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グッドモーニング・コール, episode04「クリスマス・イブまでカウントダウン」

episode 04「 クリスマス ・ イブ まで カウント ダウン 」

( まり な ) 爪 切り 買えば いい じゃ ん

( 光 石 ) 持って る よ 爪 切り

( まり な ) 違う 自分 専用 の 高い 爪 切り

( 光 石 ) いい やつ だ から だって

いい やつで 切った ほう が …

( まり な ) どうした の ? 菜緒 ( なお ) ボーッ と して

( 光 石 ) 全然 弁当 食って ない じゃ ん

て か お 弁当 作り 始めた と 思ったら もう 飽きちゃ った の ?

( 菜緒 ) 今日 寝坊 しちゃ って ( まり な ) ふ ~ ん

あ … ごめん 何の 話 だ っけ ?

だから これ 見て って

“ 今年 の クリスマス は 人生 最大 の モテ 期 です ”

“ 中でも イブ を 一緒に 過ごす 相手 と は 生涯 を 共に する 可能 性 大 !”

へえ ~

よかった じゃ ん まり な

私 じゃ なくて 菜緒 だ よ 菜緒

( 菜緒 ) え ?

ねえ 上原 ( うえ はら ) 君 と は ちょっと は 進展 した の ?

イブ まで あと 2 週間 だ よ ?

この 占い 当た ん ない よ

( まり な ) まさか あんた 今年 の イブ も

“ 大 ちゃん ち で ホーム パーティー ” と か 言わ ない よ ね

( 光 石 ) ホームパーティー って 家族 ぐるみ で ?

そう な の

7 歳 の 時 から 懲り ず に ずーっと やって ん の

家族 で ケーキ 囲んで ?

サンタ の 帽子 かぶって ジングルベル 歌って ?

プレゼント 交換 して ? ( 光 石 ) うわ あり え ね ー

( まり な ) でしょ ?

今年 は 親 が い ない んだ から 大 ちゃん を 卒業 する チャンス !

そして あの 上原 久志 ( ひさし ) を 射止める の !

( 菜緒 ) だ から 私 上原 君 の こと 何とも 思って ないし …

( 光 石 ) あっ 噂 を すれば ( まり な ) 上原 君 !?

( 大地 ) 菜緒

大 ちゃん

そっち か ~ い

( 菜緒 ) どうした の ? ( 大地 ) これ

菜緒 が 見逃した って 言って た ドラマ

( 菜緒 ) え ! 覚えて て くれた の ?

もう イライラ する

まあ 上原 君 の 件 は あいつ が 認め ない 以上

始まら ない だ ろ

( 女子 生徒 たち の 騒ぎ 声 )

( 女子 生徒 ) 上原 君 こっち 向いて

( 女子 生徒 ) かっこいい

おはよう

また 徹夜 で バイト か

あっ

( 上原 ) 吉川 ( よし かわ )

はい な … 何 でしょう ?

鼻 毛 出てん ぞ

へ ? え !

( 上原 ) ああ ~ 背中 痛い

これ から 顔 洗う ところ だ し

( 上原 ) もう 昼 過ぎて ん ぞ ( 菜緒 ) いい じゃ ん

休み な んだ から

だらしない 奴 だ な

( 菜緒 ) 上原 君 今日 出かけ ない の ?

さっき スタンド の バイト から 帰って きた ばっ か

喫茶 店 の ほう は 今日 定休日 だ し

へ ? … って こと は

今日 上原 君 と 2 人 っきり ?

あっ

ないない ! どう って こと ないし

( 菜緒 ) 何 … 何 して ん の !

( 上原 ) 何 って シャワー 浴び んだ よ

( 菜緒 ) 今 私 使って ん の !

( 上原 ) じゃ ちょっと の 間 目 つぶって ろ よ

( 菜緒 ) ちょ っ … やめ … やめ ー !

( チャイム )

( 菜緒 ) は ー い

あっ 百合 … ( 百合 ) ちょっと ごめん ね

お邪魔 しま ー す !

百合 ! 何 だ よ その 荷物

( 百合 ) ごめん ! ちょっと の 間 荷物 置か せて

すぐ そこ で バーゲン やって て ついつい 買い すぎちゃ った

ジャーン !

どう ? これ

年 末 の パーティー に 向けて 買っちゃ った !

ゆり りん かわいい

や ~ だ 菜緒 ちゃん 大好き ー !

そう だ 菜緒 ちゃん 今度 私 の 服 あげる ね

えっ いい の ?

って か 無駄に 買い すぎ なんだ よ

いい じゃ ない 自分 で 稼いだ お 金 だ し

私 の 勝手でしょ

人 ん ち 荷物 置き場 に し といて 何 だ よ その 態度 は

ちゃんと お土産 買って きた わ よ

子供 じゃ ある まい し そんな もん で 釣られる わけ …

これ は

たい焼き 御 三 家 の 1 つ めで 鯛 家 の

並ぶ の 大変だった な ~

おお っ !

( 百合 ) その 前 に “ ごめんなさい ” は ?

( 上原 ) 悪かった よ ( 百合 ) 聞こえ な ー い

悪かった ! ( 百合 ) 聞こえ ませ ん

( 上原 ) 悪かった って !

( 百合 )“ 百 合 さん ありがとう ございました ”

( 上原 ) ありがとう ございました

“ 百 合 さん お 疲れ さま ” ( 上原 ) もう いい よ 冷めちゃ う から

( 百合 ) はい !

あっ 菜緒 ちゃん も どう ?

う うん ちょっと 飲み物 買って くる

( ため息 )

( 男性 ) あっ ぶ ね ー !

あっ !

大丈夫です か ?

ごめんなさい ( 一星 ( いっせい )) イッテ …

ああ …

あ …

うわ あー !

( 菜緒 )120万!? ( 一星 ) そう

この 丼 は うち の お 得意 様 が

有名な 陶芸 家 に 特別に 作ら せた 特注 品 な んだ

3 皿 で しめて 120万! どう 落とし 前 つけて くれ んだ よ

そんな …

( 一星 ) とりあえず 高校 生 の あんた じゃ 話 に なん ない

親 と 直接 話さ せて もらう から 連絡 先

それ は ダメです ( 一星 ) は ?

今 は 訳 が あって 両親 と は 離れて 暮らして いる んです

ハッ …

この こと バレ たら 田舎 連れて かれる !

( 一星 ) 知ら ね ー よ そんな こと お前

大体 お前 な 高校 生 だ から って

あん ま 甘え ん な よ

て め ぇ の 事情 押し付け られて も こっち は 困る んだ よ

じゃあ ここ で 働いて 弁償 さ せて もらえ ませ ん か ?

は あ ?

ここ で バイト さ せて ください !

( 一星 ) お前 …

( 菜緒 )120万 円 分 働き ます !

( 菜緒 )“ 上原 君 へ ”

“ 用事 思い出した ので 帰り 遅く なり ます ”

送信

あんな こと 言っちゃ った けど できる の か な ~

に して も ダサ い

最強に ダサ い

汚して い いって 言った けど 中学 の ジャージ じゃ ん

ますます ゆり りんと 差 が 広がって く

ああ っ !

( 丼 が 割れる 音 )

( 一星 ) て め ぇ 何 して んだ コノヤロー !

( 丼 が 割れる 音 )

( 一星 ) 何 皿 割れば 気 が 済む んだ よ ! ( 菜緒 ) すいません !

( 菜緒 ) 体 が 痛い …

まさか あんなに 大変だ と は

ただいま

( 上原 ) 随分 遅かった な

( 菜緒 ) うん ちょっと ね あれ ゆり りん は ?

( 上原 ) とっくに 帰った よ

う … う っ ! う っ …

( 上原 ) ラーメン 欲しい なら 一 袋 89 円 な

( 菜緒 ) 結構です

( 菜緒 ) どうした の ? この ツリー

( 上原 ) ああ 百合 が 置いて った

新居 祝い だ と さ

( 菜緒 ) へ えー

( 上原 ) 邪魔だ から いら ね ー って 言った んだ けど

( まり な )“ 中でも イブ を 一緒に 過ごす 相手 と は ”

“ 生涯 を 共に する 可能 性 大 !”

上原 君 って さ 24 日 バイト だ よ ね

ああ 一晩 中 バイト だ けど

( 菜緒 ) だ よ ね ( 上原 ) ん ?

それ が どうかした の か よ

いや

イブ の 日 に バイト って 何 か 寂しい な ~ って 思って

( 上原 ) アホ くさ

そんな こと に こだわる 奴 の ほう が 寂しい んだ よ

別に こだわって なんか ない し

じゃ 何で 聞く んだ よ

( 菜緒 ) あー もう いい よ !

変な 奴

もう … ああ !

( グギッ ) あ …

いい … 痛い

( 光 石 ) 弁償 する ため に ラーメン 屋 で バイト ?

バイト 漬け じゃ 上原 君 と

ますます 進展 し ない じゃ ん

イブ まで … あと 10 日 だ よ !

何度 も 言って る けど

私 上原 君 の こと 何とも 思って ない から

( まり な ) ま ~ た そんな ( 菜緒 ) 本当 だって ば

だって いちいち イヤミ っぽい し 引く ほど 大 食い だ し

何 か 一緒に いる と 見下さ れて る 感 すごい んだ よ ね

何 か 自分 が みじめ って いう か さ

むしろ バイト で 顔合わせ なくて 済む から

その ほう が いい かも

( スマホ の バイブ 音 )

( 菜緒 ) え ?

“ クリスマス を 一緒に 過ごし ませ ん か ”

( まり な ) えー !? 誰 誰 …? ( 菜緒 ) まり な !

“ 放課後 に 屋上 で 待って ます 阿部 順 ”

( 光 石 ) 阿部 順 … B 組 の ?

な ~ んだ あ べ っち か ( 菜緒 ) え ?

( まり な ) ついに 菜緒 に も きた か ~

( 菜緒 ) まり な この 人 知って ん の ?

( まり な ) うん

あっ !

