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この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (KonoSuba), この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (19)

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (19)

「 ちっく し ょお おお おお おお ! ミツルギ は 、 泣き ながら ギルド を 飛び出した 。

「…… 一体 何 だった のだ あいつ は 。 …… ところで 。 先ほど から 、 アクア が 女神 だ と か 呼ばれて いた が 、 一体 何の 話 だ ? ミツルギ が 涙 目 で ギルド を 飛び出した 後 。

先ほど の 騒ぎ で 冒険 者 達 の 好 奇 の 視線 を 浴び ながら 、 ダクネス が 言って きた 。

…… まあ 、 あれ だけ 女神 だ 何 だ と 言って いれば 当たり前 か 。

いや 、 この際 だ 。 めぐみ ん と ダクネス に は 言って しまって も いい か ?

俺 が アクア に 視線 を やる と 、 分かった と ばかり に アクア が こく り と 頷く 。

そして 、 アクア は 珍しく 真剣な 表情 で 、 ダクネス とめぐ みん に 向き直る 。

ダクネス とめぐ みん も 、 その アクア の 雰囲気 を 察し 、 真剣に 聞く 姿勢 に 入った ……。

「 今 まで 黙って いた けれど 、 あなた 達 に は 言って おく わ 。 …… 私 は アクア 。 アクシズ 教団 が 崇拝 する 、 水 を 司る 女神 。 …… そう 、 私 こそ が あの 、 女神 アクア な の よ ……! 「「って いう 、 夢 を 見た の か 」」 「 違う わ よ ! 何で 二 人 と も ハモって ん の よ ! …… まあ 、 こう なる わ なぁ ……。

その 時 だった 。

『 緊急 ! 緊急 ! 全 冒険 者 の 皆さん は 、 直ちに 武装 し 、 戦闘 態勢 で 街 の 正門 に 集まって くださいっっ! お 馴染み の 、 緊急 を 告げる アナウンス が 辺り に 響き渡った 。

「 また かよ ……? 最近 多い な 、 緊急の 呼び出し 」

行か なきゃ 駄目 か ?

駄目だろう なあ 、 でも ミツルギ と あんな 騒ぎ が あった 後 だ し 面倒臭い ……。

と 、 俺 が 気怠 げ に テーブル の 上 に だらけて いる と 。

『 緊急 ! 緊急 ! 全 冒険 者 の 皆さん は 、 直ちに 武装 し 、 戦闘 態勢 で 街 の 正門 に 集まって ください ! …… 特に 、 冒険 者 サトウカズマ さん と その 一行 は 、 大至急 で お 願い します ! 「………… えっ」 今 なんて ? 1.

俺 は 慌てて 正門 前 に 駆けつけた 。

軽装 の 俺 を 筆頭 に 、 アクア やめ ぐみん も 門 の 前 に 着く が 、 重 装備 の ダクネス だけ は 到着 が 遅れて いた 。

「 お 、 やっぱり な 。 また あいつ か 」

俺 達 が 街 の 正門 前 に 着く と 、 そこ に は 既に 多数 の 冒険 者 が 集まって いる 。

そして 多く の 駆け出し 冒険 者 達 が 遠巻き に 見守る 中 、 街 の 正門 前 に は 奴 が いた 。

そう 、 あの 魔 王 の 幹部 の デュラハン だ 。

先 に いた 冒険 者 達 の 顔色 が 悪い の が 気 に 掛かって いた が 、 デュラハン の 後ろ を 見て 、 理解 した 。

今日 は 先日 と は 違い 、 背後 に 多く の モンスター を 引き連れて いる 。

それ は 、 朽ちて 、 ボロボロ に なった 鎧 を 身 に 纏った 騎士 達 。

鎧 や 兜 の 隙間 から は 、 直視 して いる と しばらく ご飯 が 食べ られ なく なり そうな 、 トラウマ に なり そうな 腐った 体 が 見え隠れ して いる 。

その 鎧 騎士 達 は 、 ひと 目 で アンデッド だ と 分かった 。

デュラハン は 俺 とめぐ みん の 姿 を 見つける と 、 開口一番 叫び を 上げた 。

「 なぜ 城 に 来 ない のだ 、 この 人でなし ども が ああ ああ あっ!!」 俺 は めぐみ ん を 庇う 形 で 前 に 出る と 、 デュラハン に 問い掛けた 。 「 ええっと ……。 なぜ 城 に 来 ないって 、 なんで 行か なきゃ いけない んだ よ ? 後 、 人でなしって 何 だ 。 もう 爆裂 魔法 を 撃ち込んで も いない のに 、 なに を そんなに 怒って る んだ よ 」 俺 の 言葉 に 、 怒った デュラハン が 思わず 左手 に 抱えて いた 物 を 地面 に 叩きつけ …… よう と して 、 それ が 自分 の 頭 である 事 に 気づき 、 慌てて 脇 に 抱え 直す と 。 「 爆裂 魔法 を 撃ち込んで も いない ? 撃ち込んで も いない だ と !? 何 を 抜かす か 白々しいっ! そこ の 頭 の おかしい 紅 魔 の 娘 が 、 あれ から も 毎日 欠かさ ず 通って おる わ ! 「 えっ」 俺 は それ を 聞き 、 隣 の め ぐみん を 見る 。 めぐみ ん が 、 ふいっと 目 を 逸ら した 。 「………… お前 、 行った の か 。 もう 行く なって 言った のに 、 あれ から また 行った の か ! 「 ひ たた たた たた 、 いた 、 痛い です ! 違う のです 、 聞いて ください カズマ ! 今 まで ならば 、 何も ない 荒野 に 魔法 を 放つ だけ で 我慢 出来て いた のです が ……! 城 へ の 魔法 攻撃 の 魅力 を 覚えて 以来 、 大きくて 硬い モノ じゃ ない と 我慢 でき ない 体 に ……! 「 もじもじ し ながら 言う な ! 大体 お前 、 魔法 撃ったら 動け なく なる だろう が ! てこ と は 、 一緒に 通った 共犯 者 が いる だ ろ ! 一体 誰 と …………」

