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江戸小話, おれじゃない

おれ じゃ ない

おれ じゃ ない

おっちょこちょいの 男 が 昼寝 を して いる と 、 表 の 方 から バタバタ と 足音 が して 、 これ また おっちょこちょいの 友だち が 家 に 飛び込んで 来 ました 。 「 おい 、 起きろ ! 大変な んだ ぞ ! 横 町 に 、 お前 が 倒れて 死んで いる んだ 。 それなのに 、 全く お前 は 、 よくも そんなに のんきな 顔 して 」 する と それ を 聞いた 男 は 、 すぐに 飛び上がって 、 「 何 だ 、 何 だ 。 おれ が 倒れて 死んで いる って ! そりゃ 、 大変だ ! 」 と 、 すぐに 家 を 飛び出して 横 町 まで 来て みる と 、 言わ れた 通り に 人 が 倒れて 死んで い ます 。 男 は 慌てて 側 へ 近寄る と 、 よくよく 死人 の 顔 を 見て 言い ました 。 「 やれやれ 、 よかった 、 おれ じゃあ なかった 」

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


おれ じゃ ない

おれ じゃ ない Not me

おっちょこちょいの 男 が 昼寝 を して いる と 、 表 の 方 から バタバタ と 足音 が して 、 これ また おっちょこちょいの 友だち が 家 に 飛び込んで 来 ました 。 |おとこ||ひるね|||||ひょう||かた||||あしおと||||||ともだち||いえ||とびこんで|らい| When the sloppy man was taking a nap, there was a fluttering footstep from the front, and another sloppy friend jumped into the house. 「 おい 、 起きろ ! |おきろ 大変な んだ ぞ ! たいへんな|| 横 町 に 、 お前 が 倒れて 死んで いる んだ 。 よこ|まち||おまえ||たおれて|しんで|| それなのに 、 全く お前 は 、 よくも そんなに のんきな 顔 して 」   する と それ を 聞いた 男 は 、 すぐに 飛び上がって 、 「 何 だ 、 何 だ 。 |まったく|おまえ|||||かお||||||きいた|おとこ|||とびあがって|なん||なん| おれ が 倒れて 死んで いる って ! ||たおれて|しんで|| そりゃ 、 大変だ ! |たいへんだ 」 と 、 すぐに 家 を 飛び出して 横 町 まで 来て みる と 、 言わ れた 通り に 人 が 倒れて 死んで い ます 。 ||いえ||とびだして|よこ|まち||きて|||いわ||とおり||じん||たおれて|しんで|| 男 は 慌てて 側 へ 近寄る と 、 よくよく 死人 の 顔 を 見て 言い ました 。 おとこ||あわてて|がわ||ちかよる|||しにん||かお||みて|いい| 「 やれやれ 、 よかった 、 おれ じゃあ なかった 」

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )