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地獄少女 三鼎, 地獄少女 三鼎 - 02

地獄 少女 三 鼎 - 02

山河 三 差 路 分かれ 道

守り たい の は 己 か 人 か

常 世 の 闇 か …

非だ の 乱れ は 貢が ない

終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸

時に 分け入れ 扉 が 開く

晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます

私 は 貴方 の 中 に いる

どうして

驚いた ?

秋 恵

元気 ない ねえ

未 だ 気 に して る の ?

逸子 の こと

柚木 が 気 に する こと ない よ

逸子 プライド 高い から さ

まさか 転校 まで する と は 思わ な っ かた けど

でも 丹下 先生 の こと を

あんなに 騒ぎ かけちゃ ん った もん ねえ

居場所 が なくなっちゃ った んだ よ きっと

丹下 先生 何 処 へ 行っちゃ った んだ ろ

アミーゴス は 駆け落ち だって と 言って だけ と

絶対 それ は ない ね

だって 丹下 先生 どう 見た って

ご免 用事 思い出した

ああ ちょっと 柚木

秋 恵 発見

アミーゴス

何 してん の 一 人 ?

ハハ まあ …

ケーキ 食べ に 行く んな よ

秋 恵 ちゃん も 一緒に 行く ?

行く 行く

よし じゃあ 行く ぜ

こんばん は 明 君

明 君 ?

はい はい

それ じゃ …

お 客 さん 待た せて いる ので

御免なさい ね

いつも お 待た せ しちゃ って

あら 切れちゃ って る わ ね

単 三 で いい の ?

はい

昨日 も 一昨日 も 単 三 だった わ よ ね

あら ご免 ね 余計 なく と 言っちゃ て

47 円 よ

色 んな ので 使う から

ああ そう よね

どうした の ?

えっ と …

足りない の ?

いくら 足りない の ?

46 円

1 円 ね 曲げて あげる

でも …

いつも 買って くれる から サービス よ

暖かい

毎度

いらっしゃい

あなた

あの 子 お 金 が 足りなくて …

御免なさい 御免なさい 御免なさい

多い な 声 を 出せ な バカ

隣人 が 聞える だろう

ガキ に 随分 と 色 目 を 使った って た じゃ ない か

なあ 美津子

何 時 から ね

違い ます そう 言う 違う

今度 来たら 追い返せ

でも お 客 さん だ から

あいつ は 客 じゃ ない

返事 は

はい

あいつ

あった

あいつ 名前 何 って 言う んだ

明 君

はい 山岡 電気 です

俺 だ

はい

ちゃんと いる な 客 は

今日 は まだ 一 人 も

また 電話 する

誠 次 … か

御 景 合格

いい 顔

地獄 少女 知って て 好 かった よ

そう そ っ

貴方 たち …

恨んで る 奴 が いたら 言えよ

俺 達 地獄 少年 隊 が 呪い の 藁 人形 を プレゼント する から

オレオレ

痛 え

バカ !

何 だ よ

そこ まで 怒る こと か よ

一 遍 死んで みろ

もう 一 度 聞く

三 時 過ぎ 電話 に 出る 遅れた の は

何で だ

だから 洗濯物 取り込んで …

嘘 つけ !

分かって る んだ 分かって る んだ ぞ

あの ガキ を 誘い込んで った んだ ろ

本当に 洗濯物 を …

本当の こと を 言えよ 美津子

見て ろ よ

来た よ

地 … 地獄 少女

よ 坊主

輪 入 道

はい よ お 嬢

受け取り なさい

貴方 の 本当に 恨み を 晴らし たい と 思う なら

この 赤 糸 を 解けば いい

糸 を 解けば 私 と 正式に 契約 交わした こと に なる

恨み の 相手 は 速やかに 地獄 へ 流さ れる わ

ただし 怨み を 晴らしたら あなた 自身 に も 代償 を 支払って もらう

人 を 呪わ ば 穴 二 つ

契約 を 交わしたら

あなた の 魂 は 地獄 へ 落ちる

死んだ 後 の 話した けど

俺 も … 地獄 へ ?

後 は 貴方 が 決める こと よ

どうして 見せる の

どうして 地獄 少女

あ お 父さん 朝 早く ご免

ちょっと 声 が 聴き たく なっちゃ って

そっち は 如何 ?

お 母さん も 元気 ?

