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コンビニ人間, 8.

8 .

アルバイト が 休み の 金曜日 、私 は 妹 の 住む 横浜 方面 の 住宅地 へ と 向かって いた 。 ・・

妹 が 住んで いる の は 、新興 住宅地 の 駅前 に ある 新しい マンション だ 。 妹 の 夫 は 電気 会社 に 勤務 していて 、大体 終電 で 帰ってくる と いう 。 ・・

マンション は それ ほど 広く は ない が 、新しくて 綺麗で 、住み心地 が よさそうに 整っている 。 ・・

「お姉ちゃん 、どうぞ あがって 。 今 、悠太郎 寝た ところだ から 」・・

妹 の 声 に 、「おじゃまします 」と そっと マンション に 入る 。 甥っ子 が 生まれて から 、妹 の 家 を 訪ねる のは 初めて だった 。 ・・

「育児 は どう 、やっぱり 大変 ? 」・・

「まあ 大変 だ けど 、少し は 慣れた かな 。 夜 眠って くれる ように なって 、だいぶ 落ち着いて きた 」・・

甥っ子 は 、病院 で ガラス 越しに 見た とき とは 別の 生き物 の ように 、人間 らしい 形 に 膨らんで 、髪 の 毛 も 生え そろって いた 。 ・・

私 は 紅茶 、妹 は ノンカフェイン の ルイボスティー を 飲み ながら 、私 が 持って 来た ケーキ を 二人 で 食べた 。 ・・

「美味しい 。 悠太郎が いるから なかなか 外に 出かけられなくて 、こういう もの 全然 食べて なかったから 」 ・・

「よかった 」 ・・

「お姉ちゃん から 食べ物 を もらう と 、小さい ころ を 思い出す なあ 」・・

妹 が 少し 照れくさそうに 笑った 。 ・・

甥っ子 は 眠って いて 、頬 に 人差し指 で 触れる と 水ぶくれ を 撫でた ような 奇妙な 柔らかさ を 感じた 。 ・・

「 悠 太郎 見てる と ね 、 やっぱり 動物 な ん だ なって 感じ が する 」・・

妹 が 嬉しそうに 言う 。 甥っ子 は 身体 が 弱くて 、すぐに 熱 を 出す ので 妹 は いつも かかりきり だ 。 赤ん坊 に は よく ある こと で 大丈夫 だ と わかって いても 、高熱 を 出す と 焦って しまう らしい 。 ・・

「お姉ちゃん は どう ? アルバイト は 順調 ? 」 ・・

「うん 、元気 に 働いてる よ 。 あ 、そう だ 、この 前 、ミホ たち に 会い に 地元 に 行った よ 」 ・・

「えー 、また ? いい なあ 。 甥っ子 の 顔 も もっと 見 に 来て よ 」・・

妹 が 笑う が 、私 は ミホ の 子供 も 甥っ子 も 、同じに 見える ので 、わざわざ こっち の ほう も 見 に こ なくては いけない と いう 理屈 が よく わからない 。 でも 、こっち の 赤ん坊 の ほう が 、大事に し なくては いけない 赤ん坊 な の だろう 。 私 にとっては 野良猫 のような もの で 、少し の 違い は あっても 「赤ん坊 」と いう 種類 の 同じ 動物 に しか 見え ない のだった 。 ・・

「あ 、そうだ 、麻美 、何か もっと いい 言い訳 って ない ? 最近 、身体 が 弱い って いう だけ じゃ 、怪訝 な 顔 される ように なっちゃった 」・・

「……うーん 、考えて みる ね 。 お姉ちゃん は リハビリ 中 なんだ から 、身体 が 弱い って いう の も 、全部 言い訳 や 嘘 って いう わけ じゃない んだ よ 。 堂々と してて いい んだ よ 」・・

「でも 、変な 人 って 思われる と 、変じゃない って 自分 の こと を 思っている 人 から 、根 掘り 葉 掘り 聞かれる でしょう ? その 面倒 を 回避する には 、言い訳 が ある と 便利 だ よ 」・・

皆 、変な もの に は 土足で 踏み入って 、その 原因 を 解明 する 権利 が ある と 思っている 。 私 に は それ が 迷惑 だった し 、傲慢 で 鬱陶しかった 。 あんまり 邪魔だ と 思う と 、小学校 の とき の ように 、相手 を スコップ で 殴って 止めて しまい たく なる とき が ある 。 ・・

そんな 話 を 何気なく 妹 に して 、 泣き そうに なられた こと を 思い出し 、 私 は 口 を つぐんだ 。 ・・

小さい 頃 から 親切に してくれた 妹 を 悲しませる の は 本意 では ない ので 、私 は 「あ 、そういえば ユカリ と 久しぶりに 会ったら 、雰囲気 が 変わった ね って 言われた よ 」と 明るい 話題 を 口にした 。 ・・

「 うん 、 確かに 、 お 姉ちゃん 、 前 と ちょっと 違う かも 」・・

「 そう ? あ 、 でも 麻美 も 違う よ 。 前 より 大人っぽく なった 気 が する 」・・

「何 それ 、もう とっくに 大人 だよ 」・・

目尻 に 皺 を 寄せる 妹 は 、前 より も 喋り方 が 落ち着いて いて 、服装 は モノトーン に なっている 。 今 、妹 の 周り に は こういう 人 が たくさん いる のかも しれない 、と 思う 。 ・・

赤ん坊 が 泣き始めて いる 。 妹 が 慌てて あやして 静かに さ せよう と して いる 。 ・・

テーブル の 上 の 、ケーキ を 半分 に する 時 に 使った 小さな ナイフ を 見ながら 、静かに させる だけ で いい なら とても 簡単な のに 、大変だなあ と 思った 。 妹 は 懸命に 赤ん坊 を 抱きしめている 。 私 は それを 見ながら 、ケーキ の クリーム が ついた 唇 を 拭った 。 ・・

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