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1 - Harry Potter, 16.1 仕掛けられた 罠 (2 )

16.1 仕掛けられた 罠 (2 )

「今夜 だ 」

マクゴナガル 先生 が 声 の 届か ない ところ まで 行って しまう の を 待って 、ハリー が 言った 。

「スネイプ が 仕掛け 扉 を 破る なら 今夜 だ 。 必要な ことは 全部 わかった し 、ダンブルドアも 追い払った し 。 スネイプが 手紙を 送った んだ 。 ダンブルドア 先生が 顔を 出したら 、きっと 魔法省じゃ キョトンと するに 違いない 」

「でも 私たちに 何が できるって ‥‥」突然 ハーマイオニーが 息を のんだ 。 ハリー と ロン が 急いで 振り返る と 、そこ に スネイプ が 立って いた 。

「や あ 、こんにちは 」スネイプ が いやに 愛想 よく 挨拶 を した 。 三 人 は スネイプ を じっと 見つめた 。

「諸君 、こんな 日 に は 室内 に いる もん じゃない 」

スネイプは とってつけたような ゆがんだ ほほえみを 浮かべた 。

「僕たちは ……」

ハリーは 、その後 何を 言ったら よいのか 考えつかなかった 。

「もっと 慎重に 願いたい ものですな 。 こんなふうに ウロウロ して いる ところ を 人が 見たら 、何か 企んで いる ように 見えます ぞ 。 グリフィンドール としては 、これ 以上 減点 される 余裕 は ない はずだろう ? 」ハリー は 顔 を 赤らめた 。 三人が 外に 出よう と する と 、スネイプ が 呼び止めた 。

「ポッター 、警告 してお く 。 これ 以上 夜中 に うろついて いる の を 見かけたら 、我輩 が 自ら 君 を 退校処分 に する ぞ 。 さあ もう 行き たまえ 」

スネイプ は 大股 に 職員室 の 方 に 歩いて いった 。

入口 の 石段 の ところ で 、ハリー は 二人 に 向かって 緊迫 した 口調 で ささやいた 。

「よし 。 こう しよう 。 誰 か 一人 が スネイプ を 見張る んだ ……職員室 の 外 で 待ち伏せ して 、スネイプ が 出て きたら 跡 を つける 。 ハーマイオニー 、君が やってくれ 」

「何で 私 なの ? 」「あたりまえ だろう 」ロンが 言った 。 「フリットウィック 先生を 待ってる ふりを すれば いい じゃないか 」

ロン は ハーマイオニー の 声色 を 使った 。

「ああ 、フリットウィック 先生 。 私 、14 b の 答え を 間違えてしまった みたいで 、とっても 心配 なんです けど ……」

「まあ 失礼 ね 。 黙ん なさい ! 」それでも 結局 ハーマイオニーが スネイプを 見張る ことに なった 。 「僕たちは 四階の 例の 廊下の 外に いよう 。 さあ 行こう 」と ハリーは ロンを 促した 。

だが こっち の 計画 は 失敗 だった 。 フラッフィー を 隔離 している ドア の 前 に 着いた とたん 、また マクゴナガル 先生 が 現れた のだ 。 今度 こそ 堪忍 袋 の 緒 が 切れた ようだ 。

「何 度 言ったら わかる んです ! たとえ 私 でも 破れ ない ような 魔法陣 を 組んで いる と お思い ですか ー 」と すごい 剣幕 だ 。

「こんな 愚か しい こと は もう 許しません ! もし あなた たち が また この あたり に 近づいた と 私 の 耳 に 入ったら 、グリフィンドール は 五十 点 減点 です ! ええ 、そう です とも 、ウィーズリー 。 私 、自分 の 寮 でも 減点 します ! 」ハリー と ロン は 寮 の 談話室 に 戻った 。 「でも 、まだ ハーマイオニー が スネイプ を 見張ってる 」と ハリー が 言った とたん 、太った 婦人 の 肖像画 が バッ と 開いて ハーマイオニー が 入って きた 。

