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べるぜバブ, Beelzebub Episode 3

Beelzebub Episode 3

( アランドロン ) むかし むかし ある 所 に ―

それはそれは 凶悪 で 残忍 で 傍若無人 で ―

それはそれは 凶悪 で 残忍 で 傍若無人 で ―

( 地響き )

( 地響き )

( 地響き )

人 を 人 と も 思わ ぬ 悪魔 の よう な 男 が おり まし た

人 を 人 と も 思わ ぬ 悪魔 の よう な 男 が おり まし た

( 男 鹿 ( お が ) ) った く お前 は 日増しに 成長 し や が って !

( ベル 坊 ( ぼう ) ) ダ … ( 男 鹿 ) え 何 ? 腹 減った ?

( ベル 坊 ) ダ … ( 男 鹿 ) しょうが ねえ なあ

( 地響き ) ( 店員 ) すいません お 客 さん ―

魔 王 連れ の 方 は ちょっと …

( 男 鹿 ) え マジ で ? ( 店員 ) マジ で

( 地響き ) ( 店主 ) うち も ね 魔 王 だけ は ―

勘弁 し て ほしい ん だ わ

( 男 鹿 ) ここ も か … ( ベル 坊 ) ダ …

( 店長 ) あ ~ ダメダメ 魔 王 なんて ―

他 の お 客 さん 来 なく なっちゃ う よ

( 男 鹿 ) 何 ぃ ?

( おなか の 鳴る 音 ) ( 男 鹿 ) あっ !

何 だ ? この 音 は

( 客 ) な 何 だ ! ? ( 客 ) 地震 ?

( 客 ) 危ない ぞ ~ ! ( 客 ) 逃げろ ~ !

あ いや … これ は こいつ の 腹 の 虫 で

おい ちょっと 待て コラ ! おい !

( 人々 の 悲鳴 )

( ベル 坊 ) ウワー !

( 男 鹿 ) ギャー !

はい 全滅 ~ !

( 鳥 の 鳴き声 )

( 男 鹿 ) 夢 ? いや これ は 未来 へ の 警告 ! ? ―

早め に 何とか し ねえ と …

こいつ を とっとと 凶暴 で 残忍 で 傍若無人 で ―

人 を 人 と も 思わ ない 野郎 に 押しつける ぞ !

( ベル 坊 の 寝息 ) ( ベル 坊 ) アウ

( アランドロン ) これ は ひょんな こと から ―

赤ん坊 を 育てる こと に なった 不良 高校 生 の 物語

ただし その 赤ん坊 は 普通 の 赤ん坊 で は なく ―

魔 王 の 子 だった の です

♪ ~

~ ♪

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~ !

( ヒルダ ) おい 本当 に 分かった の か ?

ああ 食事 は 1 日 5 回 だ ろ

( ヒルダ ) ここ に 3 回 分 ある 忘れる な よ

( 男 鹿 ) ヘッ て め え の 乳 で も 搾った か

( 殴る 音 ) ( ヒルダ ) 王族 専用 の 粉 ミルク だ

( 男 鹿 ) ヘッ て め え の 乳 を 乾燥 さ せ た か ?

( 殴る 音 )

いい か ミルク の 温度 は 魔 界 の ミドロガ 沼 に 住む ―

ワイバーン の わき の 下 の 温度 に する ん だ ぞ

( 男 鹿 ) 分かる か ん な もん !

ほう ? それ なら 私 も 一緒 に 行って やろ う か ?

バカ 野郎 オレ に 任せろ よ

その 言葉 信じ た ぞ

( 男 鹿 ) ヘッ ! 粉 ミルク くらい 簡単 な もん だ ろ

な ベル 坊 ( ベル 坊 ) ダッ !

う わ っ ! ( ベル 坊 ) ダー

( 男 鹿 ) あ あっ ! ( ベル 坊 ) ダー !

腹 減った なら そう 言 えよ

はい ( ベル 坊 ) ダーブ !

ングング …

どう だ うまい か ? ( ベル 坊 ) ダーブ

( 主婦 ) まあ な ~ に あれ ? ( 主婦 ) こんな 所 で ミルク ?

( 主婦 ) 非常識 よ ねえ

( 主婦 たち の 話し声 )

すみません ねえ ( 主婦 たち ) ひ っ !

( 男 鹿 ) った く とんだ 所 で 時間 食 っち まっ た なあ

さて 行く ぞ ! ( ベル 坊 ) ダーブ

( 男 鹿 ) いい か もう 泣く ん じゃ ねえ ぞ

( ベル 坊 ) マ ! ( 男 鹿 ) ギャー !

( ベル 坊 ) マ ! ( 男 鹿 ) ギャー !

( 爆発 音 )

( 古市 ( ふるい ち ) ) 一応 聞い とく けど お前 それ 大丈夫 か ?

( 男 鹿 ) 大丈夫 … に 見える か ?

( 古市 ) 見え ねえ な

( 男 鹿 ) ヒルダ の ヤツ 1 日 5 回 で いい と か 抜かし て ―

全然 足り ねえ じゃ ねえ か !

何 してん だ ?

飯 だ よ 飯 ! ベル 坊 の

ない ( 古市 ) 何 が ?

だから 王族 専用 の 粉 ミルク だ よ !

アイ … ( 男 鹿 ) 泣く な ~ !

おい ! オレ が ミルク 捜す 間 ベル 坊 を あやし とい て くれ !

あやす った って オレ 赤ん坊 の 世話 なんて し た こと …

( アランドロン ) ほ ~ ら ベロベロ バー で ござい ます ぞ ~

いかが で ござい ます か な ?

( 古市 ) ああ …

何で お前 が ここ に いる ん だ ?

( アランドロン ) アッハハハ …

その 件 な ん だ が な ちょっと 聞い て くれ

( アランドロン ) と いう わけ で ―

今日 から こちら で お 世話 に なり ます ―

バティム ・ ド ・ エムナ ・ アランドロン と 申し ます

ふつつか 者 です が よろしく お 願い いたし ます

( 古市 ) いや ちょっと 待て ! いきなり 現れ て ―

と いう わけ で って の は どう いう わけ な ん だ !

そんな 今 に なって あんな こと まで し て おき ながら …

( 古市 父 ) あんな コト …

( 古市 母 ) こんな コト ?

( ほのか ) そんな コト ! ?

そう いう ん じゃ ない から ! 最悪 の 想像 やめ て !

( アランドロン ) いえ ね ヒルダ 様 の よう に ―

私 も どこ か に 腰 を 落ち着け ね ば と

しかし 主君 と 同じ 家 に 暮らす なんて 畏れ多い

さて どこ の 家 を 借り れ ば よい か と 考え て い た 矢先 …

矢先 …

先日 あなた が 私 の 中 に 入って き た 時 に 感じ た の です

( アランドロン ) オウ !

ブハッ ! ハァ ~ ハァ ハァ …

( アランドロン ) ああ なんと 熱い もの を 持って いる 人 だ ろ う

そう だ !

この 人 なら 私 の 全て を 捧げ て も いい の で は ! ? と …

中 に …

感じ た ?

熱い モノ ! ?

( 古市 ) ち ち … 違 ~ う !

( 古市 母 ) 貴之 ( た かゆき ) どう いう こと な の ! ?

( 古市 父 ) お 父さん は 悲しい …

( 古市 母 ) あなた は 2 階 に 行って なさい !

( ほのか ) や だ ー ! 面白い から もっと 聞く !

( アランドロン ) ハハハハ … 仲 の よい 家族 です な

ハハハハ …

( 古市 ) 笑って る 場合 か ~ !

( 古市 ) と まあ そんな こと が あって な

( 男 鹿 ) あ ~ クソッ ! マジ で ど っか に 落とし ち まった か ! ?

落とし ち まっ てる よ !

( 古市 ) お前 少し は 聞 け よ

( 男 鹿 ) それ より ミルク だ よ ミルク !

( アランドロン ) ふむ これ は いけ ませ ん ね

ここ は 私 アランドロン が 一 肌 脱ぎ ま しょ う !

( 古市 ) あ ?

( アランドロン ) ふん む ~ あ ~ …

出る か ~ !

おお ? 古市 様 も チャレンジ なさい ます か ?

えっ ?

ここ です かな ? ここ です かな ? いかが です かな ?

( 古市 ) あ あ ~ ! 何で こんな 時 に ヒルダ さん は い ない ん だ ~ !