うん うん

うん 私 は 元気だ よ

ちょっと いい ?

何 ?

聴いて ほしい 話 が ある んだ

友達 に 相談 さ れて さ

って その 人 の こと どの くらい 好きな の ?

その 友達

どの くらい って …

虐め られて 女 の 人 が いて 助け たい って 気持ち は 分かる けど

本気だ と 思う よ あいつ

そう

やっぱり 悪い 男 を 何とか した ほう が いい よ ね

何とか って ?

それ は …

その 女 の 人 その 男 の 人 が 嫌いな の か な

嫌いに 決まって る んじゃ ない

毎日 虐め られて る んだ よ

じゃあ 何で 逃げ ない の か な

逃げ られ ない んだ よ

逃げ って も 追いかけて くる から

それ で もっと 虐める んだ

そう 言う 奴 な んだ よ あの 男 は

っあ 俺 は 会った こと ない けど

多分 そう だ っと 思う

じゃあ 明 君

その 女 の 人 は 友達 の こと どう 思って る の

好き だって 言わ れた の ?

明 君 その 友達 に 言って ?

もう 関わら ない ほう が いい って

え ?

よく 分から ない けど

好き って いろんな 形 ある と 思う の

その 女 の 人 は 多分 …

違う

あの 人 逃げ たい んだ

明 君

ねえ お 嬢 は 何 だ あの 子 に …

何となく じゃ ない の ?

あんた じゃ ある まい し

そう と も 言え ない ぜ

借り の 屋 と と 言う 可能 性 も あり ます ね

蝶 より 人間 の ほう が 動く 易い でしょう し

実体 が ない んじゃ 何 か に 憑依 する しか ない も なあ

まあ 何 れ 分かる って

暫く 様子 を 見ろ う ぜ

この 町 で また 呪わ しい こと が 起こる の か ね

き … 君 ?

嫌だ 嚇 かさ ないで よ も

あの …

学校 は ?

未 だ 終わる 時間 じゃ ない でしょ

あの …

学校 で 嫌な こと で も あった の ね

駄目 よ 学校 サボっちゃ

ほら ほら 戻って 戻って

知って る よ 縄 の 痕 でしょ

どうして ?

放して

あいつ の 電話 なんか 出る な よ

でも

あんな 奴 の 言いなり に なる こと ない よ

お 願い 放して

切れちゃ った

何で 我慢 して る んだ よ 逃げ な よ

あんな 奴 と 一緒に 居る こと ない じゃ ない か

今 すぐ 逃げる んだ よ

もし 行く ところ が ない なら

うち に くれば いい 親 に は 俺 は 説明 する から

そう だ よ うち に 来 いよ

君 それ で 来た の ?

学校 サボって それ を 言う ため に ?

ありがとう

じゃあ 一緒に …

どうして

行き なさい

あの 人 が 帰って くる わ 見つかったら 大変 こと に なる 速く

嫌だ 俺 と 一緒に

テメェー !

止めて

御免なさい 私 が 悪い んです 私 …

煩い

クソ

御免なさい 私 が 悪い んです だ から 落ち着け …

黙れ !

やっぱり 誘い込んだ じゃ ない か

っち 違い

逃げて 速く

止めろ よ

誘い込んで た んだ ろ な おい

あなた の 魂 も 地獄 へ 落ちる

逃げて 速く

怨み 聞き届けたり

暑い どこ だ ここ は …

何 じゃ こりゃ あ

さっぱり した

体 が 暑い 暑い

さあ ご飯 に し ましょう

はい

よかった きく り ウインナー

今日 は 暑い で すね

バカ 電気 を 使い 過ぎ だ

ねえ レンジ 電源 入って ない よ

や 済ま ん 済ま ん

お 父さん が 持って たよ コンセント

無理 無理 レンジ は 無理 だって

さあ 行く よ

止めろ

ふざけ ない 俺 が 何 を したて 言う んだ

上 さん を 弄る って った じゃ ない か

弄る って たん じゃ ない

俺 は 俺 は あいつ を 守って る んで

守って だって ?