いい こと 思いついた

ちょっと いい から みっ ちゃん みっ ちゃん …

いい から ん っ ! 来 ないで

( まり な ) 菜緒 の ため だ から

上原 君 に …

( 阿部 ) 吉川 さん

あの …

好きです ! ずっと 見て ました !

僕 と 一緒に イブ を 過ごし ませ ん か ?

いや 僕 吉川 さん の こと 見て る と

( 阿部 ・ 菜緒 ) 守って あげ たい って 思う んです よ ね

( 阿部 ) え ?

さっき 友達 から 聞き ました

いつも そう やって 告白 して る って

( 光 石 ) 告白 大王 ? ( まり な ) そう

( まり な ) あ べ っち は 一部 の 女子 の 間 じゃ 有名な の

ほれ っぽい うえ に 好きに なった 子 に

ことごとく メール 送って 告白 して は フラ れて る 奴

( 光 石 ) そんな モテ ない 奴 な の か ?

( まり な ) うーん

まあ 見た目 は まあまあな んだ けど

彼 氏 に する なら 問題 アリ だ から ね

そんな 奴 菜緒 だって もちろん 無理だ ろ

( まり な ) でも 利用 価値 は ある ( 光 石 ) ん ?

( まり な ) あっ 上原 君 !

ちょ っ … ちょっと 上原 君 !

あ … ちょっと いい ?

( 阿部 ) お 願い し ます !

信じて くん ない かも しん ない けど

俺 吉川 さん の こと いい なって 思った の は 確かだ から

ごめんなさい

まさか あの 上原 と 付き合って る って 噂 本当 ?

え ? あ …

ん ~ まあ …

世の中 不公平だ よ な

あいつ は イケメン で 頭 も 良くて 運動 も できて

努力 し なくて も 女 が 寄って きて さ

悩み なんて 無縁だろう し

上原 君 は 苦しい 思い たくさん して いる よ

そう な の か ?

うん

それ に バイト 掛け持ち して 生活 費 稼いで

それなのに 自分 が 特別 苦労 して る なんて

全然 思って ない の

わがままに 見えて 実は 人 の こと す っご い 考えて て

( 阿部 ) そ っか

や っぱ 上原 が うらやましい よ

え ?

俺 の こと そんなふうに 言って くれる 人

この世 に いね ー し

いる ! 絶対 いる よ !

あ べ っち じゃ なきゃ ダメ って 人

必ず 現れる

でも それ は 私 じゃ ない から

ごめんなさい

見て 菜緒 生まれて 初めて 告白 さ れた の

でも ああ やって 断る しか ない の

え ?

だって この 学校 で は

上原 君 と 付き合って る こと に なって る から

もし オーケー して 二 股 かけ てる なんて 噂 立ったら

上原 君 の ファン に ひどい 目 に 遭わ さ れる でしょ ?

イブ の 予定 入れよう に も 彼 氏 持ち って こと で

友達 に も 相手 に さ れ ない し

ただ で さえ 家族 と 離れて て 寂しい のに

ねえ みっ ちゃん

( 光 石 ) ああ …

実は 俺 ら も イブ は 用事 が あって

一緒に いて やれ ない んだ

( 阿部 ) 何 か 吉川 と 話せて よかった

俺 ちゃん と 恋愛 できる ように 頑張って みる

( 菜緒 ) うん ( 阿部 ) じゃあ

( まり な ) あ ~ あ

二度と ない チャンス を 潰しちゃ った

だから 上原 君 に は 少 ~ し だけ 菜緒 に

優しく して あげて ほしい な ~ な ~ ん て

( なな こ ) そりゃ あ 女 に とって イブ は 特別 よ

( 上原 ) そう な の か ? ( なな こ ) 女 なんて

おしゃれ ときめき 恋 その 繰り返し

イブ は その 集大成 だ もん

ひとりぼっち で 過ごす イブ なんて

神様 に 女 と して 失格 って 言わ れて る ような もん よ

( 上原 ) お前 本当に 中 3 か よ

だから

ひとりぼっち は この 時期 み ー んな ラスト スパート ね

ラストスパート ?

つまり 相手 を 求めて コンパ 三 昧

( 上原 ) は あ ? ( なな こ ) 男 だって そう でしょ ?

今 の 時期 に なる と 私 も アプローチ が すごく って

もし かして

もし かして

( なな こ ) でも すぐ 近く に

( なな こ ) でも すぐ 近く に

気 に なる 人 が いる し …

気 に なる 人 が いる し …

あいつ それ で 最近 帰り が 遅い の か ?

あいつ それ で 最近 帰り が 遅い の か ?

バイト しばらく は 夜 だけ 入って

24 日 から 冬 休み それ 以降 は 終日 働ける と して

( 菜緒 ) あ ~

120万 なんて いつ 返せ んだ か

あ … そうだ

お 母さん

いやいや … 自分 で 何とか し なきゃ

時給 900 円

1 日 8 時間 働ける と して

え … これ だけ ?

ああ ~

ああ …

どう しよう

無理だ よ どう しよう

ああ … もう や だ

( 客 ) ごちそうさま ( 菜緒 ) ありがとう ございました !

は ー い みそ ラーメン お 待た せ し ました

いや あ 菜緒 ちゃん の 笑顔 見る と 癒 や さ れる よ

えー そんな こと ないで す

すい ませ ー ん 水 ください

は ー い ただいま !

( 一星 ) 何だか んだ 板 に ついてきた な

( 徹 平 ) 菜緒 ちゃん 少し は 休憩 したら ?

( 菜緒 ) でも …

何 か 動いて ない と 申し訳なくて

だって 3 日間 で お 皿 7 枚 と

ラーメン 5 杯 無駄に しちゃ った し

そんな の 全然 大した こと ない から

いや 大した こと ある ぞ 親父

( 菜緒 ) いらっしゃい ませ ~ ( まり な ) 菜緒

( 菜緒 ) まり な みっ ちゃん 来て くれた んだ ね !

( 光 石 ) 菜緒 何 か こう

すごい 格好だ な

でも 不思議な ほど なじんで る

( 菜緒 ) うん …

悔しい けど 私 も そう 思う んだ よ ね

実は もう 1 人 スペシャルゲスト が 来て ます

え !

( 光 石 ) って いう か さっき そこ で 偶然 会った だけ だ ろ

( まり な ) うるさい

おう

大 ちゃん !

いただき ま ー す !

( まり な ) わ あ ~

ごちそうさま

おいしかった

お 姉さん いい 食べ っぷり だ ね

なに なに いい 男 じゃ ん !

( 菜緒 ) あれ が ド S の 一星 さん ( まり な ) ふ ~ ん

( 一星 )“ いっちゃ ん ” で いい よ

お 客 さん みんな そう 呼ぶ し

いっちゃ ん ごちそうさま ~

それにしても 菜緒 が バイト なんて な

小 6 まで サンタクロース 信じて た のに

え ? マジ で ?

( 大地 ) 毎年 うち の 親父 が 菜緒 の ため に サンタ の 格好 して さ

俺 まで 喜ぶ フリ す ん の 大変だった よ

( 光 石 ) お前 どん だけ 人 に 気 使わ せて んだ よ

( 菜緒 ) ごめん

それほど 菜緒 の リアクション が うれしかった んだ よ

プレゼント も いちいち 大喜びだった し

そう そう 子供 の 頃 から 大 ちゃん が 選んで くれる

プレゼント す っご い 楽しみに して た んだ

お 菓子 は 中身 より も おまけ

ゲーム なら 内容 より も 絵柄

い っつ も 私 の ツボ 押さえて て くれて さ

吉川 ! いつまで 油 売って んだ

早く しろ ( 菜緒 ) すいません

みんな ゆっくり して て ね

( 大地 ) なあ ( 菜緒 ) ん ?

( 大地 ) 今年 の イブ も 何も なかったら 一緒に 過ごす か ?

いや … ラーメン 屋 の バイト イブ なら 休める んだ ろ ?

( 菜緒 ) うん 毎年 恒例 だ もん ね

おばさん が 作る 煮込み ハンバーグ 楽しみだ な

フフッ

今年 は 2 人 で ど っか 出かけ ない か

( 菜緒 ) え ?

ホーム パーティー も いい けど

菜緒 が よかったら そういう の も いい か なって

まあ 気楽に … ( 菜緒 ) シーッ

ちょ っ ちょ っ …

どうした ?

上原 ?

( 菜緒 ) 絶対 こんな 姿 見 られ たく ない

大 ちゃん バイト の こと 上原 君 に 絶対 言わ ないで ね

おう …

ハァ ハァ …

よかった 行く よ

( 上原 ) イテッ ! イッテ …

おい 吉川 !

散らかす なって あれほど 言った だ ろ

( 上原 ) おい 寝て んじゃ ね ー よ

( 菜緒 ) ハァ …

ただいま …

( 上原 ) おう お かえり

大丈夫 か ?

大丈夫 ちょっと 疲れちゃ って

え … な … 何 ?

いい 匂い が する

え …

と ん こつ ベース に 和風 ダシ が きいた

あ … う お っ !

ちょ っ ちょ っ …

つ … 疲れた

先 お 風呂 入る から

あっ 24 日 ど っか 行く か ?

え ?

バイト 休み 取れた から

聞いて ん の か

あ … うん そ っか

じゃ … どこ 行く ?

ど … どこ 行 こっか

あ … ご飯 ここ でも いい ?

その後 イルミネーション 見て さ さ … 散歩 して さ

じゃ それ じゃあ … そういう こと で

何 だ よ

やった ー !

( 上原 の マネ ) 24 日 ど っか 行く か ?

バイト 休み 取れた から

やった やった

( ぶつかる 音 ) ( 菜緒 ) い … 痛い イッ …

( まり な ) いや ~ よく やった !

我が 校 が 誇る 激 レア ハイクラス の イケメン

上原 君 と イブ を 過ごす なんて !

だから たまたま 上原 君 の バイト の 休み が 取れて

だったら ど っか 行こう か って ノリ ?

私 は まあ どっち でも よかった んだ けど さ

は いはい 分かった 分かった

ついに 大地 先輩 から は 卒業 か

あっ !