( ヒルダ ) あ あ ~ ん !

やはり 人間 界 は 魔 界 と 勝手 が 違う な

ん … 肩 が こって いか ん

ん ?

( ベル 坊 ) ダッ … ( 男 鹿 ) もう 少し だけ 我慢 しろ !

確か 自販機 に …

隅 っこ の 自販機 に ひっそり と 普通 の 牛乳 が …

ヘッ … あった ! ( 正解 の チャイム )

( 不 正解 の ブザー )

( 男 鹿 ) 何 か 何 か ミルク の 代わり に なる もの を !

コーヒー フルーツ ラムネ …

青 汁 ! 青 汁 … どう だ ? ベル 坊

アイー …

だ あ ~ ! 泣く な 泣く な ~ !

他 に ミルク っぽい もの ミルク っぽい も の もの ~ …

だ ~ !

( 部下 ) ん ? ( 男 鹿 ) あ ?

何 だ コラ

( 男 鹿 ) あ ~ 悪い 緊急 事態 な もん で

ざ けん な て め え ( 部下 ) て め え の 分 は ね え ん だ よ

緊急 事態 って 言って ん だ ろ !

( 部下 たち ) わ ー ! ぐ わ ー !

( ベル 坊 ) ギャッ ビー ! ( 男 鹿 ) 満足 し た か ?

( ベル 坊 ) アイーヤ ! ( 男 鹿 ) えっ もっと か ?

( ベル 坊 ) ダーブ ! ( 男 鹿 ) は ぁ …

いいかげん 何とか し ねえ と ―

体 だけ じゃ なく て 金 も や べ え

( 部下 ) ヘヘヘ … ( 男 鹿 ) あ ?

( 部下 ) て め え とんで も ねえ こと し ち まった な

あの 神崎 ( かんざ き ) さん の ヨーグルッチ を 買い占める と は …

( 部下 ) バカ が ケガ だけ じゃ すま ねえ ぞ

( 部下 ) 神崎 さん の 蹴り を 食らって 今 まで 何 人 の ヤツ が ―

病院 送り に さ れ た こと か

( 部下 ) 顔 の 骨 グチャグチャ に さ れ て ―

退院 する 頃 に は ―

すっかり 別人 に な っち まっ た ヤツ も い た よ な

オレ より 強く て 凶暴 な ヤツ が い たら ベル 坊 は そい つ に 懐き ―

オレ は 解放 さ れる って こと だ から …

( 男 鹿 ) その 神崎 君 って どこ に いる の か 教え て くん ない ?

( 城山 ( しろ やま ) ) で お前 ら その 男 鹿 って のに ―

簡単 に の さ れ ち まった って の か ?

( 阿部 ( あ べ ) ) いや その 簡単 に って いう か ―

あいつ バケ モン っす よ

( 竜一 ( りゅう いち ) ) 時速 50 キロ 以上 で 走る し

( 竜二 ( りゅう じ ) ) 仲間 に 妙 な お っ さん も い て …

( 下川 ( しも かわ ) ) それ に あの 恐ろしい 子 猫 ちゃん まで

( 城山 ) もう いい 分かった

( 阿部 ) それ じゃ 帰って い い ん すね ?

( 城山 ) お前 ら 2 年 が ふがいない ダメ 野郎 って こと が だ !

う っ ! う っ !

うら っ ! うら っ !

( 阿部 ) 強 ( つえ ) え … ( 竜一 ) さすが 3 年生 …

( 竜二 ) こいつ は 男 鹿 以上 …

( 下川 ) グッ … ナイ

フン …

( 神崎 ) ククク …

( 神崎 ) 男 鹿 か …

( 不良 ) あれ … ( 不良 ) あれ を 見ろ よ !

( 不良 ) 何 ? 何で あいつ が ここ に ?

( 不良 ) 1 年 生 だ ろ う が

( 不良 ) ま まさか … ( 不良 ) 2 年 を シメ た 勢い で …

( 不良 ) 3 年 の クラス に 殴り こみ か ?

なあ それ って マジ や ば く ねえ ?

バカ 3 年 が このまま 黙って …

わ っ こっち 来 た よ …

( 不良 ) や ばっ 目 ぇ 合わせ ん な よ

( 男 鹿 ) あ ~ と 悪 ( わり ) い 悪い ( 4 人 ) はい ?

神崎 って ヤツ の クラス どこ ?

( 4 人 ) ひ い ~ ! わ あ ~ !

( 男 鹿 ) あ ? ん ?

ひ っ !

ごめんなさい ごめんなさい ごめん な さ ~ い !

( 男 鹿 ) あ ? ああ …

( 城山 ) しか し い い ん です か ? 神崎 さん

( 神崎 ) 何 が だ ?

( 城山 ) その 男 鹿 って 1 年 坊 ―

最近 じゃ この 学校 で 一 番 強い の は 誰 だ ? って ―

そう 聞い て 回って る って うわさ も あり ます

( 神崎 ) ほう …

( 城山 ) やはり ここ は 早め に 潰し て おい た ほう が ―

いい か と 思い … ん ?

( 城山 ) う … う ぎ ゃ ああ あ !

( 阿部 ) す すげ え あの で かい 城山 さん に …

( 竜一 ) か か と 落とし ! ? ( 竜二 ) 強い 強 すぎる

グッ … ナイ …

なあ 城山

この オレ が 1 年 坊 ごとき に 負ける と 思う の か ?

( 城山 ) う う う …

( 夏目 ( なつ め ) ) そう だ ぜ 城 ちゃん ( 城山 ) 夏目 …

( 夏目 ) 神崎 君 が 負ける わけない でしょ

まず 挑 ん で くる ヤツ が い ない って

( 神崎 ) さて と … ゴミ は きれい に 掃除 し と か ない と な

( 蹴る 音 ) ( 4 人 ) ぐ あっ !

( 阿部 ) ひと 蹴り で … ( 竜一 ) オレ たち を …

( 竜二 ) すげ え … ( 下川 ) グッナイ …

アハハ 神崎 君 また やっちゃ っ た

それ に 神崎 君 を 敵 に 回す って こと は ―

3 年 の 大半 を 敵 に 回す って こと だ から ね

よっぽど の バカ で なきゃ そんな こと し ない よ

( 城山 ) 確か に …

そんな バカ この 学校 に … ( 男 鹿 ) こんち は ~ !

神崎 君 って いる ?

い た … ね

( 不良 ) あれ が うわさ の … ( 不良 ) 男 鹿 か

( 不良 ) 何で ここ に …

ここ 神崎 君 の クラス だ よ ね ?

ん ? 違う の か な ?

( 神崎 ) “ 神崎 さん ” だ 1 年 坊

( 男 鹿 ) お ! あんた が 神崎 君 … さん ?

ああ

( 男 鹿 ) おお ~ きた きた き た ~ !

なんて 悪く て 凶悪 そう な ヤツ ! こいつ なら もし かして …

( 不良 ) こいつ 笑って や がる ( 不良 ) なんて 不気味 な 顔 だ

( 不良 ) よっぽど 自信 ある の か ? ( 部下 ) 神崎 さん !

こいつ 自販機 で 横 入り し て き や が って ―

神崎 さん の ヨーグルッチ を …

全部 買い占め や がった ん です !

( 神崎 ) ほう … ( 不良 ) いい 度胸 してん じゃ ねえ か

嫌がらせ の つもり か ぁ ? おい ! おう ?

アウーッ

アッ … アイアイ … ア …

ブ …

“ 小物 に は 用 は ない う せろ ” って さ

( 不良 ) 何 だ と こる ぁ ~ ! ?

城山 さん … ( 城山 ) お前 が 男 鹿 か

うわさ は 聞い てる で 神崎 さん に 何 の 用 だ ?

うわさ は 聞い てる で 神崎 さん に 何 の 用 だ ?

( 不良 ) 城山 さん あ …

( 男 鹿 ) 何 の 用 ? そりゃ …

( 男 鹿 ) 待て よ … こう いう 場合 ―

何て 言 や いい ん だ ? いきなり …

( 男 鹿 ) この 赤ん坊 を どうぞ !

( 男 鹿 ) って いう の は 無理 ある し … え ~ と …

はい ! ( ベル 坊 ) アイ !

ありがとう ! ( 拍手 )

( 男 鹿 ) … と なる ため に は どう すりゃ い い ん だ ?

