JapaneseDentists(Part5:TheBill)/日本 の 歯医者 (第 五 章 :会計 )
日本 の 歯医者
第 五 章
晴れた マチュピチュ を 楽しく 歩き回った あと で リマ に 降りてきた ような 気分 。
頭 が すっきり して いて 、足取り が 軽い 。
ふっと 気づく と 『スモール ・ワールド 』の テーマ を 口笛 で 吹いている 。
そんな 僕 を お姉さん たち は 見上げて マスク を 笑わせた 。
「二千 円 に なり ます 」
僕 が お金 を 渡す と 、向かって 右 の 子 が
「ありがとう ございます 」と 言って 、診察券 を 返して きた 。
裏返して みる と 、
短い メッセージ が 書いて あった 。
「診察 は 6 時 まで です が 、私 たち は 10 時 まで い ます 」
「三 人 で パワー スポット を 一緒に 作って みませんか ?」
僕 が 驚いて 目 を 上げる と 、
お 姉さん たち は 手 に ローション を 付けて いた 。
幕 之内 一 歩 と の 試合 が 終わって リング を 降りた ような 気分 。
頭 が ガンガン し 、口 の 中 は 血 の 味 が している 。
誰 に も 会い たく ない 。
何も し たく ない 。
家 に 帰って 、幼い 頃 の 毛布 を 被って 泣き たい 。
鼻水 を すすり ながら
受付 の 前 で 立ち止まる 。
バー バラ が 新聞 から 視線 を 逸らさ ず に 小さな 白い 紙 を 突き出して くる 。
その 一 番 下 に 書いて ある 金額 を 見て …
僕 は 歯茎 の 痛み が 分からなくなった 。
457 ドル …?
「これ って ……」
バーバラ は すぐに 僕 の 言葉 を 遮った 。
「一 週間 プレーンヨーグルト 以外 食べ ない こと 」
「『象 』か !」