「ハリー 、ごめん ー 」オロオロ 声 だ 。

「スネイプが 出てきて 、何してるって 聞かれたの 。 フリットウィック 先生を 待ってるって 言ったのよ 。 そしたら スネイプが フリットウィック 先生を 呼びに 行ったの 。 だから 私 、ずっと 捕まっちゃってて 、今 やっと 戻ってこれたの 。 スネイプ が どこ に 行った か わからない わ 」

「じゃあ 、もう 僕 が 行く しか ない 。 そう だろう ? 」と ハリー が 言った 。

あと の 二 人 は ハリー を 見つめた 。 蒼白な 顔 に 緑 の 目 が 燃えて いた 。

「僕 は 今夜 ここ を 抜け出す 。 『石 』を 何とか 先に 手に入れる 」

「気 は 確か か ! 」と ロン が 言った 。

「だめ よ ! マクゴナガル 先生 に も スネイプ に も 言われた でしょ 。 退校 に なっちゃう わー 」

「だ から なんだって いう んだ ? 」ハリー が 叫んだ 。 「わから ない の かい ? もし スネイプ が 『石 』を 手 に 入れたら 、ヴォルデモート が 戻って くるんだ 。 あいつ が すべて を 征服 しよう と して いた 時 、どんな ありさま だった か 、聞いてる だろう ? 退校 に されよう に も 、ホグワーツ そのもの が なくなって しまう んだ 。 ペシャンコ に されて しまう 。 でなければ 闇 の 魔術 の 学校 に されてしまう んだ ! 減点 なんて もう 問題 じゃ ない 。 それ が わからない の かい ? グリフィンドール が 寮 対抗 杯 を 獲得 しさえしたら 、君 たち や 家族 に は 手出し を しない と でも 思ってる の かい ? もし 僕が 『石』にたどり着く 前に 見つかってしまったら、そう、退校で僕は ダーズリー 家に戻り、そこで ヴォルデモートが やってくるのを じっと 待つしかない。 死ぬのが 少しだけ 遅くなる だけだ 。 だって 僕は 絶対に 闇の 魔法に 屈服しない から ! 今晩 、僕は 仕掛け扉を 開ける 。 君たちが 何と 言おうと 僕 は 行く 。 いいかい 、僕の 両親は ヴォルデモートに 殺されたんだ 」

ハリーは 二人を にらみつけた 。

「そのとおりだわ 、ハリー 」

ハーマイオニー が 消え入る ような 声で 言った 。

「僕 は 透明 マント を 使う よ 。 マント が 戻って きた のは ラッキー だった 」

「でも 三人 全員 入れる かな ? 」と ロン が 言った 。

「全員 って ……君たち も 行く つもり かい ? 」「バカ 言う な よ 。 君 だけ を 行かせる と 思う の かい ? 」「もちろん 、そんな こと できない わ 」 と ハーマイオニー が 威勢 よく 言った 。

「 私 たち が いなけりゃ 、どう やって 『石 』まで たどりつく つもりな の 。 こう しちゃ いられない わ 。 私 、本 を 調べて くる 。 なに か 役 に たつ こと が ある かも ……」

「でも 、もし つかまったら 、君たち も 退校 に なる よ 」

「それ は どう かしら 」ハーマイオニー が 決然 と 言った 。 「フリットウィックが そっと 教えてくれた んだけど 、彼の 試験で 私は 百点満点中 百十二点 だったんですって 。 これじゃ 私を 退校に はしない わ 」

夕食の 後 、談話室で 三人は 落ち着かない 様子で みんなから 離れて 座った 。 誰も もう 三人の ことを 気にとめる 様子も なかった 。 グリフィンドール 寮生 は もう ハリー に 口をきかなく なって いた 。 今夜 ばかり は 、三人 は 無視 されて も 気に ならなかった 。 ハーマイオニー は これから 突破 しなければならない 呪い を 一つ でも 見つけよう と ノート を めくって いた 。 ハリー と ロン は 黙りがち だった 。 二人 とも これから 自分たちが やろう と している ことに 考えを 巡らせていた 。