あいつ 分かった あいつ は 俺 の 俺 の 女房 の ため に 俺 が 俺 が

だって さ お 嬢

寒い よ

これ 以上 無理

闇 に 惑い し 哀れな 影 よ

人 を 傷つけ 貶めて

罪 に 溺れ し ごう の 魂

一 遍 死んで 見る

電気 は 大切に

おい 電話 だ 電話 を しめ あいつ に

おい 電話 を お 貸し くれ おい おい

この 怨み 地獄 へ 流し ます

聞こえる じゃ ないだ ろ

もう 大丈夫だ から

帰り なさい

また 明日 いらっしゃい

明日

うん 分かった 朝 学校 の 前 に 寄る よ

待って る

じゃあ 明日

翌朝 電気 屋 の 奥さん は 姿 を 消して いた

貴方 の 怨み 晴らし ます

名前 は ?

桃 戸 雅子

あんた の 怨み は 根深 そうだ ね

だって 今に なって

昔 の こと は 反省 して る から 許して くれ なんて

そんな の 虫 が 良 すぎる わ

私 が どんな 思う よう した と 思って る の

その せい で 私 は 絶対 許せ ない

地獄 へ 流して

怨み 聞き届けたり

次回

腐 坏的 果 实


地獄 少女 三 鼎 - 02 じごく|しょうじょ|みっ|かなえ

山河 三 差 路 分かれ 道 さんか|みっ|さ|じ|わかれ|どう

守り たい の は 己 か 人 か まもり||||おのれ||じん|

常 世 の 闇 か … とわ|よ||やみ|

非だ の 乱れ は 貢が ない ひだ||みだれ||みつが|

終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸 おわる|こと||おもね|はな||げい

時に 分け入れ 扉 が 開く ときに|わけいれ|とびら||あく

晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます はらせ||うらみ|はらし|

私 は 貴方 の 中 に いる わたくし||あなた||なか||

どうして

驚いた ? おどろいた

秋 恵 あき|けい

元気 ない ねえ げんき||

未 だ 気 に して る の ? み||き||||

逸子 の こと いつこ||

柚木 が 気 に する こと ない よ ゆぎ||き|||||

逸子 プライド 高い から さ いつこ|ぷらいど|たかい||

まさか 転校 まで する と は 思わ な っ かた けど |てんこう|||||おもわ||||

でも   丹下 先生 の こと を |たんげ|せんせい|||

あんなに 騒ぎ かけちゃ ん った もん ねえ |さわぎ|||||

居場所 が なくなっちゃ った んだ よ   きっと いばしょ||||||

丹下 先生   何 処 へ 行っちゃ った んだ ろ たんげ|せんせい|なん|しょ||おこなっちゃ|||

アミーゴス は 駆け落ち だって と 言って だけ と ||かけおち|||いって||

絶対 それ は ない ね ぜったい||||

だって 丹下 先生 どう 見た って |たんげ|せんせい||みた|

ご免   用事 思い出した ごめん|ようじ|おもいだした

ああ   ちょっと 柚木 ||ゆぎ

秋 恵 発見 あき|けい|はっけん

アミーゴス

何 してん の   一 人 ? なん|||ひと|じん

ハハ   まあ …

ケーキ 食べ に 行く んな よ けーき|たべ||いく||

秋 恵 ちゃん も 一緒に 行く ? あき|けい|||いっしょに|いく

行く 行く いく|いく

よし   じゃあ 行く ぜ ||いく|

こんばん は   明 君 ||あき|きみ

明 君 ? あき|きみ

はい   はい

それ じゃ …

お 客 さん 待た せて いる ので |きゃく||また|||

御免なさい ね ごめんなさい|

いつも お 待た せ しちゃ って ||また|||

あら   切れちゃ って る わ ね |きれちゃ||||

単 三 で いい の ? ひとえ|みっ|||

はい

昨日 も   一昨日 も 単 三 だった わ よ ね きのう||いっさくじつ||ひとえ|みっ||||

あら   ご免 ね   余計 なく と 言っちゃ て |ごめん||よけい|||いっちゃ|

47 円 よ えん|

色 んな ので 使う から いろ|||つかう|

ああ   そう よね

どうした の ?