え ~ っと …

何 ブツブツ 言って る ?

( 古市 ) す すみ ませ ~ ん ! ( 城山 ) ああ ?

実は オレ たち す っ げ え 強い って 評判 の ―

神崎 さん の 下 に つき たく て 来 た ん です な ?

何 ? ( 古市 ) いや ~ こいつ ―

口下手 な ヤツ でし て ハハハハ …

バカ か お前 見ろ この 凶悪 な 雰囲気

とりあえず ここ は こう でも 言 っと く しか ない だ ろ う

下 に つき たい だ と ? 本当 か ?

あ いや … ああ そう な ん だ よ

敬語 ! ( 男 鹿 ) そう なんで が す よ !

( 不良 ) 神崎 さん の 下 に ? ( 不良 ) 確か に 戦力 に は なる が …

( 不良 ) 信用 でき ん の か よ ?

( 不良 ) つう か “ が す ” って 敬語 か ?

( 神崎 ) クク クク … 面白 ( お も しれ ) え じゃ ねえ か

強い ヤツ は 大 歓迎 だ

お ~ ! それ じゃ …

待って ください ! こんな ヤツ 信用 し て は

大体 2 年 の 話 を 聞い た だけ で 本当 に 強い か どう かも …

だったら お前 の 手 で 証明 し て みせろ よ 城山

証明 ?

( 神崎 ) て め え に 負ける 程度 の ヤツ なら … ―

いら ねえ

ヒュー !

わ 分かり まし た って こと だ !

あんた に 勝て ば オレ の こと 信用 し て くれる ん だ よ な

何 を たく らん で いる ?

( 男 鹿 ) は あ ?

( 城山 ) オレ は な お 前 み たい に 神崎 さん に 近づ い て ―

寝 首 を かこ う って や から を 何 人 も 潰し て き た

どうせ お前 も …

お前 … も … お ま …

( 古市 ) 相変わらず 容赦 ねえ

( 夏目 ) 顎 に 鋭い 一撃

テコ の 原理 で 脳 に 衝撃 が いき 当分 は 起き上が れ ない

( 神崎 ) プッ ! ハッハッハッ … ( 手 を たたく 音 )

これ で 証明 さ れ た わけ だ お前 が 本当 に 強い って な

いい だ ろ う ようこそ 3 - A へ

( 城山 ) 待って ください … ( 男 鹿 ) ああ ?

( 城山 ) まだ やれ ます

( 夏目 ) おお … なかなか いい 根性 し てる ね

( 城山 ) オレ は … まだ 負け て … ない

神崎 さん の … 側近 と し て … オ オレ は …

う う っ

( 不良 たち ) おお っ …

フフン かっこいい なあ おい

だが お前 は もう 用 なし だ 消えろ

( 古市 ) ひで え … 仲間 な ん だ ろ

( 男 鹿 ) お ~ いい ねえ ! 悪 ( あく ) ~ !

( 城山 ) か 神崎 さん ―

その 男 は … 何 か 隠し て ます …

オレ に は 分かる … 危険 な ん です

オレ は いつ だって 神崎 さん の ため に …

( 神崎 ) そう か 立てる か ?

( 城山 ) あっ … も もちろん です !

( 城山 の 力み 声 )

ハァ ハァ …

よ ~ し 立った な

じゃ その 窓 から 飛び降りろ

( 城山 ) う っ !

( 神崎 ) は ~ い 全員 拍手 ~

拍手 ~

( 不良 ) お …

( 拍手 )

( 神崎 ) と いう わけ だ

みんな 期待 し てる よう だ ぜ 側近 気取り の 城山 君

( 古市 ) おいおい いくら 何でも これ は …

( 神崎 ) どう し た ? やっぱり ―

突っ立って る の が やっと で 歩 け ねえ って か ?

オレ は … 神崎 さん … ( 神崎 ) 側近 な ん だ ろ ?

やる ときゃ やら ねえ と

しょうが ねえ なあ おい 男 鹿

お前 の 初 仕事 だ ゴミ 掃除 し て くれ

( ベル 坊 ) アウ … ( 神崎 ) 分 から ねえ の か ?

そい つ を 窓 から 投げ捨てろ って 言って る ん だ よ

( 男 鹿 ) やっぱり ―

あんた じゃ なかった わ ( 古市 ) あ …

( 神崎 ) ああ ?

お前 が 飛 ん で け 男 鹿 … ( ベル 坊 ) バブ !

( 男 鹿 ) 回転 パーンチ !

( 神崎 ) ぐ わ っ

( 不良 たち ) う おお !

お おい 男 鹿 !

あ ? や っち まっ た ? オレ

て め え 何 の マネ だ …

( 古市 ) いや ~ あの ~ その …

こいつ 手 が 滑った みたい で … ハハッ … ハハハハ …

もう 許さ ねえ

( 夏目 ) あの 男 鹿 って 1 年 かわいそう に

さすが に これ は 避け られ ない だ ろ う …

( 神崎 ) う お っ ! ? ( 男 鹿 ) そうそう ―

ゴミ を 掃除 する ん だった な

男 鹿 … ( ベル 坊 ) バブ !

地獄 投げ ~ !

う っ あ あっ …

飛 ん で け ~ !

( 神崎 ) おお っ う わ あっ

あー っ !

( 不良 たち ) う おお …

( ベル 坊 ) ダーブーッ !

( 男 鹿 ) ハハハッ うれしい か ? ( ベル 坊 ) アイ ~ ! ダーッ !

アイ ~ ! ダーブ !

( 男 鹿 ) いや また 押し つけ 損なった …

( 男 鹿 ) あ ~ あ …

せっかく の チャンス を また 潰し ち まった …

( ベル 坊 ) ダーブ !

ま よかった ん じゃ ねえ の ?

だます と は いえ あんな ヤツ の 下 に つか なく て

( ベル 坊 ) ダー ブッ ! ( アランドロン ) ハッハハハ …

この ヨーグルッチ と いう の は 美味 です な

のんき に 飲 ん で ん じゃ ねえ !

( ベル 坊 ) ダーッ ! アイ ~ ッ !

は ぁ ~

( 夏目 ) 男 鹿 君 か … フフ …

神崎 君 より 彼 の ほう が 面白 そう だ

けど このまま 3 年生 が ―

黙って 見 てる と も 思え ない どう する の か な

それにしても さっき から ベル 坊 随分 にぎやか だ な

ああ ? ( ベル 坊 ) マ !

( 男 鹿 ) あ あ あ ~ ! ミルク の 時間 …

ンギャーッ ! ( 男 鹿 ) う わ ~ !

( 爆発 音 )

( 男 鹿 ) クソーッ !

やっぱり 絶対 誰 か に 押しつけ て やる ~ !

♪ ~

~ ♪

( アランドロン ) 人生 に は 3 つ の 坂 が ござい ます

上り坂 下り坂 ―

そして 何 が 起こる か 分から ない ―

ま ・ さ ・ か プッ

( 男 鹿 ) やかましい わ !

ん な こと より ベル 坊 の おね しょ が 止ま ん ねえ

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~

( アランドロン ) 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」

( 男 鹿 ) マカオ に 高飛び する しか ねえ か

( アランドロン ) まさか !

( 男 鹿 ) おいおい …

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ


Beelzebub Episode 3

( アランドロン ) むかし むかし ある 所 に ― ||||しょ| Once upon a time, in a faraway land,

それはそれは 凶悪 で 残忍 で 傍若無人 で ― |きょうあく||ざんにん||ぼうじゃくぶじん| there was a barbaric, ruthless, defiant,

それはそれは 凶悪 で 残忍 で 傍若無人 で ― |きょうあく||ざんにん||ぼうじゃくぶじん|

( 地響き ) じひびき

( 地響き ) じひびき demon-like bastard who thought nothing of his fellow man.

( 地響き ) じひびき

人 を 人 と も 思わ ぬ 悪魔 の よう な 男 が おり まし た じん||じん|||おもわ||あくま||||おとこ||||

人 を 人 と も 思わ ぬ 悪魔 の よう な 男 が おり まし た じん||じん|||おもわ||あくま||||おとこ||||

( 男 鹿 ( お が ) ) った く お前 は 日増しに 成長 し や が って ! おとこ|しか|||||おまえ||ひましに|せいちょう||||

( ベル 坊 ( ぼう ) ) ダ … ( 男 鹿 ) え 何 ? 腹 減った ? べる|ぼう|||おとこ|しか||なん|はら|へった

( ベル 坊 ) ダ … ( 男 鹿 ) しょうが ねえ なあ べる|ぼう||おとこ|しか|||

( 地響き ) ( 店員 ) すいません お 客 さん ― じひびき|てんいん|||きゃく|

魔 王 連れ の 方 は ちょっと … ま|おう|つれ||かた||

( 男 鹿 ) え マジ で ? ( 店員 ) マジ で おとこ|しか||||てんいん|| What? You're kiddin' me...

