NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 5 - 100 - 霧 の 中 で
( 物音 )
( 幽鬼 丸 ) フゥ …。
( カブト ) さすが 尾 獣 。
やはり 一筋縄 じゃ いか ない か 。
まあ いい … 次の 手 を 打つ だけ さ 。
( 麟児 ) ふん っ … ん ~ っ !
( 麟児 ) おい 無事 かい ? ( 鬼 霧 ) ま ぁ なんとか 。
木 ノ 葉 の 連中 は 近く に いね え みて えだ な 。
状況 が さっぱり だ 。
( 鬼 霧 ) なぁ さっき の 大波 は 何 だった んだ ?
それ に なんか 鳴き声 が 聞こえた ぜ 。
紅 蓮 さん たち は いったい 何 を ?
たぶん 知ら ねえ ほう が 身 の ため だ な 。
おう 牛 頭 生きて た か 。
( 牛 頭 ) あぁ … 紅 蓮 さん は ?
さあ な 。 ( 牛 頭 ) お前 なら 捜 せる はずだ 。
そう し たい の は 山々 だ が ➡
急に コウモリ たち の 反応 が 途絶え ち まった 。
正直 お手上げ だ 。
どこ へ 行く 気 だ ?
( 牛 頭 ) ケガ を して いる かも しれ ない 。
お前 捜す った って … おい 牛 頭 !
あっ ! チッ …。
やれやれ お 熱 な こと で 。
( ナルト ) イテテテ …。
クソッ ! ひで え 目 に 遭った って ば よ 。
いったい どこ まで 流さ れた んだ 。
そう だ ! アイツ …。
なんで アイツ 大 蛇 丸 の 仲間 なんか と 一緒に いたん だって ば よ …。
(( いい か ソイツ に ついて行け 。 その 手 を 離す んじゃ ねえ ぞ 。
うん ))
もし かして オレ の せい で …!?
クソッ … こんな 霧 !
♪♪~
どこ だ ? ここ 。
♪♪~
サスケ !
( 大 蛇 丸 ) ジャマ し ないで ちょうだい 。
テメエ ! サスケ を どう する つもりだ !?
( 大 蛇 丸 ) フフフ …。 転生 の 儀式 を 始める の よ 。
何 だ と !?
( 大 蛇 丸 ) それ が 彼 の 望み 。
彼 は 力 を … 私 は 彼 を 手 に 入れる 。
んな こと さ せっか よ ! サスケ は オレ たち の 所 へ 帰って くる んだ !!
フフフ … バカ め ! 彼 は そんな こと 望んで やしない 。
それ でも 思って る ヤツ が いる 所 が 帰る 場所 な んだ !
オレ は そう 信じて る !
本当に そう かしら 。
うる せ え …。
あなた 後悔 する わ よ 。
うる せ え ! と ぉ ~ っ !!
( カカシ ) やめろ ナルト !
( キバ ) うわ ぁ !
フ ー …。 危 ねえ 。
カカシ 先生 。
お前 なぁ せっかく 見つけて やった のに ➡
なんて ことし や がん だ よ ! でも 今 ここ に 大 蛇 丸 が …。
ああ ん ? 別に 何も 匂わ ねえ けど な 。
( カカシ ) どうやら 幻覚 の ようだ な 。
えっ そんな …。 ( 赤 丸 ) ワン ! ワン !
( ヤマト ) 大丈夫 かい ? ナルト 。 ( カカシ ) 無事 全員 揃った な 。
( シノ ) だが 問題 が ない わけじゃ ない 。 ん ?
見てくれ 。
これ は …。
先ほど から 急に 様子 が おかしく なった 。
方向 感覚 を やられて いる 。 これ で は 偵察 に は 使え ない 。
おい マジ かよ !?
この 異変 は 霧 が 濃く なって から の ようです 。
( カカシ ) こっち も ナルト が 幻覚 を 見た 。 どうやら ただ の 霧 じゃ ない ねぇ 。
ナルト ! あの 湖 で 何 が あった ?
