わたくし||

負傷 者 と 白 鯨 の 屍 ( しかばね ) を 王 都 へ 運び たい ところ だ が ふしょう|もの||しろ|くじら||しかばね|||おう|と||はこび||||

卿 に は 未 だ 何 か 使命 が 残って いる よう だ な きょう|||み||なん||しめい||のこって||||

ああ 言っちゃ 悪い が ― |いっちゃ|わるい|

ある 意味 じゃ それ を やってのける ため の 鯨 狩り だ |いみ|||||||くじら|かり|

ほう この 白 鯨 討伐 が ついで か ||しろ|くじら|とうばつ|||

興味深い な きょうみぶかい|

手 が 必要 か ？ て||ひつよう|

必要 だ ひつよう|

けど ―

正直 ここ まで きつい と は 思って なかった から な しょうじき||||||おもって|||

この うえ …

（ ヴィルヘルム ） ならば この 老く 使い 潰さ れる が よろしい でしょ う |||おいゆく|つかい|つぶさ|||||

（ スバル ） おお … すばる|

ナツキ ･ スバル 殿 |すばる|しんがり

こ たび の 討伐 に おい て ― |||とうばつ|||

この 身 が 今日 まで 生きながらえ て き た 意味 を ― |み||きょう||いきながらえ||||いみ|

全うする こと か ない まし た の は ― まっとうする|||||||

貴 殿 あって の こと です 感謝 を とうと|しんがり|||||かんしゃ|

感謝 を かんしゃ|

私 の 全て に かけ 感謝 を 申し上げる わたくし||すべて|||かんしゃ||もうしあげる

や れ た の は ヴィルヘルム さん 自身 の 力 です よ |||||||じしん||ちから||

白 鯨 を 倒 そ う って 考え て 諦め ない で 戦って しろ|くじら||たお||||かんがえ||あきらめ|||たたかって

こう 言って いい の か 分か ん ない ん す けど ― |いって||||わか|||||

おめでとう ござい ます あと お 疲れ 様 で し た |||||つかれ|さま|||

奥さん を す っ げ ー 愛し て た から でき た こと だ と 思い ます おくさん|||||-|あいし|||||||||おもい|

感謝 を かんしゃ|

その 宝 剣 今 しばらく は 卿 が 持って いる が いい |たから|けん|いま|||きょう||もって|||

この 先 丸 腰 で は 役 に 立つ まい |さき|まる|こし|||やく||たつ|

はっ ありがたく

フェリス と 無事 な 者 の 半数 も 連れ て いく と いい ||ぶじ||もの||はんすう||つれ||||

20 人 と いった ところ か じん||||

（ スバル ） いい の か ？ すばる|||

恥知らず で あり たく ない と 言った だ ろ はじしらず||||||いった||

敬意 を 払う と も な けいい||はらう|||

（ スバル ） ありがとう すばる|

（ レム ） どう し て です か ？

だって 体 動 か に ゃ い でしょ ？ |からだ|どう|||||

治癒 術 師 と し て これ 以上 の 無理 は さ せ られ ませ ん ちゆ|じゅつ|し|||||いじょう||むり||||||

レム ちゃん は お 留守番 ||||るすばん

でも う っ …

危 ねえ って き||

頼む から フェリス の 言う とおり あんまり ムチャ す ん な よ たのむ||||いう|||||||

（ レム ） イヤ な ん です 苦しい ん です 耐え られ ない ん です |いや||||くるしい|||たえ||||

スバル くん が 困って いる 時 ― すばる|||こまって||じ

誰 より も 先 に 手 を 差し伸べる の は レム で あり たい だれ|||さき||て||さしのべる||||||

それ だけ が レム の 望み な ん です |||||のぞみ|||

ですから …

（ スバル ） それ なら 心配 なんか いら ね えよ すばる|||しんぱい||||