( 地響き ) ( 店主 ) うち も ね 魔 王 だけ は ― じひびき|てんしゅ||||ま|おう||

勘弁 し て ほしい ん だ わ かんべん||||||

( 男 鹿 ) ここ も か … ( ベル 坊 ) ダ … おとこ|しか||||べる|ぼう| Here, too?

( 店長 ) あ ~ ダメダメ 魔 王 なんて ― てんちょう|||ま|おう| What? A Demon Lord? Not a chance...

他 の お 客 さん 来 なく なっちゃ う よ た|||きゃく||らい|||| He'll scare away all my customers!

( 男 鹿 ) 何 ぃ ? おとこ|しか|なん| Oh, yeah?!

( おなか の 鳴る 音 ) ( 男 鹿 ) あっ ! ||なる|おと|おとこ|しか|

何 だ ? この 音 は なん|||おと| What's that noise?

( 客 ) な 何 だ ! ? ( 客 ) 地震 ? きゃく||なん||きゃく|じしん W-What's that?

( 客 ) 危ない ぞ ~ ! ( 客 ) 逃げろ ~ ! きゃく|あぶない||きゃく|にげろ Watch out!

あ いや … これ は こいつ の 腹 の 虫 で ||||||はら||ちゅう|

おい ちょっと 待て コラ ! おい ! ||まて|| Hey! Wait, damn it!

( 人々 の 悲鳴 ) ひとびと||ひめい

( ベル 坊 ) ウワー ! べる|ぼう|

( 男 鹿 ) ギャー ! おとこ|しか|

はい 全滅 ~ ! |ぜんめつ Totally wiped out!

( 鳥 の 鳴き声 ) ちょう||なきごえ

( 男 鹿 ) 夢 ? いや これ は 未来 へ の 警告 ! ? ― おとこ|しか|ゆめ||||みらい|||けいこく Phew, a dream... Or wait, a premonition of the future?

早め に 何とか し ねえ と … はや め||なんとか||| I gotta do something, and quick!

こいつ を とっとと 凶暴 で 残忍 で 傍若無人 で ― |||きょうぼう||ざんにん||ぼうじゃくぶじん| I'm dumping this little guy onto some barbaric, ruthless, defiant bastard,

人 を 人 と も 思わ ない 野郎 に 押しつける ぞ ! じん||じん|||おもわ||やろう||おしつける| who thinks nothing of his fellow man!

( ベル 坊 の 寝息 ) ( ベル 坊 ) アウ べる|ぼう||ねいき|べる|ぼう|

( アランドロン ) これ は ひょんな こと から ― This is a tale of a delinquent high-school student who,

赤ん坊 を 育てる こと に なった 不良 高校 生 の 物語 あかんぼう||そだてる||||ふりょう|こうこう|せい||ものがたり

ただし その 赤ん坊 は 普通 の 赤ん坊 で は なく ― ||あかんぼう||ふつう||あかんぼう||| However that baby is not a normal baby, but in fact a baby Demon Lord!

魔 王 の 子 だった の です ま|おう||こ|||

♪ ~

~ ♪

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~ ! べる|ぼう||

( ヒルダ ) おい 本当 に 分かった の か ? ||ほんとう||わかった|| Look here. Did you really understand all that?

ああ 食事 は 1 日 5 回 だ ろ |しょくじ||ひ|かい|| Yeah... Feed him five times a day, right?

( ヒルダ ) ここ に 3 回 分 ある 忘れる な よ |||かい|ぶん||わすれる|| This is 3 portions worth.

( 男 鹿 ) ヘッ て め え の 乳 で も 搾った か おとこ|しか||||||ちち|||しぼった|

( 殴る 音 ) ( ヒルダ ) 王族 専用 の 粉 ミルク だ なぐる|おと||おうぞく|せんよう||こな|みるく|

( 男 鹿 ) ヘッ て め え の 乳 を 乾燥 さ せ た か ? おとこ|しか||||||ちち||かんそう||||

( 殴る 音 ) なぐる|おと

いい か ミルク の 温度 は 魔 界 の ミドロガ 沼 に 住む ― ||みるく||おんど||ま|かい|||ぬま||すむ Listen up.

ワイバーン の わき の 下 の 温度 に する ん だ ぞ ||||した||おんど|||||

( 男 鹿 ) 分かる か ん な もん ! おとこ|しか|わかる|||| How the hell should I know that?

ほう ? それ なら 私 も 一緒 に 行って やろ う か ? |||わたくし||いっしょ||おこなって||| Oh? Then perhaps I should come with you?

バカ 野郎 オレ に 任せろ よ ばか|やろう|おれ||まかせろ| Idiot. Just leave it to me.

その 言葉 信じ た ぞ |ことば|しんじ|| I'll trust you at your word.

( 男 鹿 ) ヘッ ! 粉 ミルク くらい 簡単 な もん だ ろ おとこ|しか||こな|みるく||かんたん||||

な ベル 坊 ( ベル 坊 ) ダッ ! |べる|ぼう|べる|ぼう|

う わ っ ! ( ベル 坊 ) ダー |||べる|ぼう|

( 男 鹿 ) あ あっ ! ( ベル 坊 ) ダー ! おとこ|しか|||べる|ぼう|

腹 減った なら そう 言 えよ はら|へった|||げん| If you're hungry, just say so!

はい ( ベル 坊 ) ダーブ ! |べる|ぼう| Here.

ングング …

どう だ うまい か ? ( ベル 坊 ) ダーブ ||||べる|ぼう| Taste good?

( 主婦 ) まあ な ~ に あれ ? ( 主婦 ) こんな 所 で ミルク ? しゅふ|||||しゅふ||しょ||みるく

( 主婦 ) 非常識 よ ねえ しゅふ|ひじょうしき||

( 主婦 たち の 話し声 ) しゅふ|||はなしごえ

すみません ねえ ( 主婦 たち ) ひ っ ! ||しゅふ||| Well, excuse me.

( 男 鹿 ) った く とんだ 所 で 時間 食 っち まっ た なあ おとこ|しか||||しょ||じかん|しょく|||| Damn, you sure wasted a bunch of my time here.

さて 行く ぞ ! ( ベル 坊 ) ダーブ |いく||べる|ぼう| Now then, off we go!

( 男 鹿 ) いい か もう 泣く ん じゃ ねえ ぞ おとこ|しか||||なく|||| Listening? No more crying, 'kay?

( ベル 坊 ) マ ! ( 男 鹿 ) ギャー ! べる|ぼう||おとこ|しか|

( ベル 坊 ) マ ! ( 男 鹿 ) ギャー ! べる|ぼう||おとこ|しか|

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( 古市 ( ふるい ち ) ) 一応 聞い とく けど お前 それ 大丈夫 か ? ふるいち|||いちおう|ききい|||おまえ||だいじょうぶ|

( 男 鹿 ) 大丈夫 … に 見える か ? おとこ|しか|だいじょうぶ||みえる| Okay?

( 古市 ) 見え ねえ な ふるいち|みえ|| No, you don't.

( 男 鹿 ) ヒルダ の ヤツ 1 日 5 回 で いい と か 抜かし て ― おとこ|しか|||やつ|ひ|かい|||||ぬかし| Hilda said 5 times a day was enough, but it's not even close!

全然 足り ねえ じゃ ねえ か ! ぜんぜん|たり||||

何 してん だ ? なん|| What are you doing?

飯 だ よ 飯 ! ベル 坊 の めし|||めし|べる|ぼう| Looking for Baby Beel's food...

ない ( 古市 ) 何 が ? |ふるいち|なん|

だから 王族 専用 の 粉 ミルク だ よ ! |おうぞく|せんよう||こな|みるく|| I'm tellin' you! It's the powdered milk for royalty!