( 信彦 ) 大地 なら 明日 まで 遠征 合宿 だ けど

そう です か ありがとう ございます

まあ いい んじゃ ない の ?

大 ちゃん も “ 何にも なかったら ” って 言って た んでしょ ?

( 菜緒 ) うん

でも 今年 は 2 人 で 過ごそう って 言って たしな

そんな の 兄妹 が 一緒に 過ごす みたいな 感覚 でしょ ?

大 ちゃん だって イケメン 御 三 家 の 1 人 だ よ ?

本当 なら いくら でも イブ を 一緒に 過ごす 相手 いる んだ から

逆に よく 10 年 も お前 の 相手 して きた よ な ~

とりあえず こまめに 連絡 して みる

ああ ~! それにしても うれしい

上原 君 の 彼女 の フリ の つもり が 現実 に なる 日 も 近い かも よ

( 阿部 ) やっぱり フリ だった んだ な

( まり な ) ん ?

( 光 石 ) おお 阿部 順 !

いつの間に ( 阿部 ) 俺

あれ から 吉川 さん の こと が 頭から 離れ なくて

珍しく 切り替え 遅い ね あ べ っち

どう 考えて も おかしい と 思った んだ よ

あの 上原 と 付き合って る なんて

吉川 さん どんな 事情 が あった か 分か ん ない けど

吉川 さん は 上原 の 彼女 の フリ なんて

むなしく ない の ? それ なら やっぱり 俺 と …

( まり な ) あー !

う っ ! 黙って あ べ っち

イブ は 私 と コンパ に 行こう ねっ !

かわいい 子 わんさ か 来る から

( 阿部 ) いや でも 俺 は … ( まり な ) うるさい

いい の ねっ

かわいい

え えっ !?

3万9千 円 …

高い

あ … ゆり りん !

何 して ん の ?

( 菜緒 ) あ … ( 百合 ) ん ?

( 百合 ) うん やっぱり これ が 一 番 似合う わ ね

( 菜緒 ) あの … ( 百合 ) 気 に 入ら ない ?

じゃあ 私 から の クリスマス プレゼント って こと で

( 菜緒 ) え ?

いや タダ で もらう わけに は …

私 の お 古 だ から 気 に し ないで

本当に いい の ?

( 百合 ) うん

料理 の 件 だ けど 久志 は 肉 好きだ けど

スープ は シーフード 系 が いい みたい よ

パスタ は 全 種類 オーケー ね

( 菜緒 ) うん …

スープ は シーフード ね

うん よし

あ … いや 私 は

もう とぼけて も 無駄 よ 菜緒 ちゃん

恋して る って 顔 に 書いて ある

でも 認めて も 仕方 ないし

どうして ?

ゆり りん も 知って る でしょ ?

簡単に は 上原 君 の 心 は 動か ない って

確かに …

でも だ から こそ

彼女 に なったら すごく 大事に して もらえる と 思う よ

( 上原 ) どうも

( 大地 ) 菜緒 に 伝言 頼んで いい かな

明日 の イブ 昼 過ぎ に 迎え に 行く って

明日 の イブ ?

そう

イブ は 毎年 家族 ぐるみ で 過ごして た けど

今年 は 2 人 で 過ごす って 決めた んだ

俺 は これ から は そう する って 決めた んだ

( 大地 ) じゃあ な

( ドア の 開閉 音 )

お かえり

ねえ 明日 の イブ な んだ けど さ 夕食 早 めに しよう と 思う んだ けど

( 上原 ) や っぱ 俺 バイト 入れた から

( 菜緒 ) うん じゃあ 明日 6 時 に 支度 して …

え えっ !?

( 菜緒 ) ちょ っ …

今 何て ?

俺 明日 バイト 入れた から

だから … 何で よ

だって お前 先約 あった んだ ろ

あの 先輩 と そう ならそう と 言えよ な

先輩 って … 大 ちゃん ?

大 ちゃん なら 断る つもりで …

毎年 一緒に 祝って た んだ ろ ?

なら 俺 が わざわざ

気 を 使う 必要 なんか なかった じゃ ね ー か

気 を 使う って …

気 を 使って 誘って くれた の ?

付き合って る フリ して る 以上 いろいろ 迷惑 かけて たかなって

何 それ 勝手に 責任 感じ ないで よ

は あ ? でも 焦って た んじゃ ない の か よ

あの まり なって 子 と

一緒に イブ を 過ごす 相手 探して た んじゃ ない の ?

は ? そんな こと して ない よ

じゃあ

何で 最近 帰り が 遅かった んだ よ

それ は …

何 だ よ

バイト

バイト って どこ で ?

駅前 の … カフェ

目 が 泳いで る し

違う よ

俺 に は よく 分か ん ね ー けど

女 に とって イブ は 特別な んだ ろ ?

( 菜緒 ) そうだ よ 特別だ よ

恋人 でも 家族 でも 大切に 思える 人 と

ケーキ 囲んで 幸せに 過ごす 日 だ よ

でも 誰 で も いい から って 一緒に いたい 日 じゃ ない よ !

だから よかった な あの 人 いて

もう いい よ !

何 だ よ …

もう !

( リポーター ) 聞いて み たい と 思い ます

メリークリスマス !

( カップル ) メリークリスマス !

( リポーター ) 皆さん は カップル で いらっしゃい ます よ ね

( カップル ) はい

( リポーター ) いい です ね さあ そこ で 街 行く 皆さん に

クリスマス を 一緒に 過ごす お 相手 を

聞いて み ました

1 位 は やはり こちら

6 割 以上 の 方 が “ 恋人 ” と 答え ました

きれい

( チャイム )

上原 君 …

大 ちゃん

断り の 留守 電 聞いた んだ けど 何 か 声 元気な さ そうだった から

そ っか … ごめん ね

迷惑だった ?

う うん 上がって

( なな こ ) メリークリスマス !

おいしい 手作り の

クリスマス ケーキ は いかがです か ?

( 明 ) ありがとう ございました

( なな こ ) ありがとう ございました

( 明 ) 本当に よかった の ? 上原 君 せっかく の 休み だった のに

そりゃ あ や っぱ 久志 君 だって

イブ は 大切な 人 と 一緒に 過ごし たい もん ね ー !

何 だ その 大切な 人 って 言う の は

( なな こ ) あ …

クリスマス ケーキ いかがです か ?

( 菜緒 ) 特別だ よ

大切に 思える 人 と

ケーキ 囲んで 幸せに 過ごす 日 だ よ

でも 誰 で も いい から って 一緒に いたい 日 じゃ ない よ !

悪かった な 大切じゃ なくて

( アラーム 音 )

ウソ …

38 度 5 分 !?

自分 で 気づか ない なんて どん だけ 鈍感な んだ よ

最近 ずっと 気 張って たから

( 大地 ) はい ( 菜緒 ) ありがとう

おかゆ 作る けど 何 か 他 に 食べ たい 物 ある ?

ケーキ

ケーキ は 風邪 治って から に しろ よ

丸い ケーキ が 食べ たい

大 ちゃん ち で よく 出して くれて た

ベタ な 苺 の ケーキ

で みんな で 囲んで 歌って 笑って

大 ちゃん あり が と ね

ん ?

毎年 付き合って くれて

おかげ で 今 まで イブ が 寂しい なんて

一 度 も 思わ なかった

( 上原 ) ありがとう ございました

ケーキ 1 つ ください

( 上原 ) はい

菜緒 が 食べ たい って いう から これ

3300 円 です

俺 昔 から 菜緒 が 好きな もの は 大体 分かる んだ

は ?

クリスマス は チキン と ポタージュスープ

そういう ベタ な の が 好きな んだ あいつ は

何 が 言い たい ん す か ?

でも 今日 は

ロール キャベツ と 魚介 スープ 用意 して た

体 壊して る の に 無理 して 作って 待って んだ よ

だから 何 言って んだ よ

( 大地 ) あいつ 弱音 吐か ねえ んだ

昔 っ から

でも 熱 出して 寂しい って 言って た

え …

一 度 約束 した ん なら 守れよ

( 幼少 の 菜緒 ) 大 ちゃん 大好き !

( 幼少 の 大地 ) いい よ

( 幼少 の 菜緒 ) うわ あ ! ホッコリマンチョコ の シール だ

菜緒 が 欲しい と 思って

どうして 分かった の ?

俺 分かる もん 菜緒 の 好きな もの 全部

大 ちゃん だ ~ い 好き !

吉川 入る ぞ

( 菜緒 ) 上原 君 …

( 上原 ) 寝て ろ

( 菜緒 ) バイト は ?

( 上原 ) あがら せて もらった よ

あの 人 から 知らせ 聞いて

( 菜緒 ) あの 人 って … 大 ちゃん ?

吉川

( 菜緒 ) 何 ?

熱 出して る 時 に 何 な んだ けど …

あれ

あ … あ …

これ は …

ラーメン 屋 の バイト の …

ラーメン 屋 !?

駅前 の カフェ じゃ なかった の か よ

( 菜緒 ) うん

何 だ よ 何で そんな くだら ね ーウソ つく んだ よ

( 菜緒 ) だって ( 上原 ) 何 だ よ

人 に は 見 られ たく ない 姿 って もん が ある でしょう

( 上原 ) は あ ?

この ジャージ で ラーメン 運んだら

バカに する でしょ

プッ 確かに ひで え な フフフ …

そっち も その 格好 も 言え ない と 思う けど

( 上原 ) え ?

( 菜緒 ) フッ … フフ …

うる せ ー な

上原 君 だけ に は 見 られ たく なかった から

え ?

だって 毎日 顔 合わせる しさ

同居 の ルール に 1 つ 追加 だ

え ?

カッコ つけ ん な 頼る ところ は 頼れ

体 壊す 前 に 俺 も 助け よう が あった し

この 前 倒れた の は どこ の 誰 でした か ?

う っせ え いい から 返事

は ~ い

あっ

これ ケーキ ? ( 上原 ) うん

うれしい 見て も いい ?

食う の は 熱 下がって から だ ぞ

うん

( 上原 ) あ …

や ばっ ! 走った から …

あっ バカ !

