Hajime no Ippo ( Fighting Spirit ) Episode 40
(ジミー コール )
「さあ 間もなく ゴング です 」
「タイ 国 期待 の ホープ ジミー ・ シス ファー 」
「 対する は 日本 から 来 た テクニシャン イチロ ー ・ ミヤタ 」
「おっと !場内 は 割れん ばかり の ジミー コール だ !」
≪早く !早く !試合 終わっちゃう よ !
しかたない だ ろ 仕事 だった ん だ から
兄さん !イチロー 勝つ よ ね !
兄さん !
分から ない よ ジミー は 本当 に 強い ん だ から
《 だけど この 間 から の イチロ ー の カウンタ ー は 何 か 違う 》
チャナ !
兄さん は どっち の 味方 な の !
もちろん イチロー だ !
兄さん その 証拠 に …
今月 の 生活費 全部 イチロー に 賭け た
死ぬ 気 で 応援 する ぞ !チャナ !うん !
(ジミー コール )
≪頼む ぞ !ジミー !俺たち に 損させ ない で くれよ !
≪勝て よ !お前 は タイ の 誇り な ん だ から な !
地元 と は いえ 一方的 な 声援 だ な
少し ばかり 俺 に 声援 が あった と し ても
状況 は 変わら ない さ
《 目 を 合わせ た 直感 さ 評判 どおり 強い ぜ ジミー は 》
いい か 一郎 しょっぱ な は 様子 見 だ ぞ
ヤツ の 左右 フック は 要注意 だ から な
皆 ジミー の 勝ち方 を 見に 来ている んだ
そ …そんな
賭け 率 30 対 1とはそういうことだ
《 だが 一郎 の あの 新型 カウンター が 決まれ ば 》
《 ジミー とて 立って いられない はず 》
《 しかし 刃 が 鋭く なれ ば なる ほど 》
《 自分 に 振り かかる リスク も 加 速度 を 増す 》
《 アイツ 自身 百 も 承知 の こと だ 》
「さあ いよいよ です !」
「待ち に 待った ゴング が 今 …」
(ゴング )「鳴り まし た !」
よし !まだ やって る !間に合った ぞ
イチロー は ?
イチロー …
「一方的 な 展開 に なってきた !」
「や はり 強い ジミー ミヤタ そろそろ 限界 か ?」
イ …イチロー
「ミヤタ 防戦 一方 」
「ジミー さらに 前 に 出る !追撃 の 手 を 緩め ません !」
「ジミー の 猛攻 が 続く !」
「あっ と !右 !」
ダウン !「倒れた !」
「第 3ラウンド まで 防戦一方 耐えた ミヤタ ついに 倒れた!」
≪ジミー !お前 に 賭けて 正解 だった ぞ !
「圧倒的 な 展開 ジミー 強し 」
「ミヤタ 立てる か ?」
あの イチロー が ここ まで 一方的 に やら れる なんて
これほど 差 が ある と は
一郎 君 !立てる か !
3 !≪立つ ぞ !
≪とどめ を 刺せ !ジミー !4 !
《 クソ ! 情け ねえ 》
《 未練 た らしく 体 に 染みつ い た 従来 の スタイル で 戦っち まった 》
5 !「さあ 立ち上がった ミヤタ 」
「試合 続行 できる か ?」6 !
《 それ が 全く 通用 し ねえ 》 7 !
《 とんでもなく 強 え よ コイツ 》
《 おかげ で 》
8!
《 吹っ切れ た ぜ ! 》
「3 ラウンド 残り 20 秒 しとめ きれ る か ジミー 」
≪行け 行け !ジミー !≪息の根 止めろ !
ボックス !
一郎
イチロー の スタイル が 変わった
あれ は …
ついに 出す か ジョルト えっ ?
前足 に 体重 を 乗せ
体 ごと たたきつける パンチ を カウンター に 応用 すれ ば
パンチ の 軽さ を カバー し て 余り ある 破壊力 が 生まれる
そ …そう です が それ は
ああ 失敗 すれ ば その 破壊 力 は 自分 に 跳ね返って くる
すさまじい ジミー の パワー に 一郎 の こん身 の 力 が 加わる の だ
《 それ は 一郎 の ボクサー 生命 を ためらい なく 奪い 去る だ ろ う 》
《 鬼 が 出る か 蛇 が 出る か 》
《 どの 道 おっか ねえ もん しか 出 て こ ねえ だ ろ う が 》
《 付き合って もらう ぜ ! ジミー ・ シス ファー 》
《 まるで イン ファイター の 構え だ 私 と 打ち合う つもり か ? 》
《 ならば 引導 を 渡し て やろ う ! 》
「おっと !ジミー 一気に 出た !」
≪おお !一気に 行く つもり だ ぜ !
≪楽 に し て やれ !ジミー !
《 右 フック を 誘った ! 》
ジョ …ジョルト !当たれ !
( 歓声 )
「ダウン !ジミー の 右 を モロ に 受け て しまった !」
「ミヤタ 2 度目 の ダウン です 」
1 !「 さあ カウント が 始まった !」
2 !一郎 君 !聞こえる か !