寮生が 少しずつ 寝室に 行き 、談話室は 人気が なくなってきた 。 最後に リー・ジョーダンが 伸びを してあくびを しながら出ていった。

「マントを 取って きたら 」と ロンが ささやいた 。 ハリー は 階段 を かけ上がり 暗い 寝室 に 向かった 。 透明 マント を 引っ張り出す と 、 ハグリッド が クリスマス ── プレゼント に くれた 横笛 が ふと 目 に とまった 。 フラッフィー の 前で 吹こう と 、笛 を ポケットに 入れた ──とても 歌う 気持 には なれそうにも なかった からだ 。

ハリー は 談話室 に かけ戻った 。

「ここで マントを 着てみた 方が いいな 。 三人 全員 隠れる かどうか 確かめよう ……もしも 足が 一本だけ はみ出して 歩き回って いるのを フィルチに でも 見つかったら ……」

「君たち 、何してるの ? 」部屋の 隅から 声が 聞こえた 。 ネビル が ひじかけ 椅子 の 陰 から 現れた 。 自由 を 求めて また 逃亡 した ような 顔 の ヒキガエル の トレバー を しっかりと つかんで いる 。

「なんでもない よ 、ネビル 。 なんでもない 」

ハリー は 急いで マント を 後ろに 隠した 。

「また 外に 出る んだ ろ 」

ネビル は 三人の 後ろめたそうな 顔を 見つめた 。

「う うん 。 違う 。 違う わ よ 。 出て なんか いかない わ 。 ネビル 、もう 寝たら ? 」と ハーマイオニー が 言った 。 ハリー は 扉 の 脇 の 大きな 柱時計 を 見た 。 もう 時間 が ない 。 スネイプ が 今にも フラッフィー に 音楽 を 聞かせて 眠らせて いる かも しれない 。

「外に 出ては いけない よ 。 また 見つかったら 、グリフィンドールは もっと 大変な ことに なる 」

と ネビルが 言った 。

「君には わからない ことだけど 、これは 、とっても 重要な ことなんだ 」

と ハリー が 言った が 、ネビル は 必死に 頑張り 、譲ろう と しなかった 。

「行か せる もん か 」

ネビル は 出口 の 肖像画 の 前 に 急いで 立ちはだかった 。

「僕 、僕 、君たち と 戦う ! 」 「 ネビル 」 ロン の かんしゃく 玉 が 破裂 した 。

「そこ を どけよ 。 バカ は よせ …… 」

「バカ 呼ばわり する な ! もう これ 以上 規則 を 破って は いけない ! 恐れ ずに 立ち向かえ と 言った の は 君 じゃ ない か 」

「ああ 、そうだ 。 でも 立ち向かう 相手 は 僕たち じゃない 」

ロン が いきりたった 。

「ネビル 、君 は 自分 が 何 を しよう と してる の か わかって ない んだ 」

口 ン が 一歩 前 に 出る と 、ネビル が ヒキガエル の トレバー を ポロリ と 落とした 。 トレバー は ピョンと 飛んで 、行方を くらました 。

「やるなら やってみろ 。 殴れよ ! いつでも かかってこい ! 」ネビル が 拳 を 振り上げて 言った 。 ハリー は ハーマイオニー を 振り返り 、弱り果てて 頼んだ 。

「なんとか して くれ 」

ハーマイオニー が 一歩 進み出た 。

「ネビル 、ほんとに 、ほんとに ごめんなさい 」

ハーマイオニー は 杖 を 振り上げ 、ネビル に 杖 の 先 を 向けた 。

「ベトリフィカストタルス 、石 に なれ ! 」ネビル の 両腕 が 体 の 脇 に ピチッ と 貼りつき 、両足 が バチッ と 閉じた 。 体 が 固く なり 、その場で ユラユラと 揺れ 、まるで 一枚板 のように うつ伏せに バッタリ 倒れた 。

ハーマイオニー が かけ寄り 、ネビルを ひっくり返した 。 ネビルの あごは グッと 結ばれ 、話す ことも できなかった 。 目だけが 動いて 、恐怖の 色を 浮かべ 三人を 見ていた 。