食う なって

ほら 気持ち 悪く なった んだ ろ

( 菜緒 ) う うん おいしい

( 百合 ) でも だ から こそ

彼女 に なったら すごく 大事に して もらえる と 思う よ

( 菜緒 ) このまま で 十 分

え ?

( 菜緒 ) 私 このまま で 十分だ よ

いや ダメだ ろ まだ 熱 め っちゃ 高い んだ ぞ

だ ね

( 上原 ) いただき ます

( 菜緒 ) ちょっと

( 上原 ) おい 吉川 牛乳 プリン 買って きた ぞ

( 菜緒 )“ 体調 が 戻った ので 公園 まで 散歩 して き ます !”

“ 菜緒 ”

は あ ?

どう した んだ よ 吉川 から 呼び出す なんて

あ べ っち に は 本当の こと 話して おき たい なって 思って

もし かして 俺 と 付き合う 気 に なった ?

私 あ べ っち の 言う とおり 上原 君 と は 付き合って ない の

( 阿部 ) え ?

上原 君 は 私 の こと 何とも 思って ない けど

じゃあ …

でも

私 は 上原 君 の こと が 好きな の

え …

上原 君 の こと が 好きだ から

あっ

♪~


episode 04「 クリスマス ・ イブ まで カウント ダウン 」 |くりすます|||かうんと|だうん

( まり な ) 爪 切り 買えば いい じゃ ん ||つめ|きり|かえば||| (Marina) You should buy nail clippers

( 光 石 ) 持って る よ 爪 切り ひかり|いし|もって|||つめ|きり

( まり な ) 違う 自分 専用 の 高い 爪 切り ||ちがう|じぶん|せんよう||たかい|つめ|きり

( 光 石 ) いい やつ だ から だって ひかり|いし|||||

いい やつで 切った ほう が … ||きった||

( まり な ) どうした の ? 菜緒 ( なお ) ボーッ と して ||||なお||ぼーっ||

( 光 石 ) 全然 弁当 食って ない じゃ ん ひかり|いし|ぜんぜん|べんとう|くって|||

て か お 弁当 作り 始めた と 思ったら もう 飽きちゃ った の ? |||べんとう|つくり|はじめた||おもったら||あきちゃ||

( 菜緒 ) 今日 寝坊 しちゃ って ( まり な ) ふ ~ ん なお|きょう|ねぼう||||||

あ … ごめん 何の 話 だ っけ ? ||なんの|はなし||

だから これ 見て って ||みて|

“ 今年 の クリスマス は 人生 最大 の モテ 期 です ” ことし||くりすます||じんせい|さいだい|||き|

“ 中でも イブ を 一緒に 過ごす 相手 と は 生涯 を 共に する 可能 性 大 !” なかでも|||いっしょに|すごす|あいて|||しょうがい||ともに||かのう|せい|だい

へえ ~

よかった じゃ ん まり な

私 じゃ なくて 菜緒 だ よ 菜緒 わたくし|||なお|||なお

( 菜緒 ) え ? なお|

ねえ 上原 ( うえ はら ) 君 と は ちょっと は 進展 した の ? |うえはら|||きみ|||||しんてん||

イブ まで あと 2 週間 だ よ ? |||しゅうかん||

この 占い 当た ん ない よ |うらない|あた|||

( まり な ) まさか あんた 今年 の イブ も ||||ことし|||

“ 大 ちゃん ち で ホーム パーティー ” と か 言わ ない よ ね だい||||ほーむ|ぱーてぃー|||いわ||| You don't say "Ochanchi de Home Party", right?

( 光 石 ) ホームパーティー って 家族 ぐるみ で ? ひかり|いし|||かぞく||

そう な の

7 歳 の 時 から 懲り ず に ずーっと やって ん の さい||じ||こり||||||

家族 で ケーキ 囲んで ? かぞく||けーき|かこんで

サンタ の 帽子 かぶって ジングルベル 歌って ? さんた||ぼうし|||うたって

プレゼント 交換 して ? ( 光 石 ) うわ あり え ね ー ぷれぜんと|こうかん||ひかり|いし|||||-

( まり な ) でしょ ?

今年 は 親 が い ない んだ から 大 ちゃん を 卒業 する チャンス ! ことし||おや||||||だい|||そつぎょう||ちゃんす

そして あの 上原 久志 ( ひさし ) を 射止める の ! ||うえはら|ひさし|||いとめる|

( 菜緒 ) だ から 私 上原 君 の こと 何とも 思って ないし … なお|||わたくし|うえはら|きみ|||なんとも|おもって|

( 光 石 ) あっ 噂 を すれば ( まり な ) 上原 君 !? ひかり|いし||うわさ|||||うえはら|きみ

( 大地 ) 菜緒 だいち|なお

大 ちゃん だい|

そっち か ~ い

( 菜緒 ) どうした の ? ( 大地 ) これ なお|||だいち|

菜緒 が 見逃した って 言って た ドラマ なお||みのがした||いって||どらま

( 菜緒 ) え ! 覚えて て くれた の ? なお||おぼえて|||

もう イライラ する |いらいら|

まあ 上原 君 の 件 は あいつ が 認め ない 以上 |うえはら|きみ||けん||||みとめ||いじょう

始まら ない だ ろ はじまら|||

( 女子 生徒 たち の 騒ぎ 声 ) じょし|せいと|||さわぎ|こえ

( 女子 生徒 ) 上原 君 こっち 向いて じょし|せいと|うえはら|きみ||むいて

( 女子 生徒 ) かっこいい じょし|せいと|

おはよう

また 徹夜 で バイト か |てつや||ばいと|

あっ

( 上原 ) 吉川 ( よし かわ ) うえはら|きちかわ||

はい   な … 何 でしょう ? ||なん|

鼻 毛 出てん ぞ はな|け|しゅってん|

へ ? え !

( 上原 ) ああ ~ 背中 痛い うえはら||せなか|いたい

これ から 顔 洗う ところ だ し ||かお|あらう||| I'm about to wash my face

( 上原 ) もう 昼 過ぎて ん ぞ ( 菜緒 ) いい じゃ ん うえはら||ひる|すぎて|||なお|||

休み な んだ から やすみ|||

だらしない 奴 だ な |やつ||

( 菜緒 ) 上原 君 今日 出かけ ない の ? なお|うえはら|きみ|きょう|でかけ||

さっき スタンド の バイト から 帰って きた ばっ か |すたんど||ばいと||かえって||| I just came back from the stand part-time job

喫茶 店 の ほう は 今日 定休日 だ し きっさ|てん||||きょう|ていきゅうび|| The coffee shop is closed today

へ ? … って こと は

今日 上原 君 と 2 人 っきり ? きょう|うえはら|きみ||じん|

あっ

ないない ! どう って こと ないし

( 菜緒 ) 何 … 何 して ん の ! なお|なん|なん|||

( 上原 ) 何 って シャワー 浴び んだ よ うえはら|なん||しゃわー|あび||

( 菜緒 ) 今 私 使って ん の ! なお|いま|わたくし|つかって||

( 上原 ) じゃ ちょっと の 間 目 つぶって ろ よ うえはら||||あいだ|め|||

( 菜緒 ) ちょ っ … やめ … やめ ー ! なお|||||-

( チャイム ) ちゃいむ

( 菜緒 ) は ー い なお||-|

あっ 百合 … ( 百合 ) ちょっと ごめん ね |ゆり|ゆり|||

お邪魔 しま ー す ! おじゃま||-|

百合 ! 何 だ よ その 荷物 ゆり|なん||||にもつ

( 百合 ) ごめん ! ちょっと の 間 荷物 置か せて ゆり||||あいだ|にもつ|おか|

すぐ そこ で バーゲン やって て ついつい 買い すぎちゃ った |||ばーげん||||かい||

ジャーン !

どう ? これ

年 末 の パーティー に 向けて 買っちゃ った ! とし|すえ||ぱーてぃー||むけて|かっちゃ|

ゆり りん かわいい

や ~ だ 菜緒 ちゃん 大好き ー ! ||なお||だいすき|-

そう だ 菜緒 ちゃん 今度 私 の 服 あげる ね ||なお||こんど|わたくし||ふく||

えっ いい の ?

って か 無駄に 買い すぎ なんだ よ ||むだに|かい|||

いい じゃ ない 自分 で 稼いだ お 金 だ し |||じぶん||かせいだ||きむ||

私 の 勝手でしょ わたくし||かってでしょ

人 ん ち 荷物 置き場 に し といて 何 だ よ その 態度 は じん|||にもつ|おきば||||なん||||たいど|

ちゃんと お土産 買って きた わ よ |おみやげ|かって|||

子供 じゃ ある まい し そんな もん で 釣られる わけ … こども||||||||つられる| I don't have a child, so I can fish with that kind of thing ...

これ は

たい焼き 御 三 家 の 1 つ めで 鯛 家 の たいやき|ご|みっ|いえ||||たい|いえ|

並ぶ の 大変だった な ~ ならぶ||たいへんだった|

おお っ !

( 百合 ) その 前 に “ ごめんなさい ” は ? ゆり||ぜん|||

( 上原 ) 悪かった よ ( 百合 ) 聞こえ な ー い うえはら|わるかった||ゆり|きこえ||-|

悪かった ! ( 百合 ) 聞こえ ませ ん わるかった|ゆり|きこえ||

( 上原 ) 悪かった って ! うえはら|わるかった|

( 百合 )“ 百 合 さん ありがとう ございました ” ゆり|ひゃく|ごう|||

( 上原 ) ありがとう ございました うえはら||

“ 百 合 さん お 疲れ さま ” ( 上原 ) もう いい よ 冷めちゃ う から ひゃく|ごう|||つかれ||うえはら||||さめちゃ||

( 百合 ) はい ! ゆり|

あっ   菜緒 ちゃん も どう ? |なお|||

う うん ちょっと 飲み物 買って くる |||のみもの|かって|

( ため息 ) ためいき

( 男性 ) あっ ぶ ね ー ! だんせい||||-

あっ !

大丈夫です か ? だいじょうぶ です|

ごめんなさい ( 一星 ( いっせい )) イッテ … |いちぼし||

ああ …

あ …

うわ あー !