なんか す ん げ え で っけ え カメ が 暴れて て ➡
ソイツ と さっき の ヤツ ら が 戦って た 。
は ぁ ? カメ だ !? あの な お前 ➡
カメ が あの で っけ え チャクラ の 正体 だって の かよ !?
う っせ え な ! ホント なんだ から しよう が ねえ だ ろ !!
とにかく さっき の 津波 は その カメ が 起こした んだ って ば よ !
それ に アイツ を 見た ガマ 吉 の ヤツ が 三尾 だって …。
( サクラ ) 三尾 って … ここ に 尾 獣 が 出た って いう の !?
たぶん … 尻尾 の 数 まで 見た わけじゃ ねえ けど 。
先輩 …。
やっと 連中 の 狙い が 見えて きた と 思ったら ➡
また とんでもない もの を 引き 当てた な 。
とにかく 一 度 この 霧 の 届か ない ところ まで 撤退 だ 。
情報 を 整理 して 改めて 今後 の 策 を 練る 。
♪♪~
(( なぜ 殺さ なかった の ?))
♪♪~
( 悲鳴 )
《 紅 蓮 : なんだ ? 今 の は …》
紅 蓮 さん …!
幽鬼 丸 …。
《 そう か 私 は 三尾 と やりあって ➡
意識 を なくして た の か …。
しかし 三尾 の 力 が これほど まで と は …。
おそらく 他の 連中 も あの 激流 に 巻き込ま れた か 。
木 ノ 葉 が 動いて いる と なる と ➡
早い とこ 麟児 たち と 合流 して おき たい ところ だ が ➡
この 霧 で は …》
三尾 の ほう は どう なった ? わから ない 。
あれ から 静かに なっちゃ った し 。 そう か 。
でも よかった 。
紅 蓮 さん の 目 が 覚めて 。
ずっと うなされて た んだ よ 。
いくら 呼んで も 全然 起きて くれ なくて 。
《 そう か …。
コイツ 私 が 倒れて る 間 ずっと …》
じゃあ とっとと 他の ヤツ ら を 捜す か 。
うん でも どう かな …。 なんだ ?
なんだか ヘン な んだ 。 体 に 力 が 入ら なくて …。
お前 また 熱 が ! いつ から ?
♪♪~
( ヒナタ ) 白 眼 !
♪♪~
すごい !
( サイ ) 何 か わかり ました か ?
え ぇ 戻り ましょう 。
( サイ ) はい 。
( カカシ ) どう だった ?
( ヒナタ ) はい 確かに あれ は ただ の 霧 じゃ あり ませ ん 。
中 に は かなり の チャクラ が 含ま れて い ます 。
しかも 湖 を まるごと 包み込んで いる ➡
かなり の チャクラ 量 です 。
霧 は 三尾 が 発生 さ せて いる と みて ➡
間違い な さ そうです ね 。 そうだ な 。
ナルト の 話 から する と あの 霧 に は 幻覚 を 見せる 力 が ある ようだ 。
ある 種 の 結 界 の ような もの だろう 。
湖 に 近づく の は 危険です ね 。
まず いって ば よ ! あの 中 に まだ アイツ が !
( キバ ) アイツ って ? サクラ ちゃん ほら 覚えて んだ ろ ?
ここ に 来る 途中 オレ が 知り合い に 会った って 言った こと 。
そう いえば 。 あぁ ナルト の 妄想 の 。
って 失礼な こと 言う な !
とにかく ソイツ が 湖 に …➡
この 霧 の 中 に いる んだ って ば よ !
湖 に ね …。 頼む カカシ 先生 ➡
アイツ は 忍者 じゃ ねえ んだ 。
無事 か どう か 確かめ に 行か せて くれ 。
残念だ が ナルト 許可 は でき ない 。 カカシ 先生 !
お前 さっき 三尾 の 幻覚 に やられ ➡
もう 少し で 同士討ち に なる ところ だった だろう ➡
単独 行動 は 論外だ 。
それ は そう だ けど よ 。
でも よ カカシ 先生 ➡
実際 問題 これ から どう する んだ ?