めぐみ ん の 頰 を 引っ張って いた 俺 の 言葉 を 聞いて 、 アクア が ふいっと 目 を 逸ら す 。 …………。

「 お前 か ああ ああ ああ ああ ! 「 わ ああ ああ ああ ーっ! だって だって 、 あの デュラハン に ろくな クエスト 請け られ ない 腹いせ が し たかった んだ もの ! 私 は あいつ の せい で 、 毎日 毎日 店長 に 叱ら れる は めに なった の よ ! バイト 先 で 怒ら れる の は お前 の 仕事 振り の せい だろう が 。

逃げよう と する アクア の 襟首 を 摑 んで いる と 、 デュラハン が 言葉 を 続けた 。

「 この 俺 が 真に 頭 に きて いる の は 何も 爆裂 魔法 の 件 だけ で は ない ! 貴 様 ら に は 仲間 を 助けよう と いう 気 は 無い の か ? 不当な 理由 で 処刑 さ れ 、 怨念 に より こうして モンスター 化 する 前 は 、 これ でも 真っ当 な 騎士 の つもりだった 。 その 俺 から 言わ せれば 、 仲間 を 庇って 呪い を 受けた 、 騎士 の 鑑 の 様 な あの クルセイダー を 見捨てる など …………! デュラハン が そこ まで 言い 掛けた 時 。

重い 鎧 を ガチャガチャ いわ せ 、 ようやく やって 来た ダクネス が 、 俺 の 隣 に そっと 立つ 。

デュラハン は 、 騎士 の 鑑 など と 褒め られ 、 赤い 顔 を して 照れて いる ダクネス と 目 が 合った 。

「…… や 、 や あ ……」

ダクネス が 、 申し訳な さ そうに おずおず と 、 デュラハン に 向けて 片手 を 挙げて ……。

「……………… あ 、 あれ え ────────────っ!?」 それ を 見た デュラハン が 素っ頓狂な 声 を 上げた 。 兜 の せい で その 表情 は 見え ない が 、 多分 、 何で !? と いった 表情 を して いる 事 だろう 。

「 なに なに ? ダクネス に 呪い を 掛けて 一 週間 が 経った のに 、 ピンピン して る から 驚いて る の ? この デュラハン 、 私 達 が 呪い を 解く ため に 城 に 来る はずだ と 思って 、 ずっと 私 達 を 待ち 続けて た の ? 帰った 後 、 あっさり 呪い 解か れちゃった と も 知ら ず に ? プークスクス ! うける んです けど ! ちょ ー うける んです けど ! アクア が 心底 楽し そうに 、 デュラハン を 指差し クスクス 笑う 。

相変わらず 表情 は 見え ない が 、 プルプル と 肩 を 震わせる デュラハン の 様子 から 、 きっと 激怒 して いる のだろう 。

しかし 、 アクア が 呪い を 解いて しまった 以上 、 罠 を 張って いる と 分かりきって いる 、 そんな 危ない 所 に わざわざ 行く 理由 が 無い 。

「…… おい 貴 様 。 俺 が その 気 に なれば 、 この 街 の 冒険 者 を 一 人 残らず 斬り 捨てて 、 街 の 住人 を 皆殺し に する 事 だって 出来る のだ 。 いつまでも 見逃して 貰える と 思う な よ ? 疲れ を 知ら ぬ この 俺 の 不 死 の 体 。 お前達 ひよっ子 冒険 者 ども で は 傷 も つけ られ ぬ わ ! アクア の 挑発 に 流石 に 限界 に きた の か 、 デュラハン が 不穏な 空気 を 滲ま せる 。

だが デュラハン が 何 か を する より 早く 、 アクア が 右手 を 突き出し 叫んで いた 。

「 見逃して あげる 理由 が 無い の は こっち の 方 よ ! 今回 は 逃がさ ない わ よ 。 アンデッド の くせ に こんなに 注目 集めて 生意気 よ ! 消えて 無く なん なさいっ、『 ターンアンデッド 』! アクア が 突き出した 手 の 先 から 、 白い 光 が 放た れる 。

だが アクア が 魔法 を 放つ の を 見て も 、 デュラハン は まるで 、 そんな 物 は 喰 らって も 余裕 だ と でも 言う か の 様 に 、 それ を 避けよう と も し ない 。 流石 は 魔 王 の 幹部 、 よほど の 自信 が ある のだろう 。

デュラハン の 体 に 、 アクア を 中心 に 放た れた 柔らかい 光 が 迫り ……!

「 魔 王 の 幹部 が 、 プリースト 対策 も 無し に 戦場 に 立つ と でも 思って いる の か ? 残念だった な 。 この 俺 を 筆頭 に 、 俺 様 率いる 、 この アンデッドナイト の 軍団 は 、 魔 王様 の 加護 に より 神聖 魔法 に 対して 強い 抵抗 を ぎ ゃあ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ー !!」

魔法 を 受けた デュラハン は 、 光 を 浴びた 部分 から 、 黒い 煙 を 吹き上げ させて いる 。

自信 たっぷり だった デュラハン は 、 体 の あちこち から 黒い 煙 を 立ち上ら せ 、 身 を 震わせて ふらつき ながら も 、 持ち堪えた 。

それ を 見て 、 アクア が 叫ぶ 。

「 ね 、 ねえ カズマ ! 変 よ 、 効いて ない わ ! いや 、 結構 効いて た 様 に 見えた んだ が 、 ぎ ゃ ーって 叫んで たし ……。 デュラハン は 、 よろめき ながら 。

「 ク 、 ククク ……。 説明 は 最後 まで 聞く もの だ 。 この 俺 は ベルディア 。 魔 王 軍 幹部 が 一 人 、 デュラハン の ベルディア だ ! 魔 王様 から の 特別な 加護 を 受けた この 鎧 と 、 そして 俺 の 力 に より 、 そこら 辺 の プリースト の ターンアンデッド など 全く 効か ぬ わ ! …… 効か ぬ のだ が …………。 な 、 な あお 前 。 お前 は 今 何 レベル な のだ ? 本当に 駆け出し か ? 駆け出し が 集まる 所 だろう 、 この 街 は ? 言い ながら 、 デュラハン は アクア を 見て いる 手 の 上 の 首 を 傾けた 。