( 菜緒 )120万!? ( 一星 ) そう なお|よろず|いちぼし|

この 丼 は うち の お 得意 様 が |どんぶり|||||とくい|さま|

有名な 陶芸 家 に 特別に 作ら せた 特注 品 な んだ ゆうめいな|とうげい|いえ||とくべつに|つくら||とくちゅう|しな||

3 皿 で しめて 120万! どう 落とし 前 つけて くれ んだ よ さら|||よろず||おとし|ぜん|||| 1.2 million with 3 dishes! How do you attach it before dropping it?

そんな …

( 一星 ) とりあえず 高校 生 の あんた じゃ 話 に なん ない いちぼし||こうこう|せい||||はなし|||

親 と 直接 話さ せて もらう から 連絡 先 おや||ちょくせつ|はなさ||||れんらく|さき

それ は ダメです ( 一星 ) は ? ||だめ です|いちぼし|

今 は 訳 が あって 両親 と は 離れて 暮らして いる んです いま||やく|||りょうしん|||はなれて|くらして||ん です

ハッ …

この こと バレ たら 田舎 連れて かれる ! ||||いなか|つれて|

( 一星 ) 知ら ね ー よ そんな こと お前 いちぼし|しら||-||||おまえ

大体 お前 な 高校 生 だ から って だいたい|おまえ||こうこう|せい|||

あん ま 甘え ん な よ ||あまえ|||

て め ぇ の 事情 押し付け られて も こっち は 困る んだ よ ||||じじょう|おしつけ|||||こまる||

じゃあ ここ で 働いて 弁償 さ せて もらえ ませ ん か ? |||はたらいて|べんしょう||||||

は あ ?

ここ で バイト さ せて ください ! ||ばいと|||

( 一星 ) お前 … いちぼし|おまえ

( 菜緒 )120万 円 分 働き ます ! なお|よろず|えん|ぶん|はたらき|

( 菜緒 )“ 上原 君 へ ” なお|うえはら|きみ|

“ 用事 思い出した ので 帰り 遅く なり ます ” ようじ|おもいだした||かえり|おそく||

送信 そうしん

あんな こと 言っちゃ った けど できる の か な ~ ||いっちゃ||||||

に して も ダサ い

最強に ダサ い さいきょうに||

汚して い いって 言った けど 中学 の ジャージ じゃ ん けがして|||いった||ちゅうがく|||| I said it's dirty, but it's a jersey in junior high school

ますます ゆり りんと 差 が 広がって く |||さ||ひろがって|

ああ っ !

( 丼 が 割れる 音 ) どんぶり||われる|おと

( 一星 ) て め ぇ 何 して んだ コノヤロー ! いちぼし||||なん|||

( 丼 が 割れる 音 ) どんぶり||われる|おと

( 一星 ) 何 皿 割れば 気 が 済む んだ よ ! ( 菜緒 ) すいません ! いちぼし|なん|さら|われば|き||すむ|||なお|

( 菜緒 ) 体 が 痛い … なお|からだ||いたい

まさか あんなに 大変だ と は ||たいへんだ||

ただいま

( 上原 ) 随分 遅かった な うえはら|ずいぶん|おそかった|

( 菜緒 ) うん ちょっと ね あれ ゆり りん は ? なお|||||||

( 上原 ) とっくに 帰った よ うえはら||かえった|

う … う っ ! う っ …

( 上原 ) ラーメン 欲しい なら 一 袋 89 円 な うえはら|らーめん|ほしい||ひと|ふくろ|えん|

( 菜緒 ) 結構です なお|けっこう です

( 菜緒 ) どうした の ? この ツリー なお||||つりー

( 上原 ) ああ 百合 が 置いて った うえはら||ゆり||おいて|

新居 祝い だ と さ しんきょ|いわい|||

( 菜緒 ) へ えー なお||

( 上原 ) 邪魔だ から いら ね ー って 言った んだ けど うえはら|じゃまだ||||-||いった||

( まり な )“ 中でも イブ を 一緒に 過ごす 相手 と は ” ||なかでも|||いっしょに|すごす|あいて||

“ 生涯 を 共に する 可能 性 大 !” しょうがい||ともに||かのう|せい|だい

上原 君 って さ 24 日 バイト だ よ ね うえはら|きみ|||ひ|ばいと|||

ああ   一晩 中 バイト だ けど |ひとばん|なか|ばいと||

( 菜緒 ) だ よ ね ( 上原 ) ん ? なお||||うえはら|

それ が どうかした の か よ

いや

イブ の 日 に バイト って 何 か 寂しい な ~ って 思って ||ひ||ばいと||なん||さびしい|||おもって

( 上原 ) アホ くさ うえはら||

そんな こと に こだわる 奴 の ほう が 寂しい んだ よ ||||やつ||||さびしい|| The one who sticks to that kind of thing is lonely.

別に こだわって なんか ない し べつに||||

じゃ 何で 聞く んだ よ |なんで|きく||

( 菜緒 ) あー もう いい よ ! なお||||

変な 奴 へんな|やつ

もう … ああ !

( グギッ ) あ …

いい … 痛い |いたい

( 光 石 ) 弁償 する ため に ラーメン 屋 で バイト ? ひかり|いし|べんしょう||||らーめん|や||ばいと

バイト 漬け じゃ 上原 君 と ばいと|つけ||うえはら|きみ|

ますます 進展 し ない じゃ ん |しんてん||||

イブ まで … あと 10 日 だ よ ! |||ひ||

何度 も 言って る けど なんど||いって||

私 上原 君 の こと 何とも 思って ない から わたくし|うえはら|きみ|||なんとも|おもって||

( まり な ) ま ~ た そんな ( 菜緒 ) 本当 だって ば |||||なお|ほんとう||

だって いちいち イヤミ っぽい し 引く ほど 大 食い だ し |||||ひく||だい|くい||

何 か 一緒に いる と 見下さ れて る 感 すごい んだ よ ね なん||いっしょに|||みくださ|||かん||||

何 か 自分 が みじめ って いう か さ なん||じぶん||||||

むしろ バイト で 顔合わせ なくて 済む から |ばいと||かおあわせ||すむ|

その ほう が いい かも

( スマホ の バイブ 音 ) |||おと

( 菜緒 ) え ? なお|

“ クリスマス を 一緒に 過ごし ませ ん か ” くりすます||いっしょに|すごし|||

( まり な ) えー !? 誰 誰 …? ( 菜緒 ) まり な ! |||だれ|だれ|なお||

“ 放課後 に 屋上 で 待って ます 阿部 順 ” ほうかご||おくじょう||まって||あべ|じゅん

( 光 石 ) 阿部 順 … B 組 の ? ひかり|いし|あべ|じゅん||くみ|

な ~ んだ あ べ っち か ( 菜緒 ) え ? ||||||なお|

( まり な ) ついに 菜緒 に も きた か ~ |||なお||||

( 菜緒 ) まり な この 人 知って ん の ? なお||||じん|しって||

( まり な ) うん

あっ !

いい こと 思いついた ||おもいついた

ちょっと いい から みっ ちゃん みっ ちゃん …

いい から ん っ ! 来 ないで ||||らい|

( まり な ) 菜緒 の ため だ から ||なお||||

上原 君 に … うえはら|きみ|

( 阿部 ) 吉川 さん あべ|きちかわ|

あの …

好きです ! ずっと 見て ました ! すき です||みて|

僕 と 一緒に イブ を 過ごし ませ ん か ? ぼく||いっしょに|||すごし|||

いや 僕 吉川 さん の こと 見て る と |ぼく|きちかわ||||みて||

( 阿部 ・ 菜緒 ) 守って あげ たい って 思う んです よ ね あべ|なお|まもって||||おもう|ん です||

( 阿部 ) え ? あべ|

さっき 友達 から 聞き ました |ともだち||きき|

いつも そう やって 告白 して る って |||こくはく|||

( 光 石 ) 告白 大王 ? ( まり な ) そう ひかり|いし|こくはく|だいおう|||

( まり な ) あ べ っち は 一部 の 女子 の 間 じゃ 有名な の ||||||いちぶ||じょし||あいだ||ゆうめいな|

ほれ っぽい うえ に 好きに なった 子 に ||||すきに||こ|

ことごとく メール 送って 告白 して は フラ れて る 奴 |めーる|おくって|こくはく||||||やつ

( 光 石 ) そんな モテ ない 奴 な の か ? ひかり|いし||||やつ|||

( まり な ) うーん

まあ 見た目 は まあまあな んだ けど |みため||||

彼 氏 に する なら 問題 アリ だ から ね かれ|うじ||||もんだい|あり|||

そんな 奴 菜緒 だって もちろん 無理だ ろ |やつ|なお|||むりだ|

( まり な ) でも 利用 価値 は ある ( 光 石 ) ん ? |||りよう|かち|||ひかり|いし|

( まり な ) あっ 上原 君 ! |||うえはら|きみ

ちょ っ … ちょっと 上原 君 ! |||うえはら|きみ

あ … ちょっと いい ?

( 阿部 ) お 願い し ます ! あべ||ねがい||

信じて くん ない かも しん ない けど しんじて||||||

俺 吉川 さん の こと いい なって 思った の は 確かだ から おれ|きちかわ||||||おもった|||たしかだ|

ごめんなさい

まさか あの 上原 と 付き合って る って 噂 本当 ? ||うえはら||つきあって|||うわさ|ほんとう

え ? あ …

ん ~ まあ …

世の中 不公平だ よ な よのなか|ふこうへいだ||

あいつ は イケメン で 頭 も 良くて 運動 も できて ||||あたま||よくて|うんどう||

努力 し なくて も 女 が 寄って きて さ どりょく||||おんな||よって||

悩み なんて 無縁だろう し なやみ||むえんだろう|

上原 君 は 苦しい 思い たくさん して いる よ うえはら|きみ||くるしい|おもい||||

そう な の か ?