えっ と …

足りない の ? たりない|

いくら 足りない の ? |たりない|

46 円 えん

1 円 ね   曲げて あげる えん||まげて|

でも …

いつも 買って くれる から   サービス よ |かって|||さーびす|

暖かい あたたかい

毎度 まいど

いらっしゃい

あなた

あの 子   お 金 が 足りなくて … |こ||きむ||たりなくて

御免なさい   御免なさい   御免なさい ごめんなさい|ごめんなさい|ごめんなさい

多い な 声 を 出せ な   バカ おおい||こえ||だせ||ばか

隣人 が 聞える だろう りんじん||きこえる|

ガキ に 随分 と 色 目 を 使った って た じゃ ない か がき||ずいぶん||いろ|め||つかった|||||

なあ 美津子 |みつこ

何 時 から ね なん|じ||

違い ます   そう 言う 違う ちがい|||いう|ちがう

今度 来たら 追い返せ こんど|きたら|おいかえせ

でも   お 客 さん だ から ||きゃく|||

あいつ は 客 じゃ ない ||きゃく||

返事 は へんじ|

はい

あいつ

あった

あいつ 名前 何 って 言う んだ |なまえ|なん||いう|

明 君 あき|きみ

はい   山岡 電気 です |やまおか|でんき|

俺 だ おれ|

はい

ちゃんと いる な   客 は |||きゃく|

今日 は まだ 一 人 も きょう|||ひと|じん|

また 電話 する |でんわ|

誠 次 … か まこと|つぎ|

御 景   合格 ご|けい|ごうかく

いい 顔 |かお

地獄 少女 知って て 好 かった よ じごく|しょうじょ|しって||よしみ||

そう そ っ

貴方 たち … あなた|

恨んで る 奴 が いたら 言えよ うらんで||やつ|||いえよ

俺 達 地獄 少年 隊 が   呪い の 藁 人形 を プレゼント する から おれ|さとる|じごく|しょうねん|たい||まじない||わら|にんぎょう||ぷれぜんと||

オレオレ

痛 え つう|

バカ ! ばか

何 だ よ なん||

そこ まで 怒る こと か よ ||いかる|||

一 遍 死んで みろ ひと|へん|しんで|

もう 一 度 聞く |ひと|たび|きく

三 時 過ぎ   電話 に 出る 遅れた の は みっ|じ|すぎ|でんわ||でる|おくれた||

何で だ なんで|

だから 洗濯物 取り込んで … |せんたくもの|とりこんで

嘘 つけ ! うそ|

分かって る んだ   分かって る んだ ぞ わかって|||わかって|||

あの ガキ を 誘い込んで った んだ ろ |がき||さそいこんで|||

本当に 洗濯物 を … ほんとうに|せんたくもの|

本当の こと を 言えよ   美津子 ほんとうの|||いえよ|みつこ

見て ろ よ みて||

来た よ きた|

地 … 地獄 少女 ち|じごく|しょうじょ

よ   坊主 |ぼうず

輪 入 道 りん|はい|どう

はい よ   お 嬢 |||じょう

受け取り なさい うけとり|

貴方 の 本当に 恨み を 晴らし たい と 思う なら あなた||ほんとうに|うらみ||はらし|||おもう|

この 赤 糸 を 解けば いい |あか|いと||とけば|

糸 を 解けば   私 と 正式に 契約 交わした こと に なる いと||とけば|わたくし||せいしきに|けいやく|かわした|||

恨み の 相手 は   速やかに 地獄 へ 流さ れる わ うらみ||あいて||すみやかに|じごく||ながさ||

ただし   怨み を 晴らしたら   あなた 自身 に も 代償 を 支払って もらう |うらみ||はらしたら||じしん|||だいしょう||しはらって|

人 を 呪わ ば 穴 二 つ じん||のろわ||あな|ふた|

契約 を 交わしたら けいやく||かわしたら

あなた の 魂 は 地獄 へ 落ちる ||たましい||じごく||おちる

死んだ 後 の 話した けど しんだ|あと||はなした|

俺 も … 地獄 へ ? おれ||じごく|

後 は   貴方 が 決める こと よ あと||あなた||きめる||

どうして   見せる の |みせる|

どうして   地獄 少女 |じごく|しょうじょ

あ   お 父さん   朝 早く ご免 ||とうさん|あさ|はやく|ごめん

ちょっと 声 が 聴き たく なっちゃ って |こえ||きき|||

そっち は 如何 ? ||いかが

お 母さん も 元気 ? |かあさん||げんき

うん   うん

うん   私 は 元気だ よ |わたくし||げんきだ|

ちょっと いい ?