反応 し て !一郎 君 !
3 !「ミヤタ ピクリ と も 動か ない 」
「この ダウン は 決定的 か ?」4 !
脳震とう を 起こし て ます よ 危険 です !
タオル 入れ ます 待て !
何 言って ん です か これ 以上 無理 です よ !
宮 田 さん !
《 一郎 お前 の ボクシング は ここ で 限界 な の か ? 》
《 お前 も ジョルト で 砕け 散る の か ? 》
宮 田 さん ?
((僕 も お父さん みたい に 強く なる んだ !))
((逃げ ちゃ いけ ない ん だ ))
((お前 の パンチ は 軽い の だ ))
( ( 軽い … ) )
((違う よ 違う よ 父さん は カッコいい よ ))
((父さん の ボクシング は 間違っちゃ い ない よ ))
((ボロボロ に なる まで 練習 し て 手 に 入れ た ))
((相手 が 誰 だろう と 真正面 から 立ち向かい ))
((頂点 に 立って みせる ))
((俺 が コイツ を 信じ て い なけれ ば ))
((もう 俺 は 戦えない よ ))
((おやじ が 越え られ なかった 壁 を 俺 が 越える ))
((おやじ の ため 何より も 自分 の ため に !))
6!
イチロー …
7!
8 !
一郎
9 !
「なん と ミヤタ 立ち上がり ました !」
「あの ジミー の 強打 を 受け て 立ち上がる と は 」
「なん とも 驚き です !」
《 なぜ 立てる ? ズッシリ と 手応え の ある パンチ だった のに 》
《 目 の 焦点 が 合って いない 無理 か 》
ま …待て ミヤタ !ストップ だ
ボックス !
「あっ と !レフェリー 止め ませ ん 試合 続行 だ !」
( ゴング )
「…っと ここ で ゴング !3 ラウンド 終了 」
「ひん死 の ミヤタ ゴング に 救わ れ まし た 」
一郎 !よし よく 立った
イ …イチロー
あの カウンター を 失敗 し て この 程度 の 被害 なら ラッキー だ
僅か に 踏み込み が 浅かった の が 幸い し た な
しかし これ 以上 は まずい ガード は 固めろ よ
どう した !聞こえ とらん の か ?
聞こえる よ ちゃん と 雨 が 降ってる
バカ な 歓声 で 雨音 など …
雨 が 降ってる ん だ
《 鼓膜 を やら れ た か 》
《 意識 が 混濁 し てる 当然 だ 》
《 ロープ に 後 頭部 を 打ちつけ た ん だ 》
《 こんな 満身 そう い の 状態 で 戦 える わけ が ない 》
宮 田 さん !すぐ に でも 病院 に 行って
精密 検査 を 受ける べき です !限界 です よ もう !
《 一郎 》
いい か ジョルト を カウンター に 応用 する アイデア は 悪く ない
しかし まだ 相手 の パンチ を 見 過ぎる ぞ
相手 の パンチ と 同時に 飛び込め
フォロー は 考える な 当たれ ば 倒れる
失敗 して ラッキー だった こと が もう 1つある
ジミー の タイミング を 体 で 覚える こと が できた こと だ
カウンター を 成功 させる 重要 な 要素 は 2 つ
タイミング と …
ハート だ
《 バ … バカ な 》
行って こい 一郎 !お前 の ありったけ を 込めて
打って くる が いい !
(ジミー コール )
日本人 ボクサ ー は ハングリ ー で は ない と 決めつけ て い た が
どうやら 少々 誤解 が あった よう だ
確か に 私 の キャリア の 中 でも
あれほど の ファイティングスピリッツ の ファイタ ー は い なかった
せめて 敬意 を 表し て やれ
OK 次 の ラウンド 全力 で フィニッシュ させて もらおう
「ラウンド 4 」(ゴング )
「ゆっくり コーナー から 出てくる ジミー 」
「この ラウンド で フィニッシュ に もって いける の か 」
≪行け !ジミー とどめ を 刺せ !≪この ラウンド で 決めろ よ !
≪ちょっと しか もう から ねえ けど よ !
なぜ 止め ない ん です か ?これ 以上 は 命 に 関わり ます よ
危険 すぎ ます しか も また あの カウンター を 使え だ なんて
宮 田 さん !
もう ずっと 昔 の 話 だ
私 が 東洋 太平洋 チャンピオン だった 頃
たった 一 度 だけ あの カウンター を 使った こと が ある
いや 正確 に 言え ば 使え なかった 失敗 し た の だ
アイツ が 考え 出し た 新型 カウンター こそ
まさしく 私 の ボクサー 生命 を 奪った パンチ な の だ
あの 時 一郎 は リング サイド で 一部始終 を 見 て い た
私 が 顎 を 砕かれ 血 ダルマ に なり マット に は いつ くばる サマ を
あまり に も 皮肉 な 話 よ アイツ も 私 と 同じ 壁 に ブチ 当たり
同じ 答え を 出す と は な
今度 は 私 が 一部始終 を 見る 番 だ
≪よっ しゃ 決めろ !≪倒せ !倒せ !