なりゆき と は いえ 大 蛇 丸 の アジト の 探索 から は ➡
ずいぶん かけ離れ ち まった よ な 。
ま ぁ 事 が ここ まで 大きく なる と ➡
さすが に オレ が 勝手に 判断 して いい 問題 じゃ ない 。
って こと で すでに パックン を 木 ノ 葉 に 走ら せて ある 。
綱 手 様 の 指示 が 来る まで オレ たち は ここ で 待機 だ 。
( カカシ ) しばらく は 霧 の 外側 から 連中 と 三尾 の 動き を 監視 する 。
いい な 。 はい 。
( パックン ) と いう こと じゃ 。
( 綱 手 ) 三尾 は 先 の 大戦 の なか ➡
行方 知れ ず に なった と 聞いて いた が ➡
こんな 形 で 現れる と は 。
( パックン ) 大 蛇 丸 の ヤツ ➡
やっかいな もの に 手 を 出し おった もん じゃ 。
( シズネ ) ですが 尾 獣 は 暁 が 血眼 に なって 探して いる はず ➡
我々 が 先 に 発見 できた の は 不幸中の幸い かも しれ ませ ん 。
そう だ な 。 このうえ 暁 の 耳 に 入れば ➡
三つ巴 の 泥仕合 に なる こと は 確実 。
誰 に も 渡す わけに は いか ない 。
では 捕獲 を ?
容易で は な さ そうだ が な 。
( 綱 手 ) しかし 前例 が ない と いう わけで も ある まい 。
私 は 過去 の 文献 を あたる 。
お前 は その 間 に そこ に 書いて ある メンバ ー を 招集 しろ 。
了解 し ました 。
( いの ) フゥ ~ 終わった 。
今日 は あなた が 来て くれて 助かった わ 。
ホント です か ? ええ これ から も がんばって ね 。
はい ! ( 小鳥 の 鳴き声 )
( テンテン ) ハァ ハァ これ 以上 は ムリ よ 。
これ から です よ テンテン 。
( リ ー ) これ から が 本当の 勝負 です 。
( ガイ ) よく 言った ぞ リ ー 。 ハッハッ 。
青春 に 弱音 は 禁物 だ テンテン 。
そう です よ 。 仲間 と は 常に お互い を 意識 し ➡
その 背中 を 守り 合う もの 。
お互い 体 術 を 極めた 者 同士 ➡
無敵の コンビネ ー ション を 手 に 入れよう じゃ あり ませ ん か 。
だから アンタ の スタンドプレ ー に 振り回さ れて ➡
疲れ が 倍 化 して ん の よ 。
ウム リ ー よ 。 この 修業 の 目的 は 何 だ ?
味方 同士 の 連携 。
つまり あうんの呼吸 を つかみ 合う 修業 … です 。
そう だ 。 だが 今 お前 は テンテン と 呼吸 が 合って る と 思う か ?
あっ 。 ( テンテン ) ハァ ハァ …。
《 息 が 荒い 。 しまった 》
わかり ました ガイ 先生 。
ボク の 気持 が 先走り すぎた ようです 。
さすが オレ の 教え子 だ 。 のみ込み が 早い 。
だいたい こんな 調子 で 5 時間 ぶっ続け じゃ ➡
いく つ 体 が あって も もた ない わ よ 。
ボク は まだまだ やれ ます よ 。 ( ガイ ) よく 言った リ ー よ 。
では テンテン の 息 が 整い 次第 修業 再開 だ 。
オレ の 体 術 で 容赦 なく 攻撃 する から ➡
全力 で 回避 し 受け止めて みせろ 。
オッス ガイ 先生 ! え ぇ ~。
《 ハァ 結局 まだ やる の か 》
( テンテン ) ちょっと 待って あれ 。
( リ ー ) 招集 … です か ?