首 を 傾げる 仕草 だろう か 。

「…… まあ いい 。 本来 は 、 この 街 周辺 に 強い 光 が 落ちて 来た だの と 、 うち の 占い 師 が 騒ぐ から 調査 に 来た のだ が ……。 面倒だ 、 いっそ この 街 ごと 無くして しまえば いい か ……」

ジャイ ● ン 並み に 理不尽な 事 を 言い出した ベルディア は 、 左手 に 自ら の 首 を 抱え 、 空いた 右手 を 高く 掲げた 。

「 フン 、 わざわざ この 俺 が 相手 を して やる まで も ない 。 …… さあ 、 お前達 ! この 俺 を コケ に した この 連中 に 、 地獄 と いう もの を 見せて やる が いい ! 「 あっ! あいつ 、 アクア の 魔法 が 意外に 効いて ビビった んだ ぜ きっと ! 自分 だけ 安全な 所 に 逃げて 、 部下 を 使って 襲う つもりだ ! 「 ちち ち 、 違う わ ! 最初 から その つもり だった のだ ! 魔 王 の 幹部 が そんな ヘタレ な 訳 が なかろう ! いきなり ボス が 戦って どう する 、 まずは 雑魚 を 片づけて から ボス の 前 に 立つ 。 これ が 昔 から の 伝統 と ……」

「『 セイクリッド ・ ターンアンデッド 』 ー ! 「 ひ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ー ! 何 か 言い 掛けて いた ベルディア が 、 アクア に 魔法 を かけ られ 悲鳴 を 上げた 。

ベルディア の 足元 に は 白い 魔法 陣 が 浮かび上がり 、 そこ から 天 に 向かって 突き上げる 様 な 光 が 立ち上って いた 。

ベルディア は 鎧 の あちこち から 黒い 煙 を 吐き出して 、 まるで 体 に ついた 火 でも 消す か の 様 に 、 地面 を ゴロゴロ と 転げ 回って いる 。

アクア が 慌てた 様子 で 、

「 ど 、 どう しよう カズマ ! やっぱり おかしい わ ! あいつ 、 私 の 魔法 が ちっとも 効か ない の ! ひ あーって 言って たし 、 凄く 効いて る 気 が する が 。 いや 、 本来 の ターンアンデッド は 、 一撃 で アンデッド を 消滅 さ せて しまう のだろう 。

それ が …………。

「 こ 、 この ……っ! セリフ は ちゃんと 言わ せる もの だ ! ええ い 、 もう いい ! おい 、 お前 ら ……! ベルディア は 、 あちこち から 黒い 煙 を 吹き ながら も 、 ゆ ら り と 立って 右手 を 掲げ ……。

「 街 の 連中 を 。 …… 皆殺し に せよ ! その 右手 を 振り下ろした !

2.

アンデッドナイト 。

それ は 、 ゾンビ の 上位 互換 モンスター 。

ボロボロ と は いえ 、 鎧 を しっかり と 着込んだ そい つら は 、 駆け出し 冒険 者 に とって 十分な 脅威 と なる 。

「 おわ ーっ!? プリースト を ! プリースト を 呼べ ー ! 「 誰 か エリス 教 の 教会 行って 、 聖 水 ありったけ 貰って 来て くれ え ええ ! あちこち から 、 そんな 切羽詰まった 冒険 者 の 叫び が 響く 中 、 アンデッドナイト 達 が 街 中 へ と 侵入 して 来た 。

それ ら を 何とか 迎え撃とう と する 冒険 者 達 。

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (19) この すばらしい せかい に しゅくふく を||だおんな かみさま Bless this wonderful world! Oh, Goddess of the Waste (19) Bénissez ce monde merveilleux ! Oh, déesse des damnés (19) Benedici questo mondo meraviglioso! Oh, Dea dei Dannati (19) Abençoa este mundo maravilhoso! Oh, Deusa dos Malditos (19) 為這個美好的世界送上祝福!啊,無用的女神(19)

「 ちっく し ょお おお おお おお ! ち っく||||| "Oh, my God, oh, my God, oh, my God! ミツルギ は 、 泣き ながら ギルド を 飛び出した 。 ||なき||ぎるど||とびだした Mitsurugi ran out of the guild crying.

「…… 一体 何 だった のだ あいつ は 。 いったい|なん|||| …… ところで 。 ...... By the way . 先ほど から 、 アクア が 女神 だ と か 呼ばれて いた が 、 一体 何の 話 だ ? さきほど||||めがみ||||よば れて|||いったい|なんの|はなし| You were calling Aqua a goddess earlier, but what on earth are you talking about? ミツルギ が 涙 目 で ギルド を 飛び出した 後 。 ||なみだ|め||ぎるど||とびだした|あと

先ほど の 騒ぎ で 冒険 者 達 の 好 奇 の 視線 を 浴び ながら 、 ダクネス が 言って きた 。 さきほど||さわぎ||ぼうけん|もの|さとる||よしみ|き||しせん||あび||||いって| Daknes, who was receiving curious stares from the adventurers because of the commotion he had just witnessed, said, "I'm not sure I'm going to be able to do that.

…… まあ 、 あれ だけ 女神 だ 何 だ と 言って いれば 当たり前 か 。 |||めがみ||なん|||いって||あたりまえ| ...... Well, it's natural to say that it's just a goddess. ......好吧,很自然地说那是唯一的女神吗?

いや 、 この際 だ 。 |このさい| No, this is the time. めぐみ ん と ダクネス に は 言って しまって も いい か ? ||||||いって||||

俺 が アクア に 視線 を やる と 、 分かった と ばかり に アクア が こく り と 頷く 。 おれ||||しせん||||わかった|||||||||うなずく When I looked at Aqua, she nodded her head as if she understood.