ああ !危ない よ 見 ちゃ い られ ない よ
ダメージ が ある から 足 を 使って 逃げ られない ん だ
《 しかし すごい 勘 だ あんな 状態 で 》
《 ジミー の 連打 を かわし てる 》
≪どう した ?ジミー 決め られ ねえ の か !
《 駄目 だ ! この タイミング じゃない 》
《 パンチ を 目 で 追っちゃ 駄目 だ 来る と 同時に 反応 し なきゃ 》
《 その 状態 でも 上 は かわす か ならば ! 》
《 捕まえ た ! 》
「効 いた !ミヤタ ロープ に もたれる !」
「ジミー フィニッシュ に もっていく か !」
≪倒せ !≪決めろ !ジミー !
《 雨 が ドシャ 降り に なって き や がった 》
《 スコール だ 》
《 手 も 足 も すっかり 重く なっち まった よ 》
《 動く の かったり い 》
((イチロー は 笑わない ん だ ね ))
((痛い 思い する リング に なぜ 上がる の ?))
((イチロー 全然 楽しく な さ そう ))
((ボクシング する 理由 分から ない !))
《 り … 理由 だ と ? 》
「ジミー の 左 ミヤタ よけた !」
「ミヤタ アッパー !」
「 あっと ! 勢い 余った ミヤタ 前 のめり に よろける ! 」
《 もらった ! 》
だ …駄目 だ !いや !あの 体勢 は !
《 フィニッシュ ! 》
「ダ …ダウン !信じ られ ない 光景 です !」
「 ジミー ・ シス ファー ダウン ! 」
「ミヤタ 捨て身 の カウンター で 逆転 の ダウン を 奪い まし た !」
まさしく ジョルト の カウンター よくぞ 打った
1 2 …
《 まだ 雨 が 降って や がる 》
《 立てる わけ が ない 》
《 角度 タイミング 手応え 》
《 どれ を 取って も パーフェクト だった 》
《 立てる わけ が ない 》
《 俺 の ありったけ を 込め た 》
《 ボクサー 生命 を 懸け た 一 発 だった ん だ 》
《 立てる わけ が ない ん だ 》
《 全て を 懸け た 一 発 だった ん だ 》
《 あの カウンター に 俺 の … 》
雨 が やんだ
(ゴング )「タオル だ !」
「赤 コーナー から タオル が 入りました !」
「信じ られ ない 光景 だ 」
「 ジミー ・ シス ファー ピクリ と も 動 け ず 」
「大 番狂わせ が 起こり まし た ジミー ・ シス ファー 敗れる ! 」
「日本 の ミヤタ 見事 な 逆転 KO 勝利 です !」
やった !兄さん やった !
すごい !イチロー が 勝った !
よく やった !おめでとう !一郎 君
本当 に よく やり よった
ヤバい 雰囲気 です ね とっとと 引き揚げた ほうが
何 だ アイツ まとも に 歩け ねえ じゃ ん
あんな ん で 俺 たち の ジミー に 勝った の か よ
チクショー やって くれる ぜ
金 は 損し た けど すげえ もの 見せて くれた よ な
( 拍手 )
あ …あれ ?タイ も そんなに 悪く ない 所 だ な
あっ !イチロー
≪おめでとう !イチロー !
聞こえ ない か
《 笑った 今 確か に 》
《 イチロー が 笑った 》
悪い な 空港 まで 送って もら ちゃ って
いい の いい の この 車 イチロ ー の おかげ で 買 え た ん だ から
大 穴 に 賭けて 大正解 ね
そ …そい つ は 良かった
行っちゃ う の ?
ああ
一郎 !時間 だ ぞ
OK !今 行く よ
チャナ 覚え て おけ よ
カウンター の コツ は な タイミング と …
ハート だ ぜ
これ から が 大変 です よ
ジミー に 勝った と なる と
二流 どころ で は まず 挑戦 を 断って きます から
結構 じゃ ない か 骨 の ある ボクサー を 片っ端から 潰し て いけ ば
おのずと 世界 が 見え て くる
凱旋 の 時 日本 は 騒がしく なる だろう
チェッ 気楽 な こ と 言って くれる よ
《 日本 か 》
《 帰った 時 アイツ の ランキング は どう なってる か な 》
《 待って ろ よ 帰る 時 に は きっと … 》
<プロ テスト プロ ボクサー に なる ため の 試験 >
< 筆記 と 実技 の スパ ー リング に よって 合格者 が 決まる >
<僕 の 時 も 不安 と 緊張 で いっぱい だった >
<でも それ は 誰 も が 同じ >
<どれ だけ や れ れば 合格 か なんて 分から ない >
<だからこそ ジム に 入って から 積み重ねて きた >
<自分 の 努力 を 信じる しか ない ん だ !>
< 次回 … >