まさかの話
まさか の はなし
Unerwartete Geschichte.
Rainy day story
Una historia inesperada.
Une histoire inattendue.
Una storia inaspettata.
Uma história inesperada.
неожиданная история
难以置信的故事
意想不到的故事
むかし むかし 、[吉 四六 (きっちょ む )さん ]と 言う 、とても ゆかいな 人 が いました。
||きち|しろく|きっ ちょ||||いう|||じん||い ました
Once upon a time, there was a very happy person who said [Kichomu-san].
Жил-был очень приятный человек по имени [Киччому-сан].
吉 四六 さん の 村 に は 、話し を 聞く の が 何より も 好きな 、お 金持ち の お じいさん が いました。
きち|しろく|||むら|||はなし||きく|||なにより||すきな||かねもち|||||い ました
In Mr. Yoshishiroku's village, there was a rich old man who liked listening to the story more than anything else.
人 から 色々 と 話し を 聞く のです が 、話し が 面白く なる と、
じん||いろいろ||はなし||きく|||はなし||おもしろく||
I hear a lot of stories from people, but when the conversation becomes interesting,
我從人們那裡聽到很多故事,但是當談話變得有趣時,
「まさか 、そんな 事 は ありゃ ん すめ え」
||こと|||||
"No way, that's not the case."
— Ни в коем случае, такое может случиться.
と 、必ず 言う のです。
|かならず|いう|
I always say.
だから 、この 頃 は 誰 も 相手 に して くれません。
||ころ||だれ||あいて|||くれ ませ ん
That's why no one is dealing with me these days.
Вот почему мне не с кем сейчас иметь дело.
「退屈だ な。
たいくつだ|
"It's boring.
誰 か 話 を して くれ ん か な」
だれ||はなし||||||
Can anyone talk to me? "
お じいさん が そう 思って いる と 、ちょうど 吉 四六 さん が 通りかかった ので 、お じいさん が 話し を して くれ と せがみました。
||||おもって||||きち|しろく|||とおりかかった|||||はなし|||||せがみ ました
Just as he was thinking that, Yoshishiroku passed by and asked him to talk to him.
「まあ 、して も 良い です が 、話し の 途中 で 、『まさか 、そんな 事 は ありゃ ん すめ え 』と 、言わ ない 約束 を して くれます か?
|||よい|||はなし||とちゅう||||こと|||||||いわ||やくそく|||くれ ます|
"Well, that's okay, but in the middle of the conversation, can you make a promise not to say,'No way, that's not the case.'"
«Ну, я не возражаю, если вы это сделаете, но можете ли вы обещать не говорить: «Ни за что, такое не может случиться» посреди разговора?
」
吉 四六 さん が 聞く と、
きち|しろく|||きく|
When Yoshishiroku asked,
Когда Ёсишироку спросил,
「いい と も。
"sure thing.
もし 言ったら 、米 を 一 俵 (いっぴ ょう )やろう」
|いったら|べい||ひと|ひょう|い っぴ||
If you say so, I'll give you a bale of rice."
Если ты так говоришь, я дам тебе тюк риса».
と 、お じいさん は 約束 しました。
||||やくそく|し ました
「それでは 、話しましょう」
|はなし ましょう
縁側 に 腰 を かける と 、吉 四六 さん が 話し 始めました。
えんがわ||こし||||きち|しろく|||はなし|はじめ ました
When I sat down on the porch, Mr. Yoshi 46 started talking.
Когда я сел на крыльцо, Ёсишироку начал говорить.
「むかし 、ある 国 の 殿さま が 立派な カゴ に 乗って 、家来 を 連れて 旅 を して いた。
||くに||とのさま||りっぱな|||のって|けらい||つれて|たび|||
"Once upon a time, a lord of a country was traveling in a fine basket with his servants.
«Давным-давно лорд одной страны путешествовал со своими слугами в великолепной корзине.
殿さま の カゴ が 山道 に さしかかる と 、どこ から か トンビ が 一 羽 飛んで 来て。
とのさま||||やまみち|||||||とんび||ひと|はね|とんで|きて
When the basket of the lord approached the mountain road, a black kite flew from somewhere.
『ピーヒョロロロロ』
"Пихоророро"
と 、カゴ の 周り を グルグル 舞い 始めた のです」
|||まわり||ぐるぐる|まい|はじめた|
And started fluttering around the basket. "
И он начал танцевать вокруг клетки».
「ふむ 、なるほど」
"Мм понятно."
「『何と 良い 鳴き声 じゃ。
なんと|よい|なきごえ|
"'What a good bark!
«Какой хороший крик.
どこ で 鳴いて おる のじゃ』
||ないて||
Where are you crying?』
Где ты плачешь?』
と 、殿さま が カゴ の 戸 を 開けて 体 を 乗り出す と 、トンビ が 鳴き ながら 殿さま の 羽織 の そで に、
|とのさま||||と||あけて|からだ||のりだす||とんび||なき||とのさま||はおり|||
When the lord opened the door of the basket and leaned forward, the black kite rang and the sleeve of the lord's haori,
Затем, когда лорд открыл дверцу корзины и наклонился вперед, воздушный змей завизжал и на рукаве хаори лорда,
『ポトン』
と 、フン を 落とした」
|ふん||おとした
and dropped the feces."