俺 は もう ずっと お前 に 救わ れ てる おれ||||おまえ||すくわ||

え …

（ スバル ） ここ に 来る まで どん だけ お前 に 支え られ た と 思って ん だ すばる|||くる||||おまえ||ささえ||||おもって||

これ から も お前 に は 助け て もらい たい |||おまえ|||たすけ|||

だから 今 だけ は 全部 任せろ |いま|||ぜんぶ|まかせろ

これ から も レム を 隣 に 置 い て くれ ます か ？ |||||となり||お|||||

俺 の ほう から 土下座 で 頼む ぜ おれ||||どげざ||たのむ|

言質 取り まし た もう 引っこ め られ ませ ん よ げんち|とり||||ひっこ|||||

大丈夫 だ レム だいじょうぶ||

全部 丸ごと 俺 が どう に かし て き て やる ぜんぶ|まるごと|おれ||||||||

俺 は お前 の 英雄 だ おれ||おまえ||えいゆう|

その １ 歩 を 踏む と そう 決め た ん だ |ふ||ふむ|||きめ|||

だから 何 も 心配 いら ない |なん||しんぱい||

鯨 狩り も やってのけ た ― くじら|かり|||

お前 の 英雄 は 超 鬼 が かって ん だ ろ う が おまえ||えいゆう||ちょう|おに|||||||

スバル くん すばる|

はい

レム の 英雄 は 世界 一 です ||えいゆう||せかい|ひと|

ああ それにしても ― ♪ ～

♪ ～

♪ ～ ええ とこ は み ー ん な ― ||||-||

♪ ～

♪ ～ 兄ちゃん に 持って か れ て し も た な ー にいちゃん||もって||||||||-

団長 ミミ も ミミ も だんちょう||||

ミミ も 超す ご ー 頑張った ！ ||こす||-|がんばった

死 に かけ て た ん じゃ ねえ の か よ し||||||||||

つ ー か 弟 が あん だけ 消耗 し て た のに ― |-||おとうと||||しょうもう||||

お前 は ど ー し て そんな 元気 な の おまえ|||-||||げんき||

ヘー タロー は 貧弱 軟弱 |||ひんじゃく|なんじゃく

まったく もう 情け な ー い ||なさけ||-|

鯨 退治 の 後半 ワイ は あん ま し やった けど ― くじら|たいじ||こうはん|わい||||||

心配 せ ん で くれ や しんぱい|||||

ちゃんと お 嬢 に 頼ま れ とる から なあ ||じょう||たのま||||

この あと 本命 の ほう で 活躍 し たる わ ||ほんめい||||かつやく|||

（ スバル ） 本命 って … お前 俺 が 何 しよ う と し てる か … すばる|ほんめい||おまえ|おれ||なん||||||

魔女 教 と 事 構える ん やろ ？ まじょ|きょう||こと|かまえる||

商人 の 情報 網 甘く 見 ん こと や な しょうにん||じょうほう|あみ|あまく|み||||

と … 来 た か |らい||

ワイ ら 傭 ( よう ) 兵 団 の もう 半分 や わい||よう||つわもの|だん|||はんぶん|

半分 ？ はんぶん

もともと 半分 は 鯨 狩り や の うて ― |はんぶん||くじら|かり|||

街道 の 封鎖 を 担当 し とった から な かいどう||ふうさ||たんとう||||

そい つ ら も 手伝って くれ ん の か ||||てつだって||||

そっち は 誰 が 引っ張って ん だ ？ ||だれ||ひっぱって||

ミミ の 弟 の ティ ビー が やって る ||おとうと||||||

まだ 弟 い ん の か |おとうと||||

お前 に 似 て ん の か ヘー タロー に 似 て ん の か が ― おまえ||に||||||||に|||||

す っ げ ー 気 に なる ん だ が |||-|き|||||

う っ …

（ ミミ ） ヘヘッ お ー い ！ |||-|

（ スバル ） 何で あいつ が … すばる|なんで||