何 ? なん

聴いて ほしい 話 が ある んだ きいて||はなし|||

友達 に 相談 さ れて さ ともだち||そうだん|||

って   その 人 の こと   どの くらい 好きな の ? ||じん|||||すきな|

その 友達 |ともだち

どの くらい って …

虐め られて 女 の 人 が いて 助け たい って 気持ち は 分かる けど いじめ||おんな||じん|||たすけ|||きもち||わかる|

本気だ と 思う よ   あいつ ほんきだ||おもう||

そう

やっぱり   悪い 男 を 何とか した ほう が いい よ ね |わるい|おとこ||なんとか||||||

何とか って ? なんとか|

それ は …

その 女 の 人   その 男 の 人 が 嫌いな の か な |おんな||じん||おとこ||じん||きらいな|||

嫌いに 決まって る んじゃ ない きらいに|きまって|||

毎日 虐め られて る んだ よ まいにち|いじめ||||

じゃあ   何で 逃げ ない の か な |なんで|にげ||||

逃げ られ ない んだ よ にげ||||

逃げ って も 追いかけて くる から にげ|||おいかけて||

それ で もっと 虐める んだ |||いじめる|

そう 言う 奴 な んだ よ   あの 男 は |いう|やつ|||||おとこ|

っあ   俺 は 会った こと ない けど |おれ||あった|||

多分   そう だ っと 思う たぶん||||おもう

じゃあ   明 君 |あき|きみ

その 女 の 人 は 友達 の こと どう 思って る の |おんな||じん||ともだち||||おもって||

好き だって 言わ れた の ? すき||いわ||

明 君   その 友達 に 言って ? あき|きみ||ともだち||いって

もう 関わら ない ほう が いい って |かかわら|||||

え ?

よく 分から ない けど |わから||

好き って   いろんな 形 ある と 思う の すき|||かた|||おもう|

その 女 の 人 は 多分 … |おんな||じん||たぶん

違う ちがう

あの 人   逃げ たい んだ |じん|にげ||

明 君 あき|きみ

ねえ   お 嬢 は 何 だ あの 子 に … ||じょう||なん|||こ|

何となく   じゃ ない の ? なんとなく|||

あんた じゃ ある まい し

そう と も 言え ない ぜ |||いえ||

借り の 屋 と   と 言う 可能 性 も あり ます ね かり||や|||いう|かのう|せい||||

蝶 より 人間 の ほう が 動く 易い でしょう し ちょう||にんげん||||うごく|やすい||

実体 が ない んじゃ   何 か に 憑依 する しか ない も なあ じったい||||なん|||ひょうい|||||

まあ   何 れ 分かる って |なん||わかる|

暫く 様子 を 見ろ う ぜ しばらく|ようす||みろ||

この 町 で   また 呪わ しい こと が 起こる の か ね |まち|||のろわ||||おこる|||

き … 君 ? |きみ

嫌だ   嚇 かさ ないで よ も いやだ|かく||||

あの …

学校 は ? がっこう|

未 だ   終わる 時間 じゃ ない でしょ み||おわる|じかん|||

あの …

学校 で 嫌な こと で も あった の ね がっこう||いやな||||||

駄目 よ   学校 サボっちゃ だめ||がっこう|さぼっちゃ

ほら ほら   戻って   戻って ||もどって|もどって

知って る よ   縄 の 痕 でしょ しって|||なわ||あと|

どうして ?

放して はなして

あいつ の 電話 なんか 出る な よ ||でんわ||でる||

でも

あんな 奴 の 言いなり に なる こと ない よ |やつ||いいなり|||||

お 願い   放して |ねがい|はなして

切れちゃ った きれちゃ|

何で 我慢 して る んだ よ   逃げ な よ なんで|がまん|||||にげ||

あんな 奴 と 一緒に 居る こと ない じゃ ない か |やつ||いっしょに|いる|||||

今 すぐ 逃げる んだ よ いま||にげる||

もし 行く ところ が ない なら |いく||||

うち に くれば いい   親 に は 俺 は 説明 する から ||||おや|||おれ||せつめい||

そう だ よ   うち に 来 いよ |||||らい|

君   それ で 来た の ? きみ|||きた|

学校 サボって   それ を 言う ため に ? がっこう|さぼって|||いう||

ありがとう

じゃあ   一緒に … |いっしょに

どうして

行き なさい いき|

あの 人 が 帰って くる わ   見つかったら 大変 こと に なる   速く |じん||かえって|||みつかったら|たいへん||||はやく

嫌だ   俺 と 一緒に いやだ|おれ||いっしょに

テメェー !