「ネビルに 何を したんだい ? 」と ハリーが 小声で たずねた 。

「『 全身 金縛り 』 を かけた の 。 ネビル 、ごめんなさい 」ハーマイオニーは 辛そうだ 。

「ネビル 、こう しなくちゃ ならなかった んだ 。 訳 を 話してる 暇 が ない んだ 」と ハリー が 言った 。

「あと で きっと わかる よ 。 ネビル 」と ロン が 言った 。

三 人 は ネビル を またぎ 、透明 マント を かぶった 。

動け なく なった ネビル を 床 に 転がした まま 出て いく の は 、幸先 が よい とは 思え なかった 。 三人 と も 神経 が ピリピリ して いた ので 、 銅像 の 影 を 見る たび に 、 フィルチ か と 思ったり 、 遠く の 風 の 音 まで が 、 ピーブズ の 襲いかかって くる 音 に 聞こえたり した 。

最初の 階段 の 下 まで 来る と 、ミセス ・ノリス が 階段 の 上 を 忍び 歩き している の が 見えた 。

「 ねえ 、 蹴っ飛ばして やろう よ 。 一 回 だけ 」 と ロン が ハリー の 耳元 で ささやいた が 、 ハリー は 首 を 横 に 振った 。 気づかれ ない ように 慎重に 彼女 を 避けて 上がって いく と 、ミセス ・ノリス は ランプ の ような 目 で 三人 の 方 を 見た が 、何も しなかった 。

四 階 に 続く 階段 の 下 に たどり着く まで 、あと は 誰 に も 出会わなかった 。 ピーブズ が 四階 へ の 階段 の 途中 で ヒョコヒョコ 上下 に 掛れ ながら 、誰か を つまずかせよう と 絨毯 を たるま せていた 。

「そこ に いる の は だーれ だ ? 」三 人 が 階段 を 登っていく と 、突然 ピーブズ が 意地悪そうな 黒い 目 を 細めた 。 「見えなくたって 、そこ に いる の は わかってる んだ 。 だーれ だ 。 幽霊っ子 、 亡霊っ子 、 それとも 生徒 の いたずらっ子 か ? 」 ピーブズ は 空中 に 飛び上がり 、 プカプカ し ながら 目 を 細めて 三人 の 方 を 見た 。 「見えない もの が 忍び歩きしてる 。 フィルチ を 呼ーぼう 。 呼ば なくちゃ 」

突然 ハリー は ひらめいた 。

「ピーブズ 」ハリー は 低い しわがれ 声 を 出した 。

「血みどろ 男爵 様 が 、わけ あって 身 を 隠して いる の が わからん か 」

ピーブズ は 肝 を つぶして 空中 から 転落し そうに なった が 、あわや 階段 に ぶつかる 寸前 に 、やっと の こと で 空中 に 跨み とどまった 。

「も 、申し訳ありません 。 血みどろ 閣下 、男爵 様 。」

ピーブズ は とたん に へりくだった 。

「手前 の 失態 で ございます 。 問違えました ……お 姿 が 見え なかった もの です から ……そうです とも 、透明 で 見えなかった ので ございます 。 老いぼれ ピーブズ め の 茶番劇 を 、どうか お 許しください 」

「わし は ここ に 用 が ある 。 ピーブズ 、今夜 は ここ に 近寄る で ない 」

ハリー が しわがれ 声 で 言った 。

「はい 、閣下 。 仰せ の とおり に いたします 」ピーブズ は 再び 空中 に 舞い上がった 。 「首尾よく お仕事 が 進みます ように 。 男爵 様 。 お邪魔 は いたしません 」ピーブズ は サッと 消えた 。 「すごい ぞ 、ハリー ! 」ロン が 小声 で 言った 。

まもなく 三人 は 四 階 の 廊下 に たどり着いた 。 扉 は すでに 少し 開いていた 。

「ほら 、やっぱり だ 」ハリー は 声 を 殺した 。

「スネイプ は もう フラッフィー を 突破した んだ 」

開いた まま の 扉 を 見る と 、三人 は 改めて 自分たち の しよう と している こと が 何 なのか を 思い知らされた 。 マント の 中 で ハリー は 二人 を 振り返った 。

