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イタズラなKiss〜Love in TOKYO, イタズラなKiss〜Love in TOKYO#13 (2)

イタズラ な Kiss 〜Love in TOKYO#13 (2)

何て 変わり 身 の 早い …

あっ 新人類 かあっ あれ が 新人類 か

何 です か ? それ

え ? じゃあ “ ナウ な ヤング ” なら 分かる ?

“ ナウ な ヤング ” それ の が 分かんない です

そっか …

痛っ ! ああっ

あ ?

( 松本 裕子 ( ゆうこ )) あら ごめんなさい 琴子 さん

ちょっと いい かしら ?

( 松本 ) で どう な の ? 入江 君 の 様子 は

( 琴子 ) あ … 会社 が かなり 忙しい の

家 に 戻って くる の も いつも 深夜 だ し

フフッ まあ

私 は 必ず 起きて 彼 を 待って る けど ね

じゃあ このまま 大学 を 辞めて

会社 を 継ぐ って いう こと も あり うる って こと ね

う … そんな だって 大学 は 休学 だ よ

いつか は 戻って くる …

そう かしら ?

お 父さん の 会社 を 継ぐ なら

このまま 大学 に 戻って くる 必要 も ない かも しれ ない し

でも …

( 直樹 ) おやじ の 心臓 が 回復 したら 俺 も 大学 に 戻る よ ―

やり たい こと やる の は それ から でも 遅く ない

今 社会 を 知って おく の も 悪く ない と 思う し

入江 君 は …

大学 に 戻り たい って 思って る

もし そう だ と して も

現実 が それ を 許さ ない 場合 も ある って こと よ

あっ

ねえ

そろそろ あなた の お 弁当 から 彼 を 解放 して あげたら ?

お 昼 が 地獄 に なっ ちゃう わ

お … 何で 私 が お 弁当 作って る って 分かる の ?

あなた たち の こと は 分かる の

どうせ 何も 進展 して ない ん でしょ ?

おっ いや いや いや ―

いや いや いや いや …

じゃあ ね

♪~

( ドア が 開く 音 )

( 琴子 ) ん ?

( ドア が 閉まる 音 )

( 紀子 ) ただいま !

あー おかえりなさい

( 裕樹 ) ママ !

( 裕樹 ) ママ !

( 紀子 ) ウフフ ―

( 紀子 ) ウフフ ―

やっぱり 自分 の 家 は いい わ ね

病院 は 検査 だの 面会 だの って 1 日 バタバタ して る から

え ? おじ 様 もう 面会 大丈夫 に なった んです か ?

ほんと は ゆっくり した 方 が いい って

先生 も おっしゃって る んだ けど

仕事 関係 の 人 は 無理 して 入れ ちゃう の よ

でも いい ニュース よ

パパ 来月 あたり 自宅 に 戻れ そう な の

本当 です か !?

よかった ー !

精密 検査 の 結果 しだい な んだ けど

今 は 体調 も 安定 して る し

とりあえず 一度 戻り ましょう って

パパ も 病室 に 閉じ込め られて る より

自宅 に 戻った 方 が リラックス できる と 思う し ね

フフ そうです よ ね

琴子 ちゃん に は あと 少し 迷惑 かけ ちゃう けど …

そんな こと

おば 様 も 体 壊さ ない ように 気 を 付けて ください ね

ありがとう

じゃあ 着替え 持って 病院 に 戻る わ

( 琴子 ) はい ―

裕樹 も いい 子 に して る の よ

うん

うん

( 紀子 ) ウフフ

( 紀子 ) ウフフ

( 琴子 ) よかった ―

おじ 様 が 退院 できれば 入江 君 大学 に 戻れる ―

念願 の お 医者 さん に なる ため の 勉強 が できる んだ

おかげ さま で 来月 に は 退院 できる 予定 で

あっ それ は よかった

しかし 直樹 さん は 大した もの です

お父様 の 代理 を 見事 に 務め られて

とても まだ 大学生 と は 思え ません

お 兄 ちゃん 頼もしい わ

お 兄ちゃん ?

( 重樹 たち の 笑い声 )

あら 今日 は 私 たち 以外 に

面会 の 方 は いらっしゃら ない はず な のに …

( 大泉 ( おおいずみ ) と 重樹 の 笑い声 )

( 大泉 ) そうか そうか

( 大泉 ) そうか そうか

( 直樹 ) おやじ !―

休んで なくちゃ 駄目 だろ

休んで なくちゃ 駄目 だろ

アッハッハ

アッハッハ

( 金森 ) 大泉 会長

やあ 近く まで 来た から ちょっと 寄って みた よ

直樹 さん こちら

北英 ( ほくえい ) 社 の 大泉 会長 と 秘書 の 横山 ( よこやま ) 氏 です

ご挨拶 が 遅く なり ました 入江 直樹 です

入江 ?

あっ 会長 失礼 し ました 息子 の 直樹 です

今 うち の 会社 で 修業 中 でして

ほう 頼もし そう な 青年 だ ね

( 重樹 ) ハハッ はい

会長 皆さん おそろい です し 例の 話 を

入江 社長

御社 へ の 出資 に ついて の ご 相談 な んです が …

横山

そんな 病室 で

ああ … 失礼 し ました

息子 さん や 金森 さん に も

聞いて いただいた 方 が よい か と 思い まして

あっ はい そりゃ もう

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ?

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ?

( 大泉 ) いや …

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ?

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ?

あっ でも …

あっ でも …

申し訳 あり ません 今日 は お 引き取り 願え ます か ?

直樹

大泉 会長 が わざわざ 来て くださって んだ ぞ

申し訳 あり ません が 父 は 休養 が 必要 で

今 とても 仕事 が できる ような 体調 で は あり ません ので

会長

そのよう な 状況 でしたら

出資 の 方 は 考え 直さ れた 方 が よい か と

会長

出資 の 件 は 父 に 代わって 私 が お 話 を 伺い ます

( 横山 ) 君 失礼 だろ

君 みたいな 若造 が …

今 は 私 が 社長 代理 です

あした に でも 御社 に 伺わ せて いただき ます ので ―

今日 は お 引き取り 願え ません か ?―

父 の 体調 に も 触り ます ので

おい 直樹

( 直樹 ) 入院中 の こと は 俺 に 任せて くれ

ハッハッハ …

お 見舞い の つもり が すっかり 迷惑 を かけて しまった ようだ ね

それ じゃ 失敬 する よ 入江 君

わざわざ 来て いただいた の に ほんとに 失礼 し ました

横山

私 の あした の スケジュール

は ?

私 が 明日 何時 に 空いて る か を 聞いて る

えー 大臣 と の 会食 まで の 間

11 時 から 12 時 まで は 空いて おり ます が

( 大泉 ) そういう こと だ が どう だ ね ?

( 直樹 ) ありがとう ございます 必ず 11 時 に 伺い ます

ハッハッハ …

ハッハッハ …

( ドア の 開閉 音 )

( ドア の 開閉 音 )

あの 大泉 会長 に 時間 を 作ら せる なんて

直樹 さん は 大した もん です

全く だ

なかなか ない こと だ ぞ

( 直樹 ) 以上 の 点 から ―

御社 に も 十分 な 利益 を お 約束 できる こと と 思い ます

( 大泉 ) どう 思う ? 横山

( 横山 ) 大学 の 講義 で しか 経営 を 学んで い ない ―

学生 の プレゼン に して は ―

よく できて る か と

失礼 です が 私 は 大学 で は 理工 学部 に 在籍 して おり ます

経営 に ついて は 独学 です

( 大泉 ) ほう

だが 君 は いずれ パンダイ の 後継者 に なる んだ ろ ?

なぜ 理工 学部 に ?

なるべく 広く

さまざま な 分野 に ついて 学び たかった ので

偏った 知識 しか 持た ない 人間 が

社会 で 通用 する と は 思え ません ので

( 大泉 沙穂子 ( さほこ )) あっ

( 男性 ) すいません

大丈夫 です か ?

はい

お 気 を 付けて

( 紀子 ) あっ お 兄ちゃん ごめんなさい ね ―

会社 が 忙しい の に わざわざ 抜け出して もらっ ちゃって

そんな こと より 何 だ よ ? 大事 な 話 って

裕樹 に は 聞かせ たく なかった もの だ から …

♪~

( 琴子 ) おかえりなさい 今日 も 遅かった ね

すぐに 夕飯 温める から ね

今日 は いい や

え ? 食事 済まして きた の ?

( 直樹 ) 食欲 なくて

♪~

( 琴子 ) 入江 君 ―

はい お 弁当

ああ

( 琴子 ) 何か 疲れて る みたい 大丈夫 ?―

入江 君 ?

( 直樹 ) 考え 事 して た いって き ます

うん

いってらっしゃーい

( ドア が 開く 音 )

( ドア が 閉まる 音 )

お 兄ちゃん 大丈夫 かな …

( 金之助 ) ほい

( 琴子 ) わあ おいし そう !

大将 から や

毎日 料理 で 琴子 も 大変 やろう から って

フフッ ありがとう 助かり ます

礼 や ったら 大将 に 言え や

フフ …

なあ 琴子

最近 お前 大学 行けて へん の ちゃう か ?

うん

それ で ええ ん か ?

大学 に 行く の は 自分 で 決めた こと だ から

卒業 まで ちゃんと 勉強 し たい けど

今 は 入江 家 の 役 に 立ち たい から

( 金之助 ) ふう

“ 入江 家 ” や のう て

“ 入江 ” そ やろ ?

わし 琴子 の こと は 分かる ん や

まっ 分からん 方 が ええ こと も ある けど な

金 ちゃん …

( 金之助 ) まっ 何 が あろう と

わし は 琴子 の 味方 や で

1 人 で しょい 込ま ん と

できる こと が あったら 何でも ゆうて くれえ や

料理 は もちろん

授業 の 代返 でも 何でも して やる さかい

ありがと 金 ちゃん

せや けど な

代わり に レポート は 書か へん で

そんな こと したら な

琴子 落第 して しまう から な アッハッハ …

ハッハッハ … もう

フッ

ねえ 今日 の 夕飯 おいしい でしょ ?

これ 琴子 の お 父さん が 作った んだ ろ ?

ばれた か

ばれ ない と 思う 方 が おかしい レベル が 違い すぎる

あの ねえ 私 だって 一生懸命 頑張って る の

たまに は お礼 くらい 言え ない わけ ?

ありがとう

( 琴子 ) いつも 憎まれ口 ばっかり さ ー

へ ?

お前 も 随分 まし に は なって る よ

ごちそうさま

ん ?

ハハハッ

うん

ふう

んーっ はぁ

入江 君 遅い なあ …

( 携帯 電話 の 着信音 )

( 携帯 電話 の 着信音 )

入江 君 !

( 携帯 電話 の 着信音 )

何 だ 須藤 さん か

もしもし

あっ 相原 ? 大変 な こと に なった

フッ どうした ん です か ?

あっ 俺 今 松本 に 告白 …

えっ ! 告白 !?

ついに 告白 した んです か ?

いや しよう と した んだ よ

あ … 何 だ

いちいち そんな こと で 電話 して こ ないで ください よ

えっ ? ちゃう ちゃう ちゃう そ したら な 松本 が な …

他 に 好き な 男 が いる って

ふん そりゃあ そう でしょう

松本 さん が 入江 君 の こと 好き な の は

須藤 さん だって 千 も 承知 の はず じゃな …

( 須藤 ) 違う 違う 違う !

そんな こと 俺 だって 知って る よ

松本 が 言った んだ 入江 に 告白 する って

フフッ そりゃあ 好き な 人 が いる んだ から 告白 くらい …

えーっ !!―

松本 さん が 入江 君 に 告白 する !?

はっ いつ ? いつ 告白 する の ?

今夜 …

今夜 !?

( 琴子 ) 松本 さん ―

どこ で どう やって 入江 君 に 告白 する つもり な ん だろう ?―

ああっ

あっ

もしかして もう 告白 しちゃった と か ?

あーっ ノー ! ああっ わっ わ わ …

♪~

はあっ

おお ?

よいしょ …

ごめん ね 待ち伏せ し ちゃって

だいぶ 待った ん じゃない ?

用事 が ある なら 家 に 行って て くれれば よかった のに

それじゃ 駄目 な の

入江 君 だけ に 聞いて ほしい の

勝手 な の は 分かって る

入江 君 が こんな 大変 な とき に

でも …

( 直樹 ) 何 ?

私 … 入江 君 の こと が 好き

ほら はっきり 言った わ よ

だから 入江 君 の 気持ち も はっきり 聞か せて ほしい の ―

私 の こと どう 思って る ?

悪い

俺 松本 の こと は …

友達 以上 に 思え ない

( 松本 ) 私 入江 君 の こと 本当に …―

こんな 気持ち 初めて ―

だから …

諦める なんて でき ない わ

おーっ

あ ?

気 が 済んだ ?

悪い けど

お前 と そういう こと し たく ない んだ

何で 私 じゃ 駄目 な の よ ?

じゃあ 誰 と だったら キス する の よ ?

キス … した よ

琴子 と キス した

♪~

( 松本 ) 私 も ばかに された もん ね

プライド が ズタズタ じゃない

お父様 の 体調 早く よく なる こと を 祈って る わ

( 琴子 ) 私 と の キス なんて あんな 1 年 以上 も 前 の こと ―

どうして 今更 …

おい

人 の 色恋沙汰 立ち聞き して ん じゃねえ よ

う … ごめん

帰り が 遅い から 心配 に なって ―

入江 君 ?

おやじ ほんと は よく ない んだ

( 琴子 ) え ?

今日 おふくろ と 一緒に 話 聞き に 行った

表向き は

おやじ 体調 安定 して る ように 見える けど

精密 検査 の 結果 心臓 に 疾患 が 見つかった

準備 が でき しだい 手術 し ない と いけない

難しい 手術 な の ?

心臓 だ から 成功 した と して も

しばらく は 仕事 に 復帰 でき ない と 思う

そう …

おやじ の 病気 は ストレス や 心配 から 来て る と 思う

この 不景気 で

うち の 会社 の 業績 かなり 悪化 して た んだ

だから

俺 に 早く 会社 を 継いで もらい たかった のに …

私 は お前 を

正式 に うち の 会社 の 後継者 と して 考えて る

このまま で は パンダイ は

吸収 合併 されて しまう かも しれ ません

俺 が 会社 を 継げば 全て 解決 する

でも 入江 君 に は

お 医者 さん に なり たい って 夢 が ある ん じゃない の ?

まだ 日 の 浅い 夢 だ から …


イタズラ な Kiss 〜Love in TOKYO#13 (2) いたずら||kiss|love||tokyo

何て 変わり 身 の 早い … なんて|かわり|み||はやい

あっ 新人類 かあっ あれ が 新人類 か |しん じんるい|か あっ|||しん じんるい|

何 です か ? それ なん|||

え ? じゃあ “ ナウ な ヤング ” なら 分かる ? ||||やんぐ||わかる

“ ナウ な ヤング ” それ の が 分かんない です ||やんぐ||||わか ん ない|

そっか … そ っか

痛っ ! ああっ つう っ|ああ っ

あ ?

( 松本 裕子 ( ゆうこ )) あら ごめんなさい 琴子 さん まつもと|ひろこ||||ことこ|

ちょっと いい かしら ?

( 松本 ) で どう な の ? 入江 君 の 様子 は まつもと|||||いりえ|きみ||ようす|

( 琴子 ) あ … 会社 が かなり 忙しい の ことこ||かいしゃ|||いそがしい|

家 に 戻って くる の も いつも 深夜 だ し いえ||もどって|||||しんや||

フフッ まあ

私 は 必ず 起きて 彼 を 待って る けど ね わたくし||かならず|おきて|かれ||まって|||

じゃあ このまま 大学 を 辞めて ||だいがく||やめて

会社 を 継ぐ って いう こと も あり うる って こと ね かいしゃ||つぐ|||||||||

う … そんな だって 大学 は 休学 だ よ |||だいがく||きゅうがく||

いつか は 戻って くる … ||もどって|

そう かしら ?

お 父さん の 会社 を 継ぐ なら |とうさん||かいしゃ||つぐ|

このまま 大学 に 戻って くる 必要 も ない かも しれ ない し |だいがく||もどって||ひつよう||||||

でも …

( 直樹 ) おやじ の 心臓 が 回復 したら 俺 も 大学 に 戻る よ ― なおき|||しんぞう||かいふく||おれ||だいがく||もどる|

やり たい こと やる の は それ から でも 遅く ない |||||||||おそく|

今 社会 を 知って おく の も 悪く ない と 思う し いま|しゃかい||しって||||わるく|||おもう|

入江 君 は … いりえ|きみ|

大学 に 戻り たい って 思って る だいがく||もどり|||おもって|

もし そう だ と して も

現実 が それ を 許さ ない 場合 も ある って こと よ げんじつ||||ゆるさ||ばあい|||||

あっ

ねえ

そろそろ あなた の お 弁当 から 彼 を 解放 して あげたら ? ||||べんとう||かれ||かいほう|| Why don't you release him from your lunch box?

お 昼 が 地獄 に なっ ちゃう わ |ひる||じごく||な っ|ちゃ う|

お … 何で 私 が お 弁当 作って る って 分かる の ? |なんで|わたくし|||べんとう|つくって|||わかる|

あなた たち の こと は 分かる の |||||わかる|

どうせ 何も 進展 して ない ん でしょ ? |なにも|しんてん||||

おっ いや いや いや ― お っ|||

いや いや いや いや …

じゃあ ね

♪~

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( 琴子 ) ん ? ことこ|

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

( 紀子 ) ただいま ! としこ|

あー おかえりなさい |お かえり なさい

( 裕樹 ) ママ ! ひろき|まま

( 裕樹 ) ママ ! ひろき|まま

( 紀子 ) ウフフ ― としこ|

( 紀子 ) ウフフ ― としこ|

やっぱり 自分 の 家 は いい わ ね |じぶん||いえ||||

病院 は 検査 だの 面会 だの って 1 日 バタバタ して る から びょういん||けんさ||めんかい|||ひ||||

え ? おじ 様 もう 面会 大丈夫 に なった んです か ? ||さま||めんかい|だいじょうぶ||||

ほんと は ゆっくり した 方 が いい って ||||かた|||

先生 も おっしゃって る んだ けど せんせい|||||

仕事 関係 の 人 は 無理 して 入れ ちゃう の よ しごと|かんけい||じん||むり||いれ|ちゃ う||

でも いい ニュース よ ||にゅーす|

パパ 来月 あたり 自宅 に 戻れ そう な の ぱぱ|らいげつ||じたく||もどれ|||

本当 です か !? ほんとう||

よかった ー ! |-

精密 検査 の 結果 しだい な んだ けど せいみつ|けんさ||けっか||||

今 は 体調 も 安定 して る し いま||たいちょう||あんてい|||

とりあえず 一度 戻り ましょう って |ひと ど|もどり||

パパ も 病室 に 閉じ込め られて る より ぱぱ||びょうしつ||とじこめ|||

自宅 に 戻った 方 が リラックス できる と 思う し ね じたく||もどった|かた||りらっくす|||おもう||

フフ そうです よ ね |そう です||

琴子 ちゃん に は あと 少し 迷惑 かけ ちゃう けど … ことこ|||||すこし|めいわく||ちゃ う|

そんな こと

おば 様 も 体 壊さ ない ように 気 を 付けて ください ね |さま||からだ|こわさ|||き||つけて||

ありがとう

じゃあ 着替え 持って 病院 に 戻る わ |きがえ|もって|びょういん||もどる|

( 琴子 ) はい ― ことこ|

裕樹 も いい 子 に して る の よ ひろき|||こ|||||

うん

うん

( 紀子 ) ウフフ としこ|

( 紀子 ) ウフフ としこ|

( 琴子 ) よかった ― ことこ|

おじ 様 が 退院 できれば 入江 君 大学 に 戻れる ― |さま||たいいん||いりえ|きみ|だいがく||もどれる

念願 の お 医者 さん に なる ため の 勉強 が できる んだ ねんがん|||いしゃ||||||べんきょう|||

おかげ さま で 来月 に は 退院 できる 予定 で |||らいげつ|||たいいん||よてい|

あっ それ は よかった

しかし 直樹 さん は 大した もの です |なおき|||たいした||

お父様 の 代理 を 見事 に 務め られて お ちち さま||だいり||みごと||つとめ|

とても まだ 大学生 と は 思え ません ||だいがくせい|||おもえ|ませ ん

お 兄 ちゃん 頼もしい わ |あに||たのもしい|

お 兄ちゃん ? |にいちゃん

( 重樹 たち の 笑い声 ) しげき|||わらいごえ

あら 今日 は 私 たち 以外 に |きょう||わたくし||いがい|

面会 の 方 は いらっしゃら ない はず な のに … めんかい||かた|||||| There shouldn't be any visitors ...

( 大泉 ( おおいずみ ) と 重樹 の 笑い声 ) おおいずみ|お おい ずみ||しげき||わらいごえ

( 大泉 ) そうか そうか おおいずみ|そう か|そう か

( 大泉 ) そうか そうか おおいずみ|そう か|そう か

( 直樹 ) おやじ !― なおき|

休んで なくちゃ 駄目 だろ やすんで||だめ|だ ろ

休んで なくちゃ 駄目 だろ やすんで||だめ|だ ろ

アッハッハ

アッハッハ

( 金森 ) 大泉 会長 かなもり|おおいずみ|かいちょう

やあ 近く まで 来た から ちょっと 寄って みた よ や あ|ちかく||きた|||よって||

直樹 さん こちら なおき||

北英 ( ほくえい ) 社 の 大泉 会長 と 秘書 の 横山 ( よこやま ) 氏 です きた えい|ほ くえ い|しゃ||おおいずみ|かいちょう||ひしょ||よこやま|よこ やま|うじ|

ご挨拶 が 遅く なり ました 入江 直樹 です ごあいさつ||おそく|||いりえ|なおき|

入江 ? いりえ

あっ 会長 失礼 し ました 息子 の 直樹 です |かいちょう|しつれい|||むすこ||なおき|

今 うち の 会社 で 修業 中 でして いま|||かいしゃ||しゅぎょう|なか|

ほう 頼もし そう な 青年 だ ね |たのもし|||せいねん||

( 重樹 ) ハハッ はい しげき||

会長 皆さん おそろい です し 例の 話 を かいちょう|みなさん|お そろい|||れいの|はなし|

入江 社長 いりえ|しゃちょう

御社 へ の 出資 に ついて の ご 相談 な んです が … ご しゃ|||しゅっし|||||そうだん|||

横山 よこやま

そんな 病室 で |びょうしつ|

ああ … 失礼 し ました |しつれい||

息子 さん や 金森 さん に も むすこ|||かなもり|||

聞いて いただいた 方 が よい か と 思い まして きいて||かた|||||おもい|

あっ はい そりゃ もう

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ? |まま|||しょるい|とって||

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ? |まま|||しょるい|とって||

( 大泉 ) いや … おおいずみ|

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ? |まま|||しょるい|とって||

あっ ママ そこ の 書類 取って くれる かな ? |まま|||しょるい|とって||

あっ でも …

あっ でも …

申し訳 あり ません 今日 は お 引き取り 願え ます か ? もうしわけ||ませ ん|きょう|||ひきとり|ねがえ||

直樹 なおき

大泉 会長 が わざわざ 来て くださって んだ ぞ おおいずみ|かいちょう|||きて|||

申し訳 あり ません が 父 は 休養 が 必要 で もうしわけ||ませ ん||ちち||きゅうよう||ひつよう|

今 とても 仕事 が できる ような 体調 で は あり ません ので いま||しごと||||たいちょう||||ませ ん|

会長 かいちょう

そのよう な 状況 でしたら その よう||じょうきょう|

出資 の 方 は 考え 直さ れた 方 が よい か と しゅっし||かた||かんがえ|なおさ||かた||||

会長 かいちょう

出資 の 件 は 父 に 代わって 私 が お 話 を 伺い ます しゅっし||けん||ちち||かわって|わたくし|||はなし||うかがい|

( 横山 ) 君 失礼 だろ よこやま|きみ|しつれい|だ ろ

君 みたいな 若造 が … きみ||わか つく|

今 は 私 が 社長 代理 です いま||わたくし||しゃちょう|だいり|

あした に でも 御社 に 伺わ せて いただき ます ので ― |||ご しゃ||うかがわ||||

今日 は お 引き取り 願え ません か ?― きょう|||ひきとり|ねがえ|ませ ん| Would you like to pick it up today? ―

父 の 体調 に も 触り ます ので ちち||たいちょう|||さわり||

おい 直樹 |なおき

( 直樹 ) 入院中 の こと は 俺 に 任せて くれ なおき|にゅういん ちゅう||||おれ||まかせて|

ハッハッハ …

お 見舞い の つもり が すっかり 迷惑 を かけて しまった ようだ ね |みまい|||||めいわく|||||

それ じゃ 失敬 する よ 入江 君 ||しっけい|||いりえ|きみ

わざわざ 来て いただいた の に ほんとに 失礼 し ました |きて|||||しつれい||

横山 よこやま

私 の あした の スケジュール わたくし||||すけじゅーる

は ?

私 が 明日 何時 に 空いて る か を 聞いて る わたくし||あした|なん じ||あいて||||きいて|

えー 大臣 と の 会食 まで の 間 |だいじん|||かいしょく|||あいだ

11 時 から 12 時 まで は 空いて おり ます が じ||じ|||あいて|||

( 大泉 ) そういう こと だ が どう だ ね ? おおいずみ|||||||

( 直樹 ) ありがとう ございます 必ず 11 時 に 伺い ます なおき|||かならず|じ||うかがい|

ハッハッハ …

ハッハッハ …

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

あの 大泉 会長 に 時間 を 作ら せる なんて |おおいずみ|かいちょう||じかん||つくら||

直樹 さん は 大した もん です なおき|||たいした||

全く だ まったく|

なかなか ない こと だ ぞ

( 直樹 ) 以上 の 点 から ― なおき|いじょう||てん|

御社 に も 十分 な 利益 を お 約束 できる こと と 思い ます ご しゃ|||じゅうぶん||りえき|||やくそく||||おもい|

( 大泉 ) どう 思う ? 横山 おおいずみ||おもう|よこやま

( 横山 ) 大学 の 講義 で しか 経営 を 学んで い ない ― よこやま|だいがく||こうぎ|||けいえい||まなんで||

学生 の プレゼン に して は ― がくせい|||||

よく できて る か と

失礼 です が 私 は 大学 で は 理工 学部 に 在籍 して おり ます しつれい|||わたくし||だいがく|||りこう|がくぶ||ざいせき|||

経営 に ついて は 独学 です けいえい||||どくがく|

( 大泉 ) ほう おおいずみ|

だが 君 は いずれ パンダイ の 後継者 に なる んだ ろ ? |きみ|||||こうけい しゃ||||

なぜ 理工 学部 に ? |りこう|がくぶ|

なるべく 広く |ひろく

さまざま な 分野 に ついて 学び たかった ので ||ぶんや|||まなび||

偏った 知識 しか 持た ない 人間 が かたよった|ちしき||もた||にんげん|

社会 で 通用 する と は 思え ません ので しゃかい||つうよう||||おもえ|ませ ん|

( 大泉 沙穂子 ( さほこ )) あっ おおいずみ|いさご ほ こ|さ ほこ|

( 男性 ) すいません だんせい|

大丈夫 です か ? だいじょうぶ||

はい

お 気 を 付けて |き||つけて

( 紀子 ) あっ お 兄ちゃん ごめんなさい ね ― としこ|||にいちゃん||

会社 が 忙しい の に わざわざ 抜け出して もらっ ちゃって かいしゃ||いそがしい||||ぬけだして|もら っ|ちゃ って

そんな こと より 何 だ よ ? 大事 な 話 って |||なん|||だいじ||はなし|

裕樹 に は 聞かせ たく なかった もの だ から … ひろき|||きか せ|||||

♪~

( 琴子 ) おかえりなさい 今日 も 遅かった ね ことこ|お かえり なさい|きょう||おそかった|

すぐに 夕飯 温める から ね |ゆうはん|あたためる||

今日 は いい や きょう|||

え ? 食事 済まして きた の ? |しょくじ|すまして||

( 直樹 ) 食欲 なくて なおき|しょくよく|

♪~

( 琴子 ) 入江 君 ― ことこ|いりえ|きみ

はい お 弁当 ||べんとう

ああ

( 琴子 ) 何か 疲れて る みたい 大丈夫 ?― ことこ|なん か|つかれて|||だいじょうぶ

入江 君 ? いりえ|きみ

( 直樹 ) 考え 事 して た いって き ます なおき|かんがえ|こと|||||

うん

いってらっしゃーい いって らっしゃ - い

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

お 兄ちゃん 大丈夫 かな … |にいちゃん|だいじょうぶ|

( 金之助 ) ほい きんのすけ|ほ い

( 琴子 ) わあ おいし そう ! ことこ|わ あ||

大将 から や たいしょう||

毎日 料理 で 琴子 も 大変 やろう から って まいにち|りょうり||ことこ||たいへん|||

フフッ ありがとう 助かり ます ||たすかり|

礼 や ったら 大将 に 言え や れい|||たいしょう||いえ|

フフ …

なあ 琴子 |ことこ

最近 お前 大学 行けて へん の ちゃう か ? さいきん|おまえ|だいがく|いけて|||ちゃ う|

うん

それ で ええ ん か ?

大学 に 行く の は 自分 で 決めた こと だ から だいがく||いく|||じぶん||きめた|||

卒業 まで ちゃんと 勉強 し たい けど そつぎょう|||べんきょう|||

今 は 入江 家 の 役 に 立ち たい から いま||いりえ|いえ||やく||たち||

( 金之助 ) ふう きんのすけ|

“ 入江 家 ” や のう て いりえ|いえ|||

“ 入江 ” そ やろ ? いりえ||

わし 琴子 の こと は 分かる ん や |ことこ||||わかる||

まっ 分からん 方 が ええ こと も ある けど な |わから ん|かた|||||||

金 ちゃん … きむ|

( 金之助 ) まっ 何 が あろう と きんのすけ||なん|||

わし は 琴子 の 味方 や で ||ことこ||みかた||

1 人 で しょい 込ま ん と じん||しょ い|こま||

できる こと が あったら 何でも ゆうて くれえ や ||||なんでも|ゆう て|くれ え|

料理 は もちろん りょうり||

授業 の 代返 でも 何でも して やる さかい じゅぎょう||だい かえ||なんでも|||

ありがと 金 ちゃん あり が と|きむ|

せや けど な せ や||

代わり に レポート は 書か へん で かわり||れぽーと||かか||

そんな こと したら な

琴子 落第 して しまう から な アッハッハ … ことこ|らくだい|||||

ハッハッハ … もう

フッ

ねえ 今日 の 夕飯 おいしい でしょ ? |きょう||ゆうはん||

これ 琴子 の お 父さん が 作った んだ ろ ? |ことこ|||とうさん||つくった||

ばれた か

ばれ ない と 思う 方 が おかしい レベル が 違い すぎる |||おもう|かた|||れべる||ちがい|

あの ねえ 私 だって 一生懸命 頑張って る の ||わたくし||いっしょうけんめい|がんばって||

たまに は お礼 くらい 言え ない わけ ? ||お れい||いえ||

ありがとう

( 琴子 ) いつも 憎まれ口 ばっかり さ ー ことこ||にくまれぐち|||-

へ ?

お前 も 随分 まし に は なって る よ おまえ||ずいぶん||||||

ごちそうさま

ん ?

ハハハッ

うん

ふう

んーっ はぁ ん - っ|は ぁ

入江 君 遅い なあ … いりえ|きみ|おそい|

( 携帯 電話 の 着信音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん おと

( 携帯 電話 の 着信音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん おと

入江 君 ! いりえ|きみ

( 携帯 電話 の 着信音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん おと

何 だ 須藤 さん か なん||すとう||

もしもし

あっ 相原 ? 大変 な こと に なった |あいはら|たいへん||||

フッ どうした ん です か ?

あっ 俺 今 松本 に 告白 … |おれ|いま|まつもと||こくはく

えっ ! 告白 !? |こくはく

ついに 告白 した んです か ? |こくはく|||

いや しよう と した んだ よ

あ … 何 だ |なん|

いちいち そんな こと で 電話 して こ ないで ください よ ||||でんわ||||| Please don't call me for such a thing.

えっ ? ちゃう ちゃう ちゃう そ したら な 松本 が な … |ちゃ う|ちゃ う|ちゃ う||||まつもと||

他 に 好き な 男 が いる って た||すき||おとこ|||

ふん そりゃあ そう でしょう |そりゃ あ||

松本 さん が 入江 君 の こと 好き な の は まつもと|||いりえ|きみ|||すき|||

須藤 さん だって 千 も 承知 の はず じゃな … すとう|||せん||しょうち|||じゃ な

( 須藤 ) 違う 違う 違う ! すとう|ちがう|ちがう|ちがう

そんな こと 俺 だって 知って る よ ||おれ||しって||

松本 が 言った んだ 入江 に 告白 する って まつもと||いった||いりえ||こくはく||

フフッ そりゃあ 好き な 人 が いる んだ から 告白 くらい … |そりゃ あ|すき||じん|||||こくはく|

えーっ !!― えー っ

松本 さん が 入江 君 に 告白 する !? まつもと|||いりえ|きみ||こくはく|

はっ いつ ? いつ 告白 する の ? |||こくはく||

今夜 … こんや

今夜 !? こんや

( 琴子 ) 松本 さん ― ことこ|まつもと|

どこ で どう やって 入江 君 に 告白 する つもり な ん だろう ?― ||||いりえ|きみ||こくはく|||||

ああっ ああ っ

あっ

もしかして もう 告白 しちゃった と か ? もし かして||こくはく|しちゃ った||

あーっ ノー ! ああっ わっ わ わ … あー っ|のー|ああ っ|わ っ||

♪~

はあっ は あっ

おお ?

よいしょ … よい しょ

ごめん ね 待ち伏せ し ちゃって ||まちぶせ||ちゃ って

だいぶ 待った ん じゃない ? |まった||じゃ ない

用事 が ある なら 家 に 行って て くれれば よかった のに ようじ||||いえ||おこなって||||

それじゃ 駄目 な の それ じゃ|だめ||

入江 君 だけ に 聞いて ほしい の いりえ|きみ|||きいて||

勝手 な の は 分かって る かって||||わかって|

入江 君 が こんな 大変 な とき に いりえ|きみ|||たいへん|||

でも …

( 直樹 ) 何 ? なおき|なん

私 … 入江 君 の こと が 好き わたくし|いりえ|きみ||||すき

ほら はっきり 言った わ よ ||いった||

だから 入江 君 の 気持ち も はっきり 聞か せて ほしい の ― |いりえ|きみ||きもち|||きか|||

私 の こと どう 思って る ? わたくし||||おもって|

悪い わるい

俺 松本 の こと は … おれ|まつもと|||

友達 以上 に 思え ない ともだち|いじょう||おもえ|

( 松本 ) 私 入江 君 の こと 本当に …― まつもと|わたくし|いりえ|きみ|||ほんとうに

こんな 気持ち 初めて ― |きもち|はじめて

だから …

諦める なんて でき ない わ あきらめる||||

おーっ お - っ

あ ?

気 が 済んだ ? き||すんだ

悪い けど わるい|

お前 と そういう こと し たく ない んだ おまえ|||||||

何で 私 じゃ 駄目 な の よ ? なんで|わたくし||だめ|||

じゃあ 誰 と だったら キス する の よ ? |だれ|||きす||| Then who would you kiss?

キス … した よ きす||

琴子 と キス した ことこ||きす|

♪~

( 松本 ) 私 も ばかに された もん ね まつもと|わたくし|||さ れた|| (Matsumoto) I was also ridiculed.

プライド が ズタズタ じゃない ぷらいど||ずたずた|じゃ ない

お父様 の 体調 早く よく なる こと を 祈って る わ お ちち さま||たいちょう|はやく|||||いのって||

( 琴子 ) 私 と の キス なんて あんな 1 年 以上 も 前 の こと ― ことこ|わたくし|||きす|||とし|いじょう||ぜん||

どうして 今更 … |いまさら

おい

人 の 色恋沙汰 立ち聞き して ん じゃねえ よ じん||いろ こい さた|たちぎき|||じゃ ねえ|

う … ごめん

帰り が 遅い から 心配 に なって ― かえり||おそい||しんぱい||

入江 君 ? いりえ|きみ

おやじ ほんと は よく ない んだ

( 琴子 ) え ? ことこ|

今日 おふくろ と 一緒に 話 聞き に 行った きょう|||いっしょに|はなし|きき||おこなった

表向き は おもてむき|

おやじ 体調 安定 して る ように 見える けど |たいちょう|あんてい||||みえる|

精密 検査 の 結果 心臓 に 疾患 が 見つかった せいみつ|けんさ||けっか|しんぞう||しっかん||みつかった

準備 が でき しだい 手術 し ない と いけない じゅんび||||しゅじゅつ||||

難しい 手術 な の ? むずかしい|しゅじゅつ||

心臓 だ から 成功 した と して も しんぞう|||せいこう||||

しばらく は 仕事 に 復帰 でき ない と 思う ||しごと||ふっき||||おもう

そう …

おやじ の 病気 は ストレス や 心配 から 来て る と 思う ||びょうき||すとれす||しんぱい||きて|||おもう

この 不景気 で |ふけいき|

うち の 会社 の 業績 かなり 悪化 して た んだ ||かいしゃ||ぎょうせき||あっか|||

だから

俺 に 早く 会社 を 継いで もらい たかった のに … おれ||はやく|かいしゃ||ついで|||

私 は お前 を わたくし||おまえ|

正式 に うち の 会社 の 後継者 と して 考えて る せいしき||||かいしゃ||こうけい しゃ|||かんがえて|

このまま で は パンダイ は

吸収 合併 されて しまう かも しれ ません きゅうしゅう|がっぺい|さ れて||||ませ ん

俺 が 会社 を 継げば 全て 解決 する おれ||かいしゃ||つげば|すべて|かいけつ|

でも 入江 君 に は |いりえ|きみ||

お 医者 さん に なり たい って 夢 が ある ん じゃない の ? |いしゃ||||||ゆめ||||じゃ ない|

まだ 日 の 浅い 夢 だ から … |ひ||あさい|ゆめ||