そして 、 アクア は 珍しく 真剣な 表情 で 、 ダクネス とめぐ みん に 向き直る 。 |||めずらしく|しんけんな|ひょうじょう||||||むきなおる

ダクネス とめぐ みん も 、 その アクア の 雰囲気 を 察し 、 真剣に 聞く 姿勢 に 入った ……。 |||||||ふんいき||さっし|しんけんに|きく|しせい||はいった

「 今 まで 黙って いた けれど 、 あなた 達 に は 言って おく わ 。 いま||だまって||||さとる|||いって|| …… 私 は アクア 。 わたくし|| アクシズ 教団 が 崇拝 する 、 水 を 司る 女神 。 |きょうだん||すうはい||すい||つかさどる|めがみ The goddess of water worshipped by the Axis cult. …… そう 、 私 こそ が あの 、 女神 アクア な の よ ……! |わたくし||||めがみ|||| 「「って いう 、 夢 を 見た の か 」」 「 違う わ よ ! ||ゆめ||みた|||ちがう|| Did you have a dream that I said that? 何で 二 人 と も ハモって ん の よ ! なんで|ふた|じん|||ハモ って||| Why are you two harmonizing? …… まあ 、 こう なる わ なぁ ……。 ...... Well, that's what happens. .......

その 時 だった 。 |じ|

『 緊急 ! きんきゅう 緊急 ! きんきゅう 全 冒険 者 の 皆さん は 、 直ちに 武装 し 、 戦闘 態勢 で 街 の 正門 に 集まって くださいっっ! ぜん|ぼうけん|もの||みなさん||ただちに|ぶそう||せんとう|たいせい||がい||せいもん||あつまって|ください っっ お 馴染み の 、 緊急 を 告げる アナウンス が 辺り に 響き渡った 。 |なじみ||きんきゅう||つげる|あなうんす||あたり||ひびきわたった

「 また かよ ……? 最近 多い な 、 緊急の 呼び出し 」 さいきん|おおい||きんきゅうの|よびだし

行か なきゃ 駄目 か ? いか||だめ| I have to go. Do I have to?

駄目だろう なあ 、 でも ミツルギ と あんな 騒ぎ が あった 後 だ し 面倒臭い ……。 だめだろう||||||さわぎ|||あと|||めんどうくさい I don't think so, but after that mess with Mitsurugi, it's a pain in the ass. .......

と 、 俺 が 気怠 げ に テーブル の 上 に だらけて いる と 。 |おれ||けだる|||てーぶる||うえ|||| I slumped lazily on the table.

『 緊急 ! きんきゅう 緊急 ! きんきゅう 全 冒険 者 の 皆さん は 、 直ちに 武装 し 、 戦闘 態勢 で 街 の 正門 に 集まって ください ! ぜん|ぼうけん|もの||みなさん||ただちに|ぶそう||せんとう|たいせい||がい||せいもん||あつまって| All adventurers should immediately gather at the main gate of the city armed and ready for battle! …… 特に 、 冒険 者 サトウカズマ さん と その 一行 は 、 大至急 で お 願い します ! とくに|ぼうけん|もの|||||いっこう||だいしきゅう|||ねがい|し ます 「………… えっ」 今 なんて ? |いま| 1.

俺 は 慌てて 正門 前 に 駆けつけた 。 おれ||あわてて|せいもん|ぜん||かけつけた

軽装 の 俺 を 筆頭 に 、 アクア やめ ぐみん も 門 の 前 に 着く が 、 重 装備 の ダクネス だけ は 到着 が 遅れて いた 。 けいそう||おれ||ひっとう||||||もん||ぜん||つく||おも|そうび|||||とうちゃく||おくれて| I was the first one to arrive at the gate, lightly equipped, and Aqua and Gumin also arrived at the gate, but only Daknes, who was heavily equipped, arrived late.

「 お 、 やっぱり な 。 また あいつ か 」

俺 達 が 街 の 正門 前 に 着く と 、 そこ に は 既に 多数 の 冒険 者 が 集まって いる 。 おれ|さとる||がい||せいもん|ぜん||つく|||||すでに|たすう||ぼうけん|もの||あつまって| When we arrived at the main gate of the town, many adventurers had already gathered there.

そして 多く の 駆け出し 冒険 者 達 が 遠巻き に 見守る 中 、 街 の 正門 前 に は 奴 が いた 。 |おおく||かけだし|ぼうけん|もの|さとる||とおまき||みまもる|なか|がい||せいもん|ぜん|||やつ||

そう 、 あの 魔 王 の 幹部 の デュラハン だ 。 ||ま|おう||かんぶ||| Yes, Dullahan, the leader of that demon king.

先 に いた 冒険 者 達 の 顔色 が 悪い の が 気 に 掛かって いた が 、 デュラハン の 後ろ を 見て 、 理解 した 。 さき|||ぼうけん|もの|さとる||かおいろ||わるい|||き||かかって|||||うしろ||みて|りかい| I had been concerned about the pale complexion of the adventurers ahead of me, but when I saw Dullahan's back, I understood.

今日 は 先日 と は 違い 、 背後 に 多く の モンスター を 引き連れて いる 。 きょう||せんじつ|||ちがい|はいご||おおく||||ひきつれて|

それ は 、 朽ちて 、 ボロボロ に なった 鎧 を 身 に 纏った 騎士 達 。 ||くちて|ぼろぼろ|||よろい||み||まとった|きし|さとる

鎧 や 兜 の 隙間 から は 、 直視 して いる と しばらく ご飯 が 食べ られ なく なり そうな 、 トラウマ に なり そうな 腐った 体 が 見え隠れ して いる 。 よろい||かぶと||すきま|||ちょくし|||||ごはん||たべ||||そう な||||そう な|くさった|からだ||みえがくれ|| Through the cracks in his armor and helmet, we can see a traumatized, rotting body that would make it impossible to eat for a while if one were to look at it directly.

その 鎧 騎士 達 は 、 ひと 目 で アンデッド だ と 分かった 。 |よろい|きし|さとる|||め|||||わかった I recognized those knights in armor as undead at first sight.

デュラハン は 俺 とめぐ みん の 姿 を 見つける と 、 開口一番 叫び を 上げた 。 ||おれ||||すがた||みつける||かいこういちばん|さけび||あげた When Dullahan found me and Megumi's figure, he raised a cry at the beginning of his speech.