「君たち 、戻りたかったら 、恨んだり しない から 戻って くれ 。 マント も 持っていって いい 。 僕 に は もう 必要 が ない から 」

「バカ 言う な 」

「一緒に 行く わ 」ロン と ハーマイオニー が 言った 。

ハリー は 扉 を 押し開けた 。

扉 は きしみながら 開き 、低い 、グルグル という うなり声 が 聞こえた 。 三つ の 鼻 が 、姿 の 見えない 三人 の いる 方向 を 狂った ように かぎ回った 。

「犬 の 足元 に ある の は 何かしら 」と ハーマイオニー が ささやいた 。

「ハープ みたいだ 。 スネイプ が 置いて いった に 違いない 」と ロン が 言った 。

「きっと 音楽 が 止んだ とたん 起きて しまう んだ 」と ハリー が 言った 。

「さあ 、はじめよう …… 」

ハリー は ハグリッド に もらった 横笛 を 唇 に あてて 吹き はじめた 。 メロディー と も いえ ない もの だった が 、最初の 音 を 聞いた 瞬間 から 、三頭犬 は トロン と し はじめた 。 ハリー は 息も継がずに 吹いた 。 だんだん と 犬 の うなり声 が 消え 、ヨロヨロッ と した か と 思う と 、膝 を ついて 座り込み 、ゴロン と 床 に 横たわった 。 グッスリ と 眠り こんで いる 。

「吹き 続けて くれ 」

三 人 が マント を 抜け出す 時 、ロン が 念 を 押した 。 三 人 は ソーッ と 仕掛け 扉 の 方 に 移動し 、犬 の 巨大な 頭 に 近づいた 。 熱くて くさい 鼻息 が かかった 。

犬 の 背中 越しに むこう側 を のぞきこんで 、ロン が 言った 。

「扉 は 引っ掛れば 開く と 思う よ 。 ハーマイオニー 、先に 行く かい ? 」「いや よ ! 」「ようし ! 」ロン が ギュッと 歯 を 食いしばって 、慎重に 犬 の 足 を またいだ 。 屈んで 仕掛け 扉 の 引き手 を 引っ張る と 、扉が 跳ね上がった 。

「何 が 見える ? 」ハーマイオニー が こわごわ 尋ねた 。

「何にも ……真っ暗だ ……降りていく 階段も ない 。 落ちて いく しか ない 」

ハリー は まだ 横笛 を 吹いて いた が 、ロン に 手で 合図を し 、自分自身を 指さした 。

「君が 先に 行きたい のかい ? 本当に ? 」と ロン が 言った 。

「どの くらい 深い か わから ない よ 。 ハーマイオニー に 笛 を 渡して 、犬 を 眠らせて おいて もらおう 」

ハリー は 横笛 を ハーマイオニー に 渡した 。 ほんの わずか 音が 途絶えた だけで 、犬は グルルと うなり 、ぴくぴく 動いた 。 ハーマイオニーが 吹き 始めると 、また すぐ 深い 眠りに 落ちていった 。

ハリーは 犬を 乗り越え 、仕掛け扉から 下を 見た 。 底が 見えない 。

ハリー は 穴 に 入り 、最後に 指先 だけ で 扉 に しがみつき 、ロン の 方 を 見上げて 言った 。

「もし 僕 の 身 に 何 か 起きたら 、ついてくる な よ 。 まっすぐ ふくろう 小屋 に 行って 、ダンブルドア 宛 に ヘドウィグ を 送って くれ 。 いい かい ? 」「了解 」 「じゃ 、後で 会おう 。 できれば ね …… 」

ハリー は 指 を 離した 。 冷たい 湿った 空気を 切って 、ハリーは 落ちて 行った 。 下へ ……下へ ……下へ ……そして ──

ドシン 。 奇妙な 鈍い 音を たてて 、ハリーは 何やら 柔らかい 物の 上に 着地した 。 ハリー は 座り直し 、まだ 目が 暗闇に 慣れていなかった ので 、あたりを 手探りで 触った 。 何か 植物の ような ものの 上に 座っている 感じだった 。

「オーケー だよ ! 」人口の 穴は 切手 ぐらいの 小ささに 見えた 。 その 明かり に 向かって ハリー が 叫んだ 。

「軟 着陸 だ 。 飛び降りて も 大丈夫 だ よ ! 」ロン が すぐ 飛び降りて きた 。 ハリー の すぐ 隣 に 大 の 字 に なって 着地 した 。

「これ 、なんだい ? 」ロン の 第一声 だった 。

「わかん ない 。 何か 植物 らしい 。 落ちる ショック を 和らげる ために ある みたいだ 。 さあ 、ハーマイオニー 、おいでよ ! 」遠く の 方 で 聞こえていた 笛 の 音 が やんだ 。 犬 が 大きな 声 で 吠えて いる 。 でも ハーマイオニー は もう ジャンプ して いた 。 ハリー の 脇 に 、ロン と は 反対 側 に 着地 した 。

「ここ って 、学校 の 何 キロ も 下 に 違いない わ 」と ハーマイオニー が 言った 。 「この 植物 の おかげで 、ほんとに ラッキー だった 」ロンが 言った 。

「ラッキー ですって ! 」ハーマイオニーが 悲鳴を 上げた 。 「二人とも 自分を 見て ごらんなさいよ ! 」ハーマイオニー は はじける ように 立ち上がり 、ジトッ と 湿った 壁 の 方 に 行こう と もがいた 。 ハーマイオニー が 着地 した とたん 、植物 の ツル が ヘビ の ように 足首 に からみついて きた のだ 。 知らない うちに ハリー と ロン の 脚 は 長い ツル で 固く 締めつけられて いた 。 ハーマイオニー は 植物 が 固く 巻きつく 前 だった ので なんとか 振りほどき 、ハリー と ロン が ツル と 奮闘 する の を 、引きつった 顔 で 見て いた 。 振り ほどこう と すれば する ほど 、ツル は ますます きつく 、すばやく 二人 に 巻きついた 。

「動か ないで ! 」ハーマイオニー が 叫んだ 。

「私 、知ってる ……これ 、『悪魔 の 罠 』だ わ ! 」 「 あぁ 。 何て 名前 か 知ってる なんて 、 大いに 助かる よ 」

ロン が 首 に 巻きつこう と する ツル から 逃れよう と 、 のけぞり ながら うなった 。

「黙ってて ! どう やって やっつける か 思い出そう と してる んだ から ! 」と ハーマイオニー が 言った 。

「早く して ! もう 息 が でき ない よ 」

ハリー は 胸 に 巻きついた ツル と 格闘 しながら あえいだ 。

「『悪魔 の 罠 』、『悪魔 の 罠 』っと ……スプラウト 先生 は 何て 言ったっけ ? 暗闇 と 湿気 を 好み ……」

「だったら 火 を つけて ! 」ハリー は 息 絶え絶え だ 。 「そう だ わ ……それ よ ……でも 薪 が ない わ ! 」ハーマイオニー が イライラ と 両手 を よじり ながら 叫んだ 。

「気 が 変に なった の か ! 君は それでも 魔女か ! 」ロンが 大声を 出した 。

「あっ 、そうだった ! 」ハーマイオニーは サッと 杖を 取り出し 、何か つぶやきながら 振った 。 すると 、スネイプ に しかけた の と 同じ リンドウ 色 の 炎 が 植物 めがけて 噴射した 。 草 が 光 と 温もり で すくみ 上がり 、二人 の 体 を 締めつけて いた ツル が 、見る見る ほどけて いった 。 草 は 身 を よじり 、へなへな と ほぐれ 、二人 は ツル を 振り払って 自由に なった 。

「ハーマイオニー 、君 が 薬草 学 を ちゃんと 勉強 して くれて いて よかった よ 」

額 の 汗 を 拭い ながら 、ハリー も ハーマイオニー の いる 壁 の ところ に 行った 。

「ほんと だ 。 それに こんな 危険な 状態 で 、ハリー が 冷静で よかった よ ──それにしても 、『薪 が ない わ 』なんて 、まったく ……」と ロン が 言った 。

「こっち だ 」

ハリー は 奥 へ 続く 石 の 一本道 を 指さした 。

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