First Day in Sales –JLPT N2
4月 から 、営業部 に 所属 する ことに なった 。 一応 、昇進 。 給料 は 上がった し 、前の 部署 の 同僚 たち からは 「おめでとう 」と 言われた 。 嬉しい 反面 、不安 も ある 。 今まで は 事務職 だった ので 、1 日 の 大半 が パソコン に 向かっている 座り仕事 だった 。 一方 、営業 は チラシ 配り 、物件 の 案内 、取引先 の 会社 に 挨拶 …とにかく 足 を 使う 仕事 ばかり だ と 聞いた 。 そして 迎えた 初日 。 新しい 部署 の 全員 に 挨拶 を して 、自分 の デスク に 荷物 を 置く と すぐ 、「じゃ 、ポスティング 行って きて 」と 上司 に 声 を かけられた 。 私 の 担当 する 物件 の 詳細 が 載った チラシ を 配って こい と いう わけだ 。 悪い 予感 が 当たった 。 早速 歩かされる 仕事 だ なんて 、うんざり する けど 、初日 から 嫌な 顔 を する わけにはいかない 。 笑顔 で 「行ってきます 」と 返す と 、上司 が 「うちの 部署 は さ 、最初 は 自分 の 担当 物件 エリア 把握 してもらう ために 、年齢 に 関わらず 、みんなに 足 、使って もらってんの 。」 と 、自分の 足 を パンパン と 叩き ながら 言った 。 「なにそれ 、年齢の こと 言う なんて 、セクハラ じゃない ? 」と 上司に 対して 腹が 立ちそうに なったが 、「初日 。初日 。」 初日 。」 と 、自分 を 落ち着かせて 、会社 を 出た 。 まず は google マップ を 見ながら 、自分 の 担当 物件 の 一つ に 到着して 辺り を 見回す 。 400部 近く ある この チラシ を 、周り の 住宅 の ポスト に 入れて いく のだ 。 ポスティング なんて やった こと ない 。 全く 知ら ない マンション や アパート の 敷地 内 に 入る なんて 緊張 して しまう 。 だけど 、戸惑って は いられない 。 やる しか ない 。 重い チラシ の 束 が 入った バッグ が 肩 に 食い込んで 、先 が 思い やられる が 、一番 近く に 見える マンション から ポスティング を はじめた 。 担当 物件 を 中心 に ぐるぐる と 1件 、また 1件 と 、マンション や アパート を 回って いく うちに 、慣れて きた の か 、他人 の 敷地 に 入る の も 緊張 し なくなった 。 それは よかった けど 、10 件 回る か 回らない か の うちに パンプス が 靴ずれ して 、かかと が 痛くて たまらなく なってきた 。 途中 、古びた 靴屋さん を 見つけて 、時代遅れの デザイン の スニーカー を 買った 。 スーツ に 変な 白い スニーカー 。 しょうがない ・・・ 。 人目 も かまわず 履き替えて 、1件 、もう 1件 …と 足 を 運んだ 。 朝 から ポスティング を 始めて 、終わった のは 昼 すぎ 。 会社 に 帰る と 、上司 が 私 の 肩 を 叩き 、「おつかれ 〜 。 物件 の 周り の 道 、ちゃんと 覚えた ?」 」と 聞いて きた 。 私 は 「はい 。 おかげさまで 。」 と 、足 を 少し あげて 白い スニーカー を 上司 に 見せつけた 。