アイ … ( 男 鹿 ) 泣く な ~ ! |おとこ|しか|なく|

おい ! オレ が ミルク 捜す 間 ベル 坊 を あやし とい て くれ ! |おれ||みるく|さがす|あいだ|べる|ぼう||||| Hey! I'm gonna search for milk!

あやす った って オレ 赤ん坊 の 世話 なんて し た こと … |||おれ|あかんぼう||せわ|||| In my arms? But I've never looked after a baby before...

( アランドロン ) ほ ~ ら ベロベロ バー で ござい ます ぞ ~ ||||ばー|||| Looky! Doodleoodledoo, and to you!

いかが で ござい ます か な ? How was that?

( 古市 ) ああ … ふるいち|

何で お前 が ここ に いる ん だ ? なんで|おまえ||||||

( アランドロン ) アッハハハ …

その 件 な ん だ が な ちょっと 聞い て くれ |けん|||||||ききい||

( アランドロン ) と いう わけ で ― So you see, starting today, I will be living here in your care.

今日 から こちら で お 世話 に なり ます ― きょう|||||せわ|||

バティム ・ ド ・ エムナ ・ アランドロン と 申し ます |||||もうし| My name is Bathym de Alaindelon.

ふつつか 者 です が よろしく お 願い いたし ます |もの|||||ねがい|| Please think of me as your new son.

( 古市 ) いや ちょっと 待て ! いきなり 現れ て ― ふるいち|||まて||あらわれ| Wha...? Hold it!

と いう わけ で って の は どう いう わけ な ん だ !

そんな 今 に なって あんな こと まで し て おき ながら … |いま||||||||| Even after all that you did, you're still...

( 古市 父 ) あんな コト … ふるいち|ちち||

( 古市 母 ) こんな コト ? ふるいち|はは||

( ほのか ) そんな コト ! ? Did what?

そう いう ん じゃ ない から ! 最悪 の 想像 やめ て ! ||||||さいあく||そうぞう|| That's totally not it!

( アランドロン ) いえ ね ヒルダ 様 の よう に ― ||||さま|||

私 も どこ か に 腰 を 落ち着け ね ば と わたくし|||||こし||おちつけ|||

しかし 主君 と 同じ 家 に 暮らす なんて 畏れ多い |しゅくん||おなじ|いえ||くらす||おそれおおい Although...

さて どこ の 家 を 借り れ ば よい か と 考え て い た 矢先 … |||いえ||かり||||||かんがえ||||やさき

矢先 … やさき Your mark?

先日 あなた が 私 の 中 に 入って き た 時 に 感じ た の です せんじつ|||わたくし||なか||はいって|||じ||かんじ||| I felt it the other day when you were inside of me.

( アランドロン ) オウ !

ブハッ ! ハァ ~ ハァ ハァ …

( アランドロン ) ああ なんと 熱い もの を 持って いる 人 だ ろ う |||あつい|||もって||じん|||

そう だ !

この 人 なら 私 の 全て を 捧げ て も いい の で は ! ? と … |じん||わたくし||すべて||ささげ||||||| If it is him, I can give myself to him completely!

中 に … なか| Felt...

感じ た ? かんじ| ...inside of him?

熱い モノ ! ? あつい|もの Burning passion?

( 古市 ) ち ち … 違 ~ う ! ふるいち|||ちが|

( 古市 母 ) 貴之 ( た かゆき ) どう いう こと な の ! ? ふるいち|はは|たかゆき|||||||

( 古市 父 ) お 父さん は 悲しい … ふるいち|ちち||とうさん||かなしい

( 古市 母 ) あなた は 2 階 に 行って なさい ! ふるいち|はは|||かい||おこなって| Head upstairs now, Dear.

( ほのか ) や だ ー ! 面白い から もっと 聞く ! |||-|おもしろい|||きく Aww... I wanna hear more! It's funny.

( アランドロン ) ハハハハ … 仲 の よい 家族 です な ||なか|||かぞく||

ハハハハ …

( 古市 ) 笑って る 場合 か ~ ! ふるいち|わらって||ばあい| This is no time for laughter!

( 古市 ) と まあ そんな こと が あって な ふるいち||||||| And, well, that happened, see.

( 男 鹿 ) あ ~ クソッ ! マジ で ど っか に 落とし ち まった か ! ? おとこ|しか||||||||おとし|||

落とし ち まっ てる よ ! おとし||||

( 古市 ) お前 少し は 聞 け よ ふるいち|おまえ|すこし||き|| At least pretend to listen.

( 男 鹿 ) それ より ミルク だ よ ミルク ! おとこ|しか|||みるく|||みるく Whatever! What am I gonna do about the milk?

( アランドロン ) ふむ これ は いけ ませ ん ね

ここ は 私 アランドロン が 一 肌 脱ぎ ま しょ う ! ||わたくし|||ひと|はだ|ぬぎ||| How about I, Alaindelon, be of assistance!

( 古市 ) あ ? ふるいち|

( アランドロン ) ふん む ~ あ ~ …

出る か ~ ! でる| As if!

おお ? 古市 様 も チャレンジ なさい ます か ? |ふるいち|さま||ちゃれんじ||| Oh? You are going to take up the challenge yourself, Furuichi-sama?

えっ ?

ここ です かな ? ここ です かな ? いかが です かな ? Here, yes?

( 古市 ) あ あ ~ ! 何で こんな 時 に ヒルダ さん は い ない ん だ ~ ! ふるいち|||なんで||じ||||||||

( ヒルダ ) あ あ ~ ん !

やはり 人間 界 は 魔 界 と 勝手 が 違う な |にんげん|かい||ま|かい||かって||ちがう| I really don't feel right here in the Human World.

ん … 肩 が こって いか ん |かた||||

ん ?

( ベル 坊 ) ダッ … ( 男 鹿 ) もう 少し だけ 我慢 しろ ! べる|ぼう||おとこ|しか||すこし||がまん|

確か 自販機 に … たしか|じはんき|

隅 っこ の 自販機 に ひっそり と 普通 の 牛乳 が … すみ|||じはんき||||ふつう||ぎゅうにゅう| The vending machine corner...

ヘッ … あった ! ( 正解 の チャイム ) ||せいかい||ちゃいむ

( 不 正解 の ブザー ) ふ|せいかい||ぶざー

( 男 鹿 ) 何 か 何 か ミルク の 代わり に なる もの を ! おとこ|しか|なん||なん||みるく||かわり||||

コーヒー フルーツ ラムネ … こーひー|ふるーつ|らむね Coffee? Fruit drinks?

青 汁 ! 青 汁 … どう だ ? ベル 坊 あお|しる|あお|しる|||べる|ぼう

アイー …

だ あ ~ ! 泣く な 泣く な ~ ! ||なく||なく| Ack! Don't cry! Don't cry!

他 に ミルク っぽい もの ミルク っぽい も の もの ~ … た||みるく|||みるく||||

だ ~ !

( 部下 ) ん ? ( 男 鹿 ) あ ? ぶか||おとこ|しか|

何 だ コラ なん|| What's with you?

( 男 鹿 ) あ ~ 悪い 緊急 事態 な もん で おとこ|しか||わるい|きんきゅう|じたい|||

ざ けん な て め え ( 部下 ) て め え の 分 は ね え ん だ よ ||||||ぶか|||||ぶん|||||| Emergency my ass!

緊急 事態 って 言って ん だ ろ ! きんきゅう|じたい||いって||| I said it was an emergency!

( 部下 たち ) わ ー ! ぐ わ ー ! ぶか|||-|||-

( ベル 坊 ) ギャッ ビー ! ( 男 鹿 ) 満足 し た か ? べる|ぼう|||おとこ|しか|まんぞく|||

( ベル 坊 ) アイーヤ ! ( 男 鹿 ) えっ もっと か ? べる|ぼう||おとこ|しか|||

( ベル 坊 ) ダーブ ! ( 男 鹿 ) は ぁ … べる|ぼう||おとこ|しか||

いいかげん 何とか し ねえ と ― |なんとか|||

体 だけ じゃ なく て 金 も や べ え からだ|||||きむ||||

( 部下 ) ヘヘヘ … ( 男 鹿 ) あ ? ぶか||おとこ|しか|

( 部下 ) て め え とんで も ねえ こと し ち まった な ぶか||||||||||| Oh, you've done it now, buddy.

あの 神崎 ( かんざ き ) さん の ヨーグルッチ を 買い占める と は … |かんざき|||||||かいしめる||

( 部下 ) バカ が ケガ だけ じゃ すま ねえ ぞ ぶか|ばか||けが||||| You won't walk away with just a couple of bruises this time, idiot.

( 部下 ) 神崎 さん の 蹴り を 食らって 今 まで 何 人 の ヤツ が ― ぶか|かんざき|||けり||くらって|いま||なん|じん||やつ| You know how many people Kanzaki's kicks have put in the hospital by now?

病院 送り に さ れ た こと か びょういん|おくり||||||

( 部下 ) 顔 の 骨 グチャグチャ に さ れ て ― ぶか|かお||こつ||||| And there were guys who had their face bones so shattered

退院 する 頃 に は ― たいいん||ころ||

すっかり 別人 に な っち まっ た ヤツ も い た よ な |べつじん||||||やつ|||||

オレ より 強く て 凶暴 な ヤツ が い たら ベル 坊 は そい つ に 懐き ― おれ||つよく||きょうぼう||やつ||||べる|ぼう|||||なつき If there's a guy more barbaric than me who Baby Beel can get attached to, then I'm free!

オレ は 解放 さ れる って こと だ から … おれ||かいほう||||||

( 男 鹿 ) その 神崎 君 って どこ に いる の か 教え て くん ない ? おとこ|しか||かんざき|きみ|||||||おしえ||| Would you tell me where I can meet this Kanzaki-kun fellow?

( 城山 ( しろ やま ) ) で お前 ら その 男 鹿 って のに ― しろやま||||おまえ|||おとこ|しか|| So, you guys were easily shaken down by this Oga fellow?

簡単 に の さ れ ち まった って の か ? かんたん|||||||||

( 阿部 ( あ べ ) ) いや その 簡単 に って いう か ― あべ|||||かんたん|||| It wasn't that simple...

あいつ バケ モン っす よ ||もん|| He's a damn monster!

( 竜一 ( りゅう いち ) ) 時速 50 キロ 以上 で 走る し りゅういち|||じそく|きろ|いじょう||はしる| He can run faster than 50 km/h!

( 竜二 ( りゅう じ ) ) 仲間 に 妙 な お っ さん も い て … りゅうじ|||なかま||たえ||||||| And he's friends with this weird big dude.

( 下川 ( しも かわ ) ) それ に あの 恐ろしい 子 猫 ちゃん まで しもかわ||||||おそろしい|こ|ねこ|| Plus, he's got one scary chick with him.

( 城山 ) もう いい 分かった しろやま|||わかった Enough, I understand.

( 阿部 ) それ じゃ 帰って い い ん すね ? あべ|||かえって|||| Then... We can go now, right?

( 城山 ) お前 ら 2 年 が ふがいない ダメ 野郎 って こと が だ ! しろやま|おまえ||とし|||だめ|やろう|||| You second years are all worthless cowards!

う っ ! う っ !

うら っ ! うら っ !

( 阿部 ) 強 ( つえ ) え … ( 竜一 ) さすが 3 年生 … あべ|つよ|||りゅういち||ねんせい He's strong...

( 竜二 ) こいつ は 男 鹿 以上 … りゅうじ|||おとこ|しか|いじょう He's worse than... Oga...

( 下川 ) グッ … ナイ しもかわ|| Good... night...

フン … ふん

( 神崎 ) ククク … かんざき|

( 神崎 ) 男 鹿 か … かんざき|おとこ|しか| Oga, huh?

( 不良 ) あれ … ( 不良 ) あれ を 見ろ よ ! ふりょう||ふりょう|||みろ| Look at that!

( 不良 ) 何 ? 何で あいつ が ここ に ? ふりょう|なん|なんで|||| W-Why is that guy here?

( 不良 ) 1 年 生 だ ろ う が ふりょう|とし|せい|||| He's a first year, right?

( 不良 ) ま まさか … ( 不良 ) 2 年 を シメ た 勢い で … ふりょう|||ふりょう|とし||しめ||いきおい| N-No way...

( 不良 ) 3 年 の クラス に 殴り こみ か ? ふりょう|とし||くらす||なぐり|| ...and come to beat the crap out of the third year class?

なあ それ って マジ や ば く ねえ ?

バカ 3 年 が このまま 黙って … ばか|とし|||だまって Idiot! Does he think the third years will let that stand?

わ っ こっち 来 た よ … |||らい|| He's comin' this way!

( 不良 ) や ばっ 目 ぇ 合わせ ん な よ ふりょう|||め||あわせ|||

( 男 鹿 ) あ ~ と 悪 ( わり ) い 悪い ( 4 人 ) はい ? おとこ|しか|||あく|||わるい|じん| Hey, there! Sorry 'bout this...

神崎 って ヤツ の クラス どこ ? かんざき||やつ||くらす| Where's the class with this Kazaki person?

( 4 人 ) ひ い ~ ! わ あ ~ ! じん||||

( 男 鹿 ) あ ? ん ? おとこ|しか||

ひ っ !

ごめんなさい ごめんなさい ごめん な さ ~ い ! I'm sorry! I'm sorry!

( 男 鹿 ) あ ? ああ … おとこ|しか||

( 城山 ) しか し い い ん です か ? 神崎 さん しろやま||||||||かんざき|

( 神崎 ) 何 が だ ? かんざき|なん|| About what?

( 城山 ) その 男 鹿 って 1 年 坊 ― しろやま||おとこ|しか||とし|ぼう

最近 じゃ この 学校 で 一 番 強い の は 誰 だ ? って ― さいきん|||がっこう||ひと|ばん|つよい|||だれ||

そう 聞い て 回って る って うわさ も あり ます |ききい||まわって||||||

( 神崎 ) ほう … かんざき|

( 城山 ) やはり ここ は 早め に 潰し て おい た ほう が ― しろやま||||はや め||つぶし||||| I think maybe it's best to crush him quickly, or else...

いい か と 思い … ん ? |||おもい|

( 城山 ) う … う ぎ ゃ ああ あ ! しろやま||||||

( 阿部 ) す すげ え あの で かい 城山 さん に … あべ|||||||しろやま|| Amazing...

( 竜一 ) か か と 落とし ! ? ( 竜二 ) 強い 強 すぎる りゅういち||||おとし|りゅうじ|つよい|つよ| On that giant Shiroyama-san?

グッ … ナイ … Good... night...

なあ 城山 |しろやま Look, Shiroyama. You think I'll lose to some first year?

この オレ が 1 年 坊 ごとき に 負ける と 思う の か ? |おれ||とし|ぼう|||まける||おもう||

( 城山 ) う う う … しろやま|||

( 夏目 ( なつ め ) ) そう だ ぜ 城 ちゃん ( 城山 ) 夏目 … なつめ||||||しろ||しろやま|なつめ That's right, Shiro-chan.

( 夏目 ) 神崎 君 が 負ける わけない でしょ なつめ|かんざき|きみ||まける|| Kanzaki-kun isn't going to lose. You know that.

まず 挑 ん で くる ヤツ が い ない って |いど||||やつ||||

( 神崎 ) さて と … ゴミ は きれい に 掃除 し と か ない と な かんざき|||ごみ||||そうじ|||||| Now then, I have to clean up the trash first.

( 蹴る 音 ) ( 4 人 ) ぐ あっ ! ける|おと|じん||

( 阿部 ) ひと 蹴り で … ( 竜一 ) オレ たち を … あべ||けり||りゅういち|おれ|| Just one kick...

( 竜二 ) すげ え … ( 下川 ) グッナイ … りゅうじ|||しもかわ| Whoa...

アハハ 神崎 君 また やっちゃ っ た |かんざき|きみ||||

それ に 神崎 君 を 敵 に 回す って こと は ― ||かんざき|きみ||てき||まわす||| And anyone who picks a fight with Kanzaki-kun

3 年 の 大半 を 敵 に 回す って こと だ から ね とし||たいはん||てき||まわす||||| picks a fight with the bulk of the third years, you know.

よっぽど の バカ で なきゃ そんな こと し ない よ ||ばか||||||| Only a completely hopeless fool would do that.

( 城山 ) 確か に … しろやま|たしか| Indeed.

そんな バカ この 学校 に … ( 男 鹿 ) こんち は ~ ! |ばか||がっこう||おとこ|しか|| Even in this school, no one is that...

神崎 君 って いる ? かんざき|きみ|| Is Kanzaki-kun here?

い た … ね ...I stand corrected.