うん

それ に バイト 掛け持ち して 生活 費 稼いで ||ばいと|かけもち||せいかつ|ひ|かせいで

それなのに 自分 が 特別 苦労 して る なんて |じぶん||とくべつ|くろう|||

全然 思って ない の ぜんぜん|おもって||

わがままに 見えて 実は 人 の こと す っご い 考えて て |みえて|じつは|じん||||||かんがえて|

( 阿部 ) そ っか あべ||

や っぱ 上原 が うらやましい よ ||うえはら|||

え ?

俺 の こと そんなふうに 言って くれる 人 おれ||||いって||じん

この世 に いね ー し このよ|||-|

いる ! 絶対 いる よ ! |ぜったい||

あ べ っち じゃ なきゃ ダメ って 人 |||||だめ||じん

必ず 現れる かならず|あらわれる

でも それ は 私 じゃ ない から |||わたくし|||

ごめんなさい

見て 菜緒 生まれて 初めて 告白 さ れた の みて|なお|うまれて|はじめて|こくはく|||

でも ああ やって 断る しか ない の |||ことわる|||

え ?

だって この 学校 で は ||がっこう||

上原 君 と 付き合って る こと に なって る から うえはら|きみ||つきあって||||||

もし オーケー して 二 股 かけ てる なんて 噂 立ったら |おーけー||ふた|また||||うわさ|たったら

上原 君 の ファン に ひどい 目 に 遭わ さ れる でしょ ? うえはら|きみ||ふぁん|||め||あわ|||

イブ の 予定 入れよう に も 彼 氏 持ち って こと で ||よてい|いれよう|||かれ|うじ|もち|||

友達 に も 相手 に さ れ ない し ともだち|||あいて|||||

ただ で さえ 家族 と 離れて て 寂しい のに |||かぞく||はなれて||さびしい|

ねえ みっ ちゃん

( 光 石 ) ああ … ひかり|いし|

実は 俺 ら も イブ は 用事 が あって じつは|おれ|||||ようじ||

一緒に いて やれ ない んだ いっしょに||||

( 阿部 ) 何 か 吉川 と 話せて よかった あべ|なん||きちかわ||はなせて|

俺 ちゃん と 恋愛 できる ように 頑張って みる おれ|||れんあい||よう に|がんばって|

( 菜緒 ) うん ( 阿部 ) じゃあ なお||あべ|

( まり な ) あ ~ あ

二度と ない チャンス を 潰しちゃ った にどと||ちゃんす||つぶしちゃ|

だから 上原 君 に は 少 ~ し だけ 菜緒 に |うえはら|きみ|||しょう|||なお|

優しく して あげて ほしい な ~ な ~ ん て やさしく|||||||

( なな こ ) そりゃ あ 女 に とって イブ は 特別 よ ||||おんな|||||とくべつ|

( 上原 ) そう な の か ? ( なな こ ) 女 なんて うえはら|||||||おんな|

おしゃれ ときめき 恋 その 繰り返し ||こい||くりかえし

イブ は その 集大成 だ もん |||しゅうたいせい||

ひとりぼっち で 過ごす イブ なんて ||すごす||

神様 に 女 と して 失格 って 言わ れて る ような もん よ かみさま||おんな|||しっかく||いわ|||||

( 上原 ) お前 本当に 中 3 か よ うえはら|おまえ|ほんとうに|なか||

だから

ひとりぼっち は この 時期 み ー んな ラスト スパート ね |||じき||-||らすと|すぱーと|

ラストスパート ? らすと すぱーと

つまり 相手 を 求めて コンパ 三 昧 |あいて||もとめて||みっ|まい

( 上原 ) は あ ? ( なな こ ) 男 だって そう でしょ ? うえはら|||||おとこ|||

今 の 時期 に なる と 私 も アプローチ が すごく って いま||じき||||わたくし||あぷろーち|||

もし かして

もし かして

( なな こ ) でも すぐ 近く に ||||ちかく|

( なな こ ) でも すぐ 近く に ||||ちかく|

気 に なる 人 が いる し … き|||じん|||

気 に なる 人 が いる し … き|||じん|||

あいつ それ で 最近 帰り が 遅い の か ? |||さいきん|かえり||おそい||

あいつ それ で 最近 帰り が 遅い の か ? |||さいきん|かえり||おそい||

バイト しばらく は 夜 だけ 入って ばいと|||よ||はいって

24 日 から 冬 休み それ 以降 は 終日 働ける と して ひ||ふゆ|やすみ||いこう||しゅうじつ|はたらける||

( 菜緒 ) あ ~ なお|

120万 なんて いつ 返せ んだ か よろず|||かえせ||

あ … そうだ |そう だ

お 母さん |かあさん

いやいや … 自分 で 何とか し なきゃ |じぶん||なんとか||

時給 900 円 じきゅう|えん

1 日 8 時間 働ける と して ひ|じかん|はたらける||

え … これ だけ ?

ああ ~

ああ …

どう しよう

無理だ よ   どう しよう むりだ|||

ああ … もう や だ

( 客 ) ごちそうさま ( 菜緒 ) ありがとう ございました ! きゃく||なお||

は ー い みそ ラーメン お 待た せ し ました |-|||らーめん||また|||

いや あ 菜緒 ちゃん の 笑顔 見る と 癒 や さ れる よ ||なお|||えがお|みる||いや||||

えー そんな こと ないで す

すい ませ ー ん 水 ください ||-||すい|

は ー い ただいま ! |-||

( 一星 ) 何だか んだ 板 に ついてきた な いちぼし|なんだか||いた|||

( 徹 平 ) 菜緒 ちゃん 少し は 休憩 したら ? てつ|ひら|なお||すこし||きゅうけい|

( 菜緒 ) でも … なお|

何 か 動いて ない と 申し訳なくて なん||うごいて|||もうし わけなくて

だって 3 日間 で お 皿 7 枚 と |にち かん|||さら|まい|

ラーメン 5 杯 無駄に しちゃ った し らーめん|さかずき|むだに|||

そんな の 全然 大した こと ない から ||ぜんぜん|たいした|||

いや 大した こと ある ぞ 親父 |たいした||||おやじ

( 菜緒 ) いらっしゃい ませ ~ ( まり な ) 菜緒 なお|||||なお

( 菜緒 ) まり な みっ ちゃん 来て くれた んだ ね ! なお|||||きて|||

( 光 石 ) 菜緒 何 か こう ひかり|いし|なお|なん||

すごい 格好だ な |かっこうだ|

でも 不思議な ほど なじんで る |ふしぎな|||

( 菜緒 ) うん … なお|

悔しい けど 私 も そう 思う んだ よ ね くやしい||わたくし|||おもう|||

実は もう 1 人 スペシャルゲスト が 来て ます じつは||じん|||きて|

え !

( 光 石 ) って いう か さっき そこ で 偶然 会った だけ だ ろ ひかり|いし|||||||ぐうぜん|あった|||

( まり な ) うるさい

おう

大 ちゃん ! だい|

いただき ま ー す ! ||-|

( まり な ) わ あ ~

ごちそうさま

おいしかった

お 姉さん いい 食べ っぷり だ ね |ねえさん||たべ|||

なに なに いい 男 じゃ ん ! |||おとこ||

( 菜緒 ) あれ が ド S の 一星 さん ( まり な ) ふ ~ ん なお||||||いちぼし|||||

( 一星 )“ いっちゃ ん ” で いい よ いちぼし|||||

お 客 さん みんな そう 呼ぶ し |きゃく||||よぶ|

いっちゃ ん ごちそうさま ~

それにしても 菜緒 が バイト なんて な |なお||ばいと||

小 6 まで サンタクロース 信じて た のに しょう|||しんじて||

え ? マジ で ?

( 大地 ) 毎年 うち の 親父 が 菜緒 の ため に サンタ の 格好 して さ だいち|まいとし|||おやじ||なお||||さんた||かっこう||

俺 まで 喜ぶ フリ す ん の 大変だった よ おれ||よろこぶ|||||たいへんだった|

( 光 石 ) お前 どん だけ 人 に 気 使わ せて んだ よ ひかり|いし|おまえ|||じん||き|つかわ|||

( 菜緒 ) ごめん なお|

それほど 菜緒 の リアクション が うれしかった んだ よ |なお||||||

プレゼント も いちいち 大喜びだった し ぷれぜんと|||おおよろこびだった|

そう そう 子供 の 頃 から 大 ちゃん が 選んで くれる ||こども||ころ||だい|||えらんで|

プレゼント す っご い 楽しみに して た んだ ぷれぜんと||||たのしみに|||

お 菓子 は 中身 より も おまけ |かし||なかみ|||

ゲーム なら 内容 より も 絵柄 げーむ||ないよう|||えがら

い っつ も 私 の ツボ 押さえて て くれて さ |||わたくし||つぼ|おさえて|||

吉川 ! いつまで 油 売って んだ きちかわ||あぶら|うって|

早く しろ ( 菜緒 ) すいません はやく||なお|

みんな ゆっくり して て ね

( 大地 ) なあ ( 菜緒 ) ん ? だいち||なお|

( 大地 ) 今年 の イブ も 何も なかったら 一緒に 過ごす か ? だいち|ことし||||なにも||いっしょに|すごす|

いや … ラーメン 屋 の バイト イブ なら 休める んだ ろ ? |らーめん|や||ばいと|||やすめる||

( 菜緒 ) うん 毎年 恒例 だ もん ね なお||まいとし|こうれい|||

おばさん が 作る 煮込み ハンバーグ 楽しみだ な ||つくる|にこみ||たのしみだ|

フフッ

今年 は 2 人 で ど っか 出かけ ない か ことし||じん||||でかけ||

( 菜緒 ) え ? なお|

ホーム パーティー も いい けど ほーむ|ぱーてぃー|||

菜緒 が よかったら そういう の も いい か なって なお||||||||

まあ 気楽に … ( 菜緒 ) シーッ |きらくに|なお|

ちょ っ ちょ っ …

どうした ?

