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コンビニ人間, 19.

19.

白羽 さん を 飼い 始め 、コンビニ で の 私 は さらに 順調 だった 。 ただ 、白羽 さん の 分 の 食費 が かかる 。 今 まで 休んで いた 金曜 と 日曜 も これ から は シフト を 入れて もらおう か と 考える と 、ますます 身体 が よく 動いた 。 ・・

外 の ゴミ を 片付けて バックルーム に 行く と 、夜勤 明け で ちょうど 店長 が シフト を 作っている ところ だった ので 、何気なく 声 を かけた 。 ・・

「あの 店長 、金曜日 と 日曜日 って 埋まってます か ? 稼ぎたい んで 、もっと 働ける と うれしい んです が 」・・

「 どうした の 、 古 倉 さん 、 さすが だ ね ー 、 やる 気 ある ! いや 、でも 週 一 は 休み を とって くれない と 違反 に なっちゃう から なー 。 他の 店 と 掛け持ち する ? どこ も人手 不足 だ から 喜ば れる よ ー 」・・

「 助かります ! 」・・

「 身体 は 壊さない よう に ね ー 。 あ 、これ 、今月 の 明細 ね 」・・

店長 から 給料 の 明細 を 渡さ れ 、バッグ に 入れて いる と 、「あー 、白羽 さん に も 渡さない と なー 。 私物 も 置きっぱなし だ し 、連絡 とれ ない んだ よ なー 」と 店長 が 溜息 を つく の が 聞こえた 。 ・・

「え 、電話 繋がら ない ですか ? 」・・

「繋がる んだ けど 、とら ねえ んだ よ 。 そういう ところ が 駄目 な んだ よ 、あいつ は 。 私物 は 持って くん なって 言って ん のに 、ロッカー に まだ 大量に 入って る し 」・・

「持って 行きましょう か ? 」・・

明日 から 、夜勤 に 新人 の 男の子 が 来る こと に なっている 。 ロッカー が 埋まって いる の は 困る だろう と 、つい 口 が 滑って しまった 。 ・・

「 え ? 持って行く って 、白羽 さん に って こと ? なに 、古倉さん 、あいつ と 連絡 とってる の ? 」・・

意外 そうに 店長 が 言い 、しまった な 、と 思い ながら も 頷いた 。 ・・

俺 と 面識 の ない 人 に なら いくら 話して も いい けれど 、コンビニ に は 僕 の 存在 を 漏らさ ないで 欲しい 。 そう 白羽 さん から は 言われて いた 。 ・・

僕 を 知る 全て の 人 から 僕 を 隠して ほしい 。 僕 は 誰 に も 迷惑 を かけて いない のに 、皆 が 平然と 僕 の 人生 に 干渉 して くる 。 僕 は ただ 静かに 息 を して いたい だけ な んだ 。 ・・

白羽 さん が 独り言 の ように 言って いた の を 思いだしている と 、カメラ の 中 から 自動 ドア の チャイム の 音 が 聞こえた 。 ・・

防犯 カメラ の 映像 に 目 を やる と 、集団 の 男性 客 が 入って きた のに 気 が 付く 。 一気に 店 の 中 が 賑わい 、私 は レジ に いる の が 先週 から 入った 新人 の トゥアン くん だけ なの を 見て 、急いで レジ に 行こう と した 。 ・・

「 なに な に 、 逃げる ことない じゃ ん ! 」・・

店長 が 楽しそうに 叫び 、私 は 防犯 カメラ の 映像 を 指差して 、「レジ が 混んできてます ! 」と 言って レジヘ と 走った 。 ・・

レジ に 着いた 頃 に は 三 人 ほど 客 が 並んで いて 、トゥアン くん が 戸惑った 表情 で レジ を 操作して いた 。 ・・

「あの 、これ ……」・・

どうやら 商品 券 の 操作 に 戸惑って いる らしい 。 手早く 操作 し ながら 教え 、「これ は ね 、お釣り が 出る 商品券 だ から ね 。 お釣り を お 渡し して ね ! 」 と 伝えて 自分 は もう 一方 の レジ ヘ 走る 。 ・・

「お 待たせ しました ! こちら の レジヘ どうぞ ! 」・・

待た されて 少し 不機嫌 そうに なった 男性 客 が レジヘ 来て 、・・

「あっち の 人 、新人 ? 急いで る んだ けど 」・・

と 苛々 した 口調 で 言う ので 、「申し訳 ありません ! 」と 頭 を 下げた 。 ・・

トゥアン くん は まだ 操作 に 慣れ ない から 、泉 さん が 一緒に レジ を 見て いた はずだ 。 見る と 、泉 さん は パック 飲料 の 発注 に 集中 していて 、レジ が 混ん できた こと に 気 が 付いていない ようだった 。 ・・

やっと レジ が 落ち着き 、今日 の セール 品 である からあげ 棒 が まだ できていない のに 気 が 付き 、慌てて バックルーム の 冷凍庫 へ と 走った 。 ・・