и сбросил фекалии».
「ふ ー む 、なるほど」
|-||
お じいさん は 米 を 一 俵 も 取られて は 大変 と 、いつも の 口ぐせ を 言わ ない 様 に 気 を つけて います。
|||べい||ひと|ひょう||とら れて||たいへん||||くちぐせ||いわ||さま||き|||い ます
The old man is careful not to say the usual humor because it is difficult to get a bale of rice.
Старик старается не говорить о своей обычной привычке, говоря, что будет катастрофой, если украдут хотя бы одну тюк риса.
「殿さま は 家来 に 言いつけて、
とのさま||けらい||いいつけて
«Господь сказал своим слугам,
『は よう 、羽織 の 代わり を 持って まいれ』
||はおり||かわり||もって|
"Good morning, have a substitute for haori."
«Здравствуйте, принесите замену своему хаори».
と 、命じて 、持って 来た 羽織 に 着替えた」
|めいじて|もって|きた|はおり||きがえた
Я заказал и переоделся в хаори, которое принес».
「なるほど 、なるほど」
「羽織 を 着替えて しばらく 行く と 、また 先程 の トンビ が、
はおり||きがえて||いく|||さきほど||とんび|
"When I changed my haori and went for a while, the black kite I mentioned earlier said
«Я сменил хаори и пошел на некоторое время, а черный коршун из более раннего
『ピーヒョロロロ』
と 、鳴いた ので 、殿さま が また カゴ の 戸 を 開けて 体 を 乗り出す と 、今度 は トンビ の フン が 殿さま の 刀 に ポトン」
|ないた||とのさま|||||と||あけて|からだ||のりだす||こんど||とんび||ふん||とのさま||かたな||
Then the lord opened the basket door again and leaned forward, and this time the dragonfly's poop was on the sword of the lord. "
Затем лорд снова открыл дверь клетки и наклонился вперед, и на этот раз помет черного коршуна ударил по мечу лорда».
「う ー む。
|-|
"Hmm.
"Хм.
まさか・・・」
No way..."
お じいさん は 言い かけて 、危なく 思い 止まりました。
|||いい||あぶなく|おもい|とまり ました
The old man said, and he stopped at risk.
「殿さま は 家来 に 言いつけて 、刀 の 代わり の を 持って 来さ せた。
とのさま||けらい||いいつけて|かたな||かわり|||もって|きたさ|
しばらく 行く と 、またまた さっき の トンビ が、
|いく|||||とんび|
『ピーヒョロロロ』
と 、鳴いた んだ。
|ないた|
Я плакал.
殿さま が カゴ の 戸 を 開けて 、またまた 体 を 乗り出す と 、今度 は トンビ の フン が 殿さま の 頭 に ポトン。
とのさま||||と||あけて||からだ||のりだす||こんど||とんび||ふん||とのさま||あたま||
When the lord opened the door of the basket and leaned out again, the dragonfly poop was on the lord's head.
すると 殿さま は、
|とのさま|
『は よう 、首 の 代わり を 持って まいれ』
||くび||かわり||もって|
«Доброе утро, принесите мне замену моей голове».
と 、家来 に 命じて 、自分 の 刀 で 首 を チョン と 切って な。
|けらい||めいじて|じぶん||かたな||くび||||きって|
I ordered my servant to cut my neck with my sword.
Он приказал своему слуге отрубить ему голову собственным мечом.
家来 の 持って 来た 代わり の 首 と すげ 代えて 、そのまま 何事 も なく 旅 を 続けた そうじゃ」
けらい||もって|きた|かわり||くび|||かえて||なにごと|||たび||つづけた|そう じゃ
It seems that he continued his journey without any problems, replacing the neck he brought with his servant. "
Я заменил ее новой головкой, принесенной слугой, и продолжил свое путешествие без происшествий».
お じいさん は 、思わず、
|||おもわず
Невольно старик сказал:
「まさか 、そんな 事 は ありゃ ん すめ え!
||こと|||||
«Ни за что, такого быть не может!
」
と 、大声 で 言って しまいました。
|おおごえ||いって|しまい ました
I said in a loud voice.
— сказал я вслух.
「へい。
米 を 一 俵 ありがとう ございます」
べい||ひと|ひょう||
Thank you for a bale of rice. "
Спасибо за мешок риса».
こうして 吉 四六 さん は 、お じいさん から 約束 の 米 を もらう と 、さっさと 帰って 行きました。
|きち|しろく||||||やくそく||べい|||||かえって|いき ました
In this way, Mr. Yoshishiroku got the promised rice from his grandfather and went home quickly.
Получив от дедушки обещанный рис, Ёсишироку отправился домой.
おしまい
конец