( 不良 ) あれ が うわさ の … ( 不良 ) 男 鹿 か ふりょう|||||ふりょう|おとこ|しか| He's the one the rumors...

( 不良 ) 何で ここ に … ふりょう|なんで|| Why is he here?

ここ 神崎 君 の クラス だ よ ね ? |かんざき|きみ||くらす|||

ん ? 違う の か な ? |ちがう|||

( 神崎 ) “ 神崎 さん ” だ 1 年 坊 かんざき|かんざき|||とし|ぼう That's Kanzaki"-san" to you, little first year.

( 男 鹿 ) お ! あんた が 神崎 君 … さん ? おとこ|しか||||かんざき|きみ| Oh, so you're Kanazaki-kun?

ああ I mean... -san?

( 男 鹿 ) おお ~ きた きた き た ~ ! おとこ|しか||||| Yes.

なんて 悪く て 凶悪 そう な ヤツ ! こいつ なら もし かして … |わるく||きょうあく|||やつ|||| Just look how evil and dangerous this guy is!

( 不良 ) こいつ 笑って や がる ( 不良 ) なんて 不気味 な 顔 だ ふりょう||わらって|||ふりょう||ぶきみ||かお| He's fricken smilin'...

( 不良 ) よっぽど 自信 ある の か ? ( 部下 ) 神崎 さん ! ふりょう||じしん||||ぶか|かんざき| That's some confidence he has.

こいつ 自販機 で 横 入り し て き や が って ― |じはんき||よこ|はいり||||||

神崎 さん の ヨーグルッチ を … かんざき|||| Of your favorite, "Yogurty"!

全部 買い占め や がった ん です ! ぜんぶ|かいしめ|||| He bought all of them!

( 神崎 ) ほう … ( 不良 ) いい 度胸 してん じゃ ねえ か かんざき||ふりょう||どきょう||||

嫌がらせ の つもり か ぁ ? おい ! おう ? いやがらせ|||||| You tryin' to piss us off or what?

アウーッ

アッ … アイアイ … ア …

ブ …

“ 小物 に は 用 は ない う せろ ” って さ こもの|||よう|||||| "I have no use for small-fry like you. Beat it," he said.

( 不良 ) 何 だ と こる ぁ ~ ! ? ふりょう|なん|||| Say what? You little...

城山 さん … ( 城山 ) お前 が 男 鹿 か しろやま||しろやま|おまえ||おとこ|しか| Shiroyama-san...

うわさ は 聞い てる で 神崎 さん に 何 の 用 だ ? ||ききい|||かんざき|||なん||よう|

うわさ は 聞い てる で 神崎 さん に 何 の 用 だ ? ||ききい|||かんざき|||なん||よう| What do you want with Kanzaki-san?

( 不良 ) 城山 さん あ … ふりょう|しろやま||

( 男 鹿 ) 何 の 用 ? そりゃ … おとこ|しか|なん||よう| What do I want?

( 男 鹿 ) 待て よ … こう いう 場合 ― おとこ|しか|まて||||ばあい Wait. How should I go about this?

何て 言 や いい ん だ ? いきなり … なんて|げん|||||

( 男 鹿 ) この 赤ん坊 を どうぞ ! おとこ|しか||あかんぼう||

( 男 鹿 ) って いう の は 無理 ある し … え ~ と … おとこ|しか|||||むり||||

はい ! ( ベル 坊 ) アイ ! |べる|ぼう| Here!

ありがとう ! ( 拍手 ) |はくしゅ Thank you!

( 男 鹿 ) … と なる ため に は どう すりゃ い い ん だ ? おとこ|しか||||||||||| How should I do this?

え ~ っと … U-Uh... I...

何 ブツブツ 言って る ? なん|ぶつぶつ|いって|

( 古市 ) す すみ ませ ~ ん ! ( 城山 ) ああ ? ふるいち|||||しろやま| We apologize!

実は オレ たち す っ げ え 強い って 評判 の ― じつは|おれ||||||つよい||ひょうばん| We actually came to offer our services to Kanzaki-san, who is known for being so super strong!

神崎 さん の 下 に つき たく て 来 た ん です な ? かんざき|||した|||||らい||||

何 ? ( 古市 ) いや ~ こいつ ― なん|ふるいち|| What?

口下手 な ヤツ でし て ハハハハ … くちべた||やつ|||

バカ か お前 見ろ この 凶悪 な 雰囲気 ばか||おまえ|みろ||きょうあく||ふんいき Are you completely dense? Can't you sense how dangerous this is?

とりあえず ここ は こう でも 言 っと く しか ない だ ろ う |||||げん||||||| We gotta at least say something like this for now!

下 に つき たい だ と ? 本当 か ? した||||||ほんとう| You want to offer your services to him? Really?

あ いや … ああ そう な ん だ よ Uh, well...

敬語 ! ( 男 鹿 ) そう なんで が す よ ! けいご|おとこ|しか||||| Be polite!

( 不良 ) 神崎 さん の 下 に ? ( 不良 ) 確か に 戦力 に は なる が … ふりょう|かんざき|||した||ふりょう|たしか||せんりょく|||| Work for Kanzaki-san?

( 不良 ) 信用 でき ん の か よ ? ふりょう|しんよう||||| Can we trust him?

( 不良 ) つう か “ が す ” って 敬語 か ? ふりょう||||||けいご| And he calls that being polite?

( 神崎 ) クク クク … 面白 ( お も しれ ) え じゃ ねえ か かんざき|||おもしろ|||||||

強い ヤツ は 大 歓迎 だ つよい|やつ||だい|かんげい| I always welcome the strong.

お ~ ! それ じゃ … Yeah, that!

待って ください ! こんな ヤツ 信用 し て は まって|||やつ|しんよう||| Wait! We can't just believe him...

大体 2 年 の 話 を 聞い た だけ で 本当 に 強い か どう かも … だいたい|とし||はなし||ききい||||ほんとう||つよい||| And besides, we can't know if he's really strong just from what those second years said.

だったら お前 の 手 で 証明 し て みせろ よ 城山 |おまえ||て||しょうめい|||||しろやま Then you can prove it yourself, Shiroyama.

証明 ? しょうめい

( 神崎 ) て め え に 負ける 程度 の ヤツ なら … ― かんざき|||||まける|ていど||やつ| I have no need for someone not even strong enough to beat you.

いら ねえ

ヒュー !

わ 分かり まし た って こと だ ! |わかり||||| U-Understood.

あんた に 勝て ば オレ の こと 信用 し て くれる ん だ よ な ||かて||おれ|||しんよう||||||| You'll believe me if I beat you, then?

何 を たく らん で いる ? なん||||| What are you up to?

( 男 鹿 ) は あ ? おとこ|しか||

( 城山 ) オレ は な お 前 み たい に 神崎 さん に 近づ い て ― しろやま|おれ||||ぜん||||かんざき|||ちかづ||

寝 首 を かこ う って や から を 何 人 も 潰し て き た ね|くび||||||||なん|じん||つぶし|||

どうせ お前 も … |おまえ| And you'll be no different!

お前 … も … お ま … おまえ||| You'll... be...

( 古市 ) 相変わらず 容赦 ねえ ふるいち|あいかわらず|ようしゃ| Not a hint of holding back, as always.

( 夏目 ) 顎 に 鋭い 一撃 なつめ|あご||するどい|いちげき One sharp punch to the jaw acted like a lever, using his forehead to send a shock to the brain.

テコ の 原理 で 脳 に 衝撃 が いき 当分 は 起き上が れ ない てこ||げんり||のう||しょうげき|||とうぶん||おきあが||

( 神崎 ) プッ ! ハッハッハッ … ( 手 を たたく 音 ) かんざき|ぷっ||て|||おと

これ で 証明 さ れ た わけ だ お前 が 本当 に 強い って な ||しょうめい||||||おまえ||ほんとう||つよい|| And that proves it.

いい だ ろ う ようこそ 3 - A へ Fine then. Welcome to 3-A.

( 城山 ) 待って ください … ( 男 鹿 ) ああ ? しろやま|まって||おとこ|しか| Please, wait!

( 城山 ) まだ やれ ます しろやま||| I can still fight!

( 夏目 ) おお … なかなか いい 根性 し てる ね なつめ||||こんじょう|||

( 城山 ) オレ は … まだ 負け て … ない しろやま|おれ|||まけ|| I haven't lost... yet...