止めて とどめて

御免なさい   私 が 悪い んです   私 … ごめんなさい|わたくし||わるい|ん です|わたくし

煩い わずらい

クソ くそ

御免なさい   私 が 悪い んです   だ から 落ち着け … ごめんなさい|わたくし||わるい|ん です|||おちつけ

黙れ ! だまれ

やっぱり 誘い込んだ じゃ ない か |さそいこんだ|||

っち   違い |ちがい

逃げて   速く にげて|はやく

止めろ よ とどめろ|

誘い込んで た んだ ろ   な   おい さそいこんで|||||

あなた の 魂 も 地獄 へ 落ちる ||たましい||じごく||おちる

逃げて   速く にげて|はやく

怨み   聞き届けたり うらみ|ききとどけたり

暑い   どこ だ   ここ は … あつい||||

何 じゃ こりゃ あ なん|||

さっぱり した

体 が   暑い   暑い からだ||あつい|あつい

さあ   ご飯 に し ましょう |ごはん|||

はい

よかった きく り   ウインナー

今日 は   暑い で すね きょう||あつい||

バカ   電気 を 使い 過ぎ だ ばか|でんき||つかい|すぎ|

ねえ   レンジ 電源 入って ない よ |れんじ|でんげん|はいって||

や   済ま ん   済ま ん |すま||すま|

お 父さん が 持って たよ   コンセント |とうさん||もって||こんせんと

無理   無理   レンジ は 無理 だって むり|むり|れんじ||むり|

さあ   行く よ |いく|

止めろ とどめろ

ふざけ ない   俺 が 何 を したて 言う んだ ||おれ||なん|||いう|

上 さん を 弄る って った じゃ ない か うえ|||いじる|||||

弄る って たん じゃ ない いじる||||

俺 は   俺 は あいつ を 守って る んで おれ||おれ||||まもって||

守って だって ? まもって|

あいつ 分かった   あいつ は 俺 の   俺 の 女房 の ため に 俺 が 俺 が |わかった|||おれ||おれ||にょうぼう||||おれ||おれ|

だって さ   お 嬢 |||じょう

寒い よ さむい|

これ 以上   無理 |いじょう|むり

闇 に 惑い し 哀れな 影 よ やみ||まどい||あわれな|かげ|

人 を 傷つけ   貶めて じん||きずつけ|おとしめて

罪 に 溺れ し ごう の 魂 ざい||おぼれ||||たましい

一 遍 死んで 見る ひと|へん|しんで|みる

電気 は 大切に でんき||たいせつに

おい   電話 だ   電話 を しめ   あいつ に |でんわ||でんわ||||

おい   電話 を お 貸し くれ   おい   おい |でんわ|||かし|||

この 怨み   地獄 へ 流し ます |うらみ|じごく||ながし|

聞こえる じゃ ないだ ろ きこえる|||

もう   大丈夫だ から |だいじょうぶだ|

帰り なさい かえり|

また 明日 いらっしゃい |あした|

明日 あした

うん   分かった   朝 学校 の 前 に 寄る よ |わかった|あさ|がっこう||ぜん||よる|

待って る まって|

じゃあ   明日 |あした

翌朝   電気 屋 の 奥さん は 姿 を 消して いた よくあさ|でんき|や||おくさん||すがた||けして|

貴方 の 怨み   晴らし ます あなた||うらみ|はらし|

名前 は ? なまえ|

桃 戸 雅子 もも|と|のりこ

あんた の 怨み は 根深 そうだ ね ||うらみ||ねぶか|そう だ|

だって   今に なって |いまに|

昔 の こと は 反省 して る から 許して くれ なんて むかし||||はんせい||||ゆるして||

そんな の 虫 が 良 すぎる わ ||ちゅう||よ||

私 が どんな 思う よう した と 思って る の わたくし|||おもう||||おもって||

その せい で   私 は   絶対 許せ ない |||わたくし||ぜったい|ゆるせ|

地獄 へ 流して じごく||ながして

怨み   聞き届けたり うらみ|ききとどけたり

次回 じかい

腐 坏的 果 实 くさ|はいてき|か|