上原 ? うえはら

( 菜緒 ) 絶対 こんな 姿 見 られ たく ない なお|ぜったい||すがた|み|||

大 ちゃん バイト の こと 上原 君 に 絶対 言わ ないで ね だい||ばいと|||うえはら|きみ||ぜったい|いわ||

おう …

ハァ ハァ …

よかった   行く よ |いく|

( 上原 ) イテッ ! イッテ … うえはら||

おい 吉川 ! |きちかわ

散らかす なって あれほど 言った だ ろ ちらかす|||いった||

( 上原 ) おい   寝て んじゃ ね ー よ うえはら||ねて|||-|

( 菜緒 ) ハァ … なお|

ただいま …

( 上原 ) おう お かえり うえはら|||

大丈夫 か ? だいじょうぶ|

大丈夫 ちょっと 疲れちゃ って だいじょうぶ||つかれちゃ|

え … な … 何 ? ||なん

いい 匂い が する |におい||

え …

と ん こつ ベース に 和風 ダシ が きいた |||べーす||わふう|だし||

あ … う お っ !

ちょ っ ちょ っ …

つ … 疲れた |つかれた

先 お 風呂 入る から さき||ふろ|はいる|

あっ 24 日 ど っか 行く か ? |ひ|||いく|

え ?

バイト 休み 取れた から ばいと|やすみ|とれた|

聞いて ん の か きいて|||

あ … うん そ っか

じゃ … どこ 行く ? ||いく

ど … どこ 行 こっか ||ぎょう|

あ … ご飯 ここ でも いい ? |ごはん|||

その後 イルミネーション 見て さ さ … 散歩 して さ そのご||みて|||さんぽ||

じゃ それ じゃあ … そういう こと で

何 だ よ なん||

やった ー ! |-

( 上原 の マネ ) 24 日 ど っか 行く か ? うえはら||まね|ひ|||いく|

バイト 休み 取れた から ばいと|やすみ|とれた|

やった やった

( ぶつかる 音 ) ( 菜緒 ) い … 痛い イッ … |おと|なお||いたい|

( まり な ) いや ~ よく やった !

我が 校 が 誇る 激 レア ハイクラス の イケメン わが|こう||ほこる|げき||||

上原 君 と イブ を 過ごす なんて ! うえはら|きみ||||すごす|

だから たまたま 上原 君 の バイト の 休み が 取れて ||うえはら|きみ||ばいと||やすみ||とれて

だったら ど っか 行こう か って ノリ ? |||いこう|||のり

私 は まあ どっち でも よかった んだ けど さ わたくし||||||||

は いはい 分かった 分かった ||わかった|わかった

ついに 大地 先輩 から は 卒業 か |だいち|せんぱい|||そつぎょう|

あっ !

( 信彦 ) 大地 なら 明日 まで 遠征 合宿 だ けど のぶひこ|だいち||あした||えんせい|がっしゅく||

そう です か ありがとう ございます

まあ いい んじゃ ない の ?

大 ちゃん も “ 何にも なかったら ” って 言って た んでしょ ? だい|||なんにも|||いって||

( 菜緒 ) うん なお|

でも 今年 は 2 人 で 過ごそう って 言って たしな |ことし||じん||すごそう||いって|

そんな の 兄妹 が 一緒に 過ごす みたいな 感覚 でしょ ? ||きょうだい||いっしょに|すごす||かんかく|

大 ちゃん だって イケメン 御 三 家 の 1 人 だ よ ? だい||||ご|みっ|いえ||じん||

本当 なら いくら でも イブ を 一緒に 過ごす 相手 いる んだ から ほんとう||||||いっしょに|すごす|あいて|||

逆に よく 10 年 も お前 の 相手 して きた よ な ~ ぎゃくに||とし||おまえ||あいて||||

とりあえず こまめに 連絡 して みる ||れんらく||

ああ ~! それにしても うれしい

上原 君 の 彼女 の フリ の つもり が 現実 に なる 日 も 近い かも よ うえはら|きみ||かのじょ||||||げんじつ|||ひ||ちかい||

( 阿部 ) やっぱり フリ だった んだ な あべ|||||

( まり な ) ん ?

( 光 石 ) おお 阿部 順 ! ひかり|いし||あべ|じゅん

いつの間に ( 阿部 ) 俺 いつのまに|あべ|おれ

あれ から 吉川 さん の こと が 頭から 離れ なくて ||きちかわ|||||あたまから|はなれ|

珍しく 切り替え 遅い ね あ べ っち めずらしく|きりかえ|おそい||||

どう 考えて も おかしい と 思った んだ よ |かんがえて||||おもった||

あの 上原 と 付き合って る なんて |うえはら||つきあって||

吉川 さん どんな 事情 が あった か 分か ん ない けど きちかわ|||じじょう||||わか|||

吉川 さん は 上原 の 彼女 の フリ なんて きちかわ|||うえはら||かのじょ|||

むなしく ない の ? それ なら やっぱり 俺 と … ||||||おれ|

( まり な ) あー !

う っ ! 黙って あ べ っち ||だまって|||

イブ は 私 と コンパ に 行こう ねっ ! ||わたくし||||いこう|

かわいい 子 わんさ か 来る から |こ|||くる|

( 阿部 ) いや でも 俺 は … ( まり な ) うるさい あべ|||おれ||||

いい の   ねっ

かわいい

え えっ !?

3万9千 円 … よろず|せん|えん

高い たかい

あ … ゆり りん !

何 して ん の ? なん|||

( 菜緒 ) あ … ( 百合 ) ん ? なお||ゆり|

( 百合 ) うん やっぱり これ が 一 番 似合う わ ね ゆり|||||ひと|ばん|にあう||

( 菜緒 ) あの … ( 百合 ) 気 に 入ら ない ? なお||ゆり|き||はいら|

じゃあ 私 から の クリスマス プレゼント って こと で |わたくし|||くりすます|ぷれぜんと|||

( 菜緒 ) え ? なお|

いや タダ で もらう わけに は … |ただ||||

私 の お 古 だ から 気 に し ないで わたくし|||ふる|||き|||

本当に いい の ? ほんとうに||

( 百合 ) うん ゆり|

料理 の 件 だ けど 久志 は 肉 好きだ けど りょうり||けん|||ひさし||にく|すきだ|

スープ は シーフード 系 が いい みたい よ すーぷ|||けい||||

パスタ は 全 種類 オーケー ね ぱすた||ぜん|しゅるい|おーけー|

( 菜緒 ) うん … なお|

スープ は シーフード ね すーぷ|||

うん   よし

あ … いや 私 は ||わたくし|

もう とぼけて も 無駄 よ 菜緒 ちゃん |||むだ||なお|

恋して る って 顔 に 書いて ある こいして|||かお||かいて|

でも 認めて も 仕方 ないし |みとめて||しかた|

どうして ?

ゆり りん も 知って る でしょ ? |||しって||

簡単に は 上原 君 の 心 は 動か ない って かんたんに||うえはら|きみ||こころ||うごか||

確かに … たしかに

でも だ から こそ

彼女 に なったら すごく 大事に して もらえる と 思う よ かのじょ||||だいじに||||おもう|

( 上原 ) どうも うえはら|

( 大地 ) 菜緒 に 伝言 頼んで いい かな だいち|なお||でんごん|たのんで||

明日 の イブ 昼 過ぎ に 迎え に 行く って あした|||ひる|すぎ||むかえ||いく|

明日 の イブ ? あした||

そう

イブ は 毎年 家族 ぐるみ で 過ごして た けど ||まいとし|かぞく|||すごして||

今年 は 2 人 で 過ごす って 決めた んだ ことし||じん||すごす||きめた|

俺 は これ から は そう する って 決めた んだ おれ||||||||きめた|

( 大地 ) じゃあ な だいち||

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

お かえり

ねえ 明日 の イブ な んだ けど さ 夕食 早 めに しよう と 思う んだ けど |あした|||||||ゆうしょく|はや||||おもう||

( 上原 ) や っぱ 俺 バイト 入れた から うえはら|||おれ|ばいと|いれた|

( 菜緒 ) うん じゃあ 明日 6 時 に 支度 して … なお|||あした|じ||したく|

え えっ !?

( 菜緒 ) ちょ っ … なお||

今 何て ? いま|なんて

俺 明日 バイト 入れた から おれ|あした|ばいと|いれた|

だから … 何で よ |なんで|

だって お前 先約 あった んだ ろ |おまえ|せんやく|||

あの 先輩 と そう ならそう と 言えよ な |せんぱい|||||いえよ|

先輩 って … 大 ちゃん ? せんぱい||だい|

大 ちゃん なら 断る つもりで … だい|||ことわる|

毎年 一緒に 祝って た んだ ろ ? まいとし|いっしょに|いわって|||

なら 俺 が わざわざ |おれ||

気 を 使う 必要 なんか なかった じゃ ね ー か き||つかう|ひつよう|||||-|

気 を 使う って … き||つかう|

気 を 使って 誘って くれた の ? き||つかって|さそって||

付き合って る フリ して る 以上 いろいろ 迷惑 かけて たかなって つきあって|||||いじょう||めいわく||

何 それ 勝手に 責任 感じ ないで よ なん||かってに|せきにん|かんじ|| Don't feel responsible for it

は あ ? でも 焦って た んじゃ ない の か よ |||あせって||||||

あの まり なって 子 と |||こ|

一緒に イブ を 過ごす 相手 探して た んじゃ ない の ? いっしょに|||すごす|あいて|さがして||||

は ? そんな こと して ない よ

じゃあ

何で 最近 帰り が 遅かった んだ よ なんで|さいきん|かえり||おそかった||

それ は …

何 だ よ なん||

バイト ばいと

バイト って どこ で ? ばいと|||

駅前 の … カフェ えきまえ||かふぇ

目 が 泳いで る し め||およいで||

違う よ ちがう|

俺 に は よく 分か ん ね ー けど おれ||||わか|||-|

女 に とって イブ は 特別な んだ ろ ? おんな|||||とくべつな||

( 菜緒 ) そうだ よ   特別だ よ なお|そう だ||とくべつだ|

恋人 でも 家族 でも 大切に 思える 人 と こいびと||かぞく||たいせつに|おもえる|じん|

ケーキ 囲んで 幸せに 過ごす 日 だ よ けーき|かこんで|しあわせに|すごす|ひ||

でも 誰 で も いい から って 一緒に いたい 日 じゃ ない よ ! |だれ||||||いっしょに||ひ|||

だから よかった な あの 人 いて ||||じん|

もう いい よ !