( ガイ ) よし 続き は 帰って から だ 。 いって こい 2 人 と も 。
熱き 血潮 を たぎら せて 修業 の 成果 を 見せつけて やれ !
オッス 。 はい 。
と まあ おおまかな 説明 は 以上 だ 。
( 綱 手 ) これ より お前たち に は ➡
先 に 出発 した カカシ たち の サポ ー ト に 回って もらう 。
わかって いる と 思う が 最 優先 な の は 三 尾 を 封印 する こと だ 。
( シズネ ) 封印 に は 繊細な チャクラコントロ ー ル が 必要に なる わ 。
医療 忍者 である 私 と いの 。
現地 に いる サクラ と ヒナタ で 封印 班 を 組む 予定 よ 。
はい がんばり ます 。
リ ー と テンテン に は ヒナタ と サクラ が 抜けた 穴 を 埋めて もらい たい 。
敵 が 三尾 を 狙って いる 以上 戦闘 は 避け られ ん だろう から な 。
任せて ください 。 青春 フルパワ ー で 戦って みせ ます よ 。
現地 まで は ワシ が 案内 する 。
皆 遅れる な よ !
♪♪~
《 った く 他人 の 看病 して 自分 が 倒れちゃ 話 に なら ないだ ろ 》
《 コイツ の 面倒 を 見る の は 2 回 目 だ な 》
(( 紅 蓮 : そんな 量 を 飲ま せたら …))
《 もしかしたら あの 薬 の せい な の か ?》
《 とにかく コイツ を 連れて ➡
敵 と 戦闘 に なる ような こと は 避け ない と 》
ゴホッ ゴホゴホッ 。
おい 幽鬼 丸 しっかり しろ !
あの … ね …➡
紅 蓮 さん が … ボク の 帰る 場所 … なんだ …。
えっ ?
やっと … 見つけた …。
♪♪~
《 もう … みんな 交代 で 見張り して る って いう のに ➡
ナルト の ヤツ !》
何 さ ぼっ てん の よ 。
サクラ ちゃん …。
オレ … ずっと 考えて た んだ …。
けど … 1 人 じゃ 答え が 見つから なくて …。
この 間 修業 の 時 …➡
エロ 仙人 が 言って た んだ …。 自 来 也様 が ?
「 思って いる 人 が いる ところ が 帰る 場所 」 なん だって …。
ステキ な 言葉 …。
それ って … ホント に そう な の か な … って …。
もし そう なら こっち が 思い 続ければ ➡
ソイツ は 帰って くるって こと だ ろ …。
そう ね … そうであって ほしい と 思う けど …。
どんなに 思って たって … 帰って こ ない 人 は いる …。
思い を 伝える の って … すごく 難しい こと だ よ ね …。
だから って … 伝える こと を あきらめ ち まったら …。
思って くれる 人 が い なく なったら …。
つれ えよ な …。
確かに … 私 たち が あきらめちゃ ったら …。
本当に 帰る 場所 が なくなっちゃ う もの ね 。
そう よ ! 誰 が なんと 言おう と ➡
私 たち が 思い 続ける こと で …➡
いつでも 気楽に 帰れる 場所 を 作って おか なくちゃ !
サクラ ちゃん …。
… なんて ね 。
そう だ よ な …。 や っぱ オレ たち が ➡
あきらめる わけに は いか ねえ よ な … うん !
サクラ ちゃん の おかげ で すっきり したって ば よ !
じゃ 私 そろそろ 持ち場 に 戻る 。
30 分 も したら 次の ツ ー マンセル が 交代 に 来る から ➡
アンタ も しっかり 見張り なさい よ 。
サンキュ ー … サクラ ちゃん 。
そう だ よ な …。
(( じゃあ 誰 か が ボク の こと を 思って くれたら ➡
そこ が ボク の 帰る 場所 に なる んだ ね ))
《 そうだ … 誰 が なんと 言おう と 思い 続ければ いい 》
《 でも って … アイツ が 本当に 帰る 場所 …➡
ない ん なら … オレ が 帰る 場所 に なって やる !》