「 なぜ 城 に 来 ない のだ 、 この 人でなし ども が ああ ああ あっ!!」 俺 は めぐみ ん を 庇う 形 で 前 に 出る と 、 デュラハン に 問い掛けた 。 |しろ||らい||||ひとでなし||||||おれ|||||かばう|かた||ぜん||でる||||といかけた "Why don't you come to the castle, you bastards?" I stepped forward to protect Megumin and asked the Dullahan. “你为什么不去城堡,这个人没人! “你为什么不去城堡,这个人没人! 「 ええっと ……。 ええ っと なぜ 城 に 来 ないって 、 なんで 行か なきゃ いけない んだ よ ? |しろ||らい|ない って||いか|||| Why don't you come to the castle? Why do I have to go there? 後 、 人でなしって 何 だ 。 あと|ひとでなし って|なん| And what do you mean by "bastard"? もう 爆裂 魔法 を 撃ち込んで も いない のに 、 なに を そんなに 怒って る んだ よ 」 俺 の 言葉 に 、 怒った デュラハン が 思わず 左手 に 抱えて いた 物 を 地面 に 叩きつけ …… よう と して 、 それ が 自分 の 頭 である 事 に 気づき 、 慌てて 脇 に 抱え 直す と 。 |ばくれつ|まほう||うちこんで|||||||いかって||||おれ||ことば||いかった|||おもわず|ひだりて||かかえて||ぶつ||じめん||たたきつけ||||||じぶん||あたま||こと||きづき|あわてて|わき||かかえ|なおす| "I haven't even fired any explosion magic yet, so why are you so mad?" My words enraged the Dullahan, who instinctively slammed the object he was holding in his left hand to the ground... but then he realized it was his own head, and hastily picked it up and put it under his arm. 「 爆裂 魔法 を 撃ち込んで も いない ? ばくれつ|まほう||うちこんで|| 撃ち込んで も いない だ と !? 何 を 抜かす か 白々しいっ! うちこんで|||||なん||ぬかす||しらじらしい っ What are you talking about? 您甚至都不应该拍摄它!您想错过什么? そこ の 頭 の おかしい 紅 魔 の 娘 が 、 あれ から も 毎日 欠かさ ず 通って おる わ ! ||あたま|||くれない|ま||むすめ|||||まいにち|かかさ||かよって|| That crazy little red devil girl has been going there every day since then! 「 えっ」 俺 は それ を 聞き 、 隣 の め ぐみん を 見る 。 |おれ||||きき|となり|||||みる めぐみ ん が 、 ふいっと 目 を 逸ら した 。 |||ふい っと|め||はやら| Megumi suddenly looked away. 「………… お前 、 行った の か 。 おまえ|おこなった|| "............ Did you go? もう 行く なって 言った のに 、 あれ から また 行った の か ! |いく||いった|||||おこなった|| I told you not to go back, but you've gone back since then? 「 ひ たた たた たた 、 いた 、 痛い です ! |||||いたい| 違う のです 、 聞いて ください カズマ ! ちがう||きいて|| No, listen to me, Kazuma! 今 まで ならば 、 何も ない 荒野 に 魔法 を 放つ だけ で 我慢 出来て いた のです が ……! いま|||なにも||こうや||まほう||はなつ|||がまん|できて||| Until now, I've been able to tolerate just unleashing my magic into the empty wilderness. ...... 城 へ の 魔法 攻撃 の 魅力 を 覚えて 以来 、 大きくて 硬い モノ じゃ ない と 我慢 でき ない 体 に ……! しろ|||まほう|こうげき||みりょく||おぼえて|いらい|おおきくて|かたい|もの||||がまん|||からだ| Since I learned the charm of magical attacks on castles, I have become unable to endure anything but large and hard objects. ...... 「 もじもじ し ながら 言う な ! |||いう| Don't say things that make me squirm! 大体 お前 、 魔法 撃ったら 動け なく なる だろう が ! だいたい|おまえ|まほう|うったら|うごけ|||| You'll be stuck if you shoot magic, won't you? てこ と は 、 一緒に 通った 共犯 者 が いる だ ろ ! |||いっしょに|かよった|きょうはん|もの|||| That means there must be an accomplice who went to the school with him! 一体 誰 と …………」 いったい|だれ|

めぐみ ん の 頰 を 引っ張って いた 俺 の 言葉 を 聞いて 、 アクア が ふいっと 目 を 逸ら す 。 |||||ひっぱって||おれ||ことば||きいて|||ふい っと|め||はやら| Hearing my words as I was pulling Megumi's cheek, Aqua suddenly looked away. …………。

「 お前 か ああ ああ ああ ああ ! おまえ||||| 「 わ ああ ああ ああ ーっ! ||||- っ だって だって 、 あの デュラハン に ろくな クエスト 請け られ ない 腹いせ が し たかった んだ もの ! |||||||うけ|||はらいせ||||| 私 は あいつ の せい で 、 毎日 毎日 店長 に 叱ら れる は めに なった の よ ! わたくし||||||まいにち|まいにち|てんちょう||しから|||||| 因為他,我每天都要被店長罵! バイト 先 で 怒ら れる の は お前 の 仕事 振り の せい だろう が 。 ばいと|さき||いから||||おまえ||しごと|ふり|||| It's probably your job's fault that you get scolded at work. 如果你在兼職工作中被罵,很可能是因為你在工作中的行為。 如果你在兼職工作中被罵,很可能是因為你在工作中的行為。

逃げよう と する アクア の 襟首 を 摑 んで いる と 、 デュラハン が 言葉 を 続けた 。 にげよう|||||えりくび||||||||ことば||つづけた

「 この 俺 が 真に 頭 に きて いる の は 何も 爆裂 魔法 の 件 だけ で は ない ! |おれ||しんに|あたま||||||なにも|ばくれつ|まほう||けん|||| I'm really upset about more than just the explosion magic! 「真正困擾我的不只是爆炸魔法! 貴 様 ら に は 仲間 を 助けよう と いう 気 は 無い の か ? とうと|さま||||なかま||たすけよう|||き||ない|| 不当な 理由 で 処刑 さ れ 、 怨念 に より こうして モンスター 化 する 前 は 、 これ でも 真っ当 な 騎士 の つもりだった 。 ふとうな|りゆう||しょけい|||おんねん|||||か||ぜん||||まっ あた||きし|| Before he was executed for a wrongful cause and turned into a monster by resentment, he was still an honest knight. 在他因不合理的理由而被处决并因mor悔而变成怪物之前,他仍然是一名合法的骑士。 その 俺 から 言わ せれば 、 仲間 を 庇って 呪い を 受けた 、 騎士 の 鑑 の 様 な あの クルセイダー を 見捨てる など …………! |おれ||いわ||なかま||かばって|まじない||うけた|きし||かがみ||さま|||||みすてる| デュラハン が そこ まで 言い 掛けた 時 。 ||||いい|かけた|じ Dullahan was about to say that much.