バックルーム に 行く と 、店長 と 泉 さん が 楽しそうに 何か 話している ところ だった 。 ・・

「店長 、今日 、からあげ 棒 、目標 100 本 です よね ! まだ 昼 ピーク の 分 全然 できて なくて 、POP も ついてない みたい なんです! 」・・

それ は 大変 だ 、と 泉さん と 店長 が 言う と思った のに 、泉さん が 身をのりだして 私に 話しかけてきた 。 ・・

「 ねえ ねえ 、 古 倉 さん 、 白羽 さん と 付き合ってるって ほんと ー !?」・・

「いや 、あの 、泉 さん 、からあげ 棒 が 」・・

「 ちょっと ちょっと 、 何 時 ( いつ ) の 間 に そういう こと に なって た の ー !? お 似合い な ん だ けど ! ねえ 、どっち から 告白 した の ? 白羽 さん ? 」・・

「古倉 さん 、照れちゃって 全然 答えて くれない んだ よ なー ! 今度 飲み 会 や ん ない ? 白羽 さん も 連れて きて よ ー ! 」・・

「店長 、泉 さん 、からあげ 棒 が ……! 」・・

「誤魔化さないで さ 、教えて よ ー ! 」・・

私 は 苛々 と して 、「付き合って るって いう か 、今 家 に いる って だけ です よ ! 店長 、そんな こと より からあげ 棒 が まだ 1 本 も できて ない んです ! 」と 叫んだ 。 ・・

「え 、同棲 !?」・・

泉 さん が 叫び 、店長 が 、・・

「 マジ で ー !?」・・

と 嬉し そうな 声 を あげる 。 私 は もう 何 を 言って も 無駄だ と 、 急いで 冷凍 庫 から からあげ 棒 の 在庫 を 取り出して 、 両手 いっぱい に 抱えて レジヘ と 走った 。 ・・

私 は 二人 の 様子 に 衝撃 を 受けて いた 。 コンビニ 店員 に とって 、いつも 130円 の からあげ棒 が 110円 の セール に なる ということ より、店員 と 元店員 の ゴシップ の ほう が 優先 される なんて ありえない ことだ。 二 人 とも どうして しまった の だろう 。 ・・

私 が 血相 を 変えて からあげ 棒 を 抱えて 走っている のに 気 が 付いた の か 、トゥアン くん が こちら へ きて 半分 持って くれて 、・・

「スゴイ 、これ 、全部 作り マスカ ? 」・・

と 、少し だけ カタコト の 日本語 で 言って くれた 。 ・・

「そう だ よ 。 今日 から セール な の 。 店 の 目標 は 100 本 で 、前回 の セール の とき に 91 本 売れた から 、今度 こそ 達成 させる んだ よ 。 この 日 の 為 に 、夕方 に 働いている 沢口さん が 、大きな POP を 作って くれた の。 それ を 飾って 、皆 で 一丸 と なって 、からあげ 棒 を 売る んだ よ 。 それ が 今 、この お店 で 一番 大切な こと なんだ よ 」・・

言い ながら なぜ か 涙ぐみ そうに なって しまい 、トゥアン 君 は 早口 の 私 の 日本語 が 全部 は 聞き取れ なかった らしく 、「イチガン ? 」と 首 を かしげた 。 ・・

「 みんな が 一 つ に なって がんばるって こと だ よ ー トゥアン くん 、 これ 、 全部 今 すぐ 作って ! 」・・

私 の 言葉 に 、トゥアン くん は 、「これ ゼンブー 。 大変 デス ね ! 」と 頷いて くれて 、おぼつかない 手付き で からあげ 棒 を 作り 始めて くれた 。 ・・

私 は ファーストフード の ショーケース の ほう へ 走り 、沢口 さん が 2 時間 も 残業 して 作って くれた 、「大 人気 ! ジューシー で おいしい からあげ 棒 、なんと 今 だけ 110 円 ! 」と いう POP を 飾り始めた。 ・・

脚立 に 乗って 、天井 から 、段ボール と 色 画用紙 で 作った 立体 の からあげ 棒 の 看板 を ぶら下げる 。 沢口 さん が 「今度 こそ 100 本 達成 しましょう ! 」と 言って 作って くれた 素晴らしい 看板 だ 。 ・・

店員 で いる 間 、私 たち は 一つ の 目標 に 力 を 合わせて 向かって いく 同志 だった のに 。 泉 さん も 店長 も 、どうして しまった の だろう 。 ・・

店 に 客 が 入って きて 、私 は 叫んだ 。 ・・

「 いらっしゃい ませ 、 こんにちは ー ! 本日 より からあげ 棒 が 110 円 です ! いかが です か ー ! 」・・

出来立て の からあげ 棒 を 並べて いた トゥアン くん も 、・・

「からあげ 棒 、いかが デスカー ! 」・・

と 声 を 張り上げて くれた 。 ・・

店長 と 泉 さん は 、まだ バックルーム から 出て 来ない 。 微 かに 、泉さん の 笑い声 が 聞こえた 気 が した 。 ・・

「安い デス 、からあげ 棒 、いかが デスカー ! 」・・

慣れ ない ながら も 声 を 張り上げて くれる トゥアン くん だけ が 、今 は 、私 の かけがえのない 同志 だった 。

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