神崎 さん の … 側近 と し て … オ オレ は … かんざき|||そっきん|||||おれ| As Kanzaki-san's bodyguard...

う う っ

( 不良 たち ) おお っ … ふりょう|||

フフン かっこいい なあ おい

だが お前 は もう 用 なし だ 消えろ |おまえ|||よう|||きえろ

( 古市 ) ひで え … 仲間 な ん だ ろ ふるいち|||なかま|||| How cruel! They're on the same side!

( 男 鹿 ) お ~ いい ねえ ! 悪 ( あく ) ~ ! おとこ|しか||||あく| Ooh, nice! Eeeevil!

( 城山 ) か 神崎 さん ― しろやま||かんざき| K-Kanzaki-san... He's hiding something.

その 男 は … 何 か 隠し て ます … |おとこ||なん||かくし||

オレ に は 分かる … 危険 な ん です おれ|||わかる|きけん||| I can tell... He's dangerous!

オレ は いつ だって 神崎 さん の ため に … おれ||||かんざき|||| For you, Kanzaki-san, I'll do anything...

( 神崎 ) そう か 立てる か ? かんざき|||たてる| Oh?

( 城山 ) あっ … も もちろん です ! しろやま||||

( 城山 の 力み 声 ) しろやま||りきみ|こえ

ハァ ハァ …

よ ~ し 立った な ||たった| Good, looks like you can stand.

じゃ その 窓 から 飛び降りろ ||まど||とびおりろ Now, jump out that window.

( 城山 ) う っ ! しろやま||

( 神崎 ) は ~ い 全員 拍手 ~ かんざき|||ぜんいん|はくしゅ Everyone, give him a round of applause.

拍手 ~ はくしゅ Applause!

( 不良 ) お … ふりょう|

( 拍手 ) はくしゅ

( 神崎 ) と いう わけ だ かんざき|||| There you go. Everyone's waiting, my pretentious pal Shiroyama-kun.

みんな 期待 し てる よう だ ぜ 側近 気取り の 城山 君 |きたい||||||そっきん|きどり||しろやま|きみ

( 古市 ) おいおい いくら 何でも これ は … ふるいち|||なんでも||

( 神崎 ) どう し た ? やっぱり ― かんざき|||| What's the matter? Can stand up but can't walk?

突っ立って る の が やっと で 歩 け ねえ って か ? つったって||||||ふ||||

オレ は … 神崎 さん … ( 神崎 ) 側近 な ん だ ろ ? おれ||かんざき||かんざき|そっきん|||| I... For you...

やる ときゃ やら ねえ と

しょうが ねえ なあ おい 男 鹿 ||||おとこ|しか Too bad, then.

お前 の 初 仕事 だ ゴミ 掃除 し て くれ おまえ||はつ|しごと||ごみ|そうじ|||

( ベル 坊 ) アウ … ( 神崎 ) 分 から ねえ の か ? べる|ぼう||かんざき|ぶん||||

そい つ を 窓 から 投げ捨てろ って 言って る ん だ よ |||まど||なげすてろ||いって||||

( 男 鹿 ) やっぱり ― おとこ|しか| No, it isn't you after all.

あんた じゃ なかった わ ( 古市 ) あ … ||||ふるいち|

( 神崎 ) ああ ? かんざき|

お前 が 飛 ん で け 男 鹿 … ( ベル 坊 ) バブ ! おまえ||と||||おとこ|しか|べる|ぼう| You, take a flying leap!

( 男 鹿 ) 回転 パーンチ ! おとこ|しか|かいてん| Vortex Punch!

( 神崎 ) ぐ わ っ かんざき|||

( 不良 たち ) う おお ! ふりょう|||

お おい 男 鹿 ! ||おとこ|しか

あ ? や っち まっ た ? オレ |||||おれ

て め え 何 の マネ だ … |||なん||まね| How dare you...

( 古市 ) いや ~ あの ~ その … ふるいち||| Yeah, uh, you see... I think his hand slipped, and...

こいつ 手 が 滑った みたい で … ハハッ … ハハハハ … |て||すべった||||

もう 許さ ねえ |ゆるさ| You aren't getting away with this!

( 夏目 ) あの 男 鹿 って 1 年 かわいそう に なつめ||おとこ|しか||とし|| Poor first year kid...

さすが に これ は 避け られ ない だ ろ う … ||||さけ||||| You can't dodge it.

( 神崎 ) う お っ ! ? ( 男 鹿 ) そうそう ― かんざき||||おとこ|しか|そう そう

ゴミ を 掃除 する ん だった な ごみ||そうじ||||

男 鹿 … ( ベル 坊 ) バブ ! おとこ|しか|べる|ぼう| Oga...

地獄 投げ ~ ! じごく|なげ ...Hell Throw!

う っ あ あっ …

飛 ん で け ~ ! と||| Take a flying leap!

( 神崎 ) おお っ う わ あっ かんざき|||||

あー っ !

( 不良 たち ) う おお … ふりょう|||

( ベル 坊 ) ダーブーッ ! べる|ぼう|

( 男 鹿 ) ハハハッ うれしい か ? ( ベル 坊 ) アイ ~ ! ダーッ ! おとこ|しか||||べる|ぼう||

アイ ~ ! ダーブ !

( 男 鹿 ) いや また 押し つけ 損なった … おとこ|しか|||おし||そこなった Crap... Another failed attempt to dump the baby...

( 男 鹿 ) あ ~ あ … おとこ|しか||

せっかく の チャンス を また 潰し ち まった … ||ちゃんす|||つぶし|| My big chance, ruined again.

( ベル 坊 ) ダーブ ! べる|ぼう|

ま よかった ん じゃ ねえ の ? Well, it was for the best. At least you didn't end up that guy's lackey.

だます と は いえ あんな ヤツ の 下 に つか なく て |||||やつ||した||||

( ベル 坊 ) ダー ブッ ! ( アランドロン ) ハッハハハ … べる|ぼう||||

この ヨーグルッチ と いう の は 美味 です な ||||||びみ|| This "yogurty" is quite exquisite!

のんき に 飲 ん で ん じゃ ねえ ! ||いん||||| This is no time for taste tests!

( ベル 坊 ) ダーッ ! アイ ~ ッ ! べる|ぼう|||

は ぁ ~

( 夏目 ) 男 鹿 君 か … フフ … なつめ|おとこ|しか|きみ|| Oga-kun, huh?

神崎 君 より 彼 の ほう が 面白 そう だ かんざき|きみ||かれ||||おもしろ|| He seems more interesting than Kanzaki-kun.

けど このまま 3 年生 が ― ||ねんせい|

黙って 見 てる と も 思え ない どう する の か な だまって|み||||おもえ||||||

それにしても さっき から ベル 坊 随分 にぎやか だ な |||べる|ぼう|ずいぶん||| Baby Beel has been quite exited here...

ああ ? ( ベル 坊 ) マ ! |べる|ぼう|

( 男 鹿 ) あ あ あ ~ ! ミルク の 時間 … おとこ|しか||||みるく||じかん

ンギャーッ ! ( 男 鹿 ) う わ ~ ! |おとこ|しか||

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( 男 鹿 ) クソーッ ! おとこ|しか| God damn it! I'm gonna dump him on someone, somewhere, somehow!

やっぱり 絶対 誰 か に 押しつけ て やる ~ ! |ぜったい|だれ|||おしつけ||

♪ ~

~ ♪

( アランドロン ) 人生 に は 3 つ の 坂 が ござい ます |じんせい|||||さか||| In life, there are three kinds of hills.

上り坂 下り坂 ― のぼりざか|くだりざか

そして 何 が 起こる か 分から ない ― |なん||おこる||わから|

ま ・ さ ・ か プッ |||ぷっ

( 男 鹿 ) やかましい わ ! おとこ|しか|| Good one. Not.

ん な こと より ベル 坊 の おね しょ が 止ま ん ねえ ||||べる|ぼう|||||やま|| Anyway, Baby Beel won't stop wetting the bed!

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~ べる|ぼう||

( アランドロン ) 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」 |じかい||||| On the next Beelzebub: There Is 1 Second Before the Demon Lord's Floods Burst Forth

( 男 鹿 ) マカオ に 高飛び する しか ねえ か おとこ|しか|まかお||たかとび|||| Guess I have to high-tail it to Macao.

( アランドロン ) まさか ! You wouldn't!

( 男 鹿 ) おいおい … おとこ|しか| Come on...

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ べる|ぼう||