重い 鎧 を ガチャガチャ いわ せ 、 ようやく やって 来た ダクネス が 、 俺 の 隣 に そっと 立つ 。 おもい|よろい|||||||きた|||おれ||となり|||たつ Daknes finally arrives, rattling his heavy armor, and quietly stands next to me.

デュラハン は 、 騎士 の 鑑 など と 褒め られ 、 赤い 顔 を して 照れて いる ダクネス と 目 が 合った 。 ||きし||かがみ|||ほめ||あかい|かお|||てれて||||め||あった Dullahan's eyes met Daknes's, who was red-faced and embarrassed at being praised as a knightly man.

「…… や 、 や あ ……」

ダクネス が 、 申し訳な さ そうに おずおず と 、 デュラハン に 向けて 片手 を 挙げて ……。 ||もうしわけな||そう に|||||むけて|かたて||あげて

「……………… あ 、 あれ え ────────────っ!?」 それ を 見た デュラハン が 素っ頓狂な 声 を 上げた 。 ||||||みた|||すっとんきょうな|こえ||あげた Dullahan, seeing this, raised a crazy voice, ".................., that's ────────────? 兜 の せい で その 表情 は 見え ない が 、 多分 、 何で !? と いった 表情 を して いる 事 だろう 。 かぶと|||||ひょうじょう||みえ|||たぶん|なんで|||ひょうじょう||||こと| Although we can't see his expression because of his helmet, we can probably guess that he has a "Why?

「 なに なに ? ダクネス に 呪い を 掛けて 一 週間 が 経った のに 、 ピンピン して る から 驚いて る の ? ||まじない||かけて|ひと|しゅうかん||たった||ぴんぴん||||おどろいて|| この デュラハン 、 私 達 が 呪い を 解く ため に 城 に 来る はずだ と 思って 、 ずっと 私 達 を 待ち 続けて た の ? ||わたくし|さとる||まじない||とく|||しろ||くる|||おもって||わたくし|さとる||まち|つづけて|| This Dullahan has been waiting for us all this time, thinking we were supposed to come to the castle to break the curse? 帰った 後 、 あっさり 呪い 解か れちゃった と も 知ら ず に ? かえった|あと||まじない|とか|れちゃ った|||しら|| Without knowing that the curse was easily broken after they left? プークスクス ! ぷー くすくす うける んです けど ! I'm very interested in it! ちょ ー うける んです けど ! |-||| I think it's really funny! アクア が 心底 楽し そうに 、 デュラハン を 指差し クスクス 笑う 。 ||しんそこ|たのし|そう に|||ゆびさし|くすくす|わらう Aqua looks truly amused, points at Dullahan, and giggles.

相変わらず 表情 は 見え ない が 、 プルプル と 肩 を 震わせる デュラハン の 様子 から 、 きっと 激怒 して いる のだろう 。 あいかわらず|ひょうじょう||みえ|||||かた||ふるわせる|||ようす|||げきど|||

しかし 、 アクア が 呪い を 解いて しまった 以上 、 罠 を 張って いる と 分かりきって いる 、 そんな 危ない 所 に わざわざ 行く 理由 が 無い 。 |||まじない||といて||いじょう|わな||はって|||わかりきって|||あぶない|しょ|||いく|りゆう||ない However, since Aqua has broken the curse, there is no reason to go all the way to such a dangerous place, knowing full well that it is a trap.

「…… おい 貴 様 。 |とうと|さま 俺 が その 気 に なれば 、 この 街 の 冒険 者 を 一 人 残らず 斬り 捨てて 、 街 の 住人 を 皆殺し に する 事 だって 出来る のだ 。 おれ|||き||||がい||ぼうけん|もの||ひと|じん|のこらず|きり|すてて|がい||じゅうにん||みなごろし|||こと||できる| If I wanted to, I could cut down every single adventurer in this town and kill everyone who lives here. いつまでも 見逃して 貰える と 思う な よ ? |みのがして|もらえる||おもう|| Don't think you can keep getting away with this forever, huh? 疲れ を 知ら ぬ この 俺 の 不 死 の 体 。 つかれ||しら|||おれ||ふ|し||からだ My immortal body that knows no fatigue. お前達 ひよっ子 冒険 者 ども で は 傷 も つけ られ ぬ わ ! おまえたち|ひよ っこ|ぼうけん|もの||||きず||||| You little adventurers can't even scratch it! アクア の 挑発 に 流石 に 限界 に きた の か 、 デュラハン が 不穏な 空気 を 滲ま せる 。 ||ちょうはつ||さすが||げんかい|||||||ふおんな|くうき||にじま| Dullahan, perhaps having reached the end of his patience with Aqua's provocations, is giving off an unsettled vibe.