何 だ よ … なん||

もう !

( リポーター ) 聞いて み たい と 思い ます りぽーたー|きいて||||おもい|

メリークリスマス !

( カップル ) メリークリスマス ! かっぷる|

( リポーター ) 皆さん は カップル で いらっしゃい ます よ ね りぽーたー|みなさん||かっぷる|||||

( カップル ) はい かっぷる|

( リポーター ) いい です ね さあ そこ で 街 行く 皆さん に りぽーたー|||||||がい|いく|みなさん|

クリスマス を 一緒に 過ごす お 相手 を くりすます||いっしょに|すごす||あいて|

聞いて み ました きいて||

1 位 は やはり こちら くらい|||

6 割 以上 の 方 が “ 恋人 ” と 答え ました わり|いじょう||かた||こいびと||こたえ|

きれい

( チャイム ) ちゃいむ

上原 君 … うえはら|きみ

大 ちゃん だい|

断り の 留守 電 聞いた んだ けど 何 か 声 元気な さ そうだった から ことわり||るす|いなずま|きいた|||なん||こえ|げんきな||そう だった|

そ っか … ごめん ね

迷惑だった ? めいわくだった

う うん   上がって ||あがって

( なな こ ) メリークリスマス !

おいしい 手作り の |てづくり|

クリスマス ケーキ は いかがです か ? くりすます|けーき||いかが です|

( 明 ) ありがとう ございました あき||

( なな こ ) ありがとう ございました

( 明 ) 本当に よかった の ? 上原 君 せっかく の 休み だった のに あき|ほんとうに|||うえはら|きみ|||やすみ||

そりゃ あ や っぱ 久志 君 だって ||||ひさし|きみ|

イブ は 大切な 人 と 一緒に 過ごし たい もん ね ー ! ||たいせつな|じん||いっしょに|すごし||||-

何 だ その 大切な 人 って 言う の は なん|||たいせつな|じん||いう||

( なな こ ) あ …

クリスマス ケーキ いかがです か ? くりすます|けーき|いかが です|

( 菜緒 ) 特別だ よ なお|とくべつだ|

大切に 思える 人 と たいせつに|おもえる|じん|

ケーキ 囲んで 幸せに 過ごす 日 だ よ けーき|かこんで|しあわせに|すごす|ひ||

でも 誰 で も いい から って 一緒に いたい 日 じゃ ない よ ! |だれ||||||いっしょに||ひ|||

悪かった な 大切じゃ なくて わるかった||たいせつじゃ|

( アラーム 音 ) |おと

ウソ … うそ

38 度 5 分 !? たび|ぶん

自分 で 気づか ない なんて どん だけ 鈍感な んだ よ じぶん||きづか|||||どんかんな||

最近 ずっと 気 張って たから さいきん||き|はって|

( 大地 ) はい ( 菜緒 ) ありがとう だいち||なお|

おかゆ 作る けど 何 か 他 に 食べ たい 物 ある ? |つくる||なん||た||たべ||ぶつ|

ケーキ けーき

ケーキ は 風邪 治って から に しろ よ けーき||かぜ|なおって||||

丸い ケーキ が 食べ たい まるい|けーき||たべ|

大 ちゃん ち で よく 出して くれて た だい|||||だして||

ベタ な 苺 の ケーキ べた||いちご||けーき

で みんな で 囲んで 歌って 笑って |||かこんで|うたって|わらって

大 ちゃん あり が と ね だい|||||

ん ?

毎年 付き合って くれて まいとし|つきあって|

おかげ で 今 まで イブ が 寂しい なんて ||いま||||さびしい|

一 度 も 思わ なかった ひと|たび||おもわ|

( 上原 ) ありがとう ございました うえはら||

ケーキ 1 つ ください けーき||

( 上原 ) はい うえはら|

菜緒 が 食べ たい って いう から これ なお||たべ|||||

3300 円 です えん|

俺 昔 から 菜緒 が 好きな もの は 大体 分かる んだ おれ|むかし||なお||すきな|||だいたい|わかる|

は ?

クリスマス は チキン と ポタージュスープ くりすます||||

そういう ベタ な の が 好きな んだ あいつ は |べた||||すきな|||

何 が 言い たい ん す か ? なん||いい||||

でも 今日 は |きょう|

ロール キャベツ と 魚介 スープ 用意 して た ろーる|きゃべつ||ぎょかい|すーぷ|ようい||

体 壊して る の に 無理 して 作って 待って んだ よ からだ|こわして||||むり||つくって|まって||

だから 何 言って んだ よ |なん|いって||

( 大地 ) あいつ 弱音 吐か ねえ んだ だいち||よわね|はか||

昔 っ から むかし||

でも 熱 出して 寂しい って 言って た |ねつ|だして|さびしい||いって|

え …

一 度 約束 した ん なら 守れよ ひと|たび|やくそく||||まもれよ

( 幼少 の 菜緒 ) 大 ちゃん 大好き ! ようしょう||なお|だい||だいすき

( 幼少 の 大地 ) いい よ ようしょう||だいち||

( 幼少 の 菜緒 ) うわ あ ! ホッコリマンチョコ の シール だ ようしょう||なお|||||しーる|

菜緒 が 欲しい と 思って なお||ほしい||おもって

どうして 分かった の ? |わかった|

俺 分かる もん 菜緒 の 好きな もの 全部 おれ|わかる||なお||すきな||ぜんぶ

大 ちゃん だ ~ い 好き ! だい||||すき

吉川   入る ぞ きちかわ|はいる|

( 菜緒 ) 上原 君 … なお|うえはら|きみ

( 上原 ) 寝て ろ うえはら|ねて|

( 菜緒 ) バイト は ? なお|ばいと|

( 上原 ) あがら せて もらった よ うえはら||||

あの 人 から 知らせ 聞いて |じん||しらせ|きいて

( 菜緒 ) あの 人 って … 大 ちゃん ? なお||じん||だい|

吉川 きちかわ

( 菜緒 ) 何 ? なお|なん

熱 出して る 時 に 何 な んだ けど … ねつ|だして||じ||なん|||

あれ

あ … あ …

これ は …

ラーメン 屋 の バイト の … らーめん|や||ばいと|

ラーメン 屋 !? らーめん|や

駅前 の カフェ じゃ なかった の か よ えきまえ||かふぇ|||||

( 菜緒 ) うん なお|

何 だ よ 何で そんな くだら ね ーウソ つく んだ よ なん|||なんで||||-ウソ|||

( 菜緒 ) だって ( 上原 ) 何 だ よ なお||うえはら|なん||

人 に は 見 られ たく ない 姿 って もん が ある でしょう じん|||み||||すがた|||||

( 上原 ) は あ ? うえはら||

この ジャージ で ラーメン 運んだら |||らーめん|はこんだら

バカに する でしょ ばかに||

プッ   確かに ひで え な フフフ … ぷっ|たしかに||||

そっち も その 格好 も 言え ない と 思う けど |||かっこう||いえ|||おもう|

( 上原 ) え ? うえはら|

( 菜緒 ) フッ … フフ … なお||

うる せ ー な ||-|

上原 君 だけ に は 見 られ たく なかった から うえはら|きみ||||み||||

え ?

だって 毎日 顔 合わせる しさ |まいにち|かお|あわせる|し さ

同居 の ルール に 1 つ 追加 だ どうきょ||るーる|||ついか|

え ?

カッコ つけ ん な 頼る ところ は 頼れ かっこ||||たよる|||たよれ

体 壊す 前 に 俺 も 助け よう が あった し からだ|こわす|ぜん||おれ||たすけ||||

この 前 倒れた の は どこ の 誰 でした か ? |ぜん|たおれた|||||だれ||

う っせ え   いい から 返事 |||||へんじ

は ~ い

あっ

これ ケーキ ? ( 上原 ) うん |けーき|うえはら|

うれしい   見て も いい ? |みて||

食う の は 熱 下がって から だ ぞ くう|||ねつ|さがって|||

うん

( 上原 ) あ … うえはら|

や ばっ ! 走った から … ||はしった|

あっ バカ ! |ばか

食う なって くう|

ほら 気持ち 悪く なった んだ ろ |きもち|わるく|||

( 菜緒 ) う うん   おいしい なお|||

( 百合 ) でも だ から こそ ゆり||||

彼女 に なったら すごく 大事に して もらえる と 思う よ かのじょ||||だいじに||||おもう|

( 菜緒 ) このまま で 十 分 なお|||じゅう|ぶん

え ?

( 菜緒 ) 私 このまま で 十分だ よ なお|わたくし|||じゅうぶんだ|

いや ダメだ ろ まだ 熱 め っちゃ 高い んだ ぞ |だめだ|||ねつ|||たかい||

だ ね

( 上原 ) いただき ます うえはら||

( 菜緒 ) ちょっと なお|

( 上原 ) おい 吉川 牛乳 プリン 買って きた ぞ うえはら||きちかわ|ぎゅうにゅう|ぷりん|かって||

( 菜緒 )“ 体調 が 戻った ので 公園 まで 散歩 して き ます !” なお|たいちょう||もどった||こうえん||さんぽ|||

“ 菜緒 ” なお

は あ ?

どう した んだ よ 吉川 から 呼び出す なんて ||||きちかわ||よびだす|

あ べ っち に は 本当の こと 話して おき たい なって 思って |||||ほんとうの||はなして||||おもって

もし かして 俺 と 付き合う 気 に なった ? ||おれ||つきあう|き||

私 あ べ っち の 言う とおり 上原 君 と は 付き合って ない の わたくし|||||いう||うえはら|きみ|||つきあって||

( 阿部 ) え ? あべ|

上原 君 は 私 の こと 何とも 思って ない けど うえはら|きみ||わたくし|||なんとも|おもって||

じゃあ …

でも

私 は 上原 君 の こと が 好きな の わたくし||うえはら|きみ||||すきな|

え …

上原 君 の こと が 好きだ から うえはら|きみ||||すきだ|

あっ

♪~