だが デュラハン が 何 か を する より 早く 、 アクア が 右手 を 突き出し 叫んで いた 。 |||なん|||||はやく|||みぎて||つきだし|さけんで|

「 見逃して あげる 理由 が 無い の は こっち の 方 よ ! みのがして||りゆう||ない|||||かた| I don't have any reason to give you a pass! 今回 は 逃がさ ない わ よ 。 こんかい||にがさ||| I won't let you get away this time. アンデッド の くせ に こんなに 注目 集めて 生意気 よ ! |||||ちゅうもく|あつめて|なまいき| For an undead person, you're a bit cheeky to be attracting so much attention! 消えて 無く なん なさいっ、『 ターンアンデッド 』! きえて|なく||な さ いっ| Don't disappear, Turn Undead! アクア が 突き出した 手 の 先 から 、 白い 光 が 放た れる 。 ||つきだした|て||さき||しろい|ひかり||はなた|

だが アクア が 魔法 を 放つ の を 見て も 、 デュラハン は まるで 、 そんな 物 は 喰 らって も 余裕 だ と でも 言う か の 様 に 、 それ を 避けよう と も し ない 。 |||まほう||はなつ|||みて||||||ぶつ||しょく|ら って||よゆう||||いう|||さま||||さけよう|||| But when Dullahan sees Aqua unleashing her magic, she doesn't even try to avoid it, as if she can afford to eat it. 但是看到杜拉汉(Aurahan)散发出魔力,仿佛避免吃掉它,仿佛他负担得起。 流石 は 魔 王 の 幹部 、 よほど の 自信 が ある のだろう 。 さすが||ま|おう||かんぶ|||じしん|||

デュラハン の 体 に 、 アクア を 中心 に 放た れた 柔らかい 光 が 迫り ……! ||からだ||||ちゅうしん||はなた||やわらかい|ひかり||せまり

「 魔 王 の 幹部 が 、 プリースト 対策 も 無し に 戦場 に 立つ と でも 思って いる の か ? ま|おう||かんぶ|||たいさく||なし||せんじょう||たつ|||おもって||| "Do you really think that the leader of a demon king would go into battle without a Priest countermeasure? 残念だった な 。 ざんねんだった| この 俺 を 筆頭 に 、 俺 様 率いる 、 この アンデッドナイト の 軍団 は 、 魔 王様 の 加護 に より 神聖 魔法 に 対して 強い 抵抗 を ぎ ゃあ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ー !!」 |おれ||ひっとう||おれ|さま|ひきいる||||ぐんだん||ま|おうさま||かご|||しんせい|まほう||たいして|つよい|ていこう|||||||||||-

魔法 を 受けた デュラハン は 、 光 を 浴びた 部分 から 、 黒い 煙 を 吹き上げ させて いる 。 まほう||うけた|||ひかり||あびた|ぶぶん||くろい|けむり||ふきあげ|さ せて|

自信 たっぷり だった デュラハン は 、 体 の あちこち から 黒い 煙 を 立ち上ら せ 、 身 を 震わせて ふらつき ながら も 、 持ち堪えた 。 じしん|||||からだ||||くろい|けむり||たちのぼら||み||ふるわせて||||もちこたえた

それ を 見て 、 アクア が 叫ぶ 。 ||みて|||さけぶ Seeing this, Aqua exclaims.

「 ね 、 ねえ カズマ ! 変 よ 、 効いて ない わ ! へん||きいて|| That's strange, it's not working! いや 、 結構 効いて た 様 に 見えた んだ が 、 ぎ ゃ ーって 叫んで たし ……。 |けっこう|きいて||さま||みえた|||||- って|さけんで| No, it looked like it was working pretty well, but he was yelling "Geez!" ....... デュラハン は 、 よろめき ながら 。 無頭騎士搖搖欲墜。

「 ク 、 ククク ……。 説明 は 最後 まで 聞く もの だ 。 せつめい||さいご||きく|| The explanation must be listened to until the end. この 俺 は ベルディア 。 |おれ|| I am Verdia . 这是我,贝尔迪亚。 魔 王 軍 幹部 が 一 人 、 デュラハン の ベルディア だ ! ま|おう|ぐん|かんぶ||ひと|じん|||| One of the leaders of the demon king's army was Beria of Dullahan! 魔 王様 から の 特別な 加護 を 受けた この 鎧 と 、 そして 俺 の 力 に より 、 そこら 辺 の プリースト の ターンアンデッド など 全く 効か ぬ わ ! ま|おうさま|||とくべつな|かご||うけた||よろい|||おれ||ちから||||ほとり||||||まったく|きか|| With the special blessing of the Witch King, this armor, and my power, I am completely immune to the turn undead of the Priests around here! …… 効か ぬ のだ が …………。 きか||| ...... doesn't work. ............ な 、 な あお 前 。 |||ぜん Hey, hey, hey. お前 は 今 何 レベル な のだ ? おまえ||いま|なん|れべる|| What level are you at now? 本当に 駆け出し か ? ほんとうに|かけだし| Are you really just starting out? 駆け出し が 集まる 所 だろう 、 この 街 は ? かけだし||あつまる|しょ|||がい| 言い ながら 、 デュラハン は アクア を 見て いる 手 の 上 の 首 を 傾けた 。 いい||||||みて||て||うえ||くび||かたむけた While saying this, Dullahan tilted his head back over his hand looking at Aqua.

首 を 傾げる 仕草 だろう か 。 くび||かしげる|しぐさ|| Is it the way he tilts his head?

「…… まあ いい 。 本来 は 、 この 街 周辺 に 強い 光 が 落ちて 来た だの と 、 うち の 占い 師 が 騒ぐ から 調査 に 来た のだ が ……。 ほんらい|||がい|しゅうへん||つよい|ひかり||おちて|きた|||||うらない|し||さわぐ||ちょうさ||きた|| We originally came here to investigate because our fortuneteller was making a lot of noise about a strong light falling around the city. ....... 面倒だ 、 いっそ この 街 ごと 無くして しまえば いい か ……」 めんどうだ|||がい||なくして||| What a hassle, why don't we just eliminate the whole city ......"

ジャイ ● ン 並み に 理不尽な 事 を 言い出した ベルディア は 、 左手 に 自ら の 首 を 抱え 、 空いた 右手 を 高く 掲げた 。 ||なみ||りふじんな|こと||いいだした|||ひだりて||おのずから||くび||かかえ|あいた|みぎて||たかく|かかげた Beldia began saying things that were as unreasonable as Giant's, then held his own neck in his left hand and raised his free right hand high. 貝爾迪亞和賈因一樣說了無理的話,左手掐著自己的脖子,空著的右手高高舉起。 貝爾迪亞和賈因一樣說了無理的話,左手掐著自己的脖子,空著的右手高高舉起。

「 フン 、 わざわざ この 俺 が 相手 を して やる まで も ない 。 ふん|||おれ||あいて|||||| I don't have to go out of my way to deal with them. …… さあ 、 お前達 ! |おまえたち ...... Come on, guys! この 俺 を コケ に した この 連中 に 、 地獄 と いう もの を 見せて やる が いい ! |おれ||こけ||||れんちゅう||じごく|||||みせて||| Let these people who made a mockery of me show you what hell is like! 「 あっ! あいつ 、 アクア の 魔法 が 意外に 効いて ビビった んだ ぜ きっと ! |||まほう||いがいに|きいて|ビビ った||| I bet he was scared that Aqua's magic was surprisingly effective! 自分 だけ 安全な 所 に 逃げて 、 部下 を 使って 襲う つもりだ ! じぶん||あんぜんな|しょ||にげて|ぶか||つかって|おそう| He wants to escape to a safe place and use his men to attack us! 「 ちち ち 、 違う わ ! ||ちがう| No, no, no! 最初 から その つもり だった のだ ! さいしょ||||| That was the plan all along! 魔 王 の 幹部 が そんな ヘタレ な 訳 が なかろう ! ま|おう||かんぶ|||||やく|| There was no reason for the leader of the Demon King to be such a fool! 魔王的幹部們不可能蠢到這種程度吧! いきなり ボス が 戦って どう する 、 まずは 雑魚 を 片づけて から ボス の 前 に 立つ 。 |ぼす||たたかって||||ざこ||かたづけて||ぼす||ぜん||たつ What's the boss going to do if he fights you out of the blue? これ が 昔 から の 伝統 と ……」 ||むかし|||でんとう| This is the old tradition and ......"

「『 セイクリッド ・ ターンアンデッド 』 ー ! ||- 「 ひ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ー ! |||||||- 何 か 言い 掛けて いた ベルディア が 、 アクア に 魔法 を かけ られ 悲鳴 を 上げた 。 なん||いい|かけて||||||まほう||||ひめい||あげた Beria, who was about to say something, screamed as Aqua cast a spell on her.

ベルディア の 足元 に は 白い 魔法 陣 が 浮かび上がり 、 そこ から 天 に 向かって 突き上げる 様 な 光 が 立ち上って いた 。 ||あしもと|||しろい|まほう|じん||うかびあがり|||てん||むかって|つきあげる|さま||ひかり||たちのぼって| A white magic circle appeared at Verdia's feet, and from it a light was rising, as if it were shooting up to the heavens.

ベルディア は 鎧 の あちこち から 黒い 煙 を 吐き出して 、 まるで 体 に ついた 火 でも 消す か の 様 に 、 地面 を ゴロゴロ と 転げ 回って いる 。 ||よろい||||くろい|けむり||はきだして||からだ|||ひ||けす|||さま||じめん||ごろごろ||ころげ|まわって| Verdia is rolling around on the ground as if she were trying to put out a fire in her body, spewing black smoke from various parts of her armor.

アクア が 慌てた 様子 で 、 ||あわてた|ようす| Aqua looked panicked,

「 ど 、 どう しよう カズマ ! "Oh, my God, what should I do, Kazuma? やっぱり おかしい わ ! I knew it. It's crazy! あいつ 、 私 の 魔法 が ちっとも 効か ない の ! |わたくし||まほう|||きか|| My magic doesn't work at all on him! ひ あーって 言って たし 、 凄く 効いて る 気 が する が 。 |あー って|いって||すごく|きいて||き||| She said "hiiiii" so I think it's really working. いや 、 本来 の ターンアンデッド は 、 一撃 で アンデッド を 消滅 さ せて しまう のだろう 。 |ほんらい||||いちげき||||しょうめつ|||| No, the turn undead would essentially annihilate the undead with a single blow.

それ が …………。

「 こ 、 この ……っ! セリフ は ちゃんと 言わ せる もの だ ! せりふ|||いわ||| You have to make them say their lines properly! ええ い 、 もう いい ! おい 、 お前 ら ……! |おまえ| ベルディア は 、 あちこち から 黒い 煙 を 吹き ながら も 、 ゆ ら り と 立って 右手 を 掲げ ……。 ||||くろい|けむり||ふき|||||||たって|みぎて||かかげ 就在到處冒出黑煙的時候,貝爾迪亞搖搖晃晃地站著,舉起了右手…

「 街 の 連中 を 。 がい||れんちゅう| "Let's get the gangs out of town... …… 皆殺し に せよ ! みなごろし|| ...... Kill them all! その 右手 を 振り下ろした ! |みぎて||ふりおろした

2.

アンデッドナイト 。 Undead Knight .

それ は 、 ゾンビ の 上位 互換 モンスター 。 ||||じょうい|ごかん| It is the upper compatible monster of zombies.

ボロボロ と は いえ 、 鎧 を しっかり と 着込んだ そい つら は 、 駆け出し 冒険 者 に とって 十分な 脅威 と なる 。 ぼろぼろ||||よろい||||きこんだ||||かけだし|ぼうけん|もの|||じゅうぶんな|きょうい||

「 おわ ーっ!? プリースト を ! |- っ|| プリースト を 呼べ ー ! ||よべ|- Call Priest! 「 誰 か エリス 教 の 教会 行って 、 聖 水 ありったけ 貰って 来て くれ え ええ ! だれ|||きょう||きょうかい|おこなって|せい|すい||もらって|きて||| Someone go to Ellis Church and get me as much holy water as you can! あちこち から 、 そんな 切羽詰まった 冒険 者 の 叫び が 響く 中 、 アンデッドナイト 達 が 街 中 へ と 侵入 して 来た 。 |||せっぱつまった|ぼうけん|もの||さけび||ひびく|なか||さとる||がい|なか|||しんにゅう||きた

それ ら を 何とか 迎え撃とう と する 冒険 者 達 。 |||なんとか|むかえうとう|||ぼうけん|もの|さとる Adventurers